やんまの目安箱

やんまの目安箱

ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

ヘボット! 42話「我々はネジである」 感想

「どうしてエトにネコがいないの?」という疑問、一体どこから湧いて出てきたのか不思議すぎるんだよな。だってそもそも十二支の選定方法に法則らしきものがまるで見当たらないわけなので、「これも入ってたかもしれない」なんて予想はできるはずがない。例えばゼロワンのマギアだったら絶滅動物の力で変身するという一応の基準があるので、ティラノサウルスマギアとかを妄想することはできる訳。でも十二支の場合そういう参考にできる拠り所がまるでないので、なんで数ある動物の中でわざわざネコをピックアップして疑問視するの? という逆の疑問が生まれる。カエルやイタチという説もあるらしいけどね。全動物の中で競争したから……ということで考えるなら足の速い動物ばかりではないこともひっかかる。それで行くと人を引くとされる馬や犬があんなに下位なのも解せないけどね。
大体のところでは、元々は暦や方位を記述するための抽象概念だったものを、人々に浸透させるために身近な動物と紐付けた……ということになっていて、確かにその説で行けば現代ではかなり馴染み深い猫が入ってないのはどうしてだろうと思うのも分からなくはないのだが、ちょっと待って欲しい。

龍って存在しないだろ

現代人にとってみれば虎なんかはもう半分くらい伝説上の生き物なんじゃないかってくらい馴染みがないけど(龍と並べられるくらいだし)、それにしたって一度も見たことのない龍を日常生活に即していると考えるのはどうにも無理がある。皇帝の象徴として使われてたにしても、だよ。何より蛇と被りすぎ。モチーフみたいなもんなんだから実質同じ1種でしょ。虎と猫も被ってるしな。それがアリならじゃあ十二支に今から朱雀とかミノタウロスケンタウロスが入ってたらどう思うよって話。かなり有名で身近な空想上の動物かつ既存の十二支と似てるメンツだけど、絶対変だって。この辰問題は小さい頃から疑問なのよね。 「ブタも入ってませーん」お前は猪として考えれば実質入ってるだろ! というかヘボット的にはポリドロケンの半分はネコなので(ポリドロヘボの語尾はニャア)入ってるしな。
定説としてはネズミが嘘を教えたって話があるけど、害獣のネズミが悪く描かれがちなのはいいとして、そネコってぐうたらなイメージがあるので、そんな競争があったとしても頑張って一番になろうとするほどのやる気があるようには、僕には思えない。そもそも彼らには体力もないので、参加したとしても上位に入るほどの猛者かと言われると微妙だしな。前に飼ってたにゃんこは元野良で多分たくましい方だったんだけど、僕が散歩しようとしてたらどうしても付いて来ようとしてたので一緒に小1時間くらい歩いたんだけど(リードとかもないので本当にただ付いてくる)、ゆっくり歩いてただけなのに半分くらいでもうへばっちゃって、帰りは抱っこして帰ったもん。僕もそんな向上心ないなぁ……行けたら行く! 現在は日曜朝に起きれない夜型の民にも優しい21時配信だけど、僕はここ数年19時に寝ていたので最近リズムが乱れがち。

 

誰も予想だにしなかったよな……まさか本体が発売されないなんて。この配信でまた盛り上がればワンチャンあるのではと思ってたけど、実際どうなんだろうね。再生数としては僕の見てた限りでは序盤の頃からずっと安定して1.2〜1.5万再生くらいをマークしてるので、素直に受け取るならば途中で視聴を切った人はほぼいないと言っていいのではなかろうか。これが新規勢にも刺さってると取るか、全話見る前提の既存ファンばかりが見ていると取るかは微妙なところ。ちなみにあまり参考にはならないけど、僕のブログはほぼ読まれてませんね。Twitterで毎日宣伝してるけど、ツイートアクティビティによると平均5回くらいしかタップされていない。

マカロニクッションなんてのは発売されてたけど、売れたのかしら。僕は迷ったけど買いました。おかげで今月食費マジやべー。前にも言った通り後半組のエトボキャはギミックがかなり凝ってるので、ファンとしてはかなり欲しいところなのよね。凝ってるということは開発も手間がかかるということだと思われるので、途中でやめたかもしれないものを新たに作るのは難しそう。そもそもDXヘボット自体が販売終了していて正規ルートで手に入れることが難しいことを思えば(中古も新品も安く売ってるけどね)、連動前提のアイテムを出すことは、新規ファンにはあまり関係ないことになるのかな、表向きには。流石にヘボット再販はないだろうしなぁ。
イヌイヌネジが顕著だけど、セットのエトネジは本来の仕様とは変わっている部分があるので「本体だけ発売」ということもできない。すると今度はエトネジがダブっちゃうというそれはそれで変なことにもなってしまう。ネジル的にはいくらあっても嬉しいだろうけどね。

 

付けるまでもなく猫耳付いてるメイドーにょさん、ペロリストとしてお城を占拠。なんでメイドと言えば猫耳なんだろね? 以前の感想でもしたけど「可愛い」という感情は往々にして見下す気持ちとともに生まれるものなので、使用人という概念とは相性がいいのかもしれない。
僕は革命にも一家言あって(自分で言うな)、現行制度を変えたいなら、正規の手続きを踏んでやるべきだと思う。その時の社会で違法とされてる手段でもって世界を変えても、そんなものに価値はない。ただこれは同時に、社会制度をつくる際に、それを変更するための手続きについてもきちんと整えておくべきだというのも含めて言ってるんだけど。
専門用語ではそういうシステムのことをオートポイエティックシステムと言います。自己言及的な性質を備えていて、自分で自分をつくるようなもののことを言って、今の例だと"制度を変えるための制度"という部分が自己言及的になっている。自己完結という表現とも被るところがあるので、そう書くと必ずしも良いこととは限らない気もしてくるけど。全く予想だにしていなかった方向から殴ってくるのがテロリズムを始めとした"革命"なので、他者とのコミュニケーションを重んじるなら、あまり良くない態度とも言える。作品づくりにおいても、やっぱりどうしても多人数で協力してやる以上は認識の齟齬とかが生まれる可能性は多分にある訳で、最初から自分が想定していた結論だけを重んじるのではなく、予想の斜め上から来たネタを面白がって取り入れるくらいの度量がないとやってけないと思われる。ただヘボットや、白倉さんのジオウなんかもそうだけど、これらの作品はそういう予想外のことにも対応できるような設定づくりをしてる訳なので、どちらかと言えばオートポイエーシス寄りの発想かもしれない。

 

ネコ魔女の初出は確か6話のボキャバトルレースだっただろうか。喜ぶと思います。思えばあのレースも十二支の競争をイメージしたものだったのかもしれない。山盛りエトネジコンボ初披露の回ね。
エトネジのドラゴンボール的な性質を明らかにしたのは、誰が呼んだか春風ムラキ。彼は本編内では明かされないけど実はトゥル子の子孫なのよね。この事実を教えたのは彼女の意図も1割くらい噛んでるのかもしれない。
その力をもってしてこの世の全てをネジにしようと企むネジルっち。やっぱりお前ランプの魔神にもそういうお願いしようとしてたんじゃないのか?(笑)
王子は揃ってボキャバトルを挑むも、コテンパンにされる。真面目に考えるならジル国王あたりから奪ったネジでウルトラコンボでも出したのかな?

 

……書きかけ? うん、いいと思う!

 

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ヘボット! 41話「ヘボ流・大脱走」 感想

パシャパシャットと共に前回を振り返るヘボネジコンビ。こういう(アニメの)楽屋ネタみたいなの地味に好き。トイ・ストーリーのエンディングとか。
ナグリの登場、或いは40話台という終盤に突入したことによって次元ネジが締まりつつあるのかなんなのか、普段の何でもありなギャグ時空から一転、比較的きちんとして連続性のある話が展開されてますね。今回は35話と違って、自覚的に「そういうネタ」としてやってるようなイメージ。

 

ザ・メタルは絶海の孤島……と言う割には後ろに陸地が見切れてるのは笑いどころだろうか。次元ネジから距離があるからいつもよりまともって側面もあるのかもしれない。
100年目ってのもあながち冗談とは言い切れないんだよな。スゴスゴインダーネジの家出回では、ネジが島時間ではたった3日で42年経ってた訳なので、次のエピソードまでの1週間いたんだとしたらマジでだいたい100年。正確にはちょうど1週間経過で98年ということになるが、ネジが島からの距離によって時空の歪み方に差が出る可能性も十分にあるので、体感100年目でも何らおかしくない。って、ヘボット見てる人の一体どれくらいに伝わるネタなんだこれ……。
タイトルコール入りました〜。4話「ヘボ流・ネジタネの育て方!」20話「ヘボ流・キッチンバトル!?」そして今回「ヘボ流・大脱走」と、長らく続いてきた"ヘボ流"シリーズもなんと今回で打ち止め。サブタイに法則らしい法則はこれを除けばあんまり見当たらないので、ちょっと寂しくなりますね。第1回から「ネジタネ」と他の作品ではまず出てこないワードが使われていて、ヘボ流以外の流派ないでしょというのはご愛嬌。むしろそこが好き。そういえば5話で使われてたいつもと違うタイトルコールとアイキャッチのBGM、結局あれ以降使われてないのでは? どういう意図のある現象だったんだろう……。

同様に捕まってたペケチギ。脱穀の相談だという言い訳が微妙に無理があるというか、盆踊りは後で拾われたけどもお米の方はどことなく浮いてるような感覚があったんだけど、ひょっとしてこれ前回のモミ村タマ子さんを引きずってるのか? タマ子で卵っぽいのは分かるとして、モミ村が籾殻のモミなんだとしたら、米粒にも見えなくはないぞ!

 

脱獄と聞いて真っ先に思いつくのは、僕的にはやっぱりディースリー・パブリッシャー(言いたいだけ)のDSのソフトSIMPLEシリーズの『密室からの脱出』。いやーあれは本当にハマった。頭使うのってなんだかんだ楽しいですよね。解けないとやっぱり悔しいんだけど、DSにはブラウザ機能もついてるので、本当に行き詰まったら調べられるのが素晴らしい。インターネットに繋がる機器って小学生当時あれくらいだったので、かなり革命的だったなぁ。自分の頭だけでできなかったことが色々できるようになる訳で、実質これはもう脳機能の拡張ですよね。あの頃から僕はサイボーグとして生きてるのだ。メモ(外部記憶装置)としても使えるしね。

チギル氏どうやら友達いない様子。そういえばネジルの友達代表モエルとはほぼ絡んでないし、カスリーナも一方的に「ボキャ美と被ってる」と言うだけなイメージだな。モエカスとは(おそらく)年が違うし、チギルと同い年のキャラは多分いないのでさもありなんか。ボキャ美とユーコさんはネジルより高いだろうけど、チギルと同い年かって考えるともうちょっと上そう。……ユーコさんマジで年齢分からんな。キャラ的には圧倒的にお姉さんポジだけど、等身とか時々見せる幼い言動とはイマイチ噛み合わないのよね。元々僕が人の年齢とか分からない人間ってのも大いに影響してるかも。
僕ちんも最近自分の友達の少なさに気付いてちょっとショックを受けた。学生じゃなくなると一気に同年代との交流が減る上に、付き合いが続いてる人もほぼいない。でも会わないのにどうやって関係続けるんだろうな、やっぱわざわざ会う約束するのが手っ取り早いのかな。でもみんな働いたり大学行ったりで忙しいだろうし、今更僕と付き合うメリットなんもないしな。邪魔でしかない。さみしいなり。

ナグリ登場回でネジルのオーバーボディを持ってきたからか、監獄の中でも調達屋として役割を得ている様子のダガシープ。看守のボキャ美を愛し過ぎた罪とのことで、単純に職権乱用かサートゥルヌスが脱獄の手引きのためのどっちかかな。投獄したのもサー様やろというのは尤もだけど、多分前回も言ったとおり(この記事を執筆している時点では書きかけだからまだ言ってないんだなぁ!)、彼女らは別に本当にネジルを陥れたい訳じゃなくて、ただ「主人公が裁判にかけられる」「脱獄する」というイベントをわざとつくることでフィーネに対する尺稼ぎをしているものと思われる。ので、むしろ贖罪というか責任を取るつもりで脱獄の手伝いをするのは全然有り得る。

 

看守は何かと悪く描かれがちよね。確かそんな心理学の実験があったな、そうそうスタンフォード監獄実験。犯罪者でも法で定めれた罰以外の部分では対等な一人の人間として権利は守られなければならないはずなんだけど、どうしてか看守側は自分が上だと思ってしまう。
看守と教師って似てるよね、少なくともフィクションの上では。実際の先生はまぁいい人も多いけど、別に授業中に何かしてるんでなければわざわざ没収とかする必要ないもんな。服装の指定に関しては僕は全然こだわりなかったので言われた通りにしてて不服なかったけど。

クドカンこと宮藤官九郎氏が脚本を手がけた『監獄のお姫様』というドラマがあって、と言っても僕は彼の作品『舞妓Haaaan!!!』くらいしか知らないんだけど、あれもなかなか面白かったな。僕は基本的に小難しい作品よりもゲラゲラ笑えるコメディが好きなので、結構性に合ってた。あの作品でも、まぁ看守はかなり嫌なやつなんだけど、なんだかんだで仲良くなって囚人のグループと一緒に誘拐を企てるという展開になるのよね。犯罪者が人間として生き生きと描かれて、更に上下関係と思われがちな看守までもが同じ立場に立つというのは、徹底的な勧善懲悪が好みな人はすごく嫌だろうけど、寛容さが好きな人は結構ハマると思う。過失や気の迷いというものがある限り、僕らだって容易に前科者になり得るんだから。酒やタバコがもし違法薬物と同じように規制されるようになったらどうしますかって話ですよ。

 

ヒゲ剃らなすぎてビッグバードみたいになってるイケクイーン。僕も滅多にヒゲ剃らないなぁ……女友達と会ったときは流石に難色示されたけど。でも毛はそこに生えたいって言ってるんだから、僕にはそれを断る理由が特にないしなぁ。別に何も困らんし、何よりめんどくさいし。たまに剃るだけなら百歩譲ってやってもいいけど、剃ったらそこから生えてきたとき、生やしっぱなしよりも更に気持ち悪いことになるじゃん? だからやなのよね。見てる側としても「なんか不快」ってだけで実害ないでしょ。その不快感というのはおそらく、男性の男性らしさ……つまり権威みたいなものを暗に感じるからとか、そういう社会的な理由があるのだろうけど、正直自分からは見えないので1ミリも気にならない。
ところで女の人ってなんであんなににおうんですかね。僕も風呂苦手で調子いい時期じゃないと毎日は入れないから大概くさいと思うけど、女性はあれ自ら好んで付けてるんでしょ? 僕が感覚過敏だからなのか、香水の匂いは結構苦手。僕のはただ放ってたら勝手になってるなので未必の故意くらいだけど、あちらは完全に故意。どっちがより悪いかは明白ですね(超理論)。

もしかするとみんな分かってるかもしれないけど、僕はリアタイ当時理解できてなかったので説明しよう! チギルが言ってた「あと3日でやらないと駄目」というのは、この盆踊りのことだったのだ。サルッキーが噛んでたからてっきり脱獄のためにわざわざやってるものと思ってたけど、他に日付関係することがなさそうなので、シャバで元々やる予定だった盆踊りに合わせて計画を立てていたということなのね。なるほど。

ダガシープの裏切りによってボキャバトル。
流れでペケットと組むネジルだが、珍しくヘボットがヤキモチを焼かない。もはやボキャバトル1回くらいでは揺らがぬ絆が2人の間にはあるということなのか。舞台が地球平面説の蛇,亀,象の上なのにも何か意味があるのかしら。分かんないのほんげー。
オチのサートゥルヌスもなんのネタなのか、ひいてはどんな意味なのかもさっぱり。でもたまにはなんでも解説せず、分かんないままにしとくのもオツでいいよね。

ところで、Blu-ray5枚目のリーマンズだけなんでこんなに画質低い……というか線がゆるい?のが選ばれちゃったんだろね。これはこれで可愛くていいけどさ。

 

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ヘボット! 40話「弁護士ボキャ美の法廷ファイル!」 感想

ネジが島に警察はない。というのは32話から言われてたけど、確かその時に言い忘れたので言っておくと、その存在が示唆されたのは5話だけ。リーマンズがヘボットを誘拐した際、ボキャ美が「警察に……」と言ったとこだけ。ヘボットの世界観はかなり寛容に作られてるので、解釈のしようがいくらでもある。そもそもネジが島王国はただ離島なだけで別に鎖国してる訳ではないので文化の交流はあってもおかしくはないし、仮になくてもボキャ美はサートゥルヌスの分身ってな訳で外の知識がある(または彼女が操作してる)かもしれない。更には究極のセーフティネットとなるのが次元ネジ。あれが緩んでるってことは、ぶっちゃけ何が起こってもおかしくはない。突き詰めればボキャ美が突然知らないはずの"警察"を口走っても、それはもはや逆に筋が通ってるのだ。

そんなたるんだネジが島を引き締めようとするナグリ。でも警察があることだけが必ずしも秩序のかたちではない。気を引き締めるということは自らの首を絞めることになり得る。そもそも刑罰というもの自体が僕はどうにも好かない。別に僕は積極的なアナーキストという訳ではないのだけど、でも割と無為自然派なところもあったりして、成り行きに任せればいいだろみたいな気持ちになることがある。不幸にならなくていい人をわざわざ不幸にする仕組みがどうして必要なのかと。不幸を生み出す余力があるなら幸せを生み出せばいいのに。
この世の中に本当に悪い人って多分いなくて、誰も好き好んで「人を傷付けたい」なんて思わないんですよ、それほど他人に興味はない。みんな自分が幸せになりたいだけで、他人を害するのはその副産物か過失のどっちかだと思っている。人殺しを殺したって殺された人が生き返る訳じゃないのなら、殺して更にマイナスを増やすんじゃなくてもっと社会にプラスをもたらす方向でものを考えたほうが絶対いい。道徳的にはさておき、極端なことを言えば、ただ殺すくらいなら人体実験のモルモットにするとかの方がまだ理屈として分かる。本当に道徳の話をするならどう考えたってただ殺すのも本人の意思に関わらず自由を奪うのも駄目ですからね。どうせ破るならもっとあるだろって話ね。なんかどんどん話がアレな方向に行ってるのでこの変で自重します(遅い)。。
(参考:悪者とは弱者である『語ろう! クウガ・アギト・龍騎/555・剣・響鬼』高寺成紀編 感想)

 

突如起こった謎の「土星ババァスゴスゴぶっささり事件」。ネジルとヘボットは被告人として連行されてしまう。
本当に一瞬しか映らなかったけど、法廷には正義の女神をイメージした像が立ってて、これがなかなかに含蓄に富んでいる。本来の女神は目隠しをして天秤と剣を持っており、相手が誰であろうと平等に法の裁きを下すことの象徴とされている。一方ヘボットでは天秤にバニラと抹茶のソフトクリームが乗っていて、右手は剣ではなく、鼻をつまんでいる。これめちゃくちゃ面白くない? いや、まぁ真面目に話すなら「比喩だろ、野暮なこと言うなよ」ってなるんだけど、風刺として普通に出来がいい。確かに目をつむるだけじゃ主観を挟まないのことの表明としては弱くて、相手がくさいやつ(≒鼻つまみ者)だったら目隠しだけでは意味をなさない。平成ライダーシリーズをつくってきた白倉プロデューサーの著書『ヒーローと正義』にはこんな風に書かれている。

 彼女は、人を平気で天秤の上に乗せ、平気で剣をふりおろすことができる。彼女は自分の剣が、どんな人の命を奪うことになるのか見ないままでいられる。剣をふりおろす以外の選択肢がないのかどうか、自分が剣をふるう資格を本当に持っているのかどうか、考えないままでいられる。

本当に公正公平を気取るなら、目を閉じ耳を塞ぎ口を噤んだ人間にでもなるしかないのだ。「ダメだダメだ! サリンジャー読んだことないだろ!」はっはっは。……そうでなければ、目隠しを取り、あくまでエゴにまみれた一人の人間として正義の名を借りずに剣をふりおろすしかない。

裁判が舞台ということもあるし、『リーガル・ハイ』という作品もおすすめしておきたい。半沢直樹で有名な堺雅人さん主演の法律コメディドラマで、もうひとりの主役である新垣結衣さんと2人で様々な事件に立ち向かう……というとなんか違うような気もするけどとにかく面白いので見て。3期待ってます。ない。
(参考:LEGAL HIGH カテゴリーの記事一覧)

 

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ヘボット! 39話「王妃ナグリ、帰還」 感想

いきなしファイナルラウンド、ということは割と長く続いた戦いらしい。対戦カードは迫り来る隕石vs旧ボキャネジカルテット。イメージ的には彼らの存在が初めて触れられた8話のシーンに似ているので、場所はノリノリヶ島だろうか。この隕石は確かヘボット放送開始前に使われてたPV(まだネジルのデザインも固まらない頃につくられたらしい)でも出てきたやつだと思われる。YouTube上から動画が消えちゃってるので、確認できないけど。彼の正体は地球を破壊しようとするウマ汁……のはずなので、次元ネジを狙ってるのだとしたら座標が若干ズレていることになる。結局地球ごと破滅させるなら大した差じゃない気もするけど。
するとボキャネジカルテットというのは、地球を守るために結成されたことになるのかね。ジルとノリオがあくまでサポートに徹してるのは普通の人間だからにも思える。

この頃からサートゥルヌスはちょっかいを出しているようで、先代のネジ王として活動している。でもウマ汁は確か最後まで抵抗していた方って話だったから、この時点で会議全体の意見はもうまとまってたのかもしれない。引退して趣味に生き始めたのもカルテットの勝利を見届けたからだと考えるのなら、彼ら本当にかなり長いことこのゲームをプレイしてるのね。世界5分前仮説のことも考慮するなら、実際の時間はどうあれ本人達の認識的には、ということだけど。だってナグリとジルはまだ結婚してもいないんだろうから、この戦闘は短くても15年は前のことだし(ナグリに十月十日が適用されるのかは謎だが)、そこから更に会議のメンバーがまとまるまでの時間が加算される訳だから、やりこむなんて言葉じゃ足りないくらいの年月である。話の規模が太陽系なので、人間の基準で語るのはナンセンスかもしれないけど。って、そういや10万年前なんてワードもあったっけな。

 

なにやら焦るチギル。逃げろって言ったり逃げても無駄だって言ったり相当取り乱してる様子。話しの流れを汲むなら彼は本来この日のために何かしらの準備をしていなきゃいけなかったとのことだけど、それらしいことが特に何も思い付かない。チギルのこれまでの行動で特筆すべき点と言えば、黒いトキトキネジや白いスタスタネジ、コロコロネジなんかを集めたっぽいことくらいのもの。曰く「その時が来るまで預かっておくだけ」とのことだが、使う様子もないので今がその時ではなさそう。

つー訳でカルテット最後の一角ナグリ登場。便器から戻ってるお城に「アゲアゲ夜でナイト拳」を叩き込み粉砕。無茶苦茶過ぎる……。なんだよ、ジルのぽよんとしたお腹かわいいだろ! 文句あんのか! つい「寂しかった」と漏らす国王。嫁も息子も武者修行に出て、たった一人残ったネジルまで心を鬼にして(?)追い出した訳だから、キングスボキャとメイドーにょたちがいるとは言え、ねぇ……。
しっかし、ナグリ王妃のことは当時から未だによく分からんでコブシ。そもそもなんで拳(・大・)? 確かにヘボットもペケットもグローブ付けてるし、おもちゃのCMもボクシングだったし、なんならネジルやチギル,モエルなど人間もだいたい手袋はめてるけど。それも合わせてなんで? ボキャじゃなくガチバトルするなら妥当だけども。こないだ多分初めて指なし手袋を付けたんだけど、なんかあれ微妙に恥ずかしいね。指紋認証をするためにわざわざあんなの付けるなんて、とんだ連続動画小説物語ヘボな。温めます!

母と息子、感動の再会……。僕も生みの母とは5歳の頃に別れてるので、高3くらいで会ったときは結構嬉しかったなぁ。
18歳て僕より年下やんけ、おいおい。わざわざ1歳ズラしてるのには意味があるのかな。かかりそうなものが十八番くらいしか思い付かない。
気が合いますね王妃、ボク様もムリして努力するの大嫌いです。よければ一緒に「おとといきやがれ」。やりたいようにやってそれが結果的に傍から努力と言われるのは良いけど、努力しようと思ってするのはホントできないです。
ナグリのことを思い出せないユーコさん。やはりジルは国民の記憶を、あるいはライブラリの方をいじってるらしい。更に周回の外側を知って特異点となっていた(多分そういうことだと思う)自分たちの記憶も怪しいのではと疑い始めるキルマンコンビ。やだ何これ怖い……。


ついに出てきた終盤っぽさ、ボキャネジ格闘技。ここからガチバトルが……始まらないの。だってめみ子だもん。23話の感想で「始点に近いと人間のままでネジを使えるのか?」と予想したけど、格闘技はボキャネジのエネジーを解放するだけじゃなくそれを拳に乗せて放つものなので、またちょっと別なものと思われる。ネジルの場合も現状ヘボットと一緒に発動するのみで、一人でネジを使ってる訳じゃあないし。
さらっと5年とか言っちゃうあたり、やっぱり時間の感覚が違うんだなぁ……ヘボットは普通の4クールアニメヘボよ。でもフィーネを抑えることさえできればサザエさんのような長寿アニメになる可能性もあった、のか? シリアスな作品はメリハリをつけなきゃいけないから必ず終わりがあるのに対して、ギャグや日常系は終わらなくてもいい世界。空気系なんかとも近いけど、ずっと同じテンションを繰り返してていい。僕はここ数年になってようやく「物語の終わり」に納得できるようになってきたのよね。前までは、好きな作品ならとにかく長く続いてずっと見てられたら一番いいはずなのにどうして終わっちゃうんだと思ってた。でもテーマとかを意識するようになってからは"結論"を出すことにも価値を見出すようになって、これまでとはまた違う世界が見えるようになった。依然として続いて欲しい気持ちもあるけどね。

 

親を殴れません、か。僕も継母には蹴られ殴られ叩かれ投げられ散々な扱いを受けて「ダメだな、自分にだけ都合のいい表現だ」「悪いことしたの誰ですかー?」ディスられたって気にしませーん! ……受けてきたので、憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い以下省略。昔から背の順に並んだら先頭を任されるミニサイズだったので、女手ひとつでも簡単に投げ飛ばせちゃうのね。階段をガコガコ引きずられて、玄関にバーンと叩きつけられて、外に追い出されて鍵閉められるのがお決まりのパターン。遅いと夜の3時くらいまでは入れてもらえないし入ったら入ったで反省文書かなきゃ眠らせてもらえないし。そういう経験のおかげで、割とどこでも寝られるようになったんですけどね。野宿とか全然平気。夢の島思念公園とか? 将来ホームレスになっても安心だね。
正直こっちの母には再会したら何かしらの仕返しをしたい気持ちがなくはない。そんなことしたって僕の子供時代は帰ってこないんだけど。そんな訳なので僕の中では"お母さん"という単語はすごく多義性に富んでいる。二律背反〜今すぐ〜……痛いよ(ボソッ)。

ヘボットがいるとネジルが堕落していく、らしい。方便かもだけど。
確かにヘボットはヘボいとこもあるけど、ネジルのヘボさとはそんなに関係ない気もするというかむしろヘボちゃんツッコミ役に回ることが多くて意外としっかりものキャラよ。ってあれか、ボキャ美が言ってた正しいが動機が不順なアドバイスの話か。このままじゃ自立できないと。ナグリは実際、ジルともチギルとも違って相棒なしでボキャバトルもこなす人だもんな。BLEACH的に言えば、群れられないほど強くて孤独になっていくタイプ。
でもそんなナグリもパートナーにムキムキじゃなくてジルを選んだあたり、弱さの許容とか支え合うことの意味とか分かってはいるのかな。今回のバトルも意志を持つネジであるスゴスゴが乱入してきたことで、なんだかんだ協力みたいな形になってたし。
どこまで本気だったのか分からないままに、お芝居終了。家族会議だったと言う割には誰にも見られてないとこでジルびっくりしてたけど、あれは本当にただ時期が早くて驚いたってだけなのか。
せっかくの家族写真なのに、カメラマンにまわって自分は映らないキングスボキャ……。この場ではジルの相棒はナグリだから身を引いたの? ロココットといい、お前ら結構いいやつだよな「毛ぇ濃いいやつぅ!?」違います、ノゴローくん。

 

まだ本編で名前が出てないので、通称「上位者」の方で一応話を進めようかな。ゼーレよろしく何やら怪しすぎる会合。親子揃っていくら使ったら気が済むのかね? もしかしたら当番制ってことも有り得るけど、どうやらサートゥルヌスが仕切ってるっぽいのが気になる。メンバーの中で唯一序盤からまともに出てたし、多分重要度で言ったらダントツなんじゃないかな。前にもゴッドネジを地球に放り込んでネジが島を誕生させた張本人なのではって話もしたけど。ざっと5億年は生きてるらしいので、余裕で人類誕生より前まで遡れる。なんか誰かが連想されるんだけど思い出せない。うーん……。
あ、ども、およそ30分後の僕です。言いたかったのは安心院なじみでした。こんだけ考えたのにそんなに似てなかった。彼女に関しては宇宙が始まる前からいるからな。無数の分身「悪平等(ぼく)」がいるってのは、ちょっと輪廻の蛇っぽい(登場人物みんな同じ人)けど。めだかボックスメタフィクションとして真面目に読んだら絶対面白いだろうなと思いつつ未だに手を付けられてないのよね。GReeeeNは小学生時代アホみたいに聞きまくったからなんとなくもう聞きたくない感じがあるんだけど(嫌いとも違う。好きなまま聞きたくない)、それと同じ感覚。
言葉遊びもかなり重要なファクターだし、今読んだら絶対面白いと思うんだけどなぁ。その気になるのを待つしかないか。
今日はこんなところかな。

 

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ヘボット! 38話「12体そろったらエライ事になった」 感想

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ヘボット! 38話「12体そろったらエライ事になった」 感想

たつみーたつみー男鹿辰巳! ヘボットは赤ちゃんバブ、スーパーミルクタイム。天丼に牛乳か…それも悪くないな(タルベルト) 2回繰り返すのはDJのスクラッチをイメージしてるのだろうか。ヴィーテとかフィーネとか音楽用語が重要な位置にある(そういえば次元ネジは八角形、音階もオクターブ=8)し、ありそう。
遂に集結エトボキャボット。番組に(ネジルの近くに)出てきたというだけでこれまでもずっといたはいたので、本人達は特に感慨もない様子。というか、彼らの登場が小出しだったのも全部フィーネを抑えるためなのか。12体揃ってないのに最終回が来たら非難轟々だろう。
確かに12個いっぺんにはささらん……けど一体どこからそんな発想が? エトヘボ合体の話かな。ヘボットの体にはネジ穴,ネジ魂穴,両腕,両足,背中の8ヶ所に合体できるポイントがあって、足と背中は腕と違って左右びっこにしちゃうと全体的に締まらなくなるので、同時に合体できるのは実質6体までかな。そう考えるとヘボペケでちょうどいいのかも。OPでも一例が写ってるけど、カッタイは他のネジ魂に入るパーツと干渉するからか、元々トラトラネジがあった場所にヒツヒツネジをさすことで解決してたね。ポリドロヘボのパーツでも駄目なんだろうか、そうするとダガシープのパーツを付けるとこがなくなっちゃうのかな。
そんな訳でヘボットの願いを叶えるべく、なんとか今あるパーツだけでエトボキャボットの力をひとつにできないか試行錯誤してできた結果がこちらです。名付けて「最終合体グレートヘボゾード✕○ぺけまる」。

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流石にエトが一人だけ余るのは可哀想だったので、いっそペケットとスゴスゴを合わせて、ウシウシとイヌイヌにはジョイントとして使える部分のないネジ同士痛み分けをして貰った。本体があったらなんとか無理やり全部乗せもできただろうか。
オペレーターだけでなくアニメーターまでこなすサメの一言でへボーン、全合体なにしてトーテム「名前じゃねぇ!」。調べれば何事も出てくる時代だけど、トーテムポールの持つ意味は結局よく分かんなかったなぁ。ジュウオウキングは賛否両論あったけど僕は大好きなんですよね。変形合体がかなりお手軽なので、何度でも何度でも疲れずに遊べる。トランスフォーマーとか、一往復さけるだけでどっと疲れることもあるからね。

 

ネジ歴1900年代だと、ヘボクラフトが没後およそ100年って話と噛み合わなくなるのだけど、どういう意味? ネジール王朝○年という表記では2017年だったんだけど、数え方が違うことはよくあるのでいいのだけどさ。これも同じ名前だけど別物案件?
マカロニウエスタンペンネの方が兄貴なのね、何気に知らなかったかもしれん。ヘボネジとペケチギが混ざってるのかな。
しかしなんでまた揃ったらあんなことになってしまうのだろうね。ヴィーテ(フィーネ)からの刺客だから? それともやはりさっき言ったようにイベントが一区切りしてしまうから?

 

へびつかい座のボキャボットを名乗る納豆顔のイケメンもといH・P・ヘボクラフトもといスネーク・オン・ヘアー。何度も出てくる駄キャラは数いれど、こんな分かりやすく一人二役,三役もするやつって実はなかなかレアなのでは。
仮に星座ボキャボットというのがいたとしても、へびつかい座黄道十二星座ではなかったような……と思ったら、なんと「黄道には入ってるのに十二星座には入れてもらえなかった」という特殊な立ち位置らしい。13個目で蛇ってなんかめっちゃキリスト教っぽい〜と思ったけど、最後の晩餐はキリスト含めて13人なだけで使徒は12人でマックスらしいので直接的な関係はなさそう。
さっきヘボゾードと名付けたように、十二星座も十二支英語だと同じzodiacなのよね。似たようなもんやろってことで一緒くたにされたらしい。フォーゼのゾディアーツもここから。Zooなんかも語源は同じらしい。

いつかしようと思ってたけどタイミングを逸してたので今回話すこと少なそうだし、よーし書いちゃうぞ。
十二支を指して"エト"と言うのは誤りで、本来の漢字を当てるなら、なんと"兄弟"。意味的にはそれぞれ陽と陰を表し、これと木火土金水(キヒツカミ)の五属性を組み合わせてできるのが十干。木の兄→甲,木の弟→乙,火の兄→丙,火の弟→丁……といった具合に進み、甲乙丙丁戊己庚辛壬癸の10個になる。これが世に言う陰陽五行思想
現代まで残ってる使用法としては、1位2位の意味として「甲乙付けがたい」とか、契約書とかで代名詞として「弊社を甲、貴社を乙とし……」とか、あとは暦くらいのもの。十二支と組み合わせて甲子,乙丑,丙寅,丁卯……と続き、1年にひとつ当てはめていく。60年で一周するのでこれを"還暦"と言う。もうちょっと馴染み深い文化で例えると、六曜みたいなものかな。あれも基本的には先勝,友引,先負,仏滅,大安,赤口を順々に繰り返すよね。甲子園とか戊辰戦争,辛亥革命なんかは、関連する年がその干支だったからそう名付けられてる良い例。60年周期なので、まぁ人の一生と比べたらほとんどダブらないし都合が良かったのかな。

五行は元々太陽系の惑星に由来していて星座とは星繋がりではあるものの、後者はヘボットにおいてかなり重要な兄弟という概念とは、僕の知る限り関係がない。双子座があるくらいだろうか。もし本当に企画段階でのネタのひとつだとするなら、ヘボットとペケットの設定が固まる前ということになるのでだいぶ初期の話と思われる。この話を知らないと、ヘボットだけを見て兄弟の概念に陰と陽……すなわちネジのプラスとマイナスを紐付けることはなかなか難しいと思われるので、何気に必須知識なのよね。親がやってた宗教関係で教わっといてよかった。みなさんも、知っといて損はないことなので後の人生に役立ててください。


色々ありまして、通称ししとうバトル勃発!
今回のエピソードは全話通して何故か一番記憶に残ってないんだけど(おそらく見返し回数が少ない)、今見返してびっくりした。これメインキャラvs駄キャラじゃなくて、それぞれでチーム分けして争ってるのね、全然理解してなかったワ。
パジェロパジェロ! いやぁ世代なんですよね、東京フレンドパーク。壁に張り付くやつとか怪獣が吐く光を止めるやつとか、やってみたかったなぁ。ディズニーランド行ってもどこにも見当たらなくておっかしいなぁと思ってたのが懐かしい。パジェロが車の名前だと知ったのは割と最近。あのゲームの名前とか特有の掛け声とかじゃなかったのね。子供の理解力おそるべし。

ボキャ美はヘボットは演歌が好みってのを知らないのね。『愛・おぼえていますか』っぽい歌を歌うカスリーナ、目元がなんかどことなくらき☆すたのキャラに見えるでコッペパン
携帯音楽プレーヤー、僕はバリバリカセットテープのウォークマンを使ってましたね、たしか勝手にB面再生してくれるやつ。父のお下がりだったけど、石だYO!
今回の山盛りエトコンボは組み合わせが謎だなぁとずっと思ってたけど、語尾が文明になるように選ばれてるのか。そういえばトーテムポールとかクロマニョンとかバビロニアとか鳥獣戯画とか、前フリあったわ。全体としてのテーマにどう関わってくるかはイマイチ分からんけど。例えばクロマニョン人ネアンデルタール人を滅ぼして栄えた訳だから、そういう構図をメインキャラと駄キャラ(踏み台)に重ね合わせてる? ダメだな、中途半端な知識だ。ダメダメだ。

そんな訳で(どんな訳だ)だんご3兄弟オチ。これもまた懐かしいなぁ……CDなんだけど小さいサイズで、なんか縦長のケースに入ってるんですよね。およげたいやきくんとか似たものを感じるけど、なんで食べるものにわざわざ人格を見出してしまうのだろう。本当に命を頂いてるならともかく、だんごもたい焼きも別に罪悪感抱くようなものでは本来ないのに。
どんどん逸れてくけど『イカスミダ・タコスミダ』って知ってます? 意味分かんなすぎてめちゃくちゃ記憶に残ってるのよね。ちなみにイカもタコも食べると吐きそうになる体質なので食えんとです。なんでもQという番組のワンコーナーらしいんだけど、こっちは全く覚えてないなぁ……。
日曜日はまだ始まったばかりの気でいたけど、配信もエトボキャそろっちゃってはやくも佳境なんだな。ここまで毎日ブログ書いてるボキすごい。全然読まれてないのに! これもひとえにヘボットが面白いからですね。最後まで走り切るぞー!

 

 

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なんと映画『ブレードランナー』より、ロイ・バッティがキャラクターとして登場。そんなのアリなの!? 名前も見た目も設定もそのままなので、未だに要らぬ心配をしてしまう。一応1回テレビで放送されたのを見たことがあるけど、まだまだ理解は浅いと思う。
彼のプロフィールを大まかに説明すると、人間につくられたレプリカントというヒューマノイドで、仕様として製造から数年経つと感情が芽生えてしまうので、最新型のバッティたちは寿命が短く設定されてるのね。レプリカントを作ってるタイレル社としても、せっかく作った個体なんだから長く働いてくれたらそれに越したことはない訳なので、寿命というのを感情を持つ平均年数よりも若干緩めに設定していてもおかしくない。その短い期間でもなお感情を持ってしまった悲しい個体が、逃亡中のバッティたち。AIの扱いの話をしようとすると、どうしても時期的に仮面ライダーゼロワンと比較したくなる。あちらもブレードランナー(感情芽生えた人間に不都合なレプリカントを駆除する者)にあたる存在としてゼロワンシステムがあるんだけれど、そもそもマギア騒ぎ自体が物語開始時点ではほとんどなかったのもあって寿命を短く設定するような対策はされていなかった。でも、人間の都合で寿命を短くするなんて普通の感覚でいくとやっぱりどこか可哀想よね。タンホイザーゲートって知って「あなたは口を挟まないで、ホイサッサ」
でも道具が人型じゃないと、ついついキツく当たりがち。僕もスマホタブレットが指示したとおりに動いてくれないと、どうしてもイライラしてしまう。iPhoneを使ってるんですけど、あいつのキーボード最近マジで頭おかしくないですか? 元からこっちの入力が間違ってる前提で勝手に独りよがりな予測変換出してくるやつではあったけど、全く関係ない飛躍し過ぎた単語を提示してくることがしばしば。ゼロワン的な表現をするなら、僕の入力が正しいと信じなかったってことで先に裏切ったのは向こうなので、僕は悪くないで牛肉。
(参考:命にふさわしい/amazarashi

www.youtube.com)

赤い月を背に宇宙を放浪するバッティの後ろには、マカロニとトゥル子。そしてネット越しに見ている土星ババァwithパチボット。 「めっちゃイケメン、会ってみたい」ということは面識がない……? これまではひょっとするとゼーレみたいにやってたのかもしれない。あ、分かる人だけ分かればいい話です。

ところで、高くそびえ立って今もゆっくり締まってる最中のはずのネジ柱、あの後一度も見かけてない気がするんだけどなんでだろう。次元ネジに繋がってるんだとしたらだいぶ下までいきそうだから、地面より上に出てる時間はそう長くないのだろうか。その場合今度はどうやって上まで緩めてるのか気になるけど。

 

32話の再演からスタート。バンクからシーンが流用されることは結構ある(奥さんシールとか)けど、導入部が使い回されてることは今回を除けばとんと記憶にない。ユートくんが見てる(すなわちネジが島で放送されてる)ヘボットは、やはり我々が見ているものとは多少なり違うのだろうか。それか名探偵グチリームズが別番組としてあるのか。
18話でヘイミにいいとこ見せようと頑張ってて最後にメロメロネジをゲットしてたものだから彼女に使ったのかと思ってたけど、度胸がなかったのか良心があったのか、自作(?)フィギュアを部屋に飾るに留めているらしい。それでも普通の感覚で言ったらだいぶヤバいですけどね。実在人物のフィギュアというものがそもそもないからそう見えるだけで、アニメキャラに恋しちゃう人もいることを思えばそう変なことでもないのかな。しかしその場合、作中ではヘボットグッズとしてヘイミフィギュアが出てんのか……商品展開力入ってんなぁ、あれか、ロケ地(聖地)だから盛り上げて観光客増やそうみたいなノリなのかな。ところで彼女ってよく見たらスパッツしか履いてない? ファッションは完全に門外漢なので分からないんだけど、そういうもんだっけ……?
ネジ屋はやめてリサイクルショップ家業に専念することにしたらしいヘボネジコンビ。ポリリズムはリサイクルキャンペーンのCMソングとして書き下ろされた曲らしい。プラスチックみたいな恋ってなんやねん、すぐ割れるのかな……というのは誰しも一度は思っただろうが、今の時代本当に調べれば何でも出てくるものね。「偽の/見せかけの」という意味だとする説や、ポリ(poly)やループという単語から「多重的な/多層的な」とする説もあった。そういや+チック姉さんってアニメがあったな。友達がLINEスタンプ使ってたくらいしか知らんけど、あれはプラス思考みたいなニュアンスなのでは。たぶん全部ひっくるめて、プラスチックなんだろうけど。というかポリドロヘボが廃品回収するのはポリ繋がりだったのね、って分かるかー!
2号店はおそらくボキャ美ハウスなんだけど(あんまり出番ないとか言わない)、髪型もとい屋根の形が少し変わってるのはチェーン店として使い始めたからだろうか。何気にボーイズも手伝ってたりして細かい。

 

恋愛のかたちはかなり自由でいいと思ってる派なのでネットでの出会いも全然アリ。というか付き合う/付き合わないというラインを設ける必要がそもそもなくて、話してて楽しいなってのはもう2割くらい恋(8割は恋じゃない)と言っても良い。もちろん性別も関係ない。恋であるかの判定に必ずしも物理的接触を伴う必要はないと思うし、それなら会う必要もない。アニメキャラへの恋と同じく、結局会うことはなく一生を共にするような関係も有り得る。そういうのは現在の言葉だとネッ友とかの方が近いだろうか。でもやっぱり数%は恋。人の気持ちはノットデジタルなので、本来そうやってファジィに捉えるべきではないか。問題となるのは、言語というものがかなりデジタルなこと。これによって生まれている要らぬ混乱がいかに多いか。病気かどうかとか男か女かとか、仮面ライダーの定義がどうとか、そういう言葉遊びに本質的意味はない……と言い切ってしまうとヘボットのテーマと乖離するのでやめておくけど。僕もまたブログというコンテンツで言葉遊びを生業としている人間だしね(稼いでないやろ)。
ところで「蛇の道はヘボ」ってどういう意味? ヘボネジコンビに特別人探しや電脳世界に強いイメージはないのだけど……もしバッティの正体が同じヘボットタイプボキャボットだとグチリームズが看破してたなら分かるような気もするが、それなら言えばいいしな。
僕もネット上から失踪したら誰か心配してくれるだろうか、とかメンヘラめいたことを言ってみる。ブログ初めて3年目、面白いって言ってくれる人はたまにいるけど、それにしては未だに全体的なアクセス数は雀の涙ほど。まぁ有名かどうかと心配されるかどうかは別問題だけど。フォロワー10数人とかの人だけど、僕はかなり好きだったからしばらく浮上してなかったら心配になったし。僕の場合はどうか知らんが。
ネジの声が聞こえる……って電脳コイルにそんなキャラいなかったっけ。ちょっと太めの子。今回がデジタル回だからそんな気がしただけ? そもそも記憶がだいぶ曖昧なのでアテにならない。誰だ、記憶くなんてただの記録って言ったのは。僕の脳みそからどんどんと記録が消えていくのは一体どんな訳なのだ。

 

最後のシ者……はスゴさんか。いたはいたけど出てくる機会がなかった(あったけど)最後のエトボキャボット、ハッカネズミが登場わら。32話でポリドロヘボに協力にしてたのが印象的だけど、ネズミがネコを助けるとは一体どういう風の吹き替え版? ちなみに僕は視覚優位ぎみなので圧倒的に字幕派です。トムとジェリーが本当は仲良しみたいなそれかな。というか、ピカチュウの敵がニャースなのってそういうことだったのか。小さい頃は『14ひきの』シリーズ好きだったなぁ。
マトリックス』も一応ヘボットと後学のために見たんだけど、もうあんまし覚えてない……。でもあれも確か『lain』と同じく予言というかたちで言葉の力を肯定するような話だった気もする。3つの力! 仮面ライダージオウ〜! ゲイツ! ウォズ! ト〜リ〜ニ〜ティ〜! 祝え!(以下略)
電脳世界、バージョン2.0って表現からは古いのか新しいのか分からんな。ワイヤードはリアルワールドの上位階層じゃない、とするなら旧式なのかな。
スゴ様がノーマルネジだったと発覚した時にも同じこと言ったけど、僕は基本あらぬ期待をかけられるのは耐えられないので、自分を実際よりよく見せたいって感情がまるで分からん。理解不能……理解不能……。じゃあ顔を晒すかって言ったらそうはしないけど、だからこそ見えないと勝手に都合よく人もいるので、時折わざわざネガティブキャンペーンをしたりもする。よくオタクっぽい顔だと言われるとか、お風呂入るのが苦手とかね。事実だし。個人情報の流出経路としては、絶対リアルの知り合いからが一番リスク高いと思うのよね、ネットの他人が特定するのよりも。僕の場合リア友に趣味アカの存在を隠してないので、その中の誰かが漏らそうとすれば簡単に出てしまうと思われる。そうは言っても、住所とかバレてもそれだけなら実は何も悪いことはないのよね。押しかけられるような人気がある訳でもなければ。例えば着払いで荷物を送るみたいな嫌がらせの類は、明らかにする方が悪いのであって、住所バレるほど"不用心なこと"が悪行という訳ではない。よく言うセカンドレイプみたいな話で、被害にあった人を(加害者を棚に上げて)責めるのはナンセンス。と思ってるので、僕は割と警戒心薄めな方かもしれない。それはリアルでも変わらないけどね。本当に悪い人なんてそうそういないと踏んでるのと、盗むほどお金に困ってる人になら別に盗まれてもいいかなってのもあって、10分15分くらいなら平気で荷物そのへんに置いてくし。あ、でもパスワードは一応ランダム生成されたやつ使ってるわ。ハッカネズミよりネジマウスの方が処理能力高いでわら。これが本体! これが本体!
VKテストはフォークト=カンプフの略なんだけど、特に日本語にはハ行で終わる言葉ってなかなかないという豆知識。ドイツ語とかだとよくヒで終わったりするけどね。しりとりの変形として「相手の言葉の頭文字で終わる言葉」を出すあたまとりってゲームがあって、意外と普段しない頭の使い方をするので面白いんだけど(しりとり→アルミサッシ→トロイアラミネート→コアラ…)、ハ行で終わる言葉が少ない訳なので、うっかりハ行で始まる言葉、例えば歯磨き粉なんて言おうもんならすぐさまゲームが終わってしまうので、暇を潰したいなら注意。僕だとバッハとか原田マハとか、人名しか出てこないし、原田だとまた相手が"は"だし。

エゴサーチして落ち込むチギルのために電脳世界そのものを消そうと画策するペケちゃん。プレゼント・デイ プレゼント・タイム hahaha……。僕もたまにエゴサーチするけど、悪口すら書かれちゃいないので逆に凹むよね。たまに記事を紹介してくれてる人がいると嬉しいなう。
電脳世界とペケットをかけてボキャバトル。出てきたのは実況ネジーとサートゥルヌス。18話の感想でユートとネジーとスチャットの関係について話したけど、ここでも語尾が"イケメン"なのが匂わせてる。今回の文脈でイケメンって言ったらどう考えてもバッティとスチャットじゃん。
そんなこんなでハッカヘボットの勝利。いつの間にやら人気者……じゃなくて、ランク通りの結果が出るくらいにはヘボットのレベルも上がってきたみたい。それを言ったらポリドロ回からそうか、スゴスゴブースト?

スチャットとチョリー・ムカムカは結婚して子供まで授かった。最近僕の周りでも出産ブーム(つっても2組だけど)で、みんな人生なんて辛くて苦しいだけだとは思ってないもんなんだなぁとか思ったり。giveって確かに赤ちゃんが生まれることに対しても使うけど、じゃあ彼の「ギブ?」って問いかけにはずっとそういうニュアンスも付いてたの? ヘボットにおいて生まれるといえば何を置いても「へボーン(born)」だよね。屁でも鼻くそでも生み出すことは等しく尊いというのがへボットのスタンスなので、「いぇーい、みんな生んでる?」「エーオ!」みたいな軽いノリなのかも。赤ちゃんが沈む…… Time for Tubby Byebye!

 

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ヘボット! 36話「恋のヘラがえしがえしがえし」 感想

ひらひらエプロンのヘボネジコンビかわゆい。全国のいもチン難民……じゃなかった。いもチンファンのためにアレンジレシピを披露。
ラーメン大好き小池さん。手塚作品におけるヒゲオヤジやランプのように、様々な藤子不二雄作品に顔を見せる彼。こういうのをスター・システムというのだけれど、ヘボットのキャラはこれに近いところがある。前回、ユーコさんたちがネジ製作所じゃなくて宿を経営してたのとか、まさにそれ。エピソードごとに違う役割,ロールを演じている。1話ごとに彼らは別人であって、と同時に同一人物でもある。でもそれって究極的にはこの現実世界における僕らも同様で、体は日々代謝を繰り返して別の細胞に変わっていくし、意見も心もころころ変わる。本当の意味で同一性を保っていられる存在なんていないので、ヘボットのキャラもまた"同じ"であり得る。

 

屋台をやってるエトボキャボットの元に、ヘボネジを誘うゲキドラ。それはキャラ被りというのではぶへっ。一緒に誘われたフリフリット,シャレシャーレ、そしてミズミズキ。父がやたら聞いてるので最近は嫌いですね、ハナミズキ。「僕の我慢がいつか実を結びますように」って、やかましか。あなたの我慢はあなたが自分の意志でしていることであって、それの報いを僕に求めないでください。ちなみに水だけでもお腹は膨れます。僕はそれで5日もたせました。
という訳で登場ダガシープ。エトボキャはモチーフの繋がりがすぐ分からないこともちょこちょこあるけど、個人的なダントツは彼。寅さんってお前ヒツジやろがい! 車寅次郎ってカッタイ以外の何者でもない、僕は見たことないけど。彼の実家は団子屋さんで、本人はテキ屋だとか。たーまやー、とーらやー。その辺から屋台や駄菓子を連想するのは分からなくもないんだけど、だから一体ヒツジからどうやって寅さんに……って、そっかわたあめか。「おめぇさん」ってのも多分セリフから取ってるんだろうけど、それだけなのかなぁ。なんかまだピーン! とこない。
ヘラ焼き一代にやってきたウラミジーヌ・ヘボコフ。ダガシープに告白されるも、手酷く振る。

かなり珍しいかたちのヘボットタイプ(なのか?)で「食べてイチコロ ハブーダ」の店主テキーダの語尾は「ありんす」。これはくるわ言葉と言って、江戸時代の遊女……吉原とかで俗に言う水商売をしている女性たちが使う独特な言葉遣い。スゴスゴ関連で最近は性的に気の多い人の話ばかりしているな。遊女たちも色んな人と寝ているし、そこへ遊びに行く男性たちも好色家と言って差し支えないだろう。恋多きダガシープが一途になるまでの話である今回の敵役としては申し分ない。
僕がすぐ思い付くのは、やっぱり『JIN-仁-』。あの作品自体、作者が吉原の遊女たちを梅毒という性感染症から救うために、現代の医者を江戸時代にタイムスリップさせた話なので、印象に残ってるのは当然っちゃ当然。しかし、性病を治すための特効薬が"ペニシリン"とは、なんとも皮肉な話だよなぁ。語源としては、ペニシリンを産出する青カビ(細長い形をしている)の学名Penicilliumなんだけど、更に辿っていくと鉛筆/pencilなんかにも派生した、尻尾を意味するラテン語penisに行き着くので、同根であることが分かる。ハブの毒の血清がハブの毒からできているように、まさに「毒を以て毒を制す」を体現している。ハンマーセッション好きだったな。
またハブはお酒づくりにも使われていて(ハブ酒)テキーラとも関係してるし、テキ屋の寅さんはハブに噛まれてなくなったらしい。呑処のパブも引っかかってるのかな。もちろん、蛇は男根の象徴でもある。最初に唆されたのが女性のイブだったのはそういう訳だろうか。2人で果実を食べるというのは性交の暗喩で、その後に恥を覚えて善悪に関する知恵を手に入れたのは、現代で言われている賢者タイムというものに似通っているかもしれない。

ヘボットは根幹にそういう性的な要素があって、作品を分析する上で避けて通れないから下品な話ばっかしてるけど、僕は基本あまり好まないので、こういう真面目な文脈でしか性の話題は出さない。ガクジュツテキキョーミというやつ?

客を取られて商売上がったり叶ったり引き取ったりなので、子供を使って宣伝してみるテキーダ。
うちの親がやってる宗教は夏祭りとかやるので、みんなで屋台出したりするんだけど、子供的には宗教関係なくお祭りって楽しいものなので、結構いい思い出もある。小学生なったくらいからは売り子とかもやらされて、特にご褒美が出る訳でもないんだけどそれはそれで楽しいのでよくやってた。あんまり羞恥心とかない方なので、ターゲットを絞って直接売り込むとかはともかく、宣伝しながら歩くくらい全然できる。気分はきり丸ごっこって感じ、伝わります? 『忍たま乱太郎』のきり丸。いかがっすかぁ〜って、彼は絶対タダ働きなんかしないだろうが。昔から忍たまの脚本は、東映不思議コメディシリーズなんかで有名な浦沢義雄師匠が書いてらっしゃる。ボーボボもシリーズ構成やってるのか、知らなかった。石平監督にとって神様みたい人らしく、ヘボットのノリは彼を参考にしているところもあるとか。NHKで確か毎日放送してたはずだし1話15分もないので、めっちゃ視聴ハードル低い作品。必ずしも浦沢脚本が見れるとは限らないけど、それでも大抵は面白いので、ぜひ一見してみて欲しい。

 

ダガシープが何故振られるのか、その心は…… 「ホレっぽくて周りが見えなくなる」ってそれネジルくん君が言うかね。ネジならなんでも愛して飛び付くネジ極道(byギャクラン)の君が。
プレゼントなぁ。中学の頃から好きで今もうっすら繋がってる友達がいて、去年は気を引きたかったのか彼女の誕生日に10,000円くらいのものをあげたんだけど、その後なんだか虚しくなってしまった。そもそも向こうは彼氏いるし。今年はお金ないので、モノをあげなかったら関係が切れてしまうのか若干気になっている。でも、なんだかんだ給料日になったら3000円くらいあげたくなっちゃうかもしれない。きちんと仕事してる人からしたら僕があげられる金額なんて大したことないかもしれないと思うと、ちょっと躊躇うけど。そもそもなんで好きになったかって言えば向こうが優しくしてくれたからであって、そう考えると僕もあくまでその優しさがもらえないとしたら好きじゃなくなるような、ゲンキンなやつなのかもしれないけど。人はとうして人を好きになるんだろうね。
「あいつ俺のこと好きなのかな」という勘違いへの返報としてある人を好きになり、相手は相手でそうして生まれた好意への返報というかたちで本当に好きになるようなこと、きっとあるだろう。ダガシープの例で言えばまさにそうで、ヘボットにいいとこ見せたいがためにした善行にときめいてしまった。そういう僅かなすれ違いがインフレーションを起こした結果なのではと、理屈では一応の答えを出してみたけど、別に僕も人生経験豊富な訳じゃないから本当に単なる机上の空論に過ぎない。感情とはげに不思議なものなり。
(参考:脳内補完と投影→ゼロワン 第39話「ソノ結論、予測不能」 感想)

 

……書きかけ? うん、いいと思う!

 

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ヘボット! 35話「インスマ浜の呼び声」 感想

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ヘボット! 37話「電脳鼠はボキャボットのダメを見るか」 感想

仮面ライダーセイバー 第1章「はじめに、炎の剣士あり。」 感想

キャラクター

 神山飛羽真
・過去から、未来へ
今作のメインモチーフは"本"だ。物語るだけなら口頭でもできるが(吟遊詩人や琵琶法師など)、書物ならではの特徴はなんと言っても「後世に残る」ことだろう。口伝の場合、尾ひれがついたり何かが抜け落ちたりを繰り返して、まるで代謝をするかのようにかたちを変えフォークロアとなる。対して本ならば、それでも改訂などする場合もあるが、比較してそのまま残りやすい。しかも彼の場合、夢で見たおぼろげな記憶を『ロストメモリー』という小説にして有名になったとのことなので、彼にとっての執筆活動はやはり記録的な側面が多くあるように見える。夢日記は僕も付けてるけど、もし今のこの状態を狂ってると言わないのであれば、別に狂ったりしませんよ。

"約束"もまた、未来に向けて後に残すものである。これは本当は龍騎の感想で書こうと思って温めてたネタなんだけど、いつになるか分からないのでここに残しておこうと思う。前提として、白倉さんの関わった仮面ライダーシリーズが往々にして"変化"をテーマにしていることは既に過去作の感想でした通りである、まぁ変身ものなんだから当然だけど。その上で、龍騎でも電王でも「契約」をするとロクなことにならないことが共通していることに目を付けた。前者はモンスターにエサをあげ続けないと食い殺されるし、後者はイマジンに曲解したかたちで願いを叶えられ過去を乗っ取られてしまう。自分がした契約によって自分の首が締められるような経験は、誰しもあることだろう。日常的なところだと朝もうちょっと寝たいのに遊びに行く約束しちゃったから起きないとなーやだなーとか、プレバンから代引きの商品がたくさん届いて今月お金がピンチだなーとか。もうすぐSHODOのアギトバーニング,G3-X,ギルスセットが届くのか、楽しみだ。
「人は後悔しないように生きるべきなんだ。自分の人生を狭くするのは他人じゃない、本当は自分自身なんだ」とは木野さんの言葉だった。過去の自分に捕らわれて、今を見失っちゃいけない。昔から白倉さんの作品はそういうことを教えてくれている。

飛羽真の話に戻るけれど、彼の場合「この人は約束を大切にするキャラですよ」というのを描こうとしたために、逆にかなり軽い気持ちで約束をして自分を安売りしているように見えてしまうフシがある。芽依の好奇心のくだりとか、何かカットされてたようにしか。でも今日中に原稿ちょうだいってのはさらっと話逸したりしてたし、一応できない約束はしない……のかな? 亮太の両親を見付けるってのに関しては、無理でもなんでもやらなきゃっていう使命感が感じられたけど。平成ライダーファン的にはやっぱ五代くんの無根拠な「大丈夫!」を思い出すところ。ただ、にも関わらず飛羽真は何か「やらきゃいけないこと」……つまり誰かとした大事な約束を忘れているらしい。

更には小説家の副業として、絵本を売る本屋さんをやっているらしい。子供たちに物語を読み聞かせる行為もまた、執筆,約束と同じように捉えられる。生き物がみな自分の遺伝子を子孫という形で残そうとするように、これも子供たちを通じてミームとして物語を残そうとする営みだ。
両親ともに健在な亮太くんに『家なき子』とはどういう意図があるのだろうと思ったけれど、もしかすると彼も実は血の繋がった親子ではなくて、それを暗に伝えつつそれでも家族だよみたいなことを……伝えようとしてるのかは分からない。だって僕読んだことないんだもん。亮太くんまだ読んでないのに「だから頑張れ」は、流石に若干無理あると思ったけど。本は閉じたままでも心を動かせてしまうんだなぁ。
そもそも、本屋さんにおすすめの本を紹介してもらうためとはいえそこまで踏み込んだ話するかって言うと普通しないよね。日頃から亮太くんとかなり親しくしていて、両親がそこまで話すほど信頼関係を築けてるなら有り得そうだけど……まずこの本屋設定がいつまで続くのか怪しいんだよな。子供たちと普段から親しくしてるってのはいいんだけど、それならそれで突然関わらなくなるのはおかしいから、彼らはずっと出てこないと(少なくとも会ってないとは言い切れないくらいの余白がないと)いけない訳で。子供がゲストとしてころころ変わるのもなんか違う気がするしなぁ。少年ライダー隊みたいに周りをちょろちょろする存在になるんだろうか。あんまし初代のその辺は見てないから分かんないけど、彼らって個別に名前付いてたのかな。オーズの時にやったレッツゴー仮面ライダーのやつは、みんな名前あったけど。どっちにしろこの後の扱い難しそう。

・物語の結末は、俺が決める!
仮面ライダーセイバーとなって、ゴーレムメギドを倒す。1話だし、ここの意味をじっくり考えてみたい。
まずゴーレムとは、土や岩によって作られた機械人形のことを指す。顔のデザインは明らかに轆轤(ろくろ)だが、これはエジプト神話でクヌムという神様が人間をつくったときの描写に基づいているのだと思われる。アダムだって最初は土から生まれたし、Humanの語源は土を意味するラテン語かなんかだとどっかで読んだ気がする。つまりこのゴーレムは「人間につくられたもの≒キャラクター」でありながら、同時に「神につくられた人間そのもの」でもあることになる。ある男が、自分でつくったゴーレムが巨大化し過ぎて制御しきれなくなったもんで、電源みたいなのを落としたんだけど、途端崩れ落ちてきた"ゴーレムだった岩"に押しつぶされて死んでしまったという話もあるらしい。今回の場合、ブレイブドラゴンが助けてくれた訳だが。
素直に読むならば、このゴーレムメギドはヒューマギアの再現で、セイバーは"石"を切り捨てていく……つまり「物語は人間(俺)のもの、道具であるキャラクターに意志は要らない」と主張していることになる。作者の特権(剣)を用いてね。

でもそんなテーマ、人間の味方としてはよくても正義の味方として堂々と掲げるにはどうにも一抹の禍根が残る。ここまではゴーレムメギドについての分析を元に話を進めてきたので、今度はセイバーを詳しく見てみよう。
真っ先に目に入るのは、やはり頭部のX模様だろうか。名前がセイバーだけあって救世主キリストをイメージした罪の象徴 十字架(Cross)であり、柄が長めの剣でもある思われる。放送前から、明らかに13人の円卓の騎士も意識してるのに、何故か「10人以上の仮面ライダーが登場」とぼんやりした表現が使われている本作、冒頭のタッセルの語りでチラッと見えたソード・オブ・ロゴスの剣士(仮)の数も10人だし、ローマ数字ではこれもXで表される。

一転、4方に伸びる線と捉えれば、既に情報が公開されている仮面ライダーバスター 玄武神話のモチーフである四聖獣ともリンクする。……のだが、実はよく見るとセイバーの顔はXではない。中央の剣も合わせると、"3本"の線(剣)が交わり6方に伸びたかたち、すなわちアスタリスク(*)になっている。六角形は亀甲模様であり、六芒星ユダヤ教を象徴するダビデの星になる。ホロコーストの際に印としても使われ、ネガティブなイメージも多少ある。

理論上は、おそらくどんなライドブック(例えばライオン戦記)であっても火炎剣烈火で変身すれば、X模様に剣が一本突き刺さった顔の"仮面ライダーセイバー"になるのだと思う。ここまでの話は広くセイバーについての話だったが、ここからはブレイブドラゴンに注目してみる。
赤い竜と検索すると2つの話がヒットする。ひとつは、ウェールズの赤い竜。これは既に少し触れたローマの円卓の騎士に関連する話で、FGOで有名なマーリンが、聖剣エクスカリバーで知られるアーサー王の勝利を予言するのに使われた。
ここまではいいとして、問題はもうひとつ。ヨハネの黙示録に出てくる獣・赤い竜(サタン)と白馬に乗った救世主(キリスト)。これではさっきまでの話とまるであべこべだ。赤い竜の方はどうやらローマとカトリックのことを指してるとする説もあるので、ひょっとするとウェールズのそれとも関係してるのかもしれない。キリストにおいて獣といえば666……6が3つでまさにセイバーのことである。

話をいま一度メギドに戻そう。     
ライドブックの表紙裏には「序文 この本がページをめくられる時に現われし、聖なる定めに選ばれる剣士の名は(縦読みでKAMENRIDER)」と書かれているように、アルターブックの表紙裏には「前書き 永遠が本により生み出される(同じくMEGID)」と記されている。
ゼロワンにおいてヒューマギアが敵であり味方でもあるアンビバレントな存在であったのと同様、セイバー1話におけるワンダーワールドの扱いも矛盾を孕んでいて、初めと終わりには「美しく素晴らしい夢のある世界」として、その間では「怪人が展開した怖い世界」として描かれている。これの意味するところは、物語の存在意義を紐解けば導かれる。ストレスフルな現実世界に対して、逃避先としての物語がある。だから一見すると素晴らしい世界には違いないのだが、もし劇中のように「そこから永遠に帰れない」となった場合、途端に恐ろしいものとなり変わる。物語の世界は、あくまで一時的に現実から逃避して疲れを癒やす場所であって、永住するところではないのだ。
(参考:夢への寄り道と現実回帰『ラ・ラ・ランド』 感想)
そのことはワンダーワールドの演出に使われているシャボン玉によく表れていて、あれは言うまでもなく"儚さ"の象徴である。しかし反対に、アルターブックに書かれているように、"永遠"が存在できるのもまた空想の中だけなのだ。この現実世界には無限というものは物理的には存在しない。例え人間が寿命を克服できたとしても、太陽には寿命がある。それらは言葉の上にだけ、姿を表す。
以上の話をすべて踏まえると、セイバーとは人間にとっては現実を守ってくれる救世主でありながら、失楽園よろしく永遠に続く"楽園"を否定し人々を現実に連れ戻すという、ヤハウェにとっての大罪人でもある、善悪混じり合った非常に仮面ライダーらしい存在だということが分かる。
(参考:"仮面ライダー"の定義を考える/自然と自由の象徴として)

 

 須藤芽依
・子供
友達との約束があるから……ってさも仕方ないことのように言うけど、約束したの自分でしょ。原稿の締切りの方はどうやって決まるのか知らないけど、もし先に分かってたんだったら普通はバッティングしないように設定する。約束した後で締め切りの方が変更になって被ったとか、逆にただ遊ぶんじゃなくて飛羽真と同じく友達の大切な日を祝う予定だったとかなら、動かせないのも分かるんだけどね。
僕も最近は施設のスタッフさんと面談したり何かと予定が入ることも増えてきてるんだけど、こっちが先約取ってたのに変更してくれって言われると、それだけどうしようもない大切な用事が入ったのかもしれないけど、でもやっぱり"何か"に優先順位で負けたんだなと思うと、あまりいい気はしない。
もし飛羽真が普段から数日はやめに脱稿することがあるなら、それを信頼してるから……という可能性もあるけれど。実際、あんな予定外の出来事があって仮面ライダーとして戦った上でも、その日中に書き上がった訳だし、「頭の中にね」というのは半分ジョークだったのかも。
ただ、正直そこまでものを考えてるようには見えない。全体的に彼女の印象は「子供っぽい」だ。誰にでも無礼で敬語など使わないなんて、特に。自分の欲望に正直で、常にその場その場だけで生きているような感じ。


 タッセル
・フランス文化
「ボンヌ レクチュール」は意味的には「良い読書を」だろうか? フランスは確か、社会苦手な僕でも知ってるくらい芸術が有名なんだよね。文学も栄えてたみたいで、知ってるとこだとカミュの『異邦人』とかサルトルの『嘔吐』なんかはいつか読んでみたいと思っているんだけど、今回出てきた『家なき子』もそのひとつらしい。「絵本やろ、パパッと読んで感想にフィードバックしよう」とか思って意気揚々と図書館に向かったはいいものの、うちのとこにあったのは数百ページある普通の活字本で、恥ずかしながらすごすごと帰ってまいりました。劇中のは絵本っぽいけど。あともうひとつ特筆すべきは国旗だろうか。色こそ違うけど、縦に3色並んでるのはセイバーライダーのデザインを思わせる。フランスに限らずこの形式の国旗は結構多いよね、パッと思い付くとこだとイタリアとか。3つ(複数のもの)が合わさるということで、国家統合のイメージを抱かせるのかもしれない。

 

演出

・物語の見方
「小指だけで吹き飛びそうな人の体を支えるなんて無茶苦茶」とか言う人が結構いて僕は悲しいです。"約束を守れなかった"ことの比喩表現である以外の受け取り方ある? ものの見方に夢がないというか、変に現実的過ぎるというか……そういう時代性なのかしら。なんか、僕の所感ではガンダムあたりが悪さをしてるんじゃないかと睨んでるんだけど、年表的あるいは図鑑的な物語の楽しみ方をする人っているじゃない。あとやたら設定の整合性とか、人物のリアリティとかを気にする人。物語って、根本的にそういうものじゃないと思うんだけどなぁ。何故この現実世界において科学が発展したかって、どうやら僕らはずっとこの世界のルールから逃れられないらしいからこそ、再現可能性に重きをおいたいつでも不変の真理というものが求められているからじゃん? それに比べて物語の中の世界の設定を厳密に検証する意味というのは、まるでない。自分がその中に入って生活する訳じゃないのなら、そんなの正直どうでもいいはず。
だからといって劇中人物が「有り得ないと思われていたこと」をスルーしていいかってのはまた違う話になってくるけどね。感情移入はできるに越したことないし。
僕は読んだことないけど、たぶん村上春樹さんの文学ではそういう設定がどうこうとかいった見方ではとうてい理解できないような不思議な世界が舞台になっていて、おそらくジブリなんかも似た性質を帯びている。僕が最近見たのだと映画の『夜は短し歩けよ乙女』とかそうかな。物語において何よりも重要なのは、"心象風景"やそれに伴うテーマ性だと僕は思う。冒頭のシーンで言うなら「約束を守れなかったことによる喪失感や後悔」を描くことが最優先で、女の子が吸い込まれるという物理的現象の実現可能性はマジで二の次なんですよ。
これは極論物語であるならどんなものでも同じで、例えばなんかSFっぽいゼロワンにおいて「ものがふわふわと浮く」という演出は物理法則的な納得可能性は低いのだけれど、それでもアークの神秘性だったり人智を超えてることを描く方法としては理解できる。
本当の意味で"叙事的"なら、それはもはや物語じゃない。一度人の心を介して言葉として出力されたならば、それは多かれ少なかれ叙情的なものであらざるを得ない。要するに、科学的態度というのはあくまで世界と関わるときのものの見方であって、物語というのはその向こう側に"人間"がいるのだから、それに合った見方をした方がいいということ。ちなみに、世界の向こう側に人間(人格的存在)を想定すると、宗教というものができあがります。

 

 

「子供向け」という言葉で表現されてるのをよく見るけど、僕としてはどちらかというと「フィクション然としてる」と言いたい。非現実的でオーバーな演出とかはすべてこれによるもので、それは子供向け(騙し)という言葉に含まれるような浅ましさとは明確に違うところにある。
これまでもそうだったけど、ライダー制作陣の教養の深さには脱帽するしかない。調べれば調べるほど色んな要素がパズルのように繋がっていくので、マジで楽し過ぎる。と同時に自分の知識の浅さを思い知らされる。付け焼き刃の知識が多いので、なんか間違ってるところとか付け足すこととかあったらぜひコメント等で教えてください。
(参考:仮面ライダーは「子供向け」なのか)

 

今週の本

せっかくの本モチーフということで、僕がこれまでの人生で読んだ中で印象に残ってる本を毎回ひとつ、かるく紹介するコーナーを設けようと思います。きっと50回分くらいはネタがあるはず……。
ということで記念すべき第1回は『オズと魔法使い』。
幼い頃に読んだ中でも特に思い出深い1冊。僕の中で"とびだすしかけえほん"と言えばこれ。冒頭でドロシーを飛ばした竜巻が、ちゃんとぐるぐるまわるんですよ。そんなすごいことがありますか。
物語自体はそこまで強く覚えてないものの、今調べてみるとなかなか面白い。全体的にフェミニズムの台頭を背景に据えるとかなり分かりやすく、カカシ,ライオン,ブリキ、更にはオズまでもが、従来信じられていたビッグブラザー的な権威を剥奪された男性たちの象徴だという。更に面白いことに、主人公のドロシーは「なんでもないことを被害者ヅラして取り立てる厄介者」だと言われている。既得権益を持った人や不満のない人からは実際、フェミニズムはそういう風に映ることだろう。

(参考:オズの魔法使い 文化的背景とメッセージ | アグネス・チャんこの世界

    ドロシーは被害者意識の塊だった:日経ビジネス電子版)

 

 

仮面ライダーセイバー/聖刃 制作発表 感想

前話
仮面ライダーゼロワン 第45話「ソレゾレの未来図」 感想

次話
仮面ライダーセイバー 第2章「水の剣士、青いライオンとともに。」 感想

ヘボット! 35話「インスマ浜の呼び声」 感想

なんとアバンは華麗にスルー。仕事だからと無理をして、トラウマ眠るネジが島へやって来たムラキ。まだ書いてなかったと思うので触れとくと、彼はネジタウン近くの二刀流海岸に接岸したので、普通に考えれば彼の故郷くーるじゃぱんは、ネジが島から見て西側に存在すると思われる。わざわざ島を一周して接岸するなんて大変なこと、あの小さな船(15話)でするとも思えないし。
でも4話でネジの木が生えてるねっこを見てみると、おおよそロシア付近から生えてることが分かるので(そういえばエカテリーナとかウラジミールはロシア系の名前)、ネジが島かくーるじゃぱんどっちかの位置が微妙におかしい気がする。まぁ、そもそもの話をすれば何故大陸に島があるんだって言うね。みんなの心の中にあるってことでイインダヨ〜。


クトゥルフネタてんこ盛りエピソードなんだけど残念ながら僕ちん未履修のため、いつもより調べながら話していきます。
ヤミヤミネジが発掘された1931年は『狂気山脈にて』でミニスカート大学(違います)が南極大陸で狂気山脈を発見した年。であり『インスマスを覆う影』が執筆された年でも。
プロトタイプで大きめなのは、エース・オカがボキャネジを頑張って小型化していたことを思えば納得がいく。プロトタイプが残っているということは白いのは最近できたネジなのか、それとも逆に古いからこそプロトタイプがある(ないものは小型化成功後につくられた)のか。おそらく後者だろうね。光と闇が最初にあったってのは分かるけどそこにコロコロが混じってるのめっちゃ笑える。はじめにバンダイありき。その次コロコロコミック。ってメタネタかよ!
インスマスはロンドンから歩いて行ける距離とのこと(一説)もあってか、グチリームズ達が再登場。割と好きなので嬉ぴい。

ムラキを慰めるため、多分半分はネジをもたらしてもらうためにトップハム・ハット卿(まちがいないよ!)を探すことになったネジルたち。いつからネジが島はソドー島になったのだ? 小さい頃トーマスランドに連れてってもらったような気がする。静岡県にあったのね、てっきり東京かと。しかも実物大で走るトーマスもいるらしい、ちょっと見てみたいかも。ディズニーランドが東京で、USJが大阪なので、サンリオピューロランドは横浜か博多(名古屋はなんか違いそう)にあるものと思っていたんだけど「どんな理屈だ!」あれも東京にあるらしいですね「ダブりみたいに言うな!」。

ネコバスに乗ったら地獄行きってそんな都市伝説じゃあるまいし……。知り合いには分かってもらえないんだけど、ジブリ作品って基本めちゃくちゃ怖くない? トトロは普通に怪物だし、特にニィーッと歯を見せて笑うとことか無理です。千と千尋の両親がブタになっちゃうシーンも結構なトラウマ(比喩)で、まだオジサンが映写機回してた頃の金曜ロードショーでやってたのをチャーハン食いながら見てたら怖過ぎて震えた。「テレビ消して!」って、泣いたかもしらん。ハウルも溶けちゃう(?)とことか、かごめかごめとか、全体的に不気味すぎる。唯一まともに見れたのは『猫の恩返し』。あの猫たちもかわいい顔してやること結構エグい(勝手に猫に変えて幸せでしょ?って……)けど、見た目がかわいいので見てられないとはならない。苦手なとこといえばムタさんがまたたびゼリーに溺れるところと、継母に「こんな面白い映画見たよ」って話したら「それ前に私が面白いからって薦めたのに見たがらなかったやつじゃない」って怒られてめちゃ機嫌悪くなったという極めて個人的な思い出くらいだろうか。
ポニョは割と大きくなってから見たけど、あれもトトロ的な怖さがあったなぁ。そんな訳なので、コアなファンが付くのは分かるんだけどあれらが大衆にウケてるのが理解できないマン。

 

H・P・ラヴクラフトって、書いてる内容とは打って変わって素敵な名前ですよね。ラブをクラフトするだなんて。ちなみにグチリームズの回でも話題に出したとおり、ジョン・H・ワトソンのミドルネームは"ヘイミッシュ"とする説が有力。テケリ・リ! テケリ・リ!
「神の名をみだりに唱えてはならない」とはよく言うけども、物理的に言えないとはなんて合理的なのでしょう。ヘイミいわく、地上に人間が現れる前、 この世界では闇の神と光の神が数十億年間も戦い続けていたらしい。

バック・トゥ・ザ・フューチャー』という作品(以下BTTF)がある。こないだ放送されましたね、僕も何年かぶり見た。無印では過去,2では未来を舞台とし、そこまでは分かるんだけど3では何故かウエスタンに行くんですよ。幼い僕はどうしてもそこに納得が行かなかったんだけれど、ある程度分別を弁えた今なら手がかりくらいは分かる。社会科はダントツで苦手科目で勉強もしてこなかったのでなんか間違ってることあったら教えて欲しいんだけど、元来BTTFの持つテーマは、おそらくアメリカ人の民族性を否定してしまうのだと思う。西部開拓時代、先住民のインディアン(ネイティブアメリカン)がいたにも関わらず、彼らは開拓の名目でそこを占領して自分たちの土地とした。だから「元いたところ(未来)に戻るべき」だと言うのなら、アメリカ人はイギリスに帰らなくてはならない。まぁそのイギリスに住んでた人たちも、現在の日本人の祖先が元は大陸から来たように、どこかから渡ってきたのだろうけど。
僕の予想ではその根源的な矛盾を解決するためにつくられたのが3で、だからこそ歴史や未来への影響を無視して、本来なら異物であるドクが「今目の前にある恋」を優先させて過去に残るのだ。過去,未来ときて、最後は「現在」だったという訳だ。これなら幼き僕も膝をうち氷解することだろう。

ラヴクラフトアメリカ人であることを踏まえて見ると、ヘイミの言う光と闇は白人と黒人(非白人)であり、"古のもの"というのはネイティブアメリカンのことなのではないか。往々にして新しいものは白く古いものは黒いし、最終的に光の神が闇の神を封じ込めて制圧したというのも符合する。面白いのは、クトゥルフの魅力はむしろその「不気味なもの」の方であること。人ならざる怪物に喩えるほどの差別意識を持ちながら(違うかもしれないけど)、それでもその闇を愛好するというのは愛憎入り混じり過ぎててすげぇ人間! って感じ。

 

尻岩と帽子岩だけど、これはクトゥルフで検索してもそれらしき元ネタが出てこない。でかい岩を神聖視する文化はたくさんあるので特別違和感はないけど(これいかに)、なんでいきなり岩なのかは気になる。ムラキが推理するシーンでも、シリと帽子というキーワードはメモから出てるけど"岩"だけは本当に突然出てきている。ちなみに、多分「頭じゃなくて尻が帽子をかぶる」ってのが"混沌"を意味してるのだと思います。

ユーコさんが裏で言ってる「ガリレオフィガロー! マンマミヤレミゴー!」は、……ドンドンパン!……ドンドンパン!の『WE WILL LOCK YOU』とかで有名なQUEENというバンドの『Bohemian Rhapsody/ボヘミアン・ラプソディ』という曲の一節。ミュージカル映画にもなってて僕も機会があって見たんだけど、僕はあんまり楽しめなかった。僕が勝手にあの曲自体の映画化だと期待してたのも大いにあるだろうが、単純に話もつまんなかった。どっかで見たことあるようなバンドのイザコザと、どっかで見たことあるようなセクシャリティの話と、どっかで見たことあるような難病の話。「QUEEN」というブランド以外に特筆すべき魅力が分からなかった。僕はあくまで「ボヘミアン・ラプソディ」が好きなだけでバンド自体のファンという訳ではないので。もしあなたが僕と同じく「人を殺してしまった男とママの話」が見たいなら、伊藤計劃虐殺器官』をおすすめします。でも、そういえばフレディも、結構な浮気者だったな。

ところでこれ、もしかしてロールの話? 「マンマミヤレミゴー→なんて運命だ、自由にさせてくれ」? ロールに従うのが当たり前の(神様的なネジ王すらそう思ってる)世界でロールに逆らうっていうのは、ガリレオ的かもしれない。今ちょうどヤミヤミで闇落ちしてソトホートのしもべになってることに対してかもしれないし、「Let him go→逃がしてやれよ」はスゴスゴのことにも思える。ユーコさんは女性なのでhimだと性別が食い違っちゃうけど、Let me goのmeが指してるのは明らかにユーコさんだよね。いや、ユーコさんがヴィーテ/フィーネに対して「ネジルをはなしてやれ」って言ってたことかもしれんな、或いは両方か。ヘボミアン。

納豆みたいな男ヘボクラフトの正体はヤミヤミソトホート。ムラキが納豆くさい(靴下1週間履きっぱなし)のは彼が闇の力を持ってるからかもしれない。なんだかんだで復活に一役買ってるし、ラストでプロトタイプヤミヤミネジをゴルフクラブで打ってツッコんだら暗黒岩のネジ穴に入っちゃって、せっかくソトホートは落ち着いたのに結局ほぼゲロ呼び出してるし、肌も黒いし。
ヘイミの正体がキラキ・ラ・ムー(逆さにするとムラキになります)なのも、光と闇が同じ出自、むしろ闇から光が生まれたというのはよくある話。人類がネズミだった頃……? と思ったけどあれか、哺乳類の祖先としてのネズミの話か。恐竜と一緒に暮らしてたとかいうやつ。キラキラネジのコンボ映像(王将を巡るムラキとヘイミの親子愛)でネジ王が感激して引き分けにしたのも、ムラキが闇属性なのだとすれば話が繋がる。はー!


今回の見どころはもちろんクトゥルフ神話要素ではあるんだけど、ヘボットのいちエピソードとして見てもすごく面白いのよね。普段はギャグアニメとして1話ごとに色々リセットされがちなのに(少なくとも言及はしない)、なんでかめちゃくちゃ過去エピソードのネタを拾ってるのだ。
ムラキのトラウマ(15,18),ムシバから脱出できたの?(33),ソトホートの弟ヤミ雄(31),フニャフニャッチ大将の王将(15),グチリームズ(32),ネジルじゃなくポリドロに相談するギャクラン(7),ユーコたちの夏の思い出(3),ヘイミの恨み(18),ヤヨの心を奪ったイケメン ヘボクラフト(31)。
パッと思い付くだけでこんなにも。しかもうっすら匂わせるとかじゃなくて、ほぼセリフできちんと明確に「過去の話」として触れられてる。当時は特に何も思わなかったけど、今改めて見るとめちゃくちゃ浮いてるよ、これ。「王将がツー……お正月!」とか自分でもよく思い出せたなと。お土産としてキーホルダー買うほど気に入ってたのねあのギャグ。更に更に、過去だけじゃなく未来とも繋がっているのが恐ろしいところ。南極大陸で発掘されたとかみんなネジになっちゃったーとか、どっからどう聞いても「すべてがNになる」への前フリだよね。
特にキリがいいわけでもシリアスパートが進む訳でもない1話なのに、どうしてこんなに詰め込まれてるのだろう。不思議過ぎる。理由はともかく、ずっと追ってるファン的には頭の中でこれまでの色んな要素が繋がるのは見ていて気持ちがいいよね。かなりお気に入りになってしまった。

……ところでデンタウロス、モゲドリル星人といいヤミヤミといいお前操られてばっかで可哀想だな。

 

ヘボット!感想一覧

前話

ヘボット! 34話「流さネジられて」 感想

次話

ヘボット! 36話「恋のヘラがえしがえしがえし」 感想

ヘボット! 34話「流さネジられて」 感想

『アラジンと魔法のランプ』が収録されている(と思われている)説話集『千夜一夜物語/アラビアンナイト』。ある国の王様が嫁さんにとんでもない浮気をされてショックを受け、浮気相手共々殺してしまった。その事件を経て「女はみな貞操を守らないものなのだ」と絶望してからというもの、王は夜ごと処女を取り立てては一晩を過ごし、浮気などできないように翌朝には殺すということを繰り返すようになった(皮肉なことに、この王の所業こそ不貞の極みでもある)。このままでは国から女がいなくなってしまうと皆が心配していたところに現れたのが、シェヘラザードという娘。彼女は王に作り話を聞かせ、いつもいいところで朝を迎えた。すると王は続きが気になり、シェヘラザードを殺すことができなかった。次の夜も、その次の夜も、そのまた次の夜も、ひとつの話が終わればまたすぐ次の話を始め、王は千と一(というのは比喩で、それだけたくさん)の夜をシェヘラザードと過ごし、そのまま2人は結ばれた、みたいな話。こんなふしだらな物語に、 何でも受け入れて穴があったら入るような、罪深きスゴスゴが無関係なはずはない。と思うんだけど、ここから踏み出すべき一歩が分からず僕の右足が行方不明。

ジーニーに散々言われたネジルっちは「世界中のネジが幸せでありますように……」とぼやく。基本はネジ狂いなので本当に最初からそれを願ってたのかは怪しいけど。なんかあれだな『スーパー戦隊最強バトル!』の圭一郎を思い出した。「願いは自分の力で叶えるものだ」って言われてさ。


流れ星回で「いもチンたらふく食べたい!」と願ったら次話がいもチンプリンスの話になったみたいに、スゴスゴの願い通り今回はミュージカル回です。
元ネタはもちろん当時話題だった『ラ・ラ・ランド』。ヘボット終わった後にテレビ放送されたのを見たんだけど、結構面白かった。ラストはよくビターエンドって言われてるけどいやーあれはテーマ的にきちんと順当なハッピーエンドと表現した方が僕はしっくりくるなぁ。詳しい感想は既に書いたのでこちら(夢への寄り道と現実回帰『ラ・ラ・ランド』 感想)をどうぞ。ヘボットの話もちゃんと(?)したし。

スゴスゴの鏡像がマカロニになってめっちゃ負のオーラまとってたのが死ぬほど気になるんだけど、驚くほどさらっと流されてるので触れるか触れまいか迷ったよね。素直に受け取れば、何事もイインダヨと受け入れてるスゴ様にも(むしろだからこそよりどす黒く)抑圧された無意識があるんだよって意味になる。時たま表面化した例を挙げると、ペケットを無視したこととか、前回屁のくささにキレて「生かしておかない」とまで言ったこととか。
これまでの感想において彼(意味的には十分、代名詞Xeに相当させられると思う)には性に奔放なイメージばかり付けているけれど、何故そうなってしまったかに目を向けると……うん。自分を傷付けるためにやってることかもしれない訳で、そう捉えると尻叩かれるのもめっちゃ自傷だし腑に落ちてしまう。ヤミヤミ深過ぎ……。

 

すっぱ抜きの記事、よぉーく目を凝らすと読めるようになってるので、分かる範囲で書き起こしてみました。訂正やここの?読めたよって方がいたら教えてください。

????が遅めの昼食を取ろうとデスクの引き出しを開けた時だった、足音は愛妻家で毎日の弁当を楽しみにしていたものを、その時間を邪魔するかのように電話が鳴り響いたのだ。「スゴスゴインダーネジが刺さってくれたのに負けたのでムシャクシャしている」相手は目についた??の番号に連絡して来た只のクレーマーだった。待望の弁当の箱
から適当に話を流そうと聞いていた?者だが、耳に聞こえてきた言葉に声を失った。(次ページへ)
「イイ、イイと優しい言葉をかけながらその実まとときボキャバトルで勝ってないじゃないか!」そういえば、スゴスゴインダーネジがとうじょうしてから、ヘボットたちはボキャバトルでとうだったか。?者は電話をそこそこに愛妻弁当を食べ切ってから腰を上げて考え始めた。そもそも、スゴスゴインダーネジの登場はここ最近のことであり、それほど多くのボキャバト
ない、もっと  いのはネジ   二王子である  
がこちらも   覚したネジ   が??する   
バトルだろう  一王子チギル  ギールとペケ  
とのネジかけ  ?するために  スゴインダー  
ジは造られた  う噂もある。  このバトル   
た?者が?   ?によると、  スゴインダー  
の??は??  であった。   ?者は驚愕の  
に突き当た   その勝負で   ンボでヘボッ  
では無かった  はエトボキ   たちと行っ   」

おおよその内容から分かるのは「スゴスゴを使ったのに負けた」というクレーマー(おそらくポリドロ回のペケチギ)と愛妻弁当に気を取られる記者の話で、多分エトコンボにすら負けたorエトボキャと力を合わせないとヘボコンボ以上出せないみたいな話をしてるものと思われる。何気にペケチギのネジかけを??するためにスゴスゴインダーネジは造られたのでは、という噂についても言及されていて、これは本編内の情報だけでは分からなかったことだ。自分の生まれた意味というのは、自由を奪う。だからこそ自由を愛する彼は、ペケットを嫌ったのかもしれない。

 

「例えノーマルネジでも、光る鳴る押せるの三拍子揃ったすごいネジであることには変わりないし、みんなも褒められて救われてただろう」との擁護も虚しく、みんなにガッカリされてしまう(だからチギルは厳しいのかも)。
人間の認識とは不思議なもので、本当は無意味な体裁に意味を錯視する。暑いなら暑い、寒いなら寒いでいいじゃないと僕は思うのだけれど、何故だか「何度なのか」を気にする人がいる。それで「こんなに暑いのに〜度?」「〜度か、道理で寒い訳だ」などと気分を左右される。
"病気"というラベルもそのひとつで、特にうつ病をはじめとして「自分は病気なのかもしれない」と不安を抱く人がいる。自分のしんどさというのは医師に病名を付けられるかどうかというのとは関係なく、あるはずだ。それなのに、例えば自分は何も困っていなかったのに、他人からなにかの勘違いで「病気では?」と言われたことで、本当に思い悩んでしまうようなことがある。
「イインダヨ」という言葉をかけられたからと言って、何か現実が変わる訳ではない。パンツは濡れたままだしケッタはパンクしたままだし、職を失った事実もまったくそのままだ。"スゴスゴ"という名前だからといってスゴイとも限らない(すごすごと書けばむしろネガティブ)。これらの言葉からみなが得た希望やイメージもまた、そういった幻想の類である。"言霊"の力……とも言えるかな。だからこそ、「実はノーマルネジだった」というつまらない言葉遊びひとつで瓦解してしまう。
ガッカリされたくないのなら、僕は絶対にハードルを下げてしまう。すごいやつだと思われ(てガッカリされ)たくないので、時々わざととぼけたことを言ってみたりする。普段からそうやってミスをしていれば、たまに本気でうっかりしても「仕方ないなぁお前は」と笑ってもらえる。そうやってずっと生きてきたし、だから必要以上に自分のことをよく見せることに対してはむしろ嫌悪感を覚える。化粧とかおしゃれとか、そういうのがダメ。背伸びをせず、常にありのまま、或いはそれ以下の自分を見せていないと、不安で仕方ない。偽善でも外面を取り繕う方がいいのか、露悪的に生きる方がいいのか……果たしてどっちが本当にいいのかは分からないけど。

 

で、スゴ様スネて家出したってよ。
前回今回と、ちょうど僕も家出してた時期に放送されてたのよね。公園で本読んでたら親子が仲睦まじくしてるのが目に入って悲しくなって、たまたまお金持ってたから電車で県を3つほど跨いで生みの母さんに会いに行った。僕は会えたら、そのまま燃料切れてもいいかなと思ってた(正確にはその後のことはよく考えてなかった)んだけど、母さんに言われるがままなんとなく泊めてもらうことになって、2週間ほど居候した。正直、めちゃくちゃ幸せだったな。今の家族とは必要なこと以外はほとんど会話しないんだけど、あっちにいるときはそんなことなくて、テレビ見ながらなんでもないこと話して、笑って……親戚の家で見てた「家族っぽい」感じがあった。僕の人生のクライマックスあそこだと思うのでもう何を目標に生きていいやら。
流れ着いた島にはシュレッダーにかけられたはずの没キャラ達と、長老のネジラーニャとヘボラーニャが。ダメだ、てじなーにゃしか思い付かん。ボキャテリーナ姫に関してはどこで聞いたかも思い出せない"エカテリーナ"という単語が語感的に元ネタなのではないかと思うのだけど、調べてもロシアのお姫様ということくらいしか出てこない。宮殿はロココ調だとか。

 

……書きかけでもイインダヨ〜。

 

 

ヘボット!感想一覧

前話

ヘボット! 33話「ハミガキしようぜ 牛肉、ミソッパ!」 感想

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ヘボット! 35話「インスマ浜の呼び声」 感想