やんまの目安箱

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ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

ヘボット! 43話「ネジ拳ボキャフェスinネジが島」 感想

モエカストリオが誰なのか、一瞬判別できなかったネジル。デジャヴの反対で、既に経験したことあるはずなのに初めてだと錯覚することにはジャメヴという名前が付いてるのだけど(僕は多分経験したことないです)、これはそれにしても症状がひどい。今回の後の展開も踏まえると、おそらくこれは記憶を改竄されかけたか、今までのネジルとはもう全く別の、モエカストリオと関わったことのない別個体のネジルと入れ替わってて、記憶だけあの一瞬でインプットされて後はまるで何事もなかったかのように「いつものネジル」として振る舞っている……というのの2択だと思われる。
チギルの「お前を守る」発言は、前者の場合だと記憶へのアクセスを彼が阻止したようにも思えるし、後者なら後者でチギルすら全く気づかない内にすり替わってるという強烈なホラーとして見える。
向こうは本当に、おそらく人生をかけた契りのつもりで言ってるんだろうに、それを受けたネジルは、本当になんとなく空気に流されたように「じゃ兄上はボク様が守るのだ」と軽〜く言ってのける。ネジキール卿に"空っぽ王子"と言われてたけど、まさにそんな感じ。こんなの見せられちゃうとヘボットとの絆にも若干の疑問符が生まれてしまうな……ただ来たボールを適当に投げ返してるだけで、本当は彼に感情なんてないんじゃないかとゾッとする。要するに思考実験の中国語の部屋とか哲学的ゾンビみたいな話で、突き詰めると、そもそも人の感情とはなんぞやって壮大な話になってしまうけども。
前々回は静かだったヘボちゃん、今回はまた嫉妬気味。ただネジルの好意がどこに向いてるかとは関係なく、あくまでチギル(或いは自分)に対して「ネジルを守るのは自分だ」と言っているのは特筆すべき点だろう。ネジルどうであれ"自分がどうあるか"についてを語る様は、他人本位なネジルとは対照的だと言える。

 

誰か(サートゥルヌスかネジ王辺りだろうか?)と話していたナグリ監修の元、修行を積む次世代のボキャネジカルテット候補たち。使ってるネジは全部39話冒頭で実際に旧カルテットが使っていたもので、オラオラとフニャフニャですね。話聞いてなさげなネジルだけはイケイケと関係ないやつだけど。あと、モエルの言ってるボキャワード「しっぺ でこぴん ヒザカックン!」は実はちょっと間違ってて、オラオラ単体(3本目に挿したときの音声)では「チョップ デコピン ヒザカックン!」なのよね。チョップがシッペになるのはハイパーコンボ「一撃必殺ヘボチョップ」で、その時はヒザカックンのところがヘボチョップに変わるので、この2つが混じってる。
それを見て分析し、フォーメーションを考える頭脳派のチギル。旧カルテットはただの人間であるジルとノリオが後方支援で、そうでないオールディスとナグリが戦闘要員てな感じでうまく分けてたけど、それで考えると普通の人間枠はモエルと、ボキャ美かチギルのどっちかかな。ボキャ美はサートゥルヌスの分身でチギルはナグリの血が入ってるので、どっちも純粋な人間ではないんだけど、フニャフニャの練習してたとこだけ見るならボキャ美は支援担当なのかな。対してチギルは"アレ"があるしな。ただ、必ずしも先代の後を追うだけが後継者じゃないので、今の4人だからこそのフォーメーションがあるのだろうけどね。

 

お城はしばらく便器から戻ってる様子。粉々にされたのも直ってるし。新カルテット実戦の場として、ネジ拳ボキャフェスが開催でフェス。ところでフェフ姉さんって名前めっちゃヘボットのキャラ名っぽいよな。というか本当にチョリー・ムカムカってあの姉さんでふか?

18話で手に入れたメロメロネジを使って出場しようとするユートくん。を、ハッキングしているバッティ。「直接顕現しちゃったり、子孫やアバターを使ったりはちょっとネ」と難色を示していたが、現実になぞらえると顔出しNGみたいな感覚に近いのかな? スチャットにとっての"ネットの顔"の方が現実で、本当はスチャットの方がネット状のゲームキャラだった……なんだっけそれ、胡蝶の夢だっけ。
プルートの言う"あいつ"ってのは誰なんだろうね。ヴィーテのことだとするとこないだご立腹だったのと微妙に噛み合わないし、バッティに対して「オレだって」と言ってることから"ゼロ"のことではなさそう。でも彼らの言動だって次元ネジの影響受けてる可能性あるし、話半分くらいに思っとかないとだけど。するとヘボットかネジルのどっちかだろうか? サートゥルヌスは"彼ら"って言ってたのに、プルートは片方だけというのが気になるな。ユーコさんはネジル(ネ人造人間10号)を助けようとしてたので、やはりネジルの方だろうか? ナグリもヘボットに対してだけは「ネジルを堕落させる」とか言って否定的だったし、有り得るかも。

天王星代表の座にはいつの間にかマカロニが座っており、それを訝るバッティとプルート。このことから本来マカロニが代表だったのではなく、いつも通り別の誰かの代わりとして置かれているに過ぎないものと思われる。こういう書き換えってフィーネがやってるんだとしたら余計に無秩序を生んでることになるのではと思うけど、彼女的には有害な存在がいるよりは、意味が分からなくても無害な存在の方がいいのかね。或いは完全に無秩序化することこそがヘボット世界における"終末"なのか。
干渉は一方通行かと思いきや、階層の"外側"にいたはずの自分たちにも影響が出ているというのは、実はもう少し低い次元ではよくあることで、例えばネット上で女性だと勘違いされて、そこから所謂ネカマとして振る舞う内にリアルの方でも女性になりたいと思うようになった……なんて話を知っている。そうでなくても僕らはゲームをしたりアニメを見たりすることで泣いたり笑ったり、現実であった嫌なことを"忘れ"たりということはよくある。そもそも地球と太陽系って別に何かしらの隔たりがある訳じゃないし、地球で時間を巻き戻せばその影響は当然宇宙にも現れる。だって時間って概念自体がそもそも往々にして、太陽や月,木星など天体の動きから算出されるものだし。

ただヘボットの場合は前にも言ったけど、あくまで「へボーンの応用」で擬似的に時間を戻してるに過ぎないので、1話で姫がトキトキネジを使った時に起こった爆発、あれが及ぶ範囲までしか効果はないのだと思われる。だからこそ太陽系会議の面々は、影響がないっぽい自分達のことを"外側"だと認識していたんだろうけど、放射状に広がったエネジー(?)は距離が離れれば離れるほど薄まりはしても、おそらく全くのゼロにはなかなかならない。つまり、実はこれまでもずっと影響は出てたんだけど、ほんの僅かなものだったから違和感を抱くには至らなかっただけ、ということになる。どうして最近になってそれが変わってきたかと言えば、おそらく度重なる周回で次元ネジにエネジーが蓄積し(放射能が)強化されていくことで、その被曝範囲(屁で言えば臭う範囲)を広げていったと。

 

……書きかけ? うん、いいと思う!

 

ヘボット!感想一覧

前話
ヘボット! 42話「我々はネジである」 感想

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