やんまの目安箱

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ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

ヘボット! 34話「流さネジられて」 感想

『アラジンと魔法のランプ』が収録されている(と思われている)説話集『千夜一夜物語/アラビアンナイト』。ある国の王様が嫁さんにとんでもない浮気をされてショックを受け、浮気相手共々殺してしまった。その事件を経て「女はみな貞操を守らないものなのだ」と絶望してからというもの、王は夜ごと処女を取り立てては一晩を過ごし、浮気などできないように翌朝には殺すということを繰り返すようになった(皮肉なことに、この王の所業こそ不貞の極みでもある)。このままでは国から女がいなくなってしまうと皆が心配していたところに現れたのが、シェヘラザードという娘。彼女は王に作り話を聞かせ、いつもいいところで朝を迎えた。すると王は続きが気になり、シェヘラザードを殺すことができなかった。次の夜も、その次の夜も、そのまた次の夜も、ひとつの話が終わればまたすぐ次の話を始め、王は千と一(というのは比喩で、それだけたくさん)の夜をシェヘラザードと過ごし、そのまま2人は結ばれた、みたいな話。こんなふしだらな物語に、 何でも受け入れて穴があったら入るような、罪深きスゴスゴが無関係なはずはない。と思うんだけど、ここから踏み出すべき一歩が分からず僕の右足が行方不明。

ジーニーに散々言われたネジルっちは「世界中のネジが幸せでありますように……」とぼやく。基本はネジ狂いなので本当に最初からそれを願ってたのかは怪しいけど。なんかあれだな『スーパー戦隊最強バトル!』の圭一郎を思い出した。「願いは自分の力で叶えるものだ」って言われてさ。


流れ星回で「いもチンたらふく食べたい!」と願ったら次話がいもチンプリンスの話になったみたいに、スゴスゴの願い通り今回はミュージカル回です。
元ネタはもちろん当時話題だった『ラ・ラ・ランド』。ヘボット終わった後にテレビ放送されたのを見たんだけど、結構面白かった。ラストはよくビターエンドって言われてるけどいやーあれはテーマ的にきちんと順当なハッピーエンドと表現した方が僕はしっくりくるなぁ。詳しい感想は既に書いたのでこちら(夢への寄り道と現実回帰『ラ・ラ・ランド』 感想)をどうぞ。ヘボットの話もちゃんと(?)したし。

スゴスゴの鏡像がマカロニになってめっちゃ負のオーラまとってたのが死ぬほど気になるんだけど、驚くほどさらっと流されてるので触れるか触れまいか迷ったよね。素直に受け取れば、何事もイインダヨと受け入れてるスゴ様にも(むしろだからこそよりどす黒く)抑圧された無意識があるんだよって意味になる。時たま表面化した例を挙げると、ペケットを無視したこととか、前回屁のくささにキレて「生かしておかない」とまで言ったこととか。
これまでの感想において彼(意味的には十分、代名詞Xeに相当させられると思う)には性に奔放なイメージばかり付けているけれど、何故そうなってしまったかに目を向けると……うん。自分を傷付けるためにやってることかもしれない訳で、そう捉えると尻叩かれるのもめっちゃ自傷だし腑に落ちてしまう。ヤミヤミ深過ぎ……。

 

すっぱ抜きの記事、よぉーく目を凝らすと読めるようになってるので、分かる範囲で書き起こしてみました。訂正やここの?読めたよって方がいたら教えてください。

????が遅めの昼食を取ろうとデスクの引き出しを開けた時だった、足音は愛妻家で毎日の弁当を楽しみにしていたものを、その時間を邪魔するかのように電話が鳴り響いたのだ。「スゴスゴインダーネジが刺さってくれたのに負けたのでムシャクシャしている」相手は目についた??の番号に連絡して来た只のクレーマーだった。待望の弁当の箱
から適当に話を流そうと聞いていた?者だが、耳に聞こえてきた言葉に声を失った。(次ページへ)
「イイ、イイと優しい言葉をかけながらその実まとときボキャバトルで勝ってないじゃないか!」そういえば、スゴスゴインダーネジがとうじょうしてから、ヘボットたちはボキャバトルでとうだったか。?者は電話をそこそこに愛妻弁当を食べ切ってから腰を上げて考え始めた。そもそも、スゴスゴインダーネジの登場はここ最近のことであり、それほど多くのボキャバト
ない、もっと  いのはネジ   二王子である  
がこちらも   覚したネジ   が??する   
バトルだろう  一王子チギル  ギールとペケ  
とのネジかけ  ?するために  スゴインダー  
ジは造られた  う噂もある。  このバトル   
た?者が?   ?によると、  スゴインダー  
の??は??  であった。   ?者は驚愕の  
に突き当た   その勝負で   ンボでヘボッ  
では無かった  はエトボキ   たちと行っ   」

おおよその内容から分かるのは「スゴスゴを使ったのに負けた」というクレーマー(おそらくポリドロ回のペケチギ)と愛妻弁当に気を取られる記者の話で、多分エトコンボにすら負けたorエトボキャと力を合わせないとヘボコンボ以上出せないみたいな話をしてるものと思われる。何気にペケチギのネジかけを??するためにスゴスゴインダーネジは造られたのでは、という噂についても言及されていて、これは本編内の情報だけでは分からなかったことだ。自分の生まれた意味というのは、自由を奪う。だからこそ自由を愛する彼は、ペケットを嫌ったのかもしれない。

 

「例えノーマルネジでも、光る鳴る押せるの三拍子揃ったすごいネジであることには変わりないし、みんなも褒められて救われてただろう」との擁護も虚しく、みんなにガッカリされてしまう(だからチギルは厳しいのかも)。
人間の認識とは不思議なもので、本当は無意味な体裁に意味を錯視する。暑いなら暑い、寒いなら寒いでいいじゃないと僕は思うのだけれど、何故だか「何度なのか」を気にする人がいる。それで「こんなに暑いのに〜度?」「〜度か、道理で寒い訳だ」などと気分を左右される。
"病気"というラベルもそのひとつで、特にうつ病をはじめとして「自分は病気なのかもしれない」と不安を抱く人がいる。自分のしんどさというのは医師に病名を付けられるかどうかというのとは関係なく、あるはずだ。それなのに、例えば自分は何も困っていなかったのに、他人からなにかの勘違いで「病気では?」と言われたことで、本当に思い悩んでしまうようなことがある。
「イインダヨ」という言葉をかけられたからと言って、何か現実が変わる訳ではない。パンツは濡れたままだしケッタはパンクしたままだし、職を失った事実もまったくそのままだ。"スゴスゴ"という名前だからといってスゴイとも限らない(すごすごと書けばむしろネガティブ)。これらの言葉からみなが得た希望やイメージもまた、そういった幻想の類である。"言霊"の力……とも言えるかな。だからこそ、「実はノーマルネジだった」というつまらない言葉遊びひとつで瓦解してしまう。
ガッカリされたくないのなら、僕は絶対にハードルを下げてしまう。すごいやつだと思われ(てガッカリされ)たくないので、時々わざととぼけたことを言ってみたりする。普段からそうやってミスをしていれば、たまに本気でうっかりしても「仕方ないなぁお前は」と笑ってもらえる。そうやってずっと生きてきたし、だから必要以上に自分のことをよく見せることに対してはむしろ嫌悪感を覚える。化粧とかおしゃれとか、そういうのがダメ。背伸びをせず、常にありのまま、或いはそれ以下の自分を見せていないと、不安で仕方ない。偽善でも外面を取り繕う方がいいのか、露悪的に生きる方がいいのか……果たしてどっちが本当にいいのかは分からないけど。

 

で、スゴ様スネて家出したってよ。
前回今回と、ちょうど僕も家出してた時期に放送されてたのよね。公園で本読んでたら親子が仲睦まじくしてるのが目に入って悲しくなって、たまたまお金持ってたから電車で県を3つほど跨いで生みの母さんに会いに行った。僕は会えたら、そのまま燃料切れてもいいかなと思ってた(正確にはその後のことはよく考えてなかった)んだけど、母さんに言われるがままなんとなく泊めてもらうことになって、2週間ほど居候した。正直、めちゃくちゃ幸せだったな。今の家族とは必要なこと以外はほとんど会話しないんだけど、あっちにいるときはそんなことなくて、テレビ見ながらなんでもないこと話して、笑って……親戚の家で見てた「家族っぽい」感じがあった。僕の人生のクライマックスあそこだと思うのでもう何を目標に生きていいやら。
流れ着いた島にはシュレッダーにかけられたはずの没キャラ達と、長老のネジラーニャとヘボラーニャが。ダメだ、てじなーにゃしか思い付かん。ボキャテリーナ姫に関してはどこで聞いたかも思い出せない"エカテリーナ"という単語が語感的に元ネタなのではないかと思うのだけど、調べてもロシアのお姫様ということくらいしか出てこない。宮殿はロココ調だとか。

 

……書きかけでもイインダヨ〜。

 

 

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