やんまの目安箱

やんまの目安箱

ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

スーパー戦隊ランダム視聴 10週目

 


64日目

ダイナマン 第44話「爆発!マグマ爆弾」

・内容が薄いと何も言うことがなくなるのだけど、電話線を切って繋がりを断つことと、女の子に優しくしたおじいさんが実は悪者だったから信用できない……というのは繋がってるんだろうか

ルパパト 第31話「自首してきたギャングラー」

・エックスエンペラーのアクションは相変わらずかっこいいなぁ。
・今思えば、ノエルがギャングラーを信用できないのにはそれなりの訳があると分かるが、やはり種族が違うだけで「ありえない」とまで言うのはやりすぎだと思う。
・軽々しく身分とは言うけど、現代社会で済む権利ってことなのか? それともお咎めなしでギャングラーの元いた世界へ帰る権利なのか?
・お人好しだと責めるんじゃなくて、むしろ気高いと評価するノエル、好きになっちゃう。あんたはどこまでイケメンなんや。
・ただ主題歌を流すだけだとマンネリ感がつきものだけど、ルパパトは片方バージョンを流せばいいから便利だよなぁ。
・ラストの等身大のルパンレンジャーがそこそこ高いビルから巨大怪人を見つめるカット、なかなか見ないアングルで面白い。


65日目

ジュウレンジャー 第12話「パパは吸血鬼!?」

・普段からきちんと自分なりの考えを持って動いていて、誰に諭されることもなく吸血鬼に立ち向かう。これじゃあまるで、戦隊よりも女の子のほうが主役だ。面白。
ファイズフォン20、そういえば結果的にダイノバックラーみたいになってるな……。
・ドーラアルゴスのエフェクト好き。でもなんか、サブタイの事件を起こす幻覚怪人と吸血鬼の怪人とで2人いるのは、話が散らかってる感がある。

デカレンジャー 第28話「アリエナイザー・リターンズ」

・結局今回、テツの過去と模倣犯ボラペーノは直接関係なかったのか? 『羊たちの沈黙』的なことがやりたかっただけなのかな。
……と思ったら次回へ続く構成だった。


66日目

バトルフィーバーJ 第14話「美女と野獣の結婚」

・(共働きなのに)男が結婚をしぶる理由というのが僕にはよく分からない。完全に専業主婦として生活費的に扶養しなきゃいけないとかなら分かるけど……。あと結婚よりもその先の子供をつくることに対して懸念してる場合ね。
・人間を花嫁にする習わしってことは、エゴスは宇宙人とかじゃなくて立派な地球の生命体なのか?
・結婚式を舞台にして話を展開するのも、特撮の底盤だよなぁ。特におとり捜査のにせ結婚式。
・5人が離れたところで名乗って、そこから一斉に集まって名乗るのバカみたいにかっこよいな。キングオージャーに通ずる精神を感じる。一人ひとりの時点ですごく強くて、集まればさらに強い(一人ひとりは小さいけれど〜っつってるけどにu)。
各人が国の代表って意味も込めて、意外とリスペクトしてる部分もあったりするのかな。
・バトルフィーバーって、バトル○○だから○○の国の代表(バトルジャパン→日本)……ってわけじゃなくて、もう少し広くとってそれぞれアジア、ユーラシア(被ってるだろ)、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカの代表として、ジャパン,コサック,フランス,ケニア,アメリカなのね。
あー、コサックをロシアのイメージで捉えるなら、確かにそれは、アジアともヨーロッパともいいづらいな。ユーラシア代表で正解だわ。
実際にはウクライナらしいから、位置的にはかなりヨーロッパに近いことになるけど。
え、めちゃくちゃ教育的じゃないですか? バトルフィーバーを見るだけでアジア,ロシア,ヨーロッパ,アフリカ,アメリカという主要な地域があって(大陸として見るなら南極はともかくオーストラリアさんごめんなさいだが)、それぞれコサックが有名だったりフランス,ケニア,アメリカがあると知れる。

シンケンジャー 第31話「恐竜折神」

・冒頭からもう大好きでやんす、七並べ。一番誰も傷つけない素晴らしいギャグ。
・しかもただのギャグや日常描写で済まさず、本筋にもちゃんと絡めてくるだと……面白さに貪欲過ぎる……めちゃくちゃ爽快な1話じゃん。


67日目

ギンガマン 第2話「星獣の再来」

・ダイタニクスが恐ろしい魔獣なのはわかったけど、そいつがどうしてバルバンに従ってるのかって描かれてたっけ? 彼にとっても何かメリットがあるのか(宝石が主食で分前もらってるとか)、それとも仲間意識によるものなのか。
ギンガマンも同じなんだな。過去の戦士は敵を封印してたけど、現代の戦士はそれを殺す。(過去で殺しといても本当はいいんだけど、なんとなく)悪者は封印されがちってだけかもしれないが、どうしてこうなるんだろう?
・星獣はどこで何してたんだろ。バルバン以外の敵と戦ってたとかな?
・故郷を失った戦士たちというのは、タイムレンジャーやゴーバスターズにも通ずるな、メモしとこう。

リュウソウジャー 第39話「奪われた聖夜」

・「バンバは強面だけど実は子供が好きでプレゼントをあげている」……みたいなのって、すごく表面的というか使い古されてるというか、本当にやっつけで使うオリジナリティのない構成だと思うんだけど、これはメインじゃない脚本家さんだからなのかな。キャラ理解が非常に平面的というか。
・とか思ってたらめちゃくちゃ下心だった。クリスマス回は数あれど、そのことをカップルの日として描いた作品ってそんなに多くなさそう。僕の知るところだとドライブがやや匂わせてたくらいか。
だってカップルの話したいならバレンタインでいいもんな。
・さすが、ロボ戦がんばってるなぁ。

 

68日目

カーレンジャー 第13話「出動!! 自慢の緊急車両」

・シグナルマン、めっちゃデネブやん。
・番外戦士とかじゃなくて、ブルブラックみたいなロボもある6人目の戦士なんだな。戦隊とはほとんど違うシステムで変身する戦士って最近はあんま見ない気がするなぁ。ガイソーグとかは一応そうなのか? でも同じような剣だしな。

トッキュウジャー 第43話「開かない扉」

・キラキラを求めるゼットというのは、絶対に手に入らないはずの命を求めるアンクに似ているところがあるけど、それをラスボスに配置してどうするんだろう。
・ゆ、夢で良かったぁ……せっかく故郷を取り戻してもリアル浦島太郎エンドなんてあんまりだ。
・ワゴンさんみたいな人外人型サポートキャラ、昭和にはたくさんいるけど最近は見ないよね……マブシーナぐらい? 個人的にはちょっと不気味なので苦手。
マスコットキャラはたくさんいるけど、こういうのはめずらしいよね。どういう意図で配置するんだろう。
まぁ理由があるとすれば単純に、子供は人間よりも人間じゃない存在(動物や乗り物、アンパンマンやしまじろうなどの擬人化キャラ)の方により興味を持ったり好きになる傾向があるから、な気もするが。
キュウレンジャーRPG回のとこだ。
・ライトの中にあるという闇、普通に捉えれば誰にでもありそうな負の一面ってことになりそうだけど、こと本作に関して言えばそれだけじゃなくて、"子供"という存在が本来持つ(無邪気な)邪悪性のことを指しているのかもしれないな。子供は許せないと思ったら本気で怒るし、殴るし、モノを壊したりもする。大人と違って、そこに歯止めを効かせるものが少ないから。
・ロボの等身大戦、やっぱそれだけで面白いな。


69日目

メガレンジャー 第12話「こまるぜ! 我らのぐうたら先生」

・高寺さんの作品で"こういう大人"が出てくることもあるのか! 説教臭いことに変わりはないけど、ぐうたら先生が真面目なブラックに力を抜けって言ってるだけでめちゃくちゃ見直した。
流石に脚本は荒川さんじゃないみたいだけど。

ゴーバスターズ 第47話「リセットとバックアップ」

・ニワトリが苦手って、チキンって慣用句と何か関係があるのかなぁ?
イエスマンだとそれはそれでイライラする現象、難しいよなぁ。
・ヒロムは素直に助けて欲しいって言えないキャラだったんだな。興味深い。
・そんな『All You Need Is Kill』みたいなことに……!?


70日目

カクレンジャー 第5話「凸凹珍ゲーマー」

・敵組織が1人ずつしか怪人を送らないのはのんびりした性格だから(?)なのおもろ(笑)
と思ったら幹部じゃなくて普通の怪人なのね。ゴオマみたいに幹部でもないのに数話に渡ってでるらしい。
・こういう迷路のロケ地があるもんかと思ってたらぶっ壊したぞ、てことはわざわざこの舞台作ったの!?
・アメコミ風の効果音が差し込まれるのはなんでなんだろ。
・アクションめっちゃかっこいいな。

ハリケンジャー 第25話「オバケと女学生」

・アギトのビーロード(22話?)のとこかな。
・わざわざこの話のために挿入歌はつくらないだろうと思ったら(高寺さんの好きな)ハロプロの、僕に分かる言葉で言えばつんく♂さんの曲らしい。
クラシックはともかく、そういうナウい曲を使うのもアリなんだ。
・「戦争で死ぬのは、おじいちゃんだけでいいよ」
なんて切ないセリフなんだと思うと同時に、戦隊の戦いを明確に戦争と例えた上で肯定するのはダメじゃない?
しかし、吼太は忍者の学校に通ってた訳だから、普通に考えたら親はその道に進むことを認めたんだよね。それかそもそも働いてた設定だから、自分の意思で行く専門学校的なとこなのかな。どこでそんなものがあるなんて知るのか謎だけど。
・暗に戦争のことを「この国を守ってきた」と表現するのも、どうなんだろう……僕は詳しくないけど、違うだろって言う人も絶対いるんじゃなかろうか。先制攻撃してるし。
ハリケン世界ではあくまでそういう歴史はなくて、忍者たちが先祖代々守ってきたのだろうか?

 

前回

スーパー戦隊ランダム視聴 9週目

次回

スーパー戦隊ランダム視聴 11週目

「ユニトロボーン」シリーズへの感想,レビューまとめ

今年(2023)の4月に始まってからというもの、何気にコンスタントに続いている「ユニトロボーン」シリーズ。
僕は基本的には戦隊ロボが好きなのですが、去年から可動を重視し始めたことによって僕の需要と合致しなくなり、その代わりとして注目していた簡単変形ロボット玩具というのがこのユニトロボーンだった訳です。詳しくはこの記事で。
(参考:DXドンオニタイジンへの落胆(暴太郎戦隊ドンブラザーズ))
事前の期待から実際に触った見た感想に至るまで、結構しているTwitter上でのつぶやきをせっかくなのでひとつの記事にまとめておこうというのが今回の趣旨です。これから少しずつ集めていくので、その度に感想を順次追記していく予定です。

因みに副題にはマシンロボユニバースと書かれていますが僕はマシンロボ歴はほぼゼロ。アニメも玩具も何ひとつ知らなかったのに何故か本屋で一目惚れして買ってもらったマシンロボレスキューのよくある四角くてページが分厚いキッズ用絵本(小学館のヒーロー超ひゃっか)を読んで「かっこいい!ほしい!」と思っていただけの人。

 

 

ユニトロボーン発表 第一印象

ユニトロボーン、ちょっと気になる!!
この……子供向けらしいバカなモチーフ選びのセンスが好き。アップルロブスターもいいけど飛行機と消しゴムで狼になるのが一番いい。ビルドのベストマッチはまぁ所詮なんか人型に落とし込む意匠に過ぎなかったけど、こうやって"ブツ"が見えるとよりバカバカしくて大好きだ。

youtu.be自販機は別に青に限らないだろと思うけど、それ以外は色で揃えたモチーフなのね。いやーこれ、入れ替えて合体できるのかな?
有機物/無機物ってよりはもっと単純に動くものと動かないものってのが基本なのかな、ビートルスチームトレインだけ違うけど。でもまぁ、SLが今でも現役で稼働してるとこってそう多くないだろうし、子供たち的には博物館とか公園とかに展示してある状態の方が馴染み深かったりすんのかな。

ユニトロボーンは有名どころのアイテムじゃないからなかなか割引きとかはされないのかなーって気はなんかするな。どうなんだろ、まだ店頭で見たことないけど。

 

理想のウルトラマンはユニトロボーン!?

自分がウルトラマンや戦隊をライダーほど見ないのって、それこそ人並みにちょっと子供っぽさが強いなぁと感じているのもあるけど、特にウルトラマンに関して言うと玩具に興味が持てないというのもすごく大きい。まぁ棲み分けとして成立してるなら僕向けになる必要はないんだろうが。

それが神秘性というやつなんだろうけど、そもそもどういう物体なのかが分からない。歴代ウルトラマンをモチーフにすることの是非はまぁどうでもよくて、ガッツスパークレンスみたいに「変身用の謎棒状オブジェにもなるけど、ともかくこれは"銃"なんです」という明確なモチーフがあると興味が湧く。
ガッツスパークレンスはまぁなんかタイミングが合わなくて結局買わなかったけど、お金に余裕があったら衝動買いしてた確率は近年だと一番高かった。次点がルーブジャイロなのはいまいち分からんけど、まぁ強いて言うならエキスパンダーみたいでモノとしての触ってみたさが想像しやすかったかも。

 

自分が楽しめるかもしれないウルトラマンの玩具展開を考えてみると、理想形はビルドとかユニトロボーンなのかなと思った。明確なモチーフを採用しながら神秘性を両立させるのは難しいから、関係なさそうなモノを2つくっつけることでかなり抽象化した能力を得て変身するような。
特にウルトラエッグみたいなのが受け入れられる市場な訳だから、まさにユニトロボーンみたいに現物を合体させることでウルトラマンのなんちゃってフィギュアみたいになったりしても良さそうだなと思ったり。
特にウルトラエッグみたいなのが受け入れられる市場な訳だから、まさにユニトロボーンみたいに現物を合体させることでウルトラマンのなんちゃってフィギュアみたいになったりしても良さそうだなと思ったり。

ユニトロボーンはね……まさにウルトラマンの逆なんですよね。玩具は気になってるけどそれ以外の展開がないから最後のひと押しがなくて結局買ってないみたいな。そもそも売ってるのを見かけないので衝動買いが起こらないのもあるけど。

 

現在の市場

ユニトロボーン、人気というよりはもしかすると出荷数がそこまで多くないのかもしれない。実際見かけないし。
安くなるどころか、ちゃんと調べると高くなってるものまである。これはすぐにでも計画立てないとまずいぞ。
ブルドーザーだけなぜかやたら貴重で定価の3倍もするのなんでなん。モスバーガーコラボのせい?
グロスシファイヤーエンジンがキャンペーン品じゃなくて一般販売なのは本当に本当に感謝してる。現状高騰してる様子もないし、何を置いてもあれは手に入れる。

Amazonを見たところ、ざっくり初発組(7月発売)のいくつか(ブルドーザーバーガー,プレーンイレイザー,シャークベンディングマシン)がやや高く、それ以降のはやや安くなっているかほぼ定価というのが相場らしい。
あとなぜかカクタストータスだけはメルカリにもアマゾン(中古出品含め)にも在庫がなく(というか検索しても出てこない)、不思議な状態となっている。僕の近所では先日から話題に出している古いおもちゃ屋さんのみがユニトロボーンを扱ってて、そこにはちゃんとカクタストータスはあった。

 

初対面「マグロスシファイヤーエンジン」レビュー

メルカリよりはアマゾンで買うほうが断然安いのだが、マグロスシファイヤーエンジンは値段が実店舗でも消費税分くらいしか変わらなかったのでそちらにお金を落としてきた。
ユニトロボーン マグロスシファイヤーエンジン、実際に触ってみた感想としては「めちゃくちゃ惜しい」に尽きる。本当にあと一歩のところで「満足」に達しなかった。「あぁ、やっぱ見た目のチープさ通り、こんなものか……」という気持ち。

一番不満なのはマグロスシのお皿部分が、明らかにどうとでもできそうなのにアンバランスなまま放置されていること。
デザイン的に言うと"スシロー"の文字がある側(1枚目の下側,2枚目の大きな指差し側)に支えがないので、容易にそちらへ傾く。
真ん中のジョイントを除き少なくとも3点,4点にするべき。

「スシロー」部分に突起を付けて3点で支えようとすると腰と干渉しそうだから難しそうだけど、後ろの飾りになる左右の2点に凸を付ければ、変形合体に支障をきたすことなく設置性は抜群に良くなる。こんなことは僕のような素人でもちょっと考えれば分かる単純なことだが、ユニトロボーンはそのちょっとした工夫をしない。


ユニトロボーンは「合体前のオブジェクト状態での自立」をどうやら疎かにしてるみたいだぞというのはアップルロブスターやパイナップルバスのレビューを見れば分かったけど、流石にお寿司の皿においてまでそうするのは僕の美学には明らかに反する。車型のメカが不安定なのと同じくらいアリエナイ。

 

もうひとつは不満というほどではないんだけど、はしご車のはしご部分はすぐ取れるようになっている。僕は変形時に取り外す必要のないパーツはモナカにするとかして回転はしても外れない仕様にしておいて欲しいタイプなので。ただこのサイズで、しかも耐久力とかを考慮すると仕方ないのかなとは思う。
さらにこれは単なる提案だが、はしご部分から刀が出てくるというギミックは天才で素晴らしいので、せっかくなんだからやや無理がある見た目になろうが、はしごの先端にもジョイントを付けて、刀をつけるとはしごが伸びてるような見立てができればなと。
そうなると、上への可動が欲しくなるけど…。

 

でも全体としては、やっぱりお寿司と消防車を合体させてロボにするというアリエナイ合体の魅力と、かなり素直にかっこいいロボの顔でかなり好きになった。3000円と思うとバランスの件は本当に何とかしてほしかったけど、そこに目を瞑ればすごく楽しい玩具です。簡単に傾いてしまうというだけで、衝撃を与えない限りはちゃんと自立しててくれるしね。

 

ユニトロボーンの"本質"?

しかしこのユニトロボーン、誕生日でもクリスマスでもないけどちょっとしたときのご褒美とかプレゼントで子供に買い与える玩具としては、かなりのクオリティだし満足度も高いと思う。価格帯も1200〜3000円程度と色々あって選べるし、親御さんはぜひ考えてみても良いと思います。
特に男の子と女の子が両方いる家庭にもいいよね。基本的には食べ物×乗り物の組み合わせが多いので、合体前のオブジェクトはおままごとやブンドド遊びにそのまま使える。

今更だけど僕は最初からユニトロボーンの本質を見抜いていて、このシリーズは要するに"おもしろ消しゴム"の延長なんですよ。リンゴ,ハンバーガー,ケーキ,パイナップル,パンケーキ,スパゲッティ……と食べ物が多いのはその傍証と言える。別に消しゴムとしてなんか使わないけど、集めて楽しい。その上、合体もできる。
本家のおもしろ消しゴムみたくパーツごとに自由に外してケーキにラーメンの具を載せたりみたいなバカな遊びはできなくなったけど(それをやるならムゲンバインみたいな路線にしないといけなくなる)、その代わりヘンテコ合体ができるという、そういうコンセプト。

 

……と高説宣ったけど、別にそうじゃないかも。僕のこの読みが正しいなら、ユニトロボーンはもっと単体でのクオリティ(自立性)を優先すべきであるはずで、だとするなら開発陣はそんなこと考えてなくて、本当にただヘンテコか合体ロボを提供してるだけのつもりかもしれない。
まぁ、僕も流石にナスや水鉄砲を自立させろとは思わないけど、リンゴとかパイナップルくらいは普通に立たせておきたいよね。

これはこれでひとつの戦争の火種と言えるかもしれないけど、そもそもの問題として「"通常時"において合体ロボットを合体した状態で置いとくか、それとも分離した状態で置いとくか」という派閥争いがあって、僕は完全に後者側だからこそ、ユニトロボーンに対してもそこを不満に思うんだろうな。
でも、ユニトロボーンって合体ロボに興味ない人にも見せたくなる魅力がない? 普通の合体ロボは元からロマンを含むメカだったり、モチーフはエビとかでもかなり抽象化,アレンジされた状態なので、何が何になったのか初見の人は分からないけど、ユニトロボーンは元の素材がとても身近で分かりやすい。
これ見てよ、お寿司と消防車。これが合体してロボになんの、ウケない? って。

 

合体ユニットに法則はある?

ユニトロボーンの合体法則、定義化しようとすると難しいけど感覚としては理解できて、要は「動くもの(or生っぽいもの)×動かないモノ(or無機質なモノ)」というのが基本ロジック。でも例えば乗り物系は"動くもの"側に入ったり"無機質なモノ"側に入ったりと一貫性はなくて、あくまで2つのうちの相対評価
現状出てるものはこんな感じ。最新のアノマロカリスホットドッグだけ自分的にはちょっと気持ち悪いけど。リンゴが動かなくて無機質扱いなのは自然物だから分かるけど、ホットドッグはほかほかしてるイメージなので右側に来るイメージがない。

動くもの(or生っぽいもの)×動かないモノ(or無機質なモノ)
ロブスター×リンゴ
タクシー×植木(※1)
ハンバーガー×ブルドーザー
ビートル×蒸気機関車
飛行機×消しゴム
サメ×自販機
ケーキ×救急車
パイナップル×バス
パンケーキ×ダンプトラック
ペンギン×カメラ
チーズ×新幹線(逆でも可)
アイスクリーム×ヘリコプター
犬×ショベルカー,宝箱
ステーキ×スーパーカー
ワニ×バナナジュース
亀×サボテン
スパゲッティ×水鉄砲
ロブスター,ナス×トレーラー
アノマロカリス×ホットドッグ(※2)
クジラ×UFO
電車×スノーツリー(※1)

※1 生きた木は生っぽい判定で逆かも?
※2 食べ物が無機物側になることは珍しいので、アノマロカリスは化石に近い扱いかもしれない

 

「アップルロブスター」レビュー

・マグロスシファイヤーエンジンを触ってみてやはりこれは買う価値があると思ったので、早速いくつか注文してみた。その中で最初に届いたのがこのアップルロブスター。

本シリーズの主役機といえる訳だが、あまり「置きに行ってる感」がないのが醍醐味だと思っている。
リンゴは子供に大人気だろうけども、ロブスターはかなり生々しくてどちらかといえば"ゲテモノ"の枠と言ってもいい。もちろん(時代によっては)男の子は子供の頃に一度くらい川でザリガニ釣りを楽しむものだろうけども、それを考慮してもギョッとする組み合わせではある。生鮮食品と、ドブ川に住んでるザリガニをくっつけるというアリエナイ合体の発想はやや潔癖のきらいがある自分としてはギョッとせざるを得ない(笑)

それでいてロボ状態もかなり丸みを帯びていて、ガンダムのせいで丸っこいロボは悪役というイメージもあり、第一義でかっこいいものとは言えないような気もするが、僕はそこがいいと思っている。やはりこのシリーズは"不自然さ"を楽しんでこそなので、そこを見失ってはいけない。
その代わり、頭部だけはマジで文句なくカッコいい。顔と言うよりは、音符をモチーフとしたツリ目のデザインがすごくいい。ぜひまじまじと見つめて欲しい。塗装もしっかりしていて、ハッキリとした顔立ちが見ていて癖になる。
グロスシファイヤーエンジンとの交換合体も楽しめるので(ロブスターの手で刀は持てないが)、メイン機だけあってプレイバリューは高い。

 

商品の出来不出来……からは若干ズレた話になってしまうけれど、僕はこの商品を中古で買ったのね。新品でも良かったんだけど、ちょうどモスバーガーのコラボユニットがセットになっていて、トータルで見るとお買い得だったので。
ただその結果として本当に残念なことに、アップル部分に本来ついているはずの緑のヘタが欠品していた。変形合体に支障をきたす部分でないのもあって出品者も欠品に気付いておらず(その後のやりとりの誠実さから、本当に知らなかったものと思われる)、紹介文にその旨の説明はなかった。
僕も実際に手にするまでは外れやすいパーツだという認識を持てなかったので商品状態を事前に確認するということができなかった。

なんでレビューにおいてこんな個人的なトラブルの話をしているかというと、これは玩具側の問題というか特徴でもあるからだ。
グロスシファイヤーエンジンのレビューにおいて「はしご部分のジョイントがすぐ取れる。取り外す必要のない部品はモナカにするとかして外れないような構造になってると望ましい」という話をした。
この緑のヘタは、はしごとは違って一応カチッとハマるタイプにはなっているが、てこの原理で力を加えるとすぐに外れる。このヘタは可動式になっていて、リンゴの中に隠せたり(なんで?)、ロボ変形時に比較的自然なところに配置することができる。のだが、はしごパーツはともかくリンゴのヘタは小さいので非常に紛失もしやすい。そのリスクを考えると、この部分に稼働は必要なく、一体成形プラス塗装で良かったのではないかと思う。
容易に想像ができると思うが、この緑のヘタはあの赤い球体を"リンゴたらしめるもの"として非常に重要で、それがないとリンゴ感というのは途端に失われてしまう。トマトかもしれないし、本当にただのボールかもしれない。

そういうことなので、中古品を買う場合は画像の中にヘタが写っているかどうか(ロボ状態のときは通常股間の奥の方に見えるはず)を確認し、角度的に見えなければ購入する前に出品者に直接確認することをオススメします。
外れてしまうということは誤飲の危険性もあるということだし、どうしてもユニトロボーンには「惜しい」「もうちょっと"しっかり"したシリーズになって欲しい」という気持ちがある。

 

最後にフォローしておくと、リンゴがジョイントのせいで安定して立たずやや傾いた状態になることに関しては、以前はネガティブに述べたが実際所持してみるとさほど気にならない。パイナップルと違って大きいのと、そもそもリンゴというのは多少の歪みや傾きのあるものなので、受け入れられないことはない。

 

「シャークベンディングマシン」レビュー

初期組の中では個人的に一番複雑な気持ちを抱いてるユニトロボーン。"同色"というのが唯一の縛りなのに、自動販売機は別に青とは限らないというか、僕としてはなんとなく白のイメージが一番強い。確かに青いのもあるけどさ。
加えて要はただの直方体な訳で、一番「ナンデモアリ感」が強くて納得感がないモチーフチョイス。

買うまではそういう印象だったんだけども、サメは目に塗装がないこと以外は文句ないし、シールのデザインが精巧なのもあり思っていたよりも「自販機を所有できる」ことの嬉しさが買ってしまった。
合体としては手動変形が……まぁないと言ってもよく、瞬間変形の部分を楽しみたいのならこれを買うのが良いと思う。
足が分かれてない問題みたいなのは、僕はジュウオウキングが大好きな人間なので全く気にならない。むしろジュースの取り出し口がちゃんと律儀に穴空いてることの方がポイント高い。
あと個人的に気に入ってるのは、腕の可動がないところ。マグロスシファイヤーエンジンとアップルロブスターはボールジョイントだったので、確かに剣を持つのであれば多少は前後に可動したほうがかっこいいから間違ってないと思うけど、このシャークベンディングマシンに関してはそこまで変わらないので動かなくて正解。ギミックはなるべくシンプルで最小限なのがいい。

ただアップルロブスターのときにも思ったけど、アリエナイ合体ってした後のことはぶっちゃけ何も考えてないよね。サメなんだから水中戦しようにも自販機壊れそうだし。完全防水なのかな?(笑)

続く

仮面ライダーランダム視聴 9週目

 

57日目

初代 第57話「土ぐも男ドクモンド」

・1話と同じ蜘蛛男ということで繋がりがないか気にしてるんだけど、イマイチ見当たらない。
・優秀な頭脳だけ取り出して改造人間にするって発想エグすぎだろ……。
・地面を注視する1号のカットかっこよすぎる……。
・生身アクションの素は滝和也ってことでいいのかな?

クウガ 第46話「不屈」

・仕事と子育ての葛藤について描きたいのは分かるんだけど、冷静に見ると職場で忙しくしてるでもなく、気になる男性とお茶飲みながら「今日授業参観なのにこっち来ちゃったんだ……最低だよね」ってぼやいてる描写というのはなんだかヘンテコだよなぁ。
数日後に仕事が落ち着いてから「実はこんなことがあって…」って流れにすればいいだけなのに。
・ジャンの話は「当時こう思って(なかっ)た」だからまだいいけど、みのりの口から言ってるのは「ある程度大人になってからは親がいなかった寂しさを納得できた」という証言だから、めちゃくちゃキライだわ。"今にして思えば"は、いくらでも当時の感情を捻じ曲げてしまえる。大人の目線から大人の都合を自己肯定するのは、違うんだよ。
冴くんは、今つらいんだよ。
・記憶曖昧なんだけど、ドルドって人を襲ってたっけ? 少なくとも今回においてはガドルと戦っていた訳で、それってつまり未確認同士で争ってる扱いの4号と同じじゃん。それを問答無用に撃ち殺すというのは、確かに、すごく……。
アメイジングマイティという新形態を差し置いて榎田さんの話をメインに持ってくるのは相変わらずすごいよな。
どちらかというと恒常的な"新フォーム"というよりは、アギトのクロスホーン展開,キバのカテナ展開,オーズの必殺時足展開ギミックとかみたいな、技を出すときに気合を入れると一時的にそうなるみたいな種類の形態変化に近い扱いだったりするのかな?


58日目

スーパー1 第9話「見たぞ!! ドグマ怪人製造工場の秘密」

・脳改造前に逃げ出したと言っても仮面ライダーとは全然違うんだな。スーパー1は珍しく、敵組織に改造された訳じゃないんだっけ。
・銀色の体で赤いマントを羽織った怪人、一瞬仲間の戦士に見えたんだけど何者なんだ? 幹部なのかライバル戦士なのか。
と思ったらドグマ親衛隊という雑魚怪人? らしい。無駄にヒロイックだな……。
・無邪気に暴れまわってモノを壊す怪人、ほとんど知的障害者なんだけど、「今のうちに破壊しなければ」と呟いてるのが引っかかる。別に否定する気はない。人間を大きく超える力を持っているのだから、怪獣は倒さなきゃいけないし、暴れるクマは駆除しなきゃいけない。それは当然仕方ない判断だと思う。
でもガニガンニーの場合、子供と触れ合ったりして愛着を湧かせる演出があるせいでやはりどうしても気になるし、何よりも倒したあとでみんなが喜んでる様子を描くのがすごくグロテスク……。

キバ 第35話「ニューアレンジ・飛翔のバラ」

・武部P作品のOP、キバは鎖,鎧武は金網と錠前,ギーツは有刺鉄線と、オーズを除いて何かしらに囚われていてそこから脱却するようなイメージ映像がやけに多いな。
・現代編の真夜がどういう状態なのか、仮面ライダー図鑑の説明を読んでようやく理解できた。人間と恋に落ちた裏切り者として追われてるから隠居というのは分かるとして、ダークキバの鎧を守っていたというのは初耳だったけど。
井上敏樹は割と、大きな力を与えられることそのものを不幸なこととして描くよな。渡もファンガイアとして生まれたくはなかったろうし、深央もクイーンの力なんて欲しくない。でも運命がそれを許さない。
あぁ、だから彼の作品には力に溺れる人間が多いのか。彼らも一応"不幸な奴ら"として描かれてるんだな。
・修辞的に少しややこしい話をするけれど、深央なんかは決められた結婚という運命と、自由恋愛との間で悩んでる訳よね。
・僕は近年社交ダンスをテーマにした『ボールルームへようこそ』という漫画/アニメを見たんだけど、そこで取り上げられてる競技ダンスフィギュアスケート、近年の若者文化で言えばヨルシカみたいな男性作家×女性ボーカルなんかもそうだけど、男女ペアで何かしらひとつの芸術的な営みを行うということは全く珍しくなくて、そこには確かに2人にしか分からない世界というのが厳然とあるのかもしれない。
でも、だからといってそういった関係にある男女がプライベートでもパートナーになっているかといえば必ずしもそういう訳ではない。
音也とゆり,真夜の3人が直面しているのはそういった状況で、これは単に"浮気"と断じて良いものではない。
ただゆりは、自分の中の嫉妬心に勝つことができるほど強くなかった。それだけのこと。
・神田博士は南雅彦に似てるけど、彼ほど何がしたいのかもテーマ的な存在意義も分からない。
・この太牙、渡がキバだとは知らないからどうせ最終的に助けるのは自分の力だろうという余裕でもって握手してそう。
・この頃はまだ"販促期間"ってものが長めにあった印象。


59日目

スカイライダー 第51話「ネオショッカー 紅白死の大決戦」

・この頃から既に、怪しいおじさんには気をつけようみたいな風潮はあったんだろうか。寂しいことだ……。
・同じ「カットが変わって移動したら変身してる」演出でも、昭和ライダーのはきちんと見栄を張るからかっこいいんだよな。いきなり戦い始めるやつはダメ、好きになれない。
・「ひぃふぅみぃよぉ……よく分からん!」じゃないよ(笑) 改造手術ってすげー技術なんだから知能もなんとかならないのか。反目されるのが怖いから扱いやすいように敢えて知能を制限してる説みたいなのもあるけど。
・子供たちを各々殺し合わせるか、仮面ライダーをなぶり殺しにさせるかの2択って……いつもだけど本当にひどいな。

ゼロワン 第36話「ワタシがアークで仮面ライダー

・せっかくの新章なのにギャグで茶化すなんて……という気持ちがないではないが、自分の自由意志に自信が持てず、占いというよくわからないものに頼ってしまう(そう言いつつも、実際は自分の中で意志は決まっていたりする)という複雑な心理というのは、確かに本作で扱う価値のある問題ではある。
人間にだって、ハッキリとした意志としたものなんてない。
・或人が初めて自らデザインしたAIというのが、"自らの意志や意見を持たない"ただ人の話を聞きながすだけのアイちゃんだったというのは、皮肉な話だよな。
結局、AIに意志なんてない方が扱いやすいのは明らかに確実で、でもゼロワン世界においては、主に社会から必要とされているようなヒューマギアほど高度な汎用性を持つお仕事AIをつくると意志のようなものが生まれてきてしまう。
しかも、或人はその意志のない空っぽアイちゃんを「友達型AI」と呼んでいるのがまた面白い。これは別に友達なんて本当は意志を持たない都合の良いだけの存在であった方がいい……ということではなくて、関係を壊したくないとか踏み込むのがめんどくさいとか、そういう葛藤の結果として生まれる付かず離れずの距離を敢えて機械的に設計したものだと言える。 
・不破は結局記憶が戻ったんじゃなくて、ただ亡から聞いただけという認識でいいのよね? 自分の家族としてというよりも、彼らを見て仮面ライダーとして人々を守ろうという決意をより強く固めた意味があるように見える。

 

60日目

RX 第6話「怪魔ET大暴れ!」

・カツアゲって、実在するの? する方もされる方も気持ちが全く理解できなくて、どこか遠い宇宙の話かなって感じなんだけど。
・光太郎の判断は正しいかもな。たまたまあの一回助けたからと言って、そしたら今度はいないときにあのときはよくもってなるだろうから。てかそういう話をこないだランダム視聴で見た。
「いじめっ子と戦うことが勇気だとは思わない」っていうのもすごく信頼の置ける物言いだ。
でも、いじめっ子たちを叱るくらいはしといた方がよかったんじゃないか? 大人として、ヒーローとして。
仮面ライダーBLACK RXってフルで呼ぶんか。前作もまぁわざわざブラックサンって長くしてたけども。
・ヒロインはガールフレンド? なのね。なんかこれはこれで目新しいというか、青春ものみたいでライダーとしては不思議だ。らんまとか見てた頃を思い出す。
・この佐原家、見え方としては完全にアギトの美杉家なんだよな。白倉さんがRXについてよく思ってないことを面接で話したという話ばかりが有名だけど、それは「基本的に好きだからこそここが許せない」みたいなものなのかな。
・中に人が入ってなさそうなキュルキュルテン見てて面白い。
・「戦うことが勇気だとは思わない」だったはずなのに、結局怪人に立ち向かうことで勇気を示すのか? と思ったが、ちゃんとフォローがあった。長いものに巻かれず、許せないものに嫌だと叫ぶことが勇気か。なるほどなぁ。

龍騎 第19話「ライダー集結」

・芝浦がライダーを集めるの、一応理には適ってるよな。少なくともゲームマスターやる気が全くない神崎士郎(まぁ現実に干渉できないだろうから、芝浦みたいに優衣を拉致したりはできないんだろうが)と違って、積極的にライダーたちが戦う舞台をつくり、しかもトーナメントみたいに強いもの同士が早めに潰し合ったりしたら面白くないのでみんなで一斉に戦わせようとする。
本作で一番真面目に「バトロワ」をやろうとしてる芝浦が死ぬというのは、テーマ的にも大きな意味があるのかもしれない。
・逆に浅倉も面白いよなぁ。本人なりにイライラを鎮めたいだけなので、もちろん美穂の姉みたいな例外はいるけど、悪辣な怪人のように要求を飲ませたにも関わらずただ嫌がらせのためだけに人質を傷付けたり殺したりみたいなことはしない。本編中でも、ライダーと関係ない一般人をいたずらに襲っていることはほとんどない。

 

61日目

初代 第26話「恐怖のあり地獄」

・交通整理をかっこいいと思ったことはなかったな。ファイズエッジにもその視点からの人気があるのだろうか。
・滝さん冤罪でも任意同行するの、遵法精神(?)高すぎるな!?
・しかし幹部自ら変装して潜入するとはな……アクティブなもんだ。ゾル大佐も結構整ったお顔でいらっしゃる……。
・爆弾の爆風を利用するのかと思いきや、普通にバイクを安定した地面としてジャンプした……。

フォーゼ 第13話「学・校・拒・絶」

・橘さん,グローディと比べると、代わり映えするなぁ。
・ヴァルゴが印象的だけど、そういやスコーピオンも男かと思ったら女だったって流れなんだっけ。わざわざ繰り返してるからには何か意味があるのか?
・Wの頃から、日本の特撮でドラッグの比喩を描くことにそこまで大きな意義はないような気がするんだけど、フォーゼに限ってはアメリカンスクールだからいいのか?
でも海外展開とかしてんのかな。一応こないだ海外用のサムネイルみたいなのは見かけたけども、正規の方法(Amazon Primeとか)で見られる環境は整ってるんだろうか。
そういうのまで見据えての選択なら、分かるんだけど。
・ダスタードってなんで忍者なんだろ、それらしいのだと「幹部の"分身"だからでは」というのがあったけど、それだけなのかな。
・今回の話が扱ってるのって、不登校という言葉で覆い隠してるけど実質的には薬物中毒者の社会復帰だよね。
風都ってのはまぁ既存の街であって地域の名前だから仕方ないけど、天高に関して言えば完全に「生徒をヤク漬けにするためだけにつくられた怪人生産工場」な訳で、そんな場所には不登校と言われようが行かないのが一番良いことだよな。
況して中学じゃなくて高校なんだし、通信制に転校すればいいだけのこと。
弦太朗たちは気付いてないとはいえ、制作陣はどんな気持ちで「学校(悪の巣窟)に戻っておいでよ!」って話を書いてるんだろう。
翔太郎がどんな悪人に出会おうとも風都を愛してることや、或人がヒューマギアを信奉していることと同じでさ。


62日目

アマゾン 第14話「十面鬼死す! そして新しい敵!?」

モグラ獣人、まさひこを助けられるほど戦える訳じゃないのね。
・出世欲に目が眩む怪人というのは割といるけど、大人,もしくは宗教のような存在を敵視していることになるだろうか。限られたコミュニティ内での自分の評価ねぇ……。
・別の敵と組んでまで十面鬼を倒すなんて、悪役のすることだろ……。そういうときは大抵、協力する仲間の気持ち(あいつが許せない)も多少共感できる前提でつくられる気がするけど、敵の汚い出世欲を利用して倒すのはなんか違う。
別に、100悪いとは言わないけど。

W 第48話「残されたU / 永遠の相棒」

・フィリップが消える理屈、記憶が曖昧だからだけじゃなくてよく分かってない。みんなどう思って見てたんだろう、エモければ理屈は気にしなくていいのかな。
・「その心そのものが仮面ライダーなんだ」
劇中で言及したシーン集というのをいつかつくりたい。
・フィリップを消すという責任を自分で引き受けるのいいな。結局彼は、ある意味では翔太郎のイマジナリーフレンド的な立ち位置と解釈してもよいのだろうか?
・フィリップはドラマの中で、ちゃんと街を好きになれたんだな? 過程が気になる。


63日目

BLACK 第50話「創世王の正体は?」

・野良怪人たちも必死に生きようとしてるのにトゲウオ怪人に殺されちゃうの、切ないな……。
・これを見ると確かに、バトルホッパーもひとりのキャラに思えるな……。シャドームーン、自分のものでもあるみたいなこと言いつつも結局は「貴様のマシン」って言ってるのがおもろい。

ゴースト 第46話「決闘! 剣豪からの言葉!」

・ゲストキャラクターの再登場っていいよなぁ。世界観が広くなるし、実感も湧きやすくなる。
・アデルのように物理的に世界と自分を同一化しようと企まなくても、禅の哲学によれば自身と自然を一体視することができると、そういう意図での武蔵との対話だったのか。世界と溶け合い同一化するのではなく、個でありながら全でもある。だから見えるようにもなる。

 

前回

仮面ライダーランダム視聴 8週目

次回

仮面ライダーランダム視聴 10週目

スーパー戦隊ランダム視聴 9週目

 

57日目

ゴーグルファイブ 第6話「悪役レスラーの愛」

・この人たちも宝石戦隊なのか。時期的に、すごくガッチャードっぽく見える話だ。
タイガーマスクって有名だけど、結局何なのか僕知らないな。フィクション? 実話?
・これだけ20分バトルしっぱなしのエピソードも珍しいよな。にも関わらず、言うほど新体操要素は見当たらない。
・ブラックはエメラルドなんだ? 確かに戦隊的には、バトルケニアとかゴーオンとか黒と緑はセットなイメージがあるけども。
・合体ロボって3つのメカが多いけど、2体合体って何故か少ないよな。代表的なのはゼンカイオーくらい?
・この頃って"後楽園スタヂアム"表記なんだ。英語の綴りはstadiumでDだから、ダ行にするのは(日本語的には)確かに理にかなってるな。
どっちにちしろタ行の"ち"は子音が他と違うので(本来なら"てぃ")、濁音にすると"でぃ"じゃなくて"じ"の音に潰れちゃうんだけど。

ニンニンジャー 第45話「親子三世代!ニンジャ全員集合」

・ゲキアツダイオーの必殺技、結局最後は等身大の攻撃で倒してるのムチャクチャで面白すぎるだろ(笑)
・キンジが力を求めていた(らしい)ところから天晴に譲ることと、自分なりの方法を編みだすことの2つをテーマ的に合体させていて、めちゃくちゃスッキリとした構成だ。面白いぞ?
・と思ってたら、刀と手裏剣の出処はかなり適当で笑った。まぁね、そこは蔑ろにしていい部分だと僕も思うので。


58日目

ジェットマン 第20話「結婚掃除機」

ハンバーガーを逆さまにして食ってる? それともマフィンなのかな。
・女心と秋の空なんて言うから秋の放送だったのかなと思って調べたら、6月だった。言われてみりゃ確かに、ジューンブライドの時期に結婚をやめさせちゃう怪人が現れるというのは嫌だな。
でも特撮を見る基本層って、子供と結婚済みの親が付き合いで見るかぐらいだからあんまり実感の伴ったものにはならなそうだけども、その辺どうなんだろ。主婦はトレンディドラマを好んで見てたんだから関係ないのかな。
・(女の)子供に振り回されるぶっきらぼうな男シチュ、いいよなぁ。
・戦隊側も悪側も、どっちも女性が偉いんだな?

ゴーオンジャー 第4話「炎神トラブル」

・走輔ってラッキーキャラだったんだ?
・芸人さん(?)を怪人にするのはよく見るけど、普通におもろいから積極的にやってほしいよね。まぁ最近の芸人さんですげぇキャラが濃い人ってあんまり知らないけど。
・森永〜(笑) 大人が子供に話しかけることが不審者扱いされてしまうのって、仕方ない面はあるにせよ寂しいよなぁ。遠出しててスマホも切れてて、ようやく見つけた人が子供だったりしたときには、僕は道を訊いたりしたいんだけども、フツウは大人が子供に道を聞くなんてありえないもんなぁ。
エンジンオーってせっかくジョイント共通なのに、5体合体のエンジンオー……G5? バルカガンパード? になってるイメージが全然ないのはなんでなんだろう。

 

59日目

ターボレンジャー 第8話「空飛ぶジャーミンの家」

・サブタイトルが空飛ぶなのに、水中の映像が多いのいいのか? 
・小さな羽がついてるみたいな小細工もなく、ただ車輪が下を向いてるってだけで車が空飛ぶの、一周回って好き。
・各メカ、あんまり合体ロボっぽくないのがいいね。そのぶん合体方法がそんな面白くないのは仕方ないけど。

キュウレンジャー 第43話「聖夜に誓うヨッシャ、ラッキー」

アスランって誰だよと思ったけど、オライオン……は先祖様か。仮面騎士は様々いるけど、父親なのはこいつとウルザード,ハカイザー以外にもいるのかな?
・犠牲を出して勝つっていうことに対して、僕はそれなりにアレルギーがあるらしい。単なるお涙頂戴じゃん、という気持ちになって冷めるというのもある。
・なんかCM多くね?


60日目

ジャッカー電撃隊 第29話「行くぞ七変化!鉄の爪対ビッグワン」

・ビッグワンが加入してからも、別に5人戦隊になる訳ではなくて、基本は4人で戦ってるのね。それは知らなかった。
・特撮ヒーローが、こんな真っ白な正装してるのはあまりみたことないな。昭和は特に泥臭いイメージが強いから、汚れひとつない白というのは。それだけ強いということなのかな? 今回は転げ落ちてたけど。
デカマスター枠かと思ってたけど、行動隊長なのか! いや、マジで立ち姿だけでかっこいいのってズルいよな。変身しないでほしい。

ゼンカイジャー 第39話「無限あけおめ誕生会!」

・OPって最初から歌詞ついてたっけ? これいつもやってほしいよな。
・ゼンカイジャーほんと、見ると毎週元気になれるから大好きなんだよな。明るく楽しく前向きで、しかもびっくりする方法で敵の攻撃を攻略するカタルシス。本当にたまらない。
・白倉さん、ヒーローが敵を殺すことに対して真面目に向き合う割には、タイムレンジャーとかブレイドみたいな小手先のロジックには絶対に頼らない謎のプライドがあるよな。
ヒーローが怪人を倒すという「子供たちとのお約束」だけは何があっても崩しちゃいけないって言ってたのと何か関係があるのかな。
・「小さい状態からでかいビークルになれるんだから、ロボ用の武器サイズになれてもなんらおかしくない」みたいなロジック好き。一部のオタクは唐突だとか言うけど。


61日目

ファイブマン 第36話「双子大作戦」

・兄弟戦隊の中でも、双子ってギミックを使えば差別化できるのか、おもろ。
・「いや、今は3人だけのスリーマンかな?」みたいな小粋なジョーク好き。もっと増えても良さそうなのにね。
・「女になったレッドも見たいものだ」って、セリフだけだとすごく現代的な怪人だ……(笑) 意図的には真逆だけど。
・逆転した男女の表情遣いが本当に"それらしい"のがすごい。1週間みっちり練習すればできるものなのか、役者さんとしてのポテンシャルが強いのか。
・やっぱり醍醐味として入れ替わった状態の戦闘も見たかったなと思ってたけど、息ピッタリなアクションだったからこれは変わってても見え方は同じだったかも。マイナス点にはならないな。

ボウケンジャー 第48話「恐怖なる大神官」

・ガジャってこんな強いイメージなかったから、怪人態になったりすることもなくここまで無双してるのはすごくシュールだ。
・なるほど、敵組織がたくさんあることによってこういう展開が自然に可能になるのか。昔はややこしくて好きじゃなかったんだけど、いい設定だな。
・「ボウケンジャーという俺の居場所だ! 俺の闇も光に変えてくれる、やっと見つけた場所だ!」
ボウケンという移動性を持ちながら、仲間を持つことで定まった"居場所"を手に入れることもできる……この辺りはディケイドでもやりたかったことなんだろうな。


62日目

チェンジマン 第20話「大逆襲! ギルーク」

・ヒーローに対して「先生になって欲しい」というのはなんだか示唆的だな。特撮は子供向けの教育番組的な側面を持つべきか否か……。
チェンジマンの怪物は造形が特殊なイメージがある。

タイムレンジャー 第51話「スーパー戦隊大集合」

・ライダーだけを扱った本だと、昭和が割と地続きだったのに対して平成は世界を異にするようになった……と書かれがちだけど、実は戦隊がそれで定着したからって面もあるのかな。
・ロボが2体出てから合体するまでは1年しか空いてないのか。ロボット同士が更に合体というアイディアはライブマンが次点でTFのゴッドジンライが元祖らしい? ヲタファさんのレビューを見たけど、ビークルモードでも合体(連結)できる上にスーパージンライへのクロスアップまでやってるのがパイオニアとは思えない洗練度合い。
・さっき初めて3体目の巨大ロボがとか言ってたのに、合体前とはいえ人型のロボが10体もズラッと並んでる絵柄ヤバいな。流石に今でもこれを来れてる作品はないんじゃないか。
・タックは西暦3000年までの戦隊を既に知ってるのか……気になる。

 

63日目

ゴーゴーファイブ 第23話「幽霊救出大作戦」

・レスキュー戦隊なのに幽霊なんてオカルトを扱ってどうするんだろうと思ってたら、「死んだ人たちまでも弄びやがって」という風に繋げてきたのはすごくよかった。
確かにこれまでの人生で救えなかった人たちだっていただろうし、その人たちのことを思えば怒って当然だ。
・え、ミカオくんも幽霊でしたってひっくり返しがなんのためにあったのかわかんなかった。幽霊は本当にいるよってだけ?

ドンブラザーズ 第6話「キジみっかてんか」

・僕は恋愛を語れるような立場ではないけど、ダウナーについてという立場で言うならば、本来ならば大した問題はないのに、釣り合ってるか心配になってぐるぐる考えたりし始めると、そこで初めて「こいつめんどくさいな」と思われて、結果的にフラレて「やっぱり自分は……」となることが多い。
「釣り合ってないから」ではなくて「釣り合いとかぐだぐた考えてめんどくさいから」問題が起こるケースの方が遥かに多い。雉野はまさにそれで、自分から問題を引き寄せて起こしてしまうタイプ……僕と同じ。
・同じセットのはずなのに、ゼンカイのときの明るい雰囲気と、今回みたいに夜中でブルーな話とで見え方が全く変わるの面白いよなぁ。
・猿原さん、あんな生活しててかつ結構プライドも高い癖に(タロウと比べれば)凡人だという自認があるのか、意外。
・ヒトツ鬼ってある種アギトよりもタチが悪いはずなのに(アンノウンが殺してるのはまだ何もしてない人たちなので)、殺人制裁でなく生きることを是とされ、しかもヒトツ鬼のポジティブな可能性というのは一切示唆されていないというのは、不思議なところだよな。単に時代が変わったというだけで済ましていい問題なのかどうか。
・"溜まっている"という表現をわざわざしているということは、キビポイントと同じように鬼ポイントのようなものが制度があると捉えていいのかな? 徳積みの正負どちらもある版……みたいなものだろうか。まぁ今回の人は看護師さんだし、徳というよりは単にストレスって感じだけど。
・獣人でも、人間態のときは医療的には全く相違ないのね。

 

前回

スーパー戦隊ランダム視聴 8週目

次回

スーパー戦隊ランダム視聴 10週目

仮面ライダーランダム視聴 8週目

 

50日目

BLACK 第3話「怪?怪・改造人間」

・最も優れている2者を戦わせて、勝ったほうをリーダーにする……そこまではまぁ分かるとしても、そこで負けた方というのは、組織の中でNo.2の実力を持つ猛者であるはずなのに、戦いに死ぬか、示しがつかないからおそらく組織を抜けてしまうことになるというのが、合理的ではないよな。
ONE PIECEで言うところの赤犬と青キジの対決とかそうよね。海軍はクザンという大きな戦力を失ってしまった。
これも集団心理というのか、不思議なものだよな。リーダー候補が2人いたということは、それぞれに支持する者がいたということでもあって、負けた方が組織に残るとそいつらがクーデターを起こす可能性に怯えなくてはならないので、切り捨てざるを得ない。人間って難しい。
・お菓子を食べてる乗客が2組いて、そのどちらもがカールを食べてることに笑ってしまった。仮面ライダーチップスはカルビーだよな……と思ったが、BLACK当時は明治もスポンサーでよくカールのCMが流れていたという証言ツイートをいくつか見つけた。
こういうリアタイならではの紐付いた記憶みたいなのって、尊いよな……。

555 第16話「人間の心」

・長田を助けたいってきっかけからカイザを攻撃するまではともかく、煽られたからというだけでファイズショットまで持ち出して攻撃するのは全く納得がいってなかったんだけど、純粋に「怪物だから」という理由で戦う草加に対して、これまでもずっとフラストレーションを抱いてはいたのかな。ひとりのオルフェノクとして。
・OPの赤い糸の演出はギーツIXの変身エフェクトにも使われてるけど、何か元ネタがあったりするんだろうか。
・「怖い」という原動力は人間も長田(オルフェノク)も同じで、違うのはその怖さを"どうにかできてしまう"ということだけなんだよな。
暗くて狭い場所に閉じ込められて、出られなくて困っているとする。そこへ突然こじあけるに足る力が手に入ったら、そりゃあ出ようとするのは当然だよな。
一般人とヒーローを対比して、助けられる力があるならそれを行使する義務や責任がある……という議論はよくあるけど、それを裏側から見たような状態。
・どんなに一面では憎たらしいやつだったとしても、家族を始めその人を大切に思う人はいる……もどかしい。
・「ずっとここにいたいんだよ、君の代わりにね」
ラカンの本を読んだ上で聞くと、思うところがある。もうちょっと整理しないと言語にはならないけど。
・555が最近の作品だったとしたら、野良オルフェノクに対して「君も脅されてるんだろ? 本当に悪いのはスマートブレインの奴らだ。一緒に戦おう」なんて風に、そこまで敵意のないオルフェノクたちを集めたレジスタンスをつくったりする方向に話が転がりそうだけど、555はあくまですごくドライというか、ごくたまに良心を持ってるやつもいるけど基本的には全員力に飲み込まれてるってテイで済ませてるんだよな。怪人との共存を描く作品は数あれど、555はそういう意味で"そうじゃない"。

 

51日目

アマゾン 第18話「ゼロの恐怖!大地震作戦!!」

・ハンミョウというモチーフと地震という作戦に何らの関連性も見いだせない。昭和特撮の一番と言ってもいいほど嫌いなところがこれ。別に何怪人だろうが何作戦だろうが入れ替えても問題はないし、酷ければヒーローの対抗策もただ「強い技Aを編み出したから倒せた」であって、技BでもCでもなんでも構わない。
だから見る前も見た後も「なんでもいいな」という感想しか湧いてこないし、記憶にも残らない。
一周二周して、近年のライダーにもそういうところがある。フォーム数が多すぎて、いちいち関連を持たせるのがめんどくさくなってる感じ。
地震の描写は真に迫ってて、めちゃくちゃ恐ろしいな。現代のリアルな映像じゃ、再現が難しいもしくはフラッシュバックを引き起こすって理由でやれないだろうな。
・トカゲも広義にはヘビとかと同じく"ムシ"だろうねって話したっけ? 蟲って字が生き物全般を表していたのは初耳だ。
・「次の目標、新幹線!」だけめっちゃ聞いたことある! ヘボット的な語呂のよさがある。

鎧武 第18話「さらばビートライダーズ」

・一応戒斗も、自分が原因で他のビートライダーズがあらぬ罪を着せられること自体には思うところあるのか。少し意外。
・凰蓮って本当にカスみたいなキャラクターだよな。大人気ないって言葉を知らないのか。制作陣はこいつをどういう意図で配置してるんだろ。あくまでスッキリぶちのめせる相手?
キョウリュウジャーと鎧武でダンスが被ってたのはなんでなんだ? 流行ってたのか?
明らかにヲタ芸みたいなダンスも混じってるのが気になる……。
・「お客さんがこれだけ……?」って話をやった直後に、でもネット中継で見てる人は多くいるぜっていうのはまぁ都合がいいというか、うまいとこできた便利な設定だな。


52日目

スーパー1 第25話「飛行機も吸いよせる!! 強力磁石怪人」

・磁石は熱を受けると磁力がなくなるから冷熱ハンドで攻撃したのか? 意外とロジカルなのに、なんの説明もないのはもったいなさすぎる。
・食事を描くことの意義って色々言われてるけど、敵怪人が会食してるとなんとも奇妙だよなぁ。ギャングラーはまだギリ絵になってたけど。

剣(ブレイド) 第4話「永遠の命の謎」

・尻拭いをさせられていただけ……だったとして、それの何が不満なんだ? BOARDが意図的に解放している悪の組織だったというならともかく、橘が言うには単なるミスなんでしょ? だったら理由はどうあれ、人々を守るために戦いたい剣崎には何も関係ないことじゃないか。
・バトルファイトには永遠の命の謎が隠されているはず
自分は不死身でも、種のため なぜ不死をテーマにした?
・「万丈だ」のとこだ。ロケ地の共通点を見つけるの嬉しい。
・広瀬さんが鍵締めていったら、橘さんはもうここに入れないじゃん(笑)
・橘さんと小夜子さんの関係、大人っぽさと子供っぽさの同居がヘンテコで微妙な気持ちになるんだよな。
・明らかに最終回はこの4話を意識しているんだけど「心配してくれてありがとう、戦ってきます!」っていうムチャクチャな展開がそのままラストでも尾を引いているのがなぁ。
・人間を守りたくて戦ってる剣崎が、そういうバケモンだと思ってカリスを敵と認識するなら分かるんだけど、「人間が?」と驚いてることからして、人間だと思っていたにも関わらずたまに攻撃してきてムカつくから倒そうとしてるってことになるんだよな。


53日目

ストロンガー 第23話「地底王国の魔王!!」

ジェネラルシャドウの胸、富士急ハイランドみたいなマークがついてる(笑)
・正々堂々と決着をつけることにこだわるライバル怪人というのはありがちだけど、こういうキャラにはどういう役割があるんだろうな。やはり寂しさ?
・人質になってるおやっさんたちのことは偽物じゃないかと疑って助けるのを躊躇したくせに百目タイタンの握手には応じるの、1話の中に入れるには食い合わせ悪すぎるだろ。
所詮はただの人間であるおやっさんより(ユリ子はタックルだけども)、改造人間としてしのぎを削ったタイタンの方が心の繋がりは強かったりするんだろうか。

カブト 第41話「敗れる最強」

・ワームが人間に擬態する意味って何かあるのかな。ただ暴れて人間を殺しまくればよさそうなのに、わざわざ社会に溶け込むからには、例えば暴れるためにはクールタイムが必要だとかそういう理屈が必要になりそうなもの。
政治家に成り代わって……とかそこまで知的な作戦を取るわけでもないし。ただの習性で片付けていいんだろうか。
・アンチミミック弾、そんなことするのは今ある人間関係を問答無用でぶっ壊すことになる訳だけど、そこへのフォローは何もないんだよな。
・こんなに怒ってるってことは、加賀美は親父への反発で警察ではなくZECTに入ったんだろうか?
・加賀美、要するにネイティブは(人を襲ってないらしいのに)見た目がバケモンだから殺したいって話を堂々としてるんだよな? とんでもねぇな。
・田所がネイティブだと知ってキレるのはまぁ、本人を殺して成り代わってる可能性があるから分かるけど。


54日目

BLACK 第44話「タンスの中は海!」

・前にBLACKを一気見したときも言ったけど、蓑輪雅夫監督の回は映像としてしっかり面白いんだよな。昭和らしい話の薄さがあっても、見てられる。
・この池ってオクトパスロードのとこ?
・「君が扉を開けば、そこに素晴らしい世界が開けている。きっとそんな日が待ってるよ」
前も思ったけどここめちゃくちゃ電王だよな。

響鬼 第34話「恋する鰹」

明日夢くん、ドラムはできるんだしなんとなく適当な料理くらいならつくれるキャラのような気がしてたけど、よく考えたらお母さんに甘えてばっかだからな。そこはできない方が自然か。
・昔の感想でも書いたけど、危険な外/安全な内っていう二項対立が顕著な響鬼において、安心できる場所なはずのたちばなでひと悶着が起こるというエピソードは、絶対に描く価値のあることだと思う。大人と子供が、同じように恋愛関係のちょっとしたことで思い悩むのも同じ。世界はそんなにキッチリしてないんだぞっていう。
・こないだ夢に出てきたウワンの回が当たったのは完全にたまたま。夢ではもっと怖かった。
井上敏樹だったらもっと無茶苦茶こじらせてもよさそうのもんだけど、気まずくなっててもきちんとやるべきことはやる日菜佳さんの描写はすごくいいよな。響鬼っぽさをギリギリ繋ぎ止めてるし、葛藤する表情もいい。
・優れて(しまって)いる人間は凡人の気持ちが分からずどこかで通じ会えない、というのは小沢さんパターンだけど、ヒビキさんに適用すると切なさよりもかわいさの方が出るのが面白い。

 

55日目

アマゾン 第11話「金色のカタツムリは死神の使い?!」

新選組のことも、有名だけど僕は全くと行っていいほど知らないんだよな。いつか調べにゃならん。だから何という話でもないが、カタツムリと言えば『蝸牛考』だよなと考えてて、新選組がいたのも京都らしい。ほへー。
・野生児という割には、社会規範を守らせる側なんだな。ゲキレンのジャンとかはどうだっけ? 野生児がいてもいいんだからモグラ怪人がいてもいいと、なるほど。
・変身前後で名前が変わらないライダーの元祖ってアマゾンか。だから響鬼もそうなのかな。
・えーめっちゃ面白! 昭和ライダーって完全無欠で頼れるヒーローなイメージが強かったけど、アマゾンはちょっとしたことで寂しくなってションボリしちゃうのか。めっちゃかわいいなお前。やっぱ"弱さ"が見えるとキャラクターに親しみを持ちやすいよな。
おやっさんの頼り甲斐も強調されてるし、実はアマゾンって一番面白いのでは?
・液体ブシャーだけは勘弁願いたいけども。
・海に放り込んだことで、ナメクジみたいに浸透圧で死んだってことなのか?

ギーツ 第24話「乖離SP: 緊急特番!デザグラのすべて!」

ブレイドについて統制者は元ネタから考えて宇宙にルーツがあるはずで、そのことを念頭になんの意味があるのかよく分からないバトルファイトというシステムがあることを思うと、実はギーツとほとんど同じで、宇宙人(木星人?)によるエンターテイメント(or実験)だったりしたのかなぁ、ということをぼんやり考えていた。
・ベロバが手にしていい代物じゃない……とは言うけど、デザグラ運営はなんの権利があってこんなゲームをやってるんだっけ。一般の未来人(レイズライザーは基本装備?)とは何かが違ったから、ヴィジョンドライバーとか創世の女神とかっていう特別な力を持ち得たんだと思うんだけど、その辺説明されてたっけ。
・レイズライザー組にはもっと活躍して欲しかったよなぁ、普通に。あんな怪人態じゃなくて。人型にはなるにしても、ジーンみたいにちゃんとかっこいいデザインにしてほしかった。

 

56日目

X 第7話「恐怖の天才人間計画!」

・その回のうちに、ライダーが事件に気づく前にたくさんの人が亡くなっている……という具体的な描写は、近年めっきり見ない気がするな。後味が良くないもんな絶対に。ゼロワンなんかでやろうもんならとんでもねーことになるし。
・今回はちゃんと鳥怪人かつイカロスでテーマが天才人間計画と、一貫性があって良い。
・天才になると自殺したくなってしまうのかもしれない……というのは、今回の話的には単なる誤解だけど、提示する価値のある深い命題だな。

エグゼイド 第23話「極限のdead or alive!」

・例えば戦隊なら、ヒーローを医者にして病原菌モンスターと戦わせる……という設定だけで良さそうなものなのに、そこへわざわざ黒幕としての人間を配置した意図というのはなんなんだろうな。昔の僕はとにかく「医者なのに人を殺した」ことについてずっとモヤモヤしていたけど、まずはそこを考える必要がある気がする。
・オレンジとグリーンの二人組のヒーロー、には何か元ネタがあるのかな?
・2つの人格が分裂していたところから、一人のエグゼイドがほぼ人格のないボディを操作しているというデザインは、主従人格の統合……を表しているのか?
・エグゼイドって、ゲームのドットっぽいからって理由で背景にレンガがある場所を選びがちなのかな。しばらく見返してないからそんなこともなかったかもしれないけど。
・敵を倒さないゲーム『UNDERTALE』が発売されたのはギリギリ2017年か。プレイしておこうかな。
・一応好意的に見ることにはしてるけど、本当にエグゼイドって設定周りをおざなりにするよな。適合者じゃなくなった黎斗がゲームを起動させようとすれば、変身できなくて何も起こらない訳じゃなくてニコのようにゲーム病に感染するはずなんだよ。この後どうせウイルスに大量感染して死ぬ訳だから、今の時点で感染してたとしても大差ないってことで演出的に無視されてるんだろうけどさ。
・これは野暮の極みだけど、黎斗の最期にもリプログラミングビームで撒き散らされたウイルスを無害化すれば、助けられたんじゃないか?
・悪役だったとしてもなるべく救おうとする……というのは、ゼロワンにも通ずる話だよな。黎斗はまぁ基本はクズな訳だけど、ハッキングされたヒューマギアに罪はないし、一時の怒りで暴走しちゃった奴らだって黎斗ほどは悪くない。
そんな黎斗が死んでも涙を流せるのは、ヒーローとしていいことだと思う。
11話でお前が殺してなきゃあなぁ!?

 

前回

仮面ライダーランダム視聴 7週目

次回

仮面ライダーランダム視聴 9週目

スーパー戦隊ランダム視聴 8週目

 

50日目

ダイレンジャー 第15話「3バカサッカー」

・中華戦隊だから餃子か。そういえば龍騎も中華龍だから餃子だろってことで真司がつくってたよな。世界的に見れば日本らしさよりも中国らしさの方が通りが良さそうだから海外展開を考えるならモチーフ選びとして都合がいいのかもしれないけど、それ以外に何か意味があるんだろうか。
・なんでいきなり喧嘩が始まっちゃったんだ!? 餃子を食わせたいから来てくれって言ったのにそれを反故にされたから……だとしたらキレすぎだもんな。
・そのキレすぎの人、明らかに髪型がリーゼントなんだけど、フォーゼのときは苦情が来たとか来てないみたいな話があったけど、この頃はそんなことないのね。
・この頃から名乗りでふざけるみたいな文化はあったのね。
・テンマレンジャーの高速移動かっこよいな!?
ラグビーをサッカーに置き換えてもいいだろみたいなスライドは後の白倉さん節を感じる。
・それまで5対3だったのが、巨大化することで1対3になるのおもろくね? 大人数で敵を倒すのはいかがなものか問題を、巨大ロボ戦という戦隊特有のロジックでさばいてるの感動した。
・敵怪人が爆死してない!?!? え、めっちゃ素晴らしいけどその後どうするの。

ジュウオウジャー 第40話「男の美学」

・レオが主役の回なのに(タイガーの戦士は他にいるのに)『Eye of the Tiger』が流れることに笑っちゃうのは、これ意図されたものなんだろうか?(笑)
・そこまで踏み込むのか! という面白みはありつつも、暴力に暴力で復讐することを戦隊が否定する道理はあるのか?というのがどうしても頭を過る。
相手が戦意を失っているにも関わらず攻撃するというシチュエーションは、ジュウオウジャーではともかく戦隊全般で言えば十分ある描写に思える。もちろん、その拳を振るう意味が「被害当事者だから」であることも含めて。
・自力救済の禁止という意味で言えば後のルパパトにも通じる問題な訳だけど、この回が影響を与えた部分もあったりするのかな。


51日目

ライブマン 第49話「大教授ビアスの崩壊!!」

・ラスボスの目的が仮にも「もっと勉強したい」なの斬新だな!? 不自然に優秀な子供を悪いものとして描くのはよく見るけど、こんな素直な声で言われたら倒さなくてもいいんじゃって思ってしまうな。『ペンギン・ハイウェイ』を読んだからというのもあり。
・子供番組で敵として子供を据えるという営みを、いつかまとめて考えてみたい。555にしろガッチャードにしろ。エグゼイド,ゼロワンと違ってギーツは期待はずれだったけども。
・"命"っていう概念を"若さ"に読み替えるのは興味深いけども、どちらにしても子供にはうまく伝わるようには思えない。抽象的なものを子供に伝えるのは難しいなぁ。
昔から思うんだけど、"お花を摘む"という行為って面白いよね。お花の美しさに感動して、綺麗だとか尊いだとか思ったからこそ、無邪気に命を摘み取る。動物で例えるなら、金持ちが剥製をつくるようなイメージだろうか。「ナスは命じゃないってか!」
・最終回だというのに、ヒーローたちは蚊帳の外であくまで敵(ゲスト)がいかに散りゆくかだけを描くというのは、"特撮"してるな。

アバレンジャー 第25話「開運! アバレ絵馬」

・最下位が可哀相、という件については先日お祭りの例をあげてツイートした(やんまギン on X: "「順位をつけると最下位だった人が可哀想なのでそこにフォローを入れる」という心理自体はすごく分かるのよ。 だから僕は以前のおまつりのゲームの時は「お菓子をどれだけ貰えるかというゲームなので3等は少ししか貰えないが、その代わりに"目当てのお菓子ではないおまけ"が付く」という構成にした。" / X) けども、かけっこのようなケースは運ゲーと違ってまだ対処のしようもあるよな。競争にせず個人のタイム計測に留めれば生徒が勝手に競い合うのは好きにさせればいいし、あるいはタイムが同じくらいの子で組ませればそこまで"かけっこ"において大きな優劣は発生せず、その日の体調等による誤差であるとも言える。
突き詰めればショックを受けた子に対してどうフォローするかと言うだけの問題なのに、親や教師がそれを面倒臭がるからおかしなことになる。
・そもそも、アキオはハエマツのことなんか知らないんだからそこが決定的に破綻してる。イマジンみたいに契約したならともかく、通りすがりにちょっと性格の悪いお願いを神様に願おうとしただけで「そんなことしちゃダメだ、分かるよね?」も「分かんねぇよなぁ?」もないよ。
扱ってる事柄自体は前回のジュウオウと同様面白いんだから、ちゃんと料理すればいいのに
・「あばれ絵馬」という元ネタの昔話があるらしい。よくある何が言いたいんだかよく分からないダカラナニ系みたいだけど、絵馬は願い事だけじゃなくて叶ったときのお礼をするものなんだって知識は初めて知った。
・アバレブラックって、ブラキオに乗らないって意味でタイムファイヤーっぽいな。他にもいるのかな。


52日目

デンジマン 第40話「チャンピオンの敵」

コロッセオ的な、何かと何かが戦ってるのを見て楽しむ趣味、現代的にはスポーツ観戦的なものというのが僕にはまるで理解できないんだよな。と、特撮ヒーローものが好きな分際で言ってみる。
勝ち負けを楽しむという意味では同じだが、現実の勝敗にはテーマや意味がない。選手はどっちも頑張ってるに違いないんだから、「頑張った人が報われる」というかなり一般的な教訓すらも得られない。
応用可能性があまりにも低いんだな。
・「君ならどうする?」の答えとして「俺たちに任せろ」はそれでいいのか。何を問いたかったんだ。

ゴセイジャー 第第40話「ストロング・アラタ」

・ヘッダーってアイディアが一体何なのかずっと考えてるんだけど、一応あれコレクションアイテムの系譜に置いてもいいものなのかな。そう考えると多少腑に落ちた。
・わざわざタイムスリップというギミックを利用した意味が何ひとつも見出せなかったんだけど、今回なんだったの? アラタが忘れていた初心を思い出すとか、過去改変によって現代が変化するとかそういうことがほぼない。前回のエピソードでアラタは仲間に不信感を覚えてたのかな。
パワーアップ前の姿を活躍させたかったがためだけにわざわざ時間旅行なんてさせたのかな、ぐらいしか理由が思い付かない。


53日目

カクレンジャー 第19話「暗闇の地獄罠!!」

・子供の言うことを戯言と切り捨てずきちんと耳を傾けるの、良い。
・妖怪の解説してくれるのありがた! 響鬼のためにも見といて損ないかも。
・ジライヤって普通に英語も喋るんだ!? めっちゃ勉強になるやん。
・「他の連中は騙せても」って酷いな? 仲間をレッドの踏み台にするなんて。
・今のところ、鶴姫がリーダーらしい活躍してるところを見たことがない。印象としては「親の七光りと言われたくないから自分には実力があるのだと認めさせたくて戦線に立つけども、腕は未熟なので周りが困ったもんだと言いながら部下たちが守りつつ戦う跡取りキャラ」って感じ。
・若い頃の遠藤憲一が見られるというのもおもしろポイントの1つだな。

キラメイジャー 第25話「可愛いあの巫女」

弓道と意志の関係については以前『Fate』の感想で話したな。
・ずっとビークルで統一してた(四角は放棄したが)のに、どうしていきなり不死鳥なんてものがモチーフになったんだろう。
確かに変身アイテムは車輪の形をしているので輪廻転生とは繋がりそうだけども、空飛ぶやつが2人いるしなぁ……それはそれで鳥繋がりなのか?
錬金術においてはフェニックスを賢者の石の比喩として使うらしい……だとするなら、確かに"宝石"がモチーフの戦隊としては妥当なのかもしれない。
宝石と乗り物の繋がりもまだ分かってないんだけど。


54日目

サンバルカン 第1話「北極の機械帝国」

・太陽戦隊で動物モチーフだから敵は北極にいる機械だろうっていう、ド直球のロジカルさが好き。こういうのは安直とは言わない、誠実。
……と思ったら敵組織はブラックマグマらしい。あくまで悪い太陽って位置づけなのね。
・『怒りの日』みたいなクラシックって普段わざわざ聴かないけど、こうやってドラマを盛り上げるBGMとして使われるとめちゃくちゃ効果的に迫力が出るよな。ビルドのも、まぁそう。
・最初っから設定モリモリの超人ってのは時代を感じるけど、現代でも主人公最強系みたいなのはあるから、案外時代を超えて愛される型なのかも。
・この頃のメカは形がロボに引っ張られすぎててワケ分かんないから好きになれない。僕は基本的に、ロボよりもまず単体メカの魅力を見る傾向がある気がする。それでいうとガオキングを好きじゃないのが不思議だけど。
・機械が敵なのにロボットを使うことをどう扱うんだろうって戦隊はたくさんあるよね。ロボが敵に操られちゃう回とかありそう。
・拘束もせずに正体を当てちゃったら逃げるだろと思ってたらちゃんと逃げられないようになっててよかった。

ハリケンジャー 第49話「使命と天空忍者」

・宇宙統一忍者流なんだから空駆け使えてもおかしくないだろ。
・そっか、シュリケンジャーは自分の名や顔を捨てて本当の忍になったのか。確かにそんな彼からしたら、他の奴らは甘いよな。
・ジャカンジャってそのくらいで、不満が起こるくらい結束力の弱い組織だったんだ。確かに自由な奴らが多い印象ではあるけど、仮にも彼れらも忍でしょ。
根本的なところでタウザントの考えに同意してるから集まってるんじゃないの?
・「花の名を忘れても、花の美しさを人は知っている」……なんか良さげだけども、この言葉が今回の話においてどういう意味を持つのかが全然分からない。御前様がシュリケンジャーのことを励ますために言うのは意味が通るけど、それをハリケンジャーたちに伝えてどうしたいんだ?
彼らは一応「人も知らず世も知らず」活動してる訳で、彼らが自己を捨てて戦ったとしても、人々はその美しさを覚えていてはくれない。ハムスターとおぼろが覚えてくれてればそれでいいんだ! っていう話なの?


55日目

オーレンジャー 第6話「強敵 頭脳マシン」

・敵組織の名前がバラノイアって、今の時代だったら絶対に特定の病気を貶めている可能性があるとかでNGでは?
・こんなしっかり戦闘機を描写してるのは初めて見た。ウルトラマンでもないのに。てか基地までウルトラマンじゃん。
・どちらもを失うリスクを背負ってでもどちらも助けようとするか、それともどちらかを切り捨てて確実にどちらかを取るか……永遠のジレンマだよな。
・古い特撮は女性メンバーが男性メンバーの言うことに「オッケー!」って従うことが多いイメージなんだけど、言葉が「オーレ!」に変わるだけで多少は嫌らしさが減るな?
・なんと、一話完結じゃないとな……。

キョウリュウジャー 第35話「チョーすげぇッ! ギガントキョウリュウジン」

・戦隊メンバーそれぞれに変身しない準レギュラーがついてる構成はキングオージャーにも通ずるよね。世界観に深みが生まれて割と良い手法だと思う。
・過去の恐竜は負けたけど、人間の感情が合わさることで勝てるって構成なのに、敵が感情モチーフなのは結局まだ分かんないんだよな。
・ギガントキョウリュウジンコールは流石にちょっとバカっぽいけど、究極合体のためには戦隊だけじゃなく他のみんなの力も必要って構成はキングオージャーと同じね。


56日目

バイオマン 第14話「新頭脳ブレイン!」

・最初っから破壊のためにつくられたロボットでも、心が芽生えているかもしれないなら助けようとする……その精神自体はヒーローとして不自然なものじゃないはずのに、人の役に立つためにつくられて心を持ちつつあるヒューマギアが、3人かそこらの仮面ライダーがいれば対処できてる程度のリスクがあるくらいで視聴者から迫害されるのはなんでなんだろうな。
と言っても答えのひとつは明確で、そういう特例処理は相手がマイノリティだからできるのであって、そんなのが大量にいられると流石に困ってしまうというのは、人の気持ちとしてはまぁ仕方のないことではある。
・なんの武器もなしに5人でビーム出すの変わってるな。

ガオレンジャー 第20話「巫女囚わる!!」

・彼らはコードネームで呼び合ってて私生活をほぼ捨ててる印象だけど、そこに至るまでの過程がこんな適当かつ強制的だなんてとんでもないな。
そりゃテトムだって、巫女として生きるしかなかったんだろうけどもさ……だからって他人に強制する権利はないよ。
・この感覚はすごくクウガ的だよな。五代くんみたいな「俺しかないならやるしかない」と言い切れる超人(変人)はいいけど、周りはたまったもんじゃない。
・前に見たときはYouTube配信の小さい画面だったから思わなかったけど、テレビの大画面にキャストして見るとガオアニマルのCGは大迫力ですごいな。

 

前回

スーパー戦隊ランダム視聴 7週目

次回

スーパー戦隊ランダム視聴 9週目

仮面ライダーランダム視聴 7週目

 

43日目

初代 第84話「危しライダー! イソギンジャガーの地獄罠」

・何この女性、めっちゃイマドキな髪型してない!? 今までランダムでそれなりに古い作品見てきたけど、このチョコって人だけ現代からタイムスリップしてきたんかってぐらい目に馴染む。不思議な感覚……。
・少年ライダー隊って、なんか存在がすごく気持ち悪いんだけど、僕だけかなぁ? 子供のシンパを使って街中に監視網が張り巡らしてるの、考えただけでゾワッとする。
・原作1話と同じくフィーチャーされてるのを見るに、車輪がぐるぐる回るイメージは相当重要なものらしい。ちゃんと考えなきゃな。
・え、無音演出ヤバ。あんな長い時間ずーっと無音でライダーもじっとしてて、その結果バイクに囲まれてるのヤバ。
・変身機能を壊して人間に戻してあげるのいいな。メモリブレイクの元祖ってところか。

剣(ブレイド) 第42話「レンゲル復活」

・バトルファイトっていう目的がなくなったことで、優先順位の低かった睦月たちとの関係を大切にできるっていうトラの心情はちょっと面白いかも。
・もっと強ければってどういうことだ? 睦月が強かったら、心変わりをしたトラは封印しなくても良かったのに……ってこと?

 

44日目

スーパー1 第24話「レッツゴー!! ジュニア・ライダー隊」

・組織が入れ替わる転換点なのね。ジンドグマのジンってなんだろ、接頭辞的な使い方をされてる例をジンテーゼくらいしか知らない。
・ロボットみたいな首領が歌舞伎の隈取りみたいなのつけてるのおもろ。
・キラーナイブ、特に目の形がなんかのキャラクターっぽくてかわいい。
・役割が名前に入ってるのか、不思議だ。
・ライダー隊、扱いがかなり難しいと思ってるんだけども、どういう描き方がされてるんだろう。

アギト 第38話「その正体…」

・確かに、アギトの力は「人間の可能性を否定するものと戦うためにある」というあり方を押し付けるのは、闇の力がやってることと同じだよな。「この力の使い方は俺が決める」というのは至極まっとうな反論だ。

 

45日目

スカイライダー 第33話「ハロー! ライダーマン ネズラ毒に気をつけろ!!」

・結城丈二!? 名誉の死を遂げたことで仮面ライダー4号になったという話だけは聞き及んでるのだけど、昭和お得意の「実は生きてました」パターンなのかな。ふーん面白いな、ライダーマン編だけでもまとめてみて見るか?
・客演するライダーに合わせて怪人をデザインしたりとかそういうことはしなくて、ただいつも通りの敵を倒すのに、たまたま通りかかった先輩が手伝ってくれるってだけなのかな。
・特撮にハムスターが使われがちなのはなんでなんだろうな。

ドライブ 第40話「2人の天才科学者はなぜ衝突したのか」

・この森……OQで見たとこに似てる!
・"衝撃の事実"で物語を動かすことに、そろそろ飽きてきた。
・「お前は仮面ライダーだからな」「それが俺の、仮面ライダーマッハの使命だ」この頃から言ってたんだな。
ロイミュードはコピー元の感情を模倣するっぽいけど、クリムロイミュードとかはその辺どうなんだ?


46日目

X 第15話「ゴッド秘密基地! Xライダー潜入す!!」

・今回の怪人を倒したからと言って女子大生2人が狙われなくなるというのはヘンテコな話だけど、昭和の怪人はそれだけ報連相をしないというか、常に独断行動が多いのかな。
まぁ秘密を漏らしちゃったなんて報告しようもんなら自分もどうなるか分からないもんな。
・エレベーターのすごさを自慢げに話すのもかわいいし、地下100mまでの間にたった9階しかないのもバカおもろい。
・世界中のスポーツのチャンピオンクラスがこぞって失踪したら話題になっちゃうだろ(笑)
でもバリエーション豊かなアクションは面白いかも。

ギーツ 第26話「慟哭II: 真紅のブースト!」

・お寺も1000年くらい
・英寿の母に対する感情の矢印をどう受け取っていいのかずっと分からなかったんだけど、みんなを助ける神様になることで犠牲になった一人……のことを大切に思う人間という枠組みで捉えればいいのか。創世の女神が本当に"みんなを助けられる神様"かはさておき。
・ずっとデザグラを通して願いのために戦う人間を見てきたツムリが、(命の危険がない)鬼相手に鈴を取ろうとする少年の背中を押すのはちょっといいかもな。
・前回のラストでバッファのコマンドフォームになったから、レーザーブーストはてっきりそれを相手に戦うもんだと完全に思ってたよね。


47日目

BLACK RX 第33話「瀬戸大橋の大決戦」

・東京近郊だけじゃなく色んな実在の地名を出すのって、ライダーの実在感に大きく寄与するはずなのになんで最近はやらないのかね。響鬼と、あとは名前は出さないけど見たら分かる有名な場所がロケ地に使われるくらいで。
せっかく聖地巡礼なんて文化もあるんだから、やればいいのに。単純にお金の問題で遠方ロケは難しいってだけなのかな。
・挿入歌のポテンシャルだけは、昭和ってすごく優れてるよな。
・バイオライダーが特別めちゃくちゃ強いような印象は今のところ受けていない。

ゴースト 第34話「迷走!夢の世界!」

・冒頭のナレーションで「あと37日……」って言った直後に「99日の期限がどうなったかは分からない」とか言い出すのウケる。
・まだ意味は分かんないけど、タケルと龍の魂が1つになっちゃった問題の流れで兄弟がひとつの眼魂に入ってるグリムの話をやるのにはちゃんと意味がありそう?
・なんで御成はアランに落書きすんだろ。恨みとかあったっけ? アカリとはずっと馬が合わなかったけどさ。


48日目

初代 第79話「地獄大使!! 恐怖の正体?」

・目だけ光ってる仮面ライダー怖いけどめちゃかっこよ……相変異バッタオーグみたい。
・死刑執行まで
・すげぇ、地獄大使を助けようって気持ちが昭和ヒーローにもあるのか。ショッカーを裏切ったのが本当なら殺したくないので、全くの躊躇なくきちんと信じるし、ガチで助け出そうとする。信じた結果は騙されたけど、正義のヒーローにはぜひこうあって欲しいものだよ。ジャッカーは爪の垢を煎じて飲んでくれ。
・浜松に砂漠なんてあるの!? と思ったら東京じゃなくて静岡の方だった。初代ライダーの舞台って東京じゃないのか、それとも静岡県くらいなら単に"近い"の範囲なのか。
・首領もそうだけど、昭和ライダーにおいて「正体」が大きな物語の原動力になるのは、やはりアイデンティティの問題が中心に存在しているからなんだろうか。

オーズ 第39話「悪夢と監視カメラとアンクの逆襲」

・この夢の中の映司、今見るとゴーダ映司みがあるな。
・あ、へー? グリードは通常夢なんか見ない、ということは一応明言されてたのね。見落としてた。
・公園に寝泊まりするような人間は退去しろって、マジで意味分かんないんだけどどういう気持ちなんだろ。"定住"という概念はアイデンティティにかなり大きな影響を及ぼすんだろうか。
・信吾の誕生日をアンクの誕生日だというテイで話が進むの、やはりアンクは信吾の一面と捉えてもいいものなのか?
・メズールの方が真木,カザリの策略家コンビよりもチェスが強いって、なんか不思議だよな。なんで?
・生身のままで怪人にある程度の抵抗ができるの、昔からずっと慣れない。怪人がそこまで強くないってことは、ヒーローもそこまで強くないってことになっちゃうし。

 

49日目

ストロンガー 第10話「恐怖のガンマー虫! 人間を狙う!!」

昭和ライダーの幹部はそれなりに知ってるやついるけど、戦隊の幹部って全く耳に入ってこないよな。2000年以降の若い女幹部はチラチラ話題に上がるのを見かけるけど。何が違うんだろ。
・なんでハゲタカ怪人なのに虫を使うんだ……?
アイキャッチで変身したことを表現するのいいな。
・この頃にも既に補聴器というものが、無線機のカモフラージュになるぐらいには一般的にあったのか。こういうとこは普通に勉強になるよなぁ。

セイバー 第41話「二千年、綴られた願い。」

・デザストがファルシオンになれるのってなんでなんだろな。"聖剣に選ばれる"というプロセスがあまりにもブラックボックスすぎて。
尤も、普通のホモ・サピエンスには無理って話だったんだから、バケモンなら使えるって理屈なのかもしれないけど。
ストリウスが変身するのとは意味が違うもんな。
・壮大なる"叙事詩"……ね。
・世界の結び目と世界を繋ぐ少女、全知全能の書と約束、この辺りのキーワードが繋がりそうで繋がらないのがもどかしい。もっと知識があれば。

 

前回

仮面ライダーランダム視聴 6週目

次回

仮面ライダーランダム視聴 8週目

スーパー戦隊ランダム視聴 7週目

 

43日目

ジュウレンジャー 第36話「くだけ! 死の鏡」

行川アイランド、むかし地図帳で変な地名を探すのが好きだった時期があるので読めて嬉しい。
・何も面白くなかった。破滅の鏡って明らかにメドゥーサの話をイメージしてるけど、石化能力そのものが鏡側に取り込まれてるのは不思議。

アバレンジャー 第14話「発掘! アバレサウルス」

・OPの役者名が暴れてるの、気になる。意味は分からないだろうからせめて面白い飾りとして見て欲しいのか、それとも役者ってものがいるんだよというのを気付かせるために目立たせてるのか……。
・勝手に入った挙げ句生身の人間に攻撃したぞ……暴れてんなぁ……。
・それでスケさんは恐竜やをやってるのね。
・戦闘員が白と黒の2種類いるのか、変わってるな。
・ギガノイドスコア復活、2文字でクウガっぽい
・らんる、"夢を追う男"みたいなこと言ってる? なんかマウンテンバイクみたいなの乗ってるイメージもあるんだけど、旅人でもある……のか?


44日目

ジャッカー電撃隊 第21話「バラ色の野球時代!!クライムの強打者」

・今回の話、僕はめちゃくちゃ嫌いだった。たかだか「作劇的にびっくりさせたい」程度の動機で、子供向け番組でこんな人を純粋に信じられなくなるような話を描いてほしくない。「敵はこれだけ狡猾なのだから、ジャッカーがクライム怪人というだけで問答無用に攻撃したり疑ったり保護の名目で牢屋にブチ込んだりする蛮行は仕方ないのだ」と過度に自分たちの行為を正当化しているのが死ぬほど気持ち悪い。
「基本イイモンだけどこいつらこういうとこあるよな〜」って描き方をしてるキングオージャーの1000倍は醜悪。

ボウケンジャー 第31話「亡国の炎」

・甘いものでストレス発散して黙る
・お金持ちの子供設定の開示を小林さんに任せたのは分かるけど、別にそれに反発するしないみたいな話は特に描かないんだな。まぁ、自衛隊に入隊してる辺りから反発のにおいは感じられるけども。
高丘が鏡になってお互い少し変わるというのはいい構成。

 

45日目

バトルフィーバーJ 第10話「ナウマン象を見た」

・やっぱバトルフィーバーはケニアがいいな。かっこいい。
・突然でっかい怪人の兄弟が出てきて巨大戦に以降という流れが黎明期っぽくておもろい。尺の割合みたいなのも探り探りなのか、すごくスピーディでセリフも少ない。

ドンブラザーズ 第37話「イとニとザとシ」

・この辺りになってくると、僕的にはかなり退屈してた記憶がある。ソノシを倒す理由も「なんかムカつく」でしかないし、その程度の動機で倒すのは躊躇して当たり前。
脳人たちが人間に近付く……ってのは井上敏樹の十八番だからやりたいことは理解できるんだけど、特にはるかがソノザに漫画を見てもらうくだりにずっとピンときてない。
「やりたいことは分かる」「なぜそうなるかは分からない」「分からないことそのものを楽しめるタイプの分からなさではない」というのがドンブラ後半の印象。


46日目

ダイナマン 第49話「カー将軍の最期」

・「ドラゴンボー……」「待て!」が笑える。
・レンガづくりの景色が日本じゃないみたい。海の近くだし、これが有名な赤レンガ倉庫なのかな? こういう特殊なロケ地で戦ってくれるのは古い特撮の見所だよな。
・敵側の内輪揉めみたいなの、結局絆が大事だよねって戦隊のテーマに通ずるのは分かるんだけど、もう1段階比喩がないと食い足りない気持ちがある。ランダム視聴だから分からないだけで、これにもきちんとあるのかもしれないけど。
ダークナイト、こんな昔からこの手のキャラっていたのか。素直にかっこいい。
・ダイナキックかっこよ!? 下手なライダーキックよりずっといいじゃん。

タイムレンジャー 第34話「暗・殺・者」

・「20世紀にも一匹狼の狙撃手がいてもおかしくない」って、世界観設定がだいぶ緩いんだな。
・小林さんは"かっこいい男"も書けるけど、女性メイン回のときにはキモい男も書けるんだな。どっちもできるってのはすごく便利だ。
・でもというか、タイムレンジャーはあくまで警察寄りな組織として存在してる訳だから、自分が被害者の事件に憤ってるのを見てもそこまでカタルシスは感じないな。
でも戦隊あるあるのひとつではあるのかな? 女性メンバーが怪人に好かれちゃって困るみたいなのは。らんるとヤツデンワニもそうだったもんね。趣味わるーい。


47日目

ゴーグルファイブ  第45話「二人のブラック!」

・敵組織のボスおもろ。首領って、動かないんじゃなくて動けないことが意外と多いのかな。
・はへぇー。イマドキだったら、というか僕が脚本家だったら、ブラックができないことを当然できるだろって体でやらせてみて、できちゃったらお前がニセモノだなって流れにするけども、この時代はあくまでヒーローは完璧超人として描かれる傾向があるんだな。
・結構な遠距離で名乗りポーズ取るの目新しい。
・しかし、サブタイトルからブラックの個人回かなと思わせておいて全然そんなことないみたいなの多いよな昭和は。
ゴーグルファイブもキック使ってる……それどころかXの鉄棒まで真似してるな。そんなのアリなのか。
・5人戦隊なのに3人乗りロボってのもこの頃からあるのか。

ゲキレンジャー 第39話「ウロウロ!帰らない子供たち」

・ナツメって名前の女の子がくだんないことで親と喧嘩して仲直りしてるってだけでちょっといいなと思ってしまうな。
劇中では"食い意地"と説明されてたけど、どちらかと言えば彼女の中にあった"親への反発心"が、怪人の支配からの脱却にも一役買ったってことだよね。うん、いい話だ。

 

48日目

マスクマン 第31話「出現!守護神イガム竜」

・水落ちによって戦闘が終わるのはお約束だけど、市民プールに落ちてなぁなぁになるのは流石に初めて見たわ。
・へぇー、なるほど。イエローとフーミンは忍者同士で因縁があるのか。まぁ普通はそういう対比にするよな、シェリンダがヘンテコなだけで。
・レッドのバンクだけ見せて全員の変身を表現するの、意外と珍しいような気がする。
・最初はチームからのプレッシャーみたいなものを感じて苦手な話かもなと思ったが、チームで戦うことをある種悪く描いて、一人で奮闘する流れに持っていくのは面白いかも。変身せず生身のまま女性が戦ってるのも見応えがある。
・イエローの奮起が女幹部が龍(≒男性器)を呼び出してるのと対比になるのかなと思ったらそれは別に関係なかったらしい。
・ギャラクシーロボって2号じゃなくて乗り換えたメインロボなのか。グレートファイブかっこいいのになー。

ゴーカイジャー 第35話「次元ノムコウ」

ゴーオンジャーの世界観設定は興味深いな。しかもディケイドの1つ前でしょ?
・大森さんの露悪趣味はゴーカイジャー辺りにひとつのルーツがあるのかなぁ。もちろんその奥のONE PIECEも含めてだけど。
ヒールチックなヒーローは世が混沌としているときは成り立つけど、キングオージャーみたいに平和な世界を守るというテイだと、敵の前にお前らの言う平和ってどうなんよという話になりやすいと。なるほどな?
・アノクサ,アノホラグサのせいでタンブルウィードって語彙が出てこなくなっちゃったじゃないか。
・いつもの場所にサボテンだけ置いてるの面白すぎるだろ。

 

49日目

フラッシュマン 第49話「逆襲ラー・デウス

・タイムスリップなんてギミックがあって、しかもそれが1話ネタじゃなくて縦軸に絡んでる!? 基本設定も面白いし、普通にSFっぽい感じなのかな。
・敵組織のボスっぽいやつが、操られちゃった……! ブレドランとかカメジムみたいな、参謀が実は一番厄介みたいなパターン?

マジレンジャー 第22話「京都でデート? ~ルーマ・ゴルド~」

・追加戦士と既存戦士のコンビ回というのは鉄板だけど、先生として個々に評価を下すってかたちにするだけでまた新しい見え方になるのは面白いなぁ。戦隊はさすが長く続いてるだけあって、お約束は守りつつもどう差別化するかがうまいな。
・魔法とSLって何か関連あるのかな。ハリポタにはそりゃ出てくるけど、別に魔法とは大して関係ないもんな。空飛ぶ訳でもなし。どちらかといえば、魔法特別がつかない発達した技術の象徴としてのモチーフ選びなのだろうか。
南禅寺、修学旅行で行ったかも……? 懐かしい。
・デストラクションファイヤー、キャプチャしてるようでいて燃やし尽くしてるのなんかエグいな……。

 

前回

スーパー戦隊ランダム視聴 6週目

次回

スーパー戦隊ランダム視聴 8週目

エボルトの目的と正体(特雑自説発表会 第2回)

今回は「エボルトの正体」についての自分の考えを発表したいと思うんですけど、そもそもなぜこのテーマについて考えるかというと、単純に「エボルトがただの宇宙人じゃあつまらない」と思うからです。
現状の『仮面ライダービルド』を十分面白いと思ってる人には必要のない解釈だと思うし、逆に『ビルド』を大嫌いな人が認識をひっくり返すほど突飛な話でもないと思います。
あくまで『ビルド』に散らばってる要素要素を拾っていくと、割と自然に連想される「ありがちな設定」を紹介する感じですね。

内容としては、僕が以前の特撮雑談クラブ 第8回「赤青」でした話をしっかりまとめたものになっています。

youtu.be

 

 

はじめに:無意味な議論

まず、作中においてエボルトって、結構な頻度で人類や科学についてネガティブな持論を展開して戦兎たちを精神的に追い詰めようとしてましたけど、それが本当に全部嘘だとしたらすごくバカバカしいなと思うんですよ。
主なところだと、共有したツイートの画像にもある10話と35話。どっちも「科学の行き着く先は破滅」だと主張してる訳ですけど、もしエボルトがなんの根拠も信念もなく、ただ口からでまかせを言っているだけだとしたら、『ビルド』でやってる議論の8割くらいは無意味なものになっちゃうんですよ(※1)。

この感覚がより顕著に現れてるのが、マッドローグに変身してからの内海で、エボルトのマネをしてなのか分かんないですけど、しばらくの間はマッドローグがライダーをバカにして、それに反論するってかたちでドラマ的な見せ場をつくってるんですよね。画像に挙げたのはジーニアスフォームの初登場とか、グリスがツインブレイカーを2個使うとことか、ローグが「仮面ライダーは不滅だ!」って叫ぶところなんですけど(※2)。
内海がマッドローグになったのはエボルトを倒すための演技だったので、この画像の中にある発言で本気で責めようとして言ってることっていうのは多分1個もないはずなんですよ。
ビルドの終盤になんか無理やり引き伸ばしてるな〜って感じた人はそれなりにいると思うんですけど、本当にただ番組の時間稼ぎのために適当な雑談をしてるだけなんですよね、この辺の内海は。
まぁ、例えば僕の好きなゼロワンにも同じようなことは言えたりもするんですけど。

 

もちろん、それに対して反論する仮面ライダーたちの方は本気の主張をしている訳なので、100%ドラマ的な意味がないってことにはならないんですけど、双方ともに信念があった上でぶつかってる作品に比べたら一段劣るのは当たり前で、しかもそういう気持ちがこもってない悪役の詭弁でヒーローたちがいちいち落ち込んだりするというのも、ちょっと情けないなと思ったりするんですよ。
況して、マッドローグが活躍するのはせいぜい5話とかそんなもんなのでまぁいいですけど、序盤も序盤から暗躍してたエボルトがずっとそういう無意味な発言をしてきたってことになるのは、流石に僕としては我慢ができないというか、何らかの意味を持たせたくなっちゃうんですよね、どうしても。
前に『ONE PIECE』の魚人島編はホーディに信念がなくてガッカリしたって話をしたと思うんですけど、そんな空っぽの敵で1年間もストーリーを引っ張れるはずがない。

 

「全部が全部嘘って訳じゃない。たまに感動してウルッとしたし、騙して悪いなとも思ったよ」っていうことをマスターは言ってましたけど、この発言自体が大嘘だったなんてことにはしたくない。すごくいいセリフだと思うんですよ、ここ。
3枚目の画像はエボルトの人類に対して好意的なセリフから、嘘っぽいものも含めていくつかピックアップしてみたんですけど(※3)、一番ひっかかるのは美空ですよね。東都のボトルは第一章で浄化し終わったんだから、これ以上ベルナージュを生かしておく動機っていうのは理屈で考えればエボルトには全くないはずで、事実彼女を野放しにしていたから、何回か計画を狂わされてる訳ですし。にも関わらず「大事な娘にそんなことするかよ」と言っている。
単なる悪役にありがちなナメプではあるんですけど、それじゃあつまらないので、そこに何かを見出したいと。


エボルトが単なる宇宙人なのであれば、正体が判明してからもなお石動惣一の姿、っていうより前川泰之さんの姿を使い続ける意味ってそれほどないはずで、変身後の見た目と声でやりきればよさそうな気がするんですよね。
人間の表情を使って演技をするからには、何かしらセリフで言ってるだけじゃない含みというか、裏腹な気持ちみたいなものを表現したいっていう意図があったんじゃないか……っていう、そういう考えをベースにして、エボルトの正体について話していこうと思います。

 


エボルトとは?

なぜブラッド族は星を狩るのか

最初に、本編で設定として明かされている部分からエボルトがどういう存在なのかをざっと確認します。
地球からはまだ観測されていない惑星から来た宇宙人で、火星をはじめとするたくさんの星を滅ぼして自分の一部に変えてきたと。
星を滅ぼすためには、まずその星にまつわるエレメントを集めたフルボトルを60種類つくることでパンドラボックスを開けて、パンドラタワーっていう謎の塔を建てる必要があると。そうすると上空にブラックホールが現れて、全部吸い込まれてエボルトの力になる。

この基本設定から、まずパンドラタワーってのは明らかにバベルの塔で、パンドラボックスを開けるための鍵であるフルボトルっていうのは、謂わばその星がどれだけ発達しているかを測る尺度みたいなもので、生物が30種類、無機物……っていうか人工物が30種類、合わせて60種類もの多様な概念が確認できたら、少なくともブラッド族の価値観的には「滅ぼすに値する高度な文明」という認定がなされるって仕組みなんだろうな……ってところまでは、まぁ妄想とか考察とかそんな仰々しい言葉で括るまでもなく自明のことだと思います。
この時点で、ただ単に世界を滅ぼして自分が最強の存在になろうとしてるイカれた宇宙人では絶対になくて、発達しすぎた文明に対してその傲慢さを指摘して戒めるような役割みたいなものを背負っていて、だからこそ人類は愚かだと再三に渡って言い続けていたんだなというのは、まぁ分かるんじゃないかなと思います。

 

『第九』に表される人類補完計画

ここからは直接今回の議論に関係する訳ではないんですけど、29話の冒頭でパンドラタワーの建設をバックに難波が指揮を振っていた『歓喜の歌』……いわゆる第九ですね、そこから読み取れることをまとめていきます。

youtu.beエボルドライバーの音声が第九のアレンジになっていることはメタ的な都合としてここでは細かくツッコまないですけど、ビルドドライバーの「イェーイ!」は歓喜の声だし、「トンテンカン」は大工さんだしって感じで、この歌が玩具段階からかなり重要な要素として設定されてるのはまず間違いないと。

世間的には『エヴァ』のイメージが強い曲だと思いますけど、今回たまたまその歌詞の和訳を初めて読んでみたら内容がかなり人類補完計画に沿ったものになってて、ちょっと感動したんですよね。画像はWikipediaから引っ張ってきてツギハギしただけなんで、句読点の位置とか間違ってるかもしれませんけど。
全体的にはバラバラだった人類とか全生物たちが、神様の元に集まって一体になるようなイメージについて歌っていると思うんですけど、画像の後半みたいに「友達も恋人もいないような不適合者は泣く泣く立ち去れ」みたいなことも言っていて、すごく意外だなと。
人類補完計画だったらそんな風にハブったりはせずにみんなでひとつになりましょうって感じじゃないですか。でも、なんか僕はそこのところがすごく心に残ったりもしたので、一応載せときました。合唱の中でもその部分は、輪に入れなかった人たちの寂しさだったり、そういう人たちを横目にみんなでひとつになる喜びを分かち合ってる罪悪感だったりが感じられるように表現されてたりもしていい感じです。
それで、もしエボルトの目的がこの第九に強く表れているとしたら、さっきまでの文明の傲慢が云々みたいな話は一旦なくなって、単に宇宙規模で人類補完計画をやろうとしてるだけって説も出てくるのかなと。
第九の歌詞には、バベルの塔で言う人類が神様のいる天空を目指して塔を建てたから、そんな無礼なことをするやつにはバツを与えてやるぞみたいなニュアンスは多分なくて、むしろ神様のいる聖域に入って行くぞ!みたいなことを高らかに宣言して、その上でみんなは歓びに包まれてる訳ですから、全く逆のイメージですよね。

 

もうひとつの可能性として、割とありがちなどんでん返し系の設定で、「人類は実は地球で生まれた生命ではなくて、宇宙人が撒いたタネから生まれたのだ」みたいなやつも考えられます。それこそ『エヴァ』の第一始祖民族?なんかはまさにだし、近年の作品だと野崎まどさんの『正解するカド』とか、デスノートのコンビの新作『プラチナエンド』なんかもそういう設定ですよね。
第九の歌詞には、もともとひとつだったものが別れて、それがまたひとつになるっていうニュアンスがあるので、エボルトが吸収していく全ての生命体は、元はブラッド族が撒いたタネだったと考えることもできるかなと。この可能性はどちらかというと、エボルトのマッチポンプ感みたいなのに合致するからありえるなって側面が強いです。
もしブラッド族が人類の起源に関係してるなら、エボルトを倒すのは"親殺し"になりますしね。
ただ個人的にはこの説はあんまりかな(応用可能性が低い)って感じなんで、今回はパンドラタワーはバベルの塔だよねってところから「エボルトは発達しすぎた文明に対して罰を与える存在」っていう方を採用します。

 

 

ベルナージュとは?

火星とエボルトの因縁

次に考えておきたいのは、ベルナージュについてですね。ベルナージュは下手するとエボルトよりも謎が深くて、結局どういうやつだったのか情報が少ないし、推測するための材料もほとんどない。まぁ、今回みたいに独自解釈をする上ではかなり自由に都合よく扱えることにもなるので、便利ではあるんですけどね。

 

本編で示されてる要素といえば、基本的にはエボルトの対極にいる存在って感じで、エボルトの力であるネビュラガスを浄化する能力を持ってて、カラーリング的にも赤と緑で対比されてますし、まぁ人類に対しても好意的だと。カラーリングっていうのは、エボルトとベルナージュが人間に憑依したときの目の色が、それぞれ赤と緑ってことですね。
そんな感じなんですけど、そもそもベルナージュがいた火星文明っていうのは、エボルトにとっては今までたくさん滅ぼしてきた星の中のひとつに過ぎないはずで、エボルトと同じくらい強い力を持っていたから対抗できたっていうならまだ納得感もあるけど、何故かちょうどぴったり相反する力を持っていたというのが、偶然にしてはできすぎな感じがするんですよね。
パンドラボックスもフルボトルもどっちもブラッド族のアイテムのはずなのに、ベルナージュがそれをどうこうできる能力を持っているというのは、素朴に考えるとおかしい。

これは自分の中でまだ答えが出てないんですけど、エボルトは火星探査にやってきた石動惣一の記憶からフルボトルを60本つくったらしいので、つまりエボルトは自力でフルボトルをつくってパンドラボックスを開くことができるはずなんですよ。にも関わらず、本編では滅ぼそうとした火星文明の生き残りであるベルナージュの力に頼って東都のフルボトルを浄化していて、なんでベルナージュにそんなことができるのかも、なんでエボルトがベルナージュを頼るのかも全く分からないんですよ。
エボルトが自分でできるんだったら、美空に浄化をさせるためにわざわざ戦兎を仮面ライダーにしてヒーローごっこをやらせる必要は全くなくて、ビルドそのものが始まらない。

逆に、ベルナージュはベルナージュでエボルトに対して謎に執着心が強いんですよね。火星を救えなかった後悔から地球を同じ目に遭わせたくない、もしくはエボルトへの恨みでもって計画を邪魔してやりたいというのは最低限の動機として通ってるけど、それだけだと若干弱いような気がしてて。というのも、ベルナージュは消える瞬間に「エボルトが消滅した、これで役目は終わった」って言ってたんですよね。この役目って表現がどうにも引っかかるんですよ。
ベルナージュに王妃としての役目があるとすれば、それは火星を守ることであって、今更エボルトを倒すことでも地球を守ることでもないはずですよね。絶対にそういう表現をしないとは思わないけど、少なくとも一番しっくりくる言葉ではない。
この辺の疑問を解消するためには、エボルトとベルナージュには何かしらの繋がりや因縁があると仮定するのが一番都合がいいんじゃないかなと、僕は思うんですよね。

 

パンドラの箱は誰のもの?

元々本編内での扱いとしても、パンドラボックスとかスタークが使う不思議な力は、きっと火星の力でしょうってことで前半部分は進んでたんですよね。これは今からすればミスリードだったんだねってことで終わらせることもできるんですけど、僕としては、途中まではどっちにも転がせるようにぼかしていたんじゃないかなと思っていて。
直接は関係ないんですけど、実際、万丈が人間じゃないというのは決まってたけど、元はベルナージュのお兄さんみたいなイメージだったところから、エボルトの一部って設定に変化したみたいな話もあったりします。

そもそも、いわゆるパンドラの箱に関するお話と見比べてみると、まずプロメテウスが人間に火を与えて、それに怒ったゼウスがパンドラっていう人類最初の女性を送り込んで、彼女が開けちゃいけない箱を開けてしまって大変なことになる……っていうのが大まかな内容ですけど、これは結構、さっき話したバベルの塔の話とニュアンスは近いですよね。人間が過ぎた力を手に入れてしまったので、神様が罰を与えるって意味で、当然ビルドにおける科学の扱いに合致する訳です。まぁ、バベルの塔旧約聖書で、パンドラの箱ギリシャ神話なんで混ざってますけど、ともかくパンドラは、どちらかといえばエボルトと同じく人間を罰するために用意された存在だと。で、ビルドにおいてパンドラボックスを開いてしまった女性といえば、美空とベルナージュな訳です。

 

このパンドラが開けちゃった箱なんですけど、ゼウスがパンドラに持たせて送り込んだって説と、元々プロメテウス陣営がそういう箱を持っていて、それを開けさせるために好奇心旺盛なパンドラを送り込んだだけっていう説があって、結局パンドラの箱はパンドラの持ち物なの? どうなの? ってところがよく分かんないんですけど、これはたまたま、ビルドにも同じことが言えるんですよね。
ベルナージュはネビュラガスを浄化してパンドラボックスをどうこうする力を持ってる訳だけれど、パンドラボックスは火星の力なの? どうなの? っていう。

とりあえず今回の話の中では、エボルトとベルナージュには繋がりがある、同じようなルーツを持つ存在である、という仮定を採用して、ブラッド族は火星の文明が手に負えなくなって遠くの星に追放した奴らだということにします。
そうすることで、ベルナージュがボトルの浄化をできることと、ベルナージュが既に火星が滅んでるにも関わらず、エボルトを止めることに対して"役目"という義務感を持っていたことの2つが納得できます。

 

 

地球人との関係

エボルトを倒すのはテーマに反する

ここからは『ビルド』が本編で描いてきたテーマとすり合わせながら、エボルトとベルナージュが人間とどういう関係にあるかについて話していくんですけど、もしエボルトが人類とは全く関係ない宇宙人だとすると、本編で描いてきたこととやや矛盾して見えるんですよね。
『ビルド』の世界にはスカイウォールがあって、その壁の向こうにいる他者と、戦争するんじゃなくて団結しようよって話だったはずなのに、況して戦兎は「敵も味方も死なせない」ことを信条としてずっとやってきたのに、エボルトを消滅させて終わりなんていうオチは納得がいかない。地球人じゃないからどうなってもいいって理屈がまかり通るなら、北都や西都だって東都民じゃないからどうなってもいいってことにもなりかねないですよね。どっちも先に侵略してきた訳ですし。
実際に放送された『ビルド』の終盤は、どういう意図なのかは分からないですけど、ともかくすげー悪い宇宙人がいるからみんなで力を合わせてぶっ倒そうっていうすごく単純化された構図に見えるようにやや路線変更されてますよね。

僕はそこに納得がいかないので、エボルトと人間に何らかの繋がりを感じる描写がなかったかを探してみると、3つくらい都合のいい要素があります。

 

元々エボルトは人間だった?

1個目はちょっとつまらないですけど、エボルトが本来の力を使うために、エボルドライバーっていう外付けアイテムを使う必要があること。これはおもちゃとして売るっていうメタ的な都合が絡んでる話なので説得力としては弱めですけど、地球の生物であるコブラの力を使ってるんだから、エボルトは地球と関係がありそうだし、もしかするとベルトさえ使わなければ元々は人間に近い生物なんじゃないかっていう話です。

2つ目は、万丈がグレートクローズに変身したときに、エボルトの遺伝子を体内で新たにつくったっていうこと。エボルトが本当に地球外生命体なんだとしたら奇跡って言葉じゃ納得しきれない荒唐無稽さがあると思うんですけど、もしもエボルトが元々人間と似たような生物で、遺伝子が変異を起こして進化していった延長線上にいる存在だったとするなら、奇跡が起こればギリそういうこともあるかもしれないと思えるかなと。

最後の3つ目は、ジーニアスフォームの攻撃によってエボルトに感情が芽生えたこと。これもぶっちゃけ、当時は全く意味不明な展開だと思ったんですけど、もしエボルトが人間と似たような生命体だったとしたら、若干だけ納得の余地が生まれます。
そもそも、ジーニアスフォームはエボルトに感情を与える能力を持っているっていうのが意味不明ですよね。戦兎もしくは葛城巧や忍が、人間らしい感情を与えることでエボルトが改心する可能性に賭けようとしてたとかそういうことがあれば別ですけど、まず葛城親子は昔から一貫してエボルトはぶっ殺すつもりですよね、龍我のことすら早めに倒すべきだって言ってたぐらいですから。でもって、敵も味方も死なせたくない戦兎くんは全く予想外だって反応してるので、誰もそんな機能は付けてないはずです。
強いて言えば、美空からもっと仲間を信じろと諭された葛城巧が、万丈だけに留まらず仲間じゃないエボルトのことも改心してくれると信じちゃって、そういう機能を付けた……という可能性はギリ残ってますけど、動機的にはそれでいいとしても、エボルトという宇宙人に感情を与える方法なんてものがどっから湧いて出てきたのか完全に謎ですよね。

なので、エボルトに感情が芽生えたことは誰にとっても予想外だったということを前提に、じゃああのときの戦兎は本来何をしようとしてたのかなって考えると、普通に考えたらジーニアスフォームの機能として明言されてる、ネビュラガスを中和する能力を使ってエボルトを弱体化させようとしたんじゃないかなと思うんですよ。
その結果としてエボルトに感情が芽生えたってことは、多分エボルトには本人が知らないだけで元々人間と同じ感情が備わっていたんだけど、それがネビュラガスによって抑圧されていたと考えればどうかなと。

ネビュラガスによって感情が抑制されるなんて話が本編にあったかって言われると微妙なところではあって、例えばスクラッシュドライバーなんかはネビュラガスの影響を強く受けることで好戦的になってしまう副作用があった訳なんで、そこを見ると全く逆じゃんって感じなんですけど、その一方で、通常のスマッシュとかビルドのハザードフォームなんかは、自我を失ってしまって人間らしい感情っていうのがなくなってるようにも見えますよね。

どういう理屈なのかはさっぱり分かんないんですけど、エボルトに関しては後者の、感情を抑制する効果の方が強く働いていたとしたら、ジーニアスフォームにはネビュラガスを中和する能力の他に感情を与える能力なんていう意味分かんないものも付いているということにしなくても、中和能力だけにまとまってスッキリしますよね。オッカムの剃刀っていうやつです。
それに、感情が芽生えたとか言ってたけどどう見たってこれまでのエボルトにも感情はあるように見えただろって感じた人も多いと思うんですけど、この疑問についても抑制されてただけで元々あったんだとすれば解消できるので便利です。

長くなっちゃいましたけど、この3つの観点から、エボルトは本来人間に近い肉体と感情を持っている生物なんじゃないか、っていう推測ができます。

 

 

ブラッド族 誕生のあらまし

ここまでを踏まえた上でもう一回本編のテーマと照らし合わせてみると、『ビルド』で一番重要視されてたのは科学者の倫理観と責任みたいな概念ですよね。兵器利用されるかもしれないものをつくってもいいのか、つくったとしてそれは罪なのか。あとそれを少し一般化して、兵器をつくったりそれを使って戦争をしてしまう人間は愚かな存在なのかどうかっていうのが大まかな軸になってて、ここに異論がある人は少ないと思います。
これまでしてきた話をこのテーマとうまく合致するように組み合わせて解釈すると、エボルトっていうのは人間が戦争のために生み出した生物兵器(改造人間,生体兵器)であって、科学の負の側面を体現する存在だと理解するのが一番自然だと思うんですよ。

 

予想される本編までの時系列

ざっくりとした流れを予想すると、まず20XX年に人間が人体実験などをして科学を進歩させていって、その結果としてブラッド族のような生物兵器が生まれてしまう世界線があったとします。
ちなみにここは本編でも、ファウストの目的は究極の生命体をつくることだっていう風に幻徳が明言してたりするので、そういうファウストに所属してたような奴ら、葛城巧の信者になってたような人たちがやったんだろうなと思います。

科学の発展と引き換えに地球の環境は破壊されてどうにもならなくなってしまって、歴史をやり直すために人類は遠い過去の火星に移住します。多分普段は火星から地球を観察していて、必要があればこっそり干渉して、破滅の未来に行かないように少しずつ誘導していたんじゃないかなと思います。
この辺は役割的にはプロメテウスが火を与えるのとちょっとだけ似てますね、火星ですし。あとこの時点でおそらく現代のような肉体を持った人類というのは滅んでて、劇中に出てきたベルナージュがそうだったように、精神体みたいな存在に進化というか変化することを余儀なくされてたのかなと。

で、どのタイミングなのかは分かんないですけど、自分たちが生み出してしまったブラッド族が手に負えなくなって、火星人は彼らを遠い宇宙に追放したんだと思います。いつかは彼らを完全に倒せるだけの技術を確立することを目標にして。ベルナージュが背負ってた"役目"というのはこれで、火星人の王族に代々使命として受け継がれてきたことなのかなと。

ブラッド族はブラッド族で何回か世代交代をする中で、彼らは勝手に生み出されて勝手に捨てられた訳なので、科学に対する罰を与えるために宇宙にある文明を滅ぼすことを使命として生きることになります。
そのうちキルバスが王になって自分たちごと宇宙を滅ぼそうとして、自分たちが死ぬのは嫌だなっていうブラッド族の生き残りが、エボルトと映画の4人として宇宙を旅していくと。
そんな感じで、ビルドの本編に繋がってくるんじゃないかなと思います。

 

本篇では、なんか知らんけどエボルトに滅ぼされて、なんか知らんけど地球を助けるために力を貸してくれるっていうふわふわした立ち位置だったベルナージュが、自分たちが生み出してしまった罪の責任を取るっていう『ビルド』のテーマに沿ったキャラクターになる辺りは、解釈としてかなり収まりがいいんじゃないかなと思います。
それに、エボルトが人類の科学によって生み出された存在だとするなら、彼が人間の愚かさを指摘することの説得力は十分ですよね。

 

"地球B"は新世界創造の犠牲になったのか

こういう筋書きを想定することによって、地球B(B世界だったり世界Bだったり色々表記はありますが)と融合して新世界を創造するっていうラストの展開についてもかなりスッキリ理解できるようになります。
僕は昔からあの展開には疑問があって、今まで散々エボルトの手のひらの上でいいように踊らされてきた訳じゃないですか。葛城巧が戦兎になったのも戦兎が仮面ライダーになったのも、これまでのいろんなパワーアップも、ずっとエボルトが裏で暗躍してたおかげで成し得たことだったのに、最後の最後でもまたエボルトの力に頼るのかよっていう風に僕は感じて、しかも普通に倒すんじゃなくて、エネルギーとして消費することで消滅させるっていう、モノ扱いをしてるのがなんか気持ち悪かったんですよね。

なんですけど、エボルトが科学の産物だったなら、モノ扱いすることにも多少納得はできるんですよね。兵器として使われちゃうライダーシステムを使って人々を守るのと同じように、"使い方"によって善にも悪にもなるよっていうテーマから逆算して、エボルトは科学によって生み出された最悪の兵器だけど、使い方によっては世界を救うこともできると。そういうことを描きたいがために、じゃあエボルトの莫大なエネルギーを使ってハッピーエンドをつくる、っていう流れにするにはどういうギミックが必要かを考えた結果として、映画の文脈も踏まえて平行世界の地球と融合するっていう結論に至ったんじゃないかなと。

それにプラスして、地球Bは巻き込まれただけでいい迷惑だっていう昔から散々されてる議論についても、この地球Bっていうのがもしさっき言った「将来的にエボルトを生み出してしまう元々の世界線の地球」だったとしたら、この問題はほとんど解決しますよね。タイムマシンによって分岐した世界線をひとつに戻しただけなので、全く関係ない平行世界を巻き添えにしたことにはならなくなります。
そういう意味も含めて、今回の話はかなり便利な解釈なんじゃないかなと思ってます。

 

 

おわりに:エボルトの真意

最後に、最初の話に戻るんですけど、エボルトがただなんとなく文明を滅ぼしたいだけの宇宙人じゃなくなったことで、彼の中にあったかもしれない裏腹な感情っていうのがちゃんと意味を持つようになってきます。画像の3枚目ですね。
エボルトを始めとするブラッド族は、科学によって自分たちのような破壊兵器が生み出されてしまったことを悲しいこと、許せないことだと捉えてるからこそ、行き過ぎた文明を粛清してやろうなんてことを考えてるはずなので、科学に対して絶望しながらも、もし破滅に向かわない道があるのであればそれを見てみたいっていう気持ちも、心のどこかにはあってもおかしくない訳です。オーマジオウとか、『Fate』のエミヤみたいな心情ですね。
ベルナージュを殺さなかったことも含めて、人間が自分の提示する破滅の未来を乗り越えて、自分を倒してくれることを期待していたとするなら、ただのナメプじゃなくてきちんと心の葛藤を描くドラマとして意味のある行動になります。
これでようやく、僕の好きだった「全部が全部嘘じゃない」ってセリフが嘘じゃなくなった訳ですね。

 

僕が今回話した説は、正しいかどうかとか、脚本家がそういう風に考えていたかどうかとか、小説版がどうなるかとかはどうでもよくて、「そう考えた方が自分は面白いと思う」っていうだけを頼りに組み立てた話なんですけど、だからこそ自分が本編に抱いてた疑問とかモヤモヤが何個も解決するって意味で、すごく便利な解釈なんですよね。
この発表会っていうのは、公式の情報じゃないっていうところが大事なコンセプトなので、すごくぴったりな議題なんじゃないかなと思って、今回は発表させてもらいました。
みなさんもなんかそういう話があれば、ぜひ参加してほしいなって思います。ありがとうございましたー。

 

前回

86ma.hatenablog.com

 

 

※1

科学の未来
10話
「ライダーシステムは多くの血が流れることを想定してつくられた軍事兵器だ。科学者の理念? そんなものはエゴに過ぎない。お前だって分かってるはずだ、科学の行き着く先は破滅だということを。科学が進歩すれば、それだけ人間は退化し、環境は破壊され、世界は滅びる」
35話
「本当にそうか? もし俺が地球に来なくても、お前たちはいずれ戦争を引き起こしていただろうよ。前にも言ったはずだ、科学の行き着く先は破滅だと。科学が発展し便利になるほど、人は考えることを放棄していく。やがて、何も分からないまま争いに身を投じる。それが科学のもたらす未来だ!」

※2

無駄話
39話
「笑わせるな! なら君がつくったライダーシステムはどうだ? 戦争の道具として多くの犠牲者を生み、更にはエボルトを復活させて、人類を破滅に導こうとしている!
君はこうなることを予見していたはずだ。それでもつくったのは、科学者としての矜持。自分の力が絶対だと世界に誇示したかったからに他ならない!」
40話
「お前たちがどれだけ戦っても、エボルトの支配からは逃れられない。いい加減、自分たちが操り人形だと気付いたらどうだ?」
→「俺たちは操り人形なんかじゃない!」
42話
「結局お前は父親の意志を継げなかった。氷室首相も哀れだよなぁ? こんな無能な息子を庇って命を落とすなんて、無駄死にもいいところだ!」
「この国はエボルトのものだ、それを倒そうとするお前たちは反逆者でしかない。国を敵に回してでも戦う意義なんてどこにある? 仮面ライダーは必要ないんだよ!」
→「仮面ライダーは不滅だ!」

※3

信じてる
5話
「この男ならボトルの力を正しいことに使ってファウストを倒してくれる」
14話
「全部が全部嘘って訳じゃない。たまに感動してウルッとしたし、騙して悪いなとも思ったよ」
25話
「大事な娘にそんなことするかよ」
34話
エボルトを倒そうとした葛城巧を殺すのではなく、記憶喪失にして助ける
Vシネ
「人間だから勝てたんだよ」
Evolution
「Show me now! Baby! Show me now!
 Let me know! Baby! Let me know!
 Oh! Change my heart!」

『ピクミン2』はクソゲーでした。

ピクミン』との出会いは、確か小学生のころ。当時はまだ我が家にはゲーム機がなくて、友達の家のWiiで時々スマブラをやるくらいだったような気がする。そんな中で初めて遊びに行った子の家で、ゲームキューブピクミン(たぶん2)に触らせてもらった。ゲームキューブというモノを知らなかったので、任天堂のゲームだということすらきちんと理解できてなかった。

学校帰りに弾丸で行ったので、時間がなくて1時間もプレイしなかったと思うし、なにぶん小学生なので、そのときは面白さがよく分からなかったものの、仲が悪くなったとかそういうこともないのに、その友達の家に遊びに行ったのはその一度きりでちょっと特別な体験だったので、なんとなく印象に残っている。

 

時は流れて今年、『ポケモンSV』の発売に浮かれて衝動買いしたSwitchを最大限楽しもうと、目についた気になる体験版をたくさんDLしたことがあった。『星のカービィ ディスカバリー』や『ヨッシークラフトワールド』『ソニックフロンティア』などと合わせてプレイしたのが『ピクミン3 デラックス』。

正直に言って、めちゃくちゃ感動した。この年になったことでピクミン特有のダンドリを極める面白さを如実に感じ取れるようになったし、何より体験版だけで満足できてしまうくらいにやりごたえがすごかった。
チャレンジモードは当然スコアを極めようと思ったらいくらでもプレイできてしまうし、メインストーリーも2日間でヨロヒイモムカデを倒せるのか挑戦したりしてかなり面白かった。ピクミンに苦手意識がある訳じゃないのなら、Switchを持ってるのに体験版をプレイしないのはもったいないと断言できる。
3DSを持ってた頃も含めたこれまでの人生で振り返ってみても一番楽しませてもらった体験版だと言って差し支えないので、即座に製品版の購入を決めた。
キャラクターが3人になったタイミングで頭の処理限界を超えたので1回飽きちゃったけど、しばらくしてからもう一度触ったらちゃんとパンクせずにプレイできたし、なかなか楽しかった。
ピクミン4』発売に向けて1,2がSwitchに移植されるとのことで、もちろんそれらも買うことにした。

ピクミン1』は、とても面白かった。特に意味はなかったけどなんとなく、あるとすればたぶん自分の中でピクミンに対するモチベーションを上げるみたいな理由で、プレイするより先にフジさんの実況動画を一通り見ていて、のんびり進めると時間が足りなくなるという情報と、大まかにステージギミックやパーツの位置を把握した上で臨んだからなのか、1周目(リセットは普通にたくさんしたけど)でそれなりに余裕を持ってクリアできた。
やはりピクミンは面白いんだな、2もセットで買って正解だったな。どうやら2の方が人気みたいだし、すごく楽しみだな……。

 

 

ということでようやく本題『ピクミン2』。ゴミ! ふざけんな! 時間返せ! ……と叫び散らしたい気持ちを抑えて、順を追って話そう。

最初はちょっとした違和感。システムはほとんど同じはずなのに、どうしてなのかプレイしててあまり楽しくない。どころか進めるのが億劫だとすら感じてしまう。この違いはなんだ? どうして?
日数制限がなくなったせいだろうか。好きなだけ探索できるのは結構楽しみにしてたけど、確かにダンドリをあまり意識させられなくなったことで張り合いがやや減っている気はする。
でも日数制限がないのはピクミン3だってほとんど同じようなもんだったはず。なぜこうもプレイフィールが違うのか。

借金を返済し終えた辺りで、ようやく言語化できた。

「地下洞窟が絶望的に面白くない」

30日の長期的タイムリミットがないのは3も同じだけど、2は時間の流れが違う地下洞窟のせいで、日没っていう短期的タイムリミットすら曖昧になっていて、プレイにメリハリがつかないままダラダラと続くからやっててしんどいのだと。
1,3なら、長くとも15分程度で必ず区切りがついて一休みできる。日没に向かって予定に組み込んだ仕事を片付けられるかという、そういうリズムのある遊びだった。
それなのに『ピクミン2』にはその「ピクミン特有の面白さ」に当たる部分がまるで感じられない。

先ほどシステムは同じはずだと言ったけど、実際はもうひとつ、2にはマップ上でオタカラの位置が確認できないという地味に重大な変更点がある。
序盤を進めているうちは、当然というかなんというか、その機能を追加してくれるオタカラが後々に出てくるのだろうと完全に思い込んでいたので、不便ながらもがんばっていたが、借金を返済し一応のエンディングを迎えてしまったことによってそれが勘違いだったと気付いた。
マップ上でオタカラの位置は確認できない。どうやらそれが『ピクミン2』の仕様らしい。

これの何がまずいかというと、まず1日の始まりに「今日はこれとこれの2つオタカラを回収するぞ」のような目標を立てられない。加えてどのオタカラが回収済みなのか……つまりタスクの進捗状況を目で見て把握できない。
こなすべき仕事を把握していかに効率よく進めるかという"タスク管理"のゲームから、目標も何も分からないまま右往左往する"探検"を楽しむゲームへと、完全にコンセプトがすり替わってしまっている。そりゃあ、1,3路線が好きだった僕としては面白くない訳だ。

 

その上、地下洞窟は自動生成のローグライクダンジョン。
途中まではリセットすることなく進んでいたので気付かなかったが、どうも入るたびに地形や敵の配置などが変わっているらしいと気づいたときは呆気に取られた。
地形や敵のパターンを覚えて、次のプレイに活かす……という、ゲームとしてごくごく当たり前の楽しさすら失われている。そこまでゲームがうまいという訳ではない、どちらかというと下手な方かもしれない自分としては、このローグライクというジャンルがどうやら死ぬほど嫌いらしい。

と言っても『不思議のダンジョン』シリーズは触れてこなかったので、プレイしたことがあるのはいっせいトライアルの『ケイデンス・オブ・ハイラル: クリプト・オブ・ネクロダンサー feat. ゼルダの伝説』ぐらいなんだけど、この『ピクミン2』でそう確信した。
ただでさえ難しいのに毎回パターンを変えてこられたら、僕としてはもうどうすることもできない。ゲームづくりのことなんて僕にはよく分からないので、自分が無限に死ねば死ぬほど「これは本当に理論上クリアできる配置なのか……?」という疑念が拭いきれず(もちろん流石にそんなことはないんだろうけども)、ただひたすらに運のいい配置が来るのを待って、運が良かったにも関わらず凡ミスしたらまたガチャを引き直して……という繰り返し。あまりにも、つまらない。
ローグライクというニッチなジャンルでさえなければ、基本的には繰り返せば繰り返すだけ自分に経験値が溜まるし勝ち筋も見えてくるのに、せっかく筋を見つけても1回ミスしたら次はもう全く違う状況に放り込まれるというのがあまりにもしんどかった。

なんだったか忘れたが、ピクミン関係のインタビューで「ミスしたときに自分が悪かったと思える」みたいな発言があったはずなんだけど、僕はとてもその境地には立てなかった。配置というランダムな要素にも左右されないほどの揺るぎないプレイングスキルがあれば感じ方も違うんだろうけど、僕は単に「ステージの引きが悪かった」としか思えないままだった。

AIで制御してるからなのかピクミンたちの挙動が怪しいのも、1と比較してより気になった。よくある、曲がりきれず壁に向かって直進し続けるのはバグと見なしていいよね。解散したはずなのに数匹ついてくるとか、逆に呼んだはずなのにこっち来ないとか(なんで紫ピクミンだけ敵を倒したあと2秒くらい張り付いたままなん?)、細か〜く精査していけばどういう条件のときにそれが発生する/しやすいのかを把握してうまく立ち回れたりするのかもしんないけど、僕はエンジョイ勢なのでそんなことはしないし、そういう意味があるのかないのかよく分からない努力はしないままクソゲー認定する。指示した通りに動いてくれないならお話になりません。

1,3と比べてここが気になるのは、やはり地下洞窟のせい。ランダム性によって1回1回のプレイの重要性があまりにも高く、せっかくいいステージを引けたのにそういう理解の及ばない挙動のせいで自分がミスしたことにされるのは腹が立って仕方ない。
ピクミン自体がかなり緩さを持った挙動をするような仕様になっているのなら、ゲームの難易度にも緩さを設けないとおかしい。基本的に簡単なのであれば、多少言うことを聞かないやつがいてもポンコツさがまたかわいいなぁで済ませる余裕もあろうけど、全く余裕のないシビアな難易度でありながらそういうことをされるとキレるより他にない。

水中の城に至ってはもはや無茶苦茶。そもそもステージが難しい上に、リセットする度に配置が変わるので自分の経験値がアテにならないのは既に言った通りだけど、それでもまだ時間制限がなければ慎重に行くことでなんとかなり得るのに、アメボウズのせいでそれすらもままならない。
更に一度出現しちゃうと、気を付けてれば死にこそしないけどアメボウズが邪魔なところをうろうろしてる間はひたすら待つだけという虚無のゲームが始まる。
とにかくプレイヤーを追い詰めれば追い詰めただけゲームが面白くなると思ってる人間とは、ちょっと仲良くできないなぁ。
「できないなら無理に回収しなくてもクリア(借金返済)はできるよ」って体裁だからこういうことが許されるんだろうけど……あんなのクリアとは言えないじゃん、中途半端過ぎて。


そもそもの話、少なくとも僕は『ピクミン』に死ぬタイプの難しさは一切求めていないと言っていい。究極的には、死ぬ要素を皆無にしてただただタイムアタックを競うゲームでいいとすら思う。
ダンドリの遊びが面白いのであって、本当はバトルなんかしたくない。ボスとか要らない。
それとはまた別の話として、ピクミンが死んじゃう……という独特の悲しさみたいなものはゲームのエッセンスとしてとてもいいとも思うので、本当に適度に、ミスしたらちょっと死ぬくらいで十分。
色んなタスクに対してピクミンや人間をどう割り振るかが面白いのに、そこにひとつでも「とてもクリアできなそうなタスク」があったら、それはもうダンドリのゲームという視点で言えば完全に崩壊してしまう。そこがボトルネックになって、永遠に先に進めないんだから。

マリオカート』で、難しすぎてそもそも一周すらできないコースがあったらゲームとして破綻してるじゃない。『ピクミン2』にはずっとそういう感情を抱いている。
そうね、今の比喩で言うならば『ピクミン1』から『ピクミン2』への変化は、『マリオカート』シリーズが『スーパーマリオブラザーズ』シリーズに変わるぐらいベツモノに変貌していると言っていい。
"ダンドリ"というワードが『ピクミン3』で初めて出てきたって話を聞いたときはえらく驚いたけど、今は非常に納得している。だって『ピクミン2』にはダンドリもクソもまるでないもん。
チャレンジモードだけは違う……と言いたいところだけど、なぜなのかチャレンジモードではランダム生成なのは変わらないまま、マップを開くこととピクミンの色ごとの匹数を確認すること、お宝センサーを使うことすらも封じられてしまうので、やはりマネジメント的要素は薄く、ただの運ゲーでしかないと言っていいと思う。
絶対に「全体を把握して計画を立てる」という行為を禁止してやろうという、強い強い意志を感じる。行き当たりばったりとは言わないまでも、アドリブ力をこそ試すゲームであって、計画性とは方向が違う。
まぁ、現実のタスクに対する対処力を鍛えるなら確かにその方が理に適ってるかもしれないけど、僕はゲームには普通に、チャレンジしてうまくいく楽しさを求めてるんだよなぁ。


ここまで自分の感想を述べてきたけど、宮本茂さんの認識はどうやら違うらしい。

「やはりピクミンは,操作におけるアクション性が軸になって,そこに戦略性が乗っているゲームなんです。だから戦略は立つのに思うようにいかない部分があっても,上達していくことでなんとかなったりもする。この一体感が,ピクミンの大事な部分なんですよ。」
「それに指示を出すだけで終わると,数字ゲームになってしまいますよね。ピクミンは数字を扱いはしますが,記号的じゃない部分が面白いと思うんですよ。ただ眺めたり,自分で動かしたり……。
任天堂の宮本 茂氏に聞く,「ピクミン3」の魅力――「インタラクティブメディアは,“自分”が関わっていることが一番面白い」

2つ目の部分には僕も共感するけど、あくまでもアクションが上位にあって戦略は二の次……というのは「そうなのかなぁ」と思っている。
単なるアクションと、単なるシミュレーション。その2つに還元しきれない中間地点として『ピクミン』はあるべき……というのなら分からないこともないけど、『ピクミン2』はとにかく、その2つで言うならアクション的な側面が強すぎるように感じた。
子供の頃にプレイした『スーパーマリオ3Dランド』の記憶と似たところがあるというか、やっていてとにかく「お前はヘタクソなのだ」というのを突きつけられ続ける感じがアクションゲームの特徴だと自分は思っているのだけど、『ピクミン2』はまさにそう。
対して僕が好きになりやすいジャンルというのは、プレイヤースキル(連打力とか反射神経とか)のなさを知識や知恵で十分補えるタイプのゲームで、例えば『ゼルダの伝説 ブレワイ/ティアキン』なんかはその性格が強かった。
1と3で『ピクミン』はそっち寄りなんだ、やったー自分好みだと思っていたところを後ろから刺されたような感覚。1から2でこんなにも変わるかね。
オタカラ図鑑とかのテキストはかなり好みなだけに、ゲームそのものがとてもしんどかった。


…………ここまで述べてきた様々な要素と『ピクミン4』にも地下洞窟があるという事実によって、『ピクミン』というコンテンツ全体に対してもやや苦手意識が芽生え始めていた矢先に、完全にトドメを指してきたのが『ピクミン2』のストーリーの酷さ。

ルーイ! お前だよ!!!💢

オタカラコンプリートというのはもちろん自主的に立てた目標でもあったけれど、そうは言ってもストーリーによる動機付けっていうのもそれなりに重要なのは変わらない。
にも関わらず、後半の主なモチベーションは全ての元凶であるルーイの救出という風に設定されている。
まぁそれだけならまだ、まだいいよ。せっかくなら素直に取り戻したいと思えるやつであって欲しかったけど、おばあちゃんのメールのおかげもあってそれなりに助けようとは思えてたよ。
しかもどうやら、チャレンジモードをクリアすると「ルーイの秘密」なるムービーが見られるらしいという情報を、運悪く僕は見かけてしまった。それによって、ルーイは一見トラブルメーカーだけども、不器用なだけで実はいいやつなのではないか、ゴールデンピクピクニンジンの事件にも何かのっぴきならない理由があって(死にそうになってたウサギに食べさせて助けた、とか)、そういう類いの真実が明かされるのだろうと完全に思い込んで、がんばって助けてあげようと思っていた、のに。

ラスボスはルーイが操ってたかもしれなくて? ゴールデンピクピクニンジンはただ自分が食べたのを嘘ついて誤魔化しただけでした?
いや、ルーイに対する怒りというよりは、がんばってルーイを助けたプレイヤーに対して「バーカ、お前が助けたのはそんな価値もない正真正銘のゴミクズだよ」と突き付けてくる制作陣の神経に、何よりも腹が立っている。
お前らは本当に、プレイヤーに嫌がらせをするのが心底大好きなんだな!? 僕はあなた方の作ったゲームにお金を払い、40時間も費やしたんですよ。最新作を万全の状態で楽しむために。別にそれに対してお客様なんだから感謝しろなんてことは微塵も思わないけれど、少なくともこんな風にバカにされる筋合いは絶対にないよ。
「こんなげーむにまじになっちゃってどうするの」という文言、噂に聞いたことある程度だけど、それと全く同等の意味を持った隠しムービーだよ。ねぇ、楽しい? 僕が怒ってるの見て嬉しい? そんならよかったよ。本当に良かったよ。
僕には『ピクミン2』というゲームの名誉を自分にできる範囲で貶めることぐらいしかやり返す手段がないから、こうやってブログを書いてるよ。

20年も前のゲームに今更こんなガチギレしたってなんの意味もないけど、同じようなことは既に色んなところで指摘されてるかもしれないけど、ともかく自分が吐き出したくて仕方なかった。
こんなゴミクズゲームが"爆発的に売れ"てたまるかよ。ヒットなんかしなくて当然だわ。腹立たしいことに『ピクミン4』は既に購入してしまっているので、そのうちちゃんとプレイして、ゴミだったらまたきちんとゴミであると声を大にして言いたい。そうしないと元が取れない。
ピクミン2』は死ぬほどつまらないクソゲーです。もし未プレイなのにこの記事を読んでる方がいらっしゃったらそれだけ覚えて帰ってください。

 

 

 

 

 

 

筆者の秘密

未プレイの人がここまで徹底してネガティブな感想を読んだ上でプレイしたら、「そんなに言うほど酷くないじゃん、面白いじゃん」と思う可能性はあると思う。僕は「2が一番人気みたいだし、さぞ面白いに違いない」と期待していたが故に、裏切られてムカついてる側面も大いにあるので。
僕のこの40時間分のムカつきが誰かの楽しみに生まれ変わるなら、まぁ多少は報われるかもしれない。