やんまの目安箱

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ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

「ユニトロボーン」シリーズへの感想,レビューまとめ

今年(2023)の4月に始まってからというもの、何気にコンスタントに続いている「ユニトロボーン」シリーズ。
僕は基本的には戦隊ロボが好きなのですが、去年から可動を重視し始めたことによって僕の需要と合致しなくなり、その代わりとして注目していた簡単変形ロボット玩具というのがこのユニトロボーンだった訳です。詳しくはこの記事で。
(参考:DXドンオニタイジンへの落胆(暴太郎戦隊ドンブラザーズ))
事前の期待から実際に触った見た感想に至るまで、結構しているTwitter上でのつぶやきをせっかくなのでひとつの記事にまとめておこうというのが今回の趣旨です。これから少しずつ集めていくので、その度に感想を順次追記していく予定です。

因みに副題にはマシンロボユニバースと書かれていますが僕はマシンロボ歴はほぼゼロ。アニメも玩具も何ひとつ知らなかったのに何故か本屋で一目惚れして買ってもらったマシンロボレスキューのよくある四角くてページが分厚いキッズ用絵本(小学館のヒーロー超ひゃっか)を読んで「かっこいい!ほしい!」と思っていただけの人。

 

 

ユニトロボーン発表 第一印象

ユニトロボーン、ちょっと気になる!!
この……子供向けらしいバカなモチーフ選びのセンスが好き。アップルロブスターもいいけど飛行機と消しゴムで狼になるのが一番いい。ビルドのベストマッチはまぁ所詮なんか人型に落とし込む意匠に過ぎなかったけど、こうやって"ブツ"が見えるとよりバカバカしくて大好きだ。

youtu.be自販機は別に青に限らないだろと思うけど、それ以外は色で揃えたモチーフなのね。いやーこれ、入れ替えて合体できるのかな?
有機物/無機物ってよりはもっと単純に動くものと動かないものってのが基本なのかな、ビートルスチームトレインだけ違うけど。でもまぁ、SLが今でも現役で稼働してるとこってそう多くないだろうし、子供たち的には博物館とか公園とかに展示してある状態の方が馴染み深かったりすんのかな。

ユニトロボーンは有名どころのアイテムじゃないからなかなか割引きとかはされないのかなーって気はなんかするな。どうなんだろ、まだ店頭で見たことないけど。

 

理想のウルトラマンはユニトロボーン!?

自分がウルトラマンや戦隊をライダーほど見ないのって、それこそ人並みにちょっと子供っぽさが強いなぁと感じているのもあるけど、特にウルトラマンに関して言うと玩具に興味が持てないというのもすごく大きい。まぁ棲み分けとして成立してるなら僕向けになる必要はないんだろうが。

それが神秘性というやつなんだろうけど、そもそもどういう物体なのかが分からない。歴代ウルトラマンをモチーフにすることの是非はまぁどうでもよくて、ガッツスパークレンスみたいに「変身用の謎棒状オブジェにもなるけど、ともかくこれは"銃"なんです」という明確なモチーフがあると興味が湧く。
ガッツスパークレンスはまぁなんかタイミングが合わなくて結局買わなかったけど、お金に余裕があったら衝動買いしてた確率は近年だと一番高かった。次点がルーブジャイロなのはいまいち分からんけど、まぁ強いて言うならエキスパンダーみたいでモノとしての触ってみたさが想像しやすかったかも。

 

自分が楽しめるかもしれないウルトラマンの玩具展開を考えてみると、理想形はビルドとかユニトロボーンなのかなと思った。明確なモチーフを採用しながら神秘性を両立させるのは難しいから、関係なさそうなモノを2つくっつけることでかなり抽象化した能力を得て変身するような。
特にウルトラエッグみたいなのが受け入れられる市場な訳だから、まさにユニトロボーンみたいに現物を合体させることでウルトラマンのなんちゃってフィギュアみたいになったりしても良さそうだなと思ったり。
特にウルトラエッグみたいなのが受け入れられる市場な訳だから、まさにユニトロボーンみたいに現物を合体させることでウルトラマンのなんちゃってフィギュアみたいになったりしても良さそうだなと思ったり。

ユニトロボーンはね……まさにウルトラマンの逆なんですよね。玩具は気になってるけどそれ以外の展開がないから最後のひと押しがなくて結局買ってないみたいな。そもそも売ってるのを見かけないので衝動買いが起こらないのもあるけど。

 

現在の市場

ユニトロボーン、人気というよりはもしかすると出荷数がそこまで多くないのかもしれない。実際見かけないし。
安くなるどころか、ちゃんと調べると高くなってるものまである。これはすぐにでも計画立てないとまずいぞ。
ブルドーザーだけなぜかやたら貴重で定価の3倍もするのなんでなん。モスバーガーコラボのせい?
グロスシファイヤーエンジンがキャンペーン品じゃなくて一般販売なのは本当に本当に感謝してる。現状高騰してる様子もないし、何を置いてもあれは手に入れる。

Amazonを見たところ、ざっくり初発組(7月発売)のいくつか(ブルドーザーバーガー,プレーンイレイザー,シャークベンディングマシン)がやや高く、それ以降のはやや安くなっているかほぼ定価というのが相場らしい。
あとなぜかカクタストータスだけはメルカリにもアマゾン(中古出品含め)にも在庫がなく(というか検索しても出てこない)、不思議な状態となっている。僕の近所では先日から話題に出している古いおもちゃ屋さんのみがユニトロボーンを扱ってて、そこにはちゃんとカクタストータスはあった。

 

初対面「マグロスシファイヤーエンジン」レビュー

メルカリよりはアマゾンで買うほうが断然安いのだが、マグロスシファイヤーエンジンは値段が実店舗でも消費税分くらいしか変わらなかったのでそちらにお金を落としてきた。
ユニトロボーン マグロスシファイヤーエンジン、実際に触ってみた感想としては「めちゃくちゃ惜しい」に尽きる。本当にあと一歩のところで「満足」に達しなかった。「あぁ、やっぱ見た目のチープさ通り、こんなものか……」という気持ち。

一番不満なのはマグロスシのお皿部分が、明らかにどうとでもできそうなのにアンバランスなまま放置されていること。
デザイン的に言うと"スシロー"の文字がある側(1枚目の下側,2枚目の大きな指差し側)に支えがないので、容易にそちらへ傾く。
真ん中のジョイントを除き少なくとも3点,4点にするべき。

「スシロー」部分に突起を付けて3点で支えようとすると腰と干渉しそうだから難しそうだけど、後ろの飾りになる左右の2点に凸を付ければ、変形合体に支障をきたすことなく設置性は抜群に良くなる。こんなことは僕のような素人でもちょっと考えれば分かる単純なことだが、ユニトロボーンはそのちょっとした工夫をしない。


ユニトロボーンは「合体前のオブジェクト状態での自立」をどうやら疎かにしてるみたいだぞというのはアップルロブスターやパイナップルバスのレビューを見れば分かったけど、流石にお寿司の皿においてまでそうするのは僕の美学には明らかに反する。車型のメカが不安定なのと同じくらいアリエナイ。

 

もうひとつは不満というほどではないんだけど、はしご車のはしご部分はすぐ取れるようになっている。僕は変形時に取り外す必要のないパーツはモナカにするとかして回転はしても外れない仕様にしておいて欲しいタイプなので。ただこのサイズで、しかも耐久力とかを考慮すると仕方ないのかなとは思う。
さらにこれは単なる提案だが、はしご部分から刀が出てくるというギミックは天才で素晴らしいので、せっかくなんだからやや無理がある見た目になろうが、はしごの先端にもジョイントを付けて、刀をつけるとはしごが伸びてるような見立てができればなと。
そうなると、上への可動が欲しくなるけど…。

 

でも全体としては、やっぱりお寿司と消防車を合体させてロボにするというアリエナイ合体の魅力と、かなり素直にかっこいいロボの顔でかなり好きになった。3000円と思うとバランスの件は本当に何とかしてほしかったけど、そこに目を瞑ればすごく楽しい玩具です。簡単に傾いてしまうというだけで、衝撃を与えない限りはちゃんと自立しててくれるしね。

 

ユニトロボーンの"本質"?

しかしこのユニトロボーン、誕生日でもクリスマスでもないけどちょっとしたときのご褒美とかプレゼントで子供に買い与える玩具としては、かなりのクオリティだし満足度も高いと思う。価格帯も1200〜3000円程度と色々あって選べるし、親御さんはぜひ考えてみても良いと思います。
特に男の子と女の子が両方いる家庭にもいいよね。基本的には食べ物×乗り物の組み合わせが多いので、合体前のオブジェクトはおままごとやブンドド遊びにそのまま使える。

今更だけど僕は最初からユニトロボーンの本質を見抜いていて、このシリーズは要するに"おもしろ消しゴム"の延長なんですよ。リンゴ,ハンバーガー,ケーキ,パイナップル,パンケーキ,スパゲッティ……と食べ物が多いのはその傍証と言える。別に消しゴムとしてなんか使わないけど、集めて楽しい。その上、合体もできる。
本家のおもしろ消しゴムみたくパーツごとに自由に外してケーキにラーメンの具を載せたりみたいなバカな遊びはできなくなったけど(それをやるならムゲンバインみたいな路線にしないといけなくなる)、その代わりヘンテコ合体ができるという、そういうコンセプト。

 

……と高説宣ったけど、別にそうじゃないかも。僕のこの読みが正しいなら、ユニトロボーンはもっと単体でのクオリティ(自立性)を優先すべきであるはずで、だとするなら開発陣はそんなこと考えてなくて、本当にただヘンテコか合体ロボを提供してるだけのつもりかもしれない。
まぁ、僕も流石にナスや水鉄砲を自立させろとは思わないけど、リンゴとかパイナップルくらいは普通に立たせておきたいよね。

これはこれでひとつの戦争の火種と言えるかもしれないけど、そもそもの問題として「"通常時"において合体ロボットを合体した状態で置いとくか、それとも分離した状態で置いとくか」という派閥争いがあって、僕は完全に後者側だからこそ、ユニトロボーンに対してもそこを不満に思うんだろうな。
でも、ユニトロボーンって合体ロボに興味ない人にも見せたくなる魅力がない? 普通の合体ロボは元からロマンを含むメカだったり、モチーフはエビとかでもかなり抽象化,アレンジされた状態なので、何が何になったのか初見の人は分からないけど、ユニトロボーンは元の素材がとても身近で分かりやすい。
これ見てよ、お寿司と消防車。これが合体してロボになんの、ウケない? って。

 

合体ユニットに法則はある?

ユニトロボーンの合体法則、定義化しようとすると難しいけど感覚としては理解できて、要は「動くもの(or生っぽいもの)×動かないモノ(or無機質なモノ)」というのが基本ロジック。でも例えば乗り物系は"動くもの"側に入ったり"無機質なモノ"側に入ったりと一貫性はなくて、あくまで2つのうちの相対評価
現状出てるものはこんな感じ。最新のアノマロカリスホットドッグだけ自分的にはちょっと気持ち悪いけど。リンゴが動かなくて無機質扱いなのは自然物だから分かるけど、ホットドッグはほかほかしてるイメージなので右側に来るイメージがない。

動くもの(or生っぽいもの)×動かないモノ(or無機質なモノ)
ロブスター×リンゴ
タクシー×植木(※1)
ハンバーガー×ブルドーザー
ビートル×蒸気機関車
飛行機×消しゴム
サメ×自販機
ケーキ×救急車
パイナップル×バス
パンケーキ×ダンプトラック
ペンギン×カメラ
チーズ×新幹線(逆でも可)
アイスクリーム×ヘリコプター
犬×ショベルカー,宝箱
ステーキ×スーパーカー
ワニ×バナナジュース
亀×サボテン
スパゲッティ×水鉄砲
ロブスター,ナス×トレーラー
アノマロカリス×ホットドッグ(※2)
クジラ×UFO
電車×スノーツリー(※1)

※1 生きた木は生っぽい判定で逆かも?
※2 食べ物が無機物側になることは珍しいので、アノマロカリスは化石に近い扱いかもしれない

 

「アップルロブスター」レビュー

・マグロスシファイヤーエンジンを触ってみてやはりこれは買う価値があると思ったので、早速いくつか注文してみた。その中で最初に届いたのがこのアップルロブスター。

本シリーズの主役機といえる訳だが、あまり「置きに行ってる感」がないのが醍醐味だと思っている。
リンゴは子供に大人気だろうけども、ロブスターはかなり生々しくてどちらかといえば"ゲテモノ"の枠と言ってもいい。もちろん(時代によっては)男の子は子供の頃に一度くらい川でザリガニ釣りを楽しむものだろうけども、それを考慮してもギョッとする組み合わせではある。生鮮食品と、ドブ川に住んでるザリガニをくっつけるというアリエナイ合体の発想はやや潔癖のきらいがある自分としてはギョッとせざるを得ない(笑)

それでいてロボ状態もかなり丸みを帯びていて、ガンダムのせいで丸っこいロボは悪役というイメージもあり、第一義でかっこいいものとは言えないような気もするが、僕はそこがいいと思っている。やはりこのシリーズは"不自然さ"を楽しんでこそなので、そこを見失ってはいけない。
その代わり、頭部だけはマジで文句なくカッコいい。顔と言うよりは、音符をモチーフとしたツリ目のデザインがすごくいい。ぜひまじまじと見つめて欲しい。塗装もしっかりしていて、ハッキリとした顔立ちが見ていて癖になる。
グロスシファイヤーエンジンとの交換合体も楽しめるので(ロブスターの手で刀は持てないが)、メイン機だけあってプレイバリューは高い。

 

商品の出来不出来……からは若干ズレた話になってしまうけれど、僕はこの商品を中古で買ったのね。新品でも良かったんだけど、ちょうどモスバーガーのコラボユニットがセットになっていて、トータルで見るとお買い得だったので。
ただその結果として本当に残念なことに、アップル部分に本来ついているはずの緑のヘタが欠品していた。変形合体に支障をきたす部分でないのもあって出品者も欠品に気付いておらず(その後のやりとりの誠実さから、本当に知らなかったものと思われる)、紹介文にその旨の説明はなかった。
僕も実際に手にするまでは外れやすいパーツだという認識を持てなかったので商品状態を事前に確認するということができなかった。

なんでレビューにおいてこんな個人的なトラブルの話をしているかというと、これは玩具側の問題というか特徴でもあるからだ。
グロスシファイヤーエンジンのレビューにおいて「はしご部分のジョイントがすぐ取れる。取り外す必要のない部品はモナカにするとかして外れないような構造になってると望ましい」という話をした。
この緑のヘタは、はしごとは違って一応カチッとハマるタイプにはなっているが、てこの原理で力を加えるとすぐに外れる。このヘタは可動式になっていて、リンゴの中に隠せたり(なんで?)、ロボ変形時に比較的自然なところに配置することができる。のだが、はしごパーツはともかくリンゴのヘタは小さいので非常に紛失もしやすい。そのリスクを考えると、この部分に稼働は必要なく、一体成形プラス塗装で良かったのではないかと思う。
容易に想像ができると思うが、この緑のヘタはあの赤い球体を"リンゴたらしめるもの"として非常に重要で、それがないとリンゴ感というのは途端に失われてしまう。トマトかもしれないし、本当にただのボールかもしれない。

そういうことなので、中古品を買う場合は画像の中にヘタが写っているかどうか(ロボ状態のときは通常股間の奥の方に見えるはず)を確認し、角度的に見えなければ購入する前に出品者に直接確認することをオススメします。
外れてしまうということは誤飲の危険性もあるということだし、どうしてもユニトロボーンには「惜しい」「もうちょっと"しっかり"したシリーズになって欲しい」という気持ちがある。

 

最後にフォローしておくと、リンゴがジョイントのせいで安定して立たずやや傾いた状態になることに関しては、以前はネガティブに述べたが実際所持してみるとさほど気にならない。パイナップルと違って大きいのと、そもそもリンゴというのは多少の歪みや傾きのあるものなので、受け入れられないことはない。

 

「シャークベンディングマシン」レビュー

初期組の中では個人的に一番複雑な気持ちを抱いてるユニトロボーン。"同色"というのが唯一の縛りなのに、自動販売機は別に青とは限らないというか、僕としてはなんとなく白のイメージが一番強い。確かに青いのもあるけどさ。
加えて要はただの直方体な訳で、一番「ナンデモアリ感」が強くて納得感がないモチーフチョイス。

買うまではそういう印象だったんだけども、サメは目に塗装がないこと以外は文句ないし、シールのデザインが精巧なのもあり思っていたよりも「自販機を所有できる」ことの嬉しさが買ってしまった。
合体としては手動変形が……まぁないと言ってもよく、瞬間変形の部分を楽しみたいのならこれを買うのが良いと思う。
足が分かれてない問題みたいなのは、僕はジュウオウキングが大好きな人間なので全く気にならない。むしろジュースの取り出し口がちゃんと律儀に穴空いてることの方がポイント高い。
あと個人的に気に入ってるのは、腕の可動がないところ。マグロスシファイヤーエンジンとアップルロブスターはボールジョイントだったので、確かに剣を持つのであれば多少は前後に可動したほうがかっこいいから間違ってないと思うけど、このシャークベンディングマシンに関してはそこまで変わらないので動かなくて正解。ギミックはなるべくシンプルで最小限なのがいい。

ただアップルロブスターのときにも思ったけど、アリエナイ合体ってした後のことはぶっちゃけ何も考えてないよね。サメなんだから水中戦しようにも自販機壊れそうだし。完全防水なのかな?(笑)

続く