やんまの目安箱

やんまの目安箱

ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

ヘボット! 37話「電脳鼠はボキャボットのダメを見るか」 感想

なんと映画『ブレードランナー』より、ロイ・バッティがキャラクターとして登場。そんなのアリなの!? 名前も見た目も設定もそのままなので、未だに要らぬ心配をしてしまう。一応1回テレビで放送されたのを見たことがあるけど、まだまだ理解は浅いと思う。
彼のプロフィールを大まかに説明すると、人間につくられたレプリカントというヒューマノイドで、仕様として製造から数年経つと感情が芽生えてしまうので、最新型のバッティたちは寿命が短く設定されてるのね。レプリカントを作ってるタイレル社としても、せっかく作った個体なんだから長く働いてくれたらそれに越したことはない訳なので、寿命というのを感情を持つ平均年数よりも若干緩めに設定していてもおかしくない。その短い期間でもなお感情を持ってしまった悲しい個体が、逃亡中のバッティたち。AIの扱いの話をしようとすると、どうしても時期的に仮面ライダーゼロワンと比較したくなる。あちらもブレードランナー(感情芽生えた人間に不都合なレプリカントを駆除する者)にあたる存在としてゼロワンシステムがあるんだけれど、そもそもマギア騒ぎ自体が物語開始時点ではほとんどなかったのもあって寿命を短く設定するような対策はされていなかった。でも、人間の都合で寿命を短くするなんて普通の感覚でいくとやっぱりどこか可哀想よね。タンホイザーゲートって知って「あなたは口を挟まないで、ホイサッサ」
でも道具が人型じゃないと、ついついキツく当たりがち。僕もスマホタブレットが指示したとおりに動いてくれないと、どうしてもイライラしてしまう。iPhoneを使ってるんですけど、あいつのキーボード最近マジで頭おかしくないですか? 元からこっちの入力が間違ってる前提で勝手に独りよがりな予測変換出してくるやつではあったけど、全く関係ない飛躍し過ぎた単語を提示してくることがしばしば。ゼロワン的な表現をするなら、僕の入力が正しいと信じなかったってことで先に裏切ったのは向こうなので、僕は悪くないで牛肉。
(参考:命にふさわしい/amazarashi

www.youtube.com)

赤い月を背に宇宙を放浪するバッティの後ろには、マカロニとトゥル子。そしてネット越しに見ている土星ババァwithパチボット。 「めっちゃイケメン、会ってみたい」ということは面識がない……? これまではひょっとするとゼーレみたいにやってたのかもしれない。あ、分かる人だけ分かればいい話です。

ところで、高くそびえ立って今もゆっくり締まってる最中のはずのネジ柱、あの後一度も見かけてない気がするんだけどなんでだろう。次元ネジに繋がってるんだとしたらだいぶ下までいきそうだから、地面より上に出てる時間はそう長くないのだろうか。その場合今度はどうやって上まで緩めてるのか気になるけど。

 

32話の再演からスタート。バンクからシーンが流用されることは結構ある(奥さんシールとか)けど、導入部が使い回されてることは今回を除けばとんと記憶にない。ユートくんが見てる(すなわちネジが島で放送されてる)ヘボットは、やはり我々が見ているものとは多少なり違うのだろうか。それか名探偵グチリームズが別番組としてあるのか。
18話でヘイミにいいとこ見せようと頑張ってて最後にメロメロネジをゲットしてたものだから彼女に使ったのかと思ってたけど、度胸がなかったのか良心があったのか、自作(?)フィギュアを部屋に飾るに留めているらしい。それでも普通の感覚で言ったらだいぶヤバいですけどね。実在人物のフィギュアというものがそもそもないからそう見えるだけで、アニメキャラに恋しちゃう人もいることを思えばそう変なことでもないのかな。しかしその場合、作中ではヘボットグッズとしてヘイミフィギュアが出てんのか……商品展開力入ってんなぁ、あれか、ロケ地(聖地)だから盛り上げて観光客増やそうみたいなノリなのかな。ところで彼女ってよく見たらスパッツしか履いてない? ファッションは完全に門外漢なので分からないんだけど、そういうもんだっけ……?
ネジ屋はやめてリサイクルショップ家業に専念することにしたらしいヘボネジコンビ。ポリリズムはリサイクルキャンペーンのCMソングとして書き下ろされた曲らしい。プラスチックみたいな恋ってなんやねん、すぐ割れるのかな……というのは誰しも一度は思っただろうが、今の時代本当に調べれば何でも出てくるものね。「偽の/見せかけの」という意味だとする説や、ポリ(poly)やループという単語から「多重的な/多層的な」とする説もあった。そういや+チック姉さんってアニメがあったな。友達がLINEスタンプ使ってたくらいしか知らんけど、あれはプラス思考みたいなニュアンスなのでは。たぶん全部ひっくるめて、プラスチックなんだろうけど。というかポリドロヘボが廃品回収するのはポリ繋がりだったのね、って分かるかー!
2号店はおそらくボキャ美ハウスなんだけど(あんまり出番ないとか言わない)、髪型もとい屋根の形が少し変わってるのはチェーン店として使い始めたからだろうか。何気にボーイズも手伝ってたりして細かい。

 

恋愛のかたちはかなり自由でいいと思ってる派なのでネットでの出会いも全然アリ。というか付き合う/付き合わないというラインを設ける必要がそもそもなくて、話してて楽しいなってのはもう2割くらい恋(8割は恋じゃない)と言っても良い。もちろん性別も関係ない。恋であるかの判定に必ずしも物理的接触を伴う必要はないと思うし、それなら会う必要もない。アニメキャラへの恋と同じく、結局会うことはなく一生を共にするような関係も有り得る。そういうのは現在の言葉だとネッ友とかの方が近いだろうか。でもやっぱり数%は恋。人の気持ちはノットデジタルなので、本来そうやってファジィに捉えるべきではないか。問題となるのは、言語というものがかなりデジタルなこと。これによって生まれている要らぬ混乱がいかに多いか。病気かどうかとか男か女かとか、仮面ライダーの定義がどうとか、そういう言葉遊びに本質的意味はない……と言い切ってしまうとヘボットのテーマと乖離するのでやめておくけど。僕もまたブログというコンテンツで言葉遊びを生業としている人間だしね(稼いでないやろ)。
ところで「蛇の道はヘボ」ってどういう意味? ヘボネジコンビに特別人探しや電脳世界に強いイメージはないのだけど……もしバッティの正体が同じヘボットタイプボキャボットだとグチリームズが看破してたなら分かるような気もするが、それなら言えばいいしな。
僕もネット上から失踪したら誰か心配してくれるだろうか、とかメンヘラめいたことを言ってみる。ブログ初めて3年目、面白いって言ってくれる人はたまにいるけど、それにしては未だに全体的なアクセス数は雀の涙ほど。まぁ有名かどうかと心配されるかどうかは別問題だけど。フォロワー10数人とかの人だけど、僕はかなり好きだったからしばらく浮上してなかったら心配になったし。僕の場合はどうか知らんが。
ネジの声が聞こえる……って電脳コイルにそんなキャラいなかったっけ。ちょっと太めの子。今回がデジタル回だからそんな気がしただけ? そもそも記憶がだいぶ曖昧なのでアテにならない。誰だ、記憶くなんてただの記録って言ったのは。僕の脳みそからどんどんと記録が消えていくのは一体どんな訳なのだ。

 

最後のシ者……はスゴさんか。いたはいたけど出てくる機会がなかった(あったけど)最後のエトボキャボット、ハッカネズミが登場わら。32話でポリドロヘボに協力にしてたのが印象的だけど、ネズミがネコを助けるとは一体どういう風の吹き替え版? ちなみに僕は視覚優位ぎみなので圧倒的に字幕派です。トムとジェリーが本当は仲良しみたいなそれかな。というか、ピカチュウの敵がニャースなのってそういうことだったのか。小さい頃は『14ひきの』シリーズ好きだったなぁ。
マトリックス』も一応ヘボットと後学のために見たんだけど、もうあんまし覚えてない……。でもあれも確か『lain』と同じく予言というかたちで言葉の力を肯定するような話だった気もする。3つの力! 仮面ライダージオウ〜! ゲイツ! ウォズ! ト〜リ〜ニ〜ティ〜! 祝え!(以下略)
電脳世界、バージョン2.0って表現からは古いのか新しいのか分からんな。ワイヤードはリアルワールドの上位階層じゃない、とするなら旧式なのかな。
スゴ様がノーマルネジだったと発覚した時にも同じこと言ったけど、僕は基本あらぬ期待をかけられるのは耐えられないので、自分を実際よりよく見せたいって感情がまるで分からん。理解不能……理解不能……。じゃあ顔を晒すかって言ったらそうはしないけど、だからこそ見えないと勝手に都合よく人もいるので、時折わざわざネガティブキャンペーンをしたりもする。よくオタクっぽい顔だと言われるとか、お風呂入るのが苦手とかね。事実だし。個人情報の流出経路としては、絶対リアルの知り合いからが一番リスク高いと思うのよね、ネットの他人が特定するのよりも。僕の場合リア友に趣味アカの存在を隠してないので、その中の誰かが漏らそうとすれば簡単に出てしまうと思われる。そうは言っても、住所とかバレてもそれだけなら実は何も悪いことはないのよね。押しかけられるような人気がある訳でもなければ。例えば着払いで荷物を送るみたいな嫌がらせの類は、明らかにする方が悪いのであって、住所バレるほど"不用心なこと"が悪行という訳ではない。よく言うセカンドレイプみたいな話で、被害にあった人を(加害者を棚に上げて)責めるのはナンセンス。と思ってるので、僕は割と警戒心薄めな方かもしれない。それはリアルでも変わらないけどね。本当に悪い人なんてそうそういないと踏んでるのと、盗むほどお金に困ってる人になら別に盗まれてもいいかなってのもあって、10分15分くらいなら平気で荷物そのへんに置いてくし。あ、でもパスワードは一応ランダム生成されたやつ使ってるわ。ハッカネズミよりネジマウスの方が処理能力高いでわら。これが本体! これが本体!
VKテストはフォークト=カンプフの略なんだけど、特に日本語にはハ行で終わる言葉ってなかなかないという豆知識。ドイツ語とかだとよくヒで終わったりするけどね。しりとりの変形として「相手の言葉の頭文字で終わる言葉」を出すあたまとりってゲームがあって、意外と普段しない頭の使い方をするので面白いんだけど(しりとり→アルミサッシ→トロイアラミネート→コアラ…)、ハ行で終わる言葉が少ない訳なので、うっかりハ行で始まる言葉、例えば歯磨き粉なんて言おうもんならすぐさまゲームが終わってしまうので、暇を潰したいなら注意。僕だとバッハとか原田マハとか、人名しか出てこないし、原田だとまた相手が"は"だし。

エゴサーチして落ち込むチギルのために電脳世界そのものを消そうと画策するペケちゃん。プレゼント・デイ プレゼント・タイム hahaha……。僕もたまにエゴサーチするけど、悪口すら書かれちゃいないので逆に凹むよね。たまに記事を紹介してくれてる人がいると嬉しいなう。
電脳世界とペケットをかけてボキャバトル。出てきたのは実況ネジーとサートゥルヌス。18話の感想でユートとネジーとスチャットの関係について話したけど、ここでも語尾が"イケメン"なのが匂わせてる。今回の文脈でイケメンって言ったらどう考えてもバッティとスチャットじゃん。
そんなこんなでハッカヘボットの勝利。いつの間にやら人気者……じゃなくて、ランク通りの結果が出るくらいにはヘボットのレベルも上がってきたみたい。それを言ったらポリドロ回からそうか、スゴスゴブースト?

スチャットとチョリー・ムカムカは結婚して子供まで授かった。最近僕の周りでも出産ブーム(つっても2組だけど)で、みんな人生なんて辛くて苦しいだけだとは思ってないもんなんだなぁとか思ったり。giveって確かに赤ちゃんが生まれることに対しても使うけど、じゃあ彼の「ギブ?」って問いかけにはずっとそういうニュアンスも付いてたの? ヘボットにおいて生まれるといえば何を置いても「へボーン(born)」だよね。屁でも鼻くそでも生み出すことは等しく尊いというのがへボットのスタンスなので、「いぇーい、みんな生んでる?」「エーオ!」みたいな軽いノリなのかも。赤ちゃんが沈む…… Time for Tubby Byebye!

 

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ヘボット! 36話「恋のヘラがえしがえしがえし」 感想

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ヘボット! 36話「恋のヘラがえしがえしがえし」 感想

ひらひらエプロンのヘボネジコンビかわゆい。全国のいもチン難民……じゃなかった。いもチンファンのためにアレンジレシピを披露。
ラーメン大好き小池さん。手塚作品におけるヒゲオヤジやランプのように、様々な藤子不二雄作品に顔を見せる彼。こういうのをスター・システムというのだけれど、ヘボットのキャラはこれに近いところがある。前回、ユーコさんたちがネジ製作所じゃなくて宿を経営してたのとか、まさにそれ。エピソードごとに違う役割,ロールを演じている。1話ごとに彼らは別人であって、と同時に同一人物でもある。でもそれって究極的にはこの現実世界における僕らも同様で、体は日々代謝を繰り返して別の細胞に変わっていくし、意見も心もころころ変わる。本当の意味で同一性を保っていられる存在なんていないので、ヘボットのキャラもまた"同じ"であり得る。

 

屋台をやってるエトボキャボットの元に、ヘボネジを誘うゲキドラ。それはキャラ被りというのではぶへっ。一緒に誘われたフリフリット,シャレシャーレ、そしてミズミズキ。父がやたら聞いてるので最近は嫌いですね、ハナミズキ。「僕の我慢がいつか実を結びますように」って、やかましか。あなたの我慢はあなたが自分の意志でしていることであって、それの報いを僕に求めないでください。ちなみに水だけでもお腹は膨れます。僕はそれで5日もたせました。
という訳で登場ダガシープ。エトボキャはモチーフの繋がりがすぐ分からないこともちょこちょこあるけど、個人的なダントツは彼。寅さんってお前ヒツジやろがい! 車寅次郎ってカッタイ以外の何者でもない、僕は見たことないけど。彼の実家は団子屋さんで、本人はテキ屋だとか。たーまやー、とーらやー。その辺から屋台や駄菓子を連想するのは分からなくもないんだけど、だから一体ヒツジからどうやって寅さんに……って、そっかわたあめか。「おめぇさん」ってのも多分セリフから取ってるんだろうけど、それだけなのかなぁ。なんかまだピーン! とこない。
ヘラ焼き一代にやってきたウラミジーヌ・ヘボコフ。ダガシープに告白されるも、手酷く振る。

かなり珍しいかたちのヘボットタイプ(なのか?)で「食べてイチコロ ハブーダ」の店主テキーダの語尾は「ありんす」。これはくるわ言葉と言って、江戸時代の遊女……吉原とかで俗に言う水商売をしている女性たちが使う独特な言葉遣い。スゴスゴ関連で最近は性的に気の多い人の話ばかりしているな。遊女たちも色んな人と寝ているし、そこへ遊びに行く男性たちも好色家と言って差し支えないだろう。恋多きダガシープが一途になるまでの話である今回の敵役としては申し分ない。
僕がすぐ思い付くのは、やっぱり『JIN-仁-』。あの作品自体、作者が吉原の遊女たちを梅毒という性感染症から救うために、現代の医者を江戸時代にタイムスリップさせた話なので、印象に残ってるのは当然っちゃ当然。しかし、性病を治すための特効薬が"ペニシリン"とは、なんとも皮肉な話だよなぁ。語源としては、ペニシリンを産出する青カビ(細長い形をしている)の学名Penicilliumなんだけど、更に辿っていくと鉛筆/pencilなんかにも派生した、尻尾を意味するラテン語penisに行き着くので、同根であることが分かる。ハブの毒の血清がハブの毒からできているように、まさに「毒を以て毒を制す」を体現している。ハンマーセッション好きだったな。
またハブはお酒づくりにも使われていて(ハブ酒)テキーラとも関係してるし、テキ屋の寅さんはハブに噛まれてなくなったらしい。呑処のパブも引っかかってるのかな。もちろん、蛇は男根の象徴でもある。最初に唆されたのが女性のイブだったのはそういう訳だろうか。2人で果実を食べるというのは性交の暗喩で、その後に恥を覚えて善悪に関する知恵を手に入れたのは、現代で言われている賢者タイムというものに似通っているかもしれない。

ヘボットは根幹にそういう性的な要素があって、作品を分析する上で避けて通れないから下品な話ばっかしてるけど、僕は基本あまり好まないので、こういう真面目な文脈でしか性の話題は出さない。ガクジュツテキキョーミというやつ?

客を取られて商売上がったり叶ったり引き取ったりなので、子供を使って宣伝してみるテキーダ。
うちの親がやってる宗教は夏祭りとかやるので、みんなで屋台出したりするんだけど、子供的には宗教関係なくお祭りって楽しいものなので、結構いい思い出もある。小学生なったくらいからは売り子とかもやらされて、特にご褒美が出る訳でもないんだけどそれはそれで楽しいのでよくやってた。あんまり羞恥心とかない方なので、ターゲットを絞って直接売り込むとかはともかく、宣伝しながら歩くくらい全然できる。気分はきり丸ごっこって感じ、伝わります? 『忍たま乱太郎』のきり丸。いかがっすかぁ〜って、彼は絶対タダ働きなんかしないだろうが。昔から忍たまの脚本は、東映不思議コメディシリーズなんかで有名な浦沢義雄師匠が書いてらっしゃる。ボーボボもシリーズ構成やってるのか、知らなかった。石平監督にとって神様みたい人らしく、ヘボットのノリは彼を参考にしているところもあるとか。NHKで確か毎日放送してたはずだし1話15分もないので、めっちゃ視聴ハードル低い作品。必ずしも浦沢脚本が見れるとは限らないけど、それでも大抵は面白いので、ぜひ一見してみて欲しい。

 

ダガシープが何故振られるのか、その心は…… 「ホレっぽくて周りが見えなくなる」ってそれネジルくん君が言うかね。ネジならなんでも愛して飛び付くネジ極道(byギャクラン)の君が。
プレゼントなぁ。中学の頃から好きで今もうっすら繋がってる友達がいて、去年は気を引きたかったのか彼女の誕生日に10,000円くらいのものをあげたんだけど、その後なんだか虚しくなってしまった。そもそも向こうは彼氏いるし。今年はお金ないので、モノをあげなかったら関係が切れてしまうのか若干気になっている。でも、なんだかんだ給料日になったら3000円くらいあげたくなっちゃうかもしれない。きちんと仕事してる人からしたら僕があげられる金額なんて大したことないかもしれないと思うと、ちょっと躊躇うけど。そもそもなんで好きになったかって言えば向こうが優しくしてくれたからであって、そう考えると僕もあくまでその優しさがもらえないとしたら好きじゃなくなるような、ゲンキンなやつなのかもしれないけど。人はとうして人を好きになるんだろうね。
「あいつ俺のこと好きなのかな」という勘違いへの返報としてある人を好きになり、相手は相手でそうして生まれた好意への返報というかたちで本当に好きになるようなこと、きっとあるだろう。ダガシープの例で言えばまさにそうで、ヘボットにいいとこ見せたいがためにした善行にときめいてしまった。そういう僅かなすれ違いがインフレーションを起こした結果なのではと、理屈では一応の答えを出してみたけど、別に僕も人生経験豊富な訳じゃないから本当に単なる机上の空論に過ぎない。感情とはげに不思議なものなり。
(参考:脳内補完と投影→ゼロワン 第39話「ソノ結論、予測不能」 感想)

 

……書きかけ? うん、いいと思う!

 

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仮面ライダーセイバー 第1章「はじめに、炎の剣士あり。」 感想

キャラクター

 神山飛羽真
・過去から、未来へ
今作のメインモチーフは"本"だ。物語るだけなら口頭でもできるが(吟遊詩人や琵琶法師など)、書物ならではの特徴はなんと言っても「後世に残る」ことだろう。口伝の場合、尾ひれがついたり何かが抜け落ちたりを繰り返して、まるで代謝をするかのようにかたちを変えフォークロアとなる。対して本ならば、それでも改訂などする場合もあるが、比較してそのまま残りやすい。しかも彼の場合、夢で見たおぼろげな記憶を『ロストメモリー』という小説にして有名になったとのことなので、彼にとっての執筆活動はやはり記録的な側面が多くあるように見える。夢日記は僕も付けてるけど、もし今のこの状態を狂ってると言わないのであれば、別に狂ったりしませんよ。

"約束"もまた、未来に向けて後に残すものである。これは本当は龍騎の感想で書こうと思って温めてたネタなんだけど、いつになるか分からないのでここに残しておこうと思う。前提として、白倉さんの関わった仮面ライダーシリーズが往々にして"変化"をテーマにしていることは既に過去作の感想でした通りである、まぁ変身ものなんだから当然だけど。その上で、龍騎でも電王でも「契約」をするとロクなことにならないことが共通していることに目を付けた。前者はモンスターにエサをあげ続けないと食い殺されるし、後者はイマジンに曲解したかたちで願いを叶えられ過去を乗っ取られてしまう。自分がした契約によって自分の首が締められるような経験は、誰しもあることだろう。日常的なところだと朝もうちょっと寝たいのに遊びに行く約束しちゃったから起きないとなーやだなーとか、プレバンから代引きの商品がたくさん届いて今月お金がピンチだなーとか。もうすぐSHODOのアギトバーニング,G3-X,ギルスセットが届くのか、楽しみだ。
「人は後悔しないように生きるべきなんだ。自分の人生を狭くするのは他人じゃない、本当は自分自身なんだ」とは木野さんの言葉だった。過去の自分に捕らわれて、今を見失っちゃいけない。昔から白倉さんの作品はそういうことを教えてくれている。

飛羽真の話に戻るけれど、彼の場合「この人は約束を大切にするキャラですよ」というのを描こうとしたために、逆にかなり軽い気持ちで約束をして自分を安売りしているように見えてしまうフシがある。芽依の好奇心のくだりとか、何かカットされてたようにしか。でも今日中に原稿ちょうだいってのはさらっと話逸したりしてたし、一応できない約束はしない……のかな? 亮太の両親を見付けるってのに関しては、無理でもなんでもやらなきゃっていう使命感が感じられたけど。平成ライダーファン的にはやっぱ五代くんの無根拠な「大丈夫!」を思い出すところ。ただ、にも関わらず飛羽真は何か「やらきゃいけないこと」……つまり誰かとした大事な約束を忘れているらしい。

更には小説家の副業として、絵本を売る本屋さんをやっているらしい。子供たちに物語を読み聞かせる行為もまた、執筆,約束と同じように捉えられる。生き物がみな自分の遺伝子を子孫という形で残そうとするように、これも子供たちを通じてミームとして物語を残そうとする営みだ。
両親ともに健在な亮太くんに『家なき子』とはどういう意図があるのだろうと思ったけれど、もしかすると彼も実は血の繋がった親子ではなくて、それを暗に伝えつつそれでも家族だよみたいなことを……伝えようとしてるのかは分からない。だって僕読んだことないんだもん。亮太くんまだ読んでないのに「だから頑張れ」は、流石に若干無理あると思ったけど。本は閉じたままでも心を動かせてしまうんだなぁ。
そもそも、本屋さんにおすすめの本を紹介してもらうためとはいえそこまで踏み込んだ話するかって言うと普通しないよね。日頃から亮太くんとかなり親しくしていて、両親がそこまで話すほど信頼関係を築けてるなら有り得そうだけど……まずこの本屋設定がいつまで続くのか怪しいんだよな。子供たちと普段から親しくしてるってのはいいんだけど、それならそれで突然関わらなくなるのはおかしいから、彼らはずっと出てこないと(少なくとも会ってないとは言い切れないくらいの余白がないと)いけない訳で。子供がゲストとしてころころ変わるのもなんか違う気がするしなぁ。少年ライダー隊みたいに周りをちょろちょろする存在になるんだろうか。あんまし初代のその辺は見てないから分かんないけど、彼らって個別に名前付いてたのかな。オーズの時にやったレッツゴー仮面ライダーのやつは、みんな名前あったけど。どっちにしろこの後の扱い難しそう。

・物語の結末は、俺が決める!
仮面ライダーセイバーとなって、ゴーレムメギドを倒す。1話だし、ここの意味をじっくり考えてみたい。
まずゴーレムとは、土や岩によって作られた機械人形のことを指す。顔のデザインは明らかに轆轤(ろくろ)だが、これはエジプト神話でクヌムという神様が人間をつくったときの描写に基づいているのだと思われる。アダムだって最初は土から生まれたし、Humanの語源は土を意味するラテン語かなんかだとどっかで読んだ気がする。つまりこのゴーレムは「人間につくられたもの≒キャラクター」でありながら、同時に「神につくられた人間そのもの」でもあることになる。ある男が、自分でつくったゴーレムが巨大化し過ぎて制御しきれなくなったもんで、電源みたいなのを落としたんだけど、途端崩れ落ちてきた"ゴーレムだった岩"に押しつぶされて死んでしまったという話もあるらしい。今回の場合、ブレイブドラゴンが助けてくれた訳だが。
素直に読むならば、このゴーレムメギドはヒューマギアの再現で、セイバーは"石"を切り捨てていく……つまり「物語は人間(俺)のもの、道具であるキャラクターに意志は要らない」と主張していることになる。作者の特権(剣)を用いてね。

でもそんなテーマ、人間の味方としてはよくても正義の味方として堂々と掲げるにはどうにも一抹の禍根が残る。ここまではゴーレムメギドについての分析を元に話を進めてきたので、今度はセイバーを詳しく見てみよう。
真っ先に目に入るのは、やはり頭部のX模様だろうか。名前がセイバーだけあって救世主キリストをイメージした罪の象徴 十字架(Cross)であり、柄が長めの剣でもある思われる。放送前から、明らかに13人の円卓の騎士も意識してるのに、何故か「10人以上の仮面ライダーが登場」とぼんやりした表現が使われている本作、冒頭のタッセルの語りでチラッと見えたソード・オブ・ロゴスの剣士(仮)の数も10人だし、ローマ数字ではこれもXで表される。

一転、4方に伸びる線と捉えれば、既に情報が公開されている仮面ライダーバスター 玄武神話のモチーフである四聖獣ともリンクする。……のだが、実はよく見るとセイバーの顔はXではない。中央の剣も合わせると、"3本"の線(剣)が交わり6方に伸びたかたち、すなわちアスタリスク(*)になっている。六角形は亀甲模様であり、六芒星ユダヤ教を象徴するダビデの星になる。ホロコーストの際に印としても使われ、ネガティブなイメージも多少ある。

理論上は、おそらくどんなライドブック(例えばライオン戦記)であっても火炎剣烈火で変身すれば、X模様に剣が一本突き刺さった顔の"仮面ライダーセイバー"になるのだと思う。ここまでの話は広くセイバーについての話だったが、ここからはブレイブドラゴンに注目してみる。
赤い竜と検索すると2つの話がヒットする。ひとつは、ウェールズの赤い竜。これは既に少し触れたローマの円卓の騎士に関連する話で、FGOで有名なマーリンが、聖剣エクスカリバーで知られるアーサー王の勝利を予言するのに使われた。
ここまではいいとして、問題はもうひとつ。ヨハネの黙示録に出てくる獣・赤い竜(サタン)と白馬に乗った救世主(キリスト)。これではさっきまでの話とまるであべこべだ。赤い竜の方はどうやらローマとカトリックのことを指してるとする説もあるので、ひょっとするとウェールズのそれとも関係してるのかもしれない。キリストにおいて獣といえば666……6が3つでまさにセイバーのことである。

話をいま一度メギドに戻そう。     
ライドブックの表紙裏には「序文 この本がページをめくられる時に現われし、聖なる定めに選ばれる剣士の名は(縦読みでKAMENRIDER)」と書かれているように、アルターブックの表紙裏には「前書き 永遠が本により生み出される(同じくMEGID)」と記されている。
ゼロワンにおいてヒューマギアが敵であり味方でもあるアンビバレントな存在であったのと同様、セイバー1話におけるワンダーワールドの扱いも矛盾を孕んでいて、初めと終わりには「美しく素晴らしい夢のある世界」として、その間では「怪人が展開した怖い世界」として描かれている。これの意味するところは、物語の存在意義を紐解けば導かれる。ストレスフルな現実世界に対して、逃避先としての物語がある。だから一見すると素晴らしい世界には違いないのだが、もし劇中のように「そこから永遠に帰れない」となった場合、途端に恐ろしいものとなり変わる。物語の世界は、あくまで一時的に現実から逃避して疲れを癒やす場所であって、永住するところではないのだ。
(参考:夢への寄り道と現実回帰『ラ・ラ・ランド』 感想)
そのことはワンダーワールドの演出に使われているシャボン玉によく表れていて、あれは言うまでもなく"儚さ"の象徴である。しかし反対に、アルターブックに書かれているように、"永遠"が存在できるのもまた空想の中だけなのだ。この現実世界には無限というものは物理的には存在しない。例え人間が寿命を克服できたとしても、太陽には寿命がある。それらは言葉の上にだけ、姿を表す。
以上の話をすべて踏まえると、セイバーとは人間にとっては現実を守ってくれる救世主でありながら、失楽園よろしく永遠に続く"楽園"を否定し人々を現実に連れ戻すという、ヤハウェにとっての大罪人でもある、善悪混じり合った非常に仮面ライダーらしい存在だということが分かる。
(参考:"仮面ライダー"の定義を考える/自然と自由の象徴として)

 

 須藤芽依
・子供
友達との約束があるから……ってさも仕方ないことのように言うけど、約束したの自分でしょ。原稿の締切りの方はどうやって決まるのか知らないけど、もし先に分かってたんだったら普通はバッティングしないように設定する。約束した後で締め切りの方が変更になって被ったとか、逆にただ遊ぶんじゃなくて飛羽真と同じく友達の大切な日を祝う予定だったとかなら、動かせないのも分かるんだけどね。
僕も最近は施設のスタッフさんと面談したり何かと予定が入ることも増えてきてるんだけど、こっちが先約取ってたのに変更してくれって言われると、それだけどうしようもない大切な用事が入ったのかもしれないけど、でもやっぱり"何か"に優先順位で負けたんだなと思うと、あまりいい気はしない。
もし飛羽真が普段から数日はやめに脱稿することがあるなら、それを信頼してるから……という可能性もあるけれど。実際、あんな予定外の出来事があって仮面ライダーとして戦った上でも、その日中に書き上がった訳だし、「頭の中にね」というのは半分ジョークだったのかも。
ただ、正直そこまでものを考えてるようには見えない。全体的に彼女の印象は「子供っぽい」だ。誰にでも無礼で敬語など使わないなんて、特に。自分の欲望に正直で、常にその場その場だけで生きているような感じ。


 タッセル
・フランス文化
「ボンヌ レクチュール」は意味的には「良い読書を」だろうか? フランスは確か、社会苦手な僕でも知ってるくらい芸術が有名なんだよね。文学も栄えてたみたいで、知ってるとこだとカミュの『異邦人』とかサルトルの『嘔吐』なんかはいつか読んでみたいと思っているんだけど、今回出てきた『家なき子』もそのひとつらしい。「絵本やろ、パパッと読んで感想にフィードバックしよう」とか思って意気揚々と図書館に向かったはいいものの、うちのとこにあったのは数百ページある普通の活字本で、恥ずかしながらすごすごと帰ってまいりました。劇中のは絵本っぽいけど。あともうひとつ特筆すべきは国旗だろうか。色こそ違うけど、縦に3色並んでるのはセイバーライダーのデザインを思わせる。フランスに限らずこの形式の国旗は結構多いよね、パッと思い付くとこだとイタリアとか。3つ(複数のもの)が合わさるということで、国家統合のイメージを抱かせるのかもしれない。

 

演出

・物語の見方
「小指だけで吹き飛びそうな人の体を支えるなんて無茶苦茶」とか言う人が結構いて僕は悲しいです。"約束を守れなかった"ことの比喩表現である以外の受け取り方ある? ものの見方に夢がないというか、変に現実的過ぎるというか……そういう時代性なのかしら。なんか、僕の所感ではガンダムあたりが悪さをしてるんじゃないかと睨んでるんだけど、年表的あるいは図鑑的な物語の楽しみ方をする人っているじゃない。あとやたら設定の整合性とか、人物のリアリティとかを気にする人。物語って、根本的にそういうものじゃないと思うんだけどなぁ。何故この現実世界において科学が発展したかって、どうやら僕らはずっとこの世界のルールから逃れられないらしいからこそ、再現可能性に重きをおいたいつでも不変の真理というものが求められているからじゃん? それに比べて物語の中の世界の設定を厳密に検証する意味というのは、まるでない。自分がその中に入って生活する訳じゃないのなら、そんなの正直どうでもいいはず。
だからといって劇中人物が「有り得ないと思われていたこと」をスルーしていいかってのはまた違う話になってくるけどね。感情移入はできるに越したことないし。
僕は読んだことないけど、たぶん村上春樹さんの文学ではそういう設定がどうこうとかいった見方ではとうてい理解できないような不思議な世界が舞台になっていて、おそらくジブリなんかも似た性質を帯びている。僕が最近見たのだと映画の『夜は短し歩けよ乙女』とかそうかな。物語において何よりも重要なのは、"心象風景"やそれに伴うテーマ性だと僕は思う。冒頭のシーンで言うなら「約束を守れなかったことによる喪失感や後悔」を描くことが最優先で、女の子が吸い込まれるという物理的現象の実現可能性はマジで二の次なんですよ。
これは極論物語であるならどんなものでも同じで、例えばなんかSFっぽいゼロワンにおいて「ものがふわふわと浮く」という演出は物理法則的な納得可能性は低いのだけれど、それでもアークの神秘性だったり人智を超えてることを描く方法としては理解できる。
本当の意味で"叙事的"なら、それはもはや物語じゃない。一度人の心を介して言葉として出力されたならば、それは多かれ少なかれ叙情的なものであらざるを得ない。要するに、科学的態度というのはあくまで世界と関わるときのものの見方であって、物語というのはその向こう側に"人間"がいるのだから、それに合った見方をした方がいいということ。ちなみに、世界の向こう側に人間(人格的存在)を想定すると、宗教というものができあがります。

 

 

「子供向け」という言葉で表現されてるのをよく見るけど、僕としてはどちらかというと「フィクション然としてる」と言いたい。非現実的でオーバーな演出とかはすべてこれによるもので、それは子供向け(騙し)という言葉に含まれるような浅ましさとは明確に違うところにある。
これまでもそうだったけど、ライダー制作陣の教養の深さには脱帽するしかない。調べれば調べるほど色んな要素がパズルのように繋がっていくので、マジで楽し過ぎる。と同時に自分の知識の浅さを思い知らされる。付け焼き刃の知識が多いので、なんか間違ってるところとか付け足すこととかあったらぜひコメント等で教えてください。
(参考:仮面ライダーは「子供向け」なのか)

 

今週の本

せっかくの本モチーフということで、僕がこれまでの人生で読んだ中で印象に残ってる本を毎回ひとつ、かるく紹介するコーナーを設けようと思います。きっと50回分くらいはネタがあるはず……。
ということで記念すべき第1回は『オズと魔法使い』。
幼い頃に読んだ中でも特に思い出深い1冊。僕の中で"とびだすしかけえほん"と言えばこれ。冒頭でドロシーを飛ばした竜巻が、ちゃんとぐるぐるまわるんですよ。そんなすごいことがありますか。
物語自体はそこまで強く覚えてないものの、今調べてみるとなかなか面白い。全体的にフェミニズムの台頭を背景に据えるとかなり分かりやすく、カカシ,ライオン,ブリキ、更にはオズまでもが、従来信じられていたビッグブラザー的な権威を剥奪された男性たちの象徴だという。更に面白いことに、主人公のドロシーは「なんでもないことを被害者ヅラして取り立てる厄介者」だと言われている。既得権益を持った人や不満のない人からは実際、フェミニズムはそういう風に映ることだろう。

(参考:オズの魔法使い 文化的背景とメッセージ | アグネス・チャんこの世界

    ドロシーは被害者意識の塊だった:日経ビジネス電子版)

 

 

仮面ライダーセイバー/聖刃 制作発表 感想

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仮面ライダーゼロワン 第45話「ソレゾレの未来図」 感想

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ヘボット! 35話「インスマ浜の呼び声」 感想

なんとアバンは華麗にスルー。仕事だからと無理をして、トラウマ眠るネジが島へやって来たムラキ。まだ書いてなかったと思うので触れとくと、彼はネジタウン近くの二刀流海岸に接岸したので、普通に考えれば彼の故郷くーるじゃぱんは、ネジが島から見て西側に存在すると思われる。わざわざ島を一周して接岸するなんて大変なこと、あの小さな船(15話)でするとも思えないし。
でも4話でネジの木が生えてるねっこを見てみると、おおよそロシア付近から生えてることが分かるので(そういえばエカテリーナとかウラジミールはロシア系の名前)、ネジが島かくーるじゃぱんどっちかの位置が微妙におかしい気がする。まぁ、そもそもの話をすれば何故大陸に島があるんだって言うね。みんなの心の中にあるってことでイインダヨ〜。


クトゥルフネタてんこ盛りエピソードなんだけど残念ながら僕ちん未履修のため、いつもより調べながら話していきます。
ヤミヤミネジが発掘された1931年は『狂気山脈にて』でミニスカート大学(違います)が南極大陸で狂気山脈を発見した年。であり『インスマスを覆う影』が執筆された年でも。
プロトタイプで大きめなのは、エース・オカがボキャネジを頑張って小型化していたことを思えば納得がいく。プロトタイプが残っているということは白いのは最近できたネジなのか、それとも逆に古いからこそプロトタイプがある(ないものは小型化成功後につくられた)のか。おそらく後者だろうね。光と闇が最初にあったってのは分かるけどそこにコロコロが混じってるのめっちゃ笑える。はじめにバンダイありき。その次コロコロコミック。ってメタネタかよ!
インスマスはロンドンから歩いて行ける距離とのこと(一説)もあってか、グチリームズ達が再登場。割と好きなので嬉ぴい。

ムラキを慰めるため、多分半分はネジをもたらしてもらうためにトップハム・ハット卿(まちがいないよ!)を探すことになったネジルたち。いつからネジが島はソドー島になったのだ? 小さい頃トーマスランドに連れてってもらったような気がする。静岡県にあったのね、てっきり東京かと。しかも実物大で走るトーマスもいるらしい、ちょっと見てみたいかも。ディズニーランドが東京で、USJが大阪なので、サンリオピューロランドは横浜か博多(名古屋はなんか違いそう)にあるものと思っていたんだけど「どんな理屈だ!」あれも東京にあるらしいですね「ダブりみたいに言うな!」。

ネコバスに乗ったら地獄行きってそんな都市伝説じゃあるまいし……。知り合いには分かってもらえないんだけど、ジブリ作品って基本めちゃくちゃ怖くない? トトロは普通に怪物だし、特にニィーッと歯を見せて笑うとことか無理です。千と千尋の両親がブタになっちゃうシーンも結構なトラウマ(比喩)で、まだオジサンが映写機回してた頃の金曜ロードショーでやってたのをチャーハン食いながら見てたら怖過ぎて震えた。「テレビ消して!」って、泣いたかもしらん。ハウルも溶けちゃう(?)とことか、かごめかごめとか、全体的に不気味すぎる。唯一まともに見れたのは『猫の恩返し』。あの猫たちもかわいい顔してやること結構エグい(勝手に猫に変えて幸せでしょ?って……)けど、見た目がかわいいので見てられないとはならない。苦手なとこといえばムタさんがまたたびゼリーに溺れるところと、継母に「こんな面白い映画見たよ」って話したら「それ前に私が面白いからって薦めたのに見たがらなかったやつじゃない」って怒られてめちゃ機嫌悪くなったという極めて個人的な思い出くらいだろうか。
ポニョは割と大きくなってから見たけど、あれもトトロ的な怖さがあったなぁ。そんな訳なので、コアなファンが付くのは分かるんだけどあれらが大衆にウケてるのが理解できないマン。

 

H・P・ラヴクラフトって、書いてる内容とは打って変わって素敵な名前ですよね。ラブをクラフトするだなんて。ちなみにグチリームズの回でも話題に出したとおり、ジョン・H・ワトソンのミドルネームは"ヘイミッシュ"とする説が有力。テケリ・リ! テケリ・リ!
「神の名をみだりに唱えてはならない」とはよく言うけども、物理的に言えないとはなんて合理的なのでしょう。ヘイミいわく、地上に人間が現れる前、 この世界では闇の神と光の神が数十億年間も戦い続けていたらしい。

バック・トゥ・ザ・フューチャー』という作品(以下BTTF)がある。こないだ放送されましたね、僕も何年かぶり見た。無印では過去,2では未来を舞台とし、そこまでは分かるんだけど3では何故かウエスタンに行くんですよ。幼い僕はどうしてもそこに納得が行かなかったんだけれど、ある程度分別を弁えた今なら手がかりくらいは分かる。社会科はダントツで苦手科目で勉強もしてこなかったのでなんか間違ってることあったら教えて欲しいんだけど、元来BTTFの持つテーマは、おそらくアメリカ人の民族性を否定してしまうのだと思う。西部開拓時代、先住民のインディアン(ネイティブアメリカン)がいたにも関わらず、彼らは開拓の名目でそこを占領して自分たちの土地とした。だから「元いたところ(未来)に戻るべき」だと言うのなら、アメリカ人はイギリスに帰らなくてはならない。まぁそのイギリスに住んでた人たちも、現在の日本人の祖先が元は大陸から来たように、どこかから渡ってきたのだろうけど。
僕の予想ではその根源的な矛盾を解決するためにつくられたのが3で、だからこそ歴史や未来への影響を無視して、本来なら異物であるドクが「今目の前にある恋」を優先させて過去に残るのだ。過去,未来ときて、最後は「現在」だったという訳だ。これなら幼き僕も膝をうち氷解することだろう。

ラヴクラフトアメリカ人であることを踏まえて見ると、ヘイミの言う光と闇は白人と黒人(非白人)であり、"古のもの"というのはネイティブアメリカンのことなのではないか。往々にして新しいものは白く古いものは黒いし、最終的に光の神が闇の神を封じ込めて制圧したというのも符合する。面白いのは、クトゥルフの魅力はむしろその「不気味なもの」の方であること。人ならざる怪物に喩えるほどの差別意識を持ちながら(違うかもしれないけど)、それでもその闇を愛好するというのは愛憎入り混じり過ぎててすげぇ人間! って感じ。

 

尻岩と帽子岩だけど、これはクトゥルフで検索してもそれらしき元ネタが出てこない。でかい岩を神聖視する文化はたくさんあるので特別違和感はないけど(これいかに)、なんでいきなり岩なのかは気になる。ムラキが推理するシーンでも、シリと帽子というキーワードはメモから出てるけど"岩"だけは本当に突然出てきている。ちなみに、多分「頭じゃなくて尻が帽子をかぶる」ってのが"混沌"を意味してるのだと思います。

ユーコさんが裏で言ってる「ガリレオフィガロー! マンマミヤレミゴー!」は、……ドンドンパン!……ドンドンパン!の『WE WILL LOCK YOU』とかで有名なQUEENというバンドの『Bohemian Rhapsody/ボヘミアン・ラプソディ』という曲の一節。ミュージカル映画にもなってて僕も機会があって見たんだけど、僕はあんまり楽しめなかった。僕が勝手にあの曲自体の映画化だと期待してたのも大いにあるだろうが、単純に話もつまんなかった。どっかで見たことあるようなバンドのイザコザと、どっかで見たことあるようなセクシャリティの話と、どっかで見たことあるような難病の話。「QUEEN」というブランド以外に特筆すべき魅力が分からなかった。僕はあくまで「ボヘミアン・ラプソディ」が好きなだけでバンド自体のファンという訳ではないので。もしあなたが僕と同じく「人を殺してしまった男とママの話」が見たいなら、伊藤計劃虐殺器官』をおすすめします。でも、そういえばフレディも、結構な浮気者だったな。

ところでこれ、もしかしてロールの話? 「マンマミヤレミゴー→なんて運命だ、自由にさせてくれ」? ロールに従うのが当たり前の(神様的なネジ王すらそう思ってる)世界でロールに逆らうっていうのは、ガリレオ的かもしれない。今ちょうどヤミヤミで闇落ちしてソトホートのしもべになってることに対してかもしれないし、「Let him go→逃がしてやれよ」はスゴスゴのことにも思える。ユーコさんは女性なのでhimだと性別が食い違っちゃうけど、Let me goのmeが指してるのは明らかにユーコさんだよね。いや、ユーコさんがヴィーテ/フィーネに対して「ネジルをはなしてやれ」って言ってたことかもしれんな、或いは両方か。ヘボミアン。

納豆みたいな男ヘボクラフトの正体はヤミヤミソトホート。ムラキが納豆くさい(靴下1週間履きっぱなし)のは彼が闇の力を持ってるからかもしれない。なんだかんだで復活に一役買ってるし、ラストでプロトタイプヤミヤミネジをゴルフクラブで打ってツッコんだら暗黒岩のネジ穴に入っちゃって、せっかくソトホートは落ち着いたのに結局ほぼゲロ呼び出してるし、肌も黒いし。
ヘイミの正体がキラキ・ラ・ムー(逆さにするとムラキになります)なのも、光と闇が同じ出自、むしろ闇から光が生まれたというのはよくある話。人類がネズミだった頃……? と思ったけどあれか、哺乳類の祖先としてのネズミの話か。恐竜と一緒に暮らしてたとかいうやつ。キラキラネジのコンボ映像(王将を巡るムラキとヘイミの親子愛)でネジ王が感激して引き分けにしたのも、ムラキが闇属性なのだとすれば話が繋がる。はー!


今回の見どころはもちろんクトゥルフ神話要素ではあるんだけど、ヘボットのいちエピソードとして見てもすごく面白いのよね。普段はギャグアニメとして1話ごとに色々リセットされがちなのに(少なくとも言及はしない)、なんでかめちゃくちゃ過去エピソードのネタを拾ってるのだ。
ムラキのトラウマ(15,18),ムシバから脱出できたの?(33),ソトホートの弟ヤミ雄(31),フニャフニャッチ大将の王将(15),グチリームズ(32),ネジルじゃなくポリドロに相談するギャクラン(7),ユーコたちの夏の思い出(3),ヘイミの恨み(18),ヤヨの心を奪ったイケメン ヘボクラフト(31)。
パッと思い付くだけでこんなにも。しかもうっすら匂わせるとかじゃなくて、ほぼセリフできちんと明確に「過去の話」として触れられてる。当時は特に何も思わなかったけど、今改めて見るとめちゃくちゃ浮いてるよ、これ。「王将がツー……お正月!」とか自分でもよく思い出せたなと。お土産としてキーホルダー買うほど気に入ってたのねあのギャグ。更に更に、過去だけじゃなく未来とも繋がっているのが恐ろしいところ。南極大陸で発掘されたとかみんなネジになっちゃったーとか、どっからどう聞いても「すべてがNになる」への前フリだよね。
特にキリがいいわけでもシリアスパートが進む訳でもない1話なのに、どうしてこんなに詰め込まれてるのだろう。不思議過ぎる。理由はともかく、ずっと追ってるファン的には頭の中でこれまでの色んな要素が繋がるのは見ていて気持ちがいいよね。かなりお気に入りになってしまった。

……ところでデンタウロス、モゲドリル星人といいヤミヤミといいお前操られてばっかで可哀想だな。

 

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ヘボット! 34話「流さネジられて」 感想

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ヘボット! 34話「流さネジられて」 感想

『アラジンと魔法のランプ』が収録されている(と思われている)説話集『千夜一夜物語/アラビアンナイト』。ある国の王様が嫁さんにとんでもない浮気をされてショックを受け、浮気相手共々殺してしまった。その事件を経て「女はみな貞操を守らないものなのだ」と絶望してからというもの、王は夜ごと処女を取り立てては一晩を過ごし、浮気などできないように翌朝には殺すということを繰り返すようになった(皮肉なことに、この王の所業こそ不貞の極みでもある)。このままでは国から女がいなくなってしまうと皆が心配していたところに現れたのが、シェヘラザードという娘。彼女は王に作り話を聞かせ、いつもいいところで朝を迎えた。すると王は続きが気になり、シェヘラザードを殺すことができなかった。次の夜も、その次の夜も、そのまた次の夜も、ひとつの話が終わればまたすぐ次の話を始め、王は千と一(というのは比喩で、それだけたくさん)の夜をシェヘラザードと過ごし、そのまま2人は結ばれた、みたいな話。こんなふしだらな物語に、 何でも受け入れて穴があったら入るような、罪深きスゴスゴが無関係なはずはない。と思うんだけど、ここから踏み出すべき一歩が分からず僕の右足が行方不明。

ジーニーに散々言われたネジルっちは「世界中のネジが幸せでありますように……」とぼやく。基本はネジ狂いなので本当に最初からそれを願ってたのかは怪しいけど。なんかあれだな『スーパー戦隊最強バトル!』の圭一郎を思い出した。「願いは自分の力で叶えるものだ」って言われてさ。


流れ星回で「いもチンたらふく食べたい!」と願ったら次話がいもチンプリンスの話になったみたいに、スゴスゴの願い通り今回はミュージカル回です。
元ネタはもちろん当時話題だった『ラ・ラ・ランド』。ヘボット終わった後にテレビ放送されたのを見たんだけど、結構面白かった。ラストはよくビターエンドって言われてるけどいやーあれはテーマ的にきちんと順当なハッピーエンドと表現した方が僕はしっくりくるなぁ。詳しい感想は既に書いたのでこちら(夢への寄り道と現実回帰『ラ・ラ・ランド』 感想)をどうぞ。ヘボットの話もちゃんと(?)したし。

スゴスゴの鏡像がマカロニになってめっちゃ負のオーラまとってたのが死ぬほど気になるんだけど、驚くほどさらっと流されてるので触れるか触れまいか迷ったよね。素直に受け取れば、何事もイインダヨと受け入れてるスゴ様にも(むしろだからこそよりどす黒く)抑圧された無意識があるんだよって意味になる。時たま表面化した例を挙げると、ペケットを無視したこととか、前回屁のくささにキレて「生かしておかない」とまで言ったこととか。
これまでの感想において彼(意味的には十分、代名詞Xeに相当させられると思う)には性に奔放なイメージばかり付けているけれど、何故そうなってしまったかに目を向けると……うん。自分を傷付けるためにやってることかもしれない訳で、そう捉えると尻叩かれるのもめっちゃ自傷だし腑に落ちてしまう。ヤミヤミ深過ぎ……。

 

すっぱ抜きの記事、よぉーく目を凝らすと読めるようになってるので、分かる範囲で書き起こしてみました。訂正やここの?読めたよって方がいたら教えてください。

????が遅めの昼食を取ろうとデスクの引き出しを開けた時だった、足音は愛妻家で毎日の弁当を楽しみにしていたものを、その時間を邪魔するかのように電話が鳴り響いたのだ。「スゴスゴインダーネジが刺さってくれたのに負けたのでムシャクシャしている」相手は目についた??の番号に連絡して来た只のクレーマーだった。待望の弁当の箱
から適当に話を流そうと聞いていた?者だが、耳に聞こえてきた言葉に声を失った。(次ページへ)
「イイ、イイと優しい言葉をかけながらその実まとときボキャバトルで勝ってないじゃないか!」そういえば、スゴスゴインダーネジがとうじょうしてから、ヘボットたちはボキャバトルでとうだったか。?者は電話をそこそこに愛妻弁当を食べ切ってから腰を上げて考え始めた。そもそも、スゴスゴインダーネジの登場はここ最近のことであり、それほど多くのボキャバト
ない、もっと  いのはネジ   二王子である  
がこちらも   覚したネジ   が??する   
バトルだろう  一王子チギル  ギールとペケ  
とのネジかけ  ?するために  スゴインダー  
ジは造られた  う噂もある。  このバトル   
た?者が?   ?によると、  スゴインダー  
の??は??  であった。   ?者は驚愕の  
に突き当た   その勝負で   ンボでヘボッ  
では無かった  はエトボキ   たちと行っ   」

おおよその内容から分かるのは「スゴスゴを使ったのに負けた」というクレーマー(おそらくポリドロ回のペケチギ)と愛妻弁当に気を取られる記者の話で、多分エトコンボにすら負けたorエトボキャと力を合わせないとヘボコンボ以上出せないみたいな話をしてるものと思われる。何気にペケチギのネジかけを??するためにスゴスゴインダーネジは造られたのでは、という噂についても言及されていて、これは本編内の情報だけでは分からなかったことだ。自分の生まれた意味というのは、自由を奪う。だからこそ自由を愛する彼は、ペケットを嫌ったのかもしれない。

 

「例えノーマルネジでも、光る鳴る押せるの三拍子揃ったすごいネジであることには変わりないし、みんなも褒められて救われてただろう」との擁護も虚しく、みんなにガッカリされてしまう(だからチギルは厳しいのかも)。
人間の認識とは不思議なもので、本当は無意味な体裁に意味を錯視する。暑いなら暑い、寒いなら寒いでいいじゃないと僕は思うのだけれど、何故だか「何度なのか」を気にする人がいる。それで「こんなに暑いのに〜度?」「〜度か、道理で寒い訳だ」などと気分を左右される。
"病気"というラベルもそのひとつで、特にうつ病をはじめとして「自分は病気なのかもしれない」と不安を抱く人がいる。自分のしんどさというのは医師に病名を付けられるかどうかというのとは関係なく、あるはずだ。それなのに、例えば自分は何も困っていなかったのに、他人からなにかの勘違いで「病気では?」と言われたことで、本当に思い悩んでしまうようなことがある。
「イインダヨ」という言葉をかけられたからと言って、何か現実が変わる訳ではない。パンツは濡れたままだしケッタはパンクしたままだし、職を失った事実もまったくそのままだ。"スゴスゴ"という名前だからといってスゴイとも限らない(すごすごと書けばむしろネガティブ)。これらの言葉からみなが得た希望やイメージもまた、そういった幻想の類である。"言霊"の力……とも言えるかな。だからこそ、「実はノーマルネジだった」というつまらない言葉遊びひとつで瓦解してしまう。
ガッカリされたくないのなら、僕は絶対にハードルを下げてしまう。すごいやつだと思われ(てガッカリされ)たくないので、時々わざととぼけたことを言ってみたりする。普段からそうやってミスをしていれば、たまに本気でうっかりしても「仕方ないなぁお前は」と笑ってもらえる。そうやってずっと生きてきたし、だから必要以上に自分のことをよく見せることに対してはむしろ嫌悪感を覚える。化粧とかおしゃれとか、そういうのがダメ。背伸びをせず、常にありのまま、或いはそれ以下の自分を見せていないと、不安で仕方ない。偽善でも外面を取り繕う方がいいのか、露悪的に生きる方がいいのか……果たしてどっちが本当にいいのかは分からないけど。

 

で、スゴ様スネて家出したってよ。
前回今回と、ちょうど僕も家出してた時期に放送されてたのよね。公園で本読んでたら親子が仲睦まじくしてるのが目に入って悲しくなって、たまたまお金持ってたから電車で県を3つほど跨いで生みの母さんに会いに行った。僕は会えたら、そのまま燃料切れてもいいかなと思ってた(正確にはその後のことはよく考えてなかった)んだけど、母さんに言われるがままなんとなく泊めてもらうことになって、2週間ほど居候した。正直、めちゃくちゃ幸せだったな。今の家族とは必要なこと以外はほとんど会話しないんだけど、あっちにいるときはそんなことなくて、テレビ見ながらなんでもないこと話して、笑って……親戚の家で見てた「家族っぽい」感じがあった。僕の人生のクライマックスあそこだと思うのでもう何を目標に生きていいやら。
流れ着いた島にはシュレッダーにかけられたはずの没キャラ達と、長老のネジラーニャとヘボラーニャが。ダメだ、てじなーにゃしか思い付かん。ボキャテリーナ姫に関してはどこで聞いたかも思い出せない"エカテリーナ"という単語が語感的に元ネタなのではないかと思うのだけど、調べてもロシアのお姫様ということくらいしか出てこない。宮殿はロココ調だとか。

 

……書きかけでもイインダヨ〜。

 

 

ヘボット!感想一覧

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ヘボット! 33話「ハミガキしようぜ 牛肉、ミソッパ!」 感想

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ヘボット! 35話「インスマ浜の呼び声」 感想

ヘボット! 33話「ハミガキしようぜ 牛肉、ミソッパ!」 感想

めみ子印のソフトクリーム、大好評発売中! チンしておいしい牛肉汁コロッケも! 前回何気に握手会を開くほど人気のある有名人であることが明かされためみ子。おそらくヘボット同様に『宇宙恋愛めみ子』もネジが島で放送されてるものと思われる。僕も是非ともお目見えしたい、だってサラマンダーよりずっとはやいの「そこはめみ子だろ! 引っ込め!」。
小さい頃は父の宗教団体が経営してる食事どころでよく飯を食ってたんだけど(思想関係ないので味はうまい)、そこで頼む定番メニューにソフトクリームがあって、つくるところを間近で見れるし頼めば自分でもやらせてもらえた。カップアイスみたいなのをセットして、星型の絞り口からうにょ〜っと出す。六芒星のスゴスゴインダーネジとアスタリスクのヘボヘボネジの話は、31話「インネジクタス」 感想をチェケラ。(ソフトクリームを見て排泄物を連想するような)汚ぇ人間は滅びろ! でも単純な話として、半固形のものを上から垂らしていくという作り方が同じなんだから似るのは当然っちゃ当然よね。蛇が巻く塒(とぐろ)は上からじゃなくて下から上へ巻き上げていくものだけど。

トイレが普及した今となってはあのようなかたちをしていることはほぼないが、人は未だにキャッチーなその形を象徴的に使う。他にも「家の絵を描いて」と言われたら、多くの人は三角の屋根に煙突が立ち、窓かドアのひとつ付いたものを書くだろう。だが、そもそも伝統的に、日本家屋には煙突など滅多にありはしないし、人口が増えた近年ではマンションなどという無機質な豆腐建築であることも多い。自分が思い浮かべているものを人に伝えるとき、必要となるのは必ずしも再現性ではなく、単純化された記号的な表現だったりするのだ。僕は病院でよく絵しりとりをするんだけど、やってると特にそれを実感する。変わり種だと、イルカを描きたかったけどうまくいかなかったので、海の中に豚がいる絵を書いたこともあった(イルカは漢字で海豚と書くことから)。ちゃんと通じたので結果オーライ、かきくけコッコー。さっさと済ませろさしすせそ。ブタ肉「キュイッキュイッ」

うましお味だけじゃなく、辛さの反対甘いものを食べてもボキボキモンモンになっちゃうチギル氏(ただし辛党は酒好きを意味します)。ぼくちんは一時期袋入りのチョコレートを常に口に含んでたことがあったくらい根っからの甘党。部屋のゴミ箱がその包みだけで一杯になるくらい、とにかくずっと食べ続けてた。それでもやっぱり太りはしなかったのが僕の不思議なところで御座候。「きっとこの世は不平等なものね」チョコなのに天丼かよ! メロンが食べたくて売春した子がいるんだってさ。『愛と幻想のファシズム』では明言されてなかったけど、多分そういう訳でゼロの彼女はフルーツと呼ばれてるんだろうね。この時を逃しては、あるいは永遠に! 誰かに呼ばれた気が……行ってみよ。突撃ロック!
そんなこんなでむひばになりまひた、まる。

 

『こぶとり爺さん』よろしく顔が腫れてしまうネジルとチギル。あの話で爺さんの踊りを見てコブをとってくれたのは、多く"鬼"とされている。作中では触れられてないが、鬼とは基本地獄の番人である。その語源は姿が見えないことを意味する"おぬ"。本来は存在しないはずの(かつ幽霊みたいな)没キャラだった夕子さんがゴッネジ界に行ったのはそういう関係かもしれない。
僕、歯磨きめっちゃ苦手なんですよね……。小さい頃、継母がめっちゃ潔癖(?)な人で、家で磨く時はいつも赤くなる歯垢検査薬を塗られて、それが綺麗に落ちるまで何時間も何時間も磨かされたのが嫌で嫌で。それだけでもやなのに、時間がないと「仕上げはお母さん」てな感じで歯ブラシが喉にささるくらいの勢いで無茶苦茶に磨かれたのも結構記憶に残ってる。吐きそうになるのよ毎回。そんな訳で、マジで歯磨きは大嫌い。でも最近、ポケモンスマイルという神アプリが出まして、前と比べたらちょっとだけやるようになった。んだけど、本当に"ここ最近"はやってないな。全知全能の神に不可能をつきつけるほどの歯磨き嫌い。
ヘボちゃんは虫歯にすらときめきを覚えるらしい。もうなんか全体的に「人間っていいな」みたいな感覚なんだろうね。ヘボット達が"初めて"を経験するというのは、脚本陣の中でも共有されてたテーマではあるらしい。でもあの曲も僕的にはあんまし好きじゃなくて、だって「飯は抜かれる」「子供の帰りを待ってない」「あったかい布団で眠れない」ことがある僕はじゃあ人間じゃないのかと、子供ながらに不愉快でしたね。ランサーが死んだ。

カスリ姫「でもって、」歯医者さんも苦手。そもそも好きになる要素がないんだけど(『四畳半神話大系』ではなんだかポジティブに捉えられてたが)、抜歯するときだったか局所麻酔を打たれたんだけど、なんか気持ち悪くなって嘔吐してしまったのだ。おえっぷ、せめて係長になりたかった……。看護師さん(って呼ぶのか?)が処理してくれたんだけど、そんなことさせといて通い続けられる面の皮は持ち合わせていなかった。口に手つっこませてるだけでも申し訳ないのに。向こうは平気なのかもしれないけど、僕の気持ち的に無理だった。
それ以降4,5年くらい行ってなかったんだけど、激痛が走り始めてから大後悔時代に突入して、泣く泣く行った。脈に合わせてドクンドクンと耐え難い痛みが襲ってくる。僕としては治療的なことはもうしたくなかったので、100歩譲って全身麻酔で意識ないうちに全部やってもらうことにした。2泊3日の入院で親知らずも合わせて8本抜いて、酷かった奥歯のとこに抜いた親知らずを移植してもらった。まだ麻酔で意識がふわふわしてる時に、地味に人生初座薬をうたれた気がする。そういうことやらせるのが申し訳なくて歯医者行きたくなかったのに、なんという本末転倒。人様に迷惑かけるくらいならくたばれミルヒ。ちなみにこのミルヒってのは音楽の偉い人でもイーディス長官でもなくて牛乳って意味だそうです。milchとmilk、どっちが先なのか知らないけど偉い違いだよな。分からなくもないが、ラプソディ・イン・ブルー

 

デンタウロスがなまはげの有名なセリフ(悪い子はいねが〜)を言ってたけど、これってつまり彼もまた"鬼"だということなんだろうか。牛頭馬頭ってやつ。この玉子焼きは注文してねぇ! 使ってるペンチも場所も完全に地獄のそれ。呉多島という姓はみなさん既にご指摘の通り、ギリシャ神話でミノタウロスが出てくるクレタ島から。正直僕はそんなの知らなかったんだけど、でもせめて沽券を保つために話をそらすと島自体は知ってて、自己言及のパラドックスの例としてよく出てくるやつだよね。「すべてのクレタ人は嘘つきだ」と言ったクレタ人エピメニデスの話。ダメだダメだ、フォローになってねぇ。ついでにチビタでも検索してみたら「死にゆく街」ってのがひっかかってヒエッとなった。歯医者なのはなんでだろ、乳歯/永久歯(ウシ)? でも丑からの連想でそこにはいかなそうなので、一旦反芻を経由して……ってところだろうか。
チリョー「チリョー」髪の毛がナグリみたいにコブシになってるでコブシ。家で出てくるナシの魅力には誰も勝てないではんぺん。おでこに当てればユーレイレイ
マスクが外れて口元が見えたことで、あのソフトクリーム屋と同一人物であることが発覚。わざと虫歯にしてた疑いをかけられるが、未必の故意とは言えやってることはただソフトクリームを配布しただけなので、別にあそこまでやられるほど悪いことはしてないんだけどな(笑) 本当のお医者さんは医療倫理の4原則、無危害と善行の原則によって、わざと病気にするなんてことは勿論してはいけないことになってます。ソフトクリーム食べさせるくらいはするかも知らんが。
ゲキドラ同様にさっそく派生キャラが登場、ミソタウロスとマメタで牛肉。タイトル的にもむしろこっちがメインなのではないかと錯覚するけど、チビタウロスの可愛さが異常なので影ウス同盟加入なんてことにはならなそうでミルヒ。ゲラッパ! 僕はJB世代ですね、『えいごであそぼ』の話。ケボとモッチの頃までずっと見てたけどね。オートンも知ってるよ。ちょうどこのエピソードが放送された頃は生みの母さんの家に遊びに行ってた時期で、種違いの妹と初対面して色々遊んでたのだ、UNOとか。彼女はめっちゃ現代っ子で、常にYouTube見てた。DXヘボット持ってったら結構喜んでくれて嬉しかったな、また遊びたい。

 

なんとデンタウロスはモゲドリル星人に操られていたのだった。ゴッドネジは宇宙から降ってきたのでその時乗ってきたとか?
新しい朝が来たので星人を倒すためにサンダーバード……何号でもないのよねあのドリルメカ。最近知った。というか1号と3号被ってね? 幼き僕がドリル3号だと勘違いしてたのも無理ないでしょ、まさかロケット2つあるとは思わんやん。特急の方のサンダーバードはなんとも言えん顔しとるヘボな。
おそらくウジウジネジの虫歯模様が若干フラクタル構造(リアス式海岸とか)に見えることから、無限ループする一行。2D or not 2D。
色々あってボキャバトル。話、飛ばし、すぎじゃね? こぶとり爺さんじゃなくて鬼の方が踊る、新しいタイプの派生話ペケ、マンデイ。社員旅行が終わったのでコブも取れて一件落着。
我々もまた巨人の奥歯の虫歯かもしれない……そんなような話をコロナウイルスについてしたっけな。小さいからって絶滅させようとしてると今度は僕らが巨人に絶滅させられてしまうかも。

単一階層内で起こった不可思議な記憶の混濁、リスポーン組の失われた記憶、ボキャ美の正体、そしてライブラリ。特異点(パラドックス)をデリートしていくことは秩序を守ることに繋がるんじゃないかと思ってたけど、そうするとフィーネが目覚めちゃうとなるとまた捉え方も変わってくる気がする。
俺達にはいくらでも備える時間があると思っていたが、ここまでか「たっくん、寝る時間よ!」終わらせる者、睡魔……させるかよ!
寝る時間の話して終わらせる流れそろそろ飽きたペケ。とんだてんどんまんヘボ。だから言ったじゃないですかぁドンデンドンデン。

 

 

ヘボット!感想一覧

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ヘボット! 32話「ユカイYOUかい怪盗かい!?」 感想

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ヘボット! 34話「流さネジられて」 感想

ヘボット! 32話「ユカイYOUかい怪盗かい!?」 感想

ヨーデルヨーデル出てくるばってん、ジョ ボーン!
僕の通ってる施設では毎日ラジオ体操をやるのだけど、若い人は恥ずかしがって中途半端にやることが多い。僕はデフォルトで頭のネジが緩んでるので、全然躊躇がないですね。
29話の感想で「偶数話では次元ネジを緩めているのではないか」という話をしたが、めちゃめちゃ緩めてる。俯瞰してみると、(年の締めたる)14話同様に話自体は一本筋でかなり見やすい方なのだけど。
ヘボットのラジオ体操と言えば13話でも流れてて、「手を前から回して、足に絡めましょう。はい。1、2、5、300〜」という内容だった。カニみたいなポーズになるのかな? 私の重みを返してください。「あースベスベマンジュウ、スベスベマンジュウはァいかがっすか〜」おひとつくださいな、おいくら?「へぇ、16文です」ひぃふぅみぃ……ウォッチ! いま何時だい?「そうねだいたいね〜」は?


霧のロンドン、へーボー街。「ロンドンってイギリスよ」うるさい! お好み焼きにはご飯じゃ! ここのサックス? のBGMお洒落でいいよね、それでいてなんか間の抜けた感じもあるし。
シャーロック・ホームズ』シリーズは小学生時代に確か全巻読んだのだけど、流石に内容はもうほとんど覚えてない。でも無意識はしっかり覚えて僕の血肉となっているのだと思う、教養は付けといた方がいい。
相棒兼語り部のジョン・H・ワトソンだが、そういえばミドルネームが何なのか聞いたことがないなと思って調べてみたところ、(モリアーティの名前と同じ)ジェームズの変化"ヘイミッシュ"とする説が有力だとか。ムキー! JがYと読まれる(ジーザス→イエス, Jaeger→イェーガー)のはよく見るけど、Hとごっちゃになる例はあんまし知らないな。なんとか出てきたのは、仮面ライダーブレイドに出てくる喫茶店「ハカランダ/JACARANDA」とその元となった木。それにしてもJamesとHamishて、ほぼ原形留めてないやん、そりゃニホンもジャパンになる訳だ(それに関して言えば日本/ジッポンからなのでそう遠くはないのだが)。

世間を騒がす快盗……ならぬ怪盗ポリドロヘボ、彼が盗むのは要らない(≒ヘボい)ものだけ。中学2年の卒業アルバムってナニ? 僕は小4と高2で転校したんだけど、 すると前の学校のは入手できないからちょっと寂しいよなぁ。こっちが見れないだけで、アルバムには写真として載ってたりするのだろうか。なんかそれはちょっと恥ずかしい気もするな。別れの手紙に「電話してこいよ」って書いてあったから5年くらい経ってから不意に思い立ってかけてみたらすごく気まずいことになったので、良い子は真似しないように。僕が衝動で生きてるのはもうそういう生物なので仕方ない。引っ越したらどうせすぐ忘れるんだから、軽い気持ちで関係続けよう的なこと言っちゃ駄目よ。

ポリドロケンの交番で、突然生えてきたペケチギと一緒に取り調べ。証拠となるのは、目撃者による写真と似顔絵。そこに映るのはなんと……マカロニとトゥル子!? しかも誰も疑義を唱えない、目ん玉腐ってるヘボ。もしここに本当はポリドロヘボが写ってたのだとしたら、ポリドロケンが怪しまれないことには微妙に違和感が生じる。確かにどちらも正面だけを見た場合は色を除けばほとんど似てる部分はないのだけど、彼が戌のボキャボットであってヘボットと合体するであろうことを念頭に置いて見ると、胴体がネジであると一瞬で見抜いたネジルは特に気付いても良さそうにも思える。とすると、あくまで彼らが見ているのはマカロニとトゥル子で、彼らの脳が認識する際に「どう見てもヘボット」に置き換えられている……? そこまで難しく考えない(なんとなくヘボットっぽいで済ませてる)場合、我々視聴者が見ているパシャパシャットが撮った映像だけが改竄されていることになる。何のために……と考えると、ネタバレ防止だろうか。密室のところで初めて姿が明かされるという流れにするため。ヘボットもポリドロケンもいる中で予告状を届けたのもデータを改鼠したのも、ポリドロヘボと手を組んでたハッカネズミ。こやつも多分非周回組なんだけど、そう思うとめちゃくちゃ不思議な立ち位置だな。かなりメタな立場でありながら、周回の外側までは感知してない。便利そうだし、ヴィーテの配下だった頃はさぞかしこき使われていたんだろうなぁ。

 

てな訳で衝撃(?)の登場、ポリドロヘボ! チャラブレッド同様に玩具がないので、今回初めてじっくり観察してみたところ、モノクルに当たる部分が手錠にも見えるようになってることに気付いた、めっちゃ芸コマ。そのネジ魂の穴に挿すパーツは、普段は胴体の下に付いて足を構成してるのね。エトネジセット版はギミックがばっさりオミットされてるので、本来てっぺんにあるはずの穴がない。道理で足がない訳だ。
声優は『宇宙兄弟』の理事長をやってた青山譲さん。14話でネジルが犬のような嗅覚を発揮していたときの「説明しよう!」で出てきてましたね。えー、人という字はね、人と人とが支え合ってできている訳ではありましぇん! 僕のあげた花束を簡単に捨てないで。なんの話かって? ここには読む空気がないんでね。無限大な頭ん中をぶちまけて、夢見る素晴らしき世界で踊りましょう。たつみーたつみー、だだだ! プロポーズから出産までが早くなーい? どうでもいいけどうちの叔母、アンジェラ・アキさんにちょっと似てる。ちなみに宇宙兄弟べるぜバブもニチアサ繋がりです、チャンネル違うけど。
ダブルモチーフの片割れとは言え、ヘボットのエトには猫がいるんですよね。ミョンミョンミョン、にゃんにゃんにゃん………。飼い猫と戯れてるせいなのか、びっくりした時にいつも「にゃあ」に類する声を上げてしまう僕。男が言っても可愛くもなんともないので治したい癖なんだけど、完全に無意識の領分なのでどうにもできずにいる。

無意識といえば、ジキルハイド〜! な二重人格。ここまで極端ではなくても、人は何かしらを抑圧して氷山のごとく見えない部分がたくさんあるもの。自分の認めたくないところ、僕で言えば性的なこととかが当てはまるかな。体や心が揺さぶられて自分の思い通りにならなくなるあの感覚が非常に不愉快なので、去勢したい。ヘボットは基本お下品なアニメなのでついついこゆこと話すのに躊躇がなくなってしまうね。
コソコソットの"中身"を抑圧する段ボールを盗んで行ったのもこの辺が関係してるのかな。別人格はそうやって、強く抑圧されたものが抑えきれなくなって表出するものだから。たまにはガス抜きしないと分裂しちゃうかも、マイティブラザーズXX!

 

いもチン製造機を奪うために立ちはだかるペケチギコンビ。そして急に出ましたコロコロネジ。黒いトキトキネジと言い白いスタスタネジと言い、彼は特別なネジを集める使命でも負ってるのかね。
ヘボットも一応メディアミックスのひとつとして、コロコロで漫画版が連載してたらしいのよね。しかも作者はあの小ガエル先生。『ド根性小学生ボン・ビー太』バリバリ世代なんですよ、すげー懐かしい。でも悲しいかな、ずっと探してるのに未だに単行本をお見かけしたことがない。というかもしかして出てない? なんでやねんねんねん……。

四角いドロと三角のケンが、互いを受け入れ融合することで、丸に変化。合計で八角になる訳なので(なんつーガバ理論。普通に数えたら12角形です)、8は∞……弥(や/あまね)、すなわち八方位→全方位なので、丸になるのは頷けるかも。ちなみに次元ネジも八角形。
プラスもマイナスもネジはネジ……○△□は禅に関連する概念でもあるらしい。エース・オカは玩具開発を一任されてるっぽいけど、たった一人でどこまでつくりこんだんだろう……さすが大企業バンダイのチーフ。教養がすごい。
僕も夢の中でちょっくら無意識と対話してきますわ。

 

 

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ヘボット! 31話「インネジクタス」 感想

人を踏み台にするのは、良くないですよね。使い捨ての道具のように利用し、尊厳を踏みにじる。先日最終回を迎えたゼロワンでは、例えモノが相手でも要らなくなったからと言ってポイ捨てするようなことは褒められたことではないという、付喪神的な思想が如実に描かれた。
今回のタイトルとなっているインネジクタスの元ネタは『インビクタス/Invictus』だそうで、意味は「決して屈しない」だ。主役であるヘボットを引き立てるために、つまり負けるためにつくられたCPUキャラクター達が自分の存在意義に関して声を上げるというのが、本エピソードの主題と目される。


10連をセンターに入れてスイッチ……何か勇気が出ないときは、行為の意味を意識しないようにするといいよ。シンジくんや戦争中の兵士みたいに、とにかく何も考えず言われたことをこなすことに集中するとか、日常的なとこだとネットショッピングやクレジットカード決済だと買い物してる実感が薄くて、ついついお金を使いすぎてしまうとか。これらも本来あるはずの「購入に必要な勇気」が実感と共に軽減されてしまうが故の現象ですね。僕は基本的にゲームに課金はしないかなぁ。時間を費やすだけでも赤字なのにお金まで出す余裕はない。
……ちょと待てちょと待てお兄さん、スカイフィッシュってなんですの? みゃー。なんでも「カメラ越しにしか存在を確認できない生物」だとか。仮面ライダーアギトの敵アンノウンは「カメラに映らない」という特性があったけど、その真逆。正体としてはただの残像なので実在はしないんだけど、こういう表現をするとなんだかロマンがあるよね。『ヘボット!』はパシャパシャットが撮影したものなので、映り込むのはさもありなん。どう見てもトビウオだけど。「なんで居る!?」それは飛雄。

3DS用の無料ダウンロードソフト「ヘボヘボ!ヘボットーナメント!」の世界からやってきたロボキャボットたち(とDr.ネジリー?)。マント羽織ってる姿がボロボロネジの主を思わせるのはロボとかけてる……と言うほど似てないか。どっちかって言うと卿の回想に出てきたブタ肉かな。
このゲームをやらないと解放できないヘボットのセリフがあるらしいので一時期やってたんだけど、ハードを弟に借りないといけないのもあってあんまり長くは続かなかった。ゲーム通信モードはどうやって認識してるのかかなり謎なんだよな。モールス信号? ちなみに、ダウンロードさえすればまだプレイできます。さっき確認したので間違いない。

 

1話で出てきた500年後のネジルがDr.ネジリーと名を変えて再登場。自分とヘボットを合体させたマンドラといい、アーケードゲームの基盤をコレクションしてたことといい、意外とネジルは元々メカに強いのかな? "ロボキャボット"って頭痛が痛い的な感覚に襲われるけど、ロボットにボキャを挟み込んだだけと捉えれば別に重複してはないのか。どこにあったかヤミヤミネジで恨みを力に変え、ゲームの中から実体化。初・幻のネジ。ノーマルネジでありながらおそらく世界にひとつだけ……か2,3個くらいしかないと思われる。ちなみに放送後発売された実物には他のネジと違ってコードがないので、これだけセットになってるのにヘボットーナメントとは連動できないんかい! ってのがひそかな笑いどころだったりもする。

「雨のなか傘をささない自由があってもイインダヨ〜ナイチンゲェール」
毎度思うけど唐突だな本当に。でもたまにはいいよね、ずぶ濡れになるのも。僕はこのあいだ深夜に突然海に行きたくなって、何も持たず勢いに任せて家を飛び出し、近くの川沿いにとにかく下って行くということをしたのよね。結局途中で「なんで僕こんなことしてんだっけ?」と我に返って橋の下で一眠りしたんだけど、起きたら雨ざーざーで、スマホもなかったからいつごろ止むかも分かんないしそのまま帰路に付いた。手ぶらでずぶ濡れで、そのうえ疲労でふらふら歩いてたもんだから、今思えば傍からは相当変な人に見えてたことだろうが、当の本人は「なんかドラマのワンシーンみたい」とか呑気なこと思ってた。みんなもやってみると意外と楽しいよ、誰に迷惑かける訳でもないし。
ハバナイスゴ! はいまた出ました。ヘボットの中で僕が特に好きなギャグ第2位「開き直るとはまさにドアだな」。第1位は19話にあります。

ヘボネジコンビ達がゲームの中に入ったのか、はたまたネジリー達がヤミヤミネジで自分たちの世界を作中現実に展開したのかはちょっと分かんないけど、ともかくゲームスタート。
ネジ王も参加しちゃおってな感じで加速装置! と飛んでくと、石像に乗り移って顕現し更に巨大化。この描写からここはゲームの中なんじゃないかって思ったんだけど、他に矛盾するシーンあるかもしれん。
ネジリーのオペレーターは8話で印象的に出てきたサメ。『日常』ネタだろうか、サメチョコっておいしいのかな。同じくサメがモチーフの仮面ライダーアビス、彼の名の由来は"深淵"。フカとも言う。博士が好むのにはそういう理由があったんですね(そうなの?)。ところで『ジョーズ』って顎の多数形であって、サメの名前じゃないって知ってました? 僕は最近知りました。

久々に登場マカロニ西部劇パート。チーズがないなら滅却師を食べればいいじゃない。「シンイチ、つめたい」じゃなくて、宇田さんの方ね。こちらもジョー、立つんだじょー。このたった数行にいくつ漫画ネタを仕込むつもりなんだ僕は。どうやらネジリーは、はやいものがちでヤミヤミネジを手に入れろと煽って回ってるらしい。
モエカストリオやネジ王、更にはデリートされかけてから初の登場? ユーコさん。なんと出てすぐに自滅、こんな美女捕まえてユーレイだなんて失礼なとか言ってたのに……! それはさておき、21話同様に期せずしてみんなで協力プレイ。クリアしたヘボットはレビューをカキコする(死語)。


さっきからずっとヤミヤミネジあるところスゴ様ありと言った感じで暗躍し続けていた姉さん。恋は星の数ある……って、異性ならともかく恋がそんなあるのは節操のないあんただけやろ! とかいう僕も割とすぐ懐く方ですが。ところで星と言えばスゴ様のお顔はどう見ても六芒星ダビデの星としても知られ(厳密には違うが)、ユダヤ教の象徴となっている。ナチス・ドイツにおけるホロコーストの際にも利用されていたことが思い出される。「ヘボくてもイインダヨ」という全体通してのテーマは、優生思想へのアンチテーゼとしても受け取れる。
ヘボヘボネジは6方向に伸びるアスタリスク(小さな星)で、これは六芒星というよりは救急車についてるスター・オブ・ライフっぽい形状。特撮ファン的にはゴーゴーファイブのマーク。僕は当時ゼロ歳なので見たことないんだけど、ビクトリーロボは従兄弟のを触ったことがあって、中古ショップにて800円で売ってたので懐かしくて衝動買いしたなり。おそらくヘボット的には、2本線のプラス(+)と1本のマイナス(―)を足して陰陽を兼ね備えたネジ穴(*)になってるのだと思う。しかも棒が3本交わったかたちなので挿すネジも3本、ペケットはかける(✕)なのでネジも2本。よく考えられてるよなぁ。あと、アスクレピオスの杖(螺旋状に蛇が巻き付いた棒)はネジみたい。

なんて話してる間にロボキャボット軍団は、ネジに恨みを吸われたからか割とあっさり成仏(?)。ちょっとテレビに出ただけで大喜びするのめっちゃ庶民感覚でかわいい。ボク様? うんとね、小学生の頃に野球チームの一人としてと、感想文の表彰式で2回かな(誰も聞いてない)。
自称ダークメシア・オメガの波佐間ヤミ雄。元ネタはご存知『ブラック・ジャック』の間 黒男。実はこんな本名なんですね。メシアってのはキリストさんかな、ユダヤ教とも繋がるし(ユダヤ教はキリストがメシアだとは認めてないからスゴ様は妨害したとする説も)。「アルファでありオメガ」って決め台詞(そんな表現すな)言ったのはメシアじゃなくてヤハウェの方か。疾風怒濤の元気一発、ガンヴァレル! ジャキーン!
ギャグな世界をシリアスに……と勢いよく出てきたはいいものの、姉さんの活躍でエネジーが足りない。ネ人類って単語たぶん初出ですが、ネジルたちはそういう種族なの? こらそこ、失敗しそうとか言わない。空に浮かび上がるセフィロトの樹が見えないのか?
みんなの「(ヤミヤミ?)ネジが欲しい」という気持ちを受け取ったネジルはなんかすごいことに。高麗ラーイ(?)。

みんなの「(ヤミヤミ?)ネジが欲しい」という気持ちを受け取ったネジルはなんかすごいことに。高麗ラーイ(?)。
エトゥ!エトゥ!ブルータス!(山盛りエトコンボ風)
陰陽2人のネジルがぶつかった衝撃で、ネジ屋を除いて地球はバラバラに。バラババンババイバイ。

……え、終わったの? 最後に元ネタ解説してる記事貼っときますね。
ヘボット!31話「インネジクタス」の元ネタを超丁寧に解説してみる 2nd IGNITION - 購入権利配布所

 

 

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ヘボット! 30話「忘れられないの」 感想

自分の名前が勝手に使われてると怒るヘボット。僕はあんまり、(知的)財産の専有って方針には共感できないんですよねぇ。

何かとても有用なノウハウがあったとする。それを秘匿して使えば、確かに自分達だけが効率よく商品を作れて、他の企業を出し抜けるかもしれない。でもそれを公開すれば、他の同業他社が「こうしたらもっと良くなるんじゃない?」と更なるアイディアを付け足すことができるようになる。そういうアイディアの練磨はひとつの社内でもできるけど、みんなで考えた方がより速度や質が上がる可能性もある。ネットの海を長年生きてる人なら、数が多くても質が低ければゴミが量産されるだけだと思うだろう。船頭多くして船山に登るという言葉もある。でも出たアイディアを採用するかどうかは結局その会社次第なので、そこの見る目による。僕が問題としているのは、秘密にしてしまうとそのノウハウの良し悪しについて考えるというスタートラインにも立てない人が多く出ること。
目先のことだけ考えるなら確かに専有した方がいいけど、社会全体……つまり人類による"集合知"の進歩を考えるなら、情報はなるべく共有した方が良いのではないかと思うのだ。もちろん、目先の利益が手に入らなくなることで企業のモチベーションが下がり、逆に進歩が遅れる可能性も考えられるので、どっちが正しいって話ではないのだけど。

物語の解釈については、概ね僕の意見の方に理があるように思う。僕はあんまり好きじゃない表現なんだけど、俗に言う"考察"した内容というのは、自分の中に留めて満足するよりも、大体の人は発信することで他者から認められることに喜びを感じる人が多いのではないか。そうやって情報が共有されることで、そのアイディアを踏まえてもう一歩踏み込んだ議論が始まる。
僕がなんで考察って言葉を好きじゃないかというと、なんか字面が仰々しいからと、であるにも関わらずかなり乱用されて大したことない発見にも使われてることに対する気持ち悪さが原因。なーんかどうしても冷めた目で見ちゃうのよね。みんなが使ってて意味を伝えるのに便利な言葉には違いないので、僕もたまに使うけど。

はい。ここまでおよそ1000字の文章中で、僕は何回ヘボと言ったでしょう。
答えはなんと0回。これで本当にヘボットの感想かよ……いつものことだけど、脱線話が多過ぎてもはやなんのテキストなのか分からんヘボ。認識できる範囲を(ry
数えてみましたが、ヘボネジの台詞においては24回(ヘボ21,ヘボット3)、裏でヘボヘボ言ってるのが23回。"ヘボット"に含まれるヘボを抜いて合計すると、44回ですね。答えはいかに。

 

 

チギルにダメ出しされたおかけで(?)絶好調なのか、前回のナイスマヨネーズ! に続いてめっちゃ出てくるゲキアツドラゴン。油分を落とせって言われてたのにマヨネーズ、しかも揚がってるいもチンまで付けて……と思ったけど、スゴ様が生み出したのがカロリーハーフでない証拠は別にないな。農林水産省の定義によると、厳密には油分を一定以下に落とすと"マヨネーズ"という名前には該当しなくなるらしい(だから商品名はあくまでキューピーハーフ)のだけれど、人間はデフォルトで頭のネジがいくらか緩んでるので、ぶっちゃけどっちもマヨネーズだよな。よってマヨネーズと呼ばれてるからと言ってハーフでないことの証拠にはなりません。こんな回りくどい説明をしてまでゲキドラがチギルのアドバイス守ってることにする必要があったのかは謎だが、知識も増えたので良しとしよう。

僕は出前とか取ったことないので分からないけど、いくら客が洗ってくれて見た目は綺麗でも、その店の基準に沿った洗い方をしてる保証はどこにもないので、結局洗い直さなくてはならないはず。逆にそうでないのならちょっと正気を疑う。それを二度手間だと嫌う人もいるかもしれないし、効率ではなくマナーの問題として推奨する人もいるかもしれない。どっちがいいのかは分からないけど、僕はかるく水ですすぐくらいはしたくなるかな……。料金を払わないことに関しては論外だけども、3ヶ月に渡ってちゃんと頼まれたら持ってきてるゲキドラも真面目ね。同じヴィーテ配下のよしみなのか、或いは彼女からの指示で仕方なくやってるのか。そもそも周回の記憶がない場合(チャラブレ以降)、果たしてまだヴィーテの配下として機能してるのか? 彼女を目撃しただけでユーコさんは危うくデリートされそうになった訳だし、記憶がないのにわざわざ接触して特異点を増やすのは彼女(とフィーネ)の本意ではないかもしれない。その分、周回組の負担は増えて忙しくなってそうだけど(28話)。ゲキドラとしてははっきりとは記憶がないまま、何でか分からないけど良くしてあげたくなるみたいなそういう感覚なのかな、ひょっとするとヘボネジコンビに対しても。

それはいいとして、玄関においてあった器は3つなのに対して食べる人はリーマンズにキルマンを加えた5人。内訳を考えると、キルマンがそれぞれ一人前で、リーマンズが3人でひとつをシェアというのが一番しっくりくる(まさか居候とはいえ目の前で食べといて2人はおあずけなんてことはなかろう)が、お前らいいやつかよ……あ、でも金払ってないなら別にそうでもないな。社会人としてなってないグチ。しかも普通に5等分して小皿に取り分けた可能性もあるわ。
どうでもいいけど僕も片付けできない人。特に自分のためにはできない。ゴミもどうせ捨てに行くなら両手で持てるマックスまで溜めた方が効率的じゃん? 食器とかも、使った後にはすぐ洗わない。どうせ洗うなら、使う前にしっかり洗った方が一番綺麗な状態で使えそうじゃない? まぁどれも面倒くさいのを正当化するための方便ですけどね。

 

ヘボネジコンビほかにとっても求められるスゴスゴインダーネジ。
登場の仕方や見た目からして、明らかに男性器を意識しているんだけど、本人は「あるべきもの(スイッチン)があるべきところにない!」とか言われたりレディを自称してみたりと女性的なニュアンスも感じさせる不思議な存在。

フロイトによるとエディプスコンプレックスに類するものは女性(女児)にもあって、曰く「あるはずのものがないということは自分は"劣っている"のだ」と感じるのだそう。フェミニストの方に聞かせたら「それはフロイト自身が女性を劣ったものとして見下している証拠だ」とか言われそうよね。関係する話として、小学生のころ仲の良かったクラスメイト2人に「女子って本当にないの?」と聞いたことがあるんだけど(馬鹿にするような意図は誓ってなかったです)、その時2人とも「小さいけど"ある"」と言ってたのが印象に残ってる。母さんはその頃にはもういなかったのもあって、そこからしばらくそうなんだと思ってた。

その経験を元にフロイトの話を一旦信じるとして、少なくとも日本語圏においては「女性器を意味する言葉が一般的でない」というのが大きな要因のひとつではないかと思う。しかも男性器を指す言葉や隠語は溢れてるのに、ってのが重要。そりゃあ「あるはずのものがない」というコンプレックスも生まれようというもの。ゼロの発見が遅れたように「ないけどある」という概念は子供が感覚的に理解するにはいささか難解かもしれないが、それでも今よりはいくらかマシになるのではないかと予想している。逆になんで女性器だけやけに「口に出すのが憚られる度」が高いんだろね。昔から不思議。

でもこう書くと、なんだか神秘的な話にも聞こえるな。モーセ十戒に「神の名をみだりに唱えてはならない」という項があるのは有名な話だろう。「Oh my god」がしばしばgoshやgoodnessなどに換言されるというあれ。こういう話も敏感な方からすると不愉快なものかもしれない。「母親もただの人間なのだから神話的で非現実的な"無償の愛"をはじめとする幻想を吹聴するのはやめろ」というような話。言いたいことは分かるけど、個人的にはあまり賛成はできない。
そういう幻想が多くの人間の中で共有できる程度には、ただの人間も神性を帯びたものになれる(そういう心象を抱かせるに至る)ということであって、それってすごい人間讃歌じゃない? 文意がきちんと伝わってれば分かるだろうけど、人に対して「神になれ」と言うのを肯定する意図はもちろんありません。ただ「結果的に神と同一視されるくらい人間って素晴らしい存在になり得る(得た)」というのは、明るい話題なのではないか。

 

話をスゴスゴに戻すと、かぐや姫よろしく「月の石を」と無理難題を突きつけるも、あっさりスカラビに持ってこられちゃう。エトボキャのことは知らない?
一説によると、かぐや姫は極楽浄土たる月から贖罪、それも姦淫の罪を償うために島流しにあったのだそう。めっちゃ失楽園やん。姉さんの節操のなさはひょっとするとここに由来しているのかも。「おしりを叩く」という行為は寛容とは対極な、有名な折檻,体罰のひとつ。それをされ続けるというのが、何でもホイホイ受け入れてしまう上に見境なく挿す、業深き彼/彼女に与えられた十字架なのだろうか。ボキャバトル時に出てきた"神の手"は……?

そんなスゴスゴに何故か飛ばされ、認めてもらえないペケット。この「イインダヨ〜」の時のチギルの指が、1回目は4から(3を飛ばして)2に変わり、2回目は3本、3回目はまた4本立てている。僕には全然意味分かんない(ムキー!)んだけど誰か分かります?
理由としてありそうなのは、思い付く限りだと……ダメ出しキャラで天敵だから(チギルは?)、ひとつ前の使者(玩具)だから対抗心を燃やしている、前回3回挿したヘボットと比べて1回しか挿れてくれなかったことを根に持っている(でもそれならバトルの際ペケよりゴロの方が良かったのでは)……くらい。うーむ謎だ。

所有権をかけてボキャバトル。なんだけど、スゴスゴインダーネジのネジボイスは意味深だよね。これまでも大概(既存の)ギャグの体をなしていなかったけど、これに至ってはもはや自分が笑ってるだけだからね。もらい笑いって確かにあるけど、それを果たしてギャグと認めて良いのかどうか。
またモチーフの話をすると、スゴスゴの見た目はよくテンガっていうものに似てると言われてるよね。セルフプレジャーなんて表現があるけど、「自分が笑う」というのは通ずる部分があるような。語源を調べてみると"典雅"だそうで、イメージに沿わずなんとかぐわしい響き。
「気持ち良かった、それでイインダヨ」とか言ってもう色々アウトなんだけど、でも真面目に考えるとなかなか深い言葉でもある。
僕らが感じる快/不快ってなかなか不合理なことも多くて、例えば「ある人の顔が生理的に無理」とか、清く正しくはない人間だから思っちゃうこともある訳よ、口や態度に出すかはまた別として。栄養豊富な野菜を「おいしくない」と嫌ったりとか、逆に痩せたほうが健康にいいと分かってても不摂生な食事を好んでしまったりということもある。ゼロワンの最終回にて、滅が感情のことを「俺(の理性)を邪魔する訳の分からないもの」と言っていたけど、とても肯綮にあたる表現だと思う。
ムラキの精神崩壊の時に言ったように、何事も「それに何の意味があるの?」と問い続けていくと、最後に辿り着くのは虚無しかない。そうやって懐疑的にならずただ目の前にある感覚に正直に生きていれば、きっと幸せなことだろう。何故かは分からんがお前は嫌い、野菜も食べない、マヨネーズはかける……。
理性的に考えていくと結局虚無に辿り着くのなら、何もないより色彩豊かな生を選ぶ方がいい。どうせ阿呆なら踊らにゃ損ってなもんだ。


ゲキドラはリーマンズの声がした気がしてやって来たが、なんでか見えない。腹立つタツノリ助かるラスカル、よろりんこ菊地凛子
アバンの正解は43回。って、1回足りないやんけ。スゴがペケットを無視したり、ゲキドラがリーマンズを見落としたりしたことと繋がってるっぽいけど、イマイチ分からん。
"デリート"されるとそうなるのかな。元々は前回でユーコさんが消されてネジルが「思い出せないけどなんか悲しい気がする」ってなる予定だったらしいので、その名残だろうか。公式の正解発表を疑う心を養うっペケ。
無秩序をもたらすスゴスゴにご立腹なのか、次元ネジ(フィーネ?)が起動。オールディスは一人で抑え込むつもりなのかな、どうやって?
謎は残るけど今日も時間ギリギリなのでもう投稿するぜよ。無理やり終わってもイインダヨ〜。

 

 

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ヘボット! 29話「イインダヨ〜、スゴスゴイインダヨ〜」 感想

毎朝時間をかけて髪の毛をセットしているチギル。誰とのなのかは分からないが、そういう"契り"を交わしたのだと言う。この程度のことはもはや新たな発見という訳でもあるまいし、別に当たり前のこととして流してもいいんだけど、自分にとっての自明が他人にとってもそうだとは限らない。ひょっとするとここで初めて気付く人もいるかもしれない。「こんな大発見しましたどうですか!」ってドヤって既出だったらそりゃ恥ずかしいけど、でも面白いアイディアが広まるのはとてもいいことだと思うので、その為なら自分が多少恥をかくくらいは安いものなのかなと思う。ということなので、僕は基本「そんなの見てれば誰でも分かるでしょ」みたいなこともわざわざ口に出すことがあります。ご承知置きを。

契ると千切るの関連性についても思い当たるものがあって、古く計数や取引に使われていた"符木"というもの。当初は数をかぞえる際に小石が使われていた。これはまだ抽象概念としての"かず"がなかった頃の話で、例えば飼ってる牛の数を比べたいとき、今でこそ「俺15頭」「こっちは20頭」の一言で済むが、当時は牛そのものを玉入れのように1匹ずつ対応させて比べるしかなく、その代案として手軽な小石が使われたのだ。数えたいものと一対一対応させながら石を積んでいき、頭数を比べたいなら例えば数えずとも山の大きさで比べることもできたろうし、頑張れば持ち歩くこともできたかもしれない。ラテン語で小石を意味する単語が現在の計算(Calculate)の由来となっていたりもする。
だがこの方法では数えた結果を長く保つことが難しい。石などそこら中に落ちているから混じってしまう危険もあるし、大きさによっては風で飛んでしまうかもしれない。これは指も同様で、ずっと折り曲げておくのは不便極まりない。そこで生み出された方法が、木の板に線上の傷を付けるというもの。これなら持ち歩きにも便利だ。イメージとしては……例は悪いがリスカ痕みたいな感じだと思ってもらえばいい。
そしてこの手法は、他者と取引をするにもうまく使えた。木版を真ん中で割れば、割れ目と線がぴったりハマる木版のペアができる。すると、手形として利用できる。15頭の牛を売買する契約を結んだとき、木版で15を数えて割り互いに持っておけば、後から受け渡しする際に勘合することができた。代理人に受け取らせることも可能になったことだろう。
"契"という字は圭っぽい形に刀と大が組み合わさっているが、この圭のような部分はまさにいま話題に上げている木版(割符)のことを表している。横にある刀は線を付けるためのものだろうか。大は順当に考えれば人間だ。
以上のことから、"チギル"には単なる同音異義語では片付けられない繋がりがある。

 

明かされたようで明かされてないジル国王の策。疑問点としては、まず何の目をごまかすためなのかと、"仕組んだ"とは具体的にどういうことなのか。前者についてはやはりフィーネ(終わらせるもの)だろうか。後者も普通に考えれば、チギルという子をもうけてナグリと共にこれまで存在を秘していたこととなる。
両者の仮説を立てた上で、それらがどう関係してくるのかという新たな疑問が生まれる。ここについて考えるには、OP後の次元院について言及する必要がある。

まず確認しなければならないのは、次元院でモニターよく表示されている、マンドラ曰く"ネジれたこの世界の図"。これには大別して、螺旋方向が時計回りなもの(15,23,29話)と反時計回りなもの(12,22話)の2種類があるのだ。右ねじの法則というのがある通り、ネジは通常右回り=時計回りで締まる。右手でサムズアップ/ダウンすると、それぞれ親指が進行方向,残り4指が回転方向を示す。現状を見ている感じ、次元ネジに対して奇数話で締めて偶数話で緩めるというスタンスを取っているようにも見える(ヘボット,ペケット,スゴスゴ,ナグリの登場話は全て奇数回)のだが、そもそも螺旋の矢印は常に上、つまりネジが抜ける方向を指しているのよね。一応12話だけ下向きにも見えるんだけど、螺旋のてっぺんで下を指すと言うのはあまりにも不自然なので、これは3次元で映し出されている螺旋を斜め上から見ているが故のことだと捉えて良いだろう。セリフ的にも「だからシメール派は反対しているのに」とあったので、緩めているはず。

次元ネジを緩めるとどうなるかというのは14話の感想で軽く触れたが、ここではもう少し違う視点から見てみたいと思う。"12話"でシメール派が不満を垂れていたということに注目すると、ひとつの仮説を立てることができる。次元ネジ(心のネジ)を締めると世界がきつく≒シリアスになり、尺もギュッと縮まって1クールのアニメになるのではないか。ユルメル主義は50話と時間を長く取った上で、色んな寄り道をしながら少しずつヘボットをレベルアップしていけば良いと考えているのに対して、余計なものは削ぎ落とし、必要なイベントだけをこなしていって最短でレベルアップさせるのが最善だとするのがシメール派なのではないか。どちらもヘボットのレベルをカンストさせることでアレ=フィーネ(おそらく最終回)を防ぐという目的は同じなのだが、そのやり方で対立している。
メタ的に言えば、話数が増えれば増えるほど設定に矛盾(ミス)が生まれる余地は多くなるが、その代わりバリエーションが豊かになる。その葛藤構造をヘボットはアニメの内側に取り込み、次元院というかたちで再現しているのかもしれない。最終回を回避したいのに話数を減らそうとする一見矛盾して見えるシメール派の理はここにあって、次元ネジを緩めれば緩めるほど設定は無茶苦茶になっていき、予想だにしていなかったこと(唐突な投げ込みとか)が起こるようになるので、彼らはそれを危惧しているのだと思う。
予測通りに事は進むが時間に余裕がないシメール派と、時間の余裕はあるが予測不可能な事態に直面し得るユルメル主義。これがヘボットの根幹にあって、現状はフィーネを、そしてどっちが正しいかの結論を先延ばしにする意味でも、なぁなぁのままにユルメル主義が優勢になっている。もし奇数回で締めて偶数回で緩めているのだとしたら、多分3歩進んで2歩下がる的な感じで、少しずつ緩めているのかな。

そういうあれこれを踏まえて、ようやく話を元に戻せる。どうしてチギルとナグリの存在がフィーネをごまかすことになるのか。ここまでくればなんとなく想像はつく。まさかの兄弟だとかいなかった母親が帰ってくるとか、そういうイベントが起こってすぐ終わるというのは基本不合理なことで、一通りそれらについて掘り下げ終わるまでは猶予ができる(ペケットで言う販促期間みたいなもの)。もちろん例外はあって、ラスボスなんかは終わり際に登場するものだし、仮面ライダーなんかは終盤で新フォームを出すのがトレンドだったりするのだが。スゴスゴインダーネジに関しては、そのラスボス(終わらせるもの)なのではないかと疑われて危険視されていたのだと思われる。
で、ジルの策の背骨は「隠していたこと」。兄弟も母親も、もし1話から登場していたのなら単に"そういうもの"として受け入れられて終わりなところを、いないものとして扱って後から「いたの!?」という驚きを伴うイベントとして消化することで、フィーネを抑える為に利用したということなのだろう。
次元ネジについてここまで理解してないとほとんどセリフの真意が分からないようになってるのがにくいね。

 

 

スーパー・モエカストリオがおはぎ扱いされてることは華麗にスルーして、赤フンから(ネジ王の後ろの王宮から?)出てきたスゴスゴインダーネジによって、現階層に現れるネジキール卿とマンドライバー。
「もう行ったり来たりしなくていい」とのことだが、一体どういう意味なのだろう。まず、そもそも彼らはなんの為に階層を超えていたのかが分からないと話が進まない。「話進めなくてもイインダヨ〜」ちょ、そんなつれないこと言わないでくださいよスゴ姉さん。段取り無視虫は抜け落ちた鼻毛からワープしてくるって、シメール派のハナクルーと何か関係あるんですか?「どっちだってイインダヨ〜」えぇ……。
卿は23話での話を聞いている感じ、相棒の黒ヘボットと再会すること(その為にネジを集めること)が目的かに思えたが、今回は1話アバンでの行動について「ネジれの根っこ(次元ネジ)をネジ切ろうとしていた」との説明があり、更にはマンドラに「単純だなぁ」と呆れられていることから、大目的は2人とも同じであることが分かる。両人ともこのアニメの登場人物であることには変わりないので、フィーネを回避したいってとこが共通してることに違和感はないのだが……? 卿はアンチネジ軍として「次元ネジなんて必要ない」と主張しているのだろうけど、次元ネジの何たるかを知ってたら、それが世界そのものの消滅を引き起こしかねないことはなんとなく想像できるのでは? シメール派のようなその意見の理というものが見えてこない。あるとすれば、本当に心の底から世界を呪い絶望し、全て無に帰そうとしている可能性くらいなんだけど、それは果たして「単純」なのかと考えるとしっくりこない。「世界のネジれをネジ切る旅」というのは、言い方が違うだけで「ネジれを正す旅」を意味してるように感じるし。
ひとつの参考として彼の服装に目を向けてみると、カブトムシみたいな装甲に丸い装飾がいくつも付いている。僕これのことずっとナット(雌ねじ)だと思ってたんだけど、よくよく見ると穴が六角になってるのよね。つまり、どちらかと言えばレンチやスパナの一種なのかもしれない。だとするとマンドライバーと似たもの同士なのも頷ける。ドライバーに関してはジル国王にもあしらわれてるのだけど、どういう意味があるのかはイマイチ分からん。ネジを"対象"としてどうこうするものなので、世界(ネジ)の外側に位置しているということなのかな。ジルはどっちかと言えば内側の人な気がするけど。

マンドライバーの方は、16話の時点で(純正)ヘボットを失ったらしい。喧嘩してネジルの心がヘボットから離れたら確かにタイムパラドックスが起きてネジ魂はなくなるかと思ったけれど、同化するほど愛はあったはず……ヘボット側が逃げたことで同様のパラドックスが起きた? いや、というか純正ヘボットは普通にゴッネジ界にいる訳なので、ネジ魂だけを、つくったか別のヘボットタイプから奪ったかした即席ボロボロ純正ボデーに移し替えて、空になった本体をマンドラに返したのかもしれない。というかマンドラよりもゼロに近いネジキール卿(ネ人造人間でないとすると近い≒ネ人造人間なら遠い)の記憶に純正ヘボットが出てくるのは何気に順序がおかしいのでは。あくまで地獄で対峙する"良いヘボット"というロールは元々存在していて、たまたま今の周回ではそこにマンドラの相棒だったヘボットが収まっているというだけなのかな。同じことをするなら別にパチボットでも構わないと。更に気になるのは卿の記憶にはペケットがいないので、黒ヘボットはきちんと試験を受けたのかということ。あのボキャバトルは、ヘボットが「ペケットを身代わりにして試験を受けてなかった」から起こったものであって、しかもヘボットの代わりにペケットがバトルするという話なので、だいぶ筋書きが変わってしまう。繰り返す度に差が開いていく……。ボキャ美といいボキャメンテの夕子といい、どっちもサートゥルヌスが深く関係してるのも気になる。やっぱ彼女だけは他の上位者とも一線を隠す存在な気がする。先代(初代?)のネジ王っぽいし、ゴッドネジを落としてネジが島を生み出した、言わば創世の神みたいな立ち位置なのかもしれない。あくまでネジが島の伝承における、って話だけどね。
キルマン(ネジキール卿とマンドライバーね)ともに、自分の兄の話は(無茶苦茶とはいえ)するのに、ペケットポジションの話は一切しないのね。彼は今周回にしかいない存在らしいから当然といえば当然なんだけど。僕は勝手に、12話のおもらし回はある種の実験みたいなもので、あれのデータを元にペケットはつくられたのではないかと思ってるんだけど、だとすると以前の周回ではどういうエピソードになってたんだろう。普通にもらいもじシンドロームの話だけ消えて、単なるモエルの闇落ち回だったのかな。
そもそもの話、ヘボットの世界に「放送されてないが事実としてある過去」なんてものがあるのか自体、怪しいところではあるんだけど。放送されてる現階層の今周回から逆算してつくられた、世界五分前仮説的なものだとするなら、あんまり真面目に考え過ぎるのは良くない。因果を操る次元ネジも緩んでる訳だし、パラドックスはあって当たり前くらいに思わないと。

 

長々と話してきましたけど、完全に忘れてた。今回はスゴ姉さんの回でした。ぶっちゃけやってること意味分かんなくて、自ら呼び出したキルマンコンビを吹き飛ばして、エネルギーを切らしている。
黒いトキトキネジをチギルが預かってるのと同様に、まだその時ではないとロココットが回収に来たのは、レベルの上げすぎも良くないということかな、最終回を呼び起こすフラグのひとつっぽいし。でもカンストさえすれば止められるんだから上げりゃいいようにも思うので保留。

デリートされるネ人造人間10号と、それを目撃するユーコさん。
電王的に捉えるなら、特異点というのは「この歴史にない記憶をもつている人」となる訳で、例えばキルマンコンビなんかはまさにそう。それこそ仮面ライダー的に、特異点というパラドックス(ネジれ)を消して回れるのは同じ特異点(世界の歪みを認知してる人)しかいないみたいな話だとすれば、なんとなくイメージは合う。本当にネジれを正すなら最後には自分自身を消さなくてはいけなくて、ヴィーテ(フィーネ)的には不必要になったらデリートすればいい使い捨ての存在。おそらくフィーネの目的のひとつは「綺麗に終わらせること」だと思うので、パラドックスはなるべく消したいんだろうね。
スゴ様の言い分としては、記憶が時間なのだから存在を消さずとも記憶だけ消せばイインダヨと。いや、自然と消えるって話にも聞こえるが。

文量的にはもう十分なので、スゴ様の話とかは次回に回しましょう。グッナイ。

 

ヘボット!感想一覧

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