第19話「爆発!絵を書く心!」
・ヘリポートがHじゃなくてRなのが気になって調べてみたら、レスキューのRだそう。
高いところから下にいる人間(マコト)を助けてあげるというのは、今のアランの心情に沿っているかも。
・デミアプロジェクトのデミアとは、ギリシャ語で"人々"だそう。元のニュアンスを知らないのであれだけど、人々の意識を接続してひとつの共同体にする計画の名前として違和感はない。
・キュビが丸いもの好きなのは、別に彼に限ったことじゃなくて眼魔世界の住人だから神聖なものである球状が好きってことの延長線なのか。気付かなかった。
・ディケイドの感想でキュビの名前を出してたけど、実際この2人は似ているな。写実的ではなく自らの心象を映し出す写真と絵。
ただ世界のすべてを自分色に染めていく(≒世界征服)という意味で、やってることは悪めなんだけども。
・ゴーストもセイバーも、ライダーには必ず頭にツノがあるけど、どういう意図なんだろう。
逆に、パーカーゴーストの黒い素体に描かれたマークにはツノがなかったりもする。
・アランは空に感動して、イゴールも恐らく知的好奇心があるであろうことから別に感情がない訳じゃないはずなのに、他人の感情に対してはかなり疎くて抑圧的な不思議。
そういう他人の中に心を見出す能力は、やっぱ色んな人と関わっていくうちに形成されていくものだから、限られたメンバーしかいないコミュニティで暮らしてる彼らはその辺が発達してないのだろうか。
……っていうか、アランも弥生時代から生きてるのか? なんとなく、眼魔世界に移住してからできた子供なのかなって思ってたけど。
絶対的な友情
・「友達など極めて非合理的で不安定な関係……完璧なる世界には不必要だ」
「絶対に違う!」
ここ面白いな。イゴールの言い分も分かるけど、友達という関係を不安定にしているのは"イゴールが友情を信じていないから"であって、タケルが断言するように友情は絶対に破れないとお互いに信じきれるのなら、それはもはや本当に不安定ではない絶対的なものになる。
第20話「炸裂!炎の友情!」
絵を描く、その心
・美しい物を描きたいって、どういう感情なんだろう。自分が何かを創造してそれを見て欲しいと言うならば分かるが、まぁ似ても似つかないとはいえキュビにとってはあぁいう風に見えていて、それを模写しているのだと思われる。
眼魔は幽霊みたいなもんなので、人間と比べると肉体の目に縛られることなく、素直に"心の目"で物事を捉えられるのかな、と。
絵に描き写すことで美しい物を増やしたいのか、それとも模写することで所有欲を満たしているのか。でも前回は割と簡単に破り捨てていたし、やはり描くという行為自体が目的なのかもしれない。うーん謎。
・ジャベルはパーカーなしであれだけ強かったのに、イゴールのスペリオルがイマイチ強く見えないのは、勿論タケル側の戦力が底上げされてることもあるけれど、彼が戦闘訓練を受けたわけではない科学者だからなのか。
・タケルはなんで避けなかったんだ? ダメージで動けない訳でもないし、仮にマコトが撃たないと信じていたのだとしても、撃たれたのなら避けないと自分の命がまた消えてしまう。あ、幽霊だから透けるのか? んなことないよな。もうちょっと違和感ない演出にできなかったものか。
殺される不完全な親
・マコトが目を覚ますのは、アラン自身が洗脳に疑念を懐き始めていたからと解釈した方が通りがいい。
仮面ライダーってそういうことが多いイメージ。強大な敵をライダーが更なる力でねじ伏せるというよりは、敵の方になんらかの綻びや迷いがあって、そこから崩れていくパターン。
そもそも親殺しというテーマ自体がそういうニュアンスを持ってて、悪の組織ショッカーが手違いで正義の仮面ライダーを生んでしまったりとか、神様は知恵の実を食べて欲しくないならどっか遠くに置いとくとか蛇をどうにかするとか人間を完全に洗脳しておくとかすればよかったのに、そうしなかった。
不完全な親から生まれたからこそ、親に歯向かい殺す自由を得られたというのが、根本に流れている思想なのだと思う。
キュビが目を覚ますのも、当時はご都合だと思ってたけどマコトかアラン、或いは両方がタケルを撃つことを心の底では躊躇していたからこそ、少し弱めになっていたのかもしれない。
・あ、そっか。炎のブーストに対する液体のネクロムって対立になってて、そこで水には電気で倒すと。操られてたマコトにも見せ場がちゃんと与えられてていいな。
・マコト/スペクターは体があるからアカリたちにも不知火無しで普通に見えてるんだと思ってたけど、そうでもないらしい……謎。
・敵がいち家族というのは、こうして並んでるのを見るとすごくWっぽい。
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