やんまの目安箱

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ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

劇場版 仮面ライダーゴースト 100の眼魂とゴースト運命の瞬間 感想

 

・ダークネクロム3人衆は、赤青黄と3色揃ってるかつ敵なのもあって"鬼"っぽいニュアンスが強いかも。
アルゴスはともかくとして、彼らは一体何者なんだろうね。他にも眼魔はいたから、別に彼らだけが特別眼魂島にいるって訳じゃなくて、イーディスはそれなりの数の民をここに送ってたんだろうけど。
素体が英雄ゴーストのものと同じだから、パーカーチェンジしちゃうともはやネクロムの面影は完全に消えてしまう。一応ベルトとプロトメガウルオウダーが付いてるけど、フェイスもゴースト同様の仮面を被るのでパッと見ではほぼ判別できない。

・しかし、ダークネクロムにすぐやられるしいいように使われるしでやけにみんな小物になってるけど、やはり英雄ゴーストというのは本人の魂ではないのかもしれない。音楽家たちが氣志團メンバーになってるとか意味分からなすぎるから、あくまで生まれ変わりとか、魂の質が似ている人を代理にしてるとか、そういう設定なのかな。人は死んだら終わりだけど、その人の魂(精神性)は受け継がれて永遠に不滅なものとなるって話だし。

・もしかしてと思ったけど、アルゴスの話を聞く感じやはり英雄の村が平和でみんな幸せそうなのは、みんなゴーストであるが故に肉体に縛られず、全てが思った通りになるからしがらみがないのかもしれない。様々な時代や国の人たちが仲良くしているのも、思っていることが物理的な音声としての言語を介す必要なしに、謂わばテレパシーで直接伝えられるからこそ、みんな分かり合えて平和なのかもしれない。
だからこそ、肉体を持っていて根本的な理解まではできないアランや御成たちは、いくら英雄と言えども不気味な異物に見えたんだろう。
みんなが楽しそうにしている姿を見てタケルは「これが本来の人間の姿なのかも」とまで言っていたけど、ゴーストになることは是としない……。ちなみに直後にユルセンが何かを言って仙人に叱られてるんだけど、大事そうなセリフなのに1ミリも聞こえないので誰か分かる人いたら教えて下さい……。

ご飯を食べたい

・あー……なるほど? ゴーストが何故そこまで食事にこだわるのかイマイチ理解できてなかったんだけど、魂(ここでは"精神"とは別ものとする)が不滅であり永遠に不変の存在なのだと仮定したら、肉体とは常に変化し不安定でいつか消えるものだと対置することができる。
その意味で、他を取り込んで自分の血肉とし、肉体を変化させる……つまり代謝を行うために必要な"食事"を、本編42話で言われていた「人は変われる」というようなニュアンスでの変化や可能性の象徴として肯定するかたちになるのか。

・確かに、タケルが切ない気持ちになるのはゴーストが不便だからじゃなくて「みんなと一緒じゃない」という部分が大きいんだろうから、アルゴスの言うことにも一理はある。
だからこそみんなと同じ人間に戻りたいタケルと、その反転として全員自分と同じゴーストにしてしまえば解決というアルゴスなのか。

・イーディスお前さぁ……アルゴスには全てを話した上で協力してもらうつもりだったのに裏切られたから、タケルには真意を隠したまま手伝ってもらうことにしたとかそういう流れかと思ったら、全く同じ轍踏んでるじゃん。今回はたまたまタケルが聖人だったから許してくれただけで。
アルゴスが離反する理由もなんだか分かるようで分からんし、どういうことなの? 「確かにイーディスには彼なりの目的があったけど、それはそれとしてアルゴスが生き返ることもできるはず」ってことが伝わればいいだけの話なのに。勘違いが起こるのも個として生きてるから、グレートアイのように集合体になってしまってないからこそのことだよねってことで済ませればいいんだろうか。

・でもマコトと大悟の確執もそうか。マコトが一方的に突っかかって、大悟も罪の意識から弁明できなくて、それでどんどん勘違いが深まるけど、ちゃんと話すことさえできればすぐに分かり合える。意識的に繋げてるなら、そういうことなのかな。
ゼロスペクターが3本ツノなのはよく分かんないや。ゼロゴーストはゴーストと同じ1本ツノのはずなんだけどな。

・エクストリーマーのモチーフである孔雀について調べてたら、そのままアルゴスという名前の100の目を持つ巨人について書いてあってびっくりした。明言されてないモチーフって、普段はここまであからさまに分かることって少なくて、いつも頭をひとひねりふたひねりくらいしないと分かんないから。まぁそれは僕の知識不足とか察しの悪さによるものかもしれないけど。百々目鬼くらいしか知らなかったから、調べても全然ハマらないなぁと思ってたのよね。
そういえばストロンガーに百目タイタンってのがいたけど、あれのモチーフも彼か。
ただ、だからといってそれを倒すタケルにヘルメスの要素があるようには思えなかったし、その巨人をモチーフにしてるからどういうテーマがあるとかまではにわか知識じゃ分からなかったので、そこはまたいつか考える。

最終決戦

・ゴースト化が半分起こってるからこそ、アカリたちも人を超えた存在、霊体としてタケルに力を貸すことができるというのは、なんか理屈じゃなく感動した。これまでなんだかんだで無力感を覚えていたんだろうから、やっとそれが報われたというか、タケルもタケルで死んでしまうかもしれないけど、最後の最後でゴーストになるという感覚を仲間に理解してもらえて、精神的に独りじゃなくなってから消えられるというのは。
マコトとアランも、自分たちが普段体張ってというか命をかけて戦ってるからこそ、最悪自分を犠牲にしてでもみんなを助けたいというタケルの決意を察して、それを無駄にしないよう帰ろうと促すのもなんか良かった。

 

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