やんまの目安箱

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ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

仮面ライダーゴースト 第13,14話「豪快!自由な男!/絶景!地球の夜明け!」 感想

第13話「豪快!自由な男!」

・「タケルは思いを継いで頑張ってる。それに比べて俺は……」
マコトはこれまでずっとカノンのために戦ってきた訳で、戦う理由が本人の中にない。対してタケルは生き返るという目的を内側に持ちながらも、ゲストのお悩み相談や龍の意志を継いだりと他人本位で動くことが多い。確かに、これからのマコトが何のために戦うのかは見ものかも。当面は、恩返しのためだろうけど。

・西園寺は眼魔とモノを合体させる技術を提供していたらしい。統一された眼魔アサルト/コマンドに個別具体的な個性や特徴を与えるのが枯れの役目だったということか。
なるほどと思う反面、服を着るという行為を幽霊が憑依することに見立てているんだから、精神体である眼魔が服で、モノが体の方が構図的にはスッキリするような気もする。

・英雄眼魂が今になって喋ったり憑依したりするようになったのは、そろそろ英雄たちも眼魂生活に体が慣れてきたということなのか、それともグレートアイに接触したことで根本の性質が少し変化したのか。

・タケルとカノン、どっちの命も諦められないという問題に対するアンサーが「龍を犠牲にする」なの、なんか納得行くようで行かない。
眼魂を集めれば救えるかも、というのは仙人のハッタリなのか、それとも本当にまだ完全消滅はしてないのか。
……ただ「99日で眼魂を集めれば、お前と龍の魂を救えるかもしれん」って変な話だけどな。それができたならタケルとカノンも無理に選ばなくてよかったじゃんってなるので。

・これまでは眼魔側も英雄眼魂を狙っていたので、仙人はそこの作戦情報から次に出会える英雄を知っているのではないかと前に話したけど、今回のリョウマ眼魂は眼魔全く関係ないのに分かってることから、また別のルートがあるらしい。

・アカリは年末に負った足の怪我を引きずっているため、御成におぶわれるばかりか「お餅食べたから重い」などと言われているらしい。そもそもあの怪我って、別に眼魔やスペクター襲われて……みたいな劇的な流れじゃなくて、モノリスの発動で吹っ飛ばされたときにさらっと痛めただけで、しかも直後にタケルがカノンを生き返らせたシーンや、タケルが消滅するシーンなどでは、ショックで痛みを忘れてるのかちょいちょい普通に立っている。
そんな律儀に描写しなくても、大した怪我じゃなかったということにすればいい話のような気もするが、命がテーマな以上はそこを軽視はできないということなのかね。眼魔なんかは体が故障したら乗り換えればいいんだろうけど、不便でもそうしないで懸命に生きることを、脇役なりに描こうとしている……のかもしれない。

・これまで基本はゲートをつくるために動いていたのに、今回プラネット眼魔が人間の魂を集めているのは、もしかするとグンダリという兵器のひとつが無駄になったからなのかな。ゲートだけできても侵攻するための兵力がないと意味ないから、それを補填するために生命エネルギーを集めてるのかも。

薩長同盟、やってやるぜ!と乗り気なタケル殿、なんか変だよな。その後の「(でかい夢とか言うから何かと思ったら)なんで俺が親子喧嘩の仲裁なんか……」に繋がってるんだろうけど、どっちにしろここまで悪し様に愚痴るのもなかなかタケルっぽくない。
今回16話まで一気に見たけど、ここのタケルが消えかかる描写には一切触れられてなかった。理由は分からないけど存在が危うくなっているから、キャラもブレかけているんだろうか。……まぁ御成も「キモい」って言ったりしてたから、年明けのタイミングで全体的にちょっと雰囲気変えようとしてるだけな気もするけど。

・これまで以上に脈絡なく登場して道具というか戦うための力として扱われるゴエモン眼魂。ビリー・ザ・キッドの時と同じ感じというか、アウトローのネタはロビンフッドでもうやっちゃったから描きようがないのかね。
お題目としては英雄の心を繋ぐ編だけど、必ずしも全部が全部そうではなくてその時々の都合でいろんな描き方をしますよという提示なのかな。

御成とアカリの役目

・御成たちは毎回、危険をおかしてまで戦場に来ては不知火を撒く。ジェネシスでは「そうしないとドライブライダーには眼魔が見えないから」という意味があって戦闘のサポートとして成立してるんだけど、ゴーストは元から見えるのであまり役には立ってない。
と思ってたけど、そうでもないかも。こないだ読んだ『ボールルームへようこそ』というダンスの漫画に、尊敬する選手が主人公に対して「見てるぞ」と声をかけることで、モチベーションをあげるというシーンがあった。一人で練習するのと大勢に見られている状態で披露するのでは、気の持ちようが全然違う。見られてるから、負けられない。
ゴエモン魂の見得を切るアクションも、戦う上ではあまりやる必要がないかもしれないけど、見てる人を不安にさせないという意味においては、むしろ楽しませる戦い方というのは合理的かも。

 

第14話「絶景!地球の夜明け!」

ごはんを食べたい

・人の体に入ったリョウマが、鍋を食っている。一応これも、アンクのアイスキャンディみたいに眼魂になった人間がご飯を食べられないという逆説的な悲しみの描写なのかなと思うものの、食えちゃってるからなんとも。タケルには慕ってくれる仲間がそれなりの人数いるんだから、相談すればたまに体貸すくらいはしてくれそうじゃん。そもそもオレ眼魂には憑依という機能がついてないのかな。

・親子喧嘩の仲裁にこれほど消極的なのは、「せっかくお互い生きてるのにつまらない意地の張り合いで仲良くしないなんて……」みたいな気持ちがあるからかもしれない。
事情を聞いたことで他人事とは思えなくなったというのも説得力がある。例えば自分が死ぬことで、悲しみのあまりまだ生きてる御成やアカリがバラバラになってしまったらと考えると、それは死んだ人もきっと望まないと伝えたくなるのは自然な気持ちだろう。
・ただ、逆に言えば長正は何故それを言わなかったのかという疑問はある。別にこれはタケルじゃなきゃ言えないことではないし、序盤の「二人は過去に喧嘩でもしたのかな」というミスリードのせいで「いつまでも昔のことにこだわって……」と言ってるので、長正が前を向いて夢を叶えようとしてるのは、別に兄の果たせなかった無念を晴らすためでもなんでもなく、薩之進と違って死んだことを大して気にしてないからに見える
薩之進の方も、些細なことで喧嘩したのが原因で後悔しているのに、今また長正を相手に邪険にしているのは理屈で言えば頭が悪い。長正だって、明日死ぬかもしれないんだから。
ひょっとすると、兄とは死の前日まで喧嘩してしまったのに長正にだけ優しくするのは不公平だから、例え後悔しようとも自分は厳しい態度を貫いて筋を通す必要があると思っていたのかもしれないけど。

・タケルの夢を守りたい宣言、これまた脈絡を感じづらいなぁ。『555』8話の巧は「お前が今何も知らずに襲おうとした女にも、生活があって夢がある」と伝える意図があったけど、プラネット眼魔は薩長コンビを襲ってた訳じゃないし(危うく被害に遭いそうにはなってたけど)、倒れてた多くの人のことはタケル殿知らないじゃん。一応申し訳程度に、モブ社員の心覗いてたけどさ。
おかしいことを言ってる訳じゃないんだけど、普通のドラマならそれがすっと入ってくるようにもっと分かりやすく要素を配置するところなので、自分の方でフォローしてあげないと何言ってるのか分かりにくい。
・翻って、同時変身したときマコト兄ちゃんはゴーストの癖に大人しいからそれはそれで変だった。いつも(っていうのは後半の話だけど)文脈無視して言いたいこと言いがちなのに、タケルの見せ場だから、あとまだ決め台詞がないから気を遣って静かにしてるのがウケる。眼魔に対して「俺達にかぎつけられるとは甘かったな、詰めが」とか言ってたら爆笑したけどな。

・生身でも強いアラン様。流石、貴族は特別な義体使ってるんだろうか。

・タケルが偉人を呼び捨てにするのは、知らない子がリョウマサン眼魂だと誤解しないようにって配慮もあるのか。さかなクンさんとかリヴァイアサンとか、敬称って案外ややこしいもんな。
・闘魂ブーストはこれまで通り半袖だけど、炎タイプなので冬でも寒くなさそう。パーカーがロングコートになってるのも、登場時期が冬だからなのかね。
サングラスラッシャーの必殺技がシャインにフラッシュなので、受容体の目玉(見る)だったのが炎という光源(見られる)になってるのも面白い。トウサン(sun)魂でもあったのかな。メガマブシー♪ メガマブシー♪

適当なスタッフ

・前にゴーストのフェイスデザインはモノが多いって話したけど、リョウマは龍でゴエモン隈取りは実質人の顔だし、こいつらは例外的に生き物なのよね。強化されるごとに生き返っていくというのは有名な噂だから、一歩生に近付いた証拠で生き物なのかなとも思ったが、ヒミコは勾玉なので違うらしい。
ちなみに公式読本においてその噂(骨→火葬→霊柩車→死装束)は偶然だと否定されてるんだけども、発言者である関戸さんという方は適当な発言ばっかしてらっしゃるので、僕は全く信用してないです。
「どうしてグレイトフル魂って名前になったのかは忘れましたが、グレイトなやつってことだったのかな?」→いや、普通に考えて英雄に感謝じゃないのかよ
「1号と同じベルトを使う2号が序盤から登場するのはスペクターが初」→ナイト,バロンがいる
「闘魂ブーストのようにパワーアップが(初期,中間,最強の3段階と比べて)1回多いのは久しぶり」→ジンバーとデッドヒートで3年連続ですけど
「3号ライダーはドライブのチェイサーが久しぶり」→白い魔法使いやメイジは確かに3号とは言いにくいけど、鎧武は龍玄にしろ斬月にしろいないってことはないでしょ
スタッフのインタビュー読んでてこんなにイライラすることはなかなかないので、すごく印象に残ってる。スタッフの証言は基本信憑性が高いものとして読むんだから、適当なこと言ってんなよ。編集者も世に出す前に事実確認しろって。"公式"の冠つけてる意味全くないじゃん。
こういうのがあるから「脚本の人そこまで考えてないと思うよ」なんて抜かすバカがつけあがるんだよ。全スタッフの努力に対する信用を、こんなつまんないことで落とさないでくれ。

 

ゴースト感想一覧

前話

仮面ライダーゴースト 第12話「壮絶!男の覚悟!」 感想

次話

仮面ライダーゴースト 第15,16話「苦悩!頑固な脱出王!/完璧!白い仮面ライダー!」感想