やんまの目安箱

やんまの目安箱

ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

仮面ライダー電王 29,30,31,32,33,34,35,36話「ラッキー・ホラー・ショー/奥さん花火どう?/愛(アイ)・ニード・侑(ユウ)/終電カード・ゼロ!/タイムトラブラー・コハナ/時の間(はざま)のピアニスト/悲劇の復活カード・ゼロ/憑かず、離れず、電車斬り!」 感想

キャラクター

 野上良太郎
・「何かを犠牲にするのが正しい方法だとは思えない」
"否定"したね。でもやっぱり結論としては侑斗のことを忘れないっていう存在肯定に辿り着く。多分、後述する理屈で行けば良太郎の過去改変による"犠牲者"とも言うべきものは、おそらく存在しない(あの世界線特異点とゲスト本人たちの中にのみ存在するので、その結果仮に誰かの運命が変わろうと観測者がおらず存在しない)ので、これでいいのかな。現在を否定してる(変えてる)というよりは、新たな世界線を"付け足してる"だもんね。

 

 桜井侑斗
・デネブの為に変身するのは侑斗の根っこの人の良さを描きつつギャグにもなってるしで面白かった。やっぱどうせギャグやるならこういう使い方して欲しいな、僕は。
でもせっかく変身したならちゃんと戦って欲しかったな。クライマックスになれないプラットフォームを守るとかさ。
・「バーカ、カードはお守りじゃないんだ。使うときに使わなきゃ、意味がないんだよ」
と思ったら次の回、その次の回でちゃんといい使い方してくれたので満足。デネブのためにカード投げ捨てるのは予想外で、ちょっと感動してしまった。しかもこれ、カードの大切さを描く前ってのがにくい。
・「最初に言っておく、俺はかーなーり強い!」「犠牲になる気はない。俺は強くて運もあるしな」
なるほど。アルタイルフォームはそこまで強いイメージなかったけど、良太郎側の話と合わせて「精神的に強い」ってことだったのね。この辺りは龍騎の真司で描いてた、"ライダーバトルとしての戦い"は誰よりも望んでいなかったけど、"自分との戦い"は誰よりもしていたっていうのと重なるところがある。後ろで流れてるAction Zeroもやっぱりいい。

 

 尾崎と三浦
・愛理さんだけが目当てだと思ってたけど、ちゃんと良太郎側にも人並みに関心と心配の念があってちょっと見直した。

 

 ピアノの男
・オーナー「記憶がある限り、時は消えない。しかし、記憶にない時間は戻らない。イマジンが過去で暴れる度、ピアノの男のように忘れられ、こぼれ落ちてしまうものがあるんです。でも、大抵は影響はありません。ただ消えるだけです。何もかも覚えているのがいいこととは限りませんしね。……せんしね」
まだこの辺りの設定はピンときていない。少なくとも良太郎は3年前の彼を"目撃"したし、現在(2007)でもピアノを弾いている彼が目撃されている。もしあの程度の認識では修復しきれないのだとしたら……ってそうか、"誰にも認識されていない時間は修復されなくても誰も困らない"のか! それは……切ないな。
その上で浮かんでくる疑問としては、因果関係の話で、認識されなかった時間を結果として その原因が認識されている場合、またその時間が原因となる結果が認識されている場合。その繋がりに必然性があれば直接認識されていなくても確定して修復される? つまり、例えばピアノの男の親の知り合いが「彼らには子供がいる」と知っていた場合とか……いやこの例だとやっぱり実際にはいなくても問題はないな。天気みたいなみんな大して意識してないのにないと困る(意識してる人がいても場所によって違う)ものの場合は、なんとなく多くの人の無意識が補い合ってできてるのかなって思うけど。しかも天気みたいな自然現象は全部連続した因果で繋がってるから……って天気予報士がいつもどの地域も意識してるか、そうか。
えーっと、なんだ。少し整理はできたけど、結局良太郎の認識がどうなったのかはよく分からなかった。っていうか、「ピアノの男を見たことがあると思い出せる人がいる→その瞬間はピアノの男が存在する→ならば本人の記憶を使ってそれ以外の時間でも存在する」とはならないのだろうか。
また、じゃあいわゆるタイムパラドックス……というか、時間改変によるパラレルワールドについては、例えば1,2話の哲男の認識を使って「母の今際の際に間に合わなかったクリスマスとデンライナーのお陰で間に合ったクリスマスが重複して存在している」ということになるのかな、哲男の記憶ではそれらは前後関係を持って存在しているけど、歴史としては重複……いや認識がそのまま歴史なのだとしたら、やっぱりタイムマシンがある歴史とは別にメタな歴史感覚(時間旅行者一人ひとりの分だけ)があるってことなのかな。

 


設定

・てんこ盛りは気持ちが揃わないと駄目らしいけど、前にR良太郎にモモが手だけ憑依したことがあったよね。あれはクライマックスフォームの前振りのつもりかと思ってたけど、そういう訳じゃなかったのか。どう考えてもあれは揃ってないもんね。
・「ゼロノスが変身するためにはしょうがないだろ。電池がなきゃ何も動かないもんな」
じゃあ電王はなんでリスクなく変身できるんだろう。特異点だから? 侑斗は特異点じゃないから代償が必要なんだろうか。あるいは、デンライナーが新幹線なように電王の方が新しいシステムだからとか?

 


当時こそハナがコハナになったのは既定路線だと思ってたけど、今思えばヒロイン交代なんてまずないよな、と。
似たような話で、良太郎の演技についても昔は「イマジンが憑いてるんだから変わって当たり前」のように思ってたけど、佐藤健さん的にはそうではないという前提に立って改めて見ると圧巻。
"違和感を感じさせない為の努力"というのは、スルーされてしまうけど大切なことなんだな……。

 

次話

仮面ライダー電王 37,38,39,40,41,42,43,44,45,46,47,48,49話「俺、そういう顔してるだろ?/電車の中の電車王/そしてライダーもいなくなる/チェンジ・イマジン・ワールド/キャンディ・スキャンダル/思い出アップデート/サムシング・ミッシング/決意のシングルアクション/甦る空白の一日/今明かす愛と理(ことわり)/俺の最期にお前が泣いた/ウラ腹な別れ…/クライマックスは続くよどこまでも」 感想 - やんまの目安箱

トクサツガガガ 1話「トクサツジョシ」 感想

特撮界隈にて話題のドラマ『トクサツガガガ』の1話を見ました。できれば感想続けていきたい。

えー、一応見る前に風都探偵目当てで買ってあったスピリッツに載ってた話を読んで、まぁ"ノリ"がちょっと苦手だなとは感じたものの扱ってる内容(ヒーローショーのサインは誰のもの?)は割と面白かったので見ることにしたんだけど、どうやら僕はこれ苦手なタイプらしい。とはいえ、扱われたテーマについて、いつものエッセイカテゴリの記事みたいな形で語るのは楽しそうだなって(あと検索からのアクセスありそうだなって)思ったので。


さて本題だけど、僕も本作内での定義なら"特撮オタク"です。多分。"いい年して"が何歳からか微妙だけど、中高生になっても見てたら若干珍しい目で見られるイメージはある。
例えばハリー・ポッターなんかも特撮の一種じゃないのかって思ったりするけど、そういう細かいことはとりあえずここでは言いません。ただ僕が自称するときは概ね「平成ライダーが好き」と限定する。「平成に制作された仮面ライダー」じゃなくて「平成ライダー」ね。
ファンというのも少し違ってくる気がする。エグゼイドについては記事読んでもらえば分かると思うけど文句ばっか言ってるし。でも好きなところがない訳でもないので「平成ライダーが好き」に偽りはないつもり。少なくとも、嫌いだなと感じても全話見る程度には平成ライダーというブランドが好き。


スタンスとしては、「別に躍起になって隠してるつもりはないけど、進んでは言わない」くらいかな。
友人に恵まれたのか、馬鹿にされたことはこれまでない。例えば講談社の小説 仮面ライダーシリーズを読んでても、「仮面ライダーって小説もあるんだ」とか「555子供のときに見てた!」とか、そういう反応。ただ、「薦めたら見てもらえるライン」には届いた試しがない。そんな感じ。同じく周囲の環境的に"オタク"という単語からは"物知り"みたいなイメージを受けるというのも、僕がオタクを自称しないという理由のひとつでもある。

 

で、それに対して最近新たに出来つつある"オタク"のイメージとして、「独り言や心の声が多い」がある。ビルドの一海もそうだし、今作の主人公 仲村もそう。作品として描写するのに便利という都合もあろうけど、正直あぁいう人がいたら僕は距離置く。なにより人の話を聞かないのが印象悪かった。カラオケ展開もまさにそうで、オタクだからってだけで迫害されてピンチ……とかじゃなくて単に友人の話聞いてなくて自滅してるだけじゃんて。小野田くんだっけ、彼も少し一人相撲ぎみではあったけど、それでも完全に無視してたじゃん。あれは可哀想。
まぁ僕もTwitterでは独り言多いけど、人と対面してたら大抵はちゃんと聞くよ。聞けなくても「ちょっと待って、後にして」ぐらいは言うよ。こういうのがもしいわゆるオタク共通のノリなんだとしたら、オタクさんとは仲良くなれない気がする。

 

なにより一番腹立ったのは、「2人とも、好きな番組がゴルフで休みになる呪いに5年くらいかかれ!」と「この謎のゆるキャラがかわいいなら〜」の2つ。自分の好きなものを受け入れて欲しいのに他人の好きなものにその態度する? 僕はあんまり一貫性の論理好きじゃないけど、僕の見た感じ、世間的にはこれそこそこ共感を得るものでしょ。だとするならそういうのはやめといたほうがいいんじゃないかな。噂話してたOLだって、少なくとも描かれた範囲では本人を傷付けていないのでどっちもどっちでしょ。
「私は普段迫害されて肩身の狭い思いをしている被害者様なんだ」みたいな感じが嫌いです。サカナクションを自分が知らないからってネタにしたり、人に勝手なあだ名付けたりするのもそう……ってこれは僕も前にやってたけどね。ポッピーピポパポのことをナスって呼んだり、飛彩のことを社員って呼んだり。反省。
とにかく視野が狭い上に一方的な印象があって、見ててちょっと引いた。サカナクションは新曲追うほどではないけどちょいちょい聞きます。あのゆるキャラといいサカナクションといい、メインの特撮番組は無難にオリジナルな癖にディスり気味なとこは実在してるっていうバランス感覚がよく分からない。携わってるゴールデンボンバーならまだ分かるけども。


順序逆になったけど、冒頭の「自分が苦しいことは、弱きものを見捨てていい理由にはならない」ってやつも、僕はちょっと苦手だった。まぁ同じ特撮とはいえ仮面ライダーばっかで戦隊はそんな見てない僕と戦隊っぽいキャラが推されてる作品で意見が合わないのは当たり前かもしれないけど、クウガ的だよね。正しいかもしれないけど弱者に厳しいタイプの作品。(参考:悪者とは弱者である『語ろう! クウガ・アギト・龍騎/555・剣・響鬼』高寺成紀編 感想)
まぁ本編ではその後の叶さんが眠くて仕事がままならない……みたいなことにもならず普通に生活できてたし、クウガの蝶野のように小野田くんが責められることもなかったからいいけど、僕も似たような経験があったのでちょっとチクチクきた。体調悪くて(移動時間の間ずっとは)立ってられないと思ったから優先席に座ってた。年を取った人や妊婦さん、障害を持った方などなどの大変さを経験したことはないので比較することはできないけど、少なくともその車両には「見た感じ立ってるのがつらそうな人」はいなかったので自分を優先させた。まぁそうじゃなくても例えば優先席だけ空いてるような状態ならしばらく様子見たあと平気で座るけどね。
あー、なんの話だっけ。そうそう、「大切なことは特撮が教えてくれる」を描きたいだけなら、別に自分が苦しくても云々って部分はなくても良かったんじゃ、と。あって"悪い"ってことはないけど、自己犠牲が"良い"ことだって言うなら、僕はそんなに手放しでは賛成できないので。いいことは無理せず適度にやろう派。

 

本作の影響か、最近「特ソンでもこれなら(三浦大知さんとかDA PUMPとかAAAとか)オタバレを気にせず歌える!」という話題がよく流れてきて、そのたびに思うんだけど、複数人でのカラオケで自分以外誰も知らない曲を歌うのってそもそもアリなの? 僕はあんまりそういう付き合いがないので知らないけどさ。

自分が好きに歌いたいだけなら費用対効果から見ても明らかに一人のほうがいいよね。時間全部一人で使えるんだから。それなのにわざわざ複数人で行くってことは、みんなで一緒に盛り上がることが主目的なんじゃないの。

そういう意味で仲村さんの選曲は結果的にとても良かったと思います。ここは素直に感心した。


こんだけ文字数あればうちの記事としては十二分かな。ざっと概観すると、内向きとか内輪ノリとか、そういう表現をされるようなものに見えた。作者さんはインタビューで「ひとつの視点に偏らない」って仰ってるの(参考:『トクサツガガガ』丹羽庭インタビュー ディープな趣味世界に生きる“特オタ女子”の描写は「ひとつの視点に偏らない!」からこそ生まれた!!)を読んだので、これから仲村さんが色んな視点を知って成長していくみたいな展開になるのかもしれない。そんなら楽しみ。

余談だけど、"多角的な視点"に因んで、最近読んだ高橋昌一郎さんの『理性の限界』『知性の限界』『感性の限界』という3冊の本をおすすめしておきたい。分野に縛られず様々な視点で人間の限界について語るシンポジウムの記録……という体で(参考にしたものは多々あろうけど)一人の作者によって書かれたものです。後書きにもあるように刺激的な体験ができたので、色んな人に読んで欲しい。

 

 

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次話

トクサツガガガ 2話「トライガーノキミ」 感想 - やんまの目安箱

 

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仮面ライダージオウ EP19「ザ・クイズショック2040」 感想

キャラクター

 常磐ソウゴ
・「ハインリッヒ3世」
すっっっっごく細かい話だけど、この人ドイツの王様じゃん? そういうのにも詳しいんだったら、4話で「これドイツ語かも?」ぐらいのことは分かりそうなもんだけどなって思った。僕も意味は分からないけど、「ドイツ語っぽい」くらいはあのメモから読み取れた。ウムラウトついてたし。あ、ウムラウトってのは、字の上に付く¨っていう記号ね。日本人的に身近な例だと、ハーゲンダッツ(Häagen-Dazs)で使われてるのを見たことある人も多いんじゃなかろうか。ちなみに僕はずっとこれを、ウムラウトがあることやzの発音が"ツ"なことからドイツ語だと(でもäってことはアじゃなくてエじゃなかったっけとか)思ってたんだけど、アメリカでの造語らしいです。しかも意味は特にないそうです。

 

 明光院ゲイツ
・クイズに襲いかかった様子を見ると、むしろ今のゲイツこそ序盤で本人が言ってた「ライダーの力を奪いオーマジオウに近付いている」という印象。結騎さんが16話でのベルトの交換に着目してたけど、もしかすると2人の運命は入れ替わりつつあるのかもしれない。

 

 ツクヨミ
・「白ウォズ……」
いやあんたの方がよっぽど白いじゃんって笑っちゃった。で、横を見るとゲイツは前から黒い服だよね。なにか関係あるんだろうか。
ウォズたちの服も一応、鉄色(くろがねいろ)と銀色(しろがねいろ)なんだろうけど。しかし色ってのは面白いね。特に黒ウォズの服なんかは、緑に見えたり黒に見えたりと表情が豊かだ。虹が"7色"に見えてるのは世界共通じゃないって話も思い出すね。文化によって色の識別すら違う。正確には、物理的に見えてる"モノ"は同じで無数の色のグラデーションなんだろうけど、文化等を背景に区別する習慣があるかないかで心象としては違ってくる。太陽の絵を描くときなんかでも、赤で塗る人もいれば、黄色で塗る人、間を取ってオレンジの人もいる。でも実際に昼の空を見上げると、割と白かったりもする。
「ディケイドはピンクじゃなくてマゼンタ!」とやたらうるさい人をたまに見るけど、そんなこだわることでもないというか、そもそも別にディケイドってマゼンタ/ピンクだけじゃないしさ。むしろ僕は、概観すると白と黒のイメージの方が強い。だから平成ライダーキッズのディケイドもあんまり気に入らなかったんだろう(参照:『平成仮面ライダーキッズ ―20ライダー集結!!編―』を買った感想(前置き&平成1期編))。まぁ受け手がどう見ようがディケイドはディケイドだし、指人形のディケイドは指人形のディケイドだ。トートロジーこそが究極の真理。

 

 ウォズ
・「君があのライダーを倒すんだ」
前はそもそも関わること自体がまずいってスタンスだったのに。単にソウゴはアナザーライダーを放ってはおかないと分かったから、次善の策としてゲイツに渡るはずのクイズウォッチをソウゴに獲得させようとしているのか?
・前回『やぎさんゆうびん』では白ヤギが先だって話をしたけど、もしそうだとするなら歴史を変えたくないはずのウォズがやたらとソウゴに干渉してた……例えば聖都大学附属病院のことを教えたりしたことも腑に落ちる。レジェンドに会えずウォッチも手に入らず、オーマジオウにもなれないのがウォズ介入前の状態? そのケースにもシノビやクイズはいるんだろうか。少なくとも"白が先"だとするなら、3ライダーとゲイツリバイブはいるはずだけど、どっちが先とか考えるのは循環構造については無意味かな。

 

 もうひとりのウォズ
・僕が頑なにこの項の名前を"白ウォズ"にしない(本当は項も分けたくない)のは、それだと固有名詞っぽさ、ひいては別の人物っぽさが強く感じるから。そしてそれの何がまずいかというと、まぁ「ウォズはウォズだよ」というセリフがあるからというのもあるし、違う歴史を辿った人物のことを区別するなら、これまでのレジェンドだってAとか付けて本編のそれと区別しなきゃいけない。全く区別してないといえば嘘になるけど、印象の乖離が激しいからこそ、同一人物であることを忘れないでおきたい。便利だから白黒呼びも使うけどね。
多分、ウォズがオーマジオウに仕えるきっかけとゲイツリバイブに仕えるきっかけはそう大差ないんだと思う。例えばウォズは強い者が好き、とか。その仮定の上でゲイツが勝ったなら、当然の帰結として「ゲイツに付くのが"ウォズらしい"」となる。

 

 クイズ/堂安主水
・「ファッション・パッション・クエスチョン」ってなんだよと思ったけど、問題形式にするとライドウォッチの紹介音(ベストマッチ! フルボトルで変身する天才ライダーは…………ビルドだ)と被るのか。
・「◯か、×か」
まぁそうなるだろうなとは思ってたけど、こっちはシノビと違って長続きしなそうね。ウィザードについて白倉さんが「"魔法"はストーリーをつくらない」と言っていたのを思い出すけど、"クイズ"は制約が強すぎて話の幅が広がらなそう。何よりこの語り口を50話も見せられる未来が待っていると考えると、ちょっとぞっとする。数話しか出てこない前提だからこそ成立するキャラクターに見えた。そもそもその問いは意味があるのか? あの程度のことならいちいち問わずに結果を見せたらいいじゃんって思ってしまった。正解ならいいことが、不正解なら悪いことが起こる能力とかなら問うのもまだ分かるけども、だとしたら◯が正解の「俺のキックは決まる」という問いを出すっていうのはどう考えたってズルい。白ウォズの本並みに。「出題者の主水次第じゃん」という、クイズとしては一番つまらないパターンのそれ(になってしまってるのが不満。まぁ元より僕は、知識問題を意味する"クイズ"はそんなに好きではないんだけどね。

 


設定

・クイズとアナザークイズが共存しているのは、クイズが(おそらくスウォルツによって)2040年でアナザーウォッチが生み出され力を失う前の時間から来たからだろう。
自分にとっては分かりきってる(つもりの)ことだったので書くまでもないと思ったんだけど、一応書いておく。
ところで、未来のライダーについてもある作品のアナザーライダーが生まれることで次の作品が生まれているのだろうか。あるいは、介入されたシノビやクイズなどを除いては世界観が共通してるのか?

 


次は龍騎編でアナザーリュウガが出るとかって情報が出てきたから、クイズ後編よりもそっちのが気になってしまう。ネタバレは気にしないタチだけど、これは良くない。とりあえずWアーマーの出し方に期待しておく。

 

ジオウ感想一覧

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仮面ライダージオウ EP18「スゴイ!ジダイ!ミライ!2022」 感想

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仮面ライダージオウ EP20「ファイナルアンサー?2040」 感想

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仮面ライダーカブト 27,28,29,30話「俺!? 殺人犯/なぜ!? 絶命/闇キッチン/味噌汁昇天」 感想

キャラクター

 天道総司
・「お前はどうしようもない奴だが、殺人を犯すような奴ではない」
カブトとは全然関係ないけど、ビルドで聞いたようなセリフだ。よくよく考えたらW主人公の片割れである熱血バカが主人公(赤)の後を追ってライダー(青)にってそっくりだし、地区を「エリア(アルファベット+数字)」と呼ぶのも同じだね。武藤さんカブト好きだったりするのかな。
・擬態大介をこともあろうか家に招き、更に留守にする。これはちょっとやりすぎというか、天道はここまで間抜けではないと思う。まぁ、確かに本物の大介と親交が深かったかと言えばそうでもないけれど、上にあるセリフからすると天道は大介のことを"分かってる"つもりらしいので、余計にかっこつかない。
・後編で、大介が死んだということを踏まえた上で本物だと気付いたのはすごいけど、結局プラマイゼロ……というか天道総司としてプラマイゼロはマイナスでしょ。
・「おばあちゃんが言っていた。刃物を握る手で人を幸せにできるのは、料理人だけだと」
この言葉好きなんだけど、ライダーとしての戦いまで否定しちゃうんだよね。まぁ、細かいことを言い出すと例えば美容師とかは例外になっちゃうので、いわゆる"天道語録"はまともに聞かないほうがいいのかなーって気になってきてる。天道がかっこつけて言うだけでなんかそれっぽく聞こえちゃうのはひとえに役者さんの力だよね。
・物事の本質を見極める術を知ったらしい。真に受けるなら、これ以降ワームに騙されることが許されなくなってしまう。

 

 加賀美新
・剣の正体を知り、天道から庇う……んだけど、そもそも加賀美と剣って殆ど絡みがないんだよね。サソード登場の時には加賀美は快盗シャドウをやってたし、剣の誕生日の時にはガタック登場編で全く別のところにいるし、同じエピソードで並行して描かれることはあっても2人が顔を合わせて話したことって、ほぼない。ワームから守るべき存在として認識していたマコトの時とは状況が違うっていうか、ワームを憎んでるはずの加賀美には、躊躇する理由って特にないと思うんだよね。強いて言うなら、自覚がないのと合わせてスコルピオワームになるときに"目の前で苦しそうにしてた"ことくらいだろうか……?

 

 風間大介
・満を持して再登場したけど、結局また何もなかった。ゴンと再会したけど、「だから何」って感じなんだよね。彼はやはり、気まぐれに吹いて話数を消費する風に過ぎないらしい。青くささの描写は加賀美で事足りてるし。

 

 加賀美陸
・なぜだ……なぜこれ見よがしに迷い箸の描写を入れたんだ。口にものを入れたまま喋る今回の樹花も汚いし、序盤ではさり気なく天道もやっていた。子供番組云々の前に、全国に放送するものとしてそのくらいのマナーは守ったらどうなんだと思わなくもない。少なくとも今回は、配慮不足とかじゃなくて明らかに狙ってそういう風に撮ってたし、普通に不愉快。
まぁ、マナーなんてのは正義と同じで人の数だけあるから無理やり押し付けるものではないし、例えばそばや味噌汁を音を立ててすすったりするのは映像表現としてあった方が映えるからまだ理解もできるけれど、そういうわけでもないのにマナーを積極的に破って誰も咎めないのは違うんじゃないか。しかも、料理をサブテーマにしてると言っても過言ではない今作でだよ。「豚のエサ」ってのも、生簀の感情操作で言うのはまだ分かるとしても、天道の料理を食べたときにも言うのはなんか違う気がする。シュールギャグをやるのは好きにすればいいけど、こういうのは嫌い。

 

 

天道がまごうことなきワープをしていて笑った。あそこまで開き直られると逆におしゃれな演出って感じになるね。
全体的には未だに話は動かない。間宮が感情に興味を示していたことと料理で感情を揺さぶることを重ねてくるかと感心したけど、結局踏み込むことはなく現状維持だったのでもったいない。

 

次話

仮面ライダーカブト 31,32話「衝撃の事実/解ける謎!!」 感想 - やんまの目安箱

仮面ライダー響鬼 三十,三十一之巻「鍛える予感/超える父」 感想

キャラクター

 安達明日夢
・「そうかもしれないです」
若干キャラ崩壊させてまでヒビキさんに明日夢の痛いところを付かせたからか、自分の悪いところを自覚した。京介と違ってそれを認められるっていうのは、良いことだと思うよ。
・「犬小屋をつくらせてください」
京介に触発されたのか、かなりアクティブになったね。

 

 ヒビキ
・店の手伝いは前にもやってたことがあるって言ってたはず。まぁバイクの運転のようにブランクあったみたいだし、不器用アピールは許容範囲かな。
・露骨に映画の宣伝してたのは笑った。
・京介に頼まれたものと違うものを出して不平を言われる。うん、この辺もヒビキさんの悪いところが浮き彫りになってていいかも。フレンドリーと言えば聞こえはいいけど、裏返せば馴れ馴れしいってことだし、初対面の人にいきなり自分の都合(限定品食べてみない?)を押し付けるのは少なくとも僕的には嫌だ。業務中のおしゃべりっていうのも、周りとの信頼があって初めて成立することだし。

 

 桐谷京介
・「すみません、あまりにも字が汚かったものですから」
感じは悪いけど、言ってること正しすぎる。人の名前を、しかもクラス中に紹介するってときにあの字はねーよな。
・「先生。失礼ですが、先生の英語の発音には南部訛りが入ってます」
この指摘も、まぁ、失礼ですがという前置きもあって僕はそんなに嫌味には感じないんだけど、披露してみせたフランス語の発音がいいんだか悪いんだかよく分からん(あんまり"それっぽく"は聞こえなかった)ので、そこはちょっとアレ。
・母親に甘えた感じの態度を取るのは、明日夢にそっくり。全体的に見て、明日夢の裏返しというか、鏡面みたいなキャラクターになってる。この2人が影響し合うことで物語も進みそうな予感。

 

 

思ってたよりは違和感なく繋がったね。劇場版がアレだったから少し心配してたんだけど、ちゃんと都会に出たら「変ですね」って一言がある。まぁ、別になくてもいいと思うけどね。そもそも何故都会には出ないのかって説明はされてなかったと思うし、魔化魍側が例えどんなに突飛なことしてきても、ヒビキたちは頑張るしかないって結論は決まってるんだから。

 

次話

仮面ライダー響鬼 三十二,三十三,三十四,三十五之巻「弾ける歌/装甲う刃/恋する鰹/惑わす天使」 感想 - やんまの目安箱

仮面ライダー剣(ブレイド) 13,14話「金色の糸の罠/エース封印!」 感想

キャラクター

 剣崎一真
・助けた人に名前も告げずに去る……そんなクサいことやって似合うようなキャラか!? 覆面のヒーローと言えば確かにそういうイメージだけど、変身は解除してるし正体隠す気も全く感じられないしなぁ……。
・「ごめんな、俺だけこんな格好で。この2人何も言ってくれないから」
知り合いの子の誕生日を忘れていた挙げ句、他人に責任をなすりつけるなよ。まぁ、忘れてたのはそもそも大して仲良くないってことで理解できるが、だったら出席しなくていいんじゃないか? あとしれっと広瀬さんいるけど、あんた天音とは初対面じゃなかったか?
・アンデッドが2体出現
剣崎「体は二つ無いんだ。いったいどうしろって」
広瀬「カテゴリAは、人里離れた山の中よ。それより、目の前で傷つけられようとしている人を――」
剣崎「ストップ! 人間を守る、わかってるって」

苦笑いしか出てこない。ブレイドって、本当に何も考えずにつくられてるんだなって思っちゃったよ。まず剣崎、分かってるなら最初からぐだぐだ言うな。そして広瀬、アンデッドサーチャーに反応してるんだから、人里離れた山の中だろうがカテゴリーAは人を襲ってるんだろう。カリスと戦ってるなら反応は3つのはずだし。頼むから頭の中に脳みそ詰めといてくれ。
・「目の前で人が倒れてるの、見捨てる訳にはいかないだろ」
人間になりすましたあいつだけは許せない! ……とかなんとか言ってなかったっけ。しかも広瀬さん曰く"私情"らしいので、人を守る正義というのとはまた別に、個人的な怒りを抱いていたはずなんだけど。
・「なんだよその態度。分かったよ、今度倒れてるの見つけたら放っとくよ」
文字で見るといつも通りだけど、口調がまるで別人。いつもの剣崎ならブチギレてなきゃおかしい。アンデッドに人間の薬や食べ物が合うのか気を使うなど、普通に良い奴で違和感がすごい。

 

 橘朔也
・花火のように生きるとか道端の花のように生きるとか、そんな洒落たこと言っても地のドラマがクソだからシュールギャグにしか見えないんだよなぁ……。
・「甘く見るな! 今までの俺とは違う!」「力が出ない……」
だっせぇ……直前にカッコつけてた分だけ情けなさが倍増してる。まぁ、小夜子さんが死んでここから好転するだろうから我慢するけどさ、長いよ。

 

 相川始
・「俺は一人で戦いを続ける。でも……君のお陰で助かった。ありがとう」
お礼が言える人は珍しい。これだけでだいぶ好感度あがるからみんなちゃんと言えばいいのにね。

 

 白井虎太郎
・「止せよ、あんなやつに何か期待するのは。あいつはアンデッドなんだ。人を襲ってるやつと同じなんだよ」
えぇ……前までは天音のことを助けてくれたから良いやつかも? とか言ってなかったっけ。なんで急にそんな敵対的になるんだよ。剣崎と対照的にすげぇヤな奴になった。

 

 

始と剣崎の確執、橘と小夜子の関係、カテゴリーAの封印……ぐだぐだと引っ張ったことを特になんのきっかけもなく「そろそろ時間なので」程度に終わらせんのホントつまらないな。

 

次話

仮面ライダー剣(ブレイド) 15,16話「運命の適合者/レンゲルの力」 感想 - やんまの目安箱

仮面ライダー555(ファイズ) 45,46,47,48話「王の目覚め/新社長登場/王の出現/雅人、散華」 感想

キャラクター

 乾巧
・「ごめん、啓太郎。俺彼女のこと助けてやれなかった。ごめん……ごめんな……」
また夢を守れなかった……けど、今度はファイズを手放すことはない。こういうのを成長っていうんだろうな。
・巧「1つだけ、聞かせてくれ。お前は、人間を守りたいのか、オルフェノクを守りたいのか……」
木場「俺はもう、人間であることを捨てている」
夢と現実……その狭間で戦う巧と、夢から現実へ簡単に移った木場。根本的なところで覚悟の差があるというか、もうここは人間性とでも言うべきところで分かれている気がする。これまで関係が成立していたのか不思議なくらい。

 

 草加雅人
・「俺は生きる。生きて、戦う」
木場カイザに首を折られて死亡。"現実を見た"木場に殺されるというのは、結構妥当だと思う。更生の可能性があった澤田を殺した罪もあるしね。進撃の巨人で「こういう役には順番がある」って言ってたのを思い出した。

 

 菊地啓太郎
・「俺別に気にしてないからさ、結花さんのこと。結花さんには結花さんの、気持ちとか事情とかあったんだろうし。たとえ二度と会えなくても、結花さんならきっと幸せになれるだろうし」
口ではそう言いつつも、涙を流す。二度と手を離さないって言ったのに……そこにも少しくらいは言及して欲しかったな。

 

 木場勇治
・社長になった途端偉そうになってて笑った。
・「そんな俺の理想を、君は馬鹿にしてたんじゃなかったのか」
劇場版と比べてえらく小物になったな……。

 

 花形
・「元々ベルトは王を守るためにつくられたものだ。守ることができるということは、倒すこともできる」
まぁ確かに、王より弱い護衛なんていても意味ないか。少なくとも全員束になれば王より強くても不思議はない。

 

 

井上敏樹の描くラストは"妥当"という感想がよく出てくるな。妥当じゃない終わり方がいいのか悪いのかは分からないけど、「悪くない」止まりな感じは若干あるかなぁ。

 

次話

仮面ライダー555(ファイズ) 49,50話「滅びゆく種/俺の夢」 感想 - やんまの目安箱

仮面ライダー電王 劇場版,28話「俺、誕生!/ツキすぎ、ノリすぎ、変わりすぎ」 感想

変則的な感じだけど、以前の記事(劇場版 仮面ライダー電王 俺、誕生! 感想)で書かなかった劇場版の否定的な部分も含めた28話の感想記事です。


キャラクター

 野上良太郎
・「僕、モモタロスたちが憑いてなかったらって思ったこと、あるんだ。何回も。ウラタロスのせいで寝不足になるし、キンタロスが憑くと体中アザだらけになるし、リュウタロスなんか僕をやっつけて車掌になるって……有り得ないよ。モモタロスだけでも大変だったのに。それでも、みんなのいるデンライナーが好きみたいなんだ。好きみたいなんだ、僕」
映画を見た後だといいセリフだね。多分その「憑いてなかったら」という感情がガオウによるハイジャックであり、記憶喪失なんだろう。現実を"肯定"するのが良太郎というキャラクターなのかな。
でも少しだけとはいえ過去改変(現在の否定)は割としてるよな。オーナーの言う「時の運行は変わらない」が"それによる犠牲者が全くいない"と同じだとは信じ切れないのが引っかかるところ。イマジン契約者の小さな幸せの代償に、小さな不幸に見舞われている人がどこかにいるかもしれない。
この辺の曖昧さはもう少し見ていけば分かるかな?

 

 桜井侑斗
・一応、映画を見なかったらどう見えるのかなと思って28話を先に一度見ておいたんだけど、その時の感想としては「え、イマジン消えたの侑斗のせいじゃん」でした。"クライマックスのため"ってのもダブルミーニングだったんだろうけど、だからこそそれも手伝って余計に。
で、見た後で言うけど、やっぱ侑斗のせいじゃない? ガオウの相手はソードフォーム一人でできてたから、お供のモブイマジンの相手をさせるためだけに呼んできたんだよね? どっからその発想が出てきたのかも謎だし、必要性も微妙。良太郎の記憶が戻ったからウラキンリュウは実体のままで戦闘はできないけど、ジークとデネブが手分けすれば4人の足止めくらいならできるんじゃない……? わざわざデネブがいつもベガフォームになるからには(あとイマジンがいつも負けてるから)変身後の方がイマジンより強いんだろうけど、ガオウと違ってイマジン相手ならだいたい互角じゃない? 仮に本当に人手が必要だったとして、催眠スプレーみたいなので良太郎の意識をなくす必要はあったのか? 過去の自分と会うこと自体に問題がないことは侑斗が(物語上の必要も特になく)証明している。あんな続け様じゃなくて、電王になる以前の暇な良太郎を連れてくるんじゃ駄目だったんだろうか。それなら記憶を消す必要性も分かるし、イマジンとの繋がりが切れてしまうのも僕的には納得しやすい。でもそちらはそちらで映画本編でモモがやってて(ミニ電王)、なんと何も問題がないときた。彼はタイムパラドックスで存在がめちゃくちゃになった末にラーメン屋に生まれて出家(?)した青年になってしまったんだろうか。
公式HPで白倉さんが設定解説してたらしいんだよなぁ……今はもう見られなくなってて、これは"ライブ感"の弊害かなぁ……。
・カードを使う必要性もイマイチ分からなかった。劇場版と本編でのこれを合わせて計3枚。そこまで使う必要があったようにはあまり思えない。ガオウの言う"時の中と同じになる"の怖さがあんまりピンとこなかったからかな。結局誰かが覚えてればなくならないなら、特異点さえ一人いれば問題ないんじゃ? とすら思ってしまった。

・あー、いやまぁ別に、結果的にイマジンズが消えてしまいそうになったことやカードの無駄遣い自体はいいと思うんだよ。でも問題は、侑斗がそれに対してどう思ってるかの反応が薄いこと。後者は自分の問題だからともかく、前者は一度謝るなりなんなりって描写がないとスッキリしない。

 


設定

・「忘れてますよ、4人の良太郎くんが揃ってガオウと戦ったときのこと。君が覚えているのはモモタロスくんと一緒に戦ったことだけのはずです。ウラタロスくんたちは、君が忘れた時間の良太郎くんに憑いている状態なんです」
"ドラえもんだらけもとい良太郎だらけ"自体じゃなくて"忘れている事"が問題なんだとしたら、これまでだって良太郎が"寝てる"ときとか、"気絶してる"ときとか、散々憑依してたじゃない。ジークと同じような状態って言うくらいだから、そちらが分かってない以上分からなくて当然なのかもしれないけど。

 


設定を理解できていないからか、モヤモヤは結構ある。でも、映画も含めて見ていて楽しいのも確か。
クライマックスフォームは、良太郎の成長物語として見ると100%良いものとも思えない(依存心のあらわれ)ので、これからの展開は気になる。良太郎の"皮が剥け"るのかな。

 

次話

仮面ライダー電王 29,30,31,32,33,34,35,36話「ラッキー・ホラー・ショー/奥さん花火どう?/愛(アイ)・ニード・侑(ユウ)/終電カード・ゼロ!/タイムトラブラー・コハナ/時の間(はざま)のピアニスト/悲劇の復活カード・ゼロ/憑かず、離れず、電車斬り!」 感想 - やんまの目安箱

仮面ライダーカブト 23,24,25,26話「謎+謎=X/ラーメン道/驕る捜査線/激震する愛」 感想

キャラクター

 天道総司
・加賀美を倒してもひよりを渋谷に行かせたくなかった理由ってなんだろう。少しずつ天道も完璧超人ではない人間味を見せてきた。とはいえ、間に剣とのやりとりを挟んでるその態度の振れ幅は割とすごいけど。
・「俺のそばを離れるな」
らしくないな。いつもの天道ならひよりも樹花も自由にさせて、それでも影からすべてを守り抜くぐらいのことやってのけそうだけど。キャラ崩壊とも言うべき変化だけど、ひよりの一件は前々から描写があったことなので、これは既定路線のはず。そういえば加賀美ザビーのときにも結構声を荒げてたから、この辺がカブトの"青さ"ってことでいいのかな。やっぱドラマを描こうとすると、こうなっちゃうよね。

 

 加賀美新
・擬態された岬に気付けないのは、以前の天道のセリフのせいで「岬のことを知らない」という意味になってしまう。まぁ、本人も謎の女とか言ってたから今回はいいにしても、これからメインキャラの偽物騒動を起こすのはかなりリスキーになるぞ……。
・それはそれとして、どう考えても擬態したワーム相手に知り合いの情報を渡しといて放置は有り得ない。

 

 風間大介
・いくら気まぐれと言えど、ゴンを誘拐した影山を助けるのはちょっとないんじゃないか? ワームを積極的に倒す理由がある訳でもないし。

 

 神代剣
・ノブレスオブリージュってなかなか面白い言葉なんだけど、剣の場合その意味するところをよく分かってないところがあるからもったいない。天道はそれこそ体現してるよね。特に報酬もなくごく自然に人を助けるし。まぁ、そもそも剣の"高貴さ"はじいやにの苦心よる上辺だけのものなので、義務はないっちゃないんだけど。

 

 田所修一
・未だに彼らの班が何を目的としてZECTの中で何を担当してるのか分からないんだよな。正直何もできないんじゃないか? 彼ら3人がやってることとして真っ先に思いつくのはZECTとは無関係な快盗ごっこぐらい。だから辞めるとか言われても特に何も思わない……。

 


設定

・1971年って、確か「仮面ライダー」の放映開始年だよね。渋谷隕石は1話時点で既に7年前……カブトが7作目だから、クウガとは被らないか。なんというか、これまでの作品の要素を含んでたりするからか、他の作品よりメタな視点で作られてる感じがするというか、これまでの"まとめ"みたいな印象を受けているので、そういう仕込みもあるかなーって。6年前だと分かりやすすぎるから敢えて少しズラしたって線もあるけど。
・間宮麗奈/ウカワームが、見ただけで影山の正体を当てている。よく考えれば、見ただけで擬態(と記憶コピー)できるんだから、擬態せずには記憶を盗み見れないと考えるほうがおかしいかもしれない。擬態の解除とかは自分の意思で制御できてるし。

 

 

ガタックが変身してW主人公が並び立ち、本当の意味でカブトが始まるような気がしていたけど、思ったよりもスローペース。そろそろ確信になりつつあるけど、2人以外のサブライダーは本筋とはあまり関係なく、脇を賑やかし間を繋ぐための存在なのかなって。ザビーは加賀美の踏み台だったし、ドレイクも特に何もないままフェードアウトして特に何のきっかけもなくふらっと再登場するし、サソードも基本コメディリリーフ……今のところ意味を見出せていない。そろそろ飽きてきたので、ブーストかけて欲しいところ。

 

次話

仮面ライダーカブト 27,28,29,30話「俺!? 殺人犯/なぜ!? 絶命/闇キッチン/味噌汁昇天」 感想 - やんまの目安箱

仮面ライダージオウ EP18「スゴイ!ジダイ!ミライ!2022」 感想

キャラクター

 常磐ソウゴ
・「呼び名を決めない?」
仮面ライダージオウという作品において、"名付け"が重要でない訳がないよね。以前、「同じライダーの力は同じ時間には共存できない」という"世界のルール"の解釈について、

(そうは言っても)忍ビルドとかCスペクターとかいたしなぁ…………って思ったけど、"忍"や"C"とつけて"区別"しようとするこの心理こそがそのルールの正体なのでは? とか思ったりして。
木野さんだってアギトなのに、アナザーと付けられたりしてさ。

ジオウにおける世界観/世界線の考察というか想像

という予想をしたことがあったけど、ジオウに"作者"が存在するのなら、この説の信憑性が増す。2人のスペクターとか本当に分かりにくくて、最後死んだのは本物の方なんじゃないか? とかずっと思ってた記憶がある(まぁ実際は本物も何もなかったんだけど)。そういう混乱を避けるための作者の配慮が、このルールの正体なのかもしれない。とは言っても、アナザーライダーと本家ライダーは普通に見分けられるけどね。
で、今回の黒ウォズ白ウォズだけど、こうして名付けて区別したことで、より未来の分岐は進むのでは? つまり、「オーマジオウとゲイツリバイブの共存する未来」が有り得なくなっていく、みたいな。
・ところで前回のソウゴのあれが完璧な予知夢だとするなら、ソウゴはオーマジオウにならない未来(2022年)でも、死んではおらず普通に王様目指してることになる訳だけれど、だとするならやはりベルトを捨てたってことになるのかな。まぁ別に捨てなくても、使わないという選択。オーマの日とやらを経験して、少なくとも今よりは"最低最悪の魔王"に近付いてるはずだけど。
・「俺行かなきゃ」
作者がいるという前提のもとでは、ソウゴは自分の意思でこう動いたのか、ただの操り人形に過ぎないのかという疑問が当然出てくる。平ジェネFOREVERでは作者の存在については全く扱われなかったけど、答え自体はたぶん変わらないよね。自分が自分の意思だと思えてるならそれでいい。既定路線感があるけど、まさか冬映画と全く同じ展開を繰り返すとも思えないので、他にどんな答えがあるのか楽しみ。
・「でも未来の自分を信じられるなら……力を捨てる勇気だって持てるはずだ」
…………どういうこと? 2022年までまだかなりあるけど、それまでの期間に苦しむ人は見捨てろってこと? ぶっちゃけて言うなら、"今年の仮面ライダー"であるソウゴがすべての人を助けられてないからこういうことになってるとも言える訳で、「俺が世界を救ってやるから信じろ」くらいのことは言っても良かったような気がする。とはいえ、構図としてはジオウが先輩でシノビが後輩な訳だから、バトンタッチするのがお約束で、そう考えるとそれもそれでおかしな話な気もする。というか、そうやって「自分が自分が」って進んだ先にいるのがオーマジオウなんだろうけど。
・「待て!」
ソウゴが白ウォズを止める理由ってなんだろう。よく分からないからとりあえず阻止しとこうってこと? だとしたらまずなんとかするべき(しておくべきだった)はタイムジャッカーな気もするんだけど、あっちは時止められるからどうしようもないのかな。というよりは、単に生身の人間に仮面ライダーとして襲いかかるのは気持ち的にNGってことだろうか。

 

 ゲイツツクヨミ
・「覚悟はできてるな?」
覚悟とは、自分たちが"選ばれなかった未来"として消えることだろうか。あ、じゃあもしかして、ソウゴはゲイツツクヨミを守るためにオーマジオウになるのか? たった2人(とついでにウォズ)の大切な身内のために、人口の半分を犠牲にしなくてはならないとは……。

 

 ウォズ
・「私達はヤギじゃないんだよ……」
何気にかなり重要なセリフ。あれだよね、童謡。「やぎさんゆうびん」というタイトルらしい。初めて知った。

白ヤギさんからお手紙ついた

黒ヤギさんたら読まずに食べた

仕方がないのでお手紙書いた

「さっきの手紙のご用事なぁに?」

2番は立場が逆転して、そのまま循環していくと言うやつ。メタ化されつつも循環してるっていう、それこそ無限階段みたいな不思議な現象で、まだディケイドは見直してないのでよく分からないんだけど、あれもループものというか、循環してる話らしいじゃん? 白が先なのも意味ありげ。
ゴーストじゃなくて普通にデカルトの話として「我思う、故に我在り」って言葉があるけど、これも循環論法だよね。循環というか、だからさっき言った無限階段的な構造。2つの"我"は実は微妙に意味が違っていて、"思う我"と"在る我"が同一であるかどうかは、少なくともこの言葉の中では言及されていない(『方法序説』には書いてあるのかも。未読です)。つまり、"ただ事実としている(かもしれない)自分1"と、"それを俯瞰して見ているメタな自分2"が仮定されてて、それを循環させることで、方法的懐疑にも耐えうる"原理"だとしてみせた。ディケイドやジオウがやろうとしているのはそういうことなのでは?
ミュンヒハウゼンのトリレンマのうち、無限後退(問い続ける)は平成初期で既に描かれた。"絶対的事実"というものを父性的として否定するならば、仮面ライダーに残された選択肢は循環論法のみ。そう考えると順当とすら言える。

 

 もうひとりのウォズ
・前回は「アナザーシノビのウォッチを得る」と言ってなかったか? "対応するウォッチ"と捉えるのもちょっと無理がある気がする。不安定な存在だから言ってることもコロコロ変わったりするんだろうか。そういやゲイツもそうだな。ツクヨミはそもそも心情が滅多に描かれないけど。

 

 シノビ/アナザーシノビ/神蔵蓮太郎
・「影になりて力なき者を守る。誤った力の使い方をする者からな!」
アナザーライダーを倒したからといって、アナザーライダーのいなかった歴史にはならない、というのは、白倉さんのツイートからもこれまでの放送からも読み取れる。つまり彼は今回の経験も踏まえた上で、将来シノビになる(なっていた)ということになる。まぁ分かりやすく言うなら、シノビは1話から段々成長していくタイプじゃなくて、過去の経験で既にキャラが固定されており、回想で今回の出来事が明かされるようなタイプなんだろうな。

 


設定

・「2つの時間軸が揺れ動いている今、未来には干渉できないということか……」
前回は確率でどっちかに行けるんじゃないかとか言ったけど、そういうことでもないらしい。あれはスウォルツが特殊だっただけなんだな。
しかし、今僕が"作者"だと予想しているウォズ(あえて白黒付けない)よりもできることが多いというのは……もっと上、プロデューサーか何かか。それとも社長か。
・「このアナザーシノビを倒さねば、シノビウォッチは手に入らん。しかし、アナザーシノビを倒すには、シノビウォッチが必要」
これはどういう意味だろう。"シノビウォッチ"が何を指してるのかも怪しい。アナザーシノビウォッチをタイムジャッカーよろしく体内から抜き取ることを言ってるのか、それとも既に力を手に入れてしまったから2022年に生まれるはずの仮面ライダーシノビが生まれないので、"オリジナルの力"がそもそも存在しないという話なのか。普通に考えれば後者なんだけど、白ウォズの目的がどっちなのか微妙だし、何よりアナザーシノビを一時撃破すればシノビ自体は復活するはずなんだよな。
・"シノビウォッチが生まれた"
これは多分、今言ったように普通に一時撃破によって未来でのシノビの歴史(???)が復活したってことでいいんだろうけど、前回やらなかった理由はなんだろう。単純に話してたらスウォルツ来ちゃってタイミング逃したってだけなのかな。ジオウにやらせることで決意した蓮太郎が抵抗したりしてウォッチを精製する時間が生まれた、みたいな? それにしては映像では随分と悠長に見えたけど。

……あ、蓮太郎がアナザーシノビの力で満足していたからシノビが生まれない(例え一時撃破しても、再起動できる限り蓮太郎にはわざわざシノビになる必要がない)のであって、ソウゴの説得で意思が変わったからこそシノビが生まれる未来が確定するのか。

 


僕はほぼ知らないんだけど、また未来のライダーは戦隊の人らしい。単に武部さんか誰かの人脈を活用したってだけかもしれんけど、白倉さんが「語ろう!」で将来的には仮面ライダーも戦隊みたいな作り方をするのが理想みたいなこと言ってたのがどうしても浮かぶ。

サザエさんが理想型なんであって、スーパー戦隊のやり方が一番理想というか。お色直しだけで成立するっていうと言葉は悪いんですけど、今度のスーパー戦隊は恐竜だとかサムライだとかって言うだけで、なんとなくイメージが湧くじゃないですか。

『語ろう!555・剣・響鬼』より

前後の文脈については是非買って読んでくださいって感じだけど、だから単純明快なモチーフひとつと過去の流用スーツ(お色直し)なのかね。

 

ジオウ感想一覧

前話

仮面ライダージオウ EP17「ハッピーニューウォズ2019」 感想

次話

仮面ライダージオウ EP19「ザ・クイズショック2040」 感想

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