やんまの目安箱

やんまの目安箱

ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

仮面ライダー電王 29,30,31,32,33,34,35,36話「ラッキー・ホラー・ショー/奥さん花火どう?/愛(アイ)・ニード・侑(ユウ)/終電カード・ゼロ!/タイムトラブラー・コハナ/時の間(はざま)のピアニスト/悲劇の復活カード・ゼロ/憑かず、離れず、電車斬り!」 感想

キャラクター

 野上良太郎
・「何かを犠牲にするのが正しい方法だとは思えない」
"否定"したね。でもやっぱり結論としては侑斗のことを忘れないっていう存在肯定に辿り着く。多分、後述する理屈で行けば良太郎の過去改変による"犠牲者"とも言うべきものは、おそらく存在しない(あの世界線特異点とゲスト本人たちの中にのみ存在するので、その結果仮に誰かの運命が変わろうと観測者がおらず存在しない)ので、これでいいのかな。現在を否定してる(変えてる)というよりは、新たな世界線を"付け足してる"だもんね。

 

 桜井侑斗
・デネブの為に変身するのは侑斗の根っこの人の良さを描きつつギャグにもなってるしで面白かった。やっぱどうせギャグやるならこういう使い方して欲しいな、僕は。
でもせっかく変身したならちゃんと戦って欲しかったな。クライマックスになれないプラットフォームを守るとかさ。
・「バーカ、カードはお守りじゃないんだ。使うときに使わなきゃ、意味がないんだよ」
と思ったら次の回、その次の回でちゃんといい使い方してくれたので満足。デネブのためにカード投げ捨てるのは予想外で、ちょっと感動してしまった。しかもこれ、カードの大切さを描く前ってのがにくい。
・「最初に言っておく、俺はかーなーり強い!」「犠牲になる気はない。俺は強くて運もあるしな」
なるほど。アルタイルフォームはそこまで強いイメージなかったけど、良太郎側の話と合わせて「精神的に強い」ってことだったのね。この辺りは龍騎の真司で描いてた、"ライダーバトルとしての戦い"は誰よりも望んでいなかったけど、"自分との戦い"は誰よりもしていたっていうのと重なるところがある。後ろで流れてるAction Zeroもやっぱりいい。

 

 尾崎と三浦
・愛理さんだけが目当てだと思ってたけど、ちゃんと良太郎側にも人並みに関心と心配の念があってちょっと見直した。

 

 ピアノの男
・オーナー「記憶がある限り、時は消えない。しかし、記憶にない時間は戻らない。イマジンが過去で暴れる度、ピアノの男のように忘れられ、こぼれ落ちてしまうものがあるんです。でも、大抵は影響はありません。ただ消えるだけです。何もかも覚えているのがいいこととは限りませんしね。……せんしね」
まだこの辺りの設定はピンときていない。少なくとも良太郎は3年前の彼を"目撃"したし、現在(2007)でもピアノを弾いている彼が目撃されている。もしあの程度の認識では修復しきれないのだとしたら……ってそうか、"誰にも認識されていない時間は修復されなくても誰も困らない"のか! それは……切ないな。
その上で浮かんでくる疑問としては、因果関係の話で、認識されなかった時間を結果として その原因が認識されている場合、またその時間が原因となる結果が認識されている場合。その繋がりに必然性があれば直接認識されていなくても確定して修復される? つまり、例えばピアノの男の親の知り合いが「彼らには子供がいる」と知っていた場合とか……いやこの例だとやっぱり実際にはいなくても問題はないな。天気みたいなみんな大して意識してないのにないと困る(意識してる人がいても場所によって違う)ものの場合は、なんとなく多くの人の無意識が補い合ってできてるのかなって思うけど。しかも天気みたいな自然現象は全部連続した因果で繋がってるから……って天気予報士がいつもどの地域も意識してるか、そうか。
えーっと、なんだ。少し整理はできたけど、結局良太郎の認識がどうなったのかはよく分からなかった。っていうか、「ピアノの男を見たことがあると思い出せる人がいる→その瞬間はピアノの男が存在する→ならば本人の記憶を使ってそれ以外の時間でも存在する」とはならないのだろうか。
また、じゃあいわゆるタイムパラドックス……というか、時間改変によるパラレルワールドについては、例えば1,2話の哲男の認識を使って「母の今際の際に間に合わなかったクリスマスとデンライナーのお陰で間に合ったクリスマスが重複して存在している」ということになるのかな、哲男の記憶ではそれらは前後関係を持って存在しているけど、歴史としては重複……いや認識がそのまま歴史なのだとしたら、やっぱりタイムマシンがある歴史とは別にメタな歴史感覚(時間旅行者一人ひとりの分だけ)があるってことなのかな。

 


設定

・てんこ盛りは気持ちが揃わないと駄目らしいけど、前にR良太郎にモモが手だけ憑依したことがあったよね。あれはクライマックスフォームの前振りのつもりかと思ってたけど、そういう訳じゃなかったのか。どう考えてもあれは揃ってないもんね。
・「ゼロノスが変身するためにはしょうがないだろ。電池がなきゃ何も動かないもんな」
じゃあ電王はなんでリスクなく変身できるんだろう。特異点だから? 侑斗は特異点じゃないから代償が必要なんだろうか。あるいは、デンライナーが新幹線なように電王の方が新しいシステムだからとか?

 


当時こそハナがコハナになったのは既定路線だと思ってたけど、今思えばヒロイン交代なんてまずないよな、と。
似たような話で、良太郎の演技についても昔は「イマジンが憑いてるんだから変わって当たり前」のように思ってたけど、佐藤健さん的にはそうではないという前提に立って改めて見ると圧巻。
"違和感を感じさせない為の努力"というのは、スルーされてしまうけど大切なことなんだな……。

 

次話

仮面ライダー電王 37,38,39,40,41,42,43,44,45,46,47,48,49話「俺、そういう顔してるだろ?/電車の中の電車王/そしてライダーもいなくなる/チェンジ・イマジン・ワールド/キャンディ・スキャンダル/思い出アップデート/サムシング・ミッシング/決意のシングルアクション/甦る空白の一日/今明かす愛と理(ことわり)/俺の最期にお前が泣いた/ウラ腹な別れ…/クライマックスは続くよどこまでも」 感想 - やんまの目安箱