やんまの目安箱

やんまの目安箱

ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

仮面ライダークウガ EPISODE4「疾走」 感想

キャラクター

 五代雄介
・用事
結局東京に帰ったのは、保育園へ行く為だったのかな? 未確認との戦いが始まったにも関わらず何を呑気な、とも見えるかもしれないけど、優劣付けずに全部重んじているのだと捉えれば好印象。ただ実際問題として、自分がいない間に長野でグロンギ(特に取り逃がしたゴオマ)が出たらどうするつもりだったんだろうね。トライチェイサーがあるなら、すぐ駆け付けられるってことでまだ分かるけども。
子供の頃に約束を破られた思い出って、結構後々まで覚えてたりするよね。僕も本当にくだらないんだけど、父がガチャガチャやらしてくれるって言ったのに「そんな約束してないよ」って言われてショックだったのをめちゃくちゃ覚えてる。そういう訳なので、子供たちとの約束を軽んじるのは確かに良くないとは思うものの、五代が何を考えてるのかはイマイチ掴みきれない。
それに、東京の監察医務院に行くって話はどこいったんだっけ。行かずに長野帰ろうとしてたよね。

・白バイ
笑っちゃった。なんだよ「じゃあちょっと借ります」って(笑) っていうか、普通に駄目だよね。これもクウガと同じで、番組内特殊暴力ってやつだろうか。
後でちゃんと咎められてたけど、怒られれば何してもいいってもんでもないしな。結局一条さんはトライチェイサーを、悪く言えば横流しした訳だし。

・自分事
曰く「自分を大切にしている(11:28)」らしい。他人が傷付くと自分の心が傷付くから、ってことだよね。やっぱり結局、エゴなんだよな。
ディケイド剣編と同じく、ここでも"感情移入"を使って五代と他人が結び付けられている。五代は一条さんであり、杉田さんでもある。もちろん沢渡さんでもあるし、全ての人の中に五代はいて、五代の中にも全ての人がいる。
「他人のため」が即ち「自分のため」となるこの境地というのは、やはりそういった仏教的な感覚に根差していると思われる。
(参考:仮面ライダーゼロワン 第32話「ワタシのプライド! 夢のランウェイ」 感想)

・犠牲
ところで、五代が死んだり怪我したりしたら、普通に桜子さんや一条さんは悲しむと思うんだけど、それについては何とも思わないのかな。それはなんかちょっと、違うんじゃない? ある意味グロンギじゃなくて無茶した自分が悲しませてるのに、それを気にしないってのは。それとも、そうならないように気をつけながら戦ってるつもりなのかな。
この辺はブレイド終盤の剣崎にも似たようなことを言ったね。自己犠牲のつもりで他人まで犠牲にしてないか? と。
(参考:運命のマッチポンプ『仮面ライダー剣(ブレイド)』 本編感想)


 一条薫
・頑張る
人はよく「無理をするな」って言うけど、果たしてどっからが"無理"なんだろうね。
言葉って難しいもので、普段あまり意識することはないけれど、敏感な人は割と日常的に違和感を覚えることがある。例えば僕は小学生の頃、足に激痛がはしってもだえていたところ、継母に「攣ったの?」と訊かれたんだけど、あんな痛み初めてだったし攣るってのがどんなのなのかも知らないしで、全く会話を成立させられなかった。その経験のせいで、未だにこの言葉には若干の不信感がある。あとあれね、保健室に行くとよく訊かれるオノマトペ。こっちは「お腹が痛い」んだよ。なんだキリキリって。ムカムカはまだ分かるけどシクシクとか意味分からん。
痛みを人工的に再現する装置があって「これが"キリキリ"です、分かりましたか?」とかやってくれるならまだしも、そんなことはないのによくあんな綱渡りみたいに危なっかしいコミュニケーションが取れるよなぁと、常々思っている。
同様に、どこからが無理なのかってのも当然人によって抱いてるニュアンスは違う訳で、自分が「このくらいかな」って思っても、中には「そのくらいで甘えるな」って言ってくる人もいたりして、だったらもう自分じゃ判断できないから、他人に任せようってなる。まぁ、一条さんの場合他人の制止さえ振り払ってるけれど。

・信頼
五代と一条は似てる……というか、目的が一緒なんだよね。だからなんだかんだで最後には分かり合えるんだろうなっていう安心感があるから、いい。
と同時に、同じ考え過ぎて実質的には同一人物みたいなところがあるので、別の視点からツッコミを入れてくれる存在もいると更にいいんだけどね。ソウゴとゲイツというのは基本的にそういう関係で、ゲイツというお目付け役がいるからソウゴは自省することができる。何度も敵対する姿勢を見せたゲイツと違って、一条さんは甘いとも言える。最終的には結局"デレる"けどね。
ところで暗証番号が五代の誕生日になってたけど、まさか偶然なんてことはあるまいし、元々あげるつもりだったんだろうか? それにしても、時刻表示がないから厳密には何とも言えないとはいえ、一条さん東京に着いたばっかでは? 五代と東京駅で待ち合わせてたところにメビオが事件を起こしたという流れのはずなので、トライチェイサーのある警視庁に入ったのは、少なくとも今回東京に来てからは初のはず。わざわざ出向く前に、東京の知り合いか誰かに頼んでまで暗証番号変えたんだろうか。五代の誕生日はどこで知ったんだろうってのはまぁ、名刺の裏に書いてあってもそこまで不思議ではないかなと思うけど(なんか見落としてるだけかもしれないが)、そこまでするか? 「お前の誕生日にしといたぞ。気が利いてるだろ」ってドヤ顔できるくらいの意味しかないのに。それほど信頼してるんだって描写と取るには、渡す直前でまだ少し迷ってる様子があったからなぁ。沢渡さんからの連絡で気が変わったってところだろうか。
でも、やはりどちらにせよ他人を使ってまでやるほど重要なことには思えないので、「今回暗証番号を見せたい」という作為を感じてしまう。……あるとすれば、たまたま向こうから「暗証番号何にします?」って連絡が来たってケースだけど、一条の心情としては通っても、じゃあどうして所有者でも何でもない一条に、今このタイミングで暗証番号を設定させるのかって方の理屈が分からない。


 グロンギ
・Eye of the tiger
もしかしてメビオは、目を撃たれたから目を潰そうとしてた? グロンギ語の解説なしでも理解できちゃった。ちなみに五代はちょっとかゆい程度だって言ってたのになんでメビオだけ怪我してんのかって点については、単に当たりどころが目っていう粘膜部分だったからだろうね。クウガの場合は目とかまで硬そうだし、桜子さんがしてるほどの心配は要らないのかもしれない。
とりあえず付けてみた題、まぁ虎ではないけど、似たようなもんだろう。獲物を狩るような鋭い目的なニュアンスだと思うけど、それを傷付けられることは何を意味するのか。
仮面ライダー』であることも踏まえると、連想するのはやはりショーペンハウアーの"盲目的意志"というフレーズだろうか。ここでの"盲目"とは「どこに向かっているのか分からない、目的がない」みたいな意味を持つ。つまり、基本的な意志というのはどこかに"向かう"性質のものなのだが、目が見えなくなってはその意志がうまく作用しなくなってしまう。ゲゲルという"目的"から逸脱したメビオを指す言葉としてはぴったりだろう。
あとトライチェイサー2000のベースとなってるのはパンペーラというバイクらしいけど、これも豹の別名"パンテーラ"とかけてるのかもね。

・ジャデデジャスレ
レってなんだ? グロンギ語の訳はいくつかのサイトを併照してるけど、これに関しては割とみんなお手上げというか、なんとなくで適当に訳してるように見える。一応通説ではラ行はま行に変換されるので、直訳すると「やってやるめ」と意味不明で、多くは雰囲気で「やってやるよ」とされている。
唯一説得力があったのは「日本語で言う"わ,よ,ね"のような女性特有の終助詞説」。今のところバルバにはそんな様子ないし微妙なとこだが(確認してみたところ、ダダバダダゴグレたたかったそうねという例があった)、もっと極端なこと言えばメビオ特有の口癖みたいなものの可能性もなくはない。日本語以外でもそうだけど、言語というのは必ずしも全話者がきちんと一定の秩序通りに使用している訳ではないので。例えばさっき僕は「併用して参照」の略で"併照"なんて言葉を勝手につくって使ったし、リアリティを重んじなくていいならアニメ的なキャラ立ちのための語尾かもしれない。ドラえもんが「〜だドラ」と言うようなもの。言わんけど。現代的な視点で言うと、エクスクラメーションマーク(!)の打ち間違いでよく"れ"ってなるところから、強調の意味があるって線もあるかもね。

 

設定

・なんか雑……?
ゴオマとバルバが東京に着いている。正確な時刻は表示されていないが、およそ1日弱と言ったところだろうか。つまりざっくり人間の倍くらいのスピードで移動していることになる。まぁ、分からないことはない。
というか、今回何故かは分からないが(おそらく場面転換が多いからだろうけど)時刻表示が驚くほど少くて、なんとたったの3回しかない。場面転換が多いときこそ、むしろきちんと表示するべきなんじゃないのか? そもそもそれを売りにやるんだから、表示したら鬱陶しくなるような脚本の時点でおかしいのではないか。ロケのこととかまで考えてシチュエーションを構築すると聞いたが、そこは管轄外なのか? まぁテンポ感はカットするシーンがどこかにもよるだろうから一概に脚本の時点での配慮が反映されるとは言い切れないけども。

・トライアクセラ
素朴な感覚として、あんな風にグリップを取り外せちゃったらブレーキとかちゃんと作動するのかという疑問を抱いてしまった。当然、それができるからあぁいう設計になってるんだろうけども。
CUBEさんがジュウオウキングのレビューで似たようなことについて話してる(12:29〜14:30)。彼の出してる「キャタピラが分離するのはおかしい」という例に関しては、僕はめちゃくちゃ高度に発達した技術を想定すれば全然有り得ると思っていて、イメージしやすいところで言うと『ベイマックス』のマイクロボットのような仕組みなら十分に実現可能。つまり、まぁざっくり言うとデカベースロボの手みたいに、必要に応じてパーツ同士が自由にくっついたり離れたりできるなら、キャタピラ時には"車輪と履帯"となり、人型時には動画中にあるような構造になればいい。
ジュウオウキングの足にしたってただDX玩具の仕様として足が割れてないってだけの話で(それが嫌なんだろうが)、ミニプラのように割れる構造にすることは不可能ではないし、劇中でも実際きちんと割れている。
(参考:

www.youtube.com)

・佐野レジャーランド跡
メビオと戦い冗長なバイクスタントを披露したあの建物、冷静に考えると一体何なんだ? ロケ地の情報としては上述の通りだけれど、作中の設定としてね。
いや、ただのレジャーランド跡だとするには、銃の流れ弾がかすっただけで大炎上を始める(19:48)ような危険物が放置されてるのよ。どうやら五代はそれを受けて、一条さん達を危険に晒さないように、メビオを屋外に蹴り出したという流れになっている。グロンギは死ぬ際に爆発するので、引火するとまずいと思ったんだろうね。
でもそんな危ないことってあるの? 確かに銃を使うシチュエーションは滅多にないだろうけど、そもそも銃弾は例えガソリンタンクにぶちこんだとしても爆発するようなことはまずない……らしい。つまりあの火は、銃がどうこうというよりはあの場にあったものの方が相当特殊で危険だったということになる。全く分からん。

 


こう言うと身も蓋もないけど……トライチェイサーで戦う必要あった? メビオは足が速いからバイクでって話だったのに、のろのろとスタントを始めたもんだからびっくりした。最終的にはやっぱり格闘戦になったし、キックで決めちゃうし。狭い建物に追い込んだ時点で、降りて戦えばすぐに勝てたんじゃないかなぁ。少なくとも、あの場面に疾走感は微塵もなかった。あ、まるでアメトークに便乗してるみたいだけど僕の方が先ですから(何マウント)。
ただ、トライチェイサーが速かったおかげで杉田さんを助けられて、警察側との信頼も多少できたっていう描き方は良かったと思う。
それに今考えると、メビオが建物を抜けた後でまた道路を走り出す可能性を考えると、簡単にバイクを乗り捨てなかったのには多少理があるとも思う。もし置いてってたら、わざわざ取りに戻らなきゃいけなくなるので。もちろん、一条さんからの信頼の証でもあるしね。

 

クウガ感想一覧

前話
仮面ライダークウガ EPISODE3「東京」 感想

次話
仮面ライダークウガ EPISODE5,6「距離/青龍」 感想