やんまの目安箱

やんまの目安箱

ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

特撮雑談クラブ 第7回「冬季」

次回 第8回「赤青」 02/26 21:00〜23:00
見たまんま、赤と青についての話です。敢えてこじつけに近い例を上げるならG3とG4の目、フォーゼやエグゼイドXXのようなオレンジと水色の補色も対立構造として含めましょう。今見ているゴーストなんかでは赤い空と青い空というのはアランにとって非常に大事なポイントだったりするし、ウルトラマンコスモスではルナ/コロナモードというかたちでそれぞれ月と太陽に重ねているのが面白い。ネクサスもだけど、ウルトラマンでは結構赤青って多いイメージ。クロスセイバーの時に話題になった「青い炎は赤い炎よりも温度が高い」って話もあるね。
ゼロワンではアークとゼアを通じて赤に悪,青に善というニュアンスを付属させている。赤が燃え上がる炎のイメージに対して青は落ち着いた色なので、あんまり強い敵のカラーには選ばれないイメージかもしれない。現実ではトイレなどで男は青、女は赤だったりもする。
更にそれらを混ぜた紫についての話もできる。闇,毒タイプっぽいので基本は悪役の色だが、ティガや響鬼など主役に当てられることもある。曖昧な中間色というのはそれだけで悪さの記号になりうるが、それを利点として捉えて葛藤や複雑さを内包する高尚さのニュアンスも表現できる不思議な色。
同時視聴する作品は『デカレンジャー』Episode.19「フェイク・ブルー」と、『ビルド』第27話「逆襲のヒーロー」の2本にします。

03/05 第9回「数字/名前」
03/12 第10回「武器」 
03/19 第11回「仮面」
03/26 第12回「戦隊」

特撮雑談クラブ 第6回「贖罪(小説 仮面ライダークウガ)」

 

第7回「冬季」

スピーカー:やんま, のーと, そうた, SONGEN

やんま「今回は冬から色々なところに話を広げていけたらなって感じで考えてるんですけど。クリスマスのエピソードだったり、氷とか雪とかそういうものも特撮で扱われてることが多いんで、そこからの連想で白いキャラとか。さっき僕が見たとこだとシシレッドオリオンとか、『デカレンジャー』にも白いのいましたよね、2人くらい」
のーと「デカブライトデカスワンですかね」
やんま「ブレイクも一応白……じゃあ結構いるのか」
のーと「冬場に出てくるやつは、サンタさんとか雪だるまとかそういうモチーフもあるので、割と白いキャラクターっていうのも出てくるんじゃないかなって思う。『電王』にもそんなイマジンがいたような気がしますし。トナカイだか雪だるまだか分からないやつ(スノーマンイマジン)。あとは雪とは全然関係ないけどダグバとか」
やんま「白いし、雪山だし……あとは『剣』のドンドコドーンのシーンとか。体がボロボロになるって言われて、嘘だ! って言うシーンですよね。なかなか雪のシーンって、あんまり見ないから印象に残るよなぁと思って」
のーと「さっきダグバ言ったついでだと、雪山に白って埋もれちゃうんですね。割とまわりが真っ白なのに着ぐるみも真っ白だとちょっと見えにくいなってのはあるかもしれないですね」
やんま「でもダグバのシーンは白で血が余計に目立ってたりして」
のーと「そうですね、血と……金具と」
やんま「あれはわざと埋もれさせたのかな……でもクウガはすごい映えるのか、黒いから。
あと『FIRST』にも雪出てきましたね、結構綺麗なシーン」
のーと「水の結晶……ですよね」
やんま「本郷が、雪を見て目を覚ますんでしたっけ。あのシーン僕すごい好きで、綺麗だなぁと思って」
のーと「結構綺麗ですよね。なんかまぁ……水の結晶自体は擬似科学みたいな感じであんまちょっとノれない感じもありますけど、それはまぁフィクションだからええかって感じ」
やんま「いい言葉を言えば……ってやつ。あとあれか、『響鬼』の凍鬼とか『キバ』のレイとか」
のーと「冷たいやつとか氷とか、そういうあれは白っぽい感じになりますよね。マジマザーとかもそうなのかな?」
やんま「そうですね、あの人は名前も深雪だし。僕白いキャラ好きなんですよね」
のーと「割と真っ白みたいなやつって少ないですからね。今回の話題にあった『キュウレンジャー』のシシレッドオリオンも、完璧に真っ白ではないけどメインカラーは白ですよね」
やんま「初期メンのホワイトとかも、ピンクと一緒にされがちというか。純粋な白だけってなかなか……あんまいないですよね」
のーと「スーパー戦隊の白は、ヒロインの色……だからピンクと大体立ち位置が同じのホワイトか、ビッグワン的ホワイトかのどっちかなのかな。ビッグワンとか、オリオンもそうか。でゼンカイザーも」
やんま「(女性は)だいたいみんなピンクがあしらわれてるかな……」
のーと「そんな気はしますね、ガオホワイトとかもそうなのかな。配信やってる『ジェットマン』もそうか。ホワイトスワンもピンクっぽいのか」
やんま「シロニンジャーなんかは、ピンク(モモニンジャー)がいるのにピンク……(笑)」
のーと「そっか『ニンニンジャー』はピンクとホワイト一緒にいるのか。なるほど。
今回冬場だから何でもやっていい感じですけど、ニチアサに関して言えば、4クールなのは変わんないんだけど、放映開始時期がズレたから。仮面ライダーも冬映画もそうだし、冬であるタイミングが半年分ズレてるから、なんかそれでちょっと、あれですよね。昔は最初と最後が冬って感じで、今は最初と最後が夏か秋か……そんぐらいじゃないですか?」
やんま「そうですね、ちょうど中間ぐらい……『ゼロワン』が9月だったから本当に変わり目くらい」
のーと「変わり目くらいですよね。最近は9月も暑いですけど、だいぶ。だから割と平成最初の一期のライダーとか、スーパー戦隊は今もそうですけど、割と終盤のいい感じのシーンに雪とかあったりして、それはそれでロマンチックだなみたいなことは思ったりしますね。この前見た『アバレンジャー』も最後の方そんな感じでしたね。5人揃って初めての時とか。ライダーはズレちゃうけどスーパー戦隊は変わらないのか。
逆にロマンチックでもなんでもないのが最近の『ゼンカイジャー』だったりとか。『ゼンカイジャー』は季節感を大事にしてるんでしたっけ。東映の方だかテレ朝の方だかどっちか忘れちゃったけど、どっちかのプロデューサーが季節感と行事を大事にみたいなことを言ってたような気がする。……で、盆と正月が同時にくる話をクリスマスにやってて、何を大事にしてるんだろうみたいな(笑)」
やんま「とりあえずやれば、時期は問わない(笑)」
のーと「逆に『アバレンジャー』の映画は真夏にクソ寒い話をやってたりとか。『アバレンジャー』は季節感おかしいですよね。冒頭真夏のビーチで、後半は南極になっちゃうし」
やんま「……なんか冬って、切ないイメージですよね。終わり頃っていうか、植物も散っちゃうし動物も眠っちゃうし、作品が終わる時期としてはいいっていうか。年も終わるし……」

 

オフショットのベンチコート

やんま「服装の話を、のーとさんがしてて……防寒対策の話か」
のーと「冬場の撮影っていうか、これは東映の特撮に限らずなんですけど、4クールものだったら必ず撮影期間のどっかが冬に被りますよね。で2クールやるやつも1クールのやつも時期によっては冬場のやつがあったりとかして、割と特撮の……悪役の方が多いのかな。薄い衣装ないしは肌の露出多すぎな衣装でずっと撮影してる感じなのが、いつ見ても寒そうだなって思うし、公式サイトとか雑誌とかに載ってるインタビューとか見ても、あの時期は暑かったねあの時期は寒かったねって話が必ずあると思うんですよ。
これ純粋な疑問なんですけど、今やってる『ドンブラザーズ』もそうだし、『ゼロワン』とかもそうだったかな? 最近はみんなそうか。オフショットで衣装を隠すためなのか防寒なのか、まぁどっちもなんでしょうけど、膝の下ぐらいまである長いコート着てますよね。あれはあれで暖かそうだなとは思うんですけど、あれっていつからあるんでしょうね? なんか最近はあるなって思うんですよ、けど自分がすごい熱心に調べものしてる平成のゼロ年代の辺りとかって、そういうオフの写真とか見てもないなって思って。
自分がちゃんとよく見てる『響鬼』とかだと、童子と姫っているじゃないですか。あれが、衣装がひたすら薄くて、死ぬほど寒いんだと思う。で水場にも入るからめちゃめちゃ寒い。ライダーの人は別の撮影があるから、童子と姫は基本的に山と川にしか出ないけど……例外を除いて。ヒーロー側は次の撮影だとかなんとか言ってロケバスに乗って暖かいの着ますけど、どっか行っちゃうけど、我々はそれがなかったって言ってるのがすごい印象的だったし。
後は終盤ヒビキさんって服装固定されてた気がしますね。これ全然分かんなかったらいいんですけど、固定までいかなくても水色のコートの衣装を羽織ってるのが多くて。それなんでなんだろうなって思って調べてみたら、水色のコート自体は猛士の備品っていう、まぁロゴも入ってるしそういう扱いなんだけど、衣装さんによるとそこらへんの番組後半の衣装の選定っていうのは割と細川さんに一任してたみたいな話があって、それ読んだときになんでなんだろうなって思って、色々考えたんですけど多分暖かいからじゃないかなと思って。一番暖かいんじゃないかな(笑)」
やんま「なるほど、自分で選ぶとそうなっちゃうと(笑)」
のーと「絶対そうだと思う、そこまでは書いてないけど。っていうことも考えると、昔やっぱなかったんじゃない? って思って。いつから例のコートはあるんでしょうね。っていうのずっと気になるなぁって思って、まぁ今確認できるだけの色んな公式サイトとかTwitterとか遡ったら、だいたいこれくらいの年からみんな同じコートを着始めててっていうのが分かるかもしれないけど、そんなんもうめんどくさいからやりたくない(笑)」
やんま「その、昔のオフショットっていうのは、そのまま衣装でいるんですか? それとも暖かそうなのは一応着てるんですかね?」
のーと「暖かそうなの羽織ってるのもあるし、衣装まんまなやつもあるし。で、暖かそうなの羽織ってるにしても、今みたいにみんな同じ柄みたいな感じじゃないなと思って」
やんま「なんか、昔はオフショットだからって言って気を抜かないというか、そのまま衣装で写真撮るっていう感じだったのかなって思ったんですけど、別にそういう訳じゃないのかな?」
 そうたさん参加
のーと「どうなんでしょうね? 人によっては、コート羽織れない事情もあるのかなって。最近見直した『大魔神カノン』ってやつでは、イパダダっていう怪人が、全身白塗りで森の中を駆けずり回らないといけないっていうシーンがあって、多分上から服とか着ちゃうと塗ったのが落ちちゃうだろうし、ブログの方を見たらほぼほぼ全裸に近い男性がストーブに当たってる姿とか見て、これ意味ないだろみたいに思う(笑) 『カノン』の撮影って9月から12月とかのはずなんで、ものすごい寒いと思うんですけど。死んじゃいますよあんなの。童子と姫は薄着ですけど、イパダダはあれ隠してるだけですからね」
やんま「よく、やらせるな……(笑)」
のーと「……で、はじめまして……ですかね?」
そうた「あ、はじめまして、そうたと申します」
やんま「はじめまして〜」
そうた「さっきのコートの件で、私『龍騎』の特別編集の本持ってて、今見てたんですよ。そしたらオフショットなんですけど、杉山さん……優衣ちゃんの人と、北岡先生の人と、あとは須賀さんが、コート着てます」
のーと「あー、じゃあ昔からあるんだ」
そうた「今ぐらいのはベンチコートって言って、あの膝丈のよくスポーツとかで選手が着てるような。北岡先生はそんな感じの厚手のコートを第50話のクランクアップのときに着てる写真がありました」
のーと「そっか、クランクアップの写真はあるかも、割と。昔のやつは」
そうた「そうです。で、北岡先生たぶん薄着の衣装だったんですよね、最終回だったから。最終回っていうか、最後のシーンっていうか、ソファの横たわってる。あと吾郎ちゃんと王蛇と秋山蓮も写ってるんですけど、もうそれぞれはコートみたいな上着を着た衣装なので、防寒しなくてもいいのかなと思うんですけど。だからこの頃にはコートあったんじゃないかなっていう、補足を」
のーと「あーなるほど。ありがとうございます」
やんま「じゃあもう、由緒正しい感じなんだ」
のーと「超全集で昔のやつ見返したらもしかしたらあるかも」
やんま「あ、超全集ってオフショットもあるんですか?」
そうた「(少なくとも)私が見てるのは、超全集じゃなくて『テレビマガジン特別編集 仮面ライダー龍騎』なんですよ」
のーと「ムックですよね」
そうた「そうですそうです。それの本当1ページだけに、舞台裏って形でメイキングの写真が載ってるっていうだけです。あとは各話のあらすじのとかが詳細に載ってる本です」
やんま「そういうのって載せていいもんなんだ。子供はあんま見ないのかな」
そうた「だと思います。子供向けでは明らかになさそうな本なので」

キャラ付けとしての服装

やんま「(調べながら)これか、なるほど……。
服装ってことでいうと、『アギト』の翔一くんって、割といつも暖かそうな格好してんなと思って。一番イメージがあるのは、白いもこもこの……なんて言うんです? あれは。ジャンパーっていうか(1話で着てるやつ)」
そうた「あぁ、パタゴニアの……ジャケットっていうか、フリースでもなく……」
やんま「そうそう、そんな感じの上着羽織ってたりとか、あと真司も結構ジャンパーっぽいの着てますよね」
そうた「そうですね、ダウンジャケットみたいなの着てますね」
やんま「でも五代くんはなんか、Tシャツとか薄い感じの服が多いイメージで、キャラ毎にそういう服装のイメージってあったりするなと思って」
のーと「キャラ毎……ちょっと気になってそうたさんのとは別のやつ見てて、浅倉ってすごい……ですよね。これ浅倉冬でもインナーとか着てないんですよね、上裸にあのジャケット羽織ってるんですよね」
そうた「ホントだ! 第50話でも上裸のジャケットだ(笑)」
のーと「ですよね。だってこれ今見てるの冬のやつだなって思ってたら。言われてみればって感じですけど、すごいな。浅倉のジャケットって、脱獄してどっかから万引きっていうか勝手に盗ったやつですよね」
やんま「多分……あ、そういう設定があるんだ?」
そうた「適当なお店から、服がないからもうわーって盗ってきて、それがこれだったっていう感じです」
のーと「そうですそうです。で、それはいいんですけど、寒くても新しく盗りなおしたりしなかったんだって(笑)」
そうた「インナーがない……(笑)」
のーと「だからキャラクター性と服装で言うと浅倉面白いなって」
そうた「確かにずっとこの衣装ですよね、みんな何かしら違うのに」
のーと「服着なきゃって意識はあるけど、寒いからあれしようっていうのはないんだって」
そうた「逆に神崎士郎はずっとコートですよね、暑くないのかな」
やんま「あいつはなんかもう、着替えるって概念がなさそう。"そういう存在"っていうか、あれ含めて神崎士郎みたいな」
のーと「あれ含めて神崎士郎って言うんだったら、『RIDER TIME 龍騎』あったじゃないですか。あれって役者さん菊池謙三郎じゃないけど、あぁいう神崎士郎っぽい服装を着てたらそれっぽく見えるよねっていう。役者さんじゃなくても、パッと見の服装でキャラクターがもう分かる。
服装で言ったら、折角『龍騎』の話なんで『龍騎』だったら、『RIDER TIME』の人たちってなんかオリジナルと似てるんだか似てないんだか分かんない微妙なライン攻めてる人が多かった気がするんですよね」
そうた「確かに。あれはもう、オリジナルとして見てましたね。ベルデとか違うじゃないですか」
のーと「ベルデはもう全然違いますよね」
そうた「あと私、ライアの人初めて見たとき誰? ってなっちゃって……顔が」
のーと「そうですね、顔も体型も割と……」
そうた「でも服装で、あれもしかして……ってなったんですよね。もしかして、手塚? ってなって」
のーと「芝浦は割と芝浦のまんまだったかなってイメージがありますね……どうだろう」
やんま「なんか結構、幼さを残した感じの……」
そうた「『RIDER TIME』も浅倉これでしたっけ? 衣装」
やんま「ヘビ柄の(笑)」
のーと「『RIDER TIME』もそう……ですね(笑) あぁそっか、タイガは全然違う服装だけど、インペラーは割と佐野くんもこういうの着るかもぐらいな」
そうた「確かに、このジャケットっていうか。社長になってからはスーツですけどね、ずっと」
やんま「あー、タイガこれは着なそうだな」
のーと「で、シザースもだいぶ別ですね」
やんま「あの人は刑事だから、スーツでしたっけ?」
そうた「そうですね、コート着てる」
やんま「だいぶカジュアルな感じに変わってますね」
のーと「今画像検索したついでにシザースの石橋やってた中島健っていうモデルのブログ見てるんですけど、「皆さん色々な意味で大好きな仮面ライダーシザース 石橋役演じています。卑怯もらっきょうも大好きだぜ〜 ってな」って書いてあるんですけど、卑怯もらっきょうも大好きなシザースって『ディケイド』ですよね(笑)」
やんま「そうですよね、本編じゃ言ってない……どこで知ったんだろう」
のーと「シザースって登場回数が少ないから、5,6話とTVSPと、で『RIDER TIME』とって感じだから、割合で言ったら「卑怯もらっきょうも大好きだぜ」が10%弱ぐらいあるんじゃないかなって(笑) 全シザースの中だと」
やんま「結構占めてる(笑)」

 

クリスマスの退場と売り上げ

のーと「あと、ちょっと今回の冬ってテーマからはズレちゃうんですけど、僕そうたさんはお初にお目にかかるんですけど、アイコンが秋山くんでヘッダーもナイトってことで、『アギト』『龍騎』『555』が特に好きって感じなんですけど、『龍騎』がやっぱり一番好きな感じなんですかね?」
そうた「難しいですね……話としては『アギト』が好きだけど、変身者としては『龍騎』が好きで、ライダーとしては『555』が好きみたいな、そういう感じなんですよ」
やんま「あーなるほど、そういうのありますよね」
のーと「えっと、じゃあそうなるとライダーが好きっていう『555』はガワが好きってことですか?」
そうた「基本そうですね、ガワが好きです」
のーと「なるほど、ありがとうございます。……このスペースに集まってる人たぶん、年齢的に平成一期の頃ドンピシャの方が多いと思うので。僕もそうなんですけど」
そうた「あ、でも私も世代『クウガ』とか『アギト』ぐらいなんで」
のーと「じゃあおんなじぐらいですね」
そうた「でもライダーにハマったのが『セイバー』からだったんで、全然知識とかないので、ちょっと聞いてみたいなって思って」
のーと「え、すごい気になるな。それは『セイバー』きっかけで見始めて……」
そうた「で、色々見始めたんです」
のーと「わぁ、すごい」
やんま「あんまり聞かないタイプですね」
そうた「なんか仕事が、おもちゃ売るようなお店で働いてるんですよ。で、次の仮面ライダー小説家と剣豪ってナニ? ってなって、ちょっと見てみようかなって思って見てみたら、賢人くんのビジュアルにハマってしまって、エスパーダのガワも大好きになって、一応半分くらいまでは見たんですよ。で賢人くんがあんなことになったのでちょっと、心が保たなくなって脱落して、あとは色々……『ビルド』とか『ゼロワン』とか、で今は平成一期にすごいハマってるって状態です」
のーと「"あんなこと"になっのも冬場……なんですかね」
そうた「あ、12月ですね」
のーと「冬場……クリスマスって言うと、『エグゼイド』辺りからかな? 割と定期的にいなくなられる方がいらっしゃいますよね」
やんま「そうですね、味をしめたっていうか……(笑) なんか『エグゼイド』の時は一回炎上してましたけど。……Twitterで"なんできりやすぐ死んでしまうん"ってハッシュタグ付けて、公式Twitterが炎上したんですよ」
のーと「あー、ありましたね」
やんま「だからなんて言うの、それを踏襲する? クリスマスに退場ってのを踏襲する勇気はちょっとすごいなって思ったりして」
そうた「そうなんですよね、なんか変にドキドキしちゃうっていうか。映画とかもちょうど冬じゃないですか。だからこれが下手したら最後の姿に……とかって思うとすごい悲しくなっちゃって、純粋に見れなくなっちゃったっていう」
やんま「なるほど……」
のーと「さっきおもちゃ屋さんって話があったと思うんですけど、例えば今回の『リバイス』とかだと、ヒロミさんのベルトはプレミアムバンダイだからあんまり関係ないかもしれないんですけど、クリスマスでいなくなっちゃうキャラクターのおもちゃって、売れたり……逆に売れなかったりとかってあるんですか?」
そうた「えーっと……特に動きはなくて、『セイバー』の時はソードライバーが共通だったじゃないですか。だからそもそも特にそれがなくて、『ゼロワン』は迅くんでしたっけ? 『ゼロワン』はそのとき全然知らなくて、興味がなくて覚えてないんですよね……でもクリスマスは、エビルとライブのベルト(ツーサイドライバー)が結構売れてました」
やんま「そっか、クリスマスくらいか」
そうた「下手したら普通の、一輝くんが使ってるの(リバイスドライバー)より売れてんじゃないかって錯覚するぐらいのときありましたよ」
のーと「じゃああれなのかな、リバイスのベルトは先に買って、クリスマスプレゼントはエビルのやつみたいな感じになるのかな?」
そうた「……の可能性はありますね。その頃にまたライブが活躍っていうか、いい感じだった記憶が」
やんま「変身音的にも、リバイスドライバーはレックスだけだけど、2種類変身聞けるからお得ではあるよなぁ」
そうた「でも正直厳しいですね、動きがあんまりない」
やんま「あんまり関係ないんだ、へぇ……。さっきの迅なんかは、そもそもファルコンが先行で発売されたんだったかな、確か。だからあんまりクリスマス商戦とは関係なかったりして」
そうた「あ、そうなんですか?」
やんま「そうでしたよね、確か。ファルコンキーが先行で発売して……スタート前に。『ジオウ』の映画(『Over Quartzer』)に先行登場したのもファルコンだったんですよ、ゼロワンのファルコンが先行登場して、先行発売っていう形で。だからクリスマス商戦っていうことで言うと、滅亡迅雷フォースライザーが……だから滅かな? まぁ滅も死んだけど、あの辺りになるのかな。あとあれか、シャイニングホッパーとアサルトウルフもそれくらいか」
そうた「『ゼロワン』のとき見てなかったんで、滅亡迅雷とかってなんでこんな物騒な名前のベルト……って思って、すごい戸惑った記憶があります」
やんま「そうですよね、"滅亡"って……(笑)」
そうた「でサウザーの見てすごいフォームいかつくない? と思いながら売り場に出してました」
やんま「ツノがいっぱい生えてて……」
そうた「そうなんですよ。で上司とかから、やっぱ昔の平成ライダーのときはベルト、開店前から人がたくさん並んでて大変だったって言ってて。結構大変だったみたいですね、平成の最初っていうか」
やんま「へぇ〜! あれかな、『555』辺りのことかな? 『555』は結構ベルト売れたって聞くけど」
そうた「そうなんですね。ちょっといつかは分かんないですけど、一期とか二期とか……。オーズまでぐらいじゃないですか?」
やんま「あー、売上的には『フォーゼ』が一番なんでしたっけ? 確かそうだったと思います、玩具売上的には」
そうた「そうなんだ、すご……。なんかおもちゃの、『ゼロワン』でいうプログライズキーとか『セイバー』でいうライドブックみたいな変身アイテム、あれの形態が毎年違うじゃないですか。私それで結構売上左右されると思ってるんで……なんか、機能が付きすぎてるっていうか。光る音が鳴るで、もう1400円はするじゃないですか、確定で。鳴らないとまぁ1000円弱。だからやっぱりこれからもそれくらいの単価になるのかなって予想は、個人的にしてましたね」
やんま「そうですね、これから音も鳴らない光らないっていうのは、あんまりなさそうかな……でもライドブックは光んないのか。プログライズキーは光って鳴って、ライドウォッチもそうか」
そうた「私、平成初期のベルトの……変身アイテムを見たことがないので、おもちゃ買ったことあんまなくて。どんな感じだったんですか? 結構簡易的な……フォームとか」
やんま「簡易的……うーん、まぁベルト一本買えば、何フォームかに変身できるって感じで……」
そうた「え、お得……」
やんま「そうですよね(笑) クウガは基本4フォームになれるし、アギトも3フォームなれるし……まぁ龍騎はちょっと例外で簡易的だけど(※実際はデッキケースがナイト,ゾルダ分も付いてて、3ライダーに変身できたらしい)」
そうた「『龍騎』はデッキがバラ売りだったんですか?」
やんま「あれ……どうなんですか?」
のーと「デッキがバラ売り……ですね。例えばゾルダの武器を買うとゾルダのデッキ(カード)が付いてくるみたいな」
そうた「え、ゾルダのデッキ売ってたんだ!」
のーと「そうですね。割と『クウガ』と『アギト』の売り方をパワーアップさせたみたいな。『クウガ』はライジングフォームのセットを買うと、武器をパワーアップさせるついでにベルトも金色のやつが付いたりとか。で『アギト』はバーニングフォームとシャイニングフォームの武器を買うと、変な白いあれがベルトにくっつくじゃないですか。ドラゴンズネイルが武器のおまけでくっついてて、バーニングフォームのかたちのベルトになりますよって」
そうた「え、すごい」
のーと「っていう感じなんで、『龍騎』と『555』は『クウガ』と『アギト』の売り方をちょっと変えた感じになるんじゃないかなって思います」
やんま「ファイズはそもそもあれか、フォーム数が少ないから……あんまりお得感みたいなのはないけど。考えてみたらあれでベルト売れたってすごいな(※フォームの代わりに武器や電話として使える付加価値がある)」
そうた「……私『フォーゼ』見たことないんですけど、あれって4つあって、全部に挿すんですか?」
やんま「全部取り外せますね。あ、でも変身のときは最初から付いてて、いちいち付けたりはしないんですけど」
そうた「へぇ……フォームチェンジは入れ替えるってことですか? あれを」
やんま「そうですね、右の1個だけを基本」
そうた「右の1個だけ……」
やんま「一番右のが基本的にはフォームと一対一対応になってて、フォームチェンジが2種類あって、中間が変わり種で右と左の2個変えるってやつが出てきて、って感じですね」
そうた「結構なんか複雑……っていうか」
のーと「ですね。『セイバー』と同じ感じで、フォームチェンジのきっかけになる特別なアイテムがいくつかあるみたいな感じですね」
そうた「なるほど。最近『ジオウ』の……ベルトの機能が凄すぎて、一人で泣いて感動しましたもん。回るって、めっちゃ感動して今めっちゃ欲しいんですけど、めっちゃ高いっていう」
やんま「あ、そうなんですか? 今高いんだ」
そうた「それでも6000円とか」
やんま「あーそっか。安くなるやつは安くなりますもんね」
のーと「今その……さっき売り上げの話が出たから、ちょっと怪しげなサイトをたくさん見てるんですけど、曰くやっぱり『フォーゼ』が長いこと1位だったんですけど、『ジオウ』が結構売れてるみたいで、今んとこ数字だけで見ると『ジオウ』かも」
やんま「あ、そうなんだ! 更新されたんだ、知らなかった」
そうた「じゃあ2位が『フォーゼ』……?」
のーと「2位が『フォーゼ』なんですけど、ただ『ジオウ』のおもちゃって割と凝ってたんで、売り上げで見ると『ジオウ』が多分一番なんですけど、おもちゃをつくるコストですよね。フォーゼのスイッチって、すごいつくりが簡単だったんで」
やんま「えっ、そうですか? 割と……」
のーと「あー、なんて言えばいいんだろ? 構造は複雑っちゃ複雑なんですけど、液晶とかなかったじゃないですか。だからそういうこと考えると一番儲けてるのはやっぱ『フォーゼ』なんじゃないかなって思う」
やんま「あー、そうですね儲け……いやでもライドウォッチも言うて(金型つくらず)シール変えただけじゃないですか?」
のーと「そっ……か、そういえばそっか。一応音は鳴るには鳴るけど、フォーゼも鳴るスイッチはあるか」
やんま「で、めちゃくちゃ数出してるから。最強フォームとか、プレバンとか」
そうた「でも、ランキングいま見てたんですけど、2位(※当時)が『鎧武』ですか?」
のーと「……『鎧武』も売れてる方ではあるんじゃないですかね」
そうた「『鎧武』もちょっと見たことがないんですけど、これはロックシードですか?」
のーと「『鎧武』はロックシードのギミックがすごい面白かったんで、最悪ベルトなくてもロックシードだけあれば、なんか音鳴るしみたいな感じ」
そうた「へぇ……やっぱ平成二期が大半を締めますね、ランキングだと」
のーと「そうですね……これ『響鬼』ホントに酷いな(苦笑)」
やんま「あぁ……売り上げ?(笑)」
そうた「あ、『響鬼』は見ました!」
のーと「どう……でしたか?」
そうた「面白い、めっちゃ感動して泣いちゃって最終回」
のーと「良かった……!」
そうた「"良かった"(笑) あの、噂は聞いております。でも予想以上に面白くて……人間ドラマって感じじゃないですか、もちろんカッコいいですけど。それが非常に、心に刺さりました」
やんま「そうですね、『響鬼』は割とドラマ重視ですよね。……ドラマ重視っていうか(偏重っていうか)」
のーと「"ドラマチック"ではないんだけど、細かい積み重ねとかはたくさんある感じですよね」
そうた「もう早く音叉が何か、コンセレが出てくれないかっていうのを、毎日願っている……」
のーと「それは……『響鬼』のファンは多分みんな(笑)」
そうた「だから、前なんかCSMのタグあったじゃないですか。あのとき本当に心から願ってタグを打ちました」
のーと「ありがとうございます(笑)」
そうた「いや全然(笑) 欲しい……でも映画見てないです、まだ」
のーと「映画面白いですよ」
そうた「色んな鬼の人が出てくるっていうのは分かるんですけど、話はまだ分かんなくて」
のーと「多分『アギト』の話とか『555』の話とか好きだったら超好きなんじゃないかなって。……多分、多分ね」
そうた「なんで保険を(笑) 面白いという話は聞いてます、いつか絶対見ますんで」
のーと「ぜひぜひ」

現実との経過時間のズレ

のーと「……で、今回やんまさんの方がお題をいくつか用意してくれてて。まぁ冬だから白いキャラとか雪山のシーンとかは分かるんですけど、一番最後の"困難を乗り越える"って、これなんですか?」
やんま「あー、まぁ"冬を越す"っていうのは、困難を乗り越えるっていう意味の……慣用句? っていうか。動物的にも、植物が生らなくてなかなか食べ物が手に入らなくて、冬を越すにはどうしたらいいかっていうのを、知恵を絞ってるっていうか。だから割と1年の中だと一番、きつい時期なのかなって思って」
のーと「まぁ、そうですね」
やんま「言っちゃうと、話題が欲しいから色々こじつけたんてすよ(笑) 特撮だから、困難乗り越えるシーンはいっぱいあるだろうと思って」
のーと「本編の時系列で言うと、『クウガ』とかは直接それじゃないかなって。冬を乗り越えてるっていうか、雪山であれして、後日談の時系列が4月27日なんで、まさにそういうところに当てはまる……かな? と思ったぐらい。冬が終わって春が来てっていうことで」
やんま「そうですね、『クウガ』のキャラクターってみんな植物だから、冬は結構キツいんじゃないかな」
のーと「あぁ、そういう……全然こじつけですけど、椿とかは冬でも花が咲くなぁって思って」
やんま「あーそっかそっか。たくましい……」
のーと「全然これは、なんの意味もない思い付きですけど。『クウガ』は割と、作中の日付でもまる1年なのかな。1月29日の夜からだから……まる1年」
やんま「他の作品も基本は、だいたい沿ってますよね。まぁ本当にだいたいですけど」
のーと「まぁ『アギト』は『クウガ』みたいに、今が何月何日でみたいな気持ち悪い細かさはないからあれだけど、でもレストラン開業するまでの間は割と時間が空いてるのか?」
やんま「後日談っていうか、エピローグは割と時間経ちがちですね。『龍騎』も最後は……あれ時間結構経ってるのかな」
のーと「時間というか……」
やんま「時間というか(笑)」
そうた「『龍騎』ですか? えっと、日にちが出るシーンはあって……優衣ちゃんの誕生日の日とか。あれが放送日と一致してるかっていうのを、ちょっと今見てます。『響鬼』の最終回も何年後とかでしたよね、何ヶ月? 飛んでましたよね」
のーと「『響鬼』は1年後……」
やんま「1年後、へぇ……え、でもなんか白衣着てましたよね」
のーと「あれは……『響鬼』の最終回ちょっとおかしくて。いや、おかしいのかおかしくないのかは解釈が分かれるところですけど、おかしいんですよ。だってお医者さんになりたいっていう夢はまぁ、いいじゃないですか。でもなんかお医者さんになりたいから病院で白衣着てバイトするっていうのはなんかちょっと変な感じですよね」
やんま「そうですよね、白衣……着るか?(笑) っていう」
のーと「で、ご飯食べてるときも勉強してっていうシーンがありますけど、医学部の大学入試の対策じゃなくって、国家試験の方のテキスト見てる……なんか、なんか変なんです。絵的な分かりやすさ重視だと思うんですけど。
絵的な分かりやすさ重視じゃなかったら、その……あるじゃないですか、明日夢くんが3話とか4話の辺りで、受験勉強を放ったらかして屋久島の写真見てるときとか、図書館で。だから、なりたいもの,憧れのものを見つけたときの明日夢くんがちょっと背伸びし過ぎてなんかよく分かんないことしてるみたいな感じだったら、キャラクター性かなってぐらいで。屋久島の写真見てもヒビキさんには近づけないでしょって、いま病院のバイトしてもお医者さんに近づけないでしょって(笑) でもそれが明日夢くんのかわいいところだよね、で納得してもいいかも(笑)」
やんま「それいいな(笑)」
のーと「僕はその、お医者さんっていう夢を決めたんだよっていうのを、メインの視聴者は子供な訳だから、分かりやすく見せるためにそうしてるんだと思うけど、まぁそうじゃないんだったら明日夢少年の微笑ましい部分かなって」
やんま「どうなんだろう、並行して勉強する余裕とかあるのかな?」
のーと「いや、ないですよ(笑)」
そうた「……あ、『龍騎』調べました。優衣ちゃんの誕生日が近付くと……みたいな話あったじゃないですか。優衣ちゃんの誕生日が1月19日なんです、でその誕生日まであと1ヶ月だよねって話の放送日が12月15日だったんです。だから一応リンクしてるっちゃしてるって感じなのかもしれないです」
やんま「あー、なるほど」
そうた「あとタイムベント使ったときあったじゃないですか。真司くんがもう1回同じ月日を繰り返すみたいな。で、確か時が戻ったときのカレンダーの日付けが確か2月だったんですよ。『龍騎』の放送開始が2月3日とか10日とかなので、まぁ合ってるなっていう感じですね」
やんま「じゃあだいたい、放送してる日付けに沿ってって感じなんだ。まぁでもだいたいそうですよね、たぶん。そう離れてるやつはいないんじゃないかな」
のーと「割と『555』とかは時間の進みとかどうでもいいんじゃないかなって。あれはもう、半年……3ヶ月くらいの話って見てもまぁいいだろうし、2年3年ぐらいの話って見ても別におかしくはないだろうし、ぐらい。あんまり長いとおかしいですけど」
やんま「『555』季節ネタ……やってたっけ? なんかクリスマス祝ってたりとか……してないか(※スーパーヒーロータイムのコーナーでサンタの格好はしてた)」
のーと「『555』は季節ネタはない……んじゃないですか?」
やんま「ないか、そっか。じゃあその辺はズレてても分かんないのか」
のーと「……『響鬼』はかなりかっちりしてるのか。『響鬼』は何かにつけてあったな。明日夢くんの受験もそうだし夏祭りもそうだし。
……『W』とかも割とどうでもいいに近いかも? 時間は進んでるんですけど、確かに。別にそれが何ヶ月……っていうか、ペース的にはどうでもいいっていうか。もちろんフィリップがいなくなった期間っていうのはちゃんと決まってるんですけど。だから『風都探偵』にしろ本編にしろ、依頼が来て、揉めて、犯人が分かって解決して……っていうお決まりのパターンはあるんだけど、どれくらいのスパンで起きてるかとかは割と、そんなかっちり決まってないのかな」
やんま「そんな定期的(2週間おき)に起きてても変ですしね」
のーと「だから半"サザエさん時空"ぐらい」
やんま「そう……ですよね、クリスマス祝ってたのも映画だしなぁ」
のーと「だから、白倉さんの言う『サザエさん』的番組に近いのは『W』みたいなやつなのかな。同じフォーマットで永遠に話を続けられそうなやつ。1年ものって制約があるから、話の縦軸みたいなのを用意してるけど、みたいな。『風都探偵』にも一応あるけど、進みがそんな早い訳じゃなくて。『ゼンカイジャー』もステイシーの話なかったら3年とか4年とかやれるみたいな。やってどうするんだって感じだけど。
『フォーゼ』とかはそれが、『W』以上にできないようになってる。季節ネタ,行事ネタがかなりあるから。……そっか、『フォーゼ』冬って言ったら卒業式のネタがあるのか」
やんま「なんだっけ、あの……ダンス? プロムか」
のーと「あれ、さっきやんまさんから冬は切ないよねって話があったけど、そんな感じですよね」
やんま「あれって冬……? なのか、そっか」
のーと「かみのけ座のコーマ・ゾディアーツのあれは、僕『フォーゼ』見てるときはだいたいそれぐらいの年頃だったんで、すごい分かるなって思っちゃった。この学校にずっといられるんだったらいたいよねみたいな。で、後から見たときに感情移入する方が違ってたのかなって思いました。後から見直したときに、中学生高校生くらいのときに見てたときは、ずっと入れたらいいよねってことを思ってたけど、何回か自分が卒業とか入学とか繰り返してると、だんだん綺麗に出てくのもいいよねって思いが出てきたりして。見方は年によって変わるかもしれないですね」
やんま「あんまり年経ってないと、あの頃に戻りたいなぁとか思いがちですね」
のーと「かもですね。だから仮面ライダー,スーパー戦隊,その他諸々、子供番組であることはまず間違いないんですけど、見る歳によって見方がちょっと変わるっていうのはあるかなって思うし、いいことかなって思います」
やんま「……「現実と時系列が全然違うの、99×2で最終回でまだ本編開始から半年しか経ってない『ゴースト』とか」」
のーと「あー、あったな(笑) 闘魂ブーストの回とか、今まですごい進みが遅かったのに、えげつない勢いで日数が進んでくやつとか。もっと真剣に探せよって思ったりもするけど、それはともかくとして」
やんま「あれも切ないですよね、御成がカレンダーを見てなくシーン。あれも……冬? 年末か」
のーと「あれも年末年始ぐらいですよね」
やんま「じゃあなんか、クリスマス……の原型みたいな?」
のーと「クリスマスで死ぬやつ0号みたいな、なるほどね(笑) ……これ『ゴースト』すごい好きな人いたら申し訳ないんですけど、残された時間はあと何日っていう仕掛けがあったじゃないですか。あれを『ゴースト』がものすごく雑に扱ってるのって……度々リセットがあったりとか、すごい勢いで進んだり進まなかったりとかっていうのは、わざとそうしてる……んですかね? 日数の経過をきっちり管理してヒリヒリさせるっていうよりかは、頻繁にそこのルールをかき乱してアップダウンをつくるとか、そういうつくりってことなんですかね?」
やんま「どうなんだろう……公式読本のインタビューとか読んでる感じだと、最初の設定のときから年末辺りで1回死なせたいから、3ヶ月(1クール)ぐらいってことで100日だよねって逆算して決められてるはずなのに、それがまぁ、あぁなってる訳ですよね。だからなんなんだろう、どうしてあぁなったのかな」
のーと「どうなんでしょう。すごーく嫌な見方をすると、1クール目はそれでって感じで、後のことはあんまり……ってことだったのかもしれないけど。転がしてみてから考えるみたいな」
やんま「……僕も……まぁ『クウガ』もだけど、あんまり『ゴースト』の日数って気にして見たことなかったな。当時も」

 

冬の時代とウルトラマンの統一性

のーと「この"冬の時代"っていうのが気になるんですけど」
やんま「あーあれですね、例えば仮面ライダーだったらやってない期間があったり……みたいなことも言えるし、売り上げ的に不振だった時期とか、そういう広げ方もできるかなと思って」
のーと「今のウルトラシリーズって、商業的には好調だけど、マニアからはそこまでウケてない『トリガー』とか。っていうのはあったりするけど、一応シリーズ……ニュージェネとして続いてて、昔みたいに4クールとかそれ以上みたいな感じではないけど、ってことを考えると、冬の時代って訳ではないのか」
やんま「なんか、だんだん……春もうすぐ来るかな? くらいの感じなのかな」
のーと「昔に比べると展開の仕方も多様になってきてる感じですし。僕は『ウルトラギャラクシーファイト』とか見てると、なんか昔見てたウルトラマンがわちゃわちゃしててかっこいいなぁとか思ったりしますけど」
やんま「『ギャラファイ』ってあれでしたっけ、タルタロスとかが出てくるやつ? 坂本監督が撮ってる」
のーと「そうですそうです。割と色んな作品のキャラクターが出てきたりもして。なんて言うんだろ、東映の春映画とはだいぶ趣が違うなって思ってて、大集合系でも。割とキャラクターに沿った見せ場とかを用意してるっちゃしてるのかな、たまにすごい雑なのもありますけど。雑っていうか、お気に入りのキャラクターだったのにこんなことが……みたいな時もあるけど、まぁまぁそれはいっかみたいな感じなんで、春映画的……運動会的な見せ方とはちょっと違うなって思うし」
やんま「運動会、なるほど(笑)」
のーと「みんなで走ってる感じ……(笑) とはちょっと違うなって思うし、割とそっち方面のつくり方だったら東映よりこっちの方がまだ好きかもって。
好きなんだけど、今はウルトラ……あ、昔もそうですね『アンドロメロス』とか『レッドマン』とかあるから、円谷のヒーローもバリエーションがないって訳じゃないんですけど、ウルトラの方は割とデザインのコンセプトがずっと一貫してる感じじゃないですか。それこそさっき出てきたアブソリュートタルタロスとかは変化球ですけど。だからバリエーションって言えばいいんですかね、造形の……とか見ると、華があるのは東映の方かなって思っちゃう。まとまりが……」
やんま「そうですね僕……あんまり見てないからかもしれないけど、あんまりウルトラマンは見分けが付かないっていうか、みんな同じに見えちゃうっていうか。だから、たまにいる青いやつとかがすごいかっこいいなって思ったりするんだけど。子供の頃もネクサスのブルーが好きだったかな」
のーと「青いと目立ちますよね。僕もかなり好きですジュネッスブルー、かっこいいですよね。ネクサスのブルーは代替わりして、赤いときと比べるとアクションが軽快な感じなのかな。最初にネクサスに変身してた人は、落ち着いてる雰囲気もあったし、苦戦することもまぁまぁあったんですけど、割と青になってからスピーディーな感じだなみたいな。
『ネクサス』以前もウルトラマンが軽快にアクションするっていうのは割とあったんですけど、それこそティガの紫とかダイナの青とか。そういうのはあったんですけど、なんかそれよりもうちょっとスマートな感じなのかなって、見てて面白いなって。小さい時に見たときもそう思ったのかな。もっさりしてないっていうか。だから今でも割と好きですね」
やんま「へぇ〜! 僕が子供の頃に好きだったっていうのは、雑誌とかで見てって話なんで(笑) 本編はあんまり分かんないんですけど。放送……してなかったのかな? 僕んとこは。でもめっちゃスマートでかっこいいですよね」

のーと「……冬の時代って言ったら、仮面ライダーとかは平成でやりなおしてそっからうまいことシリーズが続いたからあれですけど、そういうリブートものっていうか、あれが続かなくてあんまりウケもしなくてっていうのは、結構あると思うんですよね。『キカイダー』とかは定期的に触れられたりするけど、でもテレビでやるってことでもないし、シリーズものって訳でもないし。
この前やってたやつだと『妖怪大戦争』ってあるじゃないですか。あれはメディアミックスだから小説もあるし映画もあるしって感じで、2000年代にも映画化してたし、最近も『ガーディアンズ』っていうのがやってたし、それぞれ面白いところとどうしようもないところがあったりするんですけど……何年かに1回映画やってるから完全に絶えてはいないんだけど、でもなんかもうちょっとたくさんやってもいいのよ、みたいな」
やんま「大映……って『ガメラ』のとこでしたっけ」
のーと「そうそう、大魔神なんかも出しちゃったりして。……だから、割とテレビで見たいなってちょっと思ったりする。もうちょっとだけ欲を言うとさっきの『サザエさん』的番組じゃないけど、そんな大したストーリーとかなくていいから、長く見たいなって。話はいいからキャラクター……キャラクターはすごい立ってると思うんですよ。昔のやつもそうだし最近やってるやつもそうだし。だから冬の時代っていうのはあまりにもあれですけど、面白い……シリーズではないか、面白いタイトルだから、映画だけじゃなくて、もうちょい身近な感じで見たいなって感じで思ったりもします。身近っていうか、テレビ付けたらやってるよぐらいの」
やんま「身近ね……そうですよね、なんかゴジラはテレビシリーズとかやんない……じゃないですか、やってたのかな?(S.Pはテレビアニメだったそう) っていうのは、でかいからあんまり何度も現れると有難みがなくなるからだと思うんですけど、それをちゃんと毎週放送でやってるウルトラマンって意外とすごいのかなって思ったりして。成立させてるっていうか、別にそんな有難み薄れてる……"有難み"って言い方は変ですけど、でかいから頼りになるなって感じは変わってないっていうか、昔から。
……ちょっとウルトラ怪獣の魅力っていうのは、僕あんまり、ピンときたことないんですけど」
のーと「僕も実はあんまりって感じ……ですね。まぁでも怪獣もいるし宇宙人もいるしロボットもいるしみたいな感じで、それぞれにデザインが割と凝ってたりするんで、それは面白いかなって思います」
やんま「あそっか、ウルトラマンは年間通してコンセプトがあるとかじゃなくて、割と自由にポンポンポンッて出る感じなのか」
のーと「かなりバラエティに富んでますし、怪獣を生み出すアイテムみたいなのが最近は出たりしますけど、アイテムは共通だけど出てくるやつはてんでばらばらみたいなとこもあるし。それと最近は昔の怪獣を使ったりとかすることも多いんで、まぁウルトラはずっと前からそうですけど。ってことで、何かコンセプト的に共通させようとしてた部分があっても、全然違うのがたまに入り込んだりとかっていうのがあるんで、結果的にバラバラみたいな。バラバラなのが魅力的なのかな」
やんま「統一されてるウルトラマンとの対比で……みたいな?」
のーと「だからもしかしたら、円谷と東映の特撮両方好きだって人はまぁまぁいるだろうし僕もそうですけど、どっちかに偏る場合ってのがあるじゃないですか。何かその、理屈っぽい方が東映の怪人とかに惹かれるのかな……ってか仮面ライダーの方か。なんか単一のルールとかお約束で理解しやすい。怪人と仮面ライダーはだいたい同じようなもので、それぞれシリーズ化されてるから見栄え的としても統一されてるし、これはこういうもんだよねって納得するときにも、しやすい。
ウルトラマンはちょっとよく分かんないところっていうのが元々ある……一応M78星雲その他もろもろマルチバース色々あるけども、だいたい出身が分かってて……っていうのは設定としてあるんだけど、なんか神秘性みたいなのってのがずっと昔からあって。さっき言ったように敵のキャラクターはバリエーション豊富で分類不能だしみたいな感じの、ごっちゃり感って言えばいいんすかね。よく分からない感みたいな」
やんま「そうですよね、ウルトラ怪獣って僕でも知ってるような有名どころだとバルタン星人とか、キングジョーとか、レッドキングとか? 今出た3つだけでも宇宙人,ロボット,怪獣って、バラバラですもんね」
のーと「バラバラですよね。まぁバルタン星人とかゼットンとかっていうのは、似てるやつっていうか同種のやつとか何代目とかあるから、そういうラインナップというかあれの中に入るんだろうけど、でもすごい有名じゃないやつらですよね。なんなんだこれみたいなのもたくさんいる訳で。例えば僕が見てた中だと『ウルトラマンコスモス』だと、なんか戦国時代の怨霊が怪獣になってたりとか。人型なんですけどもう完全に、落ち武者に女の顔みたいな見た目なんですけど。歪なんですよね造形がすごい。そういうのもある一方で『コスモス』の場合はカオスヘッダーっていう割と1年ちょっと、テレビシリーズ通して戦う敵もいたりして。まとめたいのかバラエティに富ませたいのかちょっとよく分かんないんだけど(笑) それが混在してるのも面白いかなって」
やんま「ウルトラマンっぽい見た目の敵も結構いますよね。……結構ではないか」
のーと「にせウルトラマン系列ってことですか?」
やんま「僕が知ってるとこだとベリアルくらい……かな」
のーと「ベリアルはマジウルトラマンだけど……」
やんま「あ、あとダークザギ? とか」
のーと「ウルトラマンっぽいやつってなんか、マニアの人だったら厳格な決めごとがありそうですけど、僕はにわかなんであれですよね、そこら辺はぼんやりとしたイメージしかないけど、もしかしたら『ガイア』のブリッツブロッツとか……あれはデザインモチーフとしては烏天狗ってことらしいんですけど、でもなんか割とツートンカラーでまとまってて、飛んだり跳ねたり胸のところが開いたりっていうのがなんかウルトラマンぽいなって思ったりするし……イメージの話ですよ。あとはブリッツブロッツより遥かにウルトラマンぽいのは、最近も出てきたキリエロイドとか。点滅するし形も変わるしみたいな。ウルトラマンじゃないけどウルトラマンぽいやつってのはいますよね」
やんま「僕はそういうにニセ○○みたいなの好きでしたね、子供の頃から。ヒールライクっていうか、悪者なんだけどちょっとかっこいいっていう」
のーと「そうなるとあれなのかな、『コスモス』だとカオスウルトラマンってのがいたりして、まぁちょっと遡るとイーヴィルティガとか、あとカラーリングの違うダイナの偽物とかいるんですけど、割とカオスウルトラマンってのは度々出てきて結構強いライバル役みたいな感じになってて。っていうのがあれなんですかね、リュウガとかの走りだったりするんですかね? 分かんないですけど。いますごい適当なこと言ってますけど(笑) 主人公とよく似てるんだけど、根っこの部分が違ったりする感じですよね」
やんま「ファイズは……(オーガとは)別にそんな似てもないか」
のーと「カイザはまぁ似てますよね、一応。デルタは微妙だけど」

 

『555』の勘違い

のーと「この"成人式"って……」
やんま「あ、なんかあります?」
のーと「いや成人式ないなと思って。これ何を思って入れたんだろうって(笑)」
やんま「たまたま考えてたときに目に入ったのかな。なんか、大人になる儀式みたいなニュアンスで入れたんですけど」
のーと「まぁ成人式も一応1月にやるから冬ですけど……あれですよね、変身するタイプの特撮だと、何か新しいアイテムで新しい姿になりましたとか。っていうのがそういう表現の代替にあるから、それで少ないんですかね? 大人になりました、大人になる儀式ですっていうの見せたら、まぁそれはそうなんだけど、でも特に物語上の意味もないし」
やんま「そうですね、実際の成人式ってホントなんも変わらないですもんね」
のーと「同窓会ですからね。あーでも流星塾とかは……」
やんま「あーそうだ! 同窓会で話そうと思ったんだ。なんか後々の客演とかも同窓会チックだし。それこそさっき言った『RIDER TIME 龍騎』とか。なんか戦隊の……"帰ってきた"シリーズ(10YEARS AFTERのことを言いたかった)とか、そうだそれで話せるかなと思ったんだ」
のーと「同窓会で言うと、井上敏樹が同窓会って怖いよなって話を確かしてたと思うんですけど。今ちょっと引っ越しの準備で本を詰めちゃってるんで、また後で確認取れたら補足しますけど。
記憶が間違ってなかったら、なんで怖いかって言ったら知ってるはずのやつなんだけど、なんか変わってるから……だったかな? だったと思うんですよ」
やんま「そんな感じのこと言ってましたね」
のーと「流星塾とかは割とそうなのかな? 流星塾は後が怖い……」
やんま「そうですね……会って、みんな変わっちゃうっていう。死んじゃうやつもいれば凶暴になっちゃうやつもいて」
のーと「久しぶりに会ったあいつと、みたいな……で、草加以外はそのことを覚えてない。まぁ同窓会あったことはみんな覚えてるし、後々共同生活をするぐらいには絆みたいなのもあるんだけど、本当のところは草加しか分かってなくて。不気味さって言えばいいんですかね、薄気味の悪さ」
やんま「なんか流星塾生(メインキャラはともかく、名前覚えてないようなモブ達)同士の横の繋がりって、あんまり僕イメージないんですけどありましたっけ? 俺とお前、結構仲良かったよなみたいな」
のーと「それが……あんまり分かんないんですよね。漫画版の『913』とかでもそうだったし。割と"流星塾生の絆"みたいなこと言うときって、草加とかは言ってたイメージあるんですけど、でも実態としてはそれほどでもなかったんじゃない? みたいな。だって事実として草加はいじめられてたし。だから流星塾の事件に関わって、オルフェノクにベルト絡みで狙われることになって、団結したしたりとか繋がりを維持するためにそういう言葉っていうのが使われるけど、でも実際そんなのあんまないんじゃない?」
やんま「そうですよねあんまり、仲がいいイメージはない……運命共同体だから、一緒にいるけどみたいな」
のーと「デルタで凶暴になったみたいなやつも、凶暴になったっていうよりかは地金が出てるんじゃないみたいな。元々そんな仲良くないんじゃない? 流星塾を離れた時期っていうのもそれぞれちょっとずつ違うだろうし」
やんま「そっか、孤児だから他に居場所を見つけることもできないのか。なかなか」
のーと「そういうどうしようもなさみたいな感じですよね」
やんま「腐れ縁みたいな感じなのかな……腐れ縁はもっと、割といいニュアンスか」
のーと「あとは『555』の好きなところって言っていいのかどうか分かんないんですけど、それ客観的に見て事実じゃないけどこいつの中では絶対そういうことになってるんだろうなみたいなのが結構あるのがいいなって思う。良いところもあるし悪いところもあるんですけど。良いところでいくと三原が最後の方で、草加……お前の強さを俺にくれ、みたいなことを独白するシーン。草加が死んだあとに。でもそれって、三原はものすごく強がってる草加しか見てなかったからじゃないかなって。巧は草加の弱っちいところたくさん見てるから、ちょっと態度が同情的になったりする部分もあったりするけど。だからなんか強さ弱さみたいなのも絶対的なあれじゃなくて、人からの見え方でだいぶ違ったりして。草加の強さっていうのは客観的に見たらそうでもないかもしれないけど、三原の中ではそういうことになってるし、それが三原の支えにもなってるしみたいな。まぁ正しくはないんだけど、ちょっと綺麗かなって思ったりして」
やんま「勘違いだけど、それに意味がない訳じゃないっていうか。勘違いがいい影響を生むこともあるしってところですよね」
のーと「後は草加……強がってる部分はあったと思うんですけど、それが生きてる間にはあまりうまくいかない部分もたくさんあったけど、それが死んだあとに三原から認められてっていうのは皮肉かなって思ったりして。まぁ味方に回った草加は頼もしかったりするんだけど。でもなんか根っこの弱っちい部分っていうのは、巧にはバレてるし、真理とか啓太郎にもなんとなく薄々そういうところが見えちゃったりしてるし。木場……」
やんま「木場さんもそうですね、勘違いの代名詞っていうか」
のーと「木場さんの中ではそうなってるんだけど……木場さん自身が勘違いすることもあるし」
やんま「巧は木場が人殺してること知らない……ですよね(※知ってたかも?)。知らないから「お前も人間だ」って言えるんだけど、その勘違いが巡り巡って最後に共闘するきっかけになるっていう」
のーと「これ多分前にも言ってるんだけど、最後の最後まで自分が実は人殺したことあって……って言えない木場さんが好き(笑) 「その答えを君が俺に教えてくれ」とは言うけど、なんで迷ってるかまでは、まぁ言うタイミングがないって言えばそれまでなんですけど」
やんま「わざわざ言うことでもない……いやでも、隠してるのはちょっと感じ悪いよなぁ(笑)」
のーと「その感じの部分が分かんないまま終わるっていうのも、なんか切なくていいなって思うし。
だからあれかも、『ドンブラザーズ』もしばらく一緒の撮影がないみたいな話もあったし。ピンクの説明文になんか不穏なことが書いてあるみたいなのも話題になってたし。既婚者でサラリーマンやってるんだけど、何も失うものがないみたいな。失うものない訳ないだろって(笑) で多分5人それぞれなんらかの事情があるんじゃないかなって、まぁブラックは事情だらけだしブルーはかっこいい無職だし。多分一緒の撮影がないってことは本当にアバターなんだろうし、気失ってる感じでしたよね変身したあと。だから井上流すれ違い劇みたいなのが多分絶対見られるんだろうなって思うとすごいわくわくする(笑)」
やんま「そこをやらないはずがないっていう(笑)」
のーと「やらないはずがない、めっちゃ楽しみもう。『ゼンカイジャー』みたいな毎週付けて、なんかだいたい同じ話がやってるのとはまたちょっと違うのがスーパー戦隊で見れるなって思うと、そうそうこういうの見たあとは次……みたいな感じで切り替えられていいかも」
やんま「そうですよね、『555』みたいなつくり方は『ゼンカイジャー』とはもう本当対極っていうか。見る回ごとに色々変わっててっていう」
のーと「忙しいですよね。『555』とか1週2週飛ばしたらもう絶対分かんなかったと思う。あっ、だからリアルタイムで見てたときとか、木場さんがファイズになるときとかって、多分そのちょっと前の回とか飛び飛びで見たりとかしてて……飛び飛びじゃないか、巧が怪人になるのが嫌で。それでちょっと見たり見なかったりみたいな、見たくないとこを飛ばしたりとかしてたら急に木場さんがファイズになってたりしてびっくりしたって。それ子供のときの思い出かな」
やんま「なるほど(笑) 確かにそれまで別にそれっぽい素振りなかったもんな……海堂がファイズになったりはしたけど、木場さんは全然」
のーと「まぁ木場さんのファイズかっこいいんで、今見返すと。いいんですけど、びっくりしたなぁって感じ」

 

年末商戦ライダー・最光,サウザー

やんま「さっき「最近の冬は売上的にも冷え込んでますよね。正直サウザーと最光という変わったキャラが年末商戦に出されるのは狙ってるのか何も考えてないのか、分からない」っていうツイートがあったんですけど、僕はサウザーも最光もすごい好きなんで……まぁ変わり種だなとは思いますけど。そうか、最初は最光……微妙だったか、そういえば。何? 剣がライダーって、みたいな。あれは度肝抜かれたなぁ、今でこそ好きだけど。
ユーリのキャラ……あのとぼけた感じっていうか、あれがすごい好きで、最光も好きになったんですけど」
のーと「なるほど。これ別に悪口って訳じゃないんですけど、ユーリの人のセリフが割と平坦な感じだったのって、あれはキャラづくりなのか普通の棒読みなのかちょっと分かんないんですけど、どっちなんでしょうね。あれ」
やんま「どう……なんだろう(笑) もしかしたら本人は本気でやっててあれなのかもしれないけど、そこを分かった上でキャスティングしたのかもしれない……(笑)」
のーと「結論から言うとっていうか僕の素直な感想だと、あれは全然技量のない棒読みだとしても好きだなって思う」
やんま「かわいい(笑)」
のーと「かわいいんだよあれ(笑) すごい深刻な話なんだけど深刻じゃない雰囲気も出るし……とぼけてる感じですよね、さっき言ってた」
やんま「かわいいんだけど、めっちゃ頼りになるし」
のーと「なんか『セイバー』中盤以降の独特な空気感っていうか、雰囲気づくりにものすごい貢献してると思う。もしかしたら合わない人は合わないかもしれないし、何なら僕もちょっと慣れるまでなんだこれって。なんかもうこれはこういうもんだなって思っちゃうと逆にそれがハマってくるっていうか」
やんま「『ゴースト』『セイバー』ってよく分かんなさ(不可思議)みたいなのをウリにしてるところがあるっていうか、なんか禅問答みたいなところがあるから、(ユーリは)それをひとつのキャラに凝縮したっていうか、自分的には『ゴースト』『セイバー』組(高橋P,福田脚本)の最高傑作みたいなイメージがあって。よく分からなさがちゃんと魅力になって、成立してるっていう。『ゴースト』のときはちょっとふわふわしてて、それが良くない方向で言われがちだったけど、ユーリはよく分かんないやつ"だからいい"じゃないですか」
のーと「そうですね。後から実はこうだったんだよねって言われると、まぁお前だったらそっか、みたいな。お前だったら別にいいよって」
やんま「何でもアリっていうか、何でもいいよ(笑)っていう」
のーと「ソフィア様が後から大事なこと言うと、お前先言えよってなるけど、ユーリだったらまぁいっかってなる(笑)」
やんま「剣だし……(笑)」
のーと「あとは、刀鍛冶に対してはちょっとだけパワーバランスがおかしくなってるのも好きかもしれない。他の剣士よりは半歩先というか一段上くらいだけど、本体が剣だから自分が疲れちゃったときとかって戻っちゃうじゃないですか。戻っちゃうと、どこからともなくあの不審者が現れて……チェックしようとしてくる(笑)」
やんま「ボディチェックを(笑)」
のーと「あのバランス結構いいなって思いましたね。他の剣士に対してはまぁ偉そうではないけどちょっとだけ先輩だしっていうのはあるんだけど、一人ぐらいちょっと苦手……苦手っていうか、明らかにあれなやつがいてもいいかなって。弱みっていうか、弱点っぽいのがひとつあるだけでいいと思う」
やんま「飛羽真とは割と対等……うーん微妙かな?」
のーと「まぁでも対等じゃないですか?」
やんま「そうですよね、結構信頼してる感じで。あのふたりも結構……だから僕、年明けの『セイバー』がすごい好きなんですよね。まぁ自分が個人的に入院してたりで娯楽が欲しかった時期っていうのもあるんですけど。
……「ゼロワンの天津は別の方法でキャラに深みを出してほしかった。変に味方ヅラしてほしくなかったというか……結構お前ひどいことしてません?って思っちゃう」……なるほど。天津もね、結構賛否ありましたよね」
のーと「……ちゃんとケジメ付けろよとは思ったけど。aiboの回でそれに代えたと思ってるならもうちょっとちゃんとしろよとも思う」
やんま「あー、うんうん。僕、天津も好きなんだけど、aiboの回はそんなにあれだったかな……」
のーと「あれで許されキャラになったのかなとか、パンツで許されキャラになったのかなと思うとそれは違うなって思うし。前にも話したと思うんですけど、一方で『REAL×TIME』のこれから仲良くすればいいっていうのは、まぁそれはそれでアリだなって思う。だってそれしかないんだもん」
やんま「人は変われる(『ゴースト』のセリフ)っていうか、あのメッセージはすごい良いですよね」
のーと「その割にはお前……昔とそう変わってねぇなっていう……まぁそれも含めて好き(笑) それで、天津がもう根っからのすげえいいやつになってたら、ちょっと説教くさいなって思うんですけど、お前まだちゃんとしてねぇのにそういえこと言うなよっていうぐらいで、まぁいい感じのバランスになってるのかなって思いたい(笑)」
やんま「あいつらしいなっていうのは崩さずにっていう感じですよね。
"味方ヅラ"か……そっか。なんかそもそも、天津がなんで悪いかって、あんまり背景がないっていうか……さうざーの回で、お父さんに1000点取れって言われて歪んじゃったみたいなあれがあったけど、なんか別にそれ関係ない(関係なく、悪くない)っていうか……なんて言うんだろうな」
のーと「アークに細工したことっていうのも、それ自体は良いとも悪いとも言えないぐらいじゃないですか。だから天津の行為の良い悪いの線引きって実はちょっと難しかったりする……」
やんま「そう、別に嘘教えてる訳じゃないし」
のーと「曖昧なラインだから……ってことなのかな」
やんま「うんうん。だから『ゼロワン』制作陣は天津のことそんなに悪いと思ってないんですよ」
のーと「あ、そうなんですね」
やんま「多分……たぶん(笑) 悪いと思ってないっていうか……みんなどっかしらの面から見ればすごい悪いよね、っていうのの、天津はたまたまその悪い面が(悪そうに)視聴者に見えちゃってただけっていうか。
本編では副添とかにエステとか岩盤浴とか、私利私欲にお金を使って! みたいなこと言われてたけど、それ私利私欲じゃなくない? って僕思ってて。それは社長としての身だしなみ……仕事として多分彼はやってる(から必要経費だと本気で思ってる)んだろうなって僕は勝手に思ってて。だからすごい悪く言われてるけど、彼って意外と私欲では動いてなくて。義務感っていうか、使命感でやってるところが多いから、彼が悪いっていう……言い方? はあんまり僕ピンときてなくて(結果として悪いことはあっても、悪気があってやってることはあまりない)。会社の社長として利益を出さなくちゃいけないとか」
のーと「割と或人に対する態度とかもそんな感じなのかな」
やんま「うんうん……あ、でもあれは割と私欲……の側には寄ってたか。飛電に対する態度っていうのは」

 

次回「赤青」