やんまの目安箱

やんまの目安箱

ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

特撮雑談クラブ 第1回「親子」

第2回「推薦」01/15 21:00〜23:30
特撮を見たことがないという人に何かひとつ薦めるとしたら、どの作品をどんな理由で選ぶのか。自分が好きなものをそのまま出す時もあれば、相手の好みそうなものに寄せることもある。
また逆に、自分はこんな薦め方をされてハマった,ハマらなかったとか、内容についてどこまで触れるべきなのかとか?
もし時間が余ったら、"勧める"と"強制"の境界線についてとか扱えたら深くなるかも。
例えば『ゼロワン』における「ヒューマギアだって、夢を見ていいんだよ!」「君の心からの笑顔を見せてくれよ!」という或人の提案は、果たして本人の意志を尊重できているのか。「同調圧力を感じさせないすすめ方」についても考えてみたい。
また、試験的にランダムなお題,サブテーマとして『劇場版 仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル』を見てみるのはどうかということになったので、余裕がある方は一度視聴してみて下さい。スペース直前の15日19:00から、DC版の同時視聴もやります。ただ次回はテーマがテーマなので、触れるのは第3回以降になるかもしれません。

「変身」01/22
「初代」01/29
「邪鬼」02/05
「贖罪(仮)」02/12 お題『小説 仮面ライダークウガ

 

第1回「親子」01/08
スピーカー:やんま, れっちゃん, 鷹クラーケン

親に買ってもらった玩具

鷹クラーケン「結構怪人のソフビが多かったですね。『クウガ』のグロンギとか、多いから好きだったのかなって」
やんま「『クウガ』見ててなかなか、グロンギ好きになることってあるんですね。基本怖く演出されてるから……」
鷹クラーケン「名前の法則性が独特だったりして、そういうのが子供ながらにマニア心をくすぐるっていうのがあったのかなと思いますね」
やんま「なるほど、確かにあのネーミングは強烈ですよね」
鷹クラーケン「"ズ"ってなんだ? みたいなことを考えながら」
やんま「最初に見たときは、本当にこれ名前か? っていう」

れっちゃん「僕は一番初めに買ってもらったのは『響鬼』の音撃鼓装備帯で、結構その後も買ったおもちゃを思い出してみると、ベルトが一切ないんですよね。結構武器系がメインで買われてて、なんでかなって思ったら、平成1期ってベルトが今よりかはそんなに意味を持たないじゃないですか」
やんま「あー、そうですね。なんか、あんまりガチャガチャやんないっていうか」
れっちゃん「やっぱり必殺が武器でやる。で、変身に使うためのベルト。『響鬼』とかまさにそうですよね、音叉。なので武器とかが多かったのかなみたいな。
あとやっぱ子供としては戦ってる時が一番かっこいいからそれになりきりたいのかなみたいな」
やんま「それはありますよね。なんか変身ベルトって変わってるというか、なりきるって言ったら普通戦う方なのに、戦ってる間は付いてるだけっていう。だからお面とかに近い感覚なんでしょうね。"付けていて見た目が似てる"っていう」
れっちゃん「それで言うと『セイバー』の良いところは、ベルトと武器が一緒になってるところが。 大人になると武器って買わなくなるんですよ。だから久々に武器っていうものに触れて、子供心を思い出すじゃないですけど。やっぱ段々大人になるにつれベルトの方がメインになってますね」

自分が親になったときどうするか

鷹クラーケン「自分は小物をいっぱい買ってみたいかもしれないですね。フルボトルなんか60本もあって、普通そんな買わないじゃないですか。ただ子供がいるんだったら、コンプリートまでいかないですけど、一般販売されてるのは全部買うくらいのことをやってみても面白いかなとは思います」
やんま「確かに買い与えてみて、(本編でほぼ使われないアイテムとか)実際どれくらい遊ぶのかって気になるかもしれない」
れっちゃん「それめちゃめちゃ気になりますね(笑)
普通に放送見てても、これ今の子供たちどう思ってるんだろうって思うことって結構あるじゃないですか。その生の声みたいなのを聞いてみたいというか。遊んでて楽しいのかどうかとかも」

舞台装置としての親

れっちゃん「やっぱ仮面ライダーでいう親って、主人公の戦うための理由の一番最初の設定に過ぎないみたいなところがありますよね。回想とか、史実だけの存在みたいな」
鷹クラーケン「『ウィザード』とかだいぶそうですよね。フェニックスが登場した話で、両親が事故に遭って、あなたは私達の最後の希望なのよっていう言葉が今の彼をつくってるんだみたいな」
やんま「あと『剣』もそうですよね。剣崎の両親が死んじゃって、その時に何もできなかったから、みんなを助けたいみたいな」
れっちゃん「だから『リバイス』では、どっかでパパかママどっちか殺しちゃうのか、どうなんだろうと思ってて。
幸せな家族なままで行くのか、今までライダーで当たり前だった親殺しっていう……設定だけの親殺しを、実際に映像としてやるのか。そこも気になりますよね」
やんま「あぁー、なるほどね。どうなんだろう……なんか僕は、令和シリーズは割と親殺しじゃなくて、親と共存していこうみたいな流れが強いと思ってるんで、だからこそ親もいるし、これからも……ひと悶着ふた悶着くらいはあるかもしれないけど、最終的には丸く収まるんじゃないかなと思ってるんだけど、でもそうか、実際に殺すところを描くっていうのは面白いかもしれない。
……まぁなんか、似たようなことは、例えば檀正宗とかでやってたりもしましまけど」
れっちゃん「あー。あれはダークライダーだからできたこと……じゃないですけど」
鷹クラーケン「マッハとゴルドドライブとか。あれも結構、リアルタイムでは衝撃的でしたね。最後、ほぼ無抵抗な相手を斧でぶった切るっていうのは、下手するとマッハが悪く見えちゃう……まぁ蛮野だからあんまりそうは見えないんですけど」
やんま「……いやーでもあれは、悪く見せてると思いますよ。じゃなきゃ斧は使いませんもん」
鷹クラーケン「あれもライダーキックで爆発して終わりでも、悪いことはないじゃないですか。それをまた、最後命乞いまでさせて……」
やんま「『サプライズ・フューチャー』でも同じことやってたじゃないですか。進ノ介がベルトさんを……壊しちゃうの? みたいな。わざわざあれと被せてるから、本当に壊しちゃうの? っていう感は抱いて欲しいんだろうなって思いましたけど」

やんま「……で、蛮野の話だと、さっき主人公の動機付けとして親が使われるって言ってましたけど、だからこそ親が出てきちゃうと、じゃあその親は何を理由に戦ってるのってところが分かんなくなっちゃうんですよね。
蛮野なんか特に、なんであんな極悪非道の奴になっちゃったのかってところがあんまり描かれてないじゃないですか。正宗なんかも割とそうで、なんであんな……まぁ会社至上主義というか、になったのかってのがほとんど描写されてなくて。
だから、本当にちゃんと親を描いたっていうのは『キバ』くらいなのかなって」
鷹クラーケン「『キバ』はちょっと別格ですよね、ボリュームの点で言うと」
やんま「でもその『キバ』も、じゃあ音也の親は? って考えると全く出てきてないし……だから基本親って絶対的なものっていうか、もうこいつはこうなんだよ、しょうがないんだよっていう、ある種の舞台装置っていうか」
鷹クラーケン「ライダーで親子3世代って、渡の息子の……正夫か、あぁいう存在だけみたいなのじゃなくて本当にってなると、確かにほとんどないかもしれないですね」
やんま「最近だと其雄と是之助くらいは出てきましたけど、あれも存在だけですからね基本」
れっちゃん「其雄と是之助が直接喋るシーンって確かないですよね。
……是之助が死んで始まるじゃないですか『ゼロワン』って。で、飛電或人がそんなに悲しんでる訳でもないじゃないですか。そこだけはめちゃめちゃリアルだなって思ってて。やっぱりおじいちゃんぐらいになると、そんなに感情が湧かないじゃないですけど。あと社長だし、普段そんなに頻繁に会う訳でもないのかなって」
やんま「おふたり……どうですか? 祖父,祖母とは。関わります?」
れっちゃん「まぁ……年に1回くらい、正月に会って終わりみたいな」
鷹クラーケン「本当に普通の話をすると、母方の祖父が死んだ時は結構引きずりましたね僕は。割と直前まで元気で、なんか検査入院くらいの話だ妻たのにいつの間にか死んじゃってて」
やんま「へぇ……それは生前、結構仲が良かったとかですか?」
鷹クラーケン「そうですね、結構可愛がってもらってましたね。だから関係性っていうか、会う頻度も大きいですよね。おじいちゃんになると」
やんま「是之助の話で言うと、イズが是之助……の役割を果たしてるんじゃないかなってちょっと思ったんですよね、或人にとっては。
イズが……漫画家の回かな、おじいちゃん(是之助)の情熱を持ってるかどうかみたいな、あの話を思い出して、まぁだから是之助の指示に従って動く訳ですよ。イズは元々社長秘書だから、是之助の話をよく聞いてきて、自我を形成してきてるっていうか。
だから或人は、イズ越しにおじいちゃんを感じてるのかなって思ったんですよね。感じてるっていうかまぁ、おじいちゃんの考え方とかそういうものに触れてるっていうか」
鷹クラーケン「確かにイズの考え方って、彼女のオリジナルではないですからね」

名付け親

鷹クラーケン「ザンキとトドロキも、ちょっと親子ですよね。関係性で言うと」
やんま「あぁ〜、年齢的にも……あ、でもザンキさん割と若いか、30とか。まぁでも、師弟って実質親子ですよね」
れっちゃん「そうですね、鬼としてのトドロキを産んだのはザンキさん、そういう意味では親なのかもしれない。まぁ名付け親でもあるし」
やんま「確かに……名付け親ね! なるほど」
れっちゃん「名付け親って、他になんかいましたっけ」
鷹クラーケン「バイスの名付け親がジョージ狩崎ってのが、なんか放送直後みんなそこ引っかかってて、()的には意味あるみたいですけど。
まぁ実際、人に知らせるときの名前と、墓まで持ってくような名前と2種類あったって話もあるし」
やんま「…………僕がさっき名付け親に反応したのは、『ハリー・ポッター』のシリウス・ブラックを思い出したからで、だから特撮とは関係なかったんですけど(笑) まぁ『ハリー・ポッター』も特撮っちゃ特撮だけど。
平成ライダーでパッと思いつくのは……戦兎の名付け親がエボルトだったりとか、大介とゴン。ゴンって名前は大介が付けた……そんなもんか? あ、あとフィリップの名付け親は荘吉か」
れっちゃん「なんかアイテムとかに名付けるみたいな人いませんでしたっけ」
鷹クラーケン「進ノ介?」
やんま「…と、まぁ戦兎と……」
れっちゃん「あと『フォーゼ』のフードロイド。あそこらへんのデザインはユウキがやってますよね。
あ、あと初瀬ちゃんがグリドンて」
やんま「ありましたね(笑)」
鷹クラーケン「名付けるってだから、親から子に対してだと、こういう風になって欲しいっていう……目標付けというか方向付けじゃないですけど。相手を……乱暴に言ったら定義しちゃうみたいな行為でもありますよね」
やんま「"グリドン"なんかはまさにそうですよね。自分よりも下の、なんかちょっとダサい名前にしてやれっていう」
鷹クラーケン「マウントじゃないですけど」
やんま「(ツイートを見て)あっ、「『W』だと仮面ライダーの名前は風都の街の人たちが名付け親」……ありましたね。それで言うと、ドライブはブレンだったり」
れっちゃん「名付け親って結構多いですね……」

 

子供に見せたい作品

れっちゃん「僕は『響鬼』から見始めたんで、イロモノに抵抗がないんですよ。一番最初に何を見るかって……これ、次回かどっかのテーマですけど」
やんま「そうです。次回が最初……特撮初心者の人に何を薦めるかっていう」
れっちゃん「逆に今日、子供に薦めたいの……考えてみたりしません?」
やんま「それ僕も言おうと思ってました」
鷹クラーケン「あぁー、親子にかけて」
やんま「なんか、"子供に見せたくない"みたいのってあるじゃないですか、逆に。グロい……とか、教育上良くないとか。
……僕それで言うと、『響鬼』の明日夢くんが、女の人の胸を見るシーン。あれは絶対……ヤだなと思いました。ナナシが出る回の前編(22話)なんですけど。なんかそれは、まぁ……確かに明日夢くんくらいの年齢だったらそうなるのは分かるけど、それわざわざ子供向けで描く必要ある? みたいな。
まぁ子供は分かんないだろうけど……なんかこっちから見ると嫌だなぁって感じしますね」
れっちゃん「めちゃめちゃ無難ですけど、僕が子供に見せるとしたら多分『フォーゼ』とか。一番分かりやすいしとっつきやすそうだし、グロくないし」
鷹クラーケン「脚本家の中島先生も、子供に見せるの意識して書いたみたいなの言ってましたね」
れっちゃん「あとやっぱ、ダークライダーがいないっていう、それもちょっといいかなみたいな」
やんま「そうですね。なんかダークライダー的なのって、まぁある程度いた方が逆にその、悪には悪の正義がある……っぽさを学べていいのかなと思いますけど、でも確かにその流星って割とその感じがあるっていうか、自分の友達のために他人をちょっと犠牲にしてもいいみたいな。……弦太朗殺しちゃったりとか。
まぁあのぐらいの塩梅っていうか、がいいかなぁと思いますね、確かに。めちゃくちゃ悪ではないけど……っていう」
鷹クラーケン「なんか、流星の友情観ってちょっと分かるんですよね。あそこまで人を蹴落としたりしないですけど、みんなと仲良くっていうよりは、狭く深い感じじゃないですか、流星は。僕は気質的には、共感しながら見てましたね」
れっちゃん「弦太朗とはいい対比」
鷹クラーケン「そうですね、弦太朗は誰に対しても、まずは友達になろうとするっていう」
やんま「ハッシュタグのツイートで、「『555』見せて草加の真似されたら困る」ってあるんですけど、僕意外とその、『555』直撃世代なんですけど、あんまり草加の悪い感じってのはピンときてなくて。なんかだから草加は、大人になってからあぁ悪いやつなんだなと思ったんだけど、逆にその、オーガ? オーガが僕すごい怖くて。映画観てないはずなんだけど、予告だけでなんかすごい怖くて……見た目が真っ黒だし、だから割と子供の頃は、実際どういう描かれ方が物語でしてたかってよりは、見た目とか演出とか、そういうところで見てるところはあるのかなと思ったり」
れっちゃん「『555』は……1作目には見せたくないですね。10作目くらいなら」
鷹クラーケン「結構後の方に回しましたね(笑)」
れっちゃん「なんか、でも僕は草加割と見てて嫌いじゃないんですけど、めちゃめちゃ歪んでるけどやってることは正義じゃないですか。っていうのが、他にあんまいないっていうか。あぁいう歪んでるけど正義……みたいなのと、それを信じる乾巧みたいな関係性って、中学生くらいになったらもしかしたら刺さるのかなって」
やんま「うんうん。木場も良い人そうだけど悪いやつ……まぁ悪くもないけど、別に聖人でもないみたいな。人殺してるし」
れっちゃん「まぁ一発目は嫌ですね『555』は」
やんま「そうですね、子供にってなると……まぁある程度ね、分別つくようになってからの一発目だったら。それこそ中高生とか?」
鷹クラーケン「『ゴースト』なんかも、子供が見たらどうなんだろうって思いますね。あれもなんか、教育にいい雰囲気がめちゃくちゃあるじゃないですか。ドギツくはないんだけど、人が死ぬとこも見せてるし。なんかあれって子供にちゃんと伝わってるのかなみたいな」
れっちゃん「なんか大人から見たら……矛盾してるけど、子供目線で見たらすっごくいい話のライダーだと思うんですよ。あぁいう分かりやすい感じの作品は、やっぱり子供に薦められるかな。
って考えると、『555』より『ゼロワン』はあんまり見せたくないかもしれない」
鷹クラーケン「『ゼロワン』はちょっと……考え出すと何が正しいのか分かんなくなるというか」
れっちゃん「大人も解釈に困るから、子供が見たらどうなっちゃうんだろうみたいな」
やんま「……そうですね。僕も割と、最初にガッツリ見たライダーって『龍騎』なんですけど、あれは割とライダーバトルをガッツリやる方じゃないですか。あぁいう対立する正義みたいなのは、子供……特に最初に見せるのはちょっと嫌、嫌ではないけど、ちょっとどうなんだろうなと思うところはありますよね。
まずその、何かしら絶対的な正義ってのがあってからのカウンターパンチじゃないですかあれって。……まぁそういうのは、『アンパンマン』とかで経てきてるのかもしれないですけど」
鷹クラーケン「それこそ、戦隊も30分前にやってる訳だし。結構年度によっては両方とも複雑なことやってたりしますけど」

『ゼロワン』Vシネの子殺し

れっちゃん「なかなかその、ヒューマギアとして未熟……というかこれからだった滅亡迅雷を全員殺すっていうのは、なかなか……すごいですよね」
鷹クラーケン「ちょっと予想してなかったですよね」
れっちゃん「それをやるとしたら、或人社長も関わってて欲しかったというか。やっぱ生みの親の子供というか」
やんま「まぁそこはなんか、或人がいないからこそなのかなとも思いますけどね。或人がいたら止めてあげろよってなっちゃうから……止めるっていうか」
鷹クラーケン「ブログかなんかにも書いた気がするんですけど、滅亡迅雷も不破も、消極的な自殺をしてたんじゃないかなって。滅亡迅雷もちょっと、これ以上戦うことに疲れてるし、不破も自分の正義を貫くって生き方が、ちょっとしんどくなってた部分もあるのかなって」
やんま「あー。僕はまだ見てないですけど、調べた感じ『555』の、巧がウルフオルフェノクだと分かって、で流星塾のみんなを襲ったかもしれないってなって、木場のファイズに倒されようとしてるところ? あの流れにちょっと似てるのかなって思ったりして。殺してもらうっていうか」
鷹クラーケン「滅亡迅雷は特にその色が強いなって」
やんま「不破はどういう感じで死んだんですか? 相打ち?」
鷹クラーケン「不破はでも、死んだかどうか100%断言できないぐらいの塩梅なんですよね。まぁ死んだって取るのが妥当だとは思うんですけど」
やんま「へー? まぁまぁ、死んでた方が綺麗ですよね。ヒューマギアだけ殺してよしにするのかっていうところがあるので、人間も一人くらい死んでないと釣り合わないっていうか。
まぁ、そこが4:1っていうのが、なんか『ゼロワン』らしいですけどね。平等にしてるようで、実はちょっと平等じゃないみたいな」
れっちゃん「今思ったんですけど、『バルカン&バルキリー』だけでスペース語れちゃいそうなんですよね。いざ話すぞってなったら、結構話すことある」
やんま「普通にその、Vシネって基本おまけじゃないですか。そのおまけで殺すってのは、かなり奇抜なことをしてる作品ではあるんでしょうね。多分」
れっちゃん「まぁでも宿題をやりきったみたいなところもありますけどね。滅亡迅雷はテロリストだったのに、最後仲間になるじゃないですか、『REAL×TIME』で。かつてテロリストだった償いをできてないままだったので、そこをVシネでやったみたいな。だから誠実っちゃ誠実ですよね、そこに関しては」
やんま「なんかそれで言うと不破は……まぁヒューマギアぶっ潰すマンだった訳じゃないですか。だからその、ヒューマギアにある程度人権が生まれた本編後の時代においては、不破って割と悪いことをしてきた人……扱いなのかなと思って、だから死んだのかなとも思ったんですけど。でもそれで言ったらヒューマギア撃破数で言ったら或人の方が多いから……とも思ったりして。

なんかその、或人が殺すのって、ギリ"アリ"なんですよね。そこがうまいなっていうか……だからやっぱ、モノとして見るなら、自分で作って自分で壊すって、別に誰に迷惑もかけてないじゃないですか」
鷹クラーケン「でも商品として売っちゃったらもう……」
やんま「あぁ、でも飛電は多分代替え機みたいなの出してると思うので」
鷹クラーケン「あぁ……まぁ、後で補償できるんだったら」
やんま「そうそう、代わり出してるんだったら別にいいかなってところが、理屈としてはあるじゃないですか。
だからなんか、自分が産んだモノなら好きにしてもいいのかってところは、現実の親子関係でも言えることっていうか。虐待だったりとか、もうちょっと広く取ると、例えば老後の面倒見て欲しいから子供産むとかね。それって……アリなの? みたいな」
鷹クラーケン「それはでも本当に、難しい問題ですよね……」
やんま「「展開上殺さなきゃいけなかった理由とは」っていうツイートが来てるんですけど。これは……滅亡迅雷? 不破の方かな」
鷹クラーケン「不破ですかね。
不破はでも『滅亡迅雷』だとだいぶ蚊帳の外ですよね。で『バルカン&バルキリー』になって急に前面にぐっと出てきて」
れっちゃん「なんか視聴者としては急に死なれたみたいな」
やんま「なんか、滅亡迅雷が変身する前に、不破に倒してくれよって言ってたみたいな」
鷹クラーケン「俺たちが暴走したらどうする? みたいなことを不破に聞いて、不破は、んなもんぶっ壊すに決まってんだろ。というような回答をしたら、それで背中を押してもらったじゃないですけど」
れっちゃん「そこで確か滅笑ってましたね」
やんま「あ、なんか刃を殺したらどうする?みたいなこと言ったんでしたっけ。そしたら許すの? みたいな。で許さねぇよ殺す、みたいな。って読んだかな、なんかで」
れっちゃん「今思えばその会話の時点で決着というか、もう付いてますよね。

……でもメタ的な話をすると、不破諫ってこれからのライダー映画の客演とかでめちゃめちゃ使いやすいキャラクターだったと思うんですよね。職業が仮面ライダーってところで、いつでもお助けキャラというか。ふらっと現れて……それ系のポジションも十分担えるキャラだったと思うんですよ。だからなんか、惜しいことをしたなと思います」
鷹クラーケン「『ゼロワン』と『セイバー』の映画もやりませんでしたけど、なんか不破さんはセイバー組のピンチにふらっと駆けつけるみたいなのはめちゃくちゃ想像できますよね」
れっちゃん「そういう感じになってくのかなって思ってたら、いなくなっちゃうっていう」
やんま「まぁ『セイバー』との絡ませようは、割とある気はしますけどね。あの世界は本に、歴史が刻まれてるので……『ゼロワン』っていう物語から出てきたんだみたいな理屈をつければ、割とコラボはできたのかなと思いますけど。でも『リバイス』のような設定……地続き? だと無理ですね」
れっちゃん「令和ライダーって、結局……繋がってるんでしたっけ」
鷹クラーケン「『セイバー』の最終回にヒューマギア出たり」
やんま「まぁ『セイバー』はどうとでもなるというか、割と」
鷹クラーケン「ワンダーワールド経由で何でもできちゃう」
やんま「そうそう、『ゼンカイジャー』ともコラボできるし、まぁなんでもアリっちゃなんでもアリだから。なんで、(繋がってるかどうかは)まだなんとも言えない……かなって感じですよね」
れっちゃん「『リバイス』も次のライダーとコラボしたら、そういうことと捉えたほうが良さそう……」
やんま「……っていうか、『ゼロワン』世界では『セイバー』の方が物語として存在してそうな感じがするかな」
れっちゃん「なんか『セイバー』って本当に、根幹まで"物語"って感じするから、確かに」

『セイバー』における"役割"

鷹クラーケン「『セイバー』もでも、終盤のマスターロゴス退場あたりからの流れがすごい好きなんですよね僕。ストリウスがラスボスとしての役目を背負って、で飛羽真と戦うみたいな流れが。ちょっとこれ通じるか分かんないんですけど、『ヘボット!』も終盤で、ラスボスを誰がやるか一発ギャグで決めるじゃないですか。なんかちょっとあぁいうのも思い出したりして」
やんま「ラスボスらしいラスボスの言うことしか聞きたくないヘホ、っていう(笑)」
鷹クラーケン「なんかその物語での役割にみんな自覚的で動くみたいなところが、まぁ絶対子供に伝わってないんですけど、なんか好きな塩梅のメタフィクションだなって」
やんま「"与えられた役割"っていうのは、割と重要なワードですよね。親子っていう意味でも、親が、さっき言った名を付けることで定義付けするみたいな話もありましたけど、例えば実家の家業を継いでもらうとか。
……あれか、なんか『シンケンジャー』がそうだって話をこないだしたのかな、僕が。あの作品は割と全員、代々伝わってきてる家業として、ヒーロー(侍)をやるじゃないですか。でしかも割とみんな文句を言わず……まぁ千明だけちょっと言ってたけど。
小林さんの前に書いてた戦隊が『タイムレンジャー』で、あれも主人公の竜也が、自分の家の浅見っていう名前と戦う話っていうか、浅見を受け入れるか受け入れないかって話で、最終的には浅見と向き合うって選択をした訳じゃないですか。まぁだからそれを受けて、『シンケンジャー』ではもうその話は終わったよねってことで、みんな受け入れてるところからスタートしてるっていうか……って感じなのかなって思ったりしますけど」
鷹クラーケン「『ゴーバスターズ』とか見れてないですけどどうなんですかね」
やんま「あぁ〜……あの人っちは意外と、私怨で動いてるイメージがありますけど。異空間に行っちゃった親を助けるっていう。……まぁでもなんか、プロ意識は……ありますよね(?)、どっちかって言うと。僕も全話は見てないんですけど」
れっちゃん「さっき『セイバー』の話で思い出したんですけど、よくよく考えたらストリウスと飛羽真の戦いって親同士の戦いですよね。どっちも物語を生み出す者っていうか、だからなのかどっちも最後まで自分の信念を曲げずに。なんか、ストリウスが最後改心するみたいな感じじゃなくて、本当に信念を貫いてやられるような。割と親同士だとあそこまで白熱した戦いが見れるんだなって感じましたね」
やんま「なるほど……なんかでも、お互い相手を子だと思ってるフシ、ありません? ストリウスは"私の物語の英雄"って言ってるから、彼は彼で飛羽真を自分のストーリーの登場人物のひとりとして捉えてるし、飛羽真は飛羽真で自分の……まぁそういう自覚はないのかもしれないけど、自分の英雄物語の敵っていうか」
れっちゃん「まぁでも物語の結末を決めるのは俺だって言ってるんで、自分の思う結末に持っていこうとしてて、その登場人物の中にストリウスがいるっていう。だから本当に、どっちが結末を書くかっていう戦いですよね」
やんま「どっちが親になるかっていう。あー、面白いな」
れっちゃん「その意味では負けたストリウスの方がちょっと子供……」
やんま「負ければ賊軍、じゃないけど」
鷹クラーケン「ストリウスで言うなら、全知全能の書の枠の中に留まってた感じですよね、最後まで見ると。飛羽真は新しい物語を書いちゃうけど、ストリウスはあくまでも終わりをどう飾るかっていう枠での考えで」
やんま「こないだ鷹クラーケンさんとはスペースで話しましたけど、全知全能の本……が親で、『セイバー』のキャラはもうみんな子っていう、そういう視点もあるから、その視点に立つと確かにストリウスの方が、あの本の子に留まってて、で飛羽真は全知全能の本をも超える親になろうとしてるっていうか」
れっちゃん「そうなってくると、今度やるVシネで本当の親になろうとしてる飛羽真がちょっと気になる。やっぱこう物語を書くっていうので、割と自分の思い通りにことが進んでたと思うんですけど、飛羽真は。でもいざ感情を持った一人の人間を親代わりとして育てるとなると、今まで通りの親ムーブはできない……そうなってくると、なかなか面白そうですね」
やんま「なんか『スーパーヒーロー戦記』でも似たようなこと言ってましたね。登場人物が苦悩するのは全部自分がやってることで……まぁだから、自分の思い通りになってるっていうか」

 

親子の理想的な描き方

れっちゃん「これちょっと、今日話そうかなと思ってたんですけど、常磐ソウゴの両親が、王様になりたいってのに割と寛容……なんですよ」
やんま「両親?」
鷹クラーケン「『Over Quartzer』とかで回想として」
れっちゃん「それが割とその、現代の価値観に合ってて、親子の描き方としてはすごくいいなって思って」
鷹クラーケン「否定せずに受け入れてる」
やんま「そうですね、受け入れるってのは割と最近のトレンドっていうか」
れっちゃん「そこで割と新しめの、現代に近い理想の親子関係が描かれたが故に、『リバイス』の親子関係がちょっとだけ古く感じるというか。まぁでもあれもあれで現代っぽいわだかまりを感じますけどね」
やんま「あー。クォーツァーもそういえば、『セイバー』と似てるっていうか、あれもほとんど物語を紡ぐ側の人たちっていうか、物語が重い通りにならないから、舗装してやるっていう人たちだから……子供を思い通りにしようとする親、なのか」
れっちゃん「あと親子でいうと、賢人のパパが光ってる鳥から実体化して、賢人と話すシーン。あそこもなんか、賢人への謝り方がめちゃくちゃリアルだなって。なんか割と、スパッと「すまなかった」って。それがなんか、結構長い間会ってなかった親子の距離感が、すごい伝わってきて。相手のことを思ってるんだけど、全然馴れ馴れしくない感じのとことか、年月を感じましたね。
ライダーで親子関係が描かれることって昔は全然なかったけど、いざこうやって描かれてみるとリアルで、なかなか感じるものが」
鷹クラーケン「『セイバー』も結構、疑似親子みたいな関係が多いですよね。そもそも剣自体が代々受け継がれてる訳だし」
やんま「そらくんは、もうちょっとうまく使えたんじゃないかなと思いますけどね(苦笑)」
鷹クラーケン「1回人質に取られたくらいで、それ以外に、積極的に物語に関わることってなかったですよね」
やんま「それこそさっきの話っていうか、尾上さんの戦う動機として置かれてるだけで、まぁだから舞台装置に近いのかな? いるだけっていうか。
あー……でもそれはちょっと、うまいのかもしれない。親はなんか、一人前の人間な訳だから、その人にはその人の事情があったりして当たり前じゃないですか、でもそれを描かないってなると、どうなんだろうとかどういう人なんだろうとか気になったりするけど、でも子供は割と……みんな同じっていうか、まだ自我ができてない頃の子供だから、"いるだけ"で当たり前っていうか。子供がこうこうこういう性格だから俺は親として頑張るんだ、みたいなのじゃなくて、もう子供が"生きてける"……それだけっていうか、あんまり深く描く気がないんだったら、子供の方が配置する装置としては便利なのかもしれない」
れっちゃん「そうですね、またそこで子供の成長とか描いたらより深みが増しますし、親よりかは断然扱いやすいのでは」

鷹クラーケン「今れっちゃんさんのタイムライン遡ってたんですけど、「親がいないことを活かしきった作品があるか」って、これ難しいなと思って」
れっちゃん「あぁそれ……皆さんどう思います? やっぱりさっきも言ってたように、なかなか設定止まりというか。それ以上飛び越えた関係性になってる親っていたっけみたいな」
鷹クラーケン「親がいないっていうのはちょっと違うかもしれないですけど、翔一くんは記憶喪失のあの根無し草感をすごい活かしていたなというか。あれはちょっと親がいたら難しかったんじゃないかなって。本当に余所者としての仮面ライダーというか」
やんま「そうなんですよね。仮面ライダーが親を殺さなくちゃいけないのって、その根無し草感っていうか、親のせいで今の自分があるんじゃなくて、自分自身のせいで今の自分があるっていうその、自己決定っていうか、その自由意志を強調するために、多分殺さなくちゃいけないと思うんだけど。翔一くんはそういう意味でいうとかなり、"自由"ですよね」
鷹クラーケン「…………親がいないことを活かすってなると……」
やんま「"活かす"って難しいですね」
れっちゃん「活かすとは違うかもですけど、常磐ソウゴが、ちょっとやばめじゃないですか。ちょっと変な感じて育っちゃったのは、やっぱり親がいないっていう……さっきちょうど、おじさんがソウゴくんに怒る回を見てたんですけど、やっぱ直接親じゃないと、なかなか怒るってことは難しいって。でまぁ親がいないことで、王様になりたい方向にどんどん寄ってったのかなって」
やんま「あー! なんか今の話聞いて、あのー『リバイス』の一輝とか大二って、割と困ったらお母さんに相談してたじゃないですか。それで言うと平成初期の……まぁほぼみんなだけど、親がいないからこそ相談する人がいなくて悩むっていうか、特に『555』とか、まぁ真司とか、剣崎もそうですよね」
鷹クラーケン「『龍騎』なんかは、最後のほうに編集長に今までのこと全部話すシーンとか、なんかもうクライマックスではないけど、すごい良いシーンですよね」
れっちゃん「あれは結構良かったですよね」
やんま「おやっさんポジって重要ですよね、平成だとあんま、あれだけど」
鷹クラーケン「『555』なんか本当にいないですもんね」
やんま「うん……そう、いないんですよね」
鷹クラーケン「木場は……たっくんにとっておやっさんではないですけど、ちょっと導く人だった部分はあるのかなと思ってます。木場も全然完璧な人間ではないんだけど、ただまぁ理想は持ってる訳で」
やんま「木場本人というよりは、巧の中の木場……っていうか。うんうん、なるほど。
……まぁそう、だから、親がいないことで、子供の悩みっていうのが結構描ける部分はあるのかなっていう風に思ったんですよね。親がいると、子供がこんなに悩んでるのに親は何してるんだって話になるじゃないですか」
れっちゃん「あ、親がいないことを活かすっていうのは、親がいないことがどれだけ本人の性格に反映してるかみたいな。さっき言った常磐ソウゴは、めちゃめちゃ反映されてるなって。それ系の人が他に……いるかなっていう」
鷹クラーケン「なんかサブライダーだと結構いそうな気がしますね。睦月がコインロッカーに捨てられてたとか。あれもそんな終盤まで引っ張った訳ではないけど、序盤は結構引っ張っていたのかなっていう風に」

 

理由のない出生

やんま「へぇー、「クウガに関しては、実親が戦争関係の仕事をしていてそこで死んでいます」。そうなんですね、僕知らなかった」
れっちゃん「写真を……戦場カメラマンみたいな。ポレポレに写真が飾ってあるシーンが」
やんま「え、じゃあ戦死……っていうか、巻き込まれて死んでるのかな。生きてるのかな?」
鷹クラーケン「死んでませんでしたっけ」
やんま「あー、だから彼は争いが嫌いなのか。これでしかやり取りできないのは悲しすぎる、って。あーそういうことなら、すごい説得力が……。
え、なんでそれ本編で描かなかったんだろう。僕それ……聞いときたかったな、本編で」
鷹クラーケン「なんかもう高寺さん的には当たり前過ぎて言う意味がなかったとか?」
やんま「あー、まぁそっか。それこそ五代くんも、何かがあったからそれのせいで今の自分があるってよりは、"こう"だから"こう"っていうか(トートロジー)。なんかやっぱ、理由を求める感じっていうのが、仮面ライダーとは相性が悪いのかなって思ったりするんですよね。理由というか根拠というか」
鷹クラーケン「『アマゾンズ』とかも、人間を食べていいのか悪いのかみたいな。Season2だとそこはあんまり触れないで、千翼とイユの恋物語みたいな方に振ったじゃないですか。
Season2の方が、なんかあんまり理由を求めるかっていうよりは、出来事の面白さで回していく感じが」
やんま「そうですよね、溶源性細胞って、誰かがバイオテロのために作ったとかじゃなくて、偶発的に生まれちゃったものっていうか、だから理由ってそこにないじゃないですか。ただ"生まれちゃった"っていう事実があるだけで」
鷹クラーケン「確かに、Season1は明確に原因がありますからね。野座間製薬が作っちゃって、間違えて逃しちゃって……」
れっちゃん「"生まれちゃったもの"って、結構探せばありそう。『セイバー』だとデザストなんかも、ストリウスが気まぐれに作ったみたいな。やっぱその、生まれてしまった者の行く末は、結構悲しいっていうか」
やんま「若干ニュアンスが違うかもですけど、ヒューマギアの自我も生まれちゃったものっていうか……自我なんてなければ、なんの問題もない訳じゃないですか。雑に扱おうが、人権主張したりしないし」
鷹クラーケン「あれはでも、飛電是之助としてはどうだったんでしょうね」
やんま「あー、まぁ是之助は僕は……割と意図してたと思いますけど、でもまぁ滅が、自分の中に生まれた感情に対してすごい動揺してたりだとか。っていうところからは、僕はその生まれちゃった感を感じたんですけど。
……まぁ子供ってみんなそうですよね。自分が生まれたくて生まれた訳じゃないから、気付いたら生まれちゃってるっていう」
鷹クラーケン「芥川龍之介の『河童』っていう小説ご存知ですか? なんかそういう小説があって、それは精神病患者が夢見るユートピアの体験記……みたいなのを読むっていう短編小説なんですけど、それだと母親の胎内から出る前に、生まれたいか生まれたくないかって訊いて、生まれることを望んだ子だけ生まれるっていう。そういう理想社会なんですよね。だから結構昔からそういう話はあるんだなと思って、好きな小説なんですけど。
なんかもう、選択の余地なく生まれてくるのが現実なんだけど、理想の世界ではそれすら選べる」
やんま「えっ、その"選ぶ自分"っていうのは、どの時点から現れるんですか?」
鷹クラーケン「確か導入から、これから挙げる手記は、精神病患者の何とか君が書いたものである……みたいな感じで出てきて、最後の最後に、この手記が実体験なのか妄想なのかは判断がついていないっていう、そういう感じの落とし方で終わってましたね」
やんま「はぁ〜……『河童』ね……」
鷹クラーケン「ライダーからはズレちゃったですけど」
やんま「いやいや、こういう話も全然、面白いんでしてもらって

……こないだ鷹クラーケンさんと話をした、ロイミュードの自由意志というか、結局彼らは認められてたのかみたいなとこって。あれはまさに、親がいるからこそ"自由(ミズカラニヨル)"になれないっていうか、人間の悪意をなぞっただけってことで、親の付属品……として解釈されちゃってるパターンだと思うんですけど」
鷹クラーケン「子供というか、ヒューマギアの自発性というのが、だいぶ不当に低められてるような気がしたんですよね、その時は。或人が、五番勝負直前の迅に、お前たちももっといい人間からラーニングしてたら仲良くなれたかもな、みたいなことを言う時に。なんかもうホント、人間次第でどうとでもなっちゃうっていうか。
多分実際の人間でもそうじゃないですか。同じ親に生まれても、些細な違いで親を反面教師にすることもあるし、そのまま触れちゃうこともあるしで、それを全部どういう人間からラーニングしたかで説明するっていうのは、まぁ簡単に言うとちょっと失礼なのかなっていうような」
やんま「うーん……『ゼロワン』はなんかどっちかって言うと、ヒューマギアを低く見てるというよりは、まぁヒューマギアも低く見てるんだけど、それと同等に人間も低く見てるイメージがあって。
例えば五番勝負の最後の方? 政治家……のところで、人間がZAIAのサクラに扇動されて、やっぱりヒューマギアは要らねぇんだって言うところあるじゃないですか。あれなんかまさに、人間もヒューマギアと同じく、周り次第でもう簡単にコロッと変わっちゃう。あとあれだ、序盤の……デイブレイクタウンのヒューマギア工場の管理をしてたお父さん、を持つ子供? が、デイブレイクの原因だっていじめられてたんだけど、実は英雄だったんだってなって、同級生が掌を返すところ。
そう、だから割と『ゼロワン』は、人間も"そう"っていうか、人間にも意外と自由意志ってないんじゃないみたいな、そういうニュアンスをかなり描いてたのかなって思ってて」
鷹クラーケン「ちょっと今度まぁ、そういう視点で……見返してみようかな」
やんま「そう……やって見ると結構面白いのかなって思います。まぁある意味平等というか」
鷹クラーケン「もうホント周囲の環境によって、どうとでもなっちゃうような」
やんま「そうそう。……どうしましょう、一応23:30ですけど」
以下略

 

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