やんまの目安箱

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ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

仮面ライダーゴースト 第9話「堂堂!忠義の男!」 感想

眼魔とロイミュード

・眼魔って、すごくロイミュードみたいだなと前からずっと思っていた。カノンが顕著だけれど、眼魂にされた人々はまさに「誰も蛮野の許可なく体を持てなくなる」というディストピアの完成形と言える。ロイミュードも本体である数字状のコアにバイラルコアという体を与えてもらわなければ活動できず、その特性を人間にまで拡張しようとしたのが蛮野。
カノンは口こそ出せるけど、マコトを力づくで止めたりはできないし、物理的には全くの無力。そんなことはないだろうが、マコトがその気になれば一方的に壊されて終わりなので、眼魂の持ち主には素直に従うしかない。そう考えると、ベルトさんが一番近いのかな。よくぶっ壊されてたし。

尤も現状、通常の眼魔アイコンは投げたりすれば眼魔アサルト/コマンドの体を生成できるみたいだし、タケル殿もオレ眼魂が本体だと言いながらも霊体として活動できてるし(この2つは同じ仕組みなのかも)、カノンの眼魂だけは特殊なのだろうか? というよりは、本来眼魔世界では精神だけを眼魂に入れて体は寝たまま幸せな夢を見続けるのが当然であって体を持つ必要はないはずなので、軍事利用を目的とした眼魔アイコンとオレ眼魂に特有の機能なのかな。

 

・今回から登場したジャベル。先述した通り、眼魔世界は大帝であるアドニスの親族……というか王族と、仙人やイゴールのような眼魂システムを管理する科学者以外はみんな寝ているはずなんだけれど、そのどちらでもなさそうな彼はどういう立ち位置なんだ? 純粋な軍人っぽい感じなので、順当に考えるなら小説で触れられた(描かれたとは言わない)ガンマ百年戦争において兵士として戦わせた者の中から、武勲を立てた一部の人間はそのまま王族の側近として生きることを許されたのだろうか。あ、ジャイロもそうね。王家はア、科学者はイ、軍人はジャから始まるらしい。ダントンは当てはまらないけど。
アドニスの思想は「心があるから争いが生まれる」というものなので、忠誠心が強くただ命令に従うだけの軍人ならば、実質心がないも同然だから生きてていいってことか、なるほどね。
逆に一族だけは無条件に許容しているのは、家族なら思想統制なしでも分かり合えるのではないかという淡い期待の表れと取ればいいのかな?

 

義経の短歌は、ただの短歌ではなく辞世の句らしい。それも弁慶の辞世の句に対する返歌だとか。五十嵐さんが弁慶ポジションだとするなら龍より先に死んでないとおかしいけど……だから「代わりに死ねなくてすまない」なのかな。

・槍に対して剣ではリーチが短くて不利だから、弓矢で遠距離から攻撃……って筋は通ってるはずなのに、FGOの三竦みとまるで正反対だからすげぇ違和感。逆にどうしてあっちはあの相性になってるんだ? 「射程外から攻撃できるアーチャーが最強です」じゃ三竦みにならないから、セイバーとランサーなら比較的リーチのあるランサーの方がまだアーチャーに勝てる可能性があって、仕方ないのでセイバーはランサーの槍も打った切れる、ということにしたのかな。

・今回の不可思議現象研究所は"依頼人不明"の事件に首を突っ込んでる形なんだけども、結局そこには触れられないままなのよね。十中八九、西園寺がベンケイ眼魂を生み出したいけど、ビリー・ザ・キッドのときと違って遺品を持ってるのが知り合いの五十嵐だから下手に接触できないので、タケル達を利用して生み出そうという魂胆だったんだろう。

 

タケルの心変わり

・マコトに同情するタケル殿。確かに、倒そうとしてるのは明白なのにどうしてか見逃してくれることが多いから、無理してるんじゃないかというタケルの推測は自然。前回初めて、カノンはどうなったのか聞かれたことで「俺に友などいない」と強がって殺意のこもったツタンカーメンのオメガファングを繰り出したくらいで、後は適度に格闘したら退いていた。奪った眼魂も未だエジソンのみ。
自分の内面に踏み込まれたくないというのは、本人も自分の行動に葛藤しているということに他ならないし、それなら話し合いの余地はある。
龍,五十嵐,西園寺の3人を現代に当てはめるなら、それぞれタケル,マコト,アランになるのだろうか。五十嵐とマコトは同じく10年前に失踪した人間だし、二人ともこの9,10話で「もう何も信じられない」と言ってるし。

・英雄代表であるムサシの名を冠している武蔵坊弁慶、カラーリングも紅白で対になってるし偶然とはとても思えないんだけど、じゃあどんな意味なのかと考えるとよく分からん。

女性と眼魂

・「面白いな。あの眼魂、女の子の魂が入ってるぞ」
取り敢えず面白いって言わせとけばなんか含みを感じる以上の意味はないのかもしれないけど、本当に何が面白いんだろうな。もし眼魂に女の子の魂が入ってること自体が希少だとするなら、前回のインセクト眼魔に対して当初「女性怪人はNG」と言われていたことと関係があったりするのかな。"英雄"眼魂を見ても、女性はヒミコだけだし。
完全にイメージの話だけど、精子卵子ってなんだかそれぞれ精神と肉体に対応しているような気がする。前者は目的意識や意志を持って自在に動こうとするのに対して、後者はそれ単体では空っぽでただ"在る"だけ……肉体に心が宿って初めて動物になる。このことから男性が精神、女性が肉体を司っていると考えるなら、精神だけをサルベージして入れ込むアイコンシステムと女性は相性があまり良くない……のかもしれない? そう考えると眼魔アイコンは尻尾もついてたりして、形が精子に似ているような気がしないこともない。

 

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仮面ライダーゴースト 第8話「発動!もうひとつのモノリス!」 感想