ナスで空飛ぶシャン太さん、たまにきゅうり。偶然だろうけどめちゃくちゃいいタイミングね。そう、世間は今まさにお盆の時期。
我が家の父親は新興宗教をやってるせいかなんちゃって秘教主義のきらいがあるというか、簡単に言えば逆張り精神が強く、"知る人ぞ知る"みたいなのを好む傾向があるように思う。そのためだいたい旧暦に従って、正月は2月頃にイベントをやる。年末年始は学校側が休みなので、"家庭の事情"で2度休むことになる訳だ。お盆飾りも一月前に見た。今日はお祝いスペシャルデイ!
お盆とは先祖の霊が帰ってくる時期のことで、きゅうりの馬に乗ってはやく来て、ナスの牛に乗ってのんびり帰って欲しいという意味があるらしい。3月のライオンで読んだのだ。今は8月の馬と牛の話をしてるのでややこしいが。
劇中ではシャン太のソリを引いてたけど、実際馬車も牛車もある訳なので引けてもおかしくはない。でもお盆飾りは直で乗るのね? 馬は分かるけど牛に乗るのって想像付かないな。カウボーイでさえ乗ってるのは馬(それに中年でもボーイだ)。ロデオは暴れてのんびりなんてもんじゃないしな。おじゃる丸はまったり……だけどあれも牛車か。不思議な話だ。
前回大量のヘボットがJKヘボットたちの世界を襲った件だが、この文脈を踏襲するとあれらはこれまでの周回(階層?)にいたヘボットたちの霊が帰ってきてる……のかもしれない。そう考えるとなんだか確かに滅びそう。
ちなみになんでクリスマスとお盆が一緒くたにされてるかというと、僕も今調べたんだけど、なんでも元々バイキングたちの文化にあったユールという冬至の祭り(太陽が力を弱め現れた死霊達をもてなす)に、キリストの生誕祭が合体したのが今のクリスマスだそう。そのユールってのが日本のお盆に似てる(死者の魂が帰ってくる)ので、おそらくこういうことになったのだと思われる。なんたるちあサンタルチア。死神ではない、ルキルキだ。
プレゼントにヘボットを貰いDXじゃないと不平をこぼすネジル。デラックスの語源を調べてみると、フランス語で豪華とか贅沢を意味する"de luxe"だそう。確証はないけど見た感じはおそらく、いま話題に出した朽木ルキア(Lucia)の語源でもあるラテン語のlux(光)に根差した表現なのではないかと思う。一番ひかってるものってなんだろう?
Presentは"現在"を表す言葉でもあるので、そことの繋がりも気になるところ。どちらも「目の前にあるもの(差し出されているもの)」というイメージ。そう書くとヘボットに文句を言う様は、現状を否定してリセットしようとすることの暗喩に見えるような気もするっちキモッチ妖怪ウォッチ。今何時? そうねだいたいね〜。は? アンダバワンダバ。
ヘボッティーナとネジルーカスの元ネタは僕の中では勝手にトムとジェシカということになってる。 花咲けぱっかんオリガワル、カミワザってカ〜! 彼のフリーダムに歌ってみたシリーズって言ってしまえば馬鹿にしてるような側面もあるので作者からしたらおそらく失礼千万で嫌いな人はとことん嫌いなんだろうけど、僕はかなり好きなのよね。やっぱり意外性の笑いに弱いのかな、しかも絶妙に知己を感じる。あチキじゃねぇわ機知だ、素で間違えた。それがどんなかたちであれ、何かを生み出すことは尊いものだというヘボットのテーマに結構合ってる存在だと思う。
滅んだばずのJKヘボット達だが、今の彼らは時系列的に前の存在なのか、学生服ネジルが世界を救ったから「見直してた」のか?
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僕は平子よろしく鏡文字書くのちょっとだけ得意なんだけど、反転せず順番だけ逆にすると鏡文字よりよっぽど読みにくいな。文字を読むには右へ、文を読むには左へと、目線を返し縫いみたいに動かさないといけない。
※ところでXDって見たことある気がすると思って調べたら、:)のような英語圏の絵文字だった。通常の並びなら目を瞑った笑顔なんだけど、ただの鏡文字なので口角が下がってて(DX)真逆の表情に。
僕はたこ焼きもマヨも苦手だけど、タコといえばやはりドゥビ夫(ハーイ)。JKヘボットの手には「ごめん」と書かれた紙を持つマカロニが。そしてシャンタッ君といえばクトゥルフのニャル子さん。……繋がった、単細胞がトップギアだぜ! 即ちJKヘボットの世界を滅ぼしたのは、まだ地球ごと破壊して解決しようとしてた頃の"外なる神"だな! 何言ってまんねんおくねん。
……わずか1分足らずのアバンタイトルのシーンについてだけで2000字も書いてしまった。ヘボットは情報量が多過ぎなのよ。
僕と同じく今週食費マジヤベェ2人の元に(語呂が夜すぎる寝過ぎゴロ)、北極マンブラックの弟を名乗るマッピラシャが訪ねてきた。1話でネジ魂を追いかけてネジが島から出そうになったネジルをヒエヒエールと共に待ち伏せ打ち返したあの白クマです。付けてるエプロンが違うけどね。プリントが「しーろく マダヨー」だったのが「とーるど しりがー」になっている。前半は見えてないけど、今回以降登場したときに確認できたはずです。デュエマネタですね、懐かしい。
明らかにバブル文化がモチーフなイケクイーンと共にダンスすせすを作らんとする一行。7話感想のヨココクが言いにくいネタは今回への布石だった? バブルは生まれる前の話なので分からんちん。大して成功してる訳でもないうちの父親がベンツの車持ってるのはその影響かなぁってぼんやり思ってるくらい。小さい頃に「これはSLKだから安い方だ」と聞かされた覚えがあるのだけど、例えどんなに安かろうが見た目は普通にベンツのマークが付いたいかついスポーツカーなので、あれで送迎とかされると恥ずかしくて堪らない。本人は誇らしげに思ってるフシがあるので、珍しく「送ってくよ」なんて言われてラッキーと了承したらそれ、というパターンが多い。たまに動かさないと駄目になるってのは聞いたけどそれは一人で乗るときにしてくれ、普通の車があるんだから。友達に見られると金持ちだなんだと言われるけど、我が家にはお小遣い制度そのものがなかったのよ? 手伝いしたら貰えるということもない。ゲーム機買ってもらえてる家の方が子供の目線化したらよっぽど金持ちだね。グチグチ。
軽く調べてみたら、そのバブル期に大阪発のマハラジャという大手ディスコがあったそうな。だからマッピラシャは大阪弁なんだな。
お金ジが必要だからと頼んできたのに、成功報酬とは言えたくさんお金ジを貰えるなんて取引き怪しい。尾を噛むウロボロスのような論点先取り。
映画化で話題の『夏への扉』や、同じハインラインの『輪廻の蛇』は、ヘボットの軸にかなり関わっているらしいので、監督からの宿題『死霊のえじき』『遊星からの物体X』と並んで必見。……僕は未読ですが(ダメだな! ファン失格だ!)。失礼しました、宿題大好き!
リアタイ当時から、MCネジーは「季節外れの冬祭り」と言っていたけど、この13話の放送はアバンからも分かるようにクリスマスシーズンなので、冬祭りで合ってるんじゃ……と思っていたんだけども、外れてるのは名前じゃなくて会場の方か。確かにこりゃあ盆踊りって様相だ。ちなみに踊ってるのはゴッドネジの下にいてネジ魂に変換された白い彼ら。アバンをあそこまで理解してやっと気付いたわ、やっぱヘボットって深いなぁ(目ん玉腐ってるだけヘボ)。深き冒険者 ボウケンピンク!
ジョリジョリに恐怖を覚えるヘボットをさておき、ダンスで上昇するイケクイーン。今度は高き冒険者!
嫌な予感を覚えたボキャ美も参戦して対抗するも、あえなく敗退。ボディが意外と脆いのは17話のオチと通じてるかも。碧い東京タワーに巣食ってる繭は、おそらく背景にちょこちょこ映ってる土星ババァ並みにでかくて足の長い怪物のものだと思われる。セリフはなかったと思うので名前は分からない。
そんなこんなで儲けを出したらちゃっかり夜逃げしたでまんねん。イケクイーンが踊っちゃうのは大ちゃんシンドロームという名前の呪いらしいのだけど……ノリノリだーいロボと何か関係が?
ぐるぐるに視線を向けさせて意識の外にあるナットで催眠……何気にロジカルシンキング。
悲劇のネ人造人間だったマッピラジャ。1話で出てきたマンドライバーと同じですね。
ランクの低いイロコンボにも見せ場をつくる為に敵にアイテムを取られるという古き(?)良き販促パターンでヘボネジの勝利。
オチは監獄ザ・メタルへ。
イケクイーンのジョリジョリとはひげ剃りのことだった。へボットが怯えてたのは去勢に対する不安だとなんとなく思っていた(前回前々回とそこの話だったし)ものの、ネタバラシでひげ剃りだったのでなーんだと思ったんだけど、イケクイーンのひげ剃りを「男性性の喪失」と捉えている方がいて、確かにそう見れば(僕が)去勢だと勘違いしたのも頷けるし納得した。
【ヘボットとフロイトの性的発達段階の考察⑥】性差の知識に乏しいヘボットには、男が女の姿に変わるイケクイーンの秘密(ジョリジョリ)はあたかも去勢のように映っていた可能性がある。お前もジョリジョリする、という脅しを「去勢不安」と捉えたため異常に恐れていたのでは?(男根期、5~6才) pic.twitter.com/Iz6nuUkC44
— B定食 (@8wrench) 2016年12月18日
調べてみてもバブルとオカマやオネェみたいなものに関連は見つからなかったんだけど、"デスコ"からなら繋がるところを知っている。女王蜂というロックバンドだ。
最近だと手塚治虫『どろろ』の主題歌にもなった『火炎』が有名だね。僕は『東京喰種』のED『HALF』という曲で知って、その男らしい「ア゙ア゙ァ゙ン」というスキャット(?)に惚れ込み他の曲を探したのだけれど、そのとき一番上に出てきたのがこの『金星』。
僕が虜になった男らしさはなかったが、一瞬で裏声に切り替わる独特の歌い方と、ボーカルの性別がカット毎に女性になったり男性になったりするMVの不可思議さに心を奪われた。
デビュー曲は他ならぬ『デスコ』である。映画『モテキ』の主題歌になった。
男か女か、日本人なのか外国人なのか、そのような無粋な疑問が頭には浮かぶが、ただひとつ確かなことは僕がこのバンド、ひいてはボーカルの"アヴちゃん"の声にハマったということだ。
(参考:LGBTと心の性→ヘボット! 7話「ヘックションでフエフエのヘボ」 感想
性差について→被害者の論理(3/3))
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