やんまの目安箱

やんまの目安箱

ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

獣電戦隊キョウリュウジャー 1〜12話 感想メモ

獣電戦隊キョウリュウジャー 13話〜 感想メモ

 1話「でたァーッ! まっかなキング」

・ゴレンジャーは漫画を1,2話だけ見たことあるくらいだけど、確かライダーとは対照的に戦隊側のシンボルが鳥だった気がする。そう考えると鳥の先祖(って表現でいいのか?)となる恐竜モチーフというのは、案外戦隊の王道を付いてるのかもしれない。そういやジュウレンジャーなんかは初代パワーレンジャーでもあるんだっけ。
・しかしこうやって改めて説明されてみると恐竜って不思議だな、"強い"と"絶滅した"という相反するイメージを兼ね備えてる。「あいつらを絶滅させるためには巨大隕石でも落とすしかない」みたいな感じで逆に強さが強調されてるのかしら。
・"日本らしさ"って竹やぶなんだ……どこかって言うと中国っぽいぞ、パンダとか。まぁ中国らしさ≒日本らしさみたいなとこはあるのかもしれないけど、かぐや姫ぐらいじゃないか? それ以前にヨーロッパとか北極圏ってだいぶざっくりだなってところからツッコんだ方がいいのか? それ言ったらロシアやアメリカは広いから国名だからってざっくりじゃないことにはならないけど、社会科マジで嫌いだったので数年前の僕だったらヨーロッパって国の名前だと思ってただろうから、日本,アメリカと並べるのは子供の教育上よくなさそう(ロンドンってイギリスよ)。"南海の孤島"はまぁ分かるとしても。
・キング、顔と声と所作が好き。その代わり、知能指数が下がってほか4人にまったく興味を抱けずモブに見える。
・後に大森Pがゼロワンを手がけたってこともあるけど、それを差し引いても敵のモチーフが"感情"ってのはすげぇ不思議というか気味が悪くて面白い。だって普通そういうのってフィクションじゃ肯定されるものだから。
・あと喜怒哀楽のうち喜と楽って何が違うんだ? ってのは肌感覚として確かにあるものだけど、それだけに留まらない哲学的意義が何かあるのだろうか、ラッキューロには。或いは意味がないことに意味があるタイプの存在にも思えるな。報連相の報告と連絡は何が違うんですかって思うけど、ほうれん草とのシャレであることにひとつの意義があるみたいに、"4である"こと自体が重要なのであって、楽は数合わせに過ぎないのかも。賢人トリン(3)に対する4(過剰)とか、若しくは戦隊5人に対する4(不足)とか。偉そうなのは百面のカオスと言うらしい。百面相って言ったら逆に表層的なもので感情のこもってない表情ってイメージなので、確かにどんな感情なのか分からないカオス状態。
・「人類自らの手で滅亡を食い止めるのが自分と恐竜達の夢」……って、恐竜は食い止められず滅亡した癖になんでそんな上から目線なんだ? 昔の強かったデーボス軍には勝てなかったけど自分らが弱らせたから人類でも勝てるだろみたいな話?
性自認ならぬキング自認とは一体……他者からの評価で自己規定しているようでいて、おそらくそれを自ら名乗っちゃうような自信家なところがキングと呼ばれる所以だと思われるので、王らしく双方向に循環している。最近だとキングオブアーサーとかが分かりやすいかな、セイバーがキングエクスカリバーを振るったかと思いきや、キングアーサーがセイバーを振るうこともある。人民の支持によって王は力を得て、その力で王は人民を支配する。
これはキョウリュウジャーとしての力もそうなのかな。キョウリュウジャーは獣電竜の力で変身して戦ってるんだろうけど、その獣電竜の力の源である獣電池には変身者がブレイブを込める必要がある。
ファミリーレストランで出会って、それだけでなく基地までそこにあるとなると、「戦隊メンバーとは家族みたいなものだ」ってことなのかな。そんなに詳しくないなりにしっくりくるものはある。
・順序が逆だが、ダイゴとガブティラの関係はキュウレンジャーのラッキーとガルのそれに似てるな。「俺はお前より強いから心配すんな」って。
・獣電池は全部で4本なのね。
・デーボス軍なのに肝心のデーボスが不在(無根拠性)ってのも、そういえば感情に通ずるものがあるな。ゼロワンでは仮面ライダーってこともあってそれがポジティブに捉えられてたけども。逆に循環は無根拠性を否定する簡易な方法のひとつ(ミュンヒハウゼンのトリレンマ)。
・第1話の敵はなんと氷河期そのもの。コオリワルドを見た後なので残念ながらそこまで規模がでかいようには見えないんだけれど、構図的には恐竜が勝てなかった相手に、恐竜と人間が力を合わせることで勝てたってことになるのかな。獣電竜たちの体は機械らしいし。
冷たいとか冷酷って"感情がない"と捉えられることもあれば、逆に"そういう感情"として見る向きもあり、『ユーリ!!! on ICE』なんかではアイスとのシャレでテーマでもある"愛"の象徴として描かれたりもしていたな。
キョウリュウジャーにドライブにビルドに、デザインとして胸に同じ向きの斜線があるのが気になる。"カミツキ(反骨精神)"がキーワードのひとつだし、斜に構えるってのは重要な要素なんだろうか。全体として本作は"王道"って括られてることが多いイメージだけど。
仮面もなかなか面白くて、でっかい口の中……獣電竜で言えば獣電池がある辺りにマスク様の模様があることでそこが口に見えるようになっている(今回のフィニッシュ技みたい)ので、表情があるんだかないんだかよく分からない。というよりは、比較的素直に感情表現をする動物(恐竜)に、嘘をついたりと複雑で分かりにくい人間の力が加わる……ゼンカイジャー的に言えば"ひみつのパワー"ってところだろうか。メンバーがお互いの素顔を知らないってのもそうね。

 

 2話「ガブリンチョ! カミツキがったい」

・デーボ・ペシャンゴ……"ヘコむ"から悲しみの怪人って訳ね、なるほど。
・兄とはいえ旦那じゃないブルーに対して、姪っ子のためにあそこまでキツい言い方するか普通? 元からそういう話だった訳じゃあるまいに、自分が勝手に産んだ子供の世話を手伝わせといてなんであぁも偉そうなんだ? 「ブルーがいいやつ」って思えるバランスを逸してる。
それとも出産前に旦那さんが死んで堕ろすかどうか迷ってたけど彼が背を押した(から責任がある)とか、そういう経緯があるんだろうか。
・最初から敵が巨大戦力も投入してるけど、わざわざお約束を破ってまでやる意味があるのかイマイチ分からない。破ったからには、これから先ずっとそれを続けるか、続けない理由をきちんと用意するしかない訳だけれど。
……でもまぁ、復活直後だから兵力が潤沢なだけかもな。最高傑作(自称)だったヒョーガッキがやられて戦力が削がれたみたいに、ゾーリ魔も今はたくさんいるから贅沢に使えるけど、だんだん倒されていくにつれて慎重に投入するようになるってことで、フェードアウトさせられるかもしれない。
・僕「え、それ壊しちゃうの?」
 敵「壊れたのになぜ泣かない」
 僕「だよね」
 ア「あなたなんかに人間の強さが分かるもんですか」
 僕「えっ、その言葉僕にも刺さるんだけど」
今回の理香の物分りのよさにはかなり違和感があるというか、ご都合主義を感じてしまう。何歳だか知らないけどあんな10歳にもならなそうな子供(子役の年齢は8歳)に、「恐竜は壊れちゃったけど、命は助かったからよかったと納得する」なんて理屈が通じるとはとても思えない。仮に子供だということを考慮しない場合、一度はあの恐竜のために彼女は身を呈した(つまり恐竜>自分)にも関わらず、自分が助かったから恐竜は壊れてもいいってのは、やはり若干納得し難い。あの時は咄嗟だったから……ってのは分からんでもないけど、わざわざそんな無理のある流れにしなくても、理香ちゃんが恐竜を守る以外の流れで危険な目に遭うようにするか、恐竜を犠牲にしないで助けるか(だって仮にもダイゴと同じく生身で獣電竜に勝った男でしょ)のどっちかで全然成立する。
もっと言うなら、流れ的に「家族へのリスクをカバーできるほどブルーは強い」って話だったのに、強いは強いけど大事な恐竜のモニュメントは犠牲にせざるを得ませんでしたって、それはちゃんちゃらおかしいじゃない。それで理香は悲しんでるけど、例え一時的に憎まれても命あっての物種だから後で説得して分かってもらうんだとかそういう話ならまだしも、「一度は壊れて悲しんでたし身を呈すほどに大事だった恐竜を壊されても今度はにこにこ笑ってました」は都合良過ぎだって。大好きな青いヒーローが助けに来てくれたからそっちに気を取られて恐竜はもうどうでも良くなったとか、そういうことでもないし。
そういうのぜーんぶひっくるめて自覚した上で、一旦ニヒリズムを経由して、「人間の感情は複雑で簡単に割り切れるものじゃないから、ここで笑うことも有り得なくはない」っていう"敢えて"の違和感なのかもしれないけど。
公式HPで「"バモラ! ムーチョ!"って直訳すると"とっても行くぜ"となりやや意味不明」と解説されてるのとか、アイガロンが何でもかんでも悲しい悲しいって言ってるのがあんまり本気に思えないように演出されてる(笑ってるときもあってこそ涙が際立つのであって、四六時中泣いてるならそれはもう無表情と同じ)のを見ると、そういう可能性もなくはない。「〇〇だから悲しむ(のが当然)」っていう風に割り切れてしまったら、その"感情"は条件反射的な反応に過ぎないと思われかねない。何故かは分からないけど笑みが、怒りが、あるいは涙が出てくる……感情や思いの力がシステマティックで無機質な唯物論と区別されるためには、そういう神秘性(よく分からなさ)が必要なので。
「変身するときなんでいちいちダンスするの?」って疑問のナンセンスさも、そういう視点に立つと理解できる。

 

 3話「あれるぜ! ざんげきのブレイブ」

・アミィはグリーンのような笑顔が目標……なのかと思ったけど、逆か。簡単に笑顔を見せないのが目標か? どちらにせよ、一応はジェントルの言うこと聞く気もあるんだな。
・「おつりは要らない」って本当にやられたら困りそう。
・気持ちは分かるけど、自分は生身でも平気で戦う割に他人の心配はするんだな。モンスター>獣電竜って訳じゃあるまいに。
・ガブリボルバーはカリバーと合体する都合もありそうとは言え、なんで電池入れるところが2箇所もあるんだろう? と思ってたけど、考えてみれば本物の電池もだいたいが2本1セットで、1本だけ入れて使うってなかなか見ないな。1本を普通に使える最小単位にすればいいのにと思うけど、プラスマイナス的な仕方ない理由があるのだろうか。変身ベルトは3本のこともあるけど。
・スピリットベースに置いとけば自然と充電されるんだ? そういや1話で日本は集まりやすいとか言ってたような。こういう細かい設定って、むしろ子供の方が児童誌とか図鑑で読んでて詳しいのかもな。
・ソウジくんはキングと呼ばれて嬉しいのか……? それともキングに屈辱を味わわせたいのか。でもダイゴは別に他人をキングと呼んで悔しがるような小さい人間ではない気もする。自分から提示したくらいだから実は悔しいのかもしれないけど。
・あの流れなら剣の勝負で銃使うのは反則……って、僕も空気読めないので全然分かんなかった。言われてみてもなお「そう……なのか?」って感じ。ソウジが銃使わないのはソウジの勝手って言うか、単に練習してないのが悪いんじゃないの。実戦じゃそんなの関係ないし、剣を得物に選んだなら、剣で銃にも対処するのは当然でしょ。
……これもしかしてあれか、外国人が「変身とか名乗りの隙に敵が攻撃しないのはおかしい」みたいな感覚に近いのか? 日本特有の"空気"というか。
色々言ったけど、素直に負けを認めるソウジくんは潔くて割と好きだよ。でも本当はただ負けただけなのに周りに「キングずるい」って言わせることでソウジの好感度が上がるのは、なんか微妙に騙された感ある。
・プラスマイナスって話したけど、ディノチェイサーは陰陽の太極図に似てるよね。竹林も手伝って中国っぽさゼンカイ。
・満月(大根)斬りというか円月斬りというか、ともかくこの切り方(厳密には切り方とは関係ないモーションだけど)ってよく見るけどどれが元ネタなんだろう。僕が覚えてるとこだとシンケンオーとか、ゴーカイジャーでもジョーの先輩がやってたよね。
・銃撃にバイク関係あるのか? と思ったけど、銃自体が高速移動してたら弾丸にもその分だけ初速度が足されて強くなる……か。分かるような分からんような。銃撃ってビームみたいな扱いされることも多いから物理的速度が力になってるって言われてもあんまりピンと来ないな。じゃあビームってなんなのと言われるとそれもまたよく分かんないけど。
・ロボの顔が「くわっ!」ってなる演出、ガオレンジャーの時から正直あんまりかっこよく思えないのよね。あれは古い作品だからCGのクオリティ的なもののせいだと勝手に思ってたけど、単純にロボ(機械)……それも非自律型のものに表情があるってことが気持ち悪いのかもしれない。
・ソウジくん、むすっとしてても元がかわいい系の顔だからか、あんまり「初めて笑ったね!」って感じしないな。EDで笑ってるからってのもあるだろうけど。

 

 4話「うちぬけ! ゆうきのガブリボルバー

・いつも違う女を連れてるって、それだけ振られてるってことなんじゃないの……? あ、じゃなくて飽きて自分から振ってるのか。自分を基準に物事見てちゃダメだよな。でもひどいなそれ、慰安って響きのせいもあるかな。
キャンデリラは確かに選ばれてないけど、部下のラッキューロは毎回出てるのであんまり気にならないな。笑顔を集めるって扱いにくいから、喜と楽が一緒くたになってるのはそういう意味ではいい采配なのかもしれない。理由はまだよく分かんないけど。
・かっこつけたいキャラとしては、バレてるのを下手に隠そうとするよりは動じない姿を見せる方が確かに効果的かも。
・イアン・ヨークランドってなんか聞き覚えあると思ったらリオン・アークランドだわ。黒いし。しかしどう見ても友達と名前逆じゃないか? 名前と顔が似合わない同士で気があったってところだろうか。まぁでもブラックがシローじゃおかしいか。
・ダイゴの言動、そんなことは別に描かれてないのに「彼も過去にトラウマをきちんと乗り越えた経験があるんだろうな」って感じさせる何かがある。ただ顔がいいから僕が無意識に贔屓してるだけかもしれないが。
・ん? スピリットベースでのチャージとブレイブインはまた別なのか。単に戦士の体力を温存するためって訳じゃないのね、イマイチ分かんないけど。
・見てる側としては画になってるから気になんないけど、5人揃ってポーズするときそっぽ向いてる2人ってどういう気持ちなんだろ。キャラも、スーツアクターさんも。
意味的には「戦隊だからって完全に意志が統一されてる(=ショッカー)訳じゃなくて、それぞれ微妙に違うところを見てるやつもいるけどそれでも力を合わせてる集団なんだ」みたいなことなんだろうけど。カブトの"共立ち"みたいな。
・キョウリュウジン ウエスタンね。そういえばブレイブ"フロンティア"とコラボしてたこともあったっけ。でも西部劇に斬撃の要素ってのは寡聞にして知らないな……そもそも西部劇自体よく知らないけど。まともに見たのは『バック・トゥ・ザ・フューチャー Part3』と『ヘボット!』くらいでどっちも二次創作みたいなもんだし。でもイアンってアメリカじゃなくてヨーロッパにいたんじゃなかったっけ、いや間違ってはないんだろうけどさ。マカロニとかスパゲッティとか。

 

 5話「ドゴォーン! ムシバのアンキドン」

・過去作とはとマジで何も関係ないところで先輩だ後輩だやってるのがなんか面白い。「誰!?」感だけで言ったらディケイドのリマジキャラより強いかも。ニンニンもそうだけど、アニバーサリーイヤーでもないのに勝手に盛り上がる感じ割と好きよ。
・不謹慎だってちゃんと謝ってたけど、ノッさんの気持ち分かるな。ギャグのつもりじゃなくても、同じ発音の言葉って無意識に連想するからついつい出てきやすくなるのよ、普通に。
・戦隊をつくることはトリンの悲願だったらしい。キョウリュウジャーのコンセプトは、後のキュウレンじゃないけども「一人ひとりが十分な強さを持った"勇者"で、それが集まることで更に強くなる」みたいな感じらしいので、過去の戦士たちは個性……というか我が強過ぎてチームにはなれなかったのかね。
・主人公が牙の勇者だしカミツキ合体するし、それで虫歯の怪人って訳ね。キャンデリラのデビューでもあるし、見なくてもいい番外編的な単発回かと思いきや、まだ一応本筋なのね。まぁアンキドンの販促しなきゃいけないから捨て回であるはずがないんだけど、"ムシバ"って単語だけでなんか「あーはいはい、あんまり関係ないバラエティ回ね」ってなっちゃうのは僕がおかしいのか? なんかサブタイで損してる気がする。僕が子供だったら、どうせ歯磨きしろって説教されるんだろって思っちゃいそう。
・ブラックは……というかよく見たらブルーもピンクも顔の周りの黄色い牙の部分がギザギザしてないけど、パラサウロロフスたちって歯ないのか? 草食だからって歯がないってことはなかろうが、臼歯にしたってギザギザではなくともデコボコした線にはなりそうなものだけど。
歯っていうか、クチバシを意識したデザインなのか。
・「素直じゃない」って言われてすぐさま謝るしお礼も言うブラック、素直じゃない人の中では素直。でもそうね、例え相手がどんなに嫌いなやつでも、ありがとうとごめんなさいぐらいは言うのが人として最低限の礼儀よね。
・アンキドン、ムシバじゃなかった……? それどころかマジで今回の話とはなんも関係なかったじゃん。なんかズルいな。次回予告で次回の"ヒキ"の映像流すのが好きじゃないんだけど、それと似たような嫌さがある。期待させといてそりゃないよ。


 6話「ストップ! うたうキャンデリラ

・獣電竜はでっかいから、ウイルスの影響が出るまでに時間がかかった……? なんか、自分では納得できるんだけど人に説明できないな。
・地底移動速度を計算して考えられる範囲を探していた……って、所詮5人で探せる範囲なんだからよっぽど遅いんだな。速度って聞くと速い気がする不思議。
・普段いい子ちゃんとして自分を偽ってるアミィだからこそ敏感にラミレスの隠してた真意に気付くってのは分かりやすくていい。
・今回敵とは別にキョウリュウシアンも出てくるから、そのスーツをつくりたい都合で予算節約するために前回のパティシエはスーツじゃなくて服なのかなーとか思ってたけど普通に怪人体もあったし、なんならもう一体ウイルスのが出てきたしで大盤振る舞いね。
・ひえぇ……好きにならせといてぶん殴って"治療"とか、想像しただけで恐ろしい。恋を治すって聞いて一瞬でも成就させてあげるのかと思った僕が馬鹿だったけど、ラミレスがドン引きしてた(私の恋も終わった)のも頷ける……。
・あーね! メインが坂本監督だから(今回は違うけど)、キョウリュウジャーにとって敬うべき先輩ってパワーレンジャーのことか! ネイティブなBrave in!聞いてやっと分かった。そりゃ確かに、ゴーカイジャーも扱わなかっただろう。そういえば現代のメンバーも、ほぼ日本人だけど一応規模的にはワールドワイドに集めてたっけ。
・ステゴッチとドリケラは無印だから無個性扱いなのかと思ってたけど、なるほど他のやつと合わせてコンボ(?)になるのね。ソウジくんかわいい。

 

 7話「いかれ! ダイゴのだいピンチ」

・周りからは「軽っ」と言われてるけど、きちんと一瞬戸惑う演技が挟まってるのが自然でいい。それでもなお貸すのがキングの器って感じ。
・置き手紙も大事なもんのはずなのに島に忘れるって……弦太朗やんけ。フォーゼの時は「塚田さんの構成論的に忘れさせざるを得なかったので、仕方なく神棚に置いとくというフォローをした」みたいな述懐してた(公式読本)けど、それを経て神経図太くなったんだろうか。
それともあくまで絶対忘れないというのは弦太朗の話で、キングのパーソナリティなら忘れててもおかしくないと思ってるのか。や、でも改めて並べてみるとこの2人、僕の中ではかなり似たところに属してるけど。
……と思って1話を見返してみたら、彼に限ってはトリンのワープで意図せず来日しているので、まぁそれなら確かに置いてきてるのは無理もないかな、と理解できる。できるが、視聴者の全員がこの小さな違和感のために1話を見返してくれると思ってる訳でもないだろうから、今回だけ見て「父の置き手紙を忘れてきたやつ」と捉えられてもそこまで間違いじゃない,問題ない、と制作陣は認識していると思われる。全話執筆だからこそできる整合性の取り方ではあるんだろうが、だからといって視聴者に全話視聴の義務はないので、描写の積み重ねというのも良し悪し。尤も、置いてきたことはともかくとして、それを今の今まで忘れてたことは結局変わらない訳なので、どっちにしろ……という感じはあるが。
なんとかフォローを試みるなら、リュックに入ってる旅の道具が必要ない程度にはスピリットベースで落ち着いた生活ができてて、仲間とも家族のような関係を築けている……ということの表れなのかもしれない。無理がある。
・せっかく演技で「ちゃんと大事なんだな」って感じたのに、リュック忘れてるくだりのせいで「本当にそこまで大事だったのか?」って疑念が生まれてるの、めちゃくちゃもったいないな。キングの真骨頂が出てるすげーいい話なのに。
・前に見たときは、キングageする代わり普通に仲違いしてる4人の株が下がってるような印象を受けた気がするんだけど、そこは今見ると違うな。
つまんないとか足太いとか、4人が受けたのは正直子供の口喧嘩レベルなしょーもない罵倒なので、まぁ喧嘩するほど仲がいいってことで理解できる範疇だけれども、キングのペンダント壊すのだけはみんなドン引きしてた通りマジで洒落にならんので、だからこそ「そんなことするはずない」って思考になる。

 

 8話「ココドコ? めいろをぶっとばせ」

・理香の異様なまでの物分りの良さは、もうそういうキャラ付けってことで押し切るらしい。ブレイブ過ぎてなんも言えねぇ……。
・ノッさんの妹は旦那が親父ギャグ好きだったことくらい知っとけよ。じゃないと偽物だって証明にならんだろ。逆になんで知らないことしたの、意味分からん。2話もだけど、ノッさん絡みのドラマになるとどうしてこう変な話運びになるんだ?
「あんなに毛嫌いしてた私を?」ってのも、"キョウリュウブルー"に向かって直接毒吐いてたことなんてあったっけ。こっちはちょっと記憶曖昧だけど。
・ちょー今更だけど、すくすくジョイロってJOYとかかってるのね。
・ヒーローがおっさんじゃ悪いって感覚がよく分からぬ。昭和のヒーローなんて(当時はともかく)みんな偉そうにしてるいいおっさんじゃない。30歳と思ってるより全然若いけどヒビキさんもいるし。実際、役者さんの年齢は年々若くなってる気がするけど。奥野さんなんてマジ高校生だったもんな。トッキュウジャーも中身子供だし。
年齢それ自体じゃなくて、ギャグを含めた言動と合ってなくて引いてるって話なのかもしれないけど。

 

 9話「メチャつよ! プテライデンオー」

・マントって元々自分を大きく見せて威圧感を出すためのものなので、悪役ですよってアピールとしてはすごくぴったりハマってると思う。でもその悪役っぽさは一周回ってかっこいいので、素のプテライデンオーが弱く見えないか心配。
・百面神官ってのがいるくらいだから、ドゴルドの顔が面だったことにはそれほどの衝撃はない。だったら他の連中も元は人間で感情の仮面をかぶってるだけなのか、或いは中身のない空っぽなガワだけの存在なのかな……とは思うけど。仮面が割れてからは、怒りだけじゃなくて戸惑いとか恐怖みたいなものが垣間見えてるのもいい。
「ひ弱な人間」というのも、自分のみも自分で守れず死んで自分を一人ぼっちにした仲間たち、そして何より仲間を守れなかった弱い自分への怒りからくるものなんだろう。この辺の"自分への怒り"って部分は、こないだのキングの話にも通ずるものがあるね。
・ファングショット。武器にせよロボにせよ、割とすぐ合体しちゃうことも多いけど、やっぱり合体のいいところって強いものと強いものが合わさって更に強くなることだと思うので、まず個々の強さをきちんとアピールしてからの方が絶対合体後もかっこよく見えると思うんだよな。その点、イアンが使うんじゃいつも通りだけどキング一人で2つ使うっていう印象的な活躍させてから合体ってのは、結構良かった。

 

 10話「ザンダーッ! ゴールドふっかつ」

ドゴルドは怒ゴールドって……そんな自慢げに言えるようなネーミングでもなくないか。ドゴルド自身は空蝉丸が入る前からずっといたんだから、ダブルミーニングの2つ目にゴールドがあるくらいなら分かるけど、他の意味は特に思い当たらないし。怒号……ルド? 怒るど?
・ソウジの父親みたいな脇役をこうやって有効に再利用するのはいいと思うけど、せっかく「息子さんは強いから大丈夫」って話するならそこまでに見せ場つくっといてよ。特に弱いとは思ってないけど、今回だけ見たらまだアミィのズボラさに助けられただけじゃん、今んとこ。カットされたのかな。
ラッキューロも一応男の子らしいし、大森さん的には男女比4:1が一番しっくりくるのかね。キョウリュウジャーのアミィ、デーボス幹部のキャンデリラ、ドライブ45話で5人変身した際のメディック、ゼロワンのバルキリー
話逸れるけど、後者2つは構図がかなり似てるよね。ドライブ,ネクストシステム2人,ロイミュード2人ってのが、まんまゼロワン,エイムズ2人,滅亡迅雷2人ってのと対応してる。
・本作はパワーバランスが本当によく分からない。調子いいときは一人で幹部とも互角以上に渡り合えるのに、展開的に一旦やられるパートだと複数人でかかってもやられたりする。実際勝負にはそういう時の運的な側面もあるからある意味ではリアリティと捉えることもできるけど、まぁ普通にどうしても「都合がいいな」って気はするよね。
ゴールド登場で既存メンバーが霞まないように、わざわざ幹部勢揃いさせてバトルしてるんだろうけど。
ドゴルドの面が剥がれるのと連動してプテラゴードンもバイザーが上がって目が見えるのは面白い。空蝉丸なんて名前だから、せっかく中身が顕になっても空っぽってどういうこっちゃって感じだけど。
空蝉にはセミの抜け殻じゃなくて現人の訛りとしての意味もあるらしくて、古の戦士だけどスピリットレンジャーじゃなくてまだ生きてる人間だぜってことを強調する意図もあるのかな。
・ノッさんはいつもおじさんいじりされてるけど、それで言うと空蝉丸も結構年いってそうに見えるよな。時代錯誤な衣装と、あと顔の迫力な。肌の質感がどことなく『JIN-仁-』の大沢たかおさんに似てるのもあって、それこそ40近いって言われても納得してしまいそうな風格がある。400年前ならちょうど江戸時代? 仁は幕末だが(注:戦国時代だそうです)。しかしラミレスといい、おっさんを個性にするには被り過ぎでは……(笑)
装備はちょっと和風なくらいで、基本は普通に他のメンバーと同じくカタカナだけど、鎖国より前に伝来してきたのかな。つーかトリンはワープできるんだからあんま関係ないか。
・ザンダーサンダーは2本だったガブリボルバーから進化して電池3本。斬だー3だーって訳ね。電池モチーフで雷属性なんだからそりゃ強いわって感じの納得感があるけど、既存の5人は特にそういう属性みたいなのないのでなんかそう思うと寂しい気もする。
・元々3:2だったのに、ゴールドが加わったことで4:2になってしまった。何がって、顔に牙のデザインがあるかないか。やっぱ歯があった方が噛み付いてる!って感じするのに。ゴールドを除けば、胸にはみんな牙のギザギザがあるからいいか。
・登場、プテライデンオー。等身大じゃ完全に上位互換なのかなってくらい強く見えたけど、ロボだと神(キョウリュウジン)から王に格下げしてるのね。向こうは3体合体で、こっちは1体だからだろうか?
ジン=神ってことにしてるけど、一応"人" って可能性も無きにしもあらずで、その場合は王の方が強そう。

 

 11話「ウッチー! クールでござる」

アイガロンキャンデリラがベチャクチャ喋りながらも柱に触れるとこ、なんかめっちゃ"仕事中"って感じがして、妙にリアルで面白い。つまんない仕事でもこんな風に雑談しながらやれたら毎日そこそこ楽しいんだろうけど、そんなことしてたら僕の場合絶対にミスするからなぁ……。
・ゴーストでアカリがアイドルやってたとこか? 思いっ切り人間をdisってる歌詞なのに知ってか知らずかこんなにファンができてるのは、なんか小説クウガで見た光景だ。
・アミィ、やめよう? それ。ホントに。やめとけって。のび太だって時々気の迷いで、自分が大好きなしずかちゃんにやっちゃうくらいで、それですら多少は罪悪感とか覚えてたと思うけど(少なくともストーリー的には天罰食らう)、躊躇一切ないじゃん。まぁデーボモンスターにやったのはまだ理解もできたけど、自分はかわいいから何やっても許されると思ってるでしょ。それとも片恋したことないんか。
なんかこうしてムキになるのも馬鹿らしくなってきた、言えば言うほど自分が惨めな気持ちになるだけだわこれ……。
・武士(たぶん)が! 頭を! 下げた! しかもこんなにあっさり。こないだ『JIN-仁-』の話したけど、あっちはROOKIESの御子柴(名前が出てこん、確か恭太郎)が頭下げるまでを1時間かけて描いてたのに。
まぁ考えてみたらアミィはいいとこの出だから"平民"ではないのか。ウッチーはウッチーで剣の腕を見出されて成り上がったらしいから、お互い「ガラじゃないのに高い身分を与えられた」みたいなとこでも無意識にシンパシー感じてたのかもね。せっかくドゴルドの仮面が取れたのにまた別の仮面を被るとは、忙しない人だ……。
しかしなんかシンケンピンクみたいなこと言ってるな。
・一輪車…………もうちょっとなんとかしようとは思わなかったのか。どう取り繕っても結局は役者が得意だから披露しますってことでしかないから、開き直ってるのかもだけど。キャンデリラの人間態にもなんだか似たようなノリを感じるな。
・なるほど、ガブリボルバーは2本させるから予備として倍の4本。ザンダーサンダーは3本だから予備も増えて6本って訳ね。そうでなくても変身アイテム用と攻撃アイテム用で別個に用意しなきゃいけなくて消費激しそうだし。
そもそも獣電池ってどうやってつくられてるの? キョウリュウジャーの5人はもっと予備つくれないの? 等の疑問は浮かぶけど、正直別に電池の残り本数とかいちいち気にして見てないからな。どうでもいいっちゃどうでもいい。

 

 12話「ブットバッソ! せっしゃとキングどの」

・「人の良さ」って自分で言うことじゃない、けど、多分アミィの言葉をそのまま受け売りしてるだけなんだろうから素直さの表現になってるのちょっとうまいな。"尋常に"とは正々堂々みたいなニュアンスで、素直という意味でもあるらしい。
・前回今回と、連続で生身の人間を相手にするタイプのデーボモンスター。本当に生身好きなのね、坂本さん。まぁ僕はキングが見たくて見てるようなもんだから、本作に関しては有り難いけど。
ゼンカイもそうだったけど思いっ切り端午の節句だ。しかもまさに5月5日が放送日なのね。相撲のくだりとか唐突過ぎると前見たときは思ったけど、男の子が強く成長することを願う行事だし、時候を踏まえると自然だ。
ただ、元々は女性の行事だったとか。マツ知らの鯉のぼり特集で「女性に感謝して休んでもらう日だった(から、童謡こいのぼりにはお母さんが出てこないのではないか)」って話を聞いたんだけど、なんでも前日の4日には女の人が身を清めるために菖蒲で覆った小屋に籠もるのだそう。なんだか『生理ちゃん』で読んだような話だな。だから前回は、突然一輪車まで出してきてアミィを立ててたのかもしれない。
・既知の仲だったトリンの口出しもあってウッチーの虚勢は有名無実と化してたものの、そんなこと知る由もない当人が本音を漏らしたのは、2人きりになってみるとやっぱり親方様に嘘は付きたくなかったってことなんだろうね。 
主君を失ってるっていうのは、なんだか今のデーボス不在なデーボス軍みたいだな。
・強く育つよう願われている剛をはじめとする男の子たちはキョウリュウジャーに庇護され、ウッチーが守らなければと思ったキングは守られるまでもなく強い男だった。
・ガブティラが霧を超えて察知できたのはまぁ順当に、2人が分かりあったことでモチベーション上がって、いつもよりブレイブなるものが強く出ていたんだろう。
・雷の戦士なのにめっちゃ晴れ晴れとした表情……! でも「荒れるぜ」だからやっぱり雷って感じもする。あ、天気の話ね。"青天の霹靂"って言葉はあるけど、あくまであれはつくりばなしであって実際にあった訳ではないと思う、多分。"観測史上初"とは言うが、人類が観測を始めたのなんてたかだか数百年前とかだからアテにならん、みたいな話をどっかで聞いたように、地球ができてからの長い年月に一度くらいはそんな信じられないことが起きててもおかしくはないかもけど。