やんまの目安箱

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ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

ヘボット! 26話「プリンス・オブ・いもチン」 感想

空き地でへボット紙芝居。映ってるのは、知名度がイマイチな悲しみから宇宙を彷徨うようになった宇宙文具たちの集合体に似てる気がするけど、前にも同じこと思って確認してみたらいうほど似てなかった気もする。
ネジルは紙芝居はじめてらしい。でも考えてみれば、絵本とかならともかく紙芝居なんて家で読んでもらうことないし、学校とか幼稚園とか行ってないと見ることないか。11歳って言うと5年生だから、僕はむしろ読み聞かせてた方だったもんな。うちの学校では高学年と低学年でペアを組んでいろんな活動をする制度があったので、2年の子に読んであげてた。当時はまだ吃音があったので多少苦手意識はあったけど、文字は向こうに見えないので勝手に発音しやすい言葉に言い換えたりできたからそこまででもなかった。
ちらっと映ったあの絵はウルトラマンのOPだよね。でも実際、あの年代の作品って2,3割はハッタリで作ってるイメージがある。半分くらいが明かされなかった「V3 26の秘密」とか、1話しか見てない僕でさえも聞き及んでるくらいだからよっぽど有名なんだろうね。僕ならそういう場合、秘密の内容じゃなくて「何故26個なのか」ってところからテーマ的な意味を汲み取ろうとするけど。
最近だと仮面ライダーはゼロツー(02)ってのが出てきたんだけど、だからといって「2」という概念にわざわざ目を向けてる人はほとんど見なかった。僕はそういうことについて長ければ何千字と費やして語る方なので、逆になんでみんなそういう見方をしないのか不思議で仕方ない。「1から2になったのね、はいはい」で済ませるには惜しすぎるほど、膨大な情報が詰まっているのに。自分たちが思ってるより、適当に流してる描写って多いものだよ。無意識は受け取ってるだろうからいいけどね。

 

今回はいもチン回と見せかけて、その実はドラえもん回です。前回の流れ星と同様、知ってる人なら既視感に襲われまくって身ぐるみ剥がされてしまうこと受け合い。
ヘボットも当社比3倍くらいで終始ドラえもんサイズになってるのがなんかシュールで笑えるのよね。
いもチンプリンスにちゃっかり「ヘボットの"家族"」と認められるまでに至ったネジル。なんだかんだでもう折り返し過ぎたんだもんな。住まいを同じにするという意味では確かに2話から家族なんだけど、それだけじゃない絆が2人にはもうあると言ってもいいだろう。

説教なんて人気が落ちるから長々やるもんじゃないと訴えるも、聞いてもらえず。当時ニチアサで放送してたのはキュウレンジャーとエグゼイド。まだこの頃は戦隊が先にやってて、内容としてはお互いがお互いにゲスト出演した回ですね。確かポピが「PEOPLE GAME」のリサイタルやって洗脳されたエピソードでもある。脚本の高橋さんは大森プロデューサーから「自分の願いを何でも叶えてくれるドラえもんみたいな人」とか言われてて、後にドラ本編の脚本にも参加したという奇縁。 

疲れたのでペケチギにも手伝わせようとボキャバトルを挑むもあえなく敗退。2戦目と同じくハイパーコンボのチギルと比べて、ネジルは何故かメラメラ,ヘボヘボ,ノリノリのヘボコンボ(闘志むきだし,やるならやるヘボ,ノリノリパーリィパーリホー!)。ちなみに玩具で試してみると、50レベルそこそこのペケットが相手だとこの組み合わせではヘボットが99レベルでも到底勝てない、ヘボえ〜ん……。疲れたって言ってるのはネジルの方なので勝つ気がなかった訳ではあるまいが、のび太くんの泣きつき黄金パターンをなぞるため以外の理由は思い付かないな。尺の都合で台本に従っただけかもしれない(2話参照)。

 

当時ヘボクラの間でもネタとして結構語り継がれていた印象のメガネネタ帳。漆黒のネジってあの黒いトキトキネジのことだろうか。ペケちゃんもあんまり疑問視しないところを見るに知ってる様子、さすがお母さん。
僕も中高生の頃は小説とか書いてたけど、別に秘密にはしてなかったな。当時は恥ずかしいというよりはむしろ「見て見て!」みたいな感じだった、ボキャ美かよ。今読むと流石に文章力に難があるので恥ずかしいけど。これでも読者からは割と褒められていたことを思うと、世間の文章力に対するハードルがいかに低いか分かる。昔ノベルジムという投稿サイトがあって、そこの公式が連載してるちょっとしたコーナーで紹介されたりもしたっけな。あの頃はすごく嬉しかったけど、そのサイトはメジャーになることなく割とすぐ消えてしまったので、あんまり自慢にならないのが残念。感想文なら何回か県で一番になったことあるよ!(自慢)
今使ってるネタ帳は別の意味で見られたら困る。せっかくのブログのネタなんだからここぞというときの為にとっときたいですよ、やっぱ。耳を澄ますと聞こえる僕の音。

僕が通ってる地活って施設では野菜も育てていて、さつまいもとかきゅうりとかナスとか、最近だとスイカとか、色んなものを植えたり採ったりって経験ができる(毎日の水やりはスタッフさんがやってくださる。何というおいしいとこどり)。じゃがいもみたいに土の中にできる野菜(根菜)は水から、地面の上にできるキャベツとかほうれん草とかの葉っぱ系なんかはお湯から茹でるといいらしい。料理の基本。

この辺とにかくヘボネジコンビがかわいくて仕方ない。芋を育てるネジを選ぶネジルに、踊る2人。
そもそも何故ダンスなのかと考えると、宗教的な意味合いが強いと思われる。最近でも残ってる馴染み深い文化で言えばやはり盆踊りだろうか。死者の魂を供養するという本来の意味は抜け落ちつつあるかもしれないけど、神などに踊りを捧げるという発想は結構世界中で見られる、と思う。僕イギリスがどこにあるかもよく分かってない、映画けいおんの「ロンドンってイギリスよ」が分からないタイプの人間なので(どないやねん)、世界のことは話半分敵意てくだしゃい。小学生の時にテレビでやってたのを見た、と思ってたんだけど計算してみたら中学生だわ。精神年齢は小学生辺りで止まってるので、感覚がアテにならん。

苦労が実ってゴージャスいもチン完成。食べるとびっくりベルばら調に。少女漫画はほとんど読まないけど、弟が買ってたのでちゃおは昔ちらちら読んでたな。ちびデビとか。読みたいという強い意志を持って読んだのはハチクロくらいだろうか。西尾維新のファンだったので『本題』を読んで「この人の作品絶対好き!」ってなり、3月のライオンを3巻くらい読んだ勢いで全巻ポチった。堺雅人さんが出てるという映画版も気になるので半沢効果とかでテレビ放送してくんないかなぁ。ついでにリーガルハイ3期もお願いします。

 

プリンスを拉致っていもチン天国を夢見るチギルと再戦。
何やら口元が妙に気になる今回のネジーはネタ帳のことも把握済みの様子。もしかしていつもそうやって神の視点からこっちを見てるんですか……?
劇場版いもチンの効果でもあるのか、はたまたネジ王の気まぐれなのか、ヘボコンボ(オリジナルコンボ?)でハイパーコンボに勝利。
ドラえもんの主テーマというのは、ヘボットと通ずるものがある。主人公ののび太はご存知何をやってもダメなやつで(得意なことも2,3あるけど)、基本的には出来損ない。彼が頼るドラえもんもなんなら未来では質の悪い上のオイルが入ったポンコツとされている。関係ないけど、ドラえもんの元の色である黄色ってドラミちゃんと一緒だね、今初めて気付いたよ。
そんなヘボい2人を主役に据えた作品のテーマが「ヘボくてもいい」にならない訳がない。
最新の映画は予告しか見てない(令ジェネで見た)んだけど、「体が小さいから? しっぽが短いから? ……飛べないから? (絶滅するなんて)そんなのひどすぎるよ」と、弱肉強食(適者生存)の原理に真っ向から歯向かうようなセリフがとても印象的だった。だからって表面的に、恐竜が絶滅しなかった世界になりましたなんてオチや飛べるように頑張らなくてもいいって話にはならないだろうけど、根本に流れるのはそういう弱きものにも愛着を覚えて大切にする心だと思われる。ヘボコンボで勝つ道理はそれだけあれば十分過ぎる。
(参考:悪者とは弱者である『語ろう! クウガ・アギト・龍騎/555・剣・響鬼』高寺成紀編 感想)

話は逸れるけど、『ひまわりの約束』で一時期めちゃ話題になった秦基博さん、他にも宇宙兄弟のEDとか歌ってたりするんだけど、僕的にイチオシなのは『自画像』。一転してかなりダーティな雰囲気で、虚無感漂う気だるい楽曲となっている。
僕のこのブログのアイコンが九時の画像になってるのは、午前十時の虚しさを歌ったこの曲を念頭に「全ては無意味だと絶望する前の段階で踏み止まり、何かの意味はあると信じて言葉を紡ぐこと」を表している。
決めた当時は時計モチーフのジオウが放送中だったりとまだ意味はあったりするんだけど、あんまり説明しちゃうのは野暮なのでおしまい。5つ全部知ってるよって人がもしいたら、あなたはもはや僕本人です。
あれ、5つ……それだけだっけ?「そだよ?」

 

 

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