やんまの目安箱

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ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

魔進戦隊キラメイジャー エピソード4,5「亡国のプリンセス/ショベローまかりとおる!」 感想

キャラクター

 熱田充瑠
・説得力がない
普通に考えて、笑うと音が鳴るということを事前に知っていたならともかく、それを知る前の記憶の中で鳴っていたかどうかなんてそんなものアテにできない。そのうえ夢と来てる。僕自身マブシーナが笑ったときに音が鳴ってると気が付かなかった(違和感を覚えなかった)のも手伝って、まるで説得力を感じなかった。
ガルザの言葉も「(自分の)感情を奪われていた」という意味にも解釈できる余地があって"確信"できるほどじゃないし。
まぁ僕は前に言ったように全部彼のマッチポンプだと思ってるので、その視点に立てば自分で設定したことなんだから分かって当然なんだけど。(4話)

(参考:魔進戦隊キラメイジャー エピソード1「魔進誕生!」 感想)


 射水為朝
・疑う根拠
こいつはまたなんの根拠もなく文句を……。敵幹部としてのガルザと何度か交戦したことがあって、その悪逆さが身に沁みてるとかならまだしも、初対面だろ。見た目が黒いから悪いやつだろうってか? それならそれで作品のテーマになりそうな要素(前に言ったルッキズム)ではあるけど、普通に彼の印象が悪い。
Vシネスペクターなんかこの辺の描き方が本当に雑で、相手の意見を否定するときに誰も何も共感できる根拠を示さないんだよね。マコトがダントンを信じようとすることをアランは否定したけど、彼がダントンを疑った理由ってのは「自分の父と仲違いした人だから」でしかなくて、結局それってマコトと同じ「自分の父親を信じたい」という意味では同じことなのよ。なのにアランだけが一方的に「友情の名の元に目を覚まさせてやる!」とか言ってて、対するマコトがダントンを信じたいと思ったことは明確に「罪」ってことになってるし、マジで意味分からん。あんなのただの結果論じゃん。「罪を背負う」展開やりたさのために無理やりこじつけてるだけにしか思えなかった。
……などと散々思ってたけど、今回の為朝の場合は見返してたら確かにひとつ、ガルザを疑うに足る根拠があった。やましいことが何もないのなら、わざわざクリスタリア語(?)を使う理由がない。
「操られていた」と明かしたあの場でマブシーナとそれ以外のメンツに明らかな反応の違い(信じる/信じない)が見えていたならば「この5人には伝えないでおこう」と思うのは分からないでもないが、そういうことはなかった。
まぁ、最低限の筋は通ってるかな。(4話)
・クソガキ
ゲーム買って貰っといて「これじゃない」と文句を言い、剰え「もう1個買って来い」とかふざけてるだろ。この苛立ちには自分が子供の頃に買ってもらえなかったってのも入ってるかもしれないけど、変に知性なく描かれた子供ってのはそもそも不自然で好きじゃないのよね。シンカリオンのハヤトくんみたいに、大人がめちゃくちゃ理想化した知性的な子供もそれはそれで嫌だけど。(5話)
・eスポーツ
僕はそこまでやる方じゃないけれど、ゲームには僕が好きなのと好きじゃないのの2種類があると思ってる。
僕が好きなものの特徴は、主には「自由に目を離せる」こと。のんびりじっくりできるのが好み。
それに対して、動体視力とか反射神経とか……俗に言うPS(プレイヤースキル)がシビアに問われるようなやつは好きじゃない。あれらは謂わばまさにスポーツの延長線上にあるもので、身体能力に関係なく意思を実現できる(頭では分かってるけどできない!がない)ことに価値を感じてる僕としては、ゲームの良さがなくなってると思うのよね。極論マリオみたいなのもあんまり得意じゃないし、進めなくなるとつまんない。
・リーダーの証明
最初はショベローがぶつくさ言ってることに対して、そもそも魔進に意思があることの良さがまだピンと来てないのに意思があるゆえの面倒くささを見せないでくれよと若干ウンザリしたんだけど、話的にはきちんとうまいこと為朝の魅力を引き出してて良かった。
いくら自分の腕に自信があっても一人では何もできないのを分かってるからショベローをチームに戻すためにひと芝居うつという流れは、文句なし。為朝をはじめとしたメンバーのおかげで充瑠がかっこよく活躍できる(もちろん為朝もかっこいい)というのも、きちんとお題目に沿ってるし。
引っかかってた魔進に意思があることの良さも、為朝のある意味では汚い嫉妬的な本音を声高に代弁してしまう……すなわち「自分を客観視するためのツール」だと思えば、その価値は今回かなり輝いていたので納得できる。『ジオウ』で言う裏ソウゴとかオーマジオウみたいな存在ね。


 マブシーナ
・こいつ嫌い
結果論とはいえ勝手に宝石持ち出して(一応所有者ではあろうけども)状況搔き回したのを見て、「あぁ嫌いだなぁ」と。思い込み激しくて人の話聞かないのもマイナスポイント。エピソードZEROで、完全にそっち(クリスタリア)の都合で選んだメンバーに対して散々難癖付けてた時点でもう第一印象としては最悪だったのよね。以前「仮面ライダーの力って基本嫌々与えられるものなのに、それに見合う器になれというのは言いがかりも甚だしい」という話をしたけど、まさにそんな感じ。
「王室専用列車(魔進)はオラディン王にしか出せない」ってのも全部こいつの早合点だったし、副交感神経云々の説明も長ったらしくてテンポ悪いし、もうそういうフィルターがかかってるので何見ても悪いようにしか捉えられん。黙ってくれると嬉しい。だいたい僕、眩しいの苦手なんだよ。(4話)


 設定

博多南
順当に考えると、彼も充瑠同様オラディン王と"通じ合った"人なのかね。どういう理屈なのかはさっぱりだか、星を跨いで交流できるほどの文明があるようにはどちらも見えないし。(4話)
「魔進にしたら何が起きるか分からん」とか言い出した時は、そもそも魔進への変化(ひらめキング)って何が起きるか分からない不思議パワーなんじゃないのか? と思ったけれど、そういえばあれらの変化能力はあくまでストーン側のものなんだっけ。充瑠はデザインしてるだけで。ならまぁある程度仕組みが分かってても違和感はない……けど実際にきちんと魔進になれちゃったのよな。こういう役どころはデンライナーのオーナーみたいに、演者次第では有無を言わさない"説得力"を出すこともできるんだけど、少なくとも僕は感じられなかったので、ただ的はずれなことを言ってるようにしか見えなかった。そもそもこの懸念するくだり、設定的にはどうか知らないけど、今回の作劇上は大して必要じゃないし。別の用途で使う予定だったとかそんなので全然いい。(5話)

 


印象あまり良くなかった為朝に対するフォローとして、割とよくできていたんじゃなかろうか。少なくとも2話の時も一応何かしら考えてはいたのかなと思える程度には。
1話からかなり露悪的だったので、もうちょっとくらいはやくても良かったんじゃないかとも思うけれど、まぁいい。

 

前話

魔進戦隊キラメイジャー エピソード3「マンリキ野郎! 御意見無用」 感想

次話

魔進戦隊キラメイジャー エピソード6「ツレが5才になりまちて」 感想