キャラクター
菊地啓太郎
・「一度好きな人と手を握ったら、何があっても離しちゃいけない。僕もそう思います」
恵子ちゃんとのエピソードのおかげで説得力を感じる。なんだこれ、当たり前のことのはずなのに感動するぞ……過去の話が終盤にちゃんと生きている……。大切な人のためならオルフェノクにも立ち向かえるのもそう。
・「お、オルフェノク!」
いやお前、そいつはまだ何もしてないだろ。仲良くもない怪物を思いやるのは難しいかもしれないけど、もう少しだけ思慮深くなってもいいんじゃなかろうか……今回見せ場なだけに、足を引っ張る要らない描写。ダブルスタンダードを意識的に描いてると取るにしても、自分なりに考えた結果そうなるんじゃなくて条件反射でやったことじゃ、僕は意味を感じない。
木場勇治
・え、どう見ても結花は武器を持った人間に襲われてたけど、助けに入らないの?
・自主するっていうのは、きちんと思想に合ってていいね。やっとかって感じだけど。
・と思ったらきっちり警官殺したのね。海堂の言う通り、本当に何考えてんだよお前。殺す必要はないだろ。
長田結花
・村上の口ぶりからすると、あれ以降も継続的に襲ってたっぽい。いわゆるカツアゲ? をした人達なので、まぁ確かに善人ではないけども殺すほどのことでもないよな。いじめだってそう。結花が自殺したならともかく、死刑になるほどのこととは思えない。ので、純然な被害者ヅラはできない訳だけど、どうなるのかな。
・「お元気ですか、啓太郎さん。今日は、私の夢の話、聞いてくれますか? 好きな人と手を繋いで、ずーっと歩いていく。その道には、水溜りがあったり、崖があったりするけれど、絶対に手を離したりしない」
彼女の夢は最初、"誰も他人を傷付けない世界"だった。消極的で、自分を守るための内向きなもの。でも、木場や海堂と面白おかしく暮らしてく内にそこが"安心できる場所"になったことで、いつの間にか積極的で外向きなものに変わってたらしい。マズローの欲求階層説で言うなら、安全から所属のステージに移ったってことなんだろう。日常やギャグの描写をこういうかたちで活かしてくるのはすげぇなぁ……。
南雅彦
・「オルフェノクに人間性を認めてしまうと問題は複雑化する一方です。だから我々はオルフェノクから人間性を取り除く実験をしている……2度と人間に戻れないように。そうすれば化け物を化け物として処理することができるでしょう」
めちゃくちゃ分かりやすいキャラぶっこんできたね……問題を単純化させて、考える余地をなくす。エデンの園でいう神にあたる役割。沢木哲也を演じてた小川さんがやってるのは偶然かもしれないけど、真逆で面白いね。
・オルフェノクを人間に戻す実験もちゃんとやってるのね。そちらはなんの為?
結花編の前半。はたしてここからどう着地させるか……。
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