キャラクター
乾巧
・思ったより1,2話は巧について描かれない。むしろ今は木場の方が主人公って感じ。
・「夢がないんだよ、俺には。だからかな」
真理の夢に感心。ここで初めて笑顔を見せる。まぁ直後に帰ろうとするんだけど、それでもただの"嫌なやつ"じゃなくて、ちゃんと根っこは良いやつなんだなってのが見え隠れしてる。なんだかんだで色々付き合ってるしね。そういう意味では、今のところ蓮や北岡に近い偽悪的なキャラクターかな。
・好奇心がないから夢も持てない、と真理にバッサリやられる。オルフェノクやファイズのことを聞こうとする啓太郎が対比になってて、関わることが怖いのかとも問われる。そして最後のひと押しが「逃げんなよ、卑怯者」。これによって、まだ自覚はしてなさそうなものの戦う理由が決まった感じかな。
・ところでやたらとパンツで争うけど、これを単なる笑いどころじゃなく、恥部を隠す為に大げさに悪ぶっている(派手)ことの現れだと見るのは流石に穿ち過ぎだろうか。
園田真理
・ずるする音たてるのは行儀悪い……けど、他人のバイクを直したり、嫌いなやつでも友人の死体のことを教えたり、むしろ人としてはかなりしっかりしてる。目標を持って努力してるとこもね。僕は真理みたいな人、好きだなぁ。思ってること素直に言ってくれる方が、関わるの楽だし。
菊池啓太郎
・3,4話で思ったことを端的に言うと、彼は五代くん(というよりはクウガ世界の住人)に似てるなって。G4についても似たようなことを書いたけど、あの"綺麗事"はクウガの世界が性善説で回ってるから通用したのであって、そうじゃなかったら啓太郎みたいに「変わった人」と見られたり、うまくいかないことが多くて挫折し続けることになると思う。他人のバイク勝手に使って人助けに行くなんてそのまんま過ぎて笑っちゃった。
木場勇治
・勇治「俺、何をしたんだろう。教えてよ、なんで俺がこんな目に遭うんだ」
一彰「お前は一度死んだ人間だ。生き返ったお前が悪いんだよ」
勇治「俺が生き返ったから……? 違う、違う……俺のせいじゃない」
一彰「なんだよ、俺が悪いってのか」
勇治「うん……きっとそうだよ」
"可哀想"という言葉しか見つからない。でも、やってることはただの人殺しだし、しかも龍騎ライダーのようにそれによって何かが好転するわけでもない単なる憂さ晴らしなんだよなぁ。これによってこの先"被害者ヅラ"はできなくなってしまった訳だけど、どんな風に描かれるんだろう。
長田結花
・「啓太郎さん、お元気ですか? 今日もこっちは気持ちのいい朝です。今朝はお父さんもお母さんも、私の成績が上がったことで大喜びでした」「誰かを傷つける人なんて誰もいない、誰もが正直で温かい。あたし、そんな場所に行ってみたい」
道子って、結花にとっては"影"なんだろうな、と。龍騎の時には明確に"鏡"という装置を使って、本来抑圧されているであろう欲望を曝け出す世界を作り出していたけど、今作はオルフェノク態の時に本人の姿が"影"に追いやられてる様子で描写されてる。裸なのもそういうことだよね。2つ目のセリフが嘘って訳じゃないんだろうけど、その裏側には道子のような"搾取する側"への憧れも抱いているように見えた。
かなり展開がゆっくり。スロースターターだと聞いていたけど、なかなかだね。でも、面白くなりそうな要素はきちんと鏤められてるし、割と普通に先が楽しみ。
次話
仮面ライダー555(ファイズ) 5,6,7,8話「オリジナル/3人×3人/夢の力/夢の守り人」 感想 - やんまの目安箱