やんまの目安箱

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ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

仮面ライダークウガ EPISODE25,26「彷徨/自分」 感想

キャラクター

 五代雄介
・「俺は……五年生の時だっけなぁ、家出したの。なんか我慢できなくなって。でも結構勇気いるよね」
1話でも言ったけど、自分が同じ目線だった時の話を出すのは上から目線じゃなくていい話し方だと思う。
・「いいんだよ。納得いかないときは、とことん悩んでいいんだよ」
いつも納得のいく行動ばっかりできてるのは、過去にとことん悩んだからなのかね。
・「その場所でさ、自分が本当に好きだと思える自分を目指せばいいんじゃない? ね」
性善説的よね、この辺は。悪いとは言わないけどさ。

 

 神崎昭二
・「霧島がいつからそんなに悩んでいたのか……分かってやれなかったのが残念です」「最近の子供たちはね、昔より、分かりにくくなりました。意外なぐらい素直で、きちんと言うことは聞いてくれる。でも、なんというのかなぁ。それぞれの差がなくなって、大人しくなったというか」
この人、僕嫌いかもしれないぞ。とても上から目線だ。11,12話でも「与える」って言葉を多用してたし。五代はその辺分かってるんだよね。自分の気持ちは誰にも分からないと言っていた蝶野に対して、「当たり前じゃないですか。人の気持ちになるなんて、誰にもできませんよ。思いやることなら、なんとかできますけどね」と返していたし。
その点この人は、"あるべき姿"という幻想を信じて追いかけている感じがする。
・「時々、子供たちが痛々しくなってしまうんです。今の子供は悩めない。まず悩む時間がない。それに、悩んだり傷付いたりするのがつらいだろうからって、それを忘れさせるためのもので溢れてるでしょう。最近、時々テレビを見ていて恐ろしくなってしまうんです。悩んだりなんかしなくていい。もっと面白いものをたくさん買って、面白い場所でお金を使って、何も考えずに生きよう。誰も彼もが、そう言ってるように聞こえてね」
あのね、そういう生き方に満足・納得してる人だっていると思うのよ。またそれをすすめてるテレビとやらをつくってる大人たちだって、彼らなりに悩んだ結果、そういったものをつくってるかもしれないじゃない。それを何? 自分が正しいみたいなツラしてさ。いや別に、1話限りのゲストがこういうこと言ってるならいいんだけどさ、神崎先生は五代の恩師であって、サムズアップを教えた人でしょ? それが"コレ"じゃ、主人公の五代やサムズアップの意味が軽くなるじゃんか。

 

 

今回はまた微妙だったなぁ。
何より不自然すぎる。みのりが教育論について語るのはまだ許せるとしても、桜子さんあなた完全に門外漢でしょう。何しれっと混じってるのよ。子供がいるわけでもないし、子供と関わる機会があったわけでもないのに。
それに、グロンギ(ゴ・ブウロ・グ)が空気。生き延びるために羽を毟ったり、本を読んでいたりとなかなか面白そうなキャラクターだったのに、何もないまま神崎先生のおまけ程度に倒されちゃってかわいそう。
五代くん側は割とストレスの少ない関わり方なのに、神崎先生側がストレスフルで、とても神崎先生に憧れたとは思えない。というよりは多分、神崎先生が変わったんだろうなと。うじうじ悩んでばっかで、サムズアップが似合わないもん。

 

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