キャラクター
乾巧
・「どけ、ヤツ(照夫)は俺が倒す!」
"戦うことが罪なら、俺が背負ってやる"だもんね。
・「言ったはずだ、俺は人間を守るってな。お前も、人間だ」
木場に人間である要素なんて、もうないじゃんと思ったけども、違う。"人間だと認めることで木場が変わる"んだ。まずはこちらが歩み寄れば、相手にも余裕ができて取れる選択肢が増える。巧にはそういう余裕……度量がある。
・「夢っていやぁ……俺もようやく夢が見つかった」「世界中の洗濯物が真っ白になるみたいに、みんなが、幸せになりますように」
夢がなかったっていうのは、なんか少し違う気がした。見つからないとかそういうことじゃなくて、多分"叶わないかもしれない夢を見る"ということに意味を見出せたんじゃないかな。他人が見る分には否定しないけど、自分に自信が持てない内は諦めの感情が先に立つ。ちょうど初期の長田みたいに。でも、長田が木場たちと暮らして前向きになったように、巧もファイズとして戦うことで少しずつ自信をつけていったんだろうなと。
木場勇治
・カイザブレイガンを順手持ち(それとも逆に逆手持ち?)するのはらしくてよかった。何気ないアクションもこういうワンポイントがあるだけで楽しくなるね。
・「まだ俺には分からない……何が正しいのか。その答えを、君が俺に教えてくれ」
最後まで"教えてくれ"かよって思ったけど、その後にアークオルフェノクを道連れにしたところを見るに、そういう意味で巧に"託した"って解釈でいいのかな。
海堂直也
・「ちゅーか、オルフェノクの力ってのは一体なんなのかねぇ……」
終盤はほぼ人間サイドにいたね。啓太郎と真理は海堂もオルフェノクだって知ってたっけか。まぁ、どっちでも変わらないか。
彼は巧と似たとこあるよね。偽悪的でさ。
アークオルフェノク
・先が短いオルフェノクの希望でありつつ、将来ある子供の姿をしているのが印象的だった。人間とオルフェノクの利得がトレードオフであることを象徴する存在と言っていい。それを殺したことは、良かったのか悪かったのか……。
短命とはいえオリジナルはこれからも生まれ得るだろうし、どちらかが一方的に損害を被った形では少なくともない。オルフェノクは本来死んでる訳だし。
…………巧は、近いうちに死ぬんだろうな。それが分かってるから、面白かったと言える。
まとめ
混沌への挑戦『仮面ライダー555(ファイズ)』 本編感想 - やんまの目安箱
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