やんまの目安箱

やんまの目安箱

ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

仮面ライダーゼロワン 第14話「オレたち宇宙飛行士ブラザーズ!」 感想

キャラクター

 飛電或人
・また遅刻。永夢の時には既に否定の感情が先行しているきらいがあったので「やる気なし」との評価を下したけれど、今の僕は特になんとも思わない。むしろ「分かる、朝起きるのって大変だよな」とすら思う。きちんと対策した上での朝寝坊は当人の責任じゃない。詳しくはポケモンの記事で話したけど。

(参考:ポケットモンスター(2019) 第2話「サトシとゴウ、ルギアでゴー!」 感想)
まぁ、寝坊とは一言も言ってないし、対策してたとも言ってないけど、僕は勝手にそう思ってます。
ところで或人の出社時間は9時なのね。福添たちは既に出社してたけど、そういう勤務時間なのか自分の自由で早く来てたのか。
あと、まだドードーキーを求めてたところから察するに、窃盗団は白状してなかったみたいね。前回一段落ついたように見えたからそう予測したけど。
・たくさんの人が思ってるだろうけど、ライズフォンをわざわざ衛生に戻す必要あるのかね。携帯モードがある意味についてもつっこまれてたけど。
管理統制という意味で言うなら、長らく放っておくとヒューマギアのように制御できなくなる可能性があるので、できるならそれを防ぐためにゼアの元に直接戻しておくのが安全、というのは分からんでもない理屈。以前ローカルネットワークの話をしたがそれと同じで、距離が近ければ近いほど手の中に収めやすい。
少し話は変わるけど、"片付け"ってなんのためにやるんだろうね。
僕はこれが大嫌いで、服とかをタンスの中にしまってしまうと完全にその存在を忘却してしまうんだよね。おもちゃも同じ理由で滅多にしまわないし、しまったら滅多に取り出さない。だからいつも容易に目につくところに置いとくんだけれど、家族からは「散らかってる、片付けろ」と言われるのよねぇ。
フライパンみたいな調理器具も、水につけとくくらいはするが、大抵片付けはしないでそのまま放置しとく。洗うのは次に使うときの直前。仮にもう二度と使わないなら洗う必要がないし、洗っても放置してたら結局ホコリとかは付く可能性があるし、だったら使う直前に洗う方が理にも適ってるよね。
場所がなくて困ってるんだったら確かに整理して収納する必要はあるかもしれないけど、そうでもないなら、よく使うものは結局すぐ出すんだから出しっぱなしでよくない?
きちんとした理由があるというよりは、なんとなく定着してしまっている形式的な習慣のように思える。
或いは、目に入る"雑情報"を減らしなるべく脳が楽できるようにしたい、というのが目的なのか。だとすると僕とは根本的に話が噛み合わないけれど。
・自我が芽生えたことを、飛電は感知できるらしい。でも、これって別に「できるなら最初からやれ」とはならないんだよね。
滅亡迅雷が自我に芽生えたヒューマギアを狙っていると明かした7話以降、8,9話は自我に関係なく(?)明確に"病院"を狙っていたし、10,11話の俳優は8話以前と同様、探すまでもなく(偶然)或人たちの近くにいて即座に対処できている。
予防はできないのかという意見もあるだろうが、滅亡迅雷が自我に目覚めている者全員を必ずマギア化している訳でもどうやらなさそう(必要なゼツメライズキーの種類に限りがある)なので、調べていれば必ず防げるとも言い切れない。むしろ下手に先回りして別の場所に駆け付けたことでマギア化した者への対処が遅れる可能性すらあることを考えると、僕的にはトントンに思える。
同じ理由で、パトカーの巡回みたいなものの必要性もあるのかなって疑問。見た人の道徳心を刺激して襟を正させることが主目的だとするなら分かるんだけどね。
或人自身が「自我に目覚めることが必ず飛電にとって損であるとは限らないからわざわざリセットしにいく必要はない」と思ってるのも手伝って、自我の目覚めに関係なく、コービーのように使用者が不具合を訴えてきた時と、マギアが暴れ出した時にだけきちんと対処すれば(少なくとも或人的には)何も問題はないんだよな。
飛電の制御下に置きたい理由というのは人に害を加えさせないためだろうから、裏を返せば害さえなければ制御下になくても別にいいのよ。
ただ、自我が芽生えることの"メリット"が劇中であんまり描かれてないというのは、見る側としては不満かもしれない。一応、腹筋崩壊太郎に人々が感じるような「健気さ」みたいなものはメリットにはなり得るけれど、実用的なメリット(しかも、命令を聞かなくなるかもしれないことを超えるメリット)は今のところピックアップされてなかったんじゃないかな。
ドードーキーより不破と自分を優先させることについては、前回長々と語ったからいいよね。


 不破諫
・昔の僕に言わせれば"唐突"に、或人のギャグを否定し初期に戻ったかのような言動をし始めた不破だけれども、思ったより嫌な感じは受けなかった。
むしろ怒りということでいくと「エボルトー!」とか「何笑ってんだよ!」みたいな感じで、変に正しげに描写されると逆に「でも結局やることは怒りに任せて敵をボコるんでしょ?」とモヤモヤすることが分かってるので、今回敢えてそうやって正当化する様子がないのが、潔くて好印象だった。
14話を見てるだけだと完全に突然キレてる危ない人なんだけど、感情に理屈はあまり通用しないからな。好印象のお礼に好意的な解釈をしておくと、前回滅が「恐ろしい存在になってきたな、ゼロワン」と言っていたのが「知るか、お前のことなど」と対比になってて、不破が焦りを覚えたきっかけのひとつはそれだったんじゃないか、ということを書いておこう。普通に虫の居所が悪かったってのでもいいけど。

(参考:ポケットモンスター(2019) 第3話「フシギソウってフシギだね?」 感想)
・ただ、パワーアップとしてはまたしても「過去からの贈り物」パターンで、あんまり面白味がない。或人と違ってフォローらしきものも見当たらなかったし。
来週が総決算だとするなら、1クール目で積み上げてきたものというのは或人と不破の関係性ということになるんだろうから、強いて言えばオーソライズバスターを借りれたこと(そして次回のシャイニングアサルトホッパー)が不破の"遊び心"の賜物ということにはなるんだろうけれど。

 

 滅亡迅雷
・迅もハッキングできたのね。それとも最近それについてのラーニングが完了してできるようになったのか。どっちにせよ彼は子供なので「できるなら最初からやれよ」みたいな理屈の通じる相手ではないんだけれど。
・迅「デイブレイクから生き残っただけあって」
やっぱり4話で少年のお父さんが言ってた"すべて"は本当じゃなかったのね。それか雷電は工場の中にいなかったってだけなのか。
それはともかく、この説明セリフって本当は全く必要ないのよね。今回の中で「実はハッキングされてた」って明かされるし、これまでだってなんの説明もなく耐えてた(アンナ,オミゴト)んだからさ。そんな時間があったらもっと他のこと説明した方がいいんじゃないのってちょっと思ったけど、長期スパンでの身心地よりも今回の雷電に対するびっくりを優先させるなら、これが最善策なのかね。
仮面ライダー
仮面ライダーの名前を冠しながら悪事を働く存在……いわゆるダークライダーに対しては僕は寛容だけれど、今回の雷のように、これまでのゲスト怪人程度のモブと言ってもいいキャラクターにまで仮面ライダーの名が付き始めたら、僕も流石にちょっと抵抗感を覚えるなぁ、と。
まぁ、僕にとっての"仮面ライダーらしさ"のひとつは見た目のカッコよさなので、扱いとしてはシザースも似たようなもんだし雷はまだ全然アリなんだけれど、これから先更に仮面ライダーの名前が氾濫していくと思ったら、ちょっと不安になった。
逆にね、これまで怪人だったところが全部シザース程度にはカッコいい仮面ライダーに変わるんだとしたらそれはむしろ僕にとっては喜ばしいことなんだけれど、(見た目が)怪人っぽい奴が仮面ライダーを名乗ることに社会的抵抗がなくなってしまうのは、たぶん嫌だな。
シリーズ自体はマンネリに抗い市場に適応するという必要性にかられて多様になって、受け手もその多様な作品を目にして「〜なのに〜らしいと思えない」という状況に適応するために、自然と寛容になる。
そこに「寛容/不寛容だから良い/悪い」とか、そういった価値判断が入る余地はない。むしろ龍騎かなんかの記事で言ったように、寛容であるというのは何かを諦めているという表現もできる。こう書くとむしろ寛容さのほうが悪く見えるかもしれない。善悪なんてその程度のものなんだから好きなようにすればいいのよ。

(参考:"仮面ライダー"の定義を考える/自然と自由の象徴として)

 

 福添准
雷電に「社長の教育がなってない」と責められてたけど、まぁそういう見方もできるよな。「全部或人がやったことなので私に責任はありません」というのは「滅亡迅雷の仕業だから飛電は何も悪くありません」というのと大して変わらない。
責任という概念は、"確固たる個人"を前提にしている。
「自分の責任」と言えば自分以外は無関係であるというニュアンスがつくし、逆に「あいつの責任」と言えば自分は無関係だというニュアンスが付く。
でも、この世の中において本当に"無関係"であることなんて果たして可能なんだろうか? 濃い薄いはあっても、本当に関係(責任)が無いなんてことは、ないと言っても過言ではないと思う。6次の隔たりと言って、ある人の知り合い(1次)の知り合い(2次)の知り合い(3次)……という風に辿っていくと、6次目ではやくも世界中の人間が繋がるという話がある。
0と1だけでこの世を捉えようとすると、必ずどこかで歪みが起きる。
福添ほど或人に近い人間が無責任であることなんて、ほぼ無理だろう。実際、「或人が会社に損害を与えればクビになって自分が社長になれる」なんて言ってたこともあったし、関係は普通にあるでしょ。それが悪いことかどうかはさておき。
また先月やったバイトの話なんだけれども、僕は仕事の1つとして見切りをやってたのよね。賞味期限が近い商品に値引きシールを貼るの。
で、基本的には品出しの人が賞味期限の近いものをより手前に陳列するように決まってるので、仕事を教わった際には「手前らへんを一通りチェックすればいい」という風に言われた。んだけれども、僕は不安性なので指示を無視して奥の方までチェックしてたところ、賞味期限の近い(特に生鮮コーナーなので当日とかの)商品がボロボロと出てくるのよ。
確かにお客さんが見たときに順序が入れ替わる可能性はあるので、そもそも絶対に信頼できるようなものではないんだけれど、それを加味してもなお明らかに、期限を気にせず適当に品出しをしているらしい。
品出しの人を信頼して無責任に手前だけチェックすれば、値引きの仕事は早く終わってそのぶん別の仕事ができる。
でも品出しの人を信用せず責任を持って全部チェックしてると、とても時間がかかってしまう。品出しの人がちゃんとしてた場合、二度手間でもある。
どこまでを"相手の領分"として切り捨てて自分は無関係だと言い張るのかというバランス感覚が、非常に難しい。
もちろん、どれだけ責任感を持って自分事として仕事に向かおうとしても、単純に物量の問題として一人で全部の仕事をやることはできないので、どこかで他人を信頼し役割分担をする必要は出てきてしまう。
今度はこれまた何度か話に出してる障害者のための施設での話で、そこにはく希望する人たちが200円ずつ出して集まり、一緒にご飯を食べるという場がある。
メニュー決めやら調理の分担やらで互いにコミュニケーションをとり交流を深めるというのが一番の目的で、あとは単純に200円で1人前を用意するより1000円で5人前つくった方がコスパがいいというのもある。
僕は他の人にやらせることを申し訳ないと思うタチなので何でもかんでも自分でやりたがってしまうのだが、そうすると本来の目的であるコミュニケーションが取れなくなってしまうのよね。
この間、ある人が料理を残して「どうしても食べ切れないから捨てる」と言うので、それを許せなかった僕が代わりに食べるということがあった。
僕は人の食べかけを食べることはかなり嫌いな方なんだけど、それ以上にまだお腹に余裕があるのに目の前で食べ物が捨てられるのを無視するというのが不愉快だったし、食前に食べきれるかどうか訊かなかった僕にも責任の一端があると思ったので。
多分多くの人は「自分で食べきれるかどうか判断して申し出なかったその人の責任」だと思うだろうね。というか僕も途中までそう思って腹立ってたし。
でも「その人の責任」ということにしたからってその人が食べられるようになる訳じゃないし、食べ物を粗末にしないことを僕にも相手にも共有の目的だとするなら、僕もその目的のために相手に食べきれるか確認した方がよかったというのは事実。相手も相手で、食べ切れると見誤ってしまったのかもしれない。それを責めても仕方ない。
「なんの為に責任の所在を明らかにするのか」を見失ってはいけない。
自分の利益が目的なら、いかに自分に落ち度があろうとも誰かに責任をなすりつけることが合目的的だし、逆に自分を含めた集団全体(例えば会社)の利益が目的で自分に余裕があるなら、いかに落ち度がなく見えても「自分にも責任はあった」として被るのが合目的的。
"落ち度"や"関係度"の高い人に責任を被せるのは、あくまで「誰に事の対処をさせるか」を決めるためのひとつの手段に過ぎなくて、それが絶対じゃないということは意識しておいた方がいい。

 

 

設定

・「目的の数」
べローサ,クエネオ,エカル,ネオヒ,オニコ,ビカリア,ガエル,マンモス,ドードー,アルシノで10本。
対してプログライズキーはコング,シャーク,ベアー,タイガー,ウルフ,マンモス,ファルコン,スコーピオンの8本。仮に唯阿のチーターとホーネットのデータは既に送られているとすると、ホッパーを除いた変身(フォームチェンジ)に使われたキーが一通りということになるのだろうか? それを集めることにどんな意味があるんだろ。うーん保留。
・ゼアの情報を自動転送するプログラム……どこかで聞いたことがあると思ってたけど、3話で唯阿がニギローに仕込んだものと似てないか? もうここまできたら十中八九、滅亡迅雷は天津の下にいるので、「 A.I.M.S. にも滅亡迅雷にも突破されるガバガバセキュリティ」じゃなくて、「開発に協力していた企業が裏で糸を引いていた」という筋書きになる。
ポケモン剣盾のリーク情報が云々みたいなのが最近話題だけどそれと同じように、そろそろ「飛電の情報管理が甘い」んじゃなくて「機密情報を悪用したZAIAが悪い(飛電はゲームフリーク同様被害者)」という認識にアップデートした方がいいんじゃないかな。少なくとも制作側はそう認識して欲しそうに見える。
・滅亡迅雷の基地にザットに似た構築装置があるのは、まぁさもありなんって感じだよね。キーのケースみたいなのも同じだったし、ゼツメライズキーもあれでつくってたんだろう。

 

 

シャイニングホッパーと違って面白い演出が見られる訳でもなく、新フォームの登場としてはあんまりワクワクしなかった。攻撃をものともせず突っ走るとこくらいかな。
そのぶん次回で盛り上げてくれることに期待しよう。

 

前話

仮面ライダーゼロワン 第13話「ワタシの仕事は社長秘書」 感想

次話

仮面ライダーゼロワン 第15話「ソレゾレの終わり」 感想