やんまの目安箱

やんまの目安箱

ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

ポケットモンスター(2019) 第4話「行くぜガラル地方! ヒバニーとの出会い!!」 感想

この間は朝起きることの話から入ったので、今回はもちろん(?)歯磨きの話から。
正直ねー、苦手なんだよねー。
理屈をこねるならば、育ての母さんと暮らしてた頃に、毎回赤くなる歯垢検査薬を塗られて綺麗になるまで1時間も2時間も磨かされてたりとか、時間がないと「仕上げはお母さん」てなノリで喉にささる勢いのブラッシングをされたりとかっていう経験から嫌いになったんだと、あるいは障害特性の感覚過敏からそもそもあのブラシの感覚が苦手だとか言えるかもしれないんだけれど、まぁ普通に嫌い。
明らかに挟まってて違和感があるならともかく、放置してても実害ってそんなないんじゃんね。虫歯も痛んできたらそりゃすごく後悔するけど、タイムラグがありすぎてあんまりそこの因果関係にピンとこない。
口臭がどうこう言う人もいるけど、口のニオイなんて嗅がれるシチュエーションが全く分からん。そんな顔と顔が近付くことなんてまずないし、仮にあったとしてもその時は鼻呼吸するだろうし。ニキビがどうとかフケがどうとか、みんななんでそんなに他人に興味があるのかね。近くにいるだけで体から不快な匂いがするとかはまだしも、他のことって不都合あるか? 「髪になんか付いてるよ」ってどうしていちいちそんなこと気にするの。毛づくろいしたがりのゴリラかよ。……いや、この場合僕がゴリラ以下の清潔感覚なんだろうけれども、ゴリラ以下でも問題なく生活できてますから。

いい機会なので言うけれど、僕はオタクかもしれないし、これまた障害特性なのか水に濡れる感覚が苦手でお風呂もあんまり入らなくて、友達に「汚物」だとか言われた記憶があるほど不潔だった時期もあるんだけど、それでもなお(我慢してまで?)友達として関わって貰えてたのよね。
だから、ある人が嫌われる理由は「オタクだから」とか「不潔だから」とかそんな単純なことじゃないんじゃないのって思う。
もっと色々なことが複合的に絡み合っていて、どうしても一言で表すなら、「お前が嫌われる理由は"お前だから"」となる。
すごく煽りっぽくてキャッチーで面白い表現なのでそのまま載せたけど、実際の意味としてはただのトートロジーに過ぎない。「お前(嫌われる人)が嫌われる理由は"お前(嫌われるような人)だから"」と書けば、なんの発展性もない無意味な文章だと分かるだろう。
例えば「顔が良ければ多少のずぼらさはむしろ魅力に転じ得る」としたとき、ある人が嫌われるのは「不潔で、そのうえ顔が良くないから」となる。或いは「多少顔が良くても、もっと良い人がその人の近くに多いから」なんて可能性も考えられる。周りの環境まで含めてその人を構成する様々な要素が複雑に作用して、好かれたり嫌われたりという結果が生まれる。それを一言で表そうとすることがそもそも無理な話で、敢えてやるならやはり"嫌われるような人だから"というようにふわっとせざるを得ない。
僕が(万人からは)嫌われない理由ひとつとっても、僕には複雑すぎて全然分からん。僕自身はお風呂に入らないことが原因で嫌われるならもうその人とは合わないから嫌われても仕方ないと思っているんだけれど。友達になってくれる人からよく言われるのは「かわいい」ということなんだけれども、容姿について言ってるとはどうも思えないのよね。僕は髭も剃らないし、剃ることをすすめられたことから似合ってるという訳でもないらしい。それもある年に限った話じゃなく、これまでの人生で適当に時間を潰し合う仲間に困った時期はほとんどない。うーん、不思議。

 

まぁいわゆる"子供向け"の作品として、劇中ではサトシが歯磨きの中にも楽しさを見出すって描写だったけど。
ヒバニーにカバンを盗まれるのも、「海外では日本よりはスリが横行している」というイメージを暗に感じる。そういう先入観を植え付けるのは良くないという立場がいるのも分かるけどね。
昨日までの3日間、歯磨きをしなかった代償として大量の虫歯を抜くために入院してて、待ち合い室に『かいけつゾロリ』シリーズがあったので読んでたんだけれど、コレクトコールに悪いイメージを付けるような描写があった。これは果たして功を奏したのか分からないけれど、良くも悪くも子供向け作品の役割ってこういうことだと思うんだよね。理屈とは少し違う、前回言った"無意識レベル"での学習。
ポケモンスタッフのインタビューにとてもいい言葉があったので引用させてもらう。

たとえば「ミュウツーの逆襲」(1998年)では、ミュウツーの言っていることをサトシは半分も理解できていないと思うけど、気持ちだけでなんとなく通じ合っていく。言葉で納得し合うわけではなくて、“どこかで通じ合う”というところが表現したいんです。

ピカチュウがモンスターボール入らない!? シーンに隠された意味|ウーマンエキサイト(1/2)より

僕が言いたかったことというのは、これにとても近い。言葉的な思考だと本当は微妙にニュアンスが違うと注釈したいところなんだけれど、気持ちは通じてる。


盗む側も生きていくために必死なんだってところも、通じていたら嬉しいポイントかな。

(参考:悪者とは弱者である『語ろう! クウガ・アギト・龍騎/555・剣・響鬼』高寺成紀編 感想)
人に言ったら怪訝な顔をされるんだけど、僕は「人から盗むほどお金に困ってる人になら盗まれてもいい」と思ってる。もちろん完璧に許す訳じゃないけど、ある程度は仕方ないかなと思う。裏を返せば、僕も盗むくらい困ってたらきっと盗むだろうなと思ってるというのがあるんだけれどね。
まぁ、盗む前に駄目元で「恵んでください」と頼んでみるだろうけど。意外と世の中には優しい人がいるもんよ。
山の中を通るバイパスの麓を自転車でちょろちょろしてたら「この道は自転車じゃ通れないけど、回り道してたら日が暮れるぞ」と言ってトラックの荷台に自転車ごと乗っけてってくれたおじさんとか、単純に疲れて道端に座ってたら「帰りの電車賃ないのか?」って言って断ったのに400円置いてったおじさんとか、ここ1年だけ振り返ってもめちゃくちゃ親切してもらった。もちろん「老後の面倒を見る気はありませんよ」と言ったのに未だに養ってくれてる親もそうだしね。


最後のゴウの語りかけは色々と不思議な部分があった。
サトシが「最近気付いた」って言ってたけど、これまでの劇中にそれらしい描写が見当たらない。世界の広さを知ったという意味でしっくりくるのはミュウとの出会いだし、恐れずやってみるというのも「ミュウを捕まえる」という目標を思えば分かるんだけど、最近の話ではとてもないどころかサトシは知らないはず。
強いて言えば、友達なんかいなくてもいいと諦めてたけどサトシに出会えた……みたいなことだろうか? 
あと「ヒバニーの足には幸運が宿る」って言ってたけど、あれ"高温"の間違いじゃない? いや、聞き違いならそれはそれで面白い(前回話した"自分だけの図鑑"の文脈)と思うんだけど、いかんせん配信には字幕がないので確信が持てずちょっとモヤっとした。本当に幸運なんだとしたら、元ネタか何かあるんだろうか。気になる……。

 

 

僕のポケット

『ティラミス』
チゴラス-ガチゴラス
名前が"チゴ"ラスだからなのか妙においしそうだと感じていたのがまずあって、更にニックネームをつける前に性格を確認したところ"さみしがり"だったということもあり、ティラノサウルスのティラとI miss youのミスで「これしかない!」と。寂しがりやと稚児(チゴ)もリンクしてるし、かなり気に入ってる。
こういう要素と要素がつながる気持ちよさというのは、やっぱり脳の処理が楽になることに起因してるのかね。

仮面ライダーの定義の記事では「孤高の存在」という表現をしたけれど、実際他の情報とリンクしない全く未知の情報というのは、そのまま受け入れるより他に処理しようがない。「誰々の子供」だったり「何々に似てる」だったり、必ずと言っていいほど過去に知った情報と結びつけて物事を捉えたがる。それがすなわち悪いとは思わないけど、自分にとって未知に見えるからと言って勝手にマイナスなイメージを抱いて排斥しようとするのはいかがなものだろうね。

 

第1話「ピカチュウ誕生!」 感想

第2話「サトシとゴウ、ルギアでゴー!」 感想

第3話「フシギソウってフシギだね?」 感想