やんまの目安箱

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ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

仮面ライダーエグゼイド 永夢の秘密編(13話〜23話)まとめ 感想

86ma.hatenablog.com

宝生永夢がガシャットを生み出し、二人に分裂。それを受けて飛彩と大我は永夢の謎に目を付け、ゲーム病であることを知る。黎斗によってそれを知らされた永夢はストレスで我を失うが、飛彩と大我のお説教により目を覚ます。
ゼロデイの謎を追う刑事がゲーム病にかかったことで貴利矢が死の直前に檀正宗に会っていたことを知り、ゼロデイの真相を知る。檀黎斗は色々あって追い詰められ、消滅。

 

 

 

キャラクター

 宝生永夢
・スポットが当たらない
永夢のキャラクターは1クール目で描ききったつもりなのか、今クールは主に永夢の"設定"が重点的に描かれ、彼自身にはほぼフォーカスされなかった。
・Mを放置
悪い描写が少ない代わりに、必要な描写まで削られてしまった。M(XXR)が患者を無視してゲンムと戦うことを優先したが、なんのドラマもないままに協力。おそらく後の話から察するに、永夢の"意志"が強ければMを従属させられる、みたいな理屈なのだろうが、じゃあ永夢の士気が上がるようなドラマがあったかと言えばそれも疑問だ。飛彩にオペを任せて自分はゲーム病を治療する、という回だったが、決め手となったのはハンターの時と同じただの"煽り"である。
20話では自分のゲーム病と向き合うと宣言するも、その後何ひとつそれらしい描写はなし。結局Mとはなんの対話もなく、意志の力とやらで捻じ伏せたかたちである。今後永夢の独善性が更に増していくことを考えると、飛彩を恨まざるを得ない。

 

 鏡飛彩
・相変わらず私情で動く
何故だか知らないが14話にて永夢を認めるように笑い、その後はすっかり永夢にお熱。
・弱い意志
これまで、例え人の命が危険に晒されようとも頑として認めなかった「患者に寄り添う」ことをあっさりと受け入れ、よりにもよってその回で"意志の強さ"を説く。何を置いても優先していたはずの復讐ですら終えた後に意味があったのか疑問に思っていたし、リスクの高いオペも続けるし、永夢のことも突然認めるし、今度は「失った命とどう向き合うかもドクターの大切な仕事だ」などと言い出す。序盤から何ひとつ貫けていないと思うのだが?
・世界一のヤブ医者
その癖自分こそが世界一のドクターだなどと嘯く。プライドだけは一丁前ですね。

 

 花家大我
・ブレまくるキャラクター
仮面ライダーは俺一人で十分だ」と言っていたキャラクターが、同じ口で「何やってる! あいつを仕留めないとお前らは仮面ライダーじゃなくなるんだぞ!」だなんてセリフを言うとは思わなかった。"資格の剥奪"というワードに反応していたのかもしれないが、大我が"貴重なライダーガシャット"を奪っていても同じ結果になったと思うよ。ゴマすりクソ野郎こと灰馬がきちんと報告をしていれば、だが。

 

 九条貴利矢
・彼については、別枠でもう一本記事を作った。キーパーソンなだけに、じっくり考察したい。リンクは上の名前に。

 

 檀黎斗
・ザコ
すぐ死ぬ。レベルが5も下の相手のキメワザで死んだらしい。
・アホ
16年前に幻夢の本社として使われていたという真っ先に探されてもおかしくない場所に潜伏していたり、ゲーマドライバーの総数を忘れたり、新しく作ったガシャット3本のうち2本を奪われたり……。
・都合がいい
「君の人生はすべて、私のこの手の上で……転がされているんだよ!」というセリフに象徴されるように、自分に都合の悪いことは無視して、自分の都合の良い事実だけを見る傾向がある。はずなのに、16年前の永夢からの手紙には月並みにショックを受けたらしい。基準が分からない。

 

 パラド
・あなた誰?
やたら公平性を気にする"審判"のような物言いだったり、我が物顔でゲーム論を語りだす"ゲームの妖精"かなにかのような物言いをしたり、将又"バグスターウイルス代表"、"死なない存在代表"……出てくる度に彼の視点が変わるので、パラド自身が一体どういうやつなのかさっぱりつかめない。

 

 ポッピーピポパポ
・賑やかし
正直、要らない。場を和ませる訳でもなく、何か有用性がある訳でもない。本当に、なんでいるのか分からない奴。害悪以外の何者でもない。
・あなたも誰?
患者にストレスを与える癖は相変わらずとして、バグスターの癖に父親との関わり方には一家言あるらしく、もう本当に彼女がどういう誰なのか分からない。メタ的なことを言えば、"セリフが連続してしまいそうなとき"や"そのセリフを言わせやすいキャラクターがいないとき"に、とりあえず彼女を使っているような印象である。そういう皺寄せの為のキャラクターならそれでもいいと思うのだが、これからドラマに関わってくるのだと思うと気が重い。

 

 西馬ニコ
・問題児
暴言、暴力、殺害依頼。おそらく人間ではない。コレのことが好きな人などいるのだろうか? ヘイトの受け皿、かつ"Mが本来の人格?"というミスリードのためだけに出てきたとしか思えない存在。

 

 

 

設定

・レベル(性能)の差は一体何?
バグスターのレベルアップと同じく、ウイルスの変異、つまり性質そのものの変化によるものなのだろうか? そう考えた場合、レベルアップの度に新たな適合手術を受ける(新たな抗体をつくる)必要がある。しかしそのような描写はないので、単純に量の問題なのだろうか? しかしそうなると、"死のデータ"でレベルXにスペックアップしたことの説明が付かない。
・世界で初めてのバグスターウイルス
これが2クール目の腰だが、これまた分からないことだらけである。話を聞く限り、多能性幹細胞(所謂iPS細胞)がとても近いような気がするのだが、中等教育程度の知識を持っている人なら分かると思うが、ウイルスは構成単位として細胞を持たないのである。
ではどのような点で近いかと言うと、「エピジェネティックな修飾により性質がどのようにも変化する」ことだ。
iPS細胞を作るためのリプログラミング(初期化)という技術にウイルスの力が必要だ云々みたいな話は各所で読んだが、ウイルスの遺伝子に対してエピジェネティック修飾がなされるのか、またウイルスによって人間の遺伝子にエピジェネティックな修飾が起こるのかについては、自分の読んだ本には書かれていなかった。どなたか知っている方は教えていただきたい。

 

 

 

良かった点

・16話のすれ違いや大我、飛彩の行動に対する前振りなど、まともなところもあった。

 

 

 

まとめ

全体的に、キャラクターは死んでいた。物語を進めるための駒として扱われ、"いなくてもいい奴"と"キャラがブレてる奴"しかいなかった。3クール目からは全く期待していないのだが、果たして。

 

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