やんまの目安箱

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ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

仮面ライダーエグゼイド 28話「Identityを超えて」 感想

86ma.hatenablog.com

ポッピーピポパポ返却回。
永夢がリプログラミングしたものの、ポッピーがうじうじして、なんか改心したことになる話。

 

 

 

キャラクター

 宝生永夢
・「言ってたじゃないか、全部のバグスターが悪いとは限らないって!」
うーん、その時感じてたもやもやが今言葉になったので書かせてもらう。このセリフ、正確には「全部の"ゲームキャラ"が悪いとは限らない」だよね。バグスターウイルスは人間に感染して苦しめる以上、人間にとってはすべて"悪い"存在(「進撃の巨人」のアルミン風に言えば、都合が悪い存在)だと思います。
・リプログラミング
まぁ、躊躇してこれまでやらなかったような描写があるだけマシ……かな。
・やる気なさそう
患者が目の前だというのに、ウイルスのことばかり考えて心ここにあらずと言った様子。やめればいいと思うよ、医者。この件に関してはライドプレイヤーがごもっとも(患者よりウイルスの方を庇うんすか!?)だよ。
「良いバグスター」の基準
これについては……"パラドの躾"を確認してから1本記事を。
・「ポッピーはお前とは違う。お前は自分の意思で、人の命を奪った!」
他のバグスターは……自分の意思で人の命を脅かしてるのかな? それこそパラドが言ったように「敵キャラとしてプログラムされたから」ならば、自分の意思ではないよね。それなのに容赦なく殺すよね、あなた。

ついでに言えば黎斗のことも殺したよね。反射として捉えれば「自分の意思で」ではないかもしれないけど、意思がなければ何やってもいいんだねこの世界では。

 

 鏡飛彩
・シャキーン(鋭い目付き)
パラドが永夢に固執していると急にピンときた様子。だが最後の最後でまたシャキーンとなったあと危険を察知したようで「逃げろ!」と叫ぶも、時すでに遅し。じゃあなんでわざわざ話の流れをぶった切ってまで気付かせたんだ? これじゃあ飛彩が間抜けに見えるだけだろ。

 

 花家大我
・ニコ「大我、通報入ってるよ。行かなくていいの?」
大我「俺達の目的は仮面ライダークロニクルを攻略することだ」
もし「目の前の患者を無視してでも大勢を救う、大局的視点の持ち主」みたいな描き方をしたいなら、まさかベッドに横たわって知恵の輪やらせるなんてことはしないよね? ただゲームをクリアしたい(或いはグラファイトに雪辱を晴らしたい)だけのクズって捉えていいんだよね?

 

 パラド
・「そんなこと(ポッピーがどっちの仲間かなんて)どうでもいいだろ! なぁ、もっと俺と真剣に戦えよ!」
それならポッピーはもう永夢側に返しちゃえばいいんじゃない? そうすれば永夢もパラドの対処に重い腰を上げるでしょ。
・「人間どもと思う存分戦えるなんて、バグスター冥利に尽きるだろ?」
ここの「バグスター」も「敵キャラ」の間違いだね。まぁ人間を苦しめるウイルスとして言ってるなら分かるんだけど、別にそれについては意思とかないと思うし。元々ウイルスに意思なんてないけどさ。
・「お前ももっとゲームを楽しめよ」
また洗脳すればいいんじゃない?
・「俺達だって仲間だろ?」
このセリフ、誰に対してどういう意味で言ったの? 普通にポッピーに対して言ったもんだと思ったけど、大我が「誰が仲間だって?」と返していることから、もしかすると脚本の意図としては「俺は人を殺したけど、お前らもバグスターを殺しただろ?」ってことなのかね。そんな含蓄に富んだセリフには聞こえなかったけど。

 

 ポッピーピポパポ
・「良かった」
結局この一言は何だったんだ? 奇跡が起きて元に戻りました! ってファンタジーな展開ならまだ分かるが、最終的にはリプログラミングで解決するし……。
・「元の……私?」
このセリフ、仮にも"プログラム"をされたことでアイデンティティが揺らいでるのかと思ったけど、案の定そんなことはなかったね。満面の笑みで「ありがとう!」だし。

 

 グラファイト
・彼は……なんでパラドに従ってるんだろう。たかだかレベル50のパラドに。ウイルスとして先輩だからか? ま、グラファイトには永夢的に見ても心なんてないらしいからどうでもいいけど。

 

 ライドプレイヤー
・「サバゲー好きの血が騒いじゃって……」
その思考はまだ理解できる。現実でも戦闘に近いことが得意なら、似たようなシステムのゲームに手を出す理由としては納得がいく。命をかけるってことも「日本でやったら違法だから我慢してたけど、ゲームでそのスリリングさが味わえるなら」とむしろ喜んでいたかもしれない。どちらにせよ衛生省が禁止しているし、変わった人ではあるが、まぁもういいよ、そのくらいなら。好きにしたら。
・「バケモノめ!」
もはやギャグ。どう見ても髪がピンクで派手なかっこした……まぁ、うん、人間なのに。

 

 

 

設定

・記憶の改竄
パラドは"リセット"という表現をしていたが、どうやら消したのではなくロックをかけた、あるいは意識に上がらないようにした、と言ったほうが正しいらしい。まぁ原義的なresetならば"置き直す"だと思うので、比較的すんなり受け入れられる……かな。
・宿主のセーブデータが引き継がれる
その設定ウイルスとして要る? それも黎斗が施したもの? それなら納得がいく。その記憶がきっかけで黎斗は復活できた訳だし。
・悪性バグスター
リプログラミング後も赤い目に変身。なんと信用できない基準だろう。
・「『ジュージューバーガー』のクリア条件がバガモンを笑顔にすることだからだよ!」
「ポッピーピポパポを笑顔にしたからだろ」
暴力で殺されたコラボスバグスターさんの立場は……?

 

 

 

良かった点

・パラドから逃れるためにマキシマムの脱ぎ捨てギミックを使うのは面白かった。
・「ドレミファビートのクリア条件がポッピーピポパポを笑顔にすることなら、倒そうとしていた飛彩と大我・ニコはどう足掻いてもクリアできないはずでは……何やってるんだこいつら」と思っていたんだけど、大我が"笑顔にすることでクリアできた"ということを解説し始めて、流石にこれはおかし過ぎると少し考えてみた。
その結果出た結論としては、「ポッピーピポパポが良い心を持っているのであれば、人の命を脅かしていることに対して自責の念を抱いているはず。それならばいっそ倒してしまえば、これ以上犠牲者を出すこともなく彼女も本望で笑顔にもなろう」である。まぁ、ね。大我はリプログラミングのことを知らないはずでは? という疑問点もないではないが、「ポッピーピポパポがドレミファビートのバグスターも兼任している(故にクリアするには倒さなければならない)」という情報はリプログラミングと同じタイミングで明かされたので、そこも含めて飛彩から情報共有されていたのだろう、きっと。決して万歳三唱できるような理屈でもないし、疑問点も残るものの、粗として追求する気は自分の中ではなくなる程度には、説得力のあるものだった。飛彩や大我が酷いやつなのは今に始まったことでもないし。
・脳内補完で解決できない問題としては"ゲーマーのはずのニコがそれを知らなかった"という点だが……まぁ正直こいつが一貫性を持っていたところで結局はただのモブなのでどうでもいい。強いて言えば、天才ゲーマーだから全てのゲームを知っているとは限らない、みたいなところだろうか。特にこいつは「負けたことがない」らしいので、自分の興味がないゲームには一切手を出していなくても不思議ではない。

 

 

 

まとめ

まぁ、ポッピーへのリプログラミングが洗脳だろ、主人公としてどうなんだって点はもうつっつかれ過ぎてて、今更言ってもつまらないからある程度目をつむったけど、それでも尚こんだけツッコミどころあるのすごいよなぁ。

 

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