やんまの目安箱

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ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

仮面ライダーガッチャード 制作発表会 感想

先日発表された『仮面ライダーガッチャード』についてのファーストインプレッションを書き残しておこうと思います。
……とか言って、近年は本編の感想をほぼ書いてなくてファーストインプレッションの話しかしてないんですけど。

 

主役のカラーリング

クロスセイバーとかの流れもあってそろそろ青い主役ライダーは来てもいいんじゃないかなとは思ってたけど、あそこまで明るい水色かつギラッギラの光沢があるとは流石に思ってなかったよね。※当初のつもりとしてはリバイは水色のライダーだったらしいけど、さすがに無理ある。
かなり仮面ライダーアクアみがあって、未来感を感じると共に湊という苗字との親和性がすごい。

もう一色、緑も平成以降のライダーだとほとんど……てか単色では全く使われてないから、来るんじゃないかなーと思ってたのよね。個人的にはリバイスの最終フォームとして、ベイル関連でミリタリー要素もあったし、バッタの色かつ恐竜の色っていうダブルミーニングで緑と茶色の2色になるに違いないと睨んでたんだけどね、全然違って残念。

ライドブックにおける昭和(赤),平成(青),令和(黄)の色分けとかはめちゃくちゃ納得感が強いにも関わらず、所属してるライダーのカラーを見ると意外とそんなにマッチしてないのが不思議よね。昭和ライダーは緑が多くて赤いのはストロンガーとZXぐらい、でも複眼やマフラーは赤がちなのでまぁ分かるっちゃ分かると。対する平成ライダーで青いのはこれまたブレイドとビルドくらいで、平均するとやはり赤系が多い。令和は母数が少ないのでなんとも言えないけど、強いて言うならやっぱ赤系(ゼロワン,セイバー,ギーツ)か、リバイとバイスで2倍かつガッチャードのメイン色である水色が面積多めだろうか。でもリバイスまでの3作なら黄色ってのは割といいチョイスだよね。ゼロワンは当然として、セイバーは複眼とか手元が黄色いし、"リバイス"は黄色がメインカラーだし。
色の中だと黄色が一番好きなので、(金じゃなくて)黄色いライダーがもっと増えてほしい部の部長になります。


……当ブログは脱線をウリにしてるけどさすがにガッチャードから離れすぎたな。戻ります。
デザイン的にはかなりゼロワン的なテイストが強く感じて、色は違うけどバッタの全身がぺたっと体の前面に張り付いてるのも、上半身より下半身にアーマーがついてるシルエットも同じだし。
てかそうなのよね、さっき話しそびれたけどホッパー1とスチームライナーがガッチャンコして水色になる要素がゼロ過ぎて、そこが結構気になってるのよね。まぁそれを言うならラビットタンクもフレイミングタイガーも元の動物赤くないだろって感じだし、特撮のモチーフと色はあんまり関係ないこと多いんだけど、敢えてその色にしたからには何かしらの意図はあるはずじゃん? それがどの辺から生えてきてるのかが気になる。
スチームライナーの色は、錬金術ってとこからメルクリウス(※)を連想して、本当は違うけど水銀って水色×銀色みたいな風にも読めるよねってなった結果、あのギラギラした水色になったんだろうなって今は理解してる。だからゼロワンでやってなければ銀色の液体金属フォームはどっかのタイミングでありそうだったよね、しかも闇落ちで。敵もマルガムだしさ。
でも他のフォームの色はどうやって決まってるんだろ? アントレスラーなんて早くも青被りしてるしさ。かっこいいけど。
あとそうそう、バイクのカードがあるってことは、ビルドのサメバイクみたいにフォームチェンジに使うってことなのかな。プテラノドンゲノムとか、ブーストライカーも一応そうか。これからは並列フォームに組み込んでいくスタイルで定着させるつもりなのかな。
しかし101枚ってのは多すぎるよなぁ。単純計算でも50ものフォームがあることになって、ビルドもボトルこそ60本だったけどフォーム数はその半分の30だったので、いかに多いかが分かる。
更には各フォームにワイルド態なんてのもあるって言うんだから、ちょっと信じられないよね。さすがにこっちは本編に出てくるフォームだけデザインされてるのかなと思うけど、それにしても要素があまりにも多い。
だって50フォームって言ったら、毎話新しいライダーが出てくるっていう龍騎の初期案を実現できちゃうよ? ワイルド態を契約モンスター枠に当てはめればちょうどぴったし。
インフレーションが止まらないよね。欲を言えば、全部ガッチャードじゃなくて他のライダーに割り振られるフォームもあって欲しい。
※メルクリウスが水星とか水銀(mercury)に派生したのは知ってたけど、メルクリウス自体は元々"商品"を意味する言葉からきてて、今で言うメルカリとかマーケットにも繋がる言葉なんだって。それは全然知らなかったわ……さすが、トレカ商法で儲けようとするだけあるわ(?)。

 

トレカとは言うけども

というわけで、そろそろカードの話に入ろうかな。
ギーツが基本のベルトをデザイアドライバーだけに絞ったのは、全員がアレを使うことで複数台需要を見込んでのことも多少あるのかなと思うんだけど、それで言うとライドケミートレカは1人あたりにたくさん買ってもらう手法の最たるものだよな。被っても誰も文句を言えないし、同じカードにも細かい(金箔の量が違うだけの本当に細かい)レアリティの差を設けてかさ増しをしている。そのうえ食玩やカードダス限定イラストみたいなのもあるだろうし。
00,01弾を合計すると、今公開されてる限りでは101枚にカウントされてるであろうカード(1〜10の数字×10種の属性が割り振られてるもの)は33枚なので、このペースでいくなら、だいたい年間を通して5,6弾くらい出る見込みだろうか?
しかし101枚ものカードにどう魅力を付与するのか、心配で仕方ない。個人的には、カードの裏とかに描いてあるキャラクターに関するフレーバーテキストがあったりすると、かなり収集欲求をそそられるのよね。でも見た感じそういうのはないし、バトルで使える訳でも既存の人気なキャラクターな訳でもないガチで誰も何も知らない謎キャラのカードを、集めてどうしろというのか。

ミラーモンスターは、ライダーと一対一対応してるからかなり愛着湧くじゃん。カメンライドカードはライダーが描かれてるから愛着はあるじゃん。だから一番近いのはラウズカードなんだけど、あれはあれで体裁としてはトランプなので、揃えれば遊びようはある。じゃあライドケミートレカくんは何ができるのかと考えると、現状何もない。
変身アイテムとして考えればベルトと連動するだけで何も文句はないはずなのに、トレーディングカードという枠組みを通して見るなら、プレイバリュー少なくね? しょぼくね? と思ってしまう。
「モチーフを全てライダー化」する案もあったというが、それだったら僕は絶対に集めたと思う。要はシノビ,クイズ,キカイみたいな、バッタとか機関車っていう単独モチーフをシンプルにライダーっぽく仕上げたキャラがカードに描かれていて、その2人のライダーの力を混ぜてガッチャードに変身するってことでしょ? めっちゃいいじゃん、なんでそれやらなかったのよ。
基本はデフォルメされた人型だけど、たまに人外スタイルのやつがいてもいいし。イメージとしてはあれよね、カンドロイドの顔がよく見ると仮面ライダーっぽい複眼やOシグナルのあるデザインになってるみたいなことよね。
えーめっちゃ見たかったのになぁそれ。"限定イラスト"の一種として発売されたりしないかな。

カードのプレイバリューでいうと、ガッチャードは矢印がモチーフになっててかつカードを使うライダーということで明らかにガンバレジェンズを意識してるはずなのに、今のところ連動が全く示唆されてないのがめっちゃ気になる。
ガンバレジェンズは結構応援してるんだよね。
ウリになってるのはいわゆるQTEチックなアクションだけど、あれで玩具のギミックを疑似体験できるのがすごくいいと思うんだ。
僕がやったときは威吹鬼ジーンが出たのでその2人はバトルの挙動を試してみたんだけど、面白いながらも絶妙にかゆいところに手が届かない感じだった。疾風一閃はププ〜!のとこで長押ししたかったし、レーザービクトリーもガチャン! っていうレバーアクションをやりたかった。ただレアリティNのジーンでも変身と必殺のアクションできたのはすごく良かった。期待せずにやったらできてびっくりした。
あれはうまいことやれば現行なりきりアイテムの売上アップにも貢献しそうな楽しさがあるので、めちゃくちゃ頑張ってほしい。
もっとも、ガッチャードライバーはカードを使った玩具ということもあってあんまり触ってて気持ちいい感じではなさそうなんだけど。レーザーレイズライザーみたいにプラのカードならともかく、紙だと折れたり曲がったりするから扱いには気を遣わなくちゃいけないし、子供向け玩具として耐久性を信頼して"ガチャガチャ"と適当に遊ぶ気軽さが損なわれるのは個人的にかなりマイナスポイント。拡張性にも乏しそうだし……あれかな、パワーアップとかはそれこそブレイドみたいにブレスのような別添えの単品アイテムで展開してくのかな。
今作は湊Pの初メイン作品ということで、そういう場合ってむしろお題が決まってた方がやるべきことが明確になってやりやすい気がするので、ガッチャードはガンバレジェンズとの連動を前提とした作品としてデザインしてるもんだと思いこんでたのに、本当に何もないのかなぁ。
始まる前からこんなに「もったいない」と思わされることって、なかなかないので変な気持ち。


公式サイト曰く、カードの魅力は本編でホッパー1などをキャラクターとして登場させることで補うつもりらしいけど、でもそれってせいぜい10フォーム分とかの話でしょ? 101匹出てくる訳じゃないやんね、とどうしても思ってしまう。僕が心配してるのはメインフォームとしては出てこないカードの魅力の話なので。
劇場版で見たホッパー1は確かにかわいかったよ。どことなくガムドラモンとかケロロ軍曹の人の声に聞こえたけど、誰なんだろう……っていうか、制作発表されたのにホッパー1の声優は解禁されてないな? あの子はメインキャラじゃないの? ユルセンのときは制作発表の日に既に明かされてたみたいなのに。まぁでも人間の言葉は喋らないみたいだったから、魅力的にとは言っても所詮はその程度なのかな。
え、じゃあマジでカードの魅力はどこにあるんだろう……?
ケミーはカードゲームじゃなくて「151のよろこび」なんだって言ってたけど、ポケモンだって基本はバトルをしてくうちに愛着が湧くんじゃん。
まぁ百歩譲ってポケモンはただ見た目が可愛いからってだけでみんなに愛されてる部分も確かにあるけど、ケミーはそこまでかわいくもかっこよくもないすごく絶妙なデザインじゃない?
仮面ライダーカードとかプロ野球チップスなんかは最低限ドラマで1話まるまるかけて描かれる怪人だったり現実で活躍してる選手だったりで既存の魅力を利用したものだし、バトルもしないし既存のキャラでもないカードというと森羅万象チョコあたりになってくるけど、あれだって世界観を彩るフレーバーテキストがあるじゃん。
ガッチャードに変身できる(ただしどこの媒体にも出てこない謎のフォーム)ってことだけで本当に欲しくなるのかなぁ……殿様商売という気がしてならない。本当に大丈夫なのかなぁこの作品。

 

キャスト,スタッフの印象

カードの話は不満ばっかになるからもうやめよう……。
制作発表を見て、ヴァルバラドを除くと2人目の仮面ライダーになりそうなキャラが見当たらなかったことが気になった。後に仮面ライダーになるとしてもしばらく……年末くらいまでは疑似ライダー・ヴァルバラドとして活躍するんだろうから、それまではずっとガッチャード一人で回すってことだよね。
自分的には少し残念だけど、でもメインライターが長谷川圭一さんってことを考えるなら、マルガムを生むゲストのドラマが濃いめになることは想像がつくから、序盤はそれを楽しむつもりでいればいいのかな。
今のところはかなり爽やかな印象だけど、錬金術ってこともあって絶対に重い展開はやりたいんだろうなってのが見え見えで、ハマれれば楽しそうな反面少しシラけてる部分もあるにはある。人が死ぬとかそういうのにはちょっと疲れてきてるので……でもなんかやたらめったらキャラクターが多かったから、何人かはフェードアウトしてくれた方が見やすくはありそうでもあるんだよなー。学園モノだし、先輩なのか同級生なのかさえ把握しとけばそこまで見ててワケ分かんないみたいなことにはならないのかな?
そうそう、セットのせいもあってかすごくウルトラマンぽさを感じたのよね。僕はウルトラマンほぼ見ない人間なので、そういうつまんない理由で合わなくて見るのをやめちゃわないか心配。
サブ脚本の内田さんに関しては、僕はこれまでの担当作品をほぼ知らないのでなんとも。セイバーのは普通に面白かったけど、単においしいところを担当してるだけじゃんと思ってるので(おいしいところをちゃんとおいしくできる人なんだなとは思うけど)、内田さん"だから"楽しみと言ってる人たちの気持ちは全然分からない。

主役の本島純政さんにはもう慣れてきた。最初はタケル殿みたいだなぁと思ったけど、めちゃくちゃ気張って声出してる感じ、頑張ってる感じがちょっと癖になる。
明るくて素直なキャラクターには合ってるけど、暗めのテイストが出てきたときに見え方がどう変わるのかには若干期待してる。最近の景和みたいに声の出し方をガラッと変えるのか、素のときと変わらないややサイコ路線でいくのか、それとも一貫して明るいキャラなのか。
それこそゴーストは変身後もかなりかわいい感じだから変身前のタケルと比べて違和感ないけど、ガッチャードは結構キリッとした感じなので、明るいだけじゃない二面性みたいなのはちょっと見たい気持ちはある。
そういえば、スーツアクターは永徳さんになったらしいね。Twitterにいる軽めのオタクってみんなスーツアクターの話好きだけど、僕は(軽めのオタクなのに)そういうの全然分かんないんだよなぁ。キャラクターとして見ちゃうので、中の人がどうとかまで意識できない。ゼロワンで高岩さんが主役から外れたことで、それまでの"静"のかっこよさや面白系の"動"から離れて、純粋にスタイリッシュでかっこいい"動"のアクションが見れたときは嬉しかったけど、アクターさんについてとやかく思ったのは本当にそれぐらいかな。
映画とかの映像ではそこまでアクションについて僕が語れるような分かりやすい特徴は見受けられなかったけど、戦隊のアクターとかはそんなにやってない方みたいなので、アクロバティックな動きとかはそんなに多くないのかな。でも演出ひっくるめるとかなり迫力のあるキックだったからそこはかなり楽しみ。

ガッチャードはなんとか感想を書く習慣を取り戻したいな……書きたいことが見つかるくらい面白い作品になることを期待してます。