やんまの目安箱

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ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

仮面ライダーエグゼイド 第9話「Dragonをぶっとばせ!」 肯定的感想

 

・今回だけバグスターユニオンにはならずにハンターゲーマとして分離。これは、グラファイトが持ち出すことを見越していた黎斗が細工したと考えてもいいし、ドラゴナイトハンターはグラファイトという完全体バグスターが既に生まれて学習されたデータもそれなりに積み重なっているので、後々のバグスターと同様にいきなり分離された……と解釈してもいいのかな?
七面鳥もといオレンジ顔の雑魚バグスターウイルスもいきなり人型で現れるし、主人格となるバグスターが生まれたあとはそうやって軍団を増やしていくかたちになるのかね。

 

グラファイトって何モチーフ?

・前にも少し言及したけど、バグヴァイザーを没収されて変身できないから、仕方なくプロトガシャットを直挿しすることで自ら感染して怪人体を構成するのに必要なウイルスを調達した、みたいなふわっとした理屈なのかな?
テーマ的にはプロトガシャットという過去のもの、つまり蓄積されたデータを吸収してバグスターは進化するみたいなイメージの描写なんだと思われる。

それはそれでいいとして、グラファイトってあいつ何者なんだ? ネットの出処不明な情報には「龍戦士グラファイト」というキャラクターがモチーフになってると書かれてるんだけど、仮面ライダー図鑑や当時のサイト、公式読本にもそれらしい記述は見つからず。
基本的にバグスターは該当ゲームの敵キャラを模してることが多くて、永夢の話を聞く限りでは"ドラゴンを討伐する狩猟ゲーム"とのことなので、パッケージに描かれてるような黒いドラゴンモチーフなら分かりやすいんだけど、見る限りドラゴナイトハンターZに緑の要素はない。まぁそれ言ったらマイティアクションXにもソルティの青要素はないんだけど、DKHZのパッケージに描かれているのが敵キャラなら話はまた別。メタな話をするなら彼が緑なのは血の色の補色だからっていう選定なのかなとは思う。

そもそもゲームタイトル自体が少し不思議で、直訳しようと思ったら「龍騎士(ドラゴナイト)を狩る者(ハンター)」……な訳だから、むしろドラゴンより"ナイト"をハンティングするゲームなんじゃないの? っていう。永夢の解説を一旦無視するなら、グラファイトはその意味で確かにDKHZの敵キャラ、龍の力を持ったナイト(? 少なくとも人型のキャラ)なのかもしれない。


・ダークグラファイトにしろ(プロト?)ハンターゲーマのユニオンにしろおそらく結構強いはずなのに2人ともレベル1で応戦してるのがずっと謎なんだけど、やっぱりレベル1は分離機能を抜いても防御力に優れてるからゲームオーバーのリスクを減らしつつ様子見するのに適してる……みたいな設定でもあるんだろうか。
それにしては、5話でレベル3のゲンム(プロトガシャットなので他のよりは強めかも)にレベル1のレーザーがゲームオーバー寸前まで追い込まれてたけど。


・なんでハンターだけ未完成で、ゲーマのデータが必要なんだろう?
辻褄を合わせるなら、レベル3ガシャットにとってはコラボスバグスターがそれにあたるものだったのかもそれない。ゲーマの形こそしていなかったけど、上半身だけの着せ替えアーマー……として見るならあれは確かにゲーマだと捉えることはできる。今回のドラゴンはプロトガシャットから生まれてることだけが違うけど、一応それで納得できなくはない。

 

溶け合う自他と暴走

仮面ライダーエグゼイド ハンターアクションゲーマー レベル5(フルドラゴン)……長いんだよ! ちなみに4人プレイ時のエグゼイド(ドラゴンファング)が40文字で恐らく仮面ライダー史上最長の名前。
長らく、なんでこのフォームが暴走するのかよく分からなかったのよね。だって一気にレベルが高くなりゃ問答無用で暴走するって訳ではないのは後の展開(ゾンビ,XX,マシキマム,レガシー……)見てても明らかだし、それはレベル3になったときも同じこと。
ファンタジーのときはバグスターに乗っ取られるシーンが一瞬だけあったけど本当にそれだけで、フルドラゴンに関しても慣れがあるとはいえスナイプ,ブレイブが使った際には、負担こそあるのかもしれないが暴走する素振りは微塵もなかった。

仮に暴走の原因がレベルの高さとは関係ないとした場合に、自分の中ではドライブ タイプデッドヒートと同じ「他のライダーの力を借りるフォームだから、息が合わないと暴走してしまう」というロジックを適用することにした。
前提として、デッドヒートが暴走するのはあれが「ドライブとマッハ、2ライダー分の力を使う」故のものだと思ってて、ひとつの体に複数のライダーが共存しようとすれば、当然思い通りには動けない。クライマックスフォームがモモタロスの意思に反してぴょんぴょこ跳ね回るのも言ってみれば暴走みたいなもので、あれの延長線上にあるものだと思ってもらうと分かりやすいだろうか。
「自分の体が自分の思い通りに動かない、自分の中に他の何かがいるような感覚」こそがこの暴走の核となる部分で、フルドラゴンの場合はドラゴナイトブレードがブレイブ、ドラゴナイトガンがスナイプ、ドラゴナイトクローがレーザー、この3ライダーの力をエグゼイド一人に集中しているので、自らの意に反して暴れまわってしまう。
おそらくドラゴナイトハンターZには、これまでゲンムやグラファイト,その他のバグスターがライダーたちと戦ったときのデータを集めてつくられた集大成のようなガシャットだから、他のライダーの力も宿っているのだと思われる。
スナイプ,ブレイブは次回4人協力プレイという安全な形で「自分の中に他人が入ってくる感覚」を既に経験していたからこそ、フルドラゴンをうまく扱えたのかもしれない。

一応「他ライダーの力を使う」っていう事象自体はこれ以前にも、エグゼイドとレーザーが人馬一体となって共闘すること、レベル3のゲーマくんと合体して戦うことも挙げられるかもしれなくて、だとすると二面性がテーマな『エグゼイド』的には、ひとつの器に2つの力までなら入るけど、それ以上は難しい……というスタンスなのかもしれない。
レーザー レベル5の見た目がどう見てもブレイブとスナイプの武器を使ってるようにしか見えないのも、あれはドラゴナイトクローという似てるけど別のものなんですと解釈しなくとも、レーザー自体が元々バイクで「他人とひとつになることが前提のキャラクター」だからこそ、他のライダーよりも許容範囲が広くて合計3つの力(レーザー,ブレイブ,スナイプ)を同時に使っても暴走しない、のかもしれない?

 

まとめ
書くことがなさすぎて、次回に取っておくはずだったネタまで使ってしまった。エグゼイドって話の進みが早いように見えて、実際のところ1話で起きてる情報量ってあんまり多くないのよね。
フルドラゴンの見た目は以降のパワーアップへの布石として、変わり種具合がちょうどいい感じでとてもいいと思う。あそこまで猫背のライダーってなかなかいないでしょ、かわいい。

 

エグゼイド感想一覧

裏面

仮面ライダーエグゼイド 第9話「Dragonをぶっとばせ!」 否定的感想

 

前話

仮面ライダーエグゼイド 第8話「男たちよ、Fly high!」 肯定的感想

次話

仮面ライダーエグゼイド 第10話「ふぞろいのDoctors!」 肯定的感想