やんまの目安箱

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ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

仮面ライダーエグゼイド 第8話「男たちよ、Fly high!」 肯定的感想

 

お悩み受け流し術

・ポッピーが完全に一人で患者(じゃないけど)の悩み聞くシーンって、多分今回くらいだよね。しかも聞くだけに留まらず、アドバイスまでするのは突然すぎるし若干キャラ崩壊してるようにも見えるんだけど、このシーンは単純に人間だからこそイライラで見えなくなることも、第三者(しかもAIみたいなもん)だから分かることもあるっていうくらいの意味合いであって、別にポッピー個人の性格とはあまり関係ないのかな。
尤も、記憶を覗ける訳だから彼女の中にいる檀櫻子も誰かを心配していた……と捉えることもできる。才能に溺れていく黎斗や、息子を利用してまで会社経営に傾倒する正宗を見ていたはずだから、本編から察せる範囲で頷ける話ではある。まぁ心配すればこそ敢えて遠ざけようとしてたみたいな話は流石になかったと思うけど、会社の社長という立場にいることは正宗と今回の誉士夫に共通してるし。
……後で思いついたけど、仮にポッピー個人の言動だとしたら6話の飛彩に対する永夢の振る舞いを真似してみたっていう可能性はあるかも。よく知りもしない癖に、根拠もなく相手にとって都合の良い解釈を提示して気持ちよくすることで、悩みを解決した風の顔をするというテクニック。ゲームのキャラとしては、そうやって悩みから現実逃避させるのがある種の使命,本能なのかもしれない。

 

大我は真面目?

・大我がゲームに詳しいのは、彼の生真面目さからくるものなのかもしれない。変にプライドの高い飛彩と違って、患者を治すためならゲームだろうが株取引だろうがきちんと勉強して、目的のためなら手段を問わずなんでも利用する……そういう性格なのかも。もちろん、人質に取るのも含めて。
誰にも見られてなくてもゲーム狂っぽい性格を崩さないのも、あれが素だからじゃなくていつ誰に見られてもいいように、そして自分の中にそのキャラクターを定着させるための役作りみたいなものなのかも。
・患者を人質に取るのってかなりやばい行動だと思うんだけど、以前言った「コラボスバグスターは仮に患者を消滅させても完全体にはなれない、データ収集だけを目的とした個体なのではないか」って話と照らし合わせると、一度バグスターが完全体になるのを目の当たりにした大我だからこそ"併発"という現象のおかしさにいち早く気付き、利用したとも取れるのかもしれない。
ギリギリチャンバラのバグスターは倒されてて今はもう消滅させた患者の体を独り占めできるから、完全体になる可能性もゼロじゃなくて危険な賭けだけど、なんの理由もなく人質に取るよりはこう解釈したほうがマシ。


・灰馬の話を聞かないで立ち去る飛彩は感じ悪いなぁと思ってたけど、割と中身のない話ではあったし、要するに言いたいことは「冷静になりなさい」で完結してるので飛彩的には「聞くべきことは聞いた」つもりなのかもしれない。
元々灰馬がいつもそうやって話をダラダラ長くする性格だって分かってるからこそこういう態度を取ってるのだとすれば、むしろそれなりに分かり合っているという描写なのかもしれない。


・大我の話を信じるなら、彼が医師免許を剥奪されたのとほぼ同時期にゼロデイと呼ばれるパンデミックは鳴りを潜めたらしい。
黎斗がゼロデイなんてものを引き起こした理由がイマイチ想像できなかったけど、もしかするとグラファイトという完全体のバグスターを1体手に入れることが目的だったのかもしれない、タイミング的に。
尤も彼の元には不完全体なパラドの他に完全体のポッピーもいるはずなんだけど、その2人にできなくてグラファイトにできることは何かと考えるとやっぱり"戦闘データの収集"辺りが目的だろうか。
ゼロデイの時点でプロトスナイプが戦っていることからプロトガシャットの開発自体は終わっていたことになるけど、グラファイトの戦闘データ……シミュレーションかもしれないし、黎斗がゲンムになって実際に戦ったのかもしれないけど、ともかくそうやって調整を重ねた結果生み出されたのが正規版ガシャット……ということになるのかな?

大我が負けてグラファイトが生まれたからこそ危険性の低いガシャットが完成して、仮面ライダーの数も増えてしまったことは、大我にとって良かったのか悪かったのか……。

・仕事としてやっている以上、必要がなくなればお払い箱になってしまうのは仕方がない。人間なんか雇わなくても、AIの方が人件費かからないし労働基準法もないしいいやってなるのと同じ。


・シャカリキスポーツとギリギリチャンバラはゲーマに食べられない仲間だって話をしたが、ドレミファビートとジェットコンバットはバイザーがついてる仲間なのよね。これもテーマ的な意味を探してるんだけど、今んとこ分からん。

 

"適合手術"は改造手術ではありません

・"適合手術"という言葉尻だけを捉えて「改造人間! 原点回帰!」って持ち上げる頭の弱い輩……オジンオズボーン篠宮の特撮向上委員会(特撮向上って何なん? 何様?)みたいな人たちがいるので僕は昔から声を大にして言ってるんですけど、「ごく微量のウイルスを投与して、体内に抗体をつくる」っていうのは要するに単なる予防接種なんです。中学生でも分かるレベルの知識なはずなのに何故誰も気付かない? 予防接種ぐらいで改造人間扱いされるなら現代日本人はほとんど改造人間だよ。
…………っていうのを口酸っぱく繰り返してたんですけど、仮面ライダー図鑑においてついになのか僕の知らないとこで既にあったのか「注射器を使う」ことが明言されて、"手術"なんて言葉から連想されるような大層なものではないことが確定したんですよね。
注射するだけなのに、それとは別にメスなどを使って外科的な処置を施す必要があるともイマイチ思えないし、端的に言えば"手術"という表現を使ってるのは嘘みたいなもんです。
そんなのでいいなら肉体変化してるやつは全員もう改造人間でいいじゃん。完璧な装着系ライダーって平成でもなかなか珍しいよ。
エグゼイドは手術をしたと「嘘を付いてる」だけで、本来我々のイメージする改造手術のようなものは、永夢を除けば分かる限りでは一切受けていないと思われます。唯一永夢だけは感染したバグスターを"分離"するための手術を財前(パックマン)から施されているけど。
これは、強いて言うならエグゼイドの盲目的な信者に対する批判だけど、作品へ対する批判ではなくて公式見解に基づく単なる事実なのでこっち(肯定的感想)に書いときます。まぁ仮面ライダー図鑑の情報が信頼できるかっていったら微妙だけど。


まとめ
この7,8話は試験的になのか、2つの戦場を並行して描くことで多すぎるライダーを捌いてるのか印象的。あんまりこの後も続けてやったりはしてないよね、確か。
『鎧武』とかではよくやってた気がするけど、『エグゼイド』は基本的に一本筋にまとめていたような気が、する。

 

エグゼイド感想一覧

裏面

仮面ライダーエグゼイド 第8話「男たちよ、Fly high!」 否定的感想

 

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仮面ライダーエグゼイド 第7話「Some lieの極意!」 肯定的感想

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