最終章だからなのかあまり見慣れない衣装のネジルくん。肩なんかチラ見せちゃってまぁ……。いつメンの中だとカスリーナもいつもとイメージが違う。
実はネジが島はネジだったのだ! って、実はも何もOPで毎回ガッツリ映ってたけどね。それが次元ネジを封印してるというのも、多分想像力を働かせれば可能性のひとつとしては思い付きそう。n周目だから思うことかもしれないけど、初見に配慮ばかりしていると後半の記事ばっかりが長くなってしまう可能性があると思ったので、ある程度のネタバレは僕の勝手な持論という形でおもらしマンしてきたのはご愛嬌。未だにまだ理解できてないとこも多いし、普通に間違ってる可能性もあるのでね。
ネジが島自体とはまた別に、ゴッドネジとネジ柱が封印の役割を担っているとのことだけれど、この辺があんまりピンとこないのよね。まずなんで2本? しかも見た目も位置も対になりそうな感じではない。一方は北側の岩石地帯に本当に落ちてきてぶっ刺さったままかのごとく斜めに生え、根本にはご丁寧にナットまでついている。もう片方は大体島の真ん中近くに位置しているものの正月以外はほとんど姿を見せない。……参考にファンブックを開いたらなんか島の南の方にもう一本生えてるように見える写真がある(66p)んですがこれは一体なになーに? ただのイメージ?
ネジ柱の方はネジが島の"時間"と関係があったので、ゴッドネジは空間を司っているのかもしれない。それなら見た目化対っぽくないのはなんか分かる。該当しそうな特徴は……やっぱりライブラリ機能があることだろうか。想像するにあそこには設定資料の如く膨大なネジが島に関する物理的情報が詰まっているのだろうから、なんとなくそんな気はする。あとあれだな、もしそうなら次回の冒頭でヴィーテから語られる時間と空間の定義にも合致するな。真ん中にある一本線が時間、その周りを螺旋状に回るのが空間なので、ゴッドネジが斜めになってる理由になる。
そんな理屈はおかまいなしに、ただネジが好きで欲しいというだけの理由ですっぽ抜こうとする黒ネジル達。どう見てもダブりまくってる彼らが対消滅しないのは、重複を認識するほどの知性がないから、ということになるのかな? 知性ありげだった前回は、前のキャラの面影を残していて重複しているとは言い切れないところがあったし。ちなみにこれは卿がマンドラのことを「ネジル」と呼ばなかったこととも、うっすら関係してると思われる。
発表! 次世代ボキャネジカルテット!
ネジル,チギル,モエル,ボキャ美の4人を中心とするものの、相棒などを含めると総勢8人のなかなかな大所帯。カルテットならぬオクテットやんけ!
しかし偶然なのか意図的なのか、この8という数字は次元ネジにある丸(あるいは角)の数と同じなのよね。目には目を、屁には屁をってか。以前にも話したけど、方角は通常東西南北のその間を含めた八方位で表されることが多く、やっつの"や"は"弥(あまね)く"に通じることも合わせて、"すべて"とか"たくさん"みたいなニュアンスを持つ。八百万の神とか言うよね、この世のあらゆるものに神が宿るという信仰。更にはヘボット的にはフィーネに代表される音楽用語が散りばめられているので、オクターブ(ドレミファソラシドの8音)とも繋がる。音階は周回のごとく螺旋状に上がっていき、ループする。8というアラビア数字も、メビウスの輪と同じ形をしておりぐるぐる回る……。
8と言えばタコ、タコといえばドゥビ夫またはクトゥルほぼゲロ……これはそんなに関係ないか? あ、8bitは絶対関係してるね。
「ゴッドネジに入るには俺たちエトボキャに任せろ!」「でもやっぱ無理だから代役呼んどいたぜ」って即オチ2コマ漫画かよ! 記憶がない故に力になれないとのことなので、彼らの役割のひとつは記録ということになる。十二支は暦にも使われているし、歴史のバックアップみたいなものなのかも。
ゴッドネジの接合部には何故かゴッドネジ小学校が。そのゴッドネジ小学校からゴッドネジが見えていたはずで……ドアを開けたらまたドアだ! デンタウロスAの虫歯の中にデンタウロスBがいて、小学校Aから見えるゴッドネジの中には小学校Bが……「神はフラクタル」と歌っていたのは平沢進さんだった。『2D or not 2D』というタイトルも合ってるしな。2次元の作品世界と3次元の現実世界が混じり合ったメタフィクションなヘボットは、果たしてどちらか。
普通に考えたらこれもライブラリから適当に選んで再現してるだけなんだろうけど、名前がまさにゴッドネジ小学校なのでそうとも言い切れない。ゴッドネジにあやかったというだけじゃなく、そのものの中にあるからそういう名前なんだというのは、なかなかに説得力がある。逆にチギルはライブラリに情報がないらしいが、ゴッネジ界にいたよなぁ。"保護プロテクト"って二重表現を使ってまで強調されているのも気になる。検索をかけてみると「コンピューターで、プログラムの内容が違法に複写されないような処理を行うこと」と出てくるのだが、チギル本人は地獄に行ってないので、あれこそまさにコピーということになる。裏を返せば、プロテクトであるはずのチギルが何らかの理由によってコピーされて正常に機能してないからこそフィーネが起動されてしまった、ということなのかもしれない。そもそも夢オチだったのはさておき。有り得そうなところとしては、ペケチギの登場は予定よりも早く起こったヘボネジのシンクロ(と連動するかのように現れたネジキール卿)に対処するためだったので、本来ならもっと終盤のはずだったのに半分くらい出ずっぱりだったからライブラリに記録されてしまった……とかだろうか。次回の時点でも「ライブラリにアクセスされるのが難点」とかって話をしてるので、その優位性は残ったままなのかもしれないけど。
ヴィーテは僅かに残った意志でリーマンズに指示を出すんだけど、フィーネに乗っ取られてるからなのかそもそも一体だからなのか、結果的には逆効果になってしまう。
「どうして私じゃ駄目なの?」
……難しい問題だな、それは。前にも言ったけど、与えられた役割をこなすだけなら、いくらでも替えは利くかもしれない。でもその人じゃなきゃ駄目な、かけがえのないことというのはある。かかりつけ医とか分かりやすい例で、診断したり薬を処方したりと言った役割だけ見たら誰でもいいのかもしれないけど、信頼関係が築けているかどうかによって話のしやすさなどは変わってくる。その人が医者として優れているとかそういうことじゃあなくて、「悩みを聞いてもらう」という現象は同じでも、相手が知己と知らない人では、気持ちの晴れ方がまるで違う。ただ"その人がその人である"というだけで生まれる価値。
逆にヴィーテにとっては、彼女が彼女である限りヘボットの代わりにはなれないという呪いにもなる。だってどう足掻いても自分はヘボットではなくてヴィーテなんだから。ゼロのため……と言いつつ、本当は自分が必要とされたいだけということに気付けていない。フィーネはその辺りにつけ込んだのかな。ゼロはゼロで、名前やロールと共にヴィーテのことも捨ててしまったのだろうか。本人にその気はなくても、ヴィーテはそう感じたのかも。
感動の合体キャミシープ! ……のせいで(半分くらい)、出る出るヘボーン! ネジルと同様、ヘボットもゴッドネジをすっぽ抜くことに一役買ってしまう。
次元ネジは先述の通り8を司ってるんだけど、ネジが島の下から漏れ出る光の柱は9本なのよね。ひとつ多いからこそ封印できてたのかもしれない。8と比べると9はそこまで文化的な豊かさがないのよね。
冥王星も入れると太陽系の惑星は9個だとか、魔法陣の基本は3✕3の9マスだとか、それを八方位に中心を足したものと見る九星気学だとか(ちなみに僕の生まれ年もヘボットが放送してた2017年も一白水星)、ピタゴラス学派は人間を8音の和音としてそこに1音足した9を神の数として神聖視していたとか、そのくらい。「8の次」って側面が強いイメージ。
ヘボット的に面白いことがあるすれば、体にある穴の数だろうか。顔にある両眼,両耳,鼻,口に、2つの排泄口を合わせた穴を"九竅"と呼ぶ。耳はともかく目は穴じゃないだろうとはツッコみたくなるけど、と同時に謎の説得力も感じるよね、光の"出入り口"ではあるし。視線がビームみたいに出ているというのも科学的には間違いなんだろうけど、そんな心的イメージは確かにある。ボキャネジの角も、足すと9になる。三角と四角、もうひとつは丸なんだけど、実物を見ればこれを"2"とカウントしたくなる気持ちは分かるよね? 多分太極図的なアレで2なんだろう。
次元ネジの8つ(中心も入れれば9つ)の穴のひとつからスゴスゴが出てきて(?)ライブラリの変動を阻止したっぽい。どういうこっちゃ。普通に考えれば最後であるスゴ様の他に、残りの使者が穴の数だけいるということになりそうだけど、始まりの者ってそんなにポンポンよこしてたか? 思い付くのはペケットくらい。ヘボットと白黒を入れたとしてもまだ5だし……リーマンズとかスチャットなんかも入るんだろうか。
「止めようとする者」ヴィーテ。これはなかなかうまい言葉選びで、頭に何をつけるかで意味が全く変わる。フィーネを止めるのか、それともヘボットの放送を止めるのか。なるほど二面性を持っている訳だ。
対する「始まりの者」エース・オカ。爪痕を残すという表現もなかなか意味深で、そう言われるとどうしてもヴィーテの手に目が行くよね。元凶たる彼女もまたラスボスと紙一重の存在と言える。
ゼロとヴィーテが感動の再会を果たし、今回はとりあえずおしまい。タマ子とペイジ郎が全てを持ってっちゃったけど。
後半へ続く(まる子のナレーション)。