キャラクター
城戸真司
・「決めたのに……優衣ちゃんのために戦うって決めたのに……結局俺、また迷ってるのか……」「…………考えるから駄目なんだ。何も考えなければ」「今まで俺らしくなかったんだよ。あ、ホラ、頭使うタイプじゃないのにあれこれ考えちゃって、時間の無駄っていうかね」
戦わないっていうのは、優衣を見捨てるようなものだもんね。優衣を死なせたとしても自分の気持ち(人を傷付けたくない)を優先させてしまうのは結構残酷なことだし、優衣本人の言葉で(おそらく)安心してる自分がどこかにいたんだろうね。
・「なんでだよ……俺がやめろって言った時はやめない癖に、なんで俺が戦おうとすると誰も戦わないんだよ……」
浅倉は見つからなかったから不明としても、蓮と北岡については単純に"真司とは戦いたくない"んだろうね。ライダーのバトルって、「自分には戦うしかない」「ライダーになった以上、相手も死ぬ覚悟はできている」という2点を信頼することで、思考停止して戦える極限状況を成り立たせてるんだよね。もちろん違う奴らも多くいたけど、そういう奴らは元々関係なく考えずにいられる浅倉、東條によって倒されてる(そしてシザースは事故扱いらしい)。そういうところから見ると、非戦を散々訴えてきた真司とはその信頼関係ができてないから本気では戦えないんだろうね。"戦いの重さを受け止める"の時はまた特殊だったけど。
秋山蓮
・「無理矢理でも生きている方がいい! 生きてさえいれば、新しい道もある」
そうか、"死"こそが最も強大で抗い難い思考停止なのか。なるほどなぁ……。
北岡秀一
・「できなくていいんだって。なんかもうさ、ホント、できなくていいよ」「お前、何があったか知らないけど、見てらんないよ」
恵里と真司が似ているように、吾郎ちゃんと真司も若干似てきてる(北岡の戦いを見たときから)んだよな。
・「俺やお前よりマシな人間、でしょ。ま、ちょっとは認めてやってもいいけどさ。奴がライダーになったのは俺たちにとって良かったのか悪かったのか……」
このセリフに彼らの関係性がぎゅっと詰まってる。良かったか悪かったかは、それをどう捉えるかによって決まる。
真司が思考を放棄する話、中盤くらいだったように記憶してたんだけど、こんな終盤だったとは。まぁ中盤がスカスカで中身がなかったし、それで混乱してたのかな。とりあえず必要な話だった。でもできれば本当に中盤くらいで見たかった。
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