やんまの目安箱

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ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

仮面ライダー龍騎 37,38話「眠りが覚めて/狙われた優衣」 感想

キャラクター

 城戸真司

・「大丈夫。まだ戦いを止める方法はあるんだ」

蓮が言ってた"戦い"はあくまでライダーとして最低限のもの、つまりモンスターとの戦いであって、それを無理して止める必要はないんじゃないの? 真司だってモンスターはバッタバッタと殺してる訳だし。まぁライダーである以上戦いを仕掛けられることもあるだろうけど、だからそれはやっぱり真司も同じことであって……ちょっと何の話してんのか分かんない。

・と思ったけど、次の話でまたすぐ意識を失いそうなことが判明。そういうことね。

・「1つを犠牲にするのは、勇気でも何でもない! 俺は、大きな犠牲も、1つの犠牲も出さない。綺麗事かもしれないけど、今はそれしかない」

蓮と東條(香川)の意見をそれぞれ聞いた上でのこれだから、説得力がある。序盤の薄さとは訳が違う。ただ1つ気になるのは、恵里が死ぬことはライダーバトルとは関係ない事故だからここで言う"犠牲"に入らないのかな、というところ。蓮が悲しむという意味ではライダーバトルを止めることによる犠牲としてカウントされるけど、どうするんだろうね。

 

 秋山蓮

・「例え世界中を敵に回しても」とはいうけど、恵里を敵に回すことにも耐えられるのかな。もちろん耐えられるよね。一応そこは確認しておきたかった。

 

 東條悟

・「僕も、優衣ちゃんを殺すのが嫌になったんだ。仲村くんには、悪いことしたかも」

彼はあれだよね、"現実感がない"。僕も何度か言われたことがあるんだけど、「自分が今ここにいる」という感覚が薄い。これは僕の場合だけど、多分そういう人って極端なことをするんだよね。現実検討能力がない、ってのも少し近いかもしれない。「殺したら死ぬ」みたいなことをリアリティを持って感じられなくて、「やっちゃった」となるような。で、自分の存在が薄弱だから香川のような強くて心酔できる人がいると安心するし、依存するようになる。

彼の場合は"思考停止"っていう表現はしっくりこないね。停止するためにはそれだけの能力がないといけない。ぼーっとしてるというか、思考不能というのがより近い感じがする。

 

 香川英行

・「例えば、10人の命と1人の命。どちらかだけを救えるとすれば、どちらを選びますか?」

なるほど、彼もまた思考を放棄した側の人間と言う訳だ。"どちらかしか救えない"という前提を無批判に受け入れ、その中でしか答えを出せない。それに対して真司はそんな前提条件を壊す方法を考えるタイプだろう。ちなみに蓮や北岡、浅倉達は"戦うより他に方法がない"という前提に負けている。

 

 大久保大介

・「お前さ、最近何やってんだ? お前はバカだけどただサボるやつじゃないってのは分かってる訳よ俺だって。言えよほら、何やってんだ? 言えねぇってか…………しょうがねぇなぁ……ま、もう少し我慢してやっから、できることはなるべくやっとけよ。ただし給料は大幅ダウンだ。島田たちに示しがつかねぇからな」

上司キャラの鑑でしょ。灰馬みたいなゴマすり低能クズ野郎とは大違い。何よりも事情は事情としてあるのを分かった上で、やったこと(無断欠勤)への制裁はきちんと下すってのが好印象。きちんと公私を弁えてる人なんだな。

 

 

真司「お前が他のライダー全部倒して、それで恵里さんが助かったとしても、恵里さんは喜ばないと思う」

蓮「そんなことは分かってる」

真司「だったら!」

蓮「それでも、生きていて欲しい人間がいる。例え世界中を敵に回しても、そいつを死なせたくないと思う。それが間違ってるかどうかは関係ない。その為だけに俺は戦う。それだけだ」

これだよ……これが見たかったんだ……まさかこんな終盤になるとは思ってもみなかったけど、でも確かに、あの蓮がこれを"口に出す"ためにはそれだけの時間をかけなくちゃいけなかったのは分かる。でも3クール目のタイミングでもう良かったんじゃないのか? まぁいい。見れたからまぁいい。

 

次話

仮面ライダー龍騎 39,40話「危険のサイン/兄と妹の記憶」 感想 - やんまの目安箱