やんまの目安箱

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ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

仮面ライダー龍騎 49,50話「叶えたい願い/新しい命」 感想

キャラクター

 城戸真司

・「やっとちょっとは答えらしいもんが……見つかったかもしれない。でも……なんか俺、駄目かもしんない。俺さ、昨日からずっと考えてて、それでも、分かんなくて……でも、さっき思った。やっぱり、ミラーワールドなんか閉じたい。戦いを止めたいって。きっと、すげぇつらい思いしたり、させたりすると思うけど、それでも止めたい……それが正しいかどうかじゃなくて、俺も、ライダーの一人として、叶えたい願いが、それなんだ……」「そうなんだよなぁ…………蓮、お前はなるべく……生きろ」

ごめんなさい、しっくり来ませんでした。ここに関しては制作側の意図(だと僕が思うもの)の主張が強くて、有り体に言えば流れが不自然で、シーンに没入できなかった。『ミラーモンスター完全に現実に出てきちゃうのかよ』『モンスターの相手するのになんで変身しないんだよ』『なんで変身した後ミラーワールドで戦うんだよ』……と小さな違和感の連続で。せめて1回変身しようとしたけどデッキを弾かれるとか、そういうのが欲しかった。

意図ってのは『考えることが取り柄の真司が"答え"を出す為には死ぬことで無理やり思考を止めるしかない、だから死ぬんだろうな』『「命懸けとか言いつつメインキャラは死なないんでしょ」と言う批判を避けるためにやりたかったのかな』……とか。いや、結果自体に文句はない。でもそこに至るまでの過程はもう少しなんとかして欲しかった。どうしてこの最後の最後で……。

 

 秋山蓮

・「あぁ。だったら生きてその願いを叶えろ! 死んだら、終わりだぞ」「お前こそ生きろ! 城戸、死ぬな……死ぬな!」

真司の願いを認めつつも、同調はしない。蓮はそういう奴だよね、っていう結論。最終的に恵里の代わりに蓮が死ぬっていうのも、順当。

 

 北岡秀一

・「俺さ、本気でやめようと思ってるんだよね、ライダー。あぁ、別に病気のせいじゃないよ。なんか疲れたっていうか、虚しいっていうか……それにホラ、永遠の命がなくても、結構面白おかしく暮らしてるじゃない? 俺。どう思う吾郎ちゃん」

"虚しい"だってさ。真司が、確か吾郎ちゃんをゾルダだと勘違いしてそんなこと言ってたっけ。北岡も影で聞いてたはず。真司の奮闘も、決して無駄じゃなかったんだよな。戦い以外の道を示すことができた。

・「吾郎ちゃん……俺、やっぱり浅倉とはちゃんと決着付けてやんなきゃいけないと思うんだよ」「行かせてよ吾郎ちゃん。このままじゃ俺、何かひとつシミを残していく感じで、嫌なんだよね」

しばらく触れてなかったけど、浅倉は思考停止の象徴。それと決着を付けようとするも、間に合わず落命……代わりに北岡の中にいる真司≒吾郎ちゃんが浅倉と対峙する。

 

 浅倉威

・「何故だ、何故だ……何故だ…………何故だ」

これは……浅倉が僅かながらも思考を始めたと見ていいんだろうか? ただ発散させるだけで済ませるのではなく、"イライラの原因"に目を向けるようになったのではないか? 後の"願いが叶った世界"では「イライラさせるな」と発言していて、つまりこれは"まだイライラしていない"ということのはず。『イライラするから戦いたい』から『イライラしたくない』へと、浅倉の願いがパラダイムシフトとも言うべき大きな変化を見せたことの現れにも見えた。

 

 大久保大介

・「上等だよコノヤロウ。いいんだよ、んな答えなんか出せなくたって。考えてきたんだろ今まで。お前のその出来の悪い頭で必死によ。それだけで十分なんじゃないか? 俺はそう思うぜ」「以上が、原因不明の失踪事件の真相であり、仮面ライダーと名乗る人間たちの、戦いの真実である。この戦いに、正義はない。そこにあるのは、純粋な願いだけである。その是非を問えるものは……」

一番おいしいところを持っていくのが大久保編集長。まぁ、頑張ったのは主に令子さんなんだけど、彼女は編集長の下についているので、その辺は人望のなせる業、かな

 

 神崎優衣

・「ねぇ、お兄ちゃん…… もし、もしもう一度絵が描けたら…… モンスターなんかがいる世界じゃなくて、2人だけの世界じゃなくて…… みんなが幸せに笑ってる笑顔を…… お兄ちゃんと、一緒に……」 

これもごめんなさい。優衣と士郎(の謎解き)については興味がなかったのでほぼ真面目に見てませんでした。もしかするとここも盛り上がるシーンだったりするのかな? 確か結騎了さんが「真司が頑張った結果、士郎がタイムベントでのやり直しを諦めた」みたいな解釈をしてたと思うんだけど、優衣がこの結論に達したのって、なんでなんだろう。全然覚えてない。僕の記憶が確かなら、優衣は2話の時点から比較的戦いや犠牲が出ることには反対だったと思うんだけど……まぁいいか。

 

 

 

ラストに写った世界は、僕は"みんなの願いが叶った世界"だと思うんだけど、違うかな。優衣が言うには「絵を描いていた頃のように願えば、叶う」らしいし、例えばそれが神崎兄弟どちらかの能力(これの正体は完璧な謎だけど)だとするなら、彼らが"みんなの笑顔"を望んだことでみんなの願いが叶ったんだろうなと。じゃあこれが真司のおかげかと考えるとそんなことはないんじゃないかな。真司は真司で、世界を救う訳でもなくただ一人の人間として生きて死んでいったんだと思う。

 

まとめ

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