やんまの目安箱

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ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

仮面ライダー龍騎 22,23話「ライアの復讐/変わる運命」 感想

キャラクター

 城戸真司
・「すごい分かるし、前の俺なら、絶対協力してたと思う。でも今は……ただ戦いを止めるのが良いのかどうか、まだ分からない」
そうそう、悩め悩め。王蛇に対する龍騎として、真司はどこまでも"逃げずに真正面からぶつかる"キャラクターでないといけない。

 

 秋山蓮
・「お前に見透かされるのもいい加減慣れたな」
真司という、自分の背負っているものを共に背負おうとしてくれる存在を手に入れたことで、幾分心に余裕ができた様子。これは本当の意味でいい傾向だ。

 

 北岡秀一
・「うるさいなぁ」「俺がライダーとして戦うのは、自分のためだけなんでね。その一線を踏み外すと、お前たちみたいに弱くなるんだよ」
北岡の方は未だ"逃げ"の姿勢。他人に対して非情だったり攻撃的だったりする人っていうのは、単純な力比べだと強いかもしれないけど、それは精神的な弱さと比例していて、有り体に言えば"寂しい人"なんだよね。この辺りが龍騎の背骨な気がしてきた。
・蓮「お前が弱くなったんじゃないのか?」
なんだかんだで吾郎ちゃんが気になって戦いに集中できなかった、というところだろうか。しかし北岡が行動を起こす前に自力で帰ってきちゃったのを見るに、吾郎ちゃんのこういうところが北岡にいつまでも逃げさせているんじゃないかな、とも思った。あのまま助けに行っていれば、北岡は自分の中の弱さを認めざるを得なかったはずなんだから。共依存関係にも近いものを感じる。

 

 手塚海之
・「あいつは……斉藤雄一という男は、最後までライダーになって戦うことを拒絶した」「それを臆病だと言うやつもいるかもしれないが、俺はあいつは誰より強いし、正しかったと信じてる」
手塚は結構肯綮に中ることを言うよね。"戦わない強さ"って言うものもあって、それは手の怪我と向き合って戦うことでもあるし、戦って解決するという甘言と戦いたくないという信念との戦いでもある。もちろんどっちが正しいって訳ではないけれど。
・「秋山、このカードはお前が使え」「違う。あの時占った、次に消えるライダーは……本当はお前だった。しかし運命は、変わる。お前なら……雄一、お前は後悔なんかしてない。今なら分かる。お前は俺の運命を変えてたんだ。そしてそれがもっと大きな運命を変えるかもしれない。俺の占いが……やっと、外れる……」
手塚は"SURVIVE"を手放した。それが命を賭して真司を救う決意の現れであるのは明白だけれど、自分が使って真司を救えばよかったのでは? という疑問は残る。僕には、これは賭けに見えた。蓮の願いと向き合う決断をした真司と、その真司と向き合う決断をした蓮。自分ではなく、この2人の戦いにライダーバトルの結末を託したのだと思う。真司には問いを、蓮には生き残る術を与えて。これからこの2人がどのように運命を変えていくのか楽しみだ。

 

 

2クール目の中心にいたと言っても過言ではない手塚が死んだ。一時はデリカシーがないとか散々言ったけど、本人が友人を失っていることを知った今ではあそこまで強くは言えない。ここからどうなるんだろう。

 

次話

仮面ライダー龍騎 24,25話「王蛇の秘密/合体する王蛇」 感想 - やんまの目安箱