前置き
突然思い付いたので突然書きました。以前エグゼイドの総まとめとして手品のような作品『仮面ライダーエグゼイド』という記事を書いたんだけど、あれは僕の感想をストレートにまとめただけなので、基本否定的なんだよね。良いところを全く挙げていないかと言えばそうでもないけど、大抵後で否定するために挙げてる。あの記事だけを読んでしまうと、例えば見てみようか迷っている方はやめてしまうかもしれない。
それは正直、本意ではない。決してあの作品を能動的に薦めようとは思えないけれど、自分の目で見て判断した方が良いと思っているからだ。あれはあくまで僕の目に見えたエグゼイドの全体像でしかない。
と言う訳でこの記事では、一切エグゼイドを貶すようなことを言ってはいけない"縛り"でエグゼイドについてまとめることにした。
褒めるからと言って心にもないことは言わないので、一応真面目な企画だということは断っておきたい。決して皮肉的な意図はないです。
※書き終えてから気付いたけど、この企画
sebaooo-tatoba-combo.hatenablog.jp
↑のパクリ……?
以前フォーゼを見るときに読んだ記憶がある。面白いので是非。
さて、本題。
エグゼイドを語る上で欠かせないことと言えば、そのデザインだろう。ハッキリ言うと、僕は好きだ。
「仮面ライダーらしくない」という声を聞くが、僕は龍騎世代(それ以前は記憶にない)なので、"らしさ"に対するこだわりがないというのが大きいのだろう。
平成の仮面ライダーを冠されビジュアルが公開されているキャラクターの中で'"ダサい"と感じているのは、朱鬼さん(と、しん王)くらいだろうか。
レベル1はかわいいし、ゲーマを装着するパワーアップも結構好みだ(レガシーだけゲーマじゃないのはなんか理由があるんだろうか?)。マキシマムもアクターさんは動きにくそうだったけどパワードスーツ感あってかっこよかった。
全体的にエグゼイドライダーのアンダースーツってスポーティな印象を受けるんだけど、"スポーツ"ってのは割とうまい落としどころだと思う。ルールの設けられた"ゲーム"であり(試合のことそう呼ぶでしょ)、"健康"的なものの象徴にもなり得る。
そう考えると、仮面ライダークロニクルってビデオゲームってよりはスポーツって感じよね、体動かすし。
脚本家の高橋悠也氏がライダーバトルに"プロレス"のエッセンスを入れたと言っていたのも、その印象に一役買っているかもしれない。
TCGのアニメとかでよくある「揉め事はカードゲームの勝敗で解決するのがその世界のルール」的なノリというか、そんな感じだと考えるとしっくりくる。
「ゲーム的にも医療的にもネガティブな"ウイルス"を、
ゲーム的にも医療的にもポジティブな"スポーツ"で倒す」
という構図は、結構よくできてるんじゃかろうか。
話の構成としては、一言で表すなら「キャッチー」とするのが自分の中では収まりが良い。
クール毎のスタンスがはっきりしているし、各話も「〜の話」と表現しやすい。
そう、要約しやすいかな。
毎回何かしらの"見せ場"があり、感想を共有しやすい。
そこに演者の力が加わって化学反応が起きたのが、エグゼイドのキャッチーさの権化とも言うべき「宝生永夢ゥ!」から始まるあのテンプレだろう。
少なくともインターネット上のノリとうまく合致した作品であることは、火を見るより明らかだ。「インスタ映え」なんて言葉があるが、要素を切り取って共有するSNSというメディアとの相性は非常に良かった。
また切り取るという点で言えば、"作品そのもの"ではなく"特定のキャラクター"を好きになるような楽しみ方も最近は散見される。所謂"推し"ってやつ。
それを意識してのことかは不明だが、メインキャラクターの永夢、飛彩、大我、貴利矢(死亡期間あり)、黎斗(死亡期間あり)、パラド、ポッピー、ニコ(12話〜)、正宗(32話〜)は、必ず毎回登場するようなつくりになっている。
確認してみたが、6話で貴利矢が入院していたのを除けば、全てのキャラクターが何かしらセリフを与えられている。
すべてのファンにとって、「"推し"が全く出てこない回」が可能な限りなくしてあるのだ。
細かいことのようだが、正直大したものだと思う。全45話を一人で執筆し、動かすキャラクターは少ないほどやりやすいであろうに律儀に全てのキャラクターを見せるというのは、尊敬に値する。
うーん、こんなところかな。スポーツの話なんかはこれを書いてて初めて気付いたことだから、結構有益だった。
「自分の思うエグゼイドの良いところ/好きなところ」みたいなコメント読みたい。
かなり褒めてたので小説版感想のリンクも貼っとく。