やんまの目安箱

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ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

JIN-仁- 完結編 第四話 感想

キャラクター

 南方仁
・象山の件を受け、遠心分離機を作製し輸血を可能に。ペニシリンの粉末化にも着手。"医学の進歩"といってもやることは膨大。その中でも実際に直面した問題を優先的に解決できるようにするのは、理に適っているし作劇としても非常に綺麗。
・「ずっと、気にかかっていたことがある。この世界のどこかには、確実に俺の先祖がいる。もし俺が、自分の祖先と関わってしまったら、どうなるんだろう。別段、何も起こらないんだろうか。それとも、そのことで、未来の何かが大きく変わったりするんだろうか。ひょっとして、俺自身の手で、俺が存在しない未来を、作り出すことだってあるんじゃないだろうか。あの時と同じように」
"あの時と同じように"の一言があることで、『一期でもそんなこと言ってたじゃん』という不満をフォローできている。こういう心遣いが嬉しい。きっと3話までは、苦心の末にフォローできないと判断されたのだろう。

 

 橘咲
・「私の子は、仁友堂でございます。先生」
意地、か……。
・「少し、割を食う方でございますね」
咲自身もO型だということは何気なく触れられるが、"割を食う"という言葉がぴったり過ぎて。血液型による性格診断なんて信じるようなもんじゃないけど、文学的表現として使う分にはいい味出すね。

 

 坂本龍馬
・「この腹には、南方仁に助けられた傷があるろう。死にそうになっちょったときに、皆が腹を切る手術に反対し、おんしは一遍は手術はいらんちゅうて、はねつけんとならんかった。ほうじゃろう? そん時に、南方仁は何をした、あぁ? お願いだから、おまんを助けさせてくれち、土下座をしたがじゃろう。ほうじゃき、みんなの前で、その手に縋ることができたち、そう言うたではないがやないかえ。そのおんしが、どういて長州の気持ちを、汲んでやれんがじゃ!」
映像的にも"腹を割る"って感じで良かった。
ただこの説得の仕方だと薩長同盟に仁の存在が不可欠となる訳だけれど、これは勝先生の言うとおり、仁がいなければ他の誰かが同じように薩長を繋いでいたってことになるんだろうか?

 

 

 

輸血を"血筋"の概念と絡ませるのは流石だよね。他にも、恵姫と直克・薩摩藩長州藩の関係性を咲と仁に見立てて「意地を張るとろくなことがない」という1つのテーマで繋げるところとか。
それにしても、めをとじゃないと共に旅をしちゃいけないとか、宿は同じ部屋じゃいけないとか、江戸ってのは色々と大変なんだなぁ。

 

次話

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