仮面ライダーブレイブ登場回。 実力はないが患者に寄り添いたい永夢と、実力はあるが病気さえ治せればいい飛彩の対立……を描きたかったんだろうが、実際に見てみると全く違う。おかしな点をひとつひとつ挙げていく。
キャラクター
宝生永夢
・診察をするべきだとは言うが、既に病名も対処法も確定しているというのに何をしろと言うのか。
・あれだけでかい態度取っておきながら、永夢はマリッジブルーの解決にほぼ関与していない。やったことと言えば話を聞いただけで、バトルが終わったら急に仲直りしていた。
・自分は人質をとられ手も足も出なかった状況を、結果的にとは言え解決してくれたというのに、飛彩の腕を認めるでもなくとにかく全否定する姿勢は異様。図に乗っていると言われても仕方ないのでは?
・相変わらず性格変化は医者としての信頼を下げている。トドメが誰かなんてどうでもいいだろう。まぁ素で言っている飛彩よりはいくらかマシとも言えるが。
鏡飛彩
・「CRにドクターは二人も必要ない」ってのは何故? 他人(大我)に任せたら彼女のオペを失敗されたから、ゲーム病の対処は全部自分でやりたいってこと? 気持ちは分からんでもないが、だったらCRに常駐しているべきでは。前回も間に合わなかったし、これからも手術だなんだと度々席を外す癖によく言うよね。
・「患者には関わらない」って、なんでだっけ。小姫の件と頭の中で繋がらないんだけど。むしろ後悔してるなら患者には寄り添うようになるのが自然では?
・「患者に情が移って執刀の決断が鈍るなど、ドクター失格だ」とは言うけど、そもそもあの場で永夢が心配していたのは患者(蓮介)ではなく麻美の方。無関係な一般市民が殺されそうなのを無視するのはドクターどころか人として失格では。 更に言えば今回の場合、仮に麻美が死んでいたら、その瞬間ストレスで患者も消滅していたと思われる。結果的には両者とも助かったが、それが飛彩の意図していたところかどうかは明確な描写なし。
ポッピーピポパポ/仮野明日那
・「仮面ライダーのナビゲーター」らしいが、その割には役に立たない。未だゲームオーバーについては一言もなし。
・「バグスターウイルス感染症……要はゲーム病です」 何ひとつ要せていない。それを聞いた患者も意味が分からなかったのか、ストレスを感じている。
花家大我
・これは邪推だが、今回渡した資金は少なからず仮面ライダークロニクルの完成に一役買うことになったのでは?
檀黎斗
・突然出てきてアランブラを庇ったが、一体何をしたかったのか分からない。
・仮面ライダーに変身するには、ゲーマドライバーが必要。ゲーマドライバーの出処は黎斗。ならば黎斗が渡したか盗まれたかしか可能性はない。黎斗が「どうやら盗まれたみたいなんだ」と一言嘘をつくシーンは欲しかった。
ゲーム病を知ってる人物なんて、後は恭太郎くらいしか……って比較的自然にできた。
鏡灰馬
・息子を侮辱されて怒ったものの、本人の前だというのに上司の顔色を窺って「ですよね~」と手のひら返し。正気の沙汰じゃない。
設定
・バグスターの行動がどうして患者に伝わるのか、結局きちんと説明はされなかった気がする。体を共有してるから、永夢とパラドのシンクロみたいにバグスター目線での映像が見えたりしてるんだろうか?
・ゲームエリアの多重展開はどういった仕組みになっているのだろう?
・医者やゲーマーが当然のように白兵戦に長けているのはどういう理屈なんだろう? 「努力の天才」とか「コツをつかむ天才」みたいな解釈でいいんだろうか。
良かった点
・ゲンムの、レベルアップ直後に振り向く演出がかっこよかった。
・ブレイブの逆手持ちもなかなか良かった。
まとめ
やはり飛彩は腕以外は褒めるべきところが見付からない。対する永夢は腕もないし言ってることも生意気だしで更に悪い。公式サイトによると、飛彩の甘いもの好きという設定は嫌な奴に見えないようにするための策だったらしいのだが、自分には理解できない感性だ。人の命を気にしない医者が甘いもの好きだったからなんだと言うのだろう。
設定面では概ね土台の説明が多いので、今のところおかしな点は少ない。その土台をひっくり返すようになってからがエグゼイドの真面目なのだが……。
次話