やんまの目安箱

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ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

ゼロワン好きの『ライドカメンズ』実況 領く証にさよならを

領く証にさよならを「浅き夢見し」

 目次

 

スケジュールの嘘

・暇がない訳ではなかろうにサミットを開いてもなかなかメンバーが集まらない不揃いな仮面ライダーと、忙しいだろうけど絶対に幹部7人が揃ってるカオスイズムの対比は、ベタだけど分かりやすくていいよなぁ。このシリーズの背骨をしっかりと捉えている。

それはそれとして、任狂映画伝のときから「3ヶ月先まで埋まっている」という話だった戴天のスケジュール。
常に仕事に関係した話にするのは無理があるのでサブストーリーでは割と自由時間を過ごしてるじゃんというのには一旦目を瞑るとしても、サミット会場では「奇跡的に10分時間を空けられた」と言っているにも関わらず、雨竜の方は「その暇があれば打ち合わせを入れられたのに」と惜しんでいて、時間が空いた結果新たな予定を入れなかっただけなので「空いた」という発言自体は別に何も矛盾はしていないけども、戴天の親愛エピソードでも見られる通り雨竜は社長の過密スケジュールを心配して可能ならば休憩時間を確保できるように気を配っているという前提があるので、その雨竜が時間を惜しんでいるということは「普段なら戴天は行くはずがなかった状況」だと捉えることができる。
……っていうか、状況証拠が揃い過ぎなんですよ。

戴天本人は第二世代カオストーンが仮面ライダーのカオスであることまで知っていたらしいにも関わらず、前回のトゥルーエンドでは雨竜はカオストーンに世代があるということは一切知らされていないことが語られているし、今回のストーリー全体を見ても戴天は雨竜に情報を隠すことを目的に動いているので、まず間違いなく、雨竜に余計な情報が渡らないように無理をしてまでライダーサミットに参加していることになる。
F/P/Sでリバルが「第二世代カオストーンでの実験」という情報を漏らしてしまった想定外によって、トゥルーエンド回のサミットでうっかり雨竜に世代のことがバレてしまい、報告でそれに気付いた戴天が、多分予定を雨竜に知られないようにキャンセルした上で今回次回と自ら参加することにしたという流れらしい。……これ完全に支配の契約違反ですよね?

 

今はひとまずF/P/Sでの報告を受けてという高い可能性の方を話したけど、もし戴天がもっとあくどいやつだと想定するなら、高塔を抜けた後の宗雲について、雨竜に余計な接触をしないようにという意味も込めて継続的に監視のようなことをしていて、第二世代カオストーンはライダーのカオスだというクリティカルな情報がこちらに渡ったことを把握したから……というセンも、全くなくはないよなと思いついてしまった。
ただここまでのストーリーを見る感じ、雨竜がコサメを飼ってることは戴天も知らなかったりもするので、いち個人について全てを知ろうとするほどの執着の強さは持ってなさそうだとは思う(むしろその属性は宗雲さんのもの)。
何でもかんでも悪い方に捉えようとするのはオタクの悪い癖ですね。

 

戴天の孤独

・雨竜が高塔撫子を知っていることを訝しむくだりも、さらっとしてるけど2人の関係性がよく表れた会話だなぁ。
高塔の親族について記憶喪失であるはずの雨竜が知ってることに対して、雨竜が勝手に調べてて叢雲の存在にも近付いてやしないかと戴天は不安になるんだけど、実際は恐らく戴天本人が渡した「叢雲の存在が抹消された家系図」で勉強して知ってただけという。
どこか分かんなくなっちゃったけど既出エピでもあったよね、雨竜が何か隠し事をしてる風だったので戴天がきつく問い詰めたら、戴天へのプレゼントを見繕ってたってやつ(クラスエピソード「兄想いの弟」でした)。

前回「宗雲というワードは出さずにウィズダムシンクスに気を付けろとだけ伝えておく情報の出し方がうまい」という話をしたけど、家系図自体はきっちり教えるんだけど叢雲の存在だけ伏せておくというバランス感覚もすごい巧みだよね。
「自分が教えたのだから知ってて当然」という九割方正しいはずの予測はもちろん頭にあるだろうに、それでもなお疑心暗鬼になっちゃうところ……これはある意味では戴天さんの魅力的な部分だよね。
立場上というのもあるだろうけど、性格的なものもあり、根本的なところでどうしても他人を信用しきれない寂しさというかさ。まぁある種騙して雨竜を手元に置いてるわけだから、信用なんてできなくて当然なんだけども。

"鎧武組"というコンビに対する愛着が先行してあることもあってか、世間的には戴天は「悪い人」という印象が強いと思うし僕も(鎧武よく知らないなりに)そうだけど、この「寂しい人」という視点から行くなら、真実を知っても雨竜は戴天のそばにいることを選んでくれて、痛い目を見るみたいなことはないまま戴天が改心するというパターンも十分ありうるのかもしれない?
いやー、でも天津の前例もあるから「それじゃ視聴者の溜飲は下がらないよ」みたいなところへの配慮はしてくる気もするからその展開はなさそうか?という気持ちと、でも『ギーツ』でも結局鞍馬夫妻とかは許されてたよなーという気持ちとがある。
いやー、なんかそう考えてみるとどっちのパターンも見てみたい気がしてくるなぁ。キャラが魅力的なのでどう転んでも楽しい、無敵。

 

源氏物語有識者求む

・今回感想を書くにあたって、これまでの人生で全く触れてこなかった源氏物語の概要をちょっとだけさらったんだけど(授業でも習わなかったし)、それだけじゃあ全然新しい発見みたいなのは得られなかった。
(参考:スマホで学ぼう源氏物語第1部 | 紫ゆかりの館)

光源氏の正妻は葵の上って人らしいんだけど、そもそも政略結婚に嫌気が差してるから浮気とかされててもどうでもいいって思ってる人(それ自体は葵の上と近そうではあるけど)がカオスワールドでもその正妻というポジションに収まってるのがよく分かんなくて、恋愛小説のためにリアルに恋愛する経験をしたいっていうなら、妻じゃない立場で光源氏にちょっかい出される側の方が適してる気がする。かなりバッドエンドめな最後を迎える人っぽいし……。

それだったらまだ決められた結婚相手がいるのに光源氏と関係を持った朧月夜とかの方が合ってる気がするし、そもそも源氏物語は世界最古の長編小説とされてるんだから、小説家になりたいっていう欲求を持ってる撫子は強いて誰に当てはまるかと考えるなら作者の紫式部だよね?

 

じゃる男にしても結構謎で、藤の花っぽいものが描かれた扇子ということで、藤の花というのは源氏物語では明石の姫君って人を表してるらしいんだけど、そんなに物語上で重要な意味を持つような立ち位置のキャラではなさそうで、まず戴天を光源氏と仮定するなら、雨竜はきっと紫の上だよねという前提の上で、明石の姫君は紫の上に養子みたいなかたちで育てられた人……という要素が、雨竜が大切に持っているサイコロと繋げられるかなというくらい。

そう、ここまでは日本刀にしろアサルトンにしろ普通にモデルとなってるのは人間なんだろうなって流れだったけど(もちろんこれが勘違いの可能性は十分あるが)、今回のじゃる男は親族ではなさそうだし、ルーイのアサルトンのようにクランの仲間……みたいな関係性が想像できる訳でもない、それに加えて「こんなに喋らないだろうけど」「今でも近くにいる」という情報があるので、これはもう明らかに人間ではない。雨竜の過去を知る古くからの知り合いが未だに近くにいるはずはないので。

僕これを聞いたとき最初はコサメなのかなって思ったけど、あの子は雨竜がライダーになってから戴天に内緒で飼い始めたって話なので幼稚園からのマブでは絶対になくて、となるともう、幼稚園から使ってたであろうサイコロ以外には考えられないんだよね。

 

……そんなことある!?(笑) 「カオスワールドだから何が起こってもおかしくない」ってことでこれまで信号機とか扇子とかの無機物が喋ってたのに、その無機物の中の人まで無機物なんて。
いや、まぁそうは言っても、これまでの人たちだって別にご本人の意志をそのまま宿してた訳じゃなくて、あくまでもカオスの持ち主の心の中にいるイメージを投影したものなんだろうから、設定的に不可能では全然ないと思うけど、それでもサイコロにあんなギャル男的なイメージを抱いてる雨竜くん想像力豊かすぎるでしょってくらいか。

 

今回のカオスワールドの謎

・……ここまで書いてきて、やっぱり「源氏物語について調べたからこそ得られた知見」というのが全然なくて、フィクションの元ネタを調べる意味ってほぼほぼそこにあると思ってるので、やや時間を無駄にしたな感がある。
「元ネタではこことここがくっついてるので本作でもそうなるのかも?」「元ネタではこいつはかなり痛い目を見てるのでそうなるかも?」みたいな、今後を占う上でのひとつの指針になってくれるのがアドとして得られる訳だけど、そもそも戴天を幼子(紫の上)を誘拐して手元に置いてるからという要素から光源氏として見るというネットで見かけた仮定に、あんまり納得感はないかなという気がする。

一応その仮定を受け入れるならば、戴天が雨竜に執着してる理由っていうのは母親に似てるからだったりするのかなという予測は立てられるんだけど、戴天のキャラに合ってるかがかなり微妙だし(ギャップ萌えと言えば大抵の無理は通ってしまうが)、やっぱりそもそも光源氏と戴天は全然似てない。
光源氏は出世みたいなものよりも自分の欲求を優先させてるし、最終的に出世するのもほとんど怪我の功名みたいなものなので、私欲をなるべく抑えて真面目に頑張ってる戴天とは似ても似つかない。

それに、そもそもこのカオスワールドは雨竜のカオストーンからつくられているはずで、つまり「仮面ライダーになる前の雨竜」の記憶が投影されてるわけよ。その世界の中に、戴天にぴったり合致する人物がいると考える方が不自然じゃない?
もちろん正当な高塔の後継者として有名な人ではあったんだろうけど、それはよりはむしろ、規律よりも愛を選んで家を出てしまった実兄……が光源氏だと見た方が、まだしっくりはくる。いや、宗雲も宗雲で光源氏よりよっぽど真面目なのは間違いないんだけど、でも規律よりも愛を選んだということ自体は確かなはずだから、雨竜の近親者という意味でもそっちの方が(20%と30%くらいの違いとはいえ)高いと思う。

お嫁さん目線としても、葵の上が正妻だったところから六条御息所に殺されちゃったあと、子供の頃から育てられた紫の上が光源氏の奥さんになるみたいなんだけど、やっぱりこれ撫子と雨竜、どっちの欲望の発露として見てもあんまりしっくりこないよね?
もしめちゃくちゃでかいちゃぶ台返しがあって、実は元々雨竜は戴天の弟だったのに、権力争いのなんか色々があって宗雲の弟として育てられて、実は今の状況は戴天が"本来あるべき形"に戻しているだけだった……みたいな経緯があるなら、多少話も変わってくるかもしれないけど、ややこしすぎるので普通になさそう。

 

宗雲は雨竜をどう思ってる?

・前回にも話したけど、もしタワーエンブレムから追放された高塔家の仮面ライダーっていうのが宗雲なら、いま仮面ライダーに変身できてることから逆算すると、その後さらにもう1回カオスを完成させてることになりそうだって話があるのよね。まぁ僕が勝手に言ってるだけだけど。

そうなるとまたアカデミーに2年くらい拘束されてることになるんじゃって思った人ももしかするといるかもしれないので説明すると、あれはあくまでもカオスを完成させてもまだ人間のままでいられた素質のある人間を拉致して、実際にライダーに変身できるようになるまで訓練するために必要だった手順なので、既に仮面ライダーになれるだけの訓練を終えてるならそこはスキップできるはずで、カオスイズムに拉致される前に先代エージェントが保護して記憶を戻してさえあげれば、多分変身はできるような気がする。

ここも推測に基づくあやふやな話だけど、まず多分タワーエンブレムの契約違反で課される「ライダーへの変身資格の剥奪」って多分タワーエンブレムの刻印が入ったカオスリングを没収するってことな気がしてるのね。
その上で、ライダーたちが持ってるカオスリングは、まぁこれも仮定だけどおそらく彼らがつくってしまったカオスの破片から作られてそうだなというのは、まぁなんとなくみんな思ってるじゃん? だからもう一度、タワーエンブレムから追放されて全てを失った悲しみでカオスをつくって、それでカオスリングを新たにつくるって工程が、最悪必要なのかなと。

……もちろんそんなめんどい色々は必要なくて、既に何個か持ってるはずの他の本人のカオストーンからカオスリングつくりなおせばすぐ変身できちゃいます〜って可能性もあるけど、それだとちょっと代償としてショボすぎるので、とりあえず僕はそういう想定で考えてて、だとするなら、雨竜の記憶を取り戻せてるかどうかはちょっと100%の自信は持てないよねと思っている。ただでさえ記憶喪失の仮面ライダーって時点で覚えてるか謎なのに、尚更ってことでね。

まぁ、普通に考えて宗雲の方は記憶取り戻してた方が、一方通行で重い感情を向けてた方がキャラとしておいしいじゃん?という大前提はもちろんあって、僕もそこはずっと考えてるんだけど、考えすぎて何周もした結果「記憶はないけど兄弟関係の事情だけは先代エージェントから聞いている」という状況も、それはそれでおいしかったりするのかなという気がしてきた。
阿形さんが、自分とどんな関係だったのか明確に全て思い出せたわけではないけど、どうやらバッテリーで大切な間柄だったらしい友達をカオスイズムに攫われていたと知って怒ってる現状と似たような感じだろうか。

このパターンもさ、せっかく記憶喪失のキャラなら無難にいいじゃない。ライドカメンズのほとんどのキャラ(特に五期生)が既にそうじゃんというのを除けば、自分が何者かも全然分からない不安な状態で、数少ない与えられた情報……今の話で言えば「雨竜という生き別れの兄弟がいる」って情報に縋る以外に自己のアイデンティティを保つ術がないってやつ。

前回も話したけど僕は『orange』の須和が好きだからこう思うというのもあるかもしれない。翔が死んでしまった世界では主人公と結婚しているらしいことを未来からの手紙で知らされてはいるんだけど、本人にそんな幸せな記憶がある訳じゃないのに、それを受け入れた上で、それでも主人公が本当に好きな相手と幸せになれるよう応援する。宗雲のイメージと合致する類のそれかはともかくとして、すごく"大人"だよね。
宗雲が雨竜のことをどう認識しているかはもうしばらく……たぶん第二部が出るまではお預けだろうけど、そこまでの間は好き勝手に妄想して楽しませてもらおう。見当違いな妄想こそ、リアルタイムに作品を追うことの醍醐味ですからね。

 


・ライダー側のストーリーがイベントの垣根を超えて繋がっているという話を冒頭にしたけど、これはカオスイズム側も多分同じで、宗雲は自分の過去を秘めた第二世代カオストーンに執着を見せなかったという報告を受けて、同様に興味を示さないであろう戴天に対しては本人ではなく雨竜のカオストーンをという別のアプローチを選択したって流れでもあるんだろうね。
それにしても、高塔のテクノロジーで記憶を取り戻してるって一体どういうことなんだろ。カオストーンは記憶に鍵をかけてるだけで、脳みそから消去された訳ではないのか(つまり実際の記憶喪失と同じ仕組み?)、それとも戴天の周りの人間が知ってる戴天の情報を集積させ推測した結果として、記憶を取り戻してるのとほぼ同等の振る舞いができているだけなのか。

本当にガチで記憶を取り戻せるなら、一応は皆が幸せに暮らせる理想郷を追い求めてるのに他の仮面ライダーの記憶を戻してあげない理由というのがやや謎で、もちろんタダでそんなことはしないとしても、なんらかの交渉材料としてはめちゃくちゃ使えそうなので、そのカードを切るタイミングをうかがってるのが現状なのかな? どうせロクな記憶じゃないからってことて善意で放置してる可能性もあるけど。

 

高塔撫子と千石撫子

・たまたまではあるんだろうけど、同じ"撫子"って名前(※)もあって今回のゲストは妙に『物語シリーズ』の千石撫子を想起させる。
親から甘やかされていたって部分が生き方を押し付けられたってことに反転こそしてるけど、本当は神社に嫁いだりなんかするより恋愛小説を書きたかったんだってくだりは第12作目である『恋物語』の筋書きとほぼほぼ同じだよね。セカンドシーズンのクライマックスだけあってかなり好きな話なんだけど。


尤も同じだったらなんだって話ではあるんですけど、物語シリーズはライドカメンズと結構テーマ的には近いことをやっていて、『化物語』のひたぎクラブ,つばさキャット、『猫物語』のつばさファミリー,つばさタイガーなんかは特に「自分が心から切り離してしまった過去の感情と向き合う話」なので、ライドカメンズを見るうえで結構参考にできる話ではあると思う。
アニメだとちょっとエログロがキッツいので、おいそれと人に薦められるような作品ではないんだけど(僕はこれ友達に薦められたんですけどね……)、あくまでライトノベルだと承知した上で小説で読むぶんにはまぁ面白いかなと思う。僕は最近、話の筋は把握した上でアニメを音声だけで楽しむのがちょうどいいということに気づいた。
まぁ知らない人に薦めるというよりは、既に知ってる人は比べながら読み返すと面白いかもしれませんよとだけ。

※絶空,戴天,叢雲,雨竜と、高塔家の人間は空に関係する言葉が名前に含まれるというルールがあるんだけど、撫子にこれが反映されてないのは女性だからなのか、もしくは絶空と戴天は空、叢雲と雨竜は天候で一見似てるけども実は別のルールで名付けられてて、撫子が所属する分家は植物の名前を付ける慣習だったのかのどっちかかな。


・じゃる男くん、割と言ってることが支離滅裂気味だよね。ボードゲームでは敵無しだった"らしい"って、まずお前は多分サイコロなんだから知ってるはずだろというのを置いといても、「幼稚園からのマブ」という自己紹介と噛み合わないし、だいたい双六において敵なしってどういうことだって話もある。人生ゲーム……もかなり運ゲーだけど、戦略みたいなのを考えてプレイするようなボドゲなら、高塔の教育としても意味があるからやらされてたってことはありそうだけど。
加えて戴天のことを雨竜の兄として受け入れてることや、これは他の無機物もそうだけどなんかんだ言って過去の記憶を教えてはくれないこと。
後者については、知らない方が幸せなことを敢えて知らせるようなことはしたくないって気持ちで説明のしようもあるけど、前者は本当によく分からない。これらが全て腑に落ちる種明かしなんてありえるだろうか。

 

高塔による支配

・高塔エンタープライズって、虹顔市という地域に根付いた企業でその周辺でだけ強い力を持ってるものだと勘違いしてたけど、国内で見てもかなりでかい規模を誇っているらしい。
カオスイズムと高塔エンタープライズは勢力の規模として拮抗しているという印象があるので、そうなるとカオスイズムも、パワースポット的な理屈で虹顔市を中心に活動してるだけで、国内全体に根を張っていることになるのかな? 

「傍若無人、傲岸不遜、唯我独尊、厚顔無恥
 私利私欲、跌宕狷介、放縦恣横、我慢勝他。」
……なんて風にドミナを責めてる戴天だけど、人々が幸せに理想的に生活を営めるようにするという大義名分はありつつも、彼は"人々の幸せ"が損なわれたことではなくて「高塔エンタープライズ支配下に置こうと発言したこと」に対してこれだけの怒りを発露しているだけというのが、タワーエンブレムの面白いとこだよな。
メインストーリーを読めば、『ゼロワン』のZAIAとかと比べればまだマシというか、人々の幸せを保護したいと考えてること自体は事実なんだろうなというのは確かに分かるんだけど、それでもやっぱり手放しで賛同は絶対にできない主張をさせることを恐れない感じは、コンセプトを支配に据えただけのことはある。

ついでに書いとくと、これはやや我田引水かもしれないけど、宗雲がウィズダムで支配人をやってるのと同じような感じで、雨竜がコサメを飼ってるのも高塔要素として捉えられるのかもなと思ったり。
面白いよね、戴天が雨竜を手元に置いてるのと同じようなことを雨竜もやってるというのは。


・これまでのイベントは全部、ゲストの心の持ちようを変える(自分の夢より息子の夢を応援すればいい、サ終してもすべてが終わりじゃない、社長になれなかったなら起業すればいい)ことによってカオスワールドから救っていたけど、今回の戴天がやったことは「現実を逃避する必要のない都合のいい世界に変えてしまう」という荒業なのよね。
任狂映画伝なら「地上げを撤回させ館長を映画監督にしてしまう」、F/P/Sなら「ミッションスタジアムのサ終を阻止してしまう」、トゥルーエンドなら「高木マリをニージー堂の社長にしてしまう」……と言ったような、「それができるなら最初から悩んでないよ」という解決方法。

自分に都合のいい異世界に閉じこもらせるのがカオスイズムなら、現実世界を自分の都合のいいように書き換えてしまうのが高塔のやり方で、それってテーマ的にはちょっと危ういよねという。
辛い現実を受け入れて、それを乗り越えることを描くのがライドカメンズの基本姿勢なのに、今回の話はやや逆行している。「たまにはこういう回もあっていい」というだけの話かしれないけど。


・最後に雨竜が戴天の言動の矛盾に気付くところ、過去にボードゲームをしていた素振りがないことに違和感を覚えられるってことは、雨竜は戴天の記憶が全て戻っていることをきちんと認識してるってことになるのか?
でもだとすると、そんなことが可能なら雨竜の記憶も戻してあげろよという話に絶対なる訳で、それはそれで矛盾が生じる。
雨竜には自分の記憶を秘めたカオストーンをたくさん集めたから大半の記憶が戻っている……という風に説明しているということなんだろうか?


・「浅き夢見し」というサブタイも、カオスワールドのことを言ってるんだなというのを超えて今回の話に繋がるような感じは受けなかった。まぁ「仁義ある戦い」からしてよく分かんなかったしな。
強いて言うなら、いろは歌が持ってる完全パングラムという特徴は、支配というワードに繋げられるかなというくらい。全てを過不足なく手中に収めてる感じが。

 

星4【領く証】高塔戴天

・芸と心
今回のエピソードは過去の3枚と比べると面白みがあまりなかった。「思い出の場所を失いたくない」という動機で戴天が動いてることが雨竜を大切にしてることとも恐らく繋がるよっていう、ついでに言えばリノベーションをして高塔の所有物にするよって部分が記憶を改竄してることとも符合するよねってだけの話な気がしてて、それって別に戴天の過去やここから先の展開についての何か新しい情報が提示されたわけではないので、そこまで読む優先度は高く感じなかった。
出費を抑えるためにクラスイベント5枚の中では、陽真と合わせて確定チケット買わなかった側のカード。
ハードスケジュールだったとかを超えてほとんど一緒にいるはずの雨竜に目撃されずに舞踊の練習をきっちりこなしてるというのが摩訶不思議すぎて、戴天って白ウォズ黒ウォズ赤ウォズとかじゃなくて単に忙しさを解決するためだけに3人くらいいるのでは……?というネタ的な面白さはあったけど。

・虚実皮膜
どちらかと言えばこちらのサポートの方が面白くはあった。目的のためなら神威からのどんな無茶振りにも綺麗に対応してみせる辺りは、トレーニングルームで才悟に無茶を言ってただけのことはあるなと。

 

星3【領く証】高塔雨竜

・和敬静寂
流し読みしてた時は気付かなかったんだけど、これ困ってる雨竜を宗雲が見かねて皇紀を派遣したってオチなのか。炭そのものはもうないけど、山奥の生産元に辿り着くには危険が伴うから、サバイバルに長けてる皇紀に雨竜が無事に到着できたかどうか様子を見に行かせたと。
戴天が隠してるのもそうだけど、宗雲自身も自分が雨竜に何らかの感情を向けていることを隠そうとしているって感じだよね、自分で行かずにわざわざ文句言ってゴネそうな皇紀を説得してまで向かわせたってことは。
普段なら雨竜もどうして皇紀が来たのか少しは考えただろうけど、山登りして満身創痍だったら細かいことは気にしてられないよな。後から思い返して、疑問を抱いたりしたんだろうか……?


星2【領く証】ランス天堂

・蹴球と蹴鞠
ランスくんが普段どんなことしてるのかまだよくは分かんなくて、彼の言う"調査"が自分のためなのか他人のためなのか図りかねずにいたんだけど、子供がいじめられてないか調べるよう依頼されたって話を聞くと、彼って一人でジャスティスライドと同じようなことしてる感じなんだね。
高塔兄弟に探りを入れたりしてるのは多分個人的な方の調査なのかなって気がするけど、ルーイがデイトレ、静流がライブハウスのバイトで稼いでるように、ランスは探偵業で生活費を稼いでるって感じなのかな?

 

ライドカメンズ感想一覧

前回

ゼロワン好きの『ライドカメンズ』実況 トゥルーエンド・ウィズ・アス

次回「ピースフルデイ」

ゼロワン好きの『ライドカメンズ』実況 ジャストアピースフルデイ