やんまの目安箱

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ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

仮面ライダー×仮面ライダー ドライブ&鎧武 MOVIE大戦フルスロットル 感想メモ

仮面ライダー鎧武 進撃のラストステージ』

・新天地、ワンダーワールドみたい。神話の世界というのは即ち物語の世界な訳だから、強ち間違いでもないのか。鎧武は結局見返しも中途半端にしかしてないから分からんけど、現実世界にフィクションの世界が侵食してくるみたいなニュアンスも含んでたのかもしれない。「A組(私たち)、一人で架空(そっち)へは行かせない」ってな感じで。
メガヘクスは生命の樹みたい。というかキラメイジャーの拠点っぽくもある。
・世界が凍るようなエフェクト。六角形(ヘキサゴン)だからメガヘクスなのね。ハニカム構造として見ても、巨視的虚無感とシステムというテーマと符合する。ミツバチは1回刺したら死んでしまうというのは有名な話だし、まぁ本人たちにそんなつもりがあるかはさておき、人間はそこに集団のための自己犠牲の精神を見出す。
・神(紘汰)を殺す6の悪魔
・組織や集団に属することで初めて個に意味を見出す。個が個のまま自らに意味を与えることは可能か?
・メガヘクス役の三木眞一郎さんってそういえばゲネシスドライバーのシステムボイスか。なんか意味あるのかもしれんけど分からん。
メガヘクスが一方的に侵略してるように見えるけど、地球のテクノロジーに興味を示して自らの一部として吸収しているところを見るに、一応はきちんと相互コミュニケーションが成立しているっぽい。逆にメガヘクスがそっちに寄る訳でもなく、2つの力が合わさることでドラゴンフルーツエナジーアームズという新たな力も創発しているし。
メガヘクスに所属したからといって必ずしも個としての特徴を奪われる訳ではなくて、集団に対し利益を生みさえするなら自分のままでいられるんだろうか。受け入れることは、染まるのとは違うから〜♪
・光る実と書いてミツザネ……改めて見るとめっちゃ黄金の果実っぽい名前だな。
・本編ではナンバリングすることで機械感や無機質感を出していたロイミュードだけど、その程度の個性すらも奪われるというのは凄まじいものがあるな。
紘汰の記憶しか盗んでない段階でロイミュードもコピーできるってことは、鎧武パートだけで見たとしても本編とは俗に言うパラレルってことになる。この映画の中の紘汰は、(地球の神様として)ロイミュードの存在も知ってたってことになるので。グローバルフリーズが本編の半年前だから、鎧武本編と被らざるを得ない。
・人類全体のために個を犠牲にする高虎と光実の決断は、テーマ的に正しいのか? 結果的には助かったけど。

 

仮面ライダードライブ ルパンからの挑戦状』

・ルパンの名前はルピナスという花、ひいてはオオカミを意味するLupusが語源のひとつであるらしい。「ガンダムバルバトス ルプスレクス」のルプスね。本編とは関係なさそうだけどお勉強です。
ゾルーク東条……ね。それっぽい英単語もヒットしないのでアナグラムかと思ってしばらく考えたけど、"特状(に喧嘩)売るぞー"なんて粗末なものしかできなかった。あとはまぁ怪盗っぽい言葉ってことで"来るぞー(予告)→登場"とか。じ、時間の無駄……。
・正体隠してるはずなのに堂々とトライドロンで警察車両と並走するの、ルパンレンジャーの認識阻害機能的なロジックがあるんだろうと分かってても思わず笑ってしまうな。
・急遽のことだったから仕方なくベルトになったならともかく、事前からロイミュードの反乱を予期してたなら、可能な限り人型の体を用意しようとするはず……というのは、至極自然な話。強化ロイミュードというのも、ロイミュードを倒すんだからそれより強くなきゃいけない。
・サイバロイドは分かるとして、ZZZってどういう意味? 数字ではなく英語アルファベットを個体識別に使うとするなら、単純に考えて、桁数は同じ3としてもA〜Zの26文字であった方が0〜9の10種類より表せる数が多い(26^3>10^3)。ロイミュードを作ったことを後悔してるクリムが名付けるには不思議。まぁ、アンドロイドの製作は一旦打ち止めって意味を込めてのZZZなのかな。999じゃあ普通に4桁目を思わせるので不吉だけど、アルファベットで桁を増やすというのはそんなに馴染みがないし。ロイミュードを撲滅して0(Zero)にする、ってのもかるのか。
・ベルトさんは恩人……そんな話だっけ? 一応自分の感想を読み返してみたら「戦えない人のために戦う」っていうのが重要なポイントだったので、早瀬だけじゃなく霧子とベルトさんにも思いを託されたことで踏ん切りが付いたって側面はあるのかもしれないけど、本編ではそこまでハッキリ描写されてなかったからそういう解釈をしてない人からするとどう感じるんだろ。
・心の強さ……ってなんだろう。機械は心がないので、逆説的に「強い心(に見えるもの)」を持っている(反対に心が芽生えると弱い)というのがゼロワンの3話で描かれていたけども、その文脈で見ていいものなのか。
一人で強い(つまり動じない)心を持っているというのは無機質で寂しいことだけれど、個々では怒ったりどんよりしたり感情があるけど、二人合わせて(互いに客観視し鼓舞することで)強いのはそうじゃない、ってことなのかな。
・なんて言ってるか分かんなくて5回くらい聞き直した。「スリーダウンで負けなんてルール、聞いてねぇぞ」かな。気取ったセリフ使うのもいいけど、映画なんて特に字幕ないんだから、それならそれで分かりやすく発音してくれ。
・そもそも現状ルパンの目的は「英雄になること」らしいので、ロイミュードを撲滅する戦士として戦うという意味では本来のZZZの用途に沿ってるし、ドライブ側に敵対する理由は、煽られてムカついたというのを除けば一見ない。あとあれか、一応泥棒ではあるか。
認めてはならないところがあるとすれば、一人で強い心を"持ってしまっている"という部分か。同じ三条さんの作品で言えばハードボイルドでスカルだけど、一応は彼も敵ライダー。上の文脈で言えば強いというのは即ち"冷たい"ということでもあるので、(自称)熱い仮面ライダーとしては敵対せざるを得ないということか。
「殺されはしないだろうと思われるのもイヤだね」つって躊躇いながらも撃つとこなんか、まさにそう。仮面ライダーはただ冷酷に敵を破壊するだけのマシーン=死神であってはならなくて、そういう意味でルパンは魔進チェイサーとシステムだけでなく似通ったところがあるのかもしれない。
相手のことを「真っ向から決闘するところは嫌いになれない」とか言っちゃったり、ロイミュードは悪くないとか言っちゃったり、そういう冷たくなりきれない甘さがあった方が人間らしいという話なんだろう。
・逆に、霧子は基本笑わないってことだったり、霧子の見た目してるルパンを容赦なく問い詰めたりっていうある種の冷たさを肯定する描写もある。
それに「進ノ介1人でもできると信じてる」って話もあったし。この辺はバランスよね。
・高所でのアクション、話に聞く昭和ライダーっぽい。
・イグニッションキーを何回か捻ったら再起動できたってのは、なんかちょっとありがちだなと思った。悪い意味でなく。
というのは、普通の電化製品でもちょくちょくあるよね。接触不良で、うまいことやらないとスイッチが作動しないことって。多分6年以上は世話になってたNexusというタブレットが今まさにそうで、電源ボタンがいくら押しても反応しない。昔はそれでもめちゃくちゃ押せばたまに反応してくれたんだけど、もうその状態が1年以上続いてたから、今回は流石に買い替えかなと思っている。スリープ状態なら充電ケーブル指すことで画面を起動できるんだけど、電源落ちるとボタンで再起動するしかない。
何が言いたいかと言うと、要するにこれもある意味で「諦めない心」の描き方としてとても妥当だなということ。絵面こそ地味だけど、何より大切なのはそれがベルトさんの命運とリンクしていること。ヒューマギアとかもそうだけど、冷静にただ代えの効く道具として見てたら、電源がなかなか点かなくなったらさっさと新しいのにしてしまうのが一番手っ取り早い。ただそれをせず、なんとかもう一度使えないかと試すのは、AIもの(付喪神もの)の取るべき立場としては正しいと思う。モノにとっては救命行動みたいなもんで、使い捨てにしない甘さに繋がる。
尤も、ドライブドライバーの代わりが容易く手に入る訳じゃないからぞんざいにできないというのはこのテーマと逆行するけど、チェイサーやルパンもそうだし一応マッハのチラ見せもあって「変身アイテムはベルトさんが唯一じゃない」というのは、辛うじてあったと思う。鎧武との同時上映だしね。
・完全に忘れてた、そういや機械生命体メガヘクスが敵の映画だっけ。そりゃ"冷たさ"を否定しなきゃいけない訳だ。

 

『MOVIE大戦フルスロットル』

・アーマードライダーじゃなかったんかいというのはさておき、"宇宙の神様"はちょっと言い過ぎじゃないか!? 地球上では一番強くなったかもしれないけど、メガヘクスのことは知らなかったし普通に負けてたやん。
「神様がいるとしたら、地球を作り(紘汰の場合救い)はしたけど今はもうどこか別のところにいて地球のことは放置してるんだろう」っていう解釈は面白いし納得感があると思ってたけど、宇宙全体の神様だって言うんなら話変わってくる。
・鎧武のミッチが「それぞれの思惑で勝手に動くから間違うこともある」って言うの説得力の塊か? ドライブの進ノ介とベルトさんが2人だからこそ感情を持ちつつ強くあれるって話とも繋がるし。バラバラで当たり前だ!
・「俺に勝って手に入れた未来だ、意地でも守れ」だって。なんかこう……妙なところで器が小さいよな。戒斗ってそういうキャラだって言われたらそうかもしれないけど。
同じ紘汰を認めてる風のセリフを言うにしても、「こんな奴らに負けてるようなら、俺がお前を倒してまた世界を作り変えてやるぞ」ぐらいのことは言っても良さそうなもんだけど、丸い。
……どんなオチだっけと思って決着のとこ見たけど、泣きながら進むと宣言した紘汰のことを"強い"と表現していて、ドライブパートが描きたかったのは要するにこれか!と納得した。ただ強いだけでなくて、優しい心を持っていることも含めて強さなんだと。
ロイミュード個人主義者の集まり? それが本当なら死神なんて存在はいないはずだと思うけど。
・デッドヒートに先駆けて、他のライダーの力を使ってたのね。まぁ映画をカウントするなら、フォーゼからあったけど。
・OLOって、調べたときから思ってたけどなんなんだろ。笑顔の話してたからLOLと何か関係あるのかとも思ったけど、うーん。
ZZZと同じ理屈で数字に変換したらどうなるかな。0の扱いってこの場合どうしたらいいんだろ。さっき言ったのはあくまで26^3=17,576"種類"を表せるってことなので、AAAを1とカウントするならZZZはそのまま17,576になるけど、AAAを0にするなら1枠減って最後は17,575になる。
とりあえずAAA=1で計算してみると、1の位がO(15)だから15、中央26の位がL(12)だからかけて312、左676(26^2)の位がOだからかけて10,140。各位を足すと10,467。通常使われる10をAとした26進法に変換するとFCFね。少なくともこの方法では、あんまり意味は見出せなさそう。DCDになったりしたら笑いようもあるけど。