キャラクター
紅渡
・「めぐみさんに、ごめんなさいと伝えてください」
嶋と太牙の間で何があったかは知らないけど、これを言うだけでもだいぶ違うのにね。
・「兄さん、僕は生きてみたいんだ。人間とかファンガイアとかじゃなくて、僕は僕として」
『555』の40話「人間の証」から少し発展した結論ではあるけど、過程はよく分からなかった。39話のラストで真夜を助けた(強く成長した姿を見せた)から彼女の気が変わって渡にも自分を信じろと伝えた……? そうやって復活した後に倒したのが"マザー"サガークなのも気になる。
…………女王蜂の『HALF』という曲(下のMVを参照)に、「誰かのせいにはしたくないよ 生まれてみたいから生まれて来ただけ」という歌詞があって印象に残っているんだけれど、そういう儀式だったのかな。母親に"生まれた"から生きてるんじゃなくて、自分の意思で"生まれた"から生きてるんだと。
紅音也
・「俺は真夜に惚れている」
ガルルと普通に風呂入ってたのもそうだけど、"器がでかい"っていう受け取り方をしてしまう不思議。ゆりと真夜の二股も、かなり前から「2人まとめて愛してやる」とか言ってたし。
名護啓介
・「魑魅魍魎跋扈するこの地獄変……名護啓介がここにいる。イクサ、爆現!」
健吾からイクサを取り返す回……なんだけど、そもそもなんで取られたんだっけと見返したら、楓にやられて怪我したから装着者交代って流れだった。名護に何か落ち度があってそれを乗り越えたようにも思えないので、あんまりピンとこない。昔の自分そっくりな健吾に諭すとかなら良かったのに。一応その後で、渡が暴走したら止める約束もしてたけど、やっぱ健吾のくだり要らなくない?
・「それが、未来の可能性というものではないですか」
いいセリフなんだけど、渡の復活に際して何もしてないのでなぁ……。
襟立健吾
・彼の話は結局なんだったんだろう。変身ポーズはかっこいいけど、澤田のときみたいに主役が立ち直るきっかけになる訳でもなし、意味は見出だせなかった。
アームズモンスター
・音也を殺せないというのは、少なくとも劇中ではあんまりなかったけど、音也と関わることで娯楽の大切さも伝わったってことでいいのかな。今のところあんまり具体的な描写はないけど、現代編の彼らと過去の彼らを繋ぐ転換点が近いのかな。
キング
・「希少種族の最後の1匹だからな。城の飾りに丁度よかろう」
甘い、と思ったけど、必死さのない(剣を持たない)キャラクターとしては間違いではない……のか? 規律と娯楽は対になるものだと思ってたけど、少なくともキバでは近いものなのかな。その前提で考えてみると、確かに"ルールを定める"ということの無意味さは娯楽に近いものがあるかもしれない。「ファンガイアは人間を愛してはならない」と決めたところで、ファンガイアが人間を愛さなくなる訳ではない。そういう点で、ルールというのは余裕のある者のみに意味を持つ。勝敗を決めるのに、例えばチェスを使おうと提案したところで、相手にその譲歩をする余裕がなければ問答無用で殴りかかってくる。ものを盗んではならないというルールがあるのを知っていても、空腹で仕方ないのならばきっと盗む。そういうものだ。
・ところで、彼がアームズモンスターの前に度々現れ逃がさない様は、なんとなく釈迦と孫悟空のそれを思い出した。
若干気持ち的には置いていかれつつある。でもまだ諦めないぞ。この先を見ることで今回の話の意味を保管することもできる。
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