やんまの目安箱

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ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

仮面ライダーキバ 36,37話「革命・ソードレジェンド/トライアングル・キングが斬る」 感想

キャラクター

 紅渡
・「本当にどうもすいませんでした」
前回を経てまたひとつ人間的に成長している。一応2話完結の体裁を保ってはいるけど、こういうところできちんと繋がりを見せるのは好き。
・「太牙くん……どうしよう、浮かれてる場合じゃないんだ」
深央が自分のことを好きだと知って喜ぶも、太牙のことを心配もする。渡のこういうとこ、普通にいいやつだよねぇ。太牙も、嫌味な感じはあるけどある程度は(ファンガイアの掟に触れない限りは)尊重してて、いいなぁ。
・「もっと力が欲しい。深央さんを、守れる力が」
ザンバットソード、巷では卑猥なものとしてネタにされていると聞いたんだけれど、みんな(無意識に)よく分かってるね。僕は今回の見返しで初めて分かった。確かにこれは男性器……というか、性欲に近いもののメタファーに見える。健吾や太牙、ちょっと前の次狼のように「惚れた女を手に入れるために戦う」という意志を表すものであって、扱いを間違えると暴走して人を傷つけてしまうのもまさにそれ。"抜き身"な感じ。アームズモンスター3人衆で抑えられたのは、ちょっと悩んだけど、これも"遊び心"のおかげなのかもなと。現代編での彼らはいつも城の中で遊戯をしていて、鬼気迫った何かは感じない。そういうことかな。正体バレのタイミングとしてもバッチリ。

 

 登太牙
・「許さん! クイーンはキングのものだ……」
見返してたら、なんか急に切ないセリフに思えてきた。キングとしてきちんとしなければいけないという重圧に耐えて自分を規律で縛って、わずかな安らぎであるクイーンとの結婚(たまたま自分も好きになった)は達成できない……みたいな。ファンガイアに恋の文化はないはずだけど、個人単位ではいくらでも例がある。
・「じゃあ一体誰なんだ!」
渡の恋を応援するとか、恋敵と分かっても余裕そうだったのは、自分のほうが上だからまさか渡が自分より好かれるはずがないとでも思っていたんだろうか。
・「できない……友達なんだ」
そんなことはなかった。この一言があることで、直後の行動はむしろ深央や渡をこれ以上 傷付けまいと動いているようにも見える。

 

 麻生ゆり
・「ファンガイア!」
音也との関係がうまくいかない腹いせ(?)に、ファンガイア退治。正直あんまり見てて気持ちのいいものではない。それでいてイクサに変身までしてしまう気持ち悪さね。まぁ元々イクサのスーツってそういうイメージ(信仰に依る正義の名のもとで振りかざされる暴力)だからこれでいいんだけど。

 

 キング
・「その剣を持っていればお前を殺すことになる。お前を殺せば、お前を愛していることになる。俺に愛などあってはならぬ」
前述の通りザンバットソードとは"男性的な欲望"の象徴っぽいので、それを捨てたキングが真夜を取られてしまうのは頷けるかな。

 

 

キバって、今のところエピソード単位(キバでは概ね2話完結なので2話単位)で見返せば必ず何かひとつは新しく面白い発見が出てくるので、見ていてとにかく面白い。よく言う、噛めば噛むほど味が出てくるみたいな。仮にどんな終わり方とかグダり方とかしても、これが僕の中で"駄作"にまで落ちることはない気がする。

 

次話

仮面ライダーキバ 38,39話「魔王・母と子の再会/シャウト・狙われた兄弟」 感想 - やんまの目安箱