やんまの目安箱

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ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

仮面ライダージオウ EP29「ブレイド・ジョーカー!?2019」 感想

キャラクター

 常磐ソウゴ
・好きあってる2人の仲を取り持つみたいなノリだったけど、ソウゴにはそう見えてるのかね。まぁ確かに2人ともかたちは違えど"ソウゴが好き"な訳なので、何かしら通じるものはあるのかもしれないけど……でも、黒ウォズが好きなのはあくまで未来(裏)の彼、ゲイツが好きなのは今(表)の彼だから、やっぱり相容れないんじゃ……って、あぁ、なるほど。ソウゴにとっての裏ソウゴ(つまりユング心理学用語でいうところの影)のような役割を、互いが果たしているのか。つまりこれは2人にとっての"逢魔の日"?
・「ブレイドにはブレイドの力」をモジって"Blade"……つまり刀で戦うのは面白かった。

 

 ウォズ
・思ってたよりも酷いやつだった。元からオーマジオウのスパイだったのか、ゲイツのようにオーマジオウと関わるうちに心変わりしたのかにも見え方が変わってくるけど。

 

 もうひとりのウォズ
・黒ウォズがディケイドを呼び出したように、こちらのウォズはディエンドを呼び出したっぽい。ディエンドは言わずもがな『剣』と縁深いキャラで、アルビノジョーカーを元にしたキャラクターの兄弟である。そしてディケイドの能力はそれこそジョーカーのそれと酷似している。この辺はディケイド本編の見返しでじっくり考えたいところなんだけれど、どういう意図があるのかね。
・黒ウォズ「分からない。何故か突き動かされる感じがするんだ」
人を動かす場合は、それこそデスノートじゃないけど、本人の考え得る範囲の行動しかさせられないものだと思ってた。でも結果のみを見ればディエンドを探して歩いているうちにディエンドと出会ったという流れなので、全く納得できないということはない。
・「世界を破滅させるしかない」
これが主目的なら、天音をアナザーブレイドにしたのには納得がいく。詳しくは後述するけど。ただ"しかない"というのが言葉の綾なのかどうかはちょっと気になる。

 

 ツクヨミ
・「ううん、またそのうち……」
報連相をしないのは平成ライダーではよくあることだけど、こうしてきちんとはぐらかす描写があるとまた見心地も違うね。ツクヨミの心情としては、順一郎さんに「人は一面だけじゃ判断できない」と言われて自分で判断すると決めた後にソウゴが自分の"裏面"を受け入れたことで「ソウゴにも魔王になり得る面があったのか」と気付いていわゆる"手のひら返し"をしたんだけど、そこにスウォルツの関与も疑わしくなったから、現在は"全面"的にソウゴが悪いとも限らないと思っている、くらいのところだろうか。言わない理由まではまだハッキリとは分からないけど、自分の中で整理してるのかね。
ゲイツとウォズが表裏一体だという話をしたけど、そうなると彼女の立ち位置が気になるよなぁ。ソウゴとオーマジオウとの邂逅にも立ち会ってたし、ソウゴのタイムマジーンは元々彼女のものだし、ここを無理やりこじつければ"綺麗な"四角形になる。

 

 タイムジャッカー
・スウォルツ「人間には、使う者と使われる者とがある。使う者は崇高な目的を思考し、使われる者は前者の目的を理解できない」
一応あなたたちも人間なのね。そこは今更ながら明言されてよかった。思うところあるけど今回はとりあえず様子見。

 

 海東大樹
・ディケイドの見返しはまだ全然進んでないので彼の人となりはほぼ記憶にないんだけれど、本来朝食をつくるはずの順一郎さんはどこへ行ったんだ?
士には世界ごとに役割が与えられていたけれど、その分本来その世界にいたキャラクターが(いる間だけ)消えているのだろうか? 彼がソウゴの分のご飯を食べたこともなんだか示唆的だなぁと追記に書いたりもしたけど、どうなんだろうね。
・それで、結局彼は何がしたかったんだろうね。レジェンドウォッチも変身ウォッチも取り返されたし、ジオウⅡとゲイツリバイブは白ウォズに渡したし、彼の手元には何も残ってない。ディエンドは"劇場版"という概念と深い関わりがあるらしいことは知ってるんだけど、クウガ,Wウォッチもきちんと元通りだった。ついでに龍騎ウォッチもあったので、『RIDER TIME龍騎』はこれ以前の話らしい。
むしろこうやって視聴者に示すこと自体が彼の目的だったという可能性もなくはないけど。
・ウォズとのシアン(水色)対決にも何か意味があるんだろうか? 映像的には単純に綺麗だったけど。エピソードイエロー担当だったからか、ゲイツとも絡みがあったけど。

 

 剣崎一真
・「始……力を使ったな!? 俺はお前のために自分の力を封印したつもりだったのに、お前が封印を破った。どうしてだ、始! 俺たちは、再び出会ってしまった……。運命は、避けられないのか?」
僕はずっと、剣崎が遠くへ行った理由がよく分かんなかったんだよね。戦って決着を付けさえしなければダークローチは生まれず平和は保たれるんだから、剣崎がジョーカーとして存在してるだけでいいはずのに。
でも、遠くに行ったからには、会っちゃったらきっと(比較的)ジョーカーの本能を抑えられなくなるんだろうね。また遠くで戦っても、アンデッドサーチャーのように闘争本能を察知して惹かれ合ってしまう。だから前回の感想で言った「それ以降の危機で戦ってこなかった理由」もクリアしていることになる。
まぁそれでも結局「なんでアンデッドでも戦うしか能のない奴ばかりって訳じゃなかった(ゾウ,トラ,ギラファ)のに2人だけは会ったら即戦闘することになるんだ」って疑問はあるんだけど、ジョーカーは冷酷な殺戮者だから本能が他の種よりも強いのかなぁ? これは『ジオウ』じゃなくて『剣』の謎だけど。
ともかく、今回剣崎が襲いかかったのは決して逆ギレなんかじゃなくてジョーカーとしての本能に依るものだと思うよ。少なくとも僕は、必死で抵抗しているようなニュアンスを汲み取れる。

 

 相川始
・ハカランダの客が雑談の中で"あしながおじさん"というワードを出していて、物語の構成上なんの意味もなくこういったワードを出すことは有り得ないと言ってよい(意味ないならすぐカットされそう)ので、おそらく始が天音ちゃんからしばらく離れているらしいのは、お金を貯めるか何かして、結果的に天音ちゃんを支援するため(≒あしながおじさん)なのだろう。天音ちゃんが大学に行きたいのか、或いはハカランダの経営を支えるためなのか、その辺はまだ分からないけど、今回はその仄めかしと言ったところか。
その視点で見ると、天音ちゃんのために撮っているであろうたくさんの写真の中にスピリットのカードがある演出は当時の再現というのを抜きにしてもとてもおしゃれで良い。
・「その子に手を出すな」
天音がアナザーブレイドになったことは、アンデッドの力を察知する能力で分かっててもおかしくない……かな? 実際に分かってるのでそこから逆算するしかないんだけど。
それで、この状況で"天音を守る"というのは、とりあえずはアナザーブレイドのままでもいいって思ってるのか、少なくとも他人に下手に手を出して欲しくないってことなのか、冷静さを失っちゃってるのか……剣崎に対して「お前まで」と言っているから、例えば天音ちゃんも戦わずにカードを持たせることである程度は暴走を抑えられると思ってたのかな。"自分の種を繁栄させたい"というアンデッドの欲望は、今思うと性欲のメタファーに取れないこともない。それと恋心を繋げるのはなかなかうまいかも? 天音ちゃんも流石にもういい大人だし、結婚したいとか子供が欲しいみたいな気持ちがあっても不自然ではない。
・天音の前で変身して正体を明かしてしまったことについての苦言をたくさん見たんだけれども、天音ちゃんにとってカリスは「自分を助けてくれた仮面ライダー」って認識だったよね。ジョーカーであることがバレたなら分かるよ、天音を襲いかけたことがあったからさ。でも"仮面ライダーカリス"だとバレてまずい理由は、よく分からないんだよね。これは確か本編の「俺は貴様をぶっ殺す!」のところでも同じことを言ったと思うんだけど。

 栗原天音/アナザーブレイド
・何気に初の女性アナザーライダーだね。まぁ僕は勝手にアナザーWを久永夫妻だと思ってるので、2番目かもしれないけど。

 

 

設定

・前回アナザージオウライドウォッチが壊れなかったのは、オーマジオウ,ゲイツリバイブに並ぶ"未来の選択肢"のひとつとして、完全に否定するつもりはないという(つまり"共存"の)意思の現れだったのかな。でも他のアナザー(王の候補者)はきっちり壊してる……いやでもそれも完全に消えた訳じゃないことは飛流によって明かされたし、そういうことでいいんだろうか?
・白ウォズとジオウⅡ、リバイブでジオウトリニティができるっぽいけど、この3つの共通点ってなんなんだろう。見返してるうちに分かるかな?

 

 

『剣』を『泣いた赤鬼』に例えてたのはなるほどと膝を打った。
アンデッドの本能が性欲と似通っていて、それに"愛"で打ち勝つというのも今回初めて気付いたことだし、『剣』への理解が深まった。テーマ的にはキバと同じようなことを暗にやってたんだな。宇野さんの『リトル・ピープルの時代』を読んだときにも、「会社(国)に属しているということが自己を記述しなくなったアイデンティティ不安が序盤の"迷走"であり、最終的にまぁざっくりと"友情"的な、個人と個人の繋がりの中でキャラクターを確立し、小さな者たちの願いによって生み出された非人格的なシステム(バトルファイト)と戦っていく」という、非常にその文脈に沿った興味深い構造をしているなぁと思ったけれど、『剣』って概観すると実はめちゃくちゃ面白いのでは。

 

次話

仮面ライダージオウ EP30「2019:トリニティはじめました!」 感想

過去作感想

運命のマッチポンプ『仮面ライダー剣(ブレイド)』 本編感想