やんまの目安箱

やんまの目安箱

ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

ジオウ感想追記(1〜4話)

ジオウ未来編ももうすぐ終わりというタイミングなので、未来編のまとめを書くために、レジェンド編をまた見返す。ここはその際に発見した新たな認識を書き留めておく場所です。過去記事への追記だけに留めるか迷ったけれど、同じ記事を何度も読んでくれる人は少ないだろうし、記事のストックがなくなってきてるのもあるので、使えるネタは全て使ってやろうという魂胆。
ではどうぞ。


第1話「キングダム2068」

アバンタイトルのオーマジオウ、今見るとなんだか平成ライダーの像を必死に守っているようにも見える。以前の記事で"老害"のメタファーなんじゃないかって話はしたけど、これも無意識に関係していたのかもしれない。
・ライドウォッチやタイムマシーンなどのデバイス、オーマジオウの未来とそこからの時間旅行者、過去の仮面ライダー(ビルド)、そしてタイムジャッカーとアナザーライダーの存在。ここまで描かれた後に、ソウゴが眠りから目を覚ます描写がある。素直にツクヨミが撃ったあとにベッドへ運んだのだと取ってもよいが、未来編で示された「夢を現実にする能力」の仄めかしだった可能性もある。どちらにせよ元々ソウゴには特殊な能力がある訳だけれど、それ以外の現実と違う"不自然"な事象は、「水槽の脳」じゃないけど、全て彼の夢なのかもしれない。
そういえば、ウォズの言う「過去も未来も望みのまま」にできる力とは、これのことか。
「俺は生まれたときから……決めていた気がする!」というのも、実際にそうだったというよりは、そういう気がしたから現在から遡って過去(記憶)が改変されたという意味にもとれる。
・本編が夢物語だとすると、補完計画は現実? 役者さんの素により近い彼ら(≒平ジェネFOREVERの改変後ジオウメンバー)が、謂わば夢分析でもしているかのような……。補完の名の通りこちらでやった演技が意識的にか無意識的にかはさておき、役者さんの本編でのそれに多少なりともフィードバックされ、それが交互に繰り返される様はまさに夢と現実。「ディケイドにおけるA.R.WORLDと同じく主要キャラクターの名前がカタカナ」という話も出てたけど、だとすると元の世界というのは、この現実か、或いは補完計画の世界か。ただ、奥野さんの夢と捉えるには奥野さんが(無意識にでも)全ての設定を把握してないとおかしいから、そこにはワンクッション別の存在が挟まるのかもしれない。
・最近なんとなく思うのが、ウォズは裏ソウゴにも似た種類の存在なんじゃないかなって。彼の無意識というか深層心理が逢魔降臨歴であり、それを代弁する者。

仮面ライダージオウ EP01「キングダム2068」 感想

 


第2話「ベストマッチ2017」

・ウールがアナザービルドを復活させる際に、取り出したものがブランクウォッチじゃない。ブランクの場合も見たことがあるので、この違いはちょっと気になるところ。このバスケ選手は意志がない(タイムジャッカーの傀儡になっている)ことがカギなのかもしれない。そして意志がない理由は、僕の予想では「既に願い(事故から助かりたい)を叶えた」ことなので、この"願い"と、ライダーの力の源であるとの予想している"物語"の関連はこの先すりあわせてみよう。
・あ、オーマジオウというのは、王様になるという願いを叶えてスウォルツの傀儡になったソウゴなのか?
・「ライダーにはライダーの力」というルールの根源……今回ソウゴが「もしかして、本物のビルドなら……!」と思ったからそういうことになったのかもしれない。
・あ、逆転の発想! もしかすると、"ビルドが消えてもツナ義ーズは残った"のではなく、"ビルドが生まれてもツナ義ーズは残った"なのでは? 平成ライダーのベースとなる世界に元々あったとして、そこに何者か(今のところで予想するならソウゴかスウォルツ)によって仮面ライダー(という物語)が生まれたことで世界がドラマチックに変化する。アナザーライダーの誕生によってバスケ選手が事故を回避したように、巧と龍我(もしかすると太郎も)は元々出会ってこのくらいの関係を築く運命だったのが、『仮面ライダービルド』という番組の誕生によって激化(劇化)したという可能性。もちろんアナザーライダーの(ひいては『ジオウ』の)存在でまた少し変わってるかもしれないけど。
ちなみに巧が太郎(戦兎)の顔なのは、当時はツナ義ーズ好きが昂じて整形したのではなんて解釈もあったけど、今なら「ソウゴ自身がこんがらがって現実化した」とも考えられる。
・歴史改変についても割と保留にしてることが多いので、今一度整理してみる。
劇中の順番で言えば、まずビルドの歴史があり、そこにアナザービルドが誕生('17)し、後にツナ義ーズファンの巧と龍我が存在('18)。アナザービルドの一時撃破によって記憶を取り戻した(ただしタイムラグなのかツナ義ーズファンカフェは変わらず)2人からライドウォッチを受け取り、ソウゴは過去('17)へ飛ぶ。
ビルドアーマーがアナザービルドを倒すと、事故現場に戻ったバスケ選手(恐らく'17)と記憶を失った巧と龍我('17)が映され、2人にブランクウォッチを渡してソウゴ達は現在に帰る。
何度か言っているように、因果律的には'17年でアナザービルドを完全に倒してしまうと、'18年でアナザービルドとツナ義ーズファンの2人が同居することも、ゲイツによる一時撃破でライドウォッチが生成されることも有り得ない。だってもうアナザービルドはいないんだから。
これが「ソウゴが"自分視点での過去である未来"に繋がる気がした」からで片付く問題なのか、スウォルツか誰かが先回りしてブランクウォッチを渡していた(1話のソウゴのように時間を止められていつの間にか手元にある→なんで持っていたか分からない)のか。
・「自分で動かさない時間は、動かないんだよ」
これまでの平成ライダーがすべてソウゴやスウォルツの空想から生まれたものだとしたら、アナザービルドと同様に"彼らはみな操り人形だった"ということになる(まぁメタな話をすれば作者がいる訳だからそんなに間違っちゃいない)んだけど、この言葉が意味するところとは一体……。台本も"影響"の1つに過ぎないという解釈なのだろうか。確かに、キャラクターが作者の手を離れて動くという話はよく聞くが、あまり踏み込むと自由意志とは一体何なのだろうという話になってくる。
あと、当時の僕は「動いてないよ」という意味に捉えてたみたいだけど、「ウールが(1人で)動かした訳じゃない。動いたんだとしたら、本人の意志だ」なのかも。
・ベルトが消えてない云々みたいな話をしてた記憶があるけど、数カット後にはきちんと消えてたので、ただのタイムラグのよう。
・「勝利に伴う責任」というのは、現在の僕の解釈だと"物語の重み"ということになるので、ソウゴの過去や未来にドラマチックな事が起こるようになる……ということなんだろうか?
・「歴史が変わっても〜」というのは、戦兎役に犬飼さんがあてがわれたように、ビルドとしての素質というか、他の状況だけが整っても『ビルド』にはならない、欠かせないピースのひとつとして、彼らの人間性(例えば困っている人を助けたいという気持ち)があるみたいな話なんだろうか。

仮面ライダージオウ EP02「ベストマッチ2017」 感想

 

 

第3話「ドクターゲーマー2018」

・飛彩が協力してくれるのも、ソウゴが無意識に操っているから? 完全に倒せなくてもとりあえずアナザーエグゼイドを倒してみるというのも、この先の展開が分かっているからこその行動に見える。
ゲイツ ドライブアーマーの必殺技で鳴る「ドライブ!」が、ビルドドライバーのそれになっているというミス(?)が当時話題になってたけど、これも"ソウゴの思い違い"で筋が通ってしまう。なんて懐の深い(何でもアリな)設定なんだ……。
・アナザーエグゼイドを倒した後の永夢が、おそらく飯田を助けるためにジオウ達に襲いかかったことから、"記憶を取り戻した"と言ってもやはり本編と同等の記憶がある訳ではなく、アナザーライダー誕生(ビルドなら12話、エグゼイドなら2話)までと、"その後なぜか記憶をなくして生活していた"という認識なのかもしれない……んだけども、やっぱり戦兎がジオウ ビルドアーマーの記憶を持ってたのが不思議なんだよな。もしそういうものだとするなら、今の永夢も「キメワザを決めろ!」云々や、飯田に聖都大学附属病院を紹介する件を覚えていて、その上でソウゴ達の邪魔をしていることになる。まぁしてもおかしくなさそうだなってのはさておき、まずひとつ考えられる可能性はタイムラグ……というか、個人差のようなものがあるということ。杓子定規に覚えてる/いないってものじゃなくて、ぼんやりしてるとか。
もうひとつは、遠くの未来はまだ確定していないというパターン。基本格子として「ジオウがレジェンドの力を継承する」というふわっとしたプロットがあって、ビルド編の場合はそこに多分「4ライダー揃い踏み」という要求(ソウゴの願望?)も加わって、"戦兎が覚えていれば話が進むから"戦兎が覚えていて、そこからソウゴが過去に行って継承する未来(ややこしいけど)がトートロジー的に確定した。だからあの際にはソウゴの介入までが戦兎の記憶に織り込まれて、かつライドウォッチも持っているという奇妙な現象が起こった? 今回は(特にエピソードをまたぐので)ソウゴの行動(継承の流れ)が確定しておらず、永夢の記憶はアナザーライダー誕生にのみ依存していた……。ちょっと腑に落ちたかも。要は、販促の都合(ジオウの継承など)を物語内に相似形で落とし込んでいるかたちとでも言おうか。
・「契約者の未来を変えるのと引き換えにアナザーライダーにする」とは言うけども、アナザービルドを擁立した際のウールを除けば、基本的には本人に未来を変えさせようとしてるよね。その為の力をあげるだけ。これにはどういった意味があるんだろう。アナザービルドについて僕は"ドラマがなくてつまらない"と言ったけれど、"ドラマを持たないキャラクターは弱い"という物語の真理を知ったからこそタイムジャッカーは意志を残し放任しているのか、それとも知らずに"物語の意思"に従ってなんとなく放任しているのか。でも、スウォルツの「意見は求めん」というのは、願いを叶えるつもりがないのだろうか……? 一方的に契約を押し付けることができるのかな。

仮面ライダージオウ EP03「ドクターゲーマー2018」 感想

 

 

第4話「ノーコンテニュー2016」

・アナザーエグゼイドウォッチもビルドと同様、再起動する際にブランクになっていなかった。これはちょっと分からなくなってきたので、メモだけして後回し。
・よく見ると、アナザーウォッチの元になってるのはレジェンドウォッチと同じブランクウォッチだった。玩具オリジナルかもしれないとはいえジクウドライバーにも対応してるし、やはりどちらも原理は同じなのかもしれない。
オーマジオウはレジェンドライダーから力を奪ってきたって話だけど、クイズ編を参照するに、タイムジャッカーじゃなくて直接彼が奪っても多分ライダーの歴史は消える……んだよね? 前後関係によっては、焼け野原で火を焚くようなものというか、燃えるものがないから特段悪いことに見えないだけで。
とはいえ、多分そこに草を植えたのも彼らなんだけど。ライドウォッチについて"返す"という言葉が選ばれてることが多いけど、ブランクウォッチを渡されたというだけじゃなくて、そういう意味もこもってるように感じる。
アナザーライダーをつくるとオリジナルが消える理由って、作者が自分の権限で黒歴史をつくりかえようとしてるから? あ、なんかそう考えると、同じ(名前の)仮面ライダーが共存できないというのは、商標登録的なソレにも思えてくる。
ウールやオーラが劇中のデカブツ(キャプテンゴーストやキャッスルドラン)を使えるのも、元々は本編の彼らのものじゃなかったと捉えると納得がいく。
・エグゼイドの攻撃か効くことから該当アーマーなら倒せることを導き出すのも、結論(今回で分かること)ありきだったのね。そもそも無意識で知ってたんだとしたら、たとえ不意に思い付いたって何も矛盾はない。
・アナザーエグゼイド撃破後の永夢の記憶の描写も、なんかちょっとグレーな感じ。飯田のことは改変とかじゃなく単純な前後関係としてまだ知らなくていいんだけど、"未来"ってワードに反応してゲイツを見やる描写は、おそらくゲイツが2話中の彼らに介入したことを覚えていて、それを根拠に納得したってことなんだろうけども、なくてもそれなりに成立する描写なだけに、わざわざ入れたということは矛盾どころか重要な気がする。
ゲイツの存在がアナザーライダー誕生よりも前にエグゼイドの歴史を変えている訳なので、これまでの事象とは確かに少し性格が異なるものの、もしそのまま覚えているんだとしたら"エグゼイド"についての記憶もないと文脈が成立しない。クイズ編と同じように、"ゲイツがあの時代に行った理由"がなくなってしまう気がするんだけど……って、それを言ったらソウゴもビルド編で先に介入してたな。でもあの時は継承後の巧(戦兎)と万丈は覚えてなかった。あの邂逅は理由のない"偶然"だったから、戦兎がビルドだった歴史と共になかったことになった(としても問題がない)のか?
とすると永夢がゲイツを覚えていたのはやはり"理由"があるからということになるけれど、白倉さんによるとアナザーライダーの存在は"なかったこと"になっていないらしいので、自然にこれらを繋ぐとすれば、「ゲイツはアナザーエグゼイドの情報を求めて'16年の医療関係者(たまたま永夢と飛彩)を訪ねた」ということになった……? これは、ゲイツの記憶も変わっているのかが気になる。
いや、そもそも因果律的にオリジナルの存在なしにアナザーライダーは存在し得るのか? でも、オーラの目的はエグゼイドを消すことそれ自体じゃないから、特に問題はない、か。

仮面ライダージオウ EP04「ノーコンテニュー2016」 感想

 

 

これでおよそ6000字か。5000字前後を目安にまとめていこうと、とりあえず今は思っているけど、実際にどうなるかは未定。書いてから決めます。

 

次話

ジオウ感想追記(5〜8話)