キャラクター
剣崎一真
・「これ、仕事だから。誰から押しつけられたわけでもない、俺が選んだ、命をかける価値のある仕事だ」「あのさ、もし運命なんてあるとして、でも、運命と戦うこともできるんじゃないのかな」
『運命』ってのはさ、この作品のキーワードだと思ってたんだよね。キャッチコピーにも、オープニングにも入ってたし。だから"自分で選んだ"っていうのは相性が悪いんじゃないか、何かを取り違えてるんじゃないかと違和感を感じて、少し考えてた。
で、出した結論としては、上に挙げたの2つ目のセリフ。これが、モチーフのトランプととても密接に関係してると感じた。配られる手札というのは、それこそ運命と呼ばれるような自分ではどうにもできない何かによるものかもしれないけど「それをどう使うか、その中で何を選ぶか」みたいなことが、剣崎の言う「運命と戦う」ってことなのかなって。ようやくこの作品の"柱"となるものが見えた気がする。
橘朔也
・また僕の知らないところで住人が増えたな……。橘さん、小夜子さんの次は白井くんですか。もしこれから先、先輩ライダーとしての威厳を持たせたいのであれば、"白井家の居候"という称号の獲得は避けて欲しいところ。
・身を呈して一般人を守った! そういえば最初は人類のためとかなんとか言ってたっけ。なんでこれまで一度もなかったのか不思議だけど、今初めて橘さんをかっこいいって思ったかも。
相川始
・イーグルアンデッドにカリス(マンティスアンデッド)と間違われていたが、カテゴリーAにもJQK同様に人間態があるの? 少なくともスパイダーアンデッドはその様子を少しも見せなかったし、上級のように知性があったようには……いや、でもレンゲルバックルに入ってからは知性あったか。でもAって"絵札"ではないよな。そもそも知性といえば、モブアンデッドもカリスとアンデッド語で会話してなかったか? その辺の設定はどうなんだろ。
・剣崎や神丘を助けるために変身した結果、神丘が証拠を捨てるというのはベタだけどいい展開。
上城睦月
・闇の怖さを知ってるから人を助けられるっていう描写はすげー良かったんだけど、なんでそこで剣崎の真似なのか知らないけど「名前を聞かれるが答えずに去る」をやっちゃうのかな……一気にダサいって思っちゃった。確かに形から入るタイプなんだろうなとは思うけど、せっかく内面が成長したところでわざとらしく外面を取り繕わなくても……。
・「俺は……仮面ライダー。仮面ライダーレンゲルだ!」
と思ったら、これはなかなかいい演出。でも、わざわざ無視する必要はなかったんじゃないかな。
白井虎太郎
・「その割には扱いぞんざいだけどね」
お、ちゃんとツッコんだ。こういうのが一言あるだけで見やすさが大分違うから嬉しい。
これまでと比べると見やすくなったかな。特に"やりたいこと"をつかめたのが非常にいい。クウガで言う暴力、アギトの居場所、龍騎の思考、555の矛盾……そして剣の運命。ここまで長かったけど、ようやく期待が持てそうになってきた。
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