やんまの目安箱

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ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

仮面ライダーキバ 5,6話「二重奏・ストーカーパニック/リプレイ・人間はみんな音楽」 感想

キャラクター

 紅渡
・前回の3,4話で"変わった"ってことになったらしい。元々引きこもってたのはこの世アレルギーだという勘違いのせいで、「こんな汚い世界」云々だから……あ、そうか。前回音也は"美しいもののため"にバイオリンを弾いていた。世界を愛して面白おかしく生きる音也の生き方をそのエピソードで知って、世界にはバイオリンや花を始めとして、美しいものもまだまだたくさんある(かもしれない)と思ったから、コンサート?
"おばけ太郎"ってのも、自分が世界を拒絶すると世界からも"いないこと"として扱われてしまうって意味で、主題歌の「君が世界に存在してる意味」を知る知らない以前に、まだ渡はきちんと存在を確立できてないのかな。
・「名護さんは最高です!」
そっか、名護の存在も大きいか。渡にとっては、彼もまた"美しいもの"のひとつなんだろう。長年単なるウケ狙いのネタだと思ってたけど、まぁそういう側面も皆無ではないにしろ、勘違いだったらしい。失礼。
・「聞くんだ……恵さんの音楽を」
結局これは何だったんだろう。キバットが見つけちゃったけど。最後のシーンでゆりのネックレスが映ってるから、そこからキバットに恵がゆりの血縁者であることが伝わって、キバットはガルルからその話(場所)を聞いて知ってた……とか? 流石に遠回し過ぎて雰囲気で流すにはややこし過ぎるんだけど、人から人へ情報が伝わっていく様は今回のテーマとも合致していて強ち間違いとも言い切れない惜しさがあるんだよな。

※最後まで見終えた上での追記だけど、終盤で真夜が似たようなことをしていたので、なんとなく納得。

 

 紅音也
・「人間はな、みんなそれぞれ、音楽を奏でているんだ」
みんな響鬼大好きかよ。どう聞いても「それが君の響き〜」だよね。ザンキさんいるし。それがゆり、恵を伝って渡に届くのは、最近見た作品だと『BECK』だね。詳しくはそっちで話してる。

本物の月光に見惚れる『BECK(映画)』 感想
・「それでいい。その方が燃える」
ゆりの気持ち(音楽)を尊重する音也に対して、それを捻じ曲げるファンガイア2人って構成なのかな。

 

 次狼
・前回、音也について悩んだ末にガルルフォームで決着を付けたけれど、その次狼が音也と絡みだした。もしかすると、渡に半憑依(?)することで、何か通じ合ったりできるんだろうか。彼もまたコーヒーや女性など美しいものを好んでいる。その彼を通じて父のことを知った……? いやでも、渡的にガルルフォームは初めてだったんだろうか。一応前回負けたのは渡自身が悩んでたからなので、これまではキバフォームで事足りてた可能性はなくもないし、キバットのセリフ的にも矛盾というほどの違和感はない。悩んでないから伝える必要もなかったったことかもしれない。
何が言いたいかというと、「先に結果を提示して後から過去編で意味付けをしていく」というのが腑に落ちたってこと。

 


この構図どっかで見たことあると思ったら、東京喰種の序盤で月島と対決するシーンだわ。確かそれ見たときも「なんか見たことあるな」って思った。今回はメタデジャヴじゃなくて実際に思い出せる。食人鬼も吸血鬼も似たようなもんだろう。石田さんがキバを見てたのか、はたまたキバより前に何かモチーフがあるのかは知らないけど、少なくとも現代に生きる僕にとっては、これらが複合してひとつの心象風景のようなものをつくっている。ヴァンパイアやグールのような空想上の生物も具象化された心象だろうから、これも"連鎖"だな。

 

次話

仮面ライダーキバ 7,8話「賛歌・三ツ星闇のフルコース/ソウル・ドラゴン城、怒る」 感想 - やんまの目安箱