キャラクター
安達明日夢
・「理屈では分かってるんですけど、理屈通りにいかないっていうか」
理想論てのは、難しいよね。もちろんそうできたらいいんだろうけど、それを強いるのは違うっていうか、さ。
・明日夢は持田のこと好きなの? 友達としてびっくりしたとか、そういうことかと思ってたんだけど。
ヒビキ
・後半スタッフの解釈では、ヒビキさんは子供みたいな性格なんだね。って言うとまた少し違うんだけども。前半からそういうなんていうか、ちょっとかわいいところみたいなのはあったけど、そこばっかりフォーカスされてる感じがちょっとくどい。クウガの時みたいに、こういうエピソードは合間にちょいちょい挟まれるくらいがちょうどいい気がする。
・なんで日菜佳さんのために打ったうどんを、ヒビキさんが最初に食べるのよ。そゆとこが無神経って言われるんでしょうが。
トドロキ
・感情が出てしまうキャラなのは分かるんだけど、トドロキはもうちょっとこう……礼儀は一応ある人なんだよね。小暮さんのことについてぶつくさと文句を言ったり愚痴ったりするのは、ちょっとイメージと違うかな。夏の話もあったし。
桐谷京介
・モップ競争。自転車競争もだったけど、運動音痴っていうのは本当なのかね。単に明日夢よりは上ってことなのか、或いは完璧主義だから自分は駄目だと思ってるとか……?
小暮耕之助
・善のカタマリですみたいなたちばなの人たちにも弱いところがあるということを詳らかにしていく役割なのかね。こういう、実写では少しオーバーなギャグの表現も、響鬼ならミュージカルをやってた土台があるからそんなに浮かないね。意外とマッチしてるんじゃない?
・みどりの指摘をなんの嫌味もなく受け入れる。自分で気付かなかったのかとは思うものの、他人に厳しいばっかの人ではないらしい。
・ヒビキさんに「親父」って言われててようやく気付いた。そうか彼は父親なのか。前半ではたちばなのメンバーは確固とした「大人」として"少年"に接してたけど、月並みな表現をするなら「みんな誰かの子供」ってことだ。
立花日菜佳
・「トドロキくん。別に私怒ってる訳じゃないんです。ただちょっと疲れただけで」
これ、『響鬼』という作品では結構な革命なんだよね。いやクソみたいなギャグでキャラ崩壊云々〜みたいな話じゃなくて、真面目に。だってみんな怒らないじゃない、気持ち悪いくらいに。とにかく許す、許す、許す……あんたら仏かって。仏ですら三度なのに。ってか今回日菜佳さんが二度は許してるのはそういう意味なんだろうけど。よく言えば平和でほのぼのしてるんだけど、人間味がないっていうか、普通に生活してて一切いざこざが起こらないなんてことは有り得ない訳で、でも『響鬼』ではそういういざこざの元は"外部者からの悪意"による恣意的なものだと決めつけてしまってる傾向があるんだよね。だから、メインキャラクターの"内側"で問題が起こるっていうのは、悪く言えば「ギスギスしてる」ってなるのかもしれないけど、あって当たり前のことだし、それを乗り越えてまた更に仲を深めたりすることもできる(できないこともある)訳よ。これも 日常 だし、それを排除した平和っていうのは、少し怖い。
設定
・装甲響鬼がカマイタチを斬撃で倒す……のは散々指摘されてるけど、そもそも魔化魍が何故清めの音じゃないと倒せないのかなんて全く説明されてないんだよね。童子と姫はこれまでも武器で倒してきたしさ。まぁ、個性で成り立ってた番組から個性を抜き取っちゃったみたいなところはあるかもしないけど、俗に言うテコ入れが入ったってことは"成り立って"なかったとも捉えられるしなぁ。僕的にはこの斬撃云々よりも、ヒビキさんの"一撃"に力強さが感じられなくなっちゃったのがちょっと寂しいかな。これまでと同じような軽い格闘戦って感じ。演出によるものなのか何なのか分からないけど。
・ちなみに真面目な話をするなら、音って結局は波のことであって、アームドセイバーはみどりさん曰く"波動を発している"とのことなので、その波が清めの音なるものに該当するなら解決する。で、小暮さんも猛士なのでそりゃ魔化魍に有効な武器つくるだろうっていう予想も加えれば、設定的にはもう何も言うことはないね。見た目が音撃っぽくないっていうなら紅だって太鼓付けないでただ棒で殴ってるだけだし。
自分的には結構好きだったかな。これまでの響鬼に足りなかった要素が見れたって感じ。最終的には前半から言われてた「自分らしく」ってところとも絡めたし、そんなに悪いもんでもないんじゃない?
次話
仮面ライダー響鬼 三十六,三十七,三十八,三十九之巻「飢える朱鬼/甦る雷/敗れる斬撃/始まる君」 感想 - やんまの目安箱