キャラクター
常磐ソウゴ
・「古代には古代の力だ」
これは僕も最近考えてることのひとつ。未来ならともかく、古代に夢を見るというのはどういうことなんだろうね。アギトや剣みたいな"根源"への夢想ともまた少し違う。陰陽師とか錬金術師とか、妖怪みたいなフォークロアとか……そういうのが"信じ"られることで実在していた(理屈としてはFOREVERと同じ)頃への懐古なのだろうか。或いは"そういう時代"と"自身の幼少期"を重ねているのか? 以前「"純粋"と呼ばれる子供はサンタや仮面ライダーの実在を信じているのか?」なんて記事を書いたのでそちらも参照。
ウォズ
・「ついに運命の日がやってきた……」
ゲームなどでは、日付設定をいじることで任意に誕生日イベントを起こすことができるが、時間旅行者であるウォズは本当の意味で「(自分にとっての)今日を誕生日にする」ことができてしまう。やったことがある方は分かると思うが、そうして訪れた"誕生日"とはなかなか虚しいものだ。記念日を祝うという発想は、彼がソウゴたちと共に今を生きているからこそ生まれるもの。時間ものなんて言っても結局は観測する人間の心の話になる訳なので、こういうことができる。
・今回はウォズの独り善がりな面がクローズアップされているらしい。まぁこの間も恥ずかしいからやめてなんて言われてたしな。
桐矢京介
・「できもしない夢なんて見ないほうがいい」
話を聞く感じ、京介は響鬼の弟子を辞めた……のかな? 免許皆伝してないのに弟子を取るというのは本編でもあきらっていう事例があったし(しかも京介の発案)、そこは何も違和感ないんだけど、ツトムが憧れている"ヒビキ"というのが京介の騙るヒビキなのか、本物なのかによって見方が変わってくるけど……どうなんだろうね。卒業アルバムということは響鬼当時から7年経ってる訳なので、京介も23歳くらいか。
「聖人君子じゃなくても、誰かのヒーローになれる」というのは、最近の僕がなんとなく感じてることなので、ツトムが憧れたのは京介であってくれると嬉しい。……あ、変身後の"響鬼"に憧れて、京介が響鬼を騙って、でも京介は響鬼じゃなかったから出ていったって流れなのかなぁ?
・京介が嫌いな人からしたらこれでいいんだろうけど、僕は成長して頼もしくなった京介を見たい派なんだよね。どうせそうはならないだろうと予告を見たときから思ってたけど。次回、弟子を辞めた理由が納得できるかたちで描かれたら嬉しいけど……ヒビキさんを超える前に引退されたとか?
鼓屋ツトム/アナザー響鬼
・響鬼見た人ならみんな「ん?」と思っただろうけど、故意か偶然か、本編にも津村努という、親の反対で鬼を諦めたキャラクターがいた。こう書くと京介とは正反対だな。彼は父親を超えるために鬼になろうとしている訳なので、"親の反対"というのは仮面ライダー的な文脈で読むとオイディプス神話における去勢とも似たものを感じる。もし来週京介の成長を描くとするなら彼については掘り下げられなそうなので、こうやって名前からなんとなく察せってことなのかな、と。
ウォズのエピソードと合わせると、全体の流れとしては、「人助けをしたいというエゴ」の話になるのかなぁ? あんまりピンときてないけど、次回面白くなるといいな。
前話
仮面ライダージオウ EP32「2001:アンノウンなキオク」 感想
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