やんまの目安箱

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ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

仮面ライダー龍騎 7,8,9,10話「新種誕生?/4人目ゾルダ/真司が逮捕!?/ナイトの危機」 感想

キャラクター

 城戸真司
・今回は真司の"ウザさ"の側面が如実に描かれていたね。「弁償弁償」と突っ走って北岡を追う内にガラの悪い連中と一緒になって追い詰めて、北岡が一方的にやられ始めると今度は手のひら返して庇い、そこまでされる原因が北岡にあると知るとまた「やっぱりあんたが悪い」と手のひら返し。1話でもそうだったけど、良い/悪いを殊更ジャッジしようとするのよね、彼は。しかも基本部外者だから、状況をややこしくするだけ。別に解決する訳でもなく、ただ首を突っ込むだけ。自分のことを無意識のうちで正義だと思いこんでいるフシがあるというか、「お前が考えてるのは自分のことだけじゃないか。俺は、俺は人を守るために戦いたいんだ!」ってセリフなんてまさにそれ。正義の押し売り……って感じ。
・「でも、なーんか違う気がするんだけどな。自分の欲望の為だけに生きるなんて、なんか、虚しいっていうか」「でも俺、嫌いじゃないですよ。北岡さんのこと」
上では散々言ったけど、特殊なのがこれもまた無意識に自分は正義ではないっていう認識も一応あるところなんだよね。思い込みだけで動くんじゃなくてきちんと新しい情報が入ってきたら手のひら返しをしたり、メモ帳を真っ黒にしても理解できないと感じても"嫌いじゃない"と言えてしまったりといった、よく言えば柔軟さも持っている訳だし、そこが真司の良さでもあるかな。

 

 秋山蓮
・なーんか違うんだよな。ただの嫌味を言うようなやつではなかったはず。

 

 北岡秀一
・「俺はな、人間の欲望ってやつを愛してるんだよ。人として生まれたからには全ての欲望を満たしたい。忍耐だの我慢だの、そんなものを有難がる人間はたくさんいるけど、そういうやつに限って欲望を満たす才能も力もないんだよ」「もういい、帰れ。お前も所詮、ただの退屈で凡庸な人間の一人って訳だ」
北岡さんって、案外メンタル弱いんだよね。そこがいいんだけど。表面上だけでもいい生活をして幸せな気になっていないとやっていけないような。バックボーンについてはまだ多くは語られていないけど、この2つのセリフでなんとなくそう感じた。余裕がないというか、強気な態度を取ることで自分を守ってるんだろうね。
自分的に、真司にシートベルトをちゃんと付けるように促してたところが特に気に入った。悪い人じゃないし、根は安全指向というか、多分一番小心者なんじゃないかな。かなり好き。
・ところで蓮に続きまたモンスター食べさせなかったね。
・「俺は欲しいものは全て手に入れる。やりたいことは全部やる。どんなライダーが出てきても、俺は勝つぜ? 何故だか分かるか? 俺は自分のためだけに戦っているからな。そういう人間が一番強いんだよ。お前、ライダーになるには10年早かったな。青臭いんだよ」
とか言いつつ女の子の母親を助けてあげる。北岡は、いくら金を持っていても満たされないもんね。だからこそ金で解決できる問題に限っては、彼も他人のために動ける。この加減がいい。

 

 

真司のウザさについて結構書いたけど、それを大きく上回るほど神崎沙奈子がウザかった。苦手だな、ああいうタイプ。
ところで、白倉さんが言うには「バイクはひとりでしか乗れない」らしいんだよね。その話を読んだ上で感じたんだけど、確かにバイクは一人乗りではあるけれども壁がなくオープンで、3,4話の感想でも言ったけどラフなのよね。
対して北岡は車っていう囲われた空間にいて、7話の真司みたいに"一緒に乗ってくれる人"がいれば彼はイキイキしてるんだけど、その後は吾郎ちゃんに振られたり真司に殴られたりで、あのデカめの車に一人寂しく乗ってるのよ。これがもう何とも言えぬいい味を出してて良かったねぇ……。

 

次話

仮面ライダー龍騎 11,12話「謎の無人電車/秋山蓮の恋人」 感想 - やんまの目安箱