やんまの目安箱

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ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

仮面ライダー龍騎 45,46話「20歳の誕生日/タイガは英雄」 感想

キャラクター

 城戸真司

・「それと死んでもいいってのとは違うだろ」「でもやっぱ引っかかんだよ。戦って倒してって……浅倉にしたってそうだし。あーもう分っかんねぇ。もっと頭良くなりたいよ……」「でも、どういう関係があるんだ? 優衣ちゃんが消えることと、ライダーの戦いと」

「たった、ひとつ……」「蓮、俺やっと答えを出した。…………戦うよ。優衣ちゃんを助けたい。お前の言う通り、迷っていても誰一人救えないなら、きっと戦った方がいい。戦いのつらさとか、重さとか、そんなの自分が背負えばいいことなんだ。自分の手を汚さないで誰かを守ろうなんて、甘いんだ」

真司がこれまで"考えて"これたのは、心に余裕(ヒマ)があったからなんだよね。そして優衣の消滅とタイムリミットという状況に立たされて、神埼の甘言に乗り考えることをやめてしまう。どう考えても蓮の「お前は……」の続きは「そのままでいろ」的なニュアンスのことなんだけど、でも蓮はそういうことを言える立場にはいないので(お前だけ考えて悩んで苦しめ、とはね)口を噤んでしまう。

 

 秋山蓮

・「悩むのもいいが、時間はないぞ」「誰かを守るというのは、究極あぁいうことなんだ」「お前は今までずっとそうやって守ってきた。それで、誰か一人でも救えたのか? 俺は恵里のために戦うことに決めた」

蓮は矛盾してるよね。そしてそれを自分が一番分かってる。そういや手塚にも言われてたっけ。やたらと真司のことを急かすのは、始めて私的な選択を問われた真司がどういう答えを出すのか……つまり自分と同じ方を選ぶのか、それでも自分(を含めて真司自身も)を否定するのかが気になってる。どっちにしても自分がやることは変わらないんだろうけど。間で苦しんでる蓮にとっては、両方とも自己否定であると同時に自己肯定なんだよね。でもとりあえず真司が答えを出すのを見届けるまでは、自分も振り切らなくていいような気がしてるってところだろうか。そういう矛盾。

 

 北岡秀一

・「なんかさ、お前とか浅倉見てると、この戦いに勝ち残った奴は最強かもしれないけど、最悪って気がするよ」

立ち位置としては、北岡って"先輩ライダー"だと思うんだよね。真司と蓮の二人よりほんの少し先、少し奥に立ってるというか、そんなイメージ。一貫して悩む真司と悩まない浅倉。そしてその間にどっちつかずの蓮と北岡がいるんだけど、北岡は蓮と違って"自分のこと"だからその分だけ一歩浅倉方向に踏み込んでるような。

 

 東條悟

・「ライダーなんて最低な奴ばっかりだよ。あんな奴らに何言われても、気にする必要なかったかも」「香川先生、次は僕、誰を……」

結局"変われない"まま死亡。ふわふわしてるからこそ、たまに良いこと(に見えること)をするんだよね。浅倉のことを最低と評すのなんか、一般的には至極真っ当なことじゃない。それと、目的を達成するための"方法"を試行錯誤しながら探す辺りは、ネガ真司とも言える。ただその過程できちんと自分なりの精査ってのを挟んでないから歪になる。場当たり的というか。佐野と合わせて、真司の取り柄である「悩むこと」の大切さを強調してくれるいい脇役。根拠もなくすごいすごいと褒めるよりこっちの方がずっと効果的。

 

 

佐野に続いて東條が退場。ついに最終局面に入っていく。

 

次話

仮面ライダー龍騎 47,48話「戦いの決断/最後の3日間」 感想 - やんまの目安箱